JP2681740B2 - 便座閉塞時の緩衝装置 - Google Patents

便座閉塞時の緩衝装置

Info

Publication number
JP2681740B2
JP2681740B2 JP16973793A JP16973793A JP2681740B2 JP 2681740 B2 JP2681740 B2 JP 2681740B2 JP 16973793 A JP16973793 A JP 16973793A JP 16973793 A JP16973793 A JP 16973793A JP 2681740 B2 JP2681740 B2 JP 2681740B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toilet
toilet seat
casing
piston
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16973793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07312A (ja
Inventor
伸治 沖田
誠司 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aron Kasei Co Ltd
Original Assignee
Aron Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aron Kasei Co Ltd filed Critical Aron Kasei Co Ltd
Priority to JP16973793A priority Critical patent/JP2681740B2/ja
Publication of JPH07312A publication Critical patent/JPH07312A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2681740B2 publication Critical patent/JP2681740B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Toilet Supplies (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、便座を便器本体上に倒
すとき、すなわち閉塞するときの緩衝装置に関し、詳し
くは、便座および便蓋を閉塞するときの汎用緩衝装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、衝突音を抑えたり、暖
房便座の故障を防ぐため、便座および/または便蓋を閉
塞するときの緩衝装置について多くの提案がなされてお
り、これらの提案のうちには、特に、緩衝装置を便座や
便蓋のヒンジ用軸と同軸芯上に設け、スペースや部品点
数やコスト等の節減の提案がなされている(実開平1−
108193号公報、実開平2−107398号公報、
実開平3−31391号公報、実開平4−83099号
公報、特開平2−286116号公報、特開平3−41
919号公報等参照)。
【0003】更に、これらの掲示した公報のうちには、
特に、便座および便蓋を閉塞するときの緩衝装置を、こ
れらのヒンジ用軸と同軸芯上に設け、しかも、便座およ
び便蓋の各緩衝装置を1つのケーシング内にまとめてユ
ニット化した提案が示されている。
【0004】すなわち、前掲の実開平2−107398
号公報によれば、1対のヒンジ部をそれぞれ有する便座
および便蓋において、便座のヒンジ部に連結する突出軸
と、便蓋のヒンジ部に連結する突出軸とを左右1対設
け、かつ、これらの突出軸に連結された便座用の緩衝部
材と便蓋用の緩衝部材とを対称的に緩衝装置用ケーシン
グに内蔵してユニット化し、これらの緩衝部材をねじり
コイルばねで構成した緩衝装置の提案がなされている。
ところで、かかる提案のユニット化した便座および便蓋
閉塞時の緩衝装置には、次のような問題があった。
【0005】すなわち、本来、便座や便蓋には各種のも
のがあって、とりわけ、便座には、例えば、通常の洋式
便器の便座や電気ヒータ内蔵の便座や、ポータブルトイ
レの便座や和式便器に被せる洋式便器の便座や、陶器製
の便座や合成樹脂製の便座や、更には、O型便座(前丸
型)やC型便座(前割れ型)や、大型・小型等多種のも
のが用いられている。
【0006】そこで、これらの多種の便座や便蓋に対
