JPH07312A - 便座閉塞時の緩衝装置 - Google Patents

便座閉塞時の緩衝装置

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JPH07312A
JPH07312A JP16973793A JP16973793A JPH07312A JP H07312 A JPH07312 A JP H07312A JP 16973793 A JP16973793 A JP 16973793A JP 16973793 A JP16973793 A JP 16973793A JP H07312 A JPH07312 A JP H07312A
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伸治 沖田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 便座の緩衝を行うエアダンパ−をコンパクト
にする。 【構成】 便座1を倒すときの緩衝装置5をエアダンパ
−で構成し、このエアダンパ−のピストン22に、便座
1に固定したヒンジ軸6を直結する。このピストン22
の外周に螺旋カム溝27を設け、この螺旋カム溝27
に、エアシリンダ21の内面に設けたカム28を係合す
る。このカム28は緩衝装置5のケ−シング18に設け
た水平状のスライド溝30にも係合させる。したがっ
て、ヒンジ軸6が回動すればエアシリンダ21が往復動
してダンパ−となる。このエアダンパ−にはピストンロ
ッドがないので、コンパクトになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、便座を便器本体上に倒
すとき、すなわち閉塞するときの緩衝装置に関し、詳し
くは、便座および便蓋を閉塞するときの汎用緩衝装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、衝突音を抑えたり、暖
房便座の故障を防ぐため、便座および/または便蓋を閉
塞するときの緩衝装置について多くの提案がなされてお
り、これらの提案のうちには、特に、緩衝装置を便座や
便蓋のヒンジ用軸と同軸芯上に設け、スペ−スや部品点
数やコスト等の節減の提案がなされている(実開平1−
108193号公報、実開平2−107398号公報、
実開平3−31391号公報、実開平4−83099号
公報、特開平2−286116号公報、特開平3−41
919号公報等参照)。
【0003】更に、これらの掲示した公報のうちには、
特に、便座および便蓋を閉塞するときの緩衝装置を、こ
れらのヒンジ用軸と同軸芯上に設け、しかも、便座およ
び便蓋の各緩衝装置を1つのケ−シング内にまとめてユ
ニット化した提案が示されている。
【0004】すなわち、前掲の実開平2−107398
号公報によれば、1対のヒンジ部をそれぞれ有する便座
および便蓋において、便座のヒンジ部に連結する突出軸
と、便蓋のヒンジ部に連結する突出軸とを左右1対設
け、かつ、これらの突出軸に連結された便座用の緩衝部
材と便蓋用の緩衝部材とを対称的に緩衝装置用ケ−シン
グに内蔵してユニット化し、これらの緩衝部材をねじり
コイルばねで構成した緩衝装置の提案がなされている。
ところで、かかる提案のユニット化した便座および便蓋
閉塞時の緩衝装置には、次のような問題があった。
【0005】すなわち、本来、便座や便蓋には各種のも
のがあって、とりわけ、便座には、例えば、通常の洋式
便器の便座や電気ヒ−タ内蔵の便座や、ポ−タブルトイ
レの便座や和式便器に被せる洋式便器の便座や、陶器製
の便座や合成樹脂製の便座や、更には、O型便座(前丸
型)やC型便座(前割れ型)や、大型・小型等多種のも
のが用いられている。
【0006】そこで、これらの多種の便座や便蓋に対
し、前記のユニット化した便座および便蓋の開閉時の緩
衝装置を共通化しようとすれば、ねじりコイルばねを取
替えなければならない、という問題があり、殊に、前記
公報では、ねじりコイルばねの外径の拡縮を利用して緩
衝機能を発揮させているので、ばねの取替えのみなら
ず、ばね収納用の外筒の取替えもしなければならず、ひ
いては、各種の便座および便蓋に汎用できる緩衝装置に
は構成できない、という問題があった。
【0007】そのため、かかるねじりコイルばねに代
り、例えば前掲の実開平3−31391号公報記載のよ