し、前記のユニット化した便座および便蓋の開閉時の緩
衝装置を共通化しようとすれば、ねじりコイルばねを取
替えなければならない、という問題があり、殊に、前記
公報では、ねじりコイルばねの外径の拡縮を利用して緩
衝機能を発揮させているので、ばねの取替えのみなら
ず、ばね収納用の外筒の取替えもしなければならず、ひ
いては、各種の便座および便蓋に汎用できる緩衝装置に
は構成できない、という問題があった。
【0007】そのため、かかるねじりコイルばねに代
り、例えば前掲の実開平3−31391号公報記載のよ
うな圧縮コイルばねを用いることが考えられるが、かか
る圧縮コイルばねでは、前記ばね収納用外筒の取替えは
不用となるものの、当然、圧縮コイルばねの取替えは必
要となり、その上、ヒンジ用軸の回動を、当該公報記載
のような、圧縮コイルばねの圧縮用往復動に変換するね
じ嵌合機構が必要となり、このねじ嵌合機構ではリード
量が少ない、という問題があって採用できない。
【0008】また、ねじりコイルばねに代り、非圧縮性
の流体、例えば、油、グリスまたは高分子粘性流体等を
ダンパーとして用いること(例えば、特開平3−419
19号公報参照)も考えられるが、かかる非圧縮性の流
体では、それを封じ込めるためのハウジング等に強度や
密閉性等が必要となり、折角のユニット化によるコスト
低減を損なう、という問題があって採用できない。
【0009】そこで、前記非圧縮性の流体に代り、エア
ダンパーを用いること(例えば、特公昭62−3997
5号公報、特公昭51−27929号公報参照)も考え
られるが、かかるエアダンパーでは、圧縮容易のエアを
用いることから、エアピストンのストロークが長く、ひ
いては、ピストンロッドが必要となり、洋式便器におけ
るコンパクト性を損なう、という問題があって、一般の
エアダンパーは、そのまま採用できない。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、エアダ
ンパーをコンパクト化すると共に、前記のユニット化し
た便座および便蓋閉塞時の緩衝装置を汎用化しようとす
るもので、その要旨とするところは、1)便器本体の後
部上面に緩衝装置用ケーシングを設け、該ケーシングに
緩衝部材を内蔵した便座閉塞時の緩衝装置において、前
記緩衝部材をシリンダとピストンからなるエアダンパー
で構成し、該ピストンに、便座に固定した突出軸を直結
すると共に、ピストンの外周に螺旋カム溝を設け、該螺
旋カム溝に、前記シリンダの内面に固定されたカムを係
合して円箇カムを構成し、該カムを前記ケーシング側に
設けた水平スライド溝に係合して、突出軸の回動をシリ
ンダの往復動に変換することを特徴とする便座閉塞時の
緩衝装置にあり、また、2)便器本体の後部上面に緩衝
装置用ケーシングを着脱自在に設け、該ケーシングの両
側面にそれぞれ突出軸を設け、該ケーシングに、これら
の突出軸に連結された1対の緩衝部材を内蔵し、これら
の突出軸を、便座および便蓋にそれぞれ固着されたヒン
ジ用軸にそれぞれ一体化した便座および便蓋閉塞時の緩
衝装置において、前記緩衝部材を、調節可能の絞り口を
有するシリンダとピストンからなるエアダンパーで構成
し、該ピストンに前記突出軸を直結し、該ピストンの外
周に螺旋カム溝を設け、該螺旋カム溝に、前記シリンダ
の内面に固定したカムを係合して円筒カムを構成し、該
カムを前記ケーシング側に設けた水平スライド溝に係合
して、突出軸の回動をシリンダの往復動に変換すること
を特徴とする便座および便蓋閉塞時の汎用緩衝装置にあ
る。
【0011】
【実施例】本発明を添付図面に示す実施例により詳細に
述べる。図1は本発明の実施例の全体概略分解斜視図、
図2は図1の一部切断組立背面図、図3は図2のA〜断
面図、図4は図2の一部切断要部図、図5は図4のB〜
断面図、図6は固定用レバーの平面図(A)および側面
図(B)である。
【0012】本実施例は、便器本体がPP、便座および
便蓋がABSからなる合成樹脂製の洋式便器に適用され
るものであって、特に、既設の和式便器に便器本体を被
せて洋式便器とするものに適用される。
【0013】先ず、本実施例の便器の概略を述べる。図
1において、O型の便座1の基部には、ヒンジ用円弧基
板(ヒンジ用軸ともいう)3が一体的に突設されてお
り、便蓋2の基部には、この便座1のヒンジ用円弧基板
3を外嵌するヒンジ用円弧基板(ヒンジ用軸ともいう)
4が一体的に設けられている。なお、これらの便座1や
便蓋2の各下面後部に切欠きを設けて、布製カバーを装
着したときの引掛りとしてもよい。
【0014】また、緩衝装置5は、前記便座1のヒンジ
用円弧基板3が外嵌できるように略円筒状に形成されて
いて、便器本体11の後部(図3の金隠し側を後部とす
る。以下同じ)上面11a(図2参照)に着脱自在に取
付けられている。この緩衝装置5には、後述の便座用の
緩衝部材5aと便蓋用の緩衝部材5aが左右対称に内蔵
されていて、これらの緩衝部材5aからそれぞれ突出軸
6が突出されている。
【0015】前記便座1のヒンジ用円弧基板3の両端板
7,7には、突出軸用嵌合孔8がそれぞれ設けられ、便
蓋2のヒンジ用円弧基板4の両端板9,9にも、突出軸
用嵌合孔10がそれぞれ設けられている。したがって、
この緩衝装置5を便器本体11に取付けた後、この緩衝
装置5に便座1のヒンジ用円弧基板3を外嵌し、突出軸
6を、その端板7の嵌合孔8に嵌合する。次いで、便蓋
2のヒンジ用円弧基板4を、便座1のヒンジ用円弧基板
3に外嵌し、突出軸6をその端板9の嵌合孔10に嵌合
する。そして、この突出軸6と嵌合孔8,10とを遊嵌
合と係嵌合に形成して、便座1と便蓋2を共に支持しな
がら、いずれか一方を係嵌合にしているので、便座1と
便蓋2とは独立して係止され、ひいては、内蔵されてい
る緩衝部材5aによって別々に緩衝するようにしてい
る。
【0016】次に、便座1、便蓋2および緩衝装置5の
組付け構造について述べる。図2および図3において、
便器本体11は、既設の、いわゆる和風両用便器(上下
の段差のある床面において、上床面に和式便器を、下床
面側に若干はみ出して設け、下床面に立ったまま小便可
能のもの)の和式便器12に被せるものであるが、この
便器本体11の後部上面11aに、緩衝装置5の1対の
足13を挿入するだけで立設する。
【0017】すなわち、便器本体11の後部上面11a
には、1対の下向きの筒状嵌合孔50を設け、これらの
筒状嵌合孔50に前記1対の足13を抜差自在に挿入し
ている。そして、緩衝装置5を取外せば、これとユニッ
ト化した便座1および便蓋2は共に便器本体11から外
すことができる。したがって、男性小便時に、小便が緩
衝装置5に付着しても、また、便座1や便蓋2が汚れて
も、これらの便座1、便蓋2および緩衝装置5を取外し
て丸洗いすることができ、常に清潔を保つことができ
る。
【0018】また、緩衝装置5には、前記のように左右
1対の突出軸6が突出されているが、この突出軸6は、
その先端部6aが丸軸部に形成され、胴部6bは角軸部
および丸軸部に形成されていて、これらの胴部6bの角
軸部および丸軸部に、前記両端板7,9の嵌合孔8,1
0が嵌合されて、係嵌合や遊嵌合にしている。すなわ
ち、角軸部は端板に係合して一体化し、丸軸部は端板に
遊嵌して回動する。例えば、図2における右側の突出軸
6では、便座1の端板7の嵌合孔8は角孔で形成されて
いて、突出軸6の角軸部(図3の断面参照)に係嵌合さ
れているので、便座1を開閉すると、この突出軸6が共
に回動して緩衝作用を受ける。一方、便蓋2の端板9の
嵌合孔10は丸孔で形成されていて、突出軸6の丸軸部
は遊嵌合されているので、便座1を開閉しても、便蓋2
は回動しない。勿論、便蓋2は、図2における不図示の
左側の突出軸に係嵌合されて突出軸6の緩衝作用を受け
る。
【0019】なお、胴部6bには凸部14が形成されて
いて、これに嵌合孔8,10が軸方向に係止されて、突
出軸6の抜止めをしている。また、便蓋2のヒンジ用円
弧基板4には、左右にそれぞれ2枚の端板9,9が形成
されていて、外側の端板9に前記突出軸6の先端部6a
が栓をしており、内側の端板9は前記のように突出軸6
を係・遊嵌合している。
【0020】次に、緩衝装置5について述べる。前記の
ように、この緩衝装置5には、左右対称の緩衝部材5a
が内蔵されているので、一方のみについて述べる。図4
および図5において、ABS製の緩衝装置用ケーシング
18には、第1および第2の支持用リブ19,20が形
成されていて、第1のリブ19に、サクション孔15を
もつアクリル製のエアシリンダ21が支持されている。
第2のリブ20にABS製のエアピストン22が支持さ
れている。このエアピストン22には、面取部を形成し
た前記突出軸6が挿入されて回転止めされている。この
エアピストン22のヘッドにはLパッキン23が固着さ
れ、このLパッキン23のリップ部が前記エアシリンダ
21の内面でシールして摺動する。
【0021】このLパッキン23の中心部はウレタン製
の押え部材24によって押えられ、この押え部材24は
ビス25によりエアピストン22のボス26に固着され