うな圧縮コイルばねを用いることが考えられるが、かか
る圧縮コイルばねでは、前記ばね収納用外筒の取替えは
不用となるものの、当然、圧縮コイルばねの取替えは必
要となり、その上、ヒンジ用軸の回動を、当該公報記載
のような、圧縮コイルばねの圧縮用往復動に変換するね
じ嵌合機構が必要となり、このねじ嵌合機構ではリ−ド
量が少ない、という問題があって採用できない。
【0008】また、ねじりコイルばねに代り、非圧縮性
の流体、例えば、油、グリスまたは高分子粘性流体等を
ダンパ−として用いること(例えば、特開平3−419
19号公報参照)も考えられるが、かかる非圧縮性の流
体では、それを封じ込めるためのハウジング等に強度や
密閉性等が必要となり、折角のユニット化によるコスト
低減を損なう、という問題があって採用できない。
【0009】そこで、前記非圧縮性の流体に代り、エア
ダンパ−を用いること(例えば、特公昭62−3997
5号公報、特公昭51−27929号公報参照)も考え
られるが、かかるエアダンパ−では、圧縮容易のエアを
用いることから、エアピストンのストロ−クが長く、ひ
いては、ピストンロッドが必要となり、洋式便器におけ
るコンパクト性を損なう、という問題があって、一般の
エアダンパ−は、そのまま採用できない。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、エアダ
ンパ−をコンパクト化すると共に、前記のユニット化し
た便座および便蓋閉塞時の緩衝装置を汎用化しようとす
るもので、その要旨とするところは、1)便器本体の後
部上面に緩衝装置用ケ−シングを設け、該ケ−シングに
緩衝部材を内蔵した便座閉塞時の緩衝装置において、前
記緩衝部材をシリンダとピストンからなるエアダンパ−
で構成し、該ピストンに、便座に固定した突出軸を直結
すると共に、ピストンの外周に螺旋カム溝を設け、該螺
旋カム溝に、前記シリンダの内面に固定されたカムを係
合して円筒カムを構成し、該カムを前記ケ−シング側に
設けた水平スライド溝に係合して、突出軸の回動をシリ
ンダの往復動に変換することを特徴とする便座閉塞時の
緩衝装置にあり、また、2)便器本体の後部上面に緩衝
装置用ケ−シングを着脱自在に設け、該ケ−シングの両
側面にそれぞれ突出軸を設け、該ケ−シングに、これら
の突出軸に連結された1対の緩衝部材を内蔵し、これら
の突出軸を、便座および便蓋にそれぞれ固着されたヒン
ジ用軸にそれぞれ一体化した便座および便蓋閉塞時の緩
衝装置において、前記緩衝部材を、調節可能の絞り口を
有するシリンダとピストンからなるエアダンパ−で構成
し、該ピストンに前記突出軸を直結し、該ピストンの外
周に螺旋カム溝を設け、該螺旋カム溝に、前記シリンダ
の内面に固定したカムを係合して円筒カムを構成し、該
カムを前記ケ−シング側に設けた水平スライド溝に係合
して、突出軸の回動をシリンダの往復動に変換すること
を特徴とする便座および便蓋閉塞時の汎用緩衝装置にあ
る。
【0011】
【実施例】本発明を添付図面に示す実施例により詳細に
述べる。図1は本発明の実施例の全体概略分解斜視図、
図2は図1の一部切断組立背面図、図3は図2のA〜断
面図、図4は図2の一部切断要部図、図5は図4のB〜
断面図、図6は固定用レバ−の平面図(A)および側面
図(B)である。
【0012】本実施例は、便器本体がPP、便座および
便蓋がABSからなる合成樹脂製の洋式便器に適用され
るものであって、特に、既設の和式便器に便器本体を被
せて洋式便器とするものに適用される。
【0013】先ず、本実施例の便器の概略を述べる。図
1において、O型の便座1の基部には、ヒンジ用円弧基
板3が一体的に突設されており、便蓋2の基部には、こ
の便座1のヒンジ用円弧基板3を外嵌するヒンジ用円弧
基板4が一体的に設けられている。なお、これらの便座
1や便蓋2の各下面後部に切欠きを設けて、布製カバ−
を装着したときの引掛りとしてもよい。
【0014】また、緩衝装置5は、前記便座1のヒンジ
用円弧基板3が外嵌できるように略円筒状に形成されて
いて、便器本体11の後部(図3の金隠し側を後部とす
る。以下同じ)上面11a(図2参照)に着脱自在に取
付けられている。この緩衝装置5には、後述の便座用の
緩衝部材5aと便蓋用の緩衝部材5aが左右対称に内蔵
されていて、これらの緩衝部材5aからそれぞれ突出軸
6が突出されている。