ている。また、このエアピストン22の外周には、螺旋
カム溝27が形成されていて、この螺旋カム溝27に
は、エアシリンダ21の内周に固定されたナイロン製の
カム28が嵌合して、いわゆる円筒カムを構成してい
る。
【0022】この螺旋カム溝27にストッパー29が形
成されていて、エアシリンダ21の後退を規制してお
り、また、これらの螺旋カム溝27とカム28とからな
る円筒カムは、エアシリンダ21とエアピストン22の
両側方(特に図示しないが、図5で左右側をいう)に設
けられている。更に、このカム28には、エアシリンダ
21の外面に突出した角形のフランジ28aが設けられ
ていて、この角形フランジ28aがケーシング18に形
成された水平スライド溝30(図5参照)に嵌合され
て、エアシリンダ21の前後進を案内すると共に、エア
シリンダ21の回り止めをしている。
【0023】このエアシリンダ21のヘッドには、排出
口31が形成されていて、この排出口31の開口端にシ
リコンゴム製のゴムキヤップ32を被せて、いわゆる虫
ゴム弁を構成している。すなわち、排出口31にツバ3
1aを形成し、ゴムキヤップ32の差し込み口をスナッ
プ嵌合している。そして、排出口31とゴムキヤップ3
2との間の隙間でエアダンパーの絞り口としている。な
お、図4中、33はゴムキヤップ32の案内リングを示
す。
【0024】次に、ケーシング18について述べる。こ
のケーシング18は、前記のように左右1対の緩衝部材
5aが内蔵されるが、これは図5に示すように上ケース
18aと下ケース18bとで2つ割りに構成されてい
る。すなわち、図5の中心線aより右側が図4のB〜断
面図で、左側が図4のC〜断面図であるが、上ケー18
aの前面にはエプロン51が形成され、このエプロン5
1が便器本体11の便案内筒52に連設されている。し
たがって、男性小便時に、小便はこのエプロン51に当
り落下するようになり、便器本体11と緩衝装置5との
間に浸入しない。
【0025】この上ケース18aの後部側には、4つの
係止爪34が設けられ、これらの係止爪34が下ケース
18bの爪嵌合孔53に嵌合されている。また、下ケー
ス18bの前方には係止爪35が設けられ、上ケース1
8aのエプロン51の折り返し部54に係止されてい
る。したがって、これらの係止爪34,35によりケー
シング18は組立・分解できる。
【0026】次に、固定装置について述べる。この固定
装置は、便器本体11を既設の和式便器12の金隠し1
2aに対して固定するものであるが、図2、図3および
図6において、便器本体11における、緩衝装置5の直
下の左右中央部は上向きの凹部を設け、この凹部には、
レバー用ボルト16のボルト孔37を設けている。この
ボルト孔37には下向きのガイド38を設けている。
【0027】一方、緩衝装置5のケーシング18の左右
中央下部には、前記ボルト孔37に対応して、レバー用
ボルト16の頭部16aが収納される下向きの凹部39
を設けている。このレバー用ボルト16は、ABS製の
中空軸で構成され、その頭部16aの外周にはセレーシ
ョンを設け、把持し易いようにしている。なお、レバー
用ボルト16のネジ部の長さは約120mmとしてい
る。
【0028】このレバー用ボルト16のネジ部には、図
6に示すような固定用レバー17の基部が螺合してお
り、この固定用レバー17の先端部17aにはゴムキヤ
ップ40を被せ、図3に示すように金隠し12aの内面
を押圧するようになっている。この固定用レバー17
は、両端部に水平部を形成する傾斜レバーになってい
る。また、図2に示すようにレバー用ボルト16の両側
方に対向した便器本体11には、固定用レバー17の回
り止めの棒41が吊設されている。更に、便器本体11
の後方部には、固定用レバー17が収納される収納室4
2を設け、この固定用レバー17を覆っている。
【0029】次に、前記緩衝装置5の作用について述べ
る。便座1または便蓋2を開閉すれば、突出軸6が回動
するが、先ず、便座1または便蓋2を開ける場合を述べ
る。この突出軸6が回動すれば、突出軸6に固着したエ
アピストン22はLパッキン23と第2のリブ20で支
持されて回動する。したがって、円筒カムの原理によ
り、エアピストン22の螺旋カム溝27に嵌合されてい
るカム28は、前進・螺旋運動をしようとするが、カム
28は水平スライド溝30に規制されて前進運動のみと
なり、したがって、カム28を固定しているエアシリン
ダ21が前進する。その結果、エアシリンダ21とLパ
ッキン23とで形成された作動室が拡大して真空となる
が、ある程度前進すれば、エアシリンダ21の中間に設
けたサクション孔15からエアが吸入される。よって、
便座1または便蓋2を開く作動は、最初若干重いが、後
程軽くなる。
【0030】次に、便座1または便蓋2を閉める場合を
述べる。突出軸6に固着したエアピストン22は前と逆
方向に回動する。したがって、カム28は後退するの
で、エアシリンダ21も後退する。その結果、エアシリ
ンダ21とLパッキン23とで形成された作動室のエア
は圧縮されるが、この圧縮エアは排出口31とゴムキヤ
ップ32との隙間で形成した絞り口から除々に排出され
るので、便座1または便蓋2は除々に閉じ衝撃を防ぐ。
そして、弾力を異にするゴムキヤップ32を取替えるこ
とにより、排出口31とゴムキヤップ32との隙間の絞
り口が変更できるので、前述のような多種の便座1また
は便蓋2の自重に合せて用いることができる。
【0031】なお、本実施例は便座および便蓋の閉塞時
の緩衝装置で説明したが、本発明はこれに限らず、便座
のみの閉塞時の緩衝装置であってもよい。また、Lパッ
キンに代え、Oリングを用いるときは、別に逆止弁を設
けて作動室を開閉してもよい。更に、便座1を起伏させ
る回転軸、すなわちヒンジ用軸と突出軸6とは、図示で
は同一のものを指しているが、別体で構成して連結して
もよく、便座1の便蓋2に付随するヒンジ用軸を突出軸
にしてもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、 エアダンパーのピストンに直結した突出軸を便座に固
定したので、ピストンロッドがなく、コンパクトに構成
でき、しかも、円筒カム機構でシリンダを往復動させる
ので、エアダンパーとしてのストロークが充分確保で
き、便座のヒンジ用軸の同軸芯上に設けた緩衝装置にと
って好都合となる。 緩衝装置用ケーシングに、エアダンパーを1対内蔵
し、便座および便蓋の別々の緩衝装置とすると共に、エ
アダンパーのシリンダの絞り口を調節可能としたので、
前記と両々相俟って、汎用の緩衝装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体概略分解斜視図である。
【図2】図1の一部切断組立背面図である。
【図3】図2のA〜断面図である。
【図4】図2の一部切断要部図である。
【図5】図4のB〜断面図である。
【図6】固定用レバーの平面図(A)および側面図
(B)である。
【符号の説明】
1…便座、2…便蓋、5…緩衝装置、5a…緩衝部材、
6…突出軸、11…便器本体、18…ケーシング、21
…エアシリンダ、22…エアピストン、27…螺旋カム
溝、28…カム、30…スライド溝、32…ゴムキヤッ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器本体の後部上面に緩衝装置用ケーシ
    ングを設け、該ケーシングに緩衝部材を内蔵した便座閉
    塞時の緩衝装置において、 前記緩衝部材をシリンダとピストンからなるエアダンパ
    ーで構成し、該ピストンに、便座に固定した突出軸を直
    結すると共に、ピストンの外周に螺旋カム溝を設け、該
    螺旋カム溝に、前記シリンダの内面に固定されたカムを
    係合して円筒カムを構成し、該カムを前記ケーシング側
    に設けた水平スライド溝に係合して、突出軸の回動をシ
    リンダの往復動に変換することを特徴とする便座閉塞時
    の緩衝装置。
  2. 【請求項2】 便器本体の後部上面に緩衝装置用ケーシ
    ングを着脱自在に設け、該ケーシングの両側面にそれぞ
    れ突出軸を設け、該ケーシングに、これらの突出軸に連
    結された1対の緩衝部材を内蔵し、これらの突出軸を、
    便座および便蓋にそれぞれ固着されたヒンジ用軸にそれ
    ぞれ一体化した便座および便蓋閉塞時の緩衝装置におい
    て、 前記緩衝部材を、調節可能の絞り口を有するシリンダと
    ピストンからなるエアダンパーで構成し、該ピストンに
    前記突出軸を直結し、該ピストンの外周に螺旋カム溝を
    設け、該螺旋カム溝に、前記シリンダの内面に固定した
    カムを係合して円筒カムを構成し、該カムを前記ケーシ
    ング側に設けた水平スライド溝に係合して、突出軸の回
    動をシリンダの往復動に変換することを特徴とする便座
    および便蓋閉塞時の汎用緩衝装置。