【0015】前記便座1のヒンジ用円弧基板3の両端板
7,7には、突出軸用嵌合孔8がそれぞれ設けられ、便
蓋2のヒンジ用円弧基板4の両端板9,9にも、突出軸
用嵌合孔10がそれぞれ設けられている。したがって、
この緩衝装置5を便器本体11に取付けた後、この緩衝
装置5に便座1のヒンジ用円弧基板3を外嵌し、突出軸
6を、その端板7の嵌合孔8に嵌合する。次いで、便蓋
2のヒンジ用円弧基板4を、便座1のヒンジ用円弧基板
3に外嵌し、突出軸6をその端板9の嵌合孔10に嵌合
する。そして、この突出軸6と嵌合孔8,10とを遊嵌
合と係嵌合に形成して、便座1と便蓋2を共に支持しな
がら、いずれか一方を係嵌合にしているので、便座1と
便蓋2とは独立して係止され、ひいては、内蔵されてい
る緩衝部材5aによって別々に緩衝するようにしてい
る。
【0016】次に、便座1、便蓋2および緩衝装置5の
組付けを述べる。図2および図3において、便器本体1
1は、既設の、いわゆる和風両用便器(上下の段差のあ
る床面において、上床面に和式便器を、下床面側に若干
はみ出して設け、下床面に立ったまま小便可能のもの)
の和式便器12に被せるものであるが、この便器本体1
1の後部上面11aに、緩衝装置5の1対の足13を挿
入するだけで立設する。
【0017】すなわち、便器本体11の後部上面11a
には、1対の下向きの筒状嵌合孔50を設け、これらの
筒状嵌合孔50に前記1対の足13を抜差自在に挿入し
ている。そして、緩衝装置5を取外せば、便座1および
便蓋2は共に便器本体11から外すことができる。した
がって、男性小便時に、小便が緩衝装置5に付着して
も、また、便座1や便蓋2が汚れても、これらの便座
1、便蓋2および緩衝装置5を取外して丸洗いすること
ができ、常に清潔を保つことができる。
【0018】また、緩衝装置5には、前記のように左右
1対の突出軸6が突出されているが、この突出軸6は、
その先端部6aが丸軸部に形成され、胴部6bは角軸部
および丸軸部に形成されていて、これらの胴部6bの角
軸部および丸軸部に、前記両端板7,9の嵌合孔8,1
0が嵌合されて、係嵌合や遊嵌合にしている。すなわ
ち、角軸部は端板に係合して一体化し、丸軸部は端板に
遊嵌して回動する。例えば、図2における右側の突出軸
6では、便座1の端板7の嵌合孔8は角孔で形成されて
いて、突出軸6の角軸部(図3の断面参照)に係嵌合さ
れているので、便座1を開閉すると、この突出軸6が共
に回動して緩衝作用を受ける。一方、便座1の端板9の
嵌合孔10は丸孔で形成されていて、突出軸6の丸軸部
は遊嵌合されているので、便座1を開閉しても、便蓋2
は回動しない。勿論、便蓋2は、図2における不図示の
左側の突出軸に係嵌合されて突出軸6の緩衝作用を受け
る。
【0019】なお、胴部6bには凹部14が固設されて
いて、これに嵌合孔8,10が軸方向に係止されて、突
出軸6の抜止めをしている。また、便蓋2のヒンジ用円
弧基板4には、左右にそれぞれ2枚の端板9,9が形成
されていて、外側の端板9に前記突出軸6の先端部6a
が栓をしており、内側の端板9は前記のように突出軸6
を係・遊嵌合している。
【0020】次に、緩衝装置5について述べる。前記の
ように、この緩衝装置5には、左右対称の緩衝部材5a
が内蔵されているので、一方のみについて述べる。図4
および図5において、ABS製の緩衝装置用ケ−シング
18には、第1および第2の支持用リブ19,20が形
成されていて、第1のリブ19に、サクション孔15を
もつアクリル製のエアシリンダ21が支持されている。
第2のリブ20にABS製のエアピストン22が支持さ
れている。このエアピストン22には、面取部を形成し
た前記突出軸6が挿入されて回転止めされている。この
エアピストン22のヘッドにはLパッキン23が固着さ
れ、このLパッキン23のリップ部が前記エアシリンダ
21の内面でシ−ルして摺動する。
【0021】このLパッキン23の中心部はウレタン製
の押え部材24によって押えられ、この押え部材24は
ビス25によりエアピストン22のボス26に固着され
ている。また、このエアピストン22の外周には、螺旋
カム溝27が形成されていて、この螺旋カム溝27に
は、エアシリンダ21の内周に固定されたナイロン製の
カム28が嵌合して、いわゆる円筒カムを構成してい
る。
【0022】この螺旋カム溝27にストッパ−29が形
成されていて、エアシリンダ21の後退を規制してお
り、また、これらの螺旋カム溝27とカム28からなる
円筒カムは、エアシリンダ21とエアピストン22の両
側方に設けられている。更に、このカム28には、エア
シリンダ21の外面に突出した角形のフランジ28aが
設けられていて、この角形フランジ28aがケ−シング
18に形成された水平スライド溝30(図5参照)に嵌
合されて、エアシリンダ21の前後進を案内すると共
に、エアシリンダ21の回り止めをしている。
【0023】このエアシリンダ21のヘッドには、排出
口31が形成されていて、この排出口31の開口端にシ
リコンゴム製のゴムキヤップ32を被せて、いわゆる虫
ゴム弁を構成している。すなわち、排出口31にツバ3
2aを形成し、ゴムキヤップ32の差し込み口をスナッ
プ嵌合している。そして、排出口31とゴムキヤップ3
2との間の隙間でエアダンパ−の絞り口としている。な
お、図4中、33はゴムキヤップ32の案内リングを示
す。
【0024】次に、ケ−シング18について述べる。こ
の前記ケ−シング18は、図5に示すように上ケ−ス1
8aと下ケ−ス18bとで2つ割りに構成されている。
すなわち、図5の中心線aより右側が図4のB〜断面図
で、左側が図4のC断面図であるが、上ケ−18aの前
面にはエプロン51が形成され、このエプロン51が便
器本体11の便案内筒52に連設されている。したがっ
て、男性小便時に、小便はこのエプロン51に当り落下
するようになり、便器本体11と緩衝装置5との間に浸
入しない。
【0025】この上ケ−ス18aの後部側には、4つの
係止爪34が設けられ、これらの係止爪34が下ケ−ス
18bの爪嵌合孔53に嵌合されている。また、下ケ−
ス18bの前方には係止爪35が設けられ、上ケ−ス1
8aの圧エプロン51の折り返し部54に係止されてい
る。したがって、これらの係止爪34,35によりケ−
シング18は組立・分解できる。
【0026】次に、固定装置36について述べる。図
2、図3および図6において、便器本体11における、
緩衝装置5の直下の左右中央部は上向きの凹部を設け、
この凹部には、レバ−用ボルト16のボルト孔37を設
けている。このボルト孔37には下向きのガイド38を
設けている。
【0027】一方、緩衝装置5のケ−シング18の左右
中央下部には、前記ボルト孔37に対応して、レバ−用
ボルト16の頭部16aが収納される下向きの凹部39
を設けている。このレバ−用ボルト16は、ABS製の
中空軸で構成され、その頭部16aの外周にはセレ−シ
ョンを設け、把持し易いようにしている。なお、レバ−
用ボルト16のネジ部の長さは約120mmとしている。
【0028】このレバ−用ボルト16のネジ部には、図
6に示すような固定用レバ−17の基部が螺合してお
り、この固定用レバ−17の先端部17aにはゴムキヤ
ップ40を被せている。この固定用レバ−17は、両端
部に水平部を形成する傾斜レバ−になっている。また、
レバ−用ボルト16の両側方には、固定用レバ−17の
回り止めの棒41が吊設されている。更に、便器本体1
1の後方部には、固定用レバ−17が収納される収納室
42を設け、この固定用レバ−17を覆っている。
【0029】次に、前記緩衝装置5の作用を述べる。便
座1または便蓋2を開閉すれば、突出軸6が回動する
が、先ず、便座1または便蓋2を開ける場合を述べる。
この突出軸6が回動すれば、突出軸6に固着したエアピ
ストン22はLパッキン23と第2のリブ20で支持さ
れて回動する。したがって、円筒カムの原理により、エ
アピストン22の螺旋カム溝27に嵌合されているカム
28は、前進・螺旋運動をしようとするが、カム28は
水平スライド溝30に規制されて前進運動のみとなり、
したがって、カム28を固定しているエアシリンダ21
が前進する。その結果、エアシリンダ21とLパッキン
23とで形成された作動室が拡大して真空となるが、あ
る程度前進すれば、エアシリンダ21の中間に設けたサ
クション孔15からエアが吸入される。よって、便座1
または便蓋2を開く作動は、最初若干重いが、後程軽く
なる。
【0030】次に、便座1または便蓋2を閉める場合を
述べる。突出軸6が固着したエアピストン22は前と逆
方向に回動する。したがって、カム28は後退するの
で、エアシリンダ21も後退する。その結果、エアシリ
ンダ21とLパッキン23とで形成された作動室のエア
は圧縮されるが、この圧縮エアは排出口31とゴムキヤ
ップ32との隙間で形成した絞り口から除々に排出され
るので、便座1または便蓋2は除々に閉じ衝撃を防ぐ。
そして、弾力を異にするゴムキヤップ32を取替えるこ
とにより、排出口31とゴムキヤップ32との隙間の絞
り口が変更できるので、前述のような多種の便座1また
は便蓋2の自重に合せて用いることができる。
【0031】なお、本実施例は便座および便蓋の閉塞時
の緩衝装置で説明したが、本発明はこれに限らず、便座
のみの閉塞時の緩衝装置であってもよい。また、Lパッ
キンに代え、Oリングを用いるときは、別に逆止弁を設
けて作動室を開閉してもよい。更に、便座1を起伏させ
る回転軸、すなわちヒンジ用軸と突出軸6とは、図示で
は同一のものを指しているが、別体で構成して連結して
もよく、便座1の便蓋2に付随するヒンジ用軸を突出軸
にしてもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、 エアダンパ−のピストンに直結した突出軸を便座に固
定したので、ピストンロッドがなく、コンパクトに構成
でき、しかも、円筒カム機構でシリンダを往復動させる
ので、エアダンパ−としてのストロ−クが充分確保で
き、便座のヒンジ用軸の同軸芯上に設けた緩衝装置にと
って好都合となる。 緩衝装置用ケ−シングに、エアダンパ−を1対内蔵
し、便座および便蓋の別々の緩衝装置とすると共に、エ
アダンパ−のシリンダの絞り口を調節可能としたので、
前記と両々相俟って、汎用の緩衝装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体概略分解斜視図である。
【図2】図1の一部切断組立背面図である。
【図3】図2のA〜断面図である。
【図4】図2の一部切断要部図である。
【図5】図4のB〜断面図である。
【図6】固定用レバ−の平面図(A)および側面図
(B)である。
【符号の説明】
1…便座、2…便蓋、5…緩衝装置、5a…緩衝部材、
6…突出軸、11…便器本体、18…ケ−シング、21
…エアシリンダ、22…エアピストン、27…螺旋カム
溝、28…カム、30…スライド溝、32…ゴムキヤッ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器本体の後部上面に緩衝装置用ケ−シ
    ングを設け、該ケ−シングに緩衝部材を内蔵した便座閉
    塞時の緩衝装置において、 前記緩衝部材をシリンダとピストンからなるエアダンパ
    −で構成し、該ピストンに、便座に固定した突出軸を直
    結すると共に、ピストンの外周に螺旋カム溝を設け、該
    螺旋カム溝に、前記シリンダの内面に固定されたカムを
    係合して円筒カムを構成し、該カムを前記ケ−シング側
    に設けた水平スライド溝に係合して、突出軸の回動をシ
    リンダの往復動に変換することを特徴とする便座閉塞時
    の緩衝装置。
  2. 【請求項2】 便器本体の後部上面に緩衝装置用ケ−シ
    ングを着脱自在に設け、該ケ−シングの両側面にそれぞ
    れ突出軸を設け、該ケ−シングに、これらの突出軸に連
    結された1対の緩衝部材を内蔵し、これらの突出軸を、
    便座および便蓋にそれぞれ固着されたヒンジ用軸にそれ
    ぞれ一体化した便座および便蓋閉塞時の緩衝装置におい
    て、 前記緩衝部材を、調節可能の絞り口を有するシリンダと
    ピストンからなるエアダンパ−で構成し、該ピストンに
    前記突出軸を直結し、該ピストンの外周に螺旋カム溝を
    設け、該螺旋カム溝に、前記シリンダの内面に固定した
    カムを係合して円筒カムを構成し、該カムを前記ケ−シ
    ング側に設けた水平スライド溝に係合して、突出軸の回
    動をシリンダの往復動に変換することを特徴とする便座
    および便蓋閉塞時の汎用緩衝装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1996029922A1 (en) * 1995-03-24 1996-10-03 Dirk Jacob Willem Verhoog Toilet seat and toilet provided with it.
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