JP16973793A 1993-06-15 1993-06-15 便座閉塞時の緩衝装置 Expired - Fee Related JP2681740B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16973793A JP2681740B2 (ja) 1993-06-15 1993-06-15 便座閉塞時の緩衝装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16973793A JP2681740B2 (ja) 1993-06-15 1993-06-15 便座閉塞時の緩衝装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07312A JPH07312A (ja) 1995-01-06
JP2681740B2 true JP2681740B2 (ja) 1997-11-26

Family

ID=15891917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16973793A Expired - Fee Related JP2681740B2 (ja) 1993-06-15 1993-06-15 便座閉塞時の緩衝装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2681740B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL9500571A (nl) * 1995-03-24 1996-11-01 Dirk Jacob Willem Verhoog Toiletzitting en toilet voorzien hiervan.
FR2927135A1 (fr) * 2008-02-05 2009-08-07 Dubourgel Grange Sa Ets Dispositif de ralentissement du pivotement d'une piece mecanique

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07312A (ja) 1995-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5607718B2 (ja) 家具ヒンジ
US7216402B2 (en) Door handle system
US5743575A (en) Fluid-damped automotive door latch actuator
US6644418B2 (en) Hammer drill
US5823624A (en) Modular height adjustable vehicle seat armrest
WO2006059860A1 (en) Buffer for noise removal of closing the door
JP7297790B2 (ja) 家具用の減衰ヒンジ
JP2681740B2 (ja) 便座閉塞時の緩衝装置
AU2004202471A1 (en) Apparatus for preventing motor overload of vacuum cleaner
JP2555629Y2 (ja) 和式便器に被せる洋式便器の固定装置
JP2555628Y2 (ja) 便座および便蓋閉塞時の緩衝装置
KR100929265B1 (ko) 가구용 충격 완충장치
JPH08299094A (ja) 椅 子
GB2214556A (en) A panic exit device
CN214006841U (zh) 用于车辆的车门内扣手组件、车门以及车辆
KR200495785Y1 (ko) 도어 푸셔가 구비된 도어 잠금장치
KR102543740B1 (ko) 개선된 커버 플레이트를 포함하는 도어 힌지
CN220451653U (zh) 用于行李箱盖的缓冲器和配备有该缓冲器的车辆
US11357330B2 (en) Support for seating furniture and item of seating furniture
JP3759871B2 (ja) ヘッドランプクリーナ
JPH0874917A (ja) 緩衝器のリバウンドバネ構造
JPS6028319Y2 (ja) 便器蓋板用緩衝機構
JP2000145851A (ja) 組立玩具用緩衝器
JPH0347600Y2 (ja)
JP4121387B2 (ja) 格納式アシストグリップ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees