JPH07312730A - 2画面テレビ受像機 - Google Patents

2画面テレビ受像機

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JPH07312730A
JPH07312730A JP10306194A JP10306194A JPH07312730A JP H07312730 A JPH07312730 A JP H07312730A JP 10306194 A JP10306194 A JP 10306194A JP 10306194 A JP10306194 A JP 10306194A JP H07312730 A JPH07312730 A JP H07312730A
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signal
screen
input
video
color
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JP10306194A
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Hirotoshi Abe
裕俊 阿部
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2画面表示する一方の信号が非標準の映像信
号の時にも2画面とも高画質なY/C分離が行え、また
一方の信号がS映像信号の時にも2画面とも高画質なY
/C分離が行える2画面テレビ受像機を提供すること。 【構成】 非標準,標準の2つの入力映像を左右(主
副)に分けて表示する2画面テレビ受像機において、主
画面側の映像処理系にはフレームコム127を使用し、
副画面側の映像処理系にはラインコム133を使用し、
非標準検出回路132にて主画面側の入力が非標準信号
か標準信号かを検出し、検出結果により、非標準を検出
したときは、主副入れ換え回路126により主画面側の
非標準信号を副画面側のラインコム133に供給し、副
画面側の標準信号を主画面側のフレームコム127に供
給することにより、両信号とも高精度のY/C分離を行
い、更に主副入れ換え回路129により主画面,副画面
の位置を元に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばワイドアスペク
ト比のテレビ受像機において、非標準,標準の2つの入
力映像を画面の左右に分けて表示する場合、2画面とも
良好な画質を得ることができる2画面テレビ受像機に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、通常の画面(主画面)のほかに第
2の画面(副画面)を映出することができるテレビ受像
機が開発されている。
【0003】また、HDTV(高品位テレビ受像機)、
EDTVなどに代表されるようなワイドアスペクト比の
受像管(以下、CPTという)を持つテレビ受像機も増
えている。
【0004】このような背景によりワイドテレビ受像機
に適した複数画面表示が開発されている。
【0005】図9に、このようなワイドテレビ受像機に
おける複数画面表示モードの一例を示す。
【0006】図9(a) は、16:9のワイドアスペクト
比のCPT上に4:3の通常の映像と、これの1/9の
大きさの映像3個を映出するモードである。
【0007】図9(b) は、同じ大きさの2つの画面を映
出するモードである。このモードでは、ワイドアスペク
ト比のCPTを用いた場合、2つの映出画面のアスペク
ト比を正規のアスペクト比(真円率1)に近い状態にす
ることができる。
【0008】さらに、正規のアスペクト比に設定しよう
とすれば、情報量を削って、図9(c) のように映出する
か、或いは垂直振幅を調整し、図9(d) のように映出す
ることが可能である。
【0009】図10に、2画面テレビ受像機の構成を示
す。ここでは、CPT上に2つの入力映像を左右に同等
の面積で表示する場合(例えば図9(b) )を例として説
明する。
【0010】図10に示すように、放送局より送られて
くるテレビジョン電波を、アンテナ1で受信する。これ
を分配器2で主画面用と副画面用に分配する。主画面用
テレビ信号は、チューナ回路3に供給され、ここで中間
周波(IF)信号に変換された後、中間周波回路(IF
回路)4にて増幅及び検波され、主画面用映像信号に変
換される。その後、映像処理回路5にてY/C分離及び
色復調され、コンポーネント信号である輝度信号と色差
信号に分離される。映像処理回路5に入力される信号
は、前記IF回路4からの信号のほか、BSチューナか
らの映像信号或いはビデオテープレコーダ(VTR),
ビデオディスク(LD)などのビデオ機器からの映像信
号も含まれる。また、IF回路4からの主画面用映像信
号は同期分離回路16にも供給され、水平,垂直の同期
信号が分離されて偏向回路17に供給される。偏向回路
17は、入力される同期信号に基づいて、水平,垂直の
鋸歯状波信号を生成してCPT15の偏向ヨーク23に
供給する。
【0011】映像処理回路5からの輝度信号及び色差信
号は、A/D変換器19にてディジタル信号に変換さ
れ、ラインメモリ21に書き込まれた後読み出され、そ
の書き込み・読み出しがメモリコントローラ20で制御
され、水平方向の時間軸が1/2に圧縮されて出力され
る。この圧縮信号は、D/A変換器22でアナログ信号
に変換されて出力される。
【0012】前記分配器2からの副画面用テレビ信号
も、主画面側と同様にチューナ回路6,IF回路7,映
像処理回路8により、コンポーネント信号である輝度信
号と色差信号に分離される。
【0013】その後、A/D変換器9により、ディジタ
ル信号に変換され、ラインメモリ11に書き込まれた後
読み出され、その書き込み・読み出しがメモリコントロ
ーラ10で制御され、水平方向の時間軸が1/2に圧縮
されて出力される。この圧縮信号は、D/A変換器12
にてアナログ信号に変換される。メモリ11への書込み
タイミングは、子画面側の同期分離回路18によって得
られた同期信号を基準とする。そして、書き込まれた映
像信号は主画面側の同期分離回路16によって得られた
主画面同期信号を基準としたタイミングによって読み出
される。
【0014】このように、メモリ11への書き込みと読
み出しの基準信号が異なるため、メモリ11としては、
比較的大きなメモリ容量が必要である。
【0015】そして、D/A変換器22,12からの主
画面信号と副画面信号は、重畳手段としてのスイッチ回
路13により高速に切り換えられて重畳され、その後、
輝度信号,色差信号をRGBマトリクス回路14によっ
てRGB信号に変換されて、CPT15に2画面で映出
される。CPT15としては、アスペクト比16:9の
ものが用いられる。
【0016】図11に、上記映像処理回路5,8の構成
例を示す。
【0017】図11に示すように、主画面側,副画面側
の各IF回路4,7からの主画面信号,副画面信号はそ
れぞれビデオ切換回路31,32に入力される。ビデオ
切換回路31には、IF回路4からの主画面信号のほか
にBSチューナからの映像信号或いはビデオテープレコ
ーダ(VTR),ビデオディスク(LD)などのビデオ
機器からの映像信号が入力可能とされ、これらの信号の
うちの1つを選択的に切り換えて次段の回路へ出力する
ようになっている。同様に、ビデオ切換回路32には、
IF回路7からの副画面信号のほかBSチューナからの
映像信号或いはビデオテープレコーダ(VTR),ビデ
オディスク(LD)などのビデオ機器からの映像信号が
入力可能とされ、これらの信号のうちの1つを選択的に
切り換えて次段の回路へ出力するようになっている。ビ
デオ切換回路31,32の入力切換えは、マイクロコン
ピュータ等で構成される制御手段43からの制御信号に
よって行われる。ビデオ切換回路31,32で選択され
た映像信号はそれぞれ、Y/C分離回路33,34で輝
度信号と色信号に分離された後、S入力切換回路35,
36の一方の入力端に供給され、他方の入力端に供給さ
れる他のビデオ機器からのS入力(輝度信号Y及び色信
号C)と選択的に切り換えて出力し得るようになってい
る。
【0018】S入力切換回路35,36から出力される
色信号は色副搬送波により変調されているので、色復調
回路39,40に供給して色差信号に変換する。S入力
切換路35,36から出力される輝度信号はそれぞれ、
輝度信号処理回路37,38に供給され、ここで画質、
コントラストなどが調整される。色復調回路39,40
から出力される色差信号は、色差信号処理回路41,4
2に供給され、ここで色の濃さなどが調整される。その
後は、それぞれ主画面用,副画面用の各ディジタル処理
回路(19〜22),(9〜12)に供給される。
【0019】以上の構成から分かるように、2画面テレ
ビ受像機の場合は、2つの画面を同時に表示可能とする
ために、同様な回路が2つずつ必要である。このため、
2画面テレビ受像機は、本来的にコスト高になる要因を
有している。
【0020】ところで、副画面として1/9サイズなど
の小さいサイズで映出する場合(図6(a) )は1/3の
映像帯域を扱えばよい。即ち、主画面が7MHzの映像
帯域を再現できるとすれば、副画面は2.3MHzの映
像帯域を再現できれば十分である。これは、色副搬送波
の信号帯域よりも低いため、副画面側のY/C分離回路
としては、簡単なローパスフィルタ(LPF)を用いて
輝度信号を分離すればよいことになる。
【0021】図12に、簡易型のY/C分離回路のブロ
ック図を示す。
【0022】図12において、入力端子51には副画面
側映像信号が入力され、2.3MHzカットオフ周波数
を有するのローパスフィルタ(LPF)52に供給され
る一方、3.58MHzを通過帯域とするバンドパスフ
ィルタ(BPF)53に供給されるようになっている。
ローパスフィルタ52の出力端子54からは輝度信号Y
が出力され、またバンドパスフィルタ53の出力端子5
5からは3.58MHzの色信号Cが出力される。
【0023】従って、主画面側のY/C分離回路は分離
性能のよいものを使用するが、副画面側は簡単な構成の
低コストのものを使用することが行われている。
【0024】Y/C分離回路の種類としては、図9に示
したような単にフィルタを用いてY/C分離する回路の
ほかに、色信号がライン間で位相反転していることを利
用して1ライン前後のライン相関関係より1ライン遅延
回路或いは2ライン遅延回路を用いてY/C分離する回
路(ラインコム)や、色信号がフレーム間でも位相反転
していることを利用して1フレーム前後のフレーム相関
関係よりフレーム遅延回路を用いてY/C分離する回路
(3次元Y/C分離回路、フレームコムという)があ
り、さらに画面の動きを検出し、動きの遅い画面では1
フレーム前後の相関性を利用したY/C分離(フレーム
コムで行う)を行い、動きの速い場面では1ライン前後
の相関性を利用したY/C分離(ラインコムで行う)を
行う動き適応形3次元Y/C分離回路がある。
【0025】次に、図13に、動き適応形3次元Y/C
分離回路の一例のブロック図を示す。
【0026】図13において、符号60はY/C分離L
SIである。入力端子61には複合カラー映像信号が入
力され、該映像信号は水平AFC(HAFC)回路62
に供給されて水平同期信号が取り出され、LSI60内
の標準検出回路69に供給される。標準検出回路69
は、入力端子61に入力される映像信号が標準信号か否
かを検出し、標準信号を検出していれば動き検出回路6
8の動き量判定回路を動作させて動き検出信号を出力さ
せる。一方、入力端子61に入力される複合カラー映像
信号は、AGC回路63で利得制御された後、A/D変
換器64でディジタル信号に変換されて動画用Y/C分
離回路66に供給されている。Y/C分離LSI60の
外部端子には1フレーム遅延回路(1Mbit のフレーム
メモリ)が接続されている。Y/C分離LSI60は、
ラインメモリを用いて構成される動画用Y/C分離回路
(ラインコム)66と、1フレーム遅延回路を用いて構
成される静画用Y/C分離回路(フレームコム)67
と、前記1フレーム遅延回路ともう1つの1フレーム遅
延回路を用いて構成される動き検出回路68と、静画色
信号(静画C)と動画色信号(動画C)を動き検出信号
に応じた混合比で混合し色信号Cを出力するミキサ71
と、静画輝度信号(静画Y)と動画輝度信号(動画Y)
を動き検出信号に応じた混合比で混合し輝度信号Yを出
力するミキサ70とを備えている。その他には、A/D
変換器64にサンプリングクロックを供給するためのP
LLクランプ回路74及び可変水晶発振器(VCXO)
65から成る回路手段や、ミキサ70のY出力に垂直方
向の画質補正を行うためのローパスフィルタ(LPF)
72及び加算器73から成る回路手段が配設されてい
る。
【0027】NTSC方式では、色副搬送波の周波数f
sc,水平走査周波数fH 及びフレーム周波数ffr との
間には、fscは3.579545 MHz、fH は15.734 kHzであ
り、また1フレームは水平走査線数が525 本であるの
で、下記の関係がある。
【0028】fsc =(455/2)fH fH =525ffr この関係を満たすものを標準信号と呼ぶ。これに対し
て、1フレームが525 本でないものを非標準信号と呼
ぶ。
【0029】上記のラインコムは、走査線1本ごとに色
副搬送波信号の位相が反転する関係を利用したものであ
り、フレームコムは前記標準信号では1フレームが525
本なので1フレーム前後の色副搬送波信号も位相が反転
する関係にあることを利用したものである。従って、1
フレームが525 本でない非標準信号の場合は、ラインコ
ムを使用する必要がある。
【0030】動き適応形3次元Y/C分離回路では、フ
レームコムは、標準信号でかつフレーム間で同じ信号即
ち静止画の場合にのみ有効であり、フレームメモリによ
りフレーム遅延された信号と現フレームの信号の差をと
ることにより、色信号Cを作成する。また、ラインコム
は、動画部分について、ラインメモリにより1H遅延或
いは2H遅延した信号と現信号とを使用して色信号Cを
作成する。
【0031】次に、図14において、一例として主画面
側の処理にフレームコムを採用した場合の2画面テレビ
受像機について説明する。
【0032】フレームコムの場合は、必ずフレーム遅延
回路が必要であり、これはディジタルメモリにより構成
される。フレームコムではディジタル処理を行う必要が
あるため、フレームコムを2画面テレビ受像機に用いる
場合には、ラインコムの場合とは異なり、フレームコム
は当然A/D変換器の後に構成される。音声信号は映像
信号と対になっており、その音声信号の切り換えは映像
信号と同じ論理でマイクロコンピュータによりコントロ
ールされる。
【0033】図14において、入力端子81には主画面
側のIF回路からの複合カラー映像信号が入力され、入
力端子82,83には例えばBSチューナ,VTRから
の複合カラー映像信号が入力されるようになっており、
また入力端子84には副画面側のIF回路からの複合カ
ラー映像信号が入力されるようになっている。入力端子
81,82,83及び入力端子84からの複合カラー映
像信号は主画面側のビデオ切換回路88に入力され、入
力端子84及び入力端子81,82,83からの複合カ
ラー映像信号は副画面側のビデオ切換回路101に入力
されている。
【0034】同様に、入力端子85には主画面側の音声
復調回路からの音声信号が入力され、入力端子86,8
7には例えばBSチューナ,VTRからの音声信号が入
力されるようになっている。入力端子85,86,87
及び入力端子95からの音声信号は主画面側の音声切換
回路89に入力され、入力端子95及び入力端子85,
86,87からの音声信号は副画面側の音声切換回路1
02に入力されている。
【0035】ビデオ切換回路88及び音声切換回路89
は、入力される複数組(図では3組)の映像信号及び音
声信号のうちから、制御手段103の制御にて1組の映
像信号及び音声信号を選択して出力するようになってい
る。同様に、ビデオ切換回路101及び音声切換回路1
02は、前記制御手段103の制御にて入力される3組
の映像信号及び音声信号から副画面側の1組の映像信号
及び音声信号を選択して出力するようになっている。そ
して、ビデオ切換回路88の選択信号とビデオ切換回路
101の選択信号は、前記制御手段103の制御にて主
副入れ換えが可能となっている。音声切換回路89から
の主画面側の音声信号は例えば図示しないスピーカ回路
(又はイヤホーン回路)に出力され、音声切換回路10
2からの副画面側の音声信号は例えば図示しないイヤホ
ーン回路(又はスピーカ回路)に出力されるようになっ
ている。
【0036】ビデオ切換回路88にて選択された映像信
号はA/D変換器92に入力される一方同期分離回路9
9に入力されて同期信号が分離され、これに基づいて偏
向回路100がCPT113の偏向ヨークに水平,垂直
の偏向電流を供給し、CPT113を偏向するようにな
っている。従って、CPT113は主画面側の映像信号
から得られる同期信号に基づいて偏向されている。
【0037】ビデオ切換回路88にて選択された映像信
号はA/D変換器92でディジタル信号に変換された
後、フレームコム93に入力され、ここでフレーム遅延
回路を用いたY/C分離が行われ、輝度信号Y,色信号
Cが出力される。フレームコム93は、フレームメモリ
93Aとこれをコントロールするコムコントローラ93
Bとで構成されている。フレームコム93からの出力の
うち色信号Cは次段の色復調回路94で色差信号R−
Y,B−Yに復調され、輝度信号Yと共に圧縮手段96
に入力される。圧縮手段96は、色復調回路94からの
信号を書き込み水平時間軸方向に圧縮して出力するもの
であり、ラインメモリ96Aとこれをコントロールする
メモリコントローラ96Bとメモリ96Aの出力をアナ
ログ信号に変換するD/A変換器96Cとで構成されて
いる。圧縮手段96の出力は、重畳手段としてのスイッ
チ回路98の一方の入力端に供給される。
【0038】一方、前記ビデオ切換回路101で選択さ
れた映像信号は、ラインコムで構成されるY/C分離回
路104でY/C分離され、輝度信号Yと色信号CがS
入力切換回路105の一方の入力端子に入力されてい
る。S入力切換回路105のもう一方の入力端子には外
部のS入力端子90,91からの輝度信号Yと色信号C
が入力されており、2組の輝度信号Yと色信号Cの一方
の組を選択して出力し得るようになっている。S入力切
換回路105で選択された輝度信号Yは輝度信号処理回
路106で画質及びコントラスト等が調整されて圧縮手
段110のA/D変換器110Aに供給され、またS入
力切換回路105で選択された色信号Cは色復調回路1
07にて色差信号R−Y,B−Yに復調され、さらに色
差信号処理回路108にて色の濃さなどが調整されて圧
縮手段110のA/D変換器110Aに供給される。圧
縮手段110は、前段からの信号を書き込み水平時間軸
方向に圧縮して出力するものであり、輝度信号Y及び色
差信号R−Y,B−Yをディジタル信号に変換するA/
D変換器110Aと、フィールドラインメモリ110B
と、これをコントロールするメモリコントローラ110
Cと、メモリ110Bの出力をアナログ信号に変換する
D/A変換器110Dとで構成されている。圧縮手段9
6の出力は、重畳手段としてのスイッチ回路98の一方
の入力端に供給される。
【0039】スイッチ回路98では、圧縮手段96から
の輝度信号Y及び色差信号R−Y,B−Yと、圧縮手段
110からの輝度信号Y及び色差信号R−Y,B−Yと
を重畳して、RGBマトリクス回路112に供給する。
RGBマトリクス回路112でRGB信号に変換された
信号は、CPT113に供給され2画面表示される。
【0040】制御手段103は例えばマイクロコンピュ
ータで構成され、ビデオ切換回路88及び音声切換回路
89、ビデオ切換回路101及び音声切換回路102の
切り換えを制御信号するほか、主画面側の同期分離回路
99及び副画面側の同期分離回路109からの同期信号
に基づいて、圧縮手段96及び圧縮手段110に対して
書込みパルス(クロック)及び読出しパルス(クロッ
ク)を供給して、メモリ96A及び110Bの書込み・
読出し制御を行っている。
【0041】ところで、図13の回路において、例え
ば、2画面表示における、左映像を主画面側の回路を用
いて映出し、右映像を副画面側の回路を用いて映出する
ものとする。このとき、画面の走査は、主画面側の回路
から得た同期信号に基づいて行っているので、左映像は
常に主画面側の映像信号に対応した走査が行われること
になる。
【0042】左映像,右映像とも標準の映像信号の場合
は、1フレームが525 本の標準走査となり、左画面はフ
レームコムによる画質、右画面はラインコムによる画質
になる。
【0043】左映像が標準の映像信号、右映像が非標準
の映像信号の場合は、1フレームが525 本の標準走査と
なり、左画面はフレームコムによる画質、右画面はライ
ンコムによる画質になる。
【0044】ところが、左映像が非標準の映像信号、右
映像が標準の映像信号の場合は、1フレームが525 本で
ない非標準走査となり(例えばテレビゲーム信号の場
合、1フレーム524 本の非標準走査となり)、左画面は
フレームコムによるY/C分離は不可能となり、左画面
はラインコム、右画面もラインコムにしなければならな
い。従って、主画面側に動き適応形3次元Y/C分離回
路を用いたような場合、この動き適応形回路を活かすこ
とがでなかった。
【0045】一方、左映像が標準の映像信号、右映像が
S映像信号の場合は、1フレームが525 本の標準走査と
なり、左画面はフレームコムによる高画質、右画面はY
/C分離回路を通さないのでS映像そのままの高画質に
なる。
【0046】左映像がS映像信号、右映像が標準又は非
標準の映像信号の場合は、左画面はY/C分離回路を通
らないのでS映像そのままの高画質になるが、右画面は
副画面側の簡易型のY/C分離回路(ラインコム或いは
フィルタ回路)による画質となってしまう。
【0047】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の2
画面テレビ受像機において、主画面側が非標準の映像信
号の時には主画面側は良好なY/C分離が行われないと
いう問題があった。また、主画面側がS映像信号の時に
は副画面側のY/C分離回路は簡易型であるために、副
画面に通常の映像信号を映出すると画質が良くないとい
う問題があった。
【0048】そこで、本発明は上記の問題に鑑み、一方
が非標準の映像信号の時にも2画面とも常に良好な画質
が得られ、また一方がS映像信号の時にも2画面とも常
に良好な画質が得られる2画面テレビ受像機を提供する
ことを目的とするものである。
【0049】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
第1,第2の映像信号をそれぞれ主画面,副画面として
受像管に表示する2画面テレビ受像機であって、入力と
して供給される複数の映像信号から、主画面用の第1の
映像信号と副画面用の第2の映像信号を選択して出力す
る入力切換手段と、この入力切換手段からの第1,第2
の映像信号をそれぞれ輝度・色処理する主画面用,副画
面用の第1,第2の映像処理系と、この第1,第2の映
像処理系の出力をそれぞれ主画面用,副画面用として画
面圧縮する第1,第2の圧縮手段と、前記主画面用の第
1の映像信号が非標準信号或いはS入力信号であるとき
に、第1,第2の映像信号経路を互いに入れ換え、第1
の映像信号を前記第2の映像処理系に供給し、第2の映
像信号を前記第1の映像処理系に供給する第1の信号入
れ換え手段と、この第1の信号入れ換え手段によって第
1,第2の映像信号の入れ換えが行われたときに、前記
第1の映像処理系の出力を副画面用の第2の圧縮手段に
供給し、前記第2の映像処理系の出力を主画面用の第1
の圧縮手段に供給する第2の信号入れ換え手段とを具備
したものである。
【0050】請求項2記載の発明は、第1,第2の映像
信号をそれぞれ主画面,副画面として受像管に表示する
2画面テレビ受像機であって、入力として供給される複
数の映像信号から、主画面用の第1の映像信号と副画面
用の第2の映像信号を選択して出力する入力切換手段
と、この入力切換手段からの第1,第2の映像信号をそ
れぞれ輝度・色処理する主画面用,副画面用の第1,第
2の映像処理系と、この第1,第2の映像処理系の出力
をそれぞれ主画面用,副画面用として画面圧縮する第
1,第2の圧縮手段と、前記主画面用の第1の映像信号
が非標準信号或いはS入力信号であるときに、第1,第
2の映像信号経路を互いに入れ換え、第1の映像信号を
前記第2の映像処理系に供給し、第2の映像信号を前記
第1の映像処理系に供給する信号入れ換え手段と、この
信号入れ換え手段によって第1,第2の映像信号の入れ
換えが行われたときに、前記第1の映像処理系の出力を
主画面用の第1の圧縮手段において副画面用圧縮処理を
行うよう制御し、前記第2の映像処理系の出力を副画面
用の第2の圧縮手段において主画面用圧縮処理を行うよ
う制御する制御手段とを具備したものである。
【0051】請求項3記載の発明は、第1,第2の映像
信号をそれぞれ主画面,副画面として受像管に表示する
2画面テレビ受像機であって、入力として供給される複
数の映像信号から、主画面用の第1の映像信号を選択し
て出力する第1の入力切換手段と、入力として供給され
る複数の映像信号から、副画面用の第2の映像信号を選
択して出力する第2の入力切換手段と、前記第1の入力
切換手段からの第1の映像信号と前記第2の入力切換手
段からの第2の映像信号をそのまま出力するか或いは互
いに入れ換えて出力することが可能な第1の信号入れ換
え手段と、この第1の信号入れ換え手段を通った前記第
1の入力切換手段からの第1の映像信号をY/C分離す
る、フレーム相関を利用した第1のY/C分離手段と、
前記第1の信号入れ換え手段を通った前記第2の入力切
換手段からの第2の映像信号をY/C分離する、ライン
相関又はフィルタ分離を利用した第2のY/C分離手段
と、前記第1のY/C分離手段に入力される映像信号が
非標準信号か否かを検出する検出手段と、前記第1のY
/C分離手段からの輝度信号及び色信号を入力し、色復
調して、輝度信号及び色差信号を得る第1の色復調手段
と、前記第2のY/C分離手段からの輝度信号及び色信
号を入力し、色復調して、輝度信号及び色差信号を得る
第2の色復調手段と、前記第1の色復調手段からの信号
と前記第2の色復調手段からの信号をそのまま出力する
か或いは互いに入れ換えて出力することが可能な第2の
信号入れ換え手段と、この第2の信号入れ換え手段を通
った前記第1の色復調手段からの信号を画面圧縮する主
画面側圧縮手段と、この第2の信号入れ換え手段を通っ
た前記第2の色復調手段からの信号を画面圧縮する副画
面側圧縮手段と、前記主画面側圧縮手段からの信号と前
記副画面側圧縮手段からの信号とを合成し、RGB信号
に変換して、前記受像管に供給する手段と、前記第1の
信号入れ換え手段を通った前記第1の入力切換手段から
の第1の映像信号から同期信号を分離する同期分離手段
と、この同期分離手段からの同期信号に基づき、前記受
像管を偏向するための偏向手段と、前記検出手段が前記
第1の入力切換手段からの第1の映像信号が非標準信号
であることを検出したときは、前記第1の信号入れ換え
手段を切り換えて前記第1の映像信号と前記第2の映像
信号を互いに入れ換え、前記第2の映像信号を前記第1
のY/C分離手段に導き、前記第1の映像信号を前記第
2のY/C分離手段に導くと共に、前記第2の信号入れ
換え手段を切り換えて前記第1の色復調手段からの信号
を前記副画面側圧縮手段に導き、前記第2の色復調手段
からの信号を前記主画面側圧縮手段に導くように切換制
御する制御手段とを具備したものである。
【0052】請求項4記載の発明は、第1,第2の映像
信号をそれぞれ主画面,副画面として受像管に表示する
2画面テレビ受像機であって、入力として供給される複
数の映像信号から、主画面用の第1の映像信号を選択し
て出力する第1の入力切換手段と、入力として供給され
る複数の映像信号から、副画面用の第2の映像信号を選
択して出力する第2の入力切換手段と、前記第1の入力
切換手段からの第1の映像信号と前記第2の入力切換手
段からの第2の映像信号をそのまま出力するか或いは互
いに入れ換えて出力することが可能な信号入れ換え手段
と、この信号入れ換え手段を通った前記第1の入力切換
手段からの第1の映像信号をY/C分離する、フレーム
相関を利用した第1のY/C分離手段と、前記信号入れ
換え手段を通った前記第2の入力切換手段からの第2の
映像信号をY/C分離する、ライン相関又はフィルタ分
離を利用した第2のY/C分離手段と、前記第1のY/
C分離手段に入力される映像信号が非標準信号か否かを
検出する検出手段と、前記第1のY/C分離手段からの
輝度信号及び色信号を入力し、色復調して、輝度信号及
び色差信号を得る第1の色復調手段と、前記第2のY/
C分離手段からの輝度信号及び色信号を入力し、色復調
して、輝度信号及び色差信号を得る第2の色復調手段
と、前記第1の色復調手段からの信号を画面圧縮する主
画面側圧縮手段と、前記第2の色復調手段からの信号を
画面圧縮する副画面側圧縮手段と、前記主画面側圧縮手
段からの信号と前記副画面側圧縮手段からの信号とを合
成し、RGB信号に変換して、前記受像管に供給する手
段と、前記信号入れ換え手段を通った前記第1の入力切
換手段からの第1の映像信号から同期信号を分離する同
期分離手段と、この同期分離手段からの同期信号に基づ
き、前記受像管を偏向するための偏向手段と、前記検出
手段が前記第1の入力切換手段からの第1の映像信号が
非標準信号であることを検出したときは、前記信号入れ
換え手段を切り換えて前記第1の映像信号と前記第2の
映像信号を互いに入れ換え、前記第2の映像信号を前記
第1のY/C分離手段に導き、前記第1の映像信号を前
記第2のY/C分離手段に導くよう切換制御すると共
に、前記主画面側圧縮手段に書き込まれる第2の映像信
号を読み出す際にその読出し基準位相を副画面位置に対
応した位相とし、前記副画面側圧縮手段に書き込まれる
第1の映像信号を読み出す際にその読出し基準位相を主
画面位置に対応した位相とするよう制御する制御手段と
を具備したものである。
【0053】請求項5記載の発明は、第1,第2の映像
信号をそれぞれ主画面,副画面として受像管に表示する
2画面テレビ受像機であって、入力として供給される複
数の映像信号から、主画面用の第1の映像信号を選択し
て出力する第1の入力切換手段と、入力として供給され
る複数の映像信号から、副画面用の第2の映像信号を選
択して出力する第2の入力切換手段と、前記第1の入力
切換手段からの第1の映像信号と前記第2の入力切換手
段からの第2の映像信号をそのまま出力するか或いは互
いに入れ換えて出力することが可能な第1の信号入れ換
え手段と、この第1の信号入れ換え手段を通った前記第
1の入力切換手段からの第1の映像信号をY/C分離す
る、フレーム相関を利用した第1のY/C分離手段と、
前記第1の信号入れ換え手段を通った前記第2の入力切
換手段からの第2の映像信号をY/C分離する、ライン
相関又はフィルタ分離を利用した第2のY/C分離手段
と、前記第1のY/C分離手段からの輝度信号及び色信
号と外部からのS入力信号とを切り換えて出力すること
が可能な第1のS入力切換手段と、前記第2のY/C分
離手段からの輝度信号及び色信号と前記S入力信号とを
切り換えて出力することが可能な第2のS入力切換手段
と、前記第1のS入力切換手段からの輝度信号及び色信
号を入力し、色復調して、輝度信号及び色差信号を得る
第1の色復調手段と、前記第2のS入力切換手段からの
輝度信号及び色信号を入力し、色復調して、輝度信号及
び色差信号を得る第2の色復調手段と、前記第1のS入
力切換手段に対するS入力切換指示があるか否か、或い
は前記第1のS入力切換手段から出力される信号がS入
力信号か否かを検出する検出手段と、前記第1の色復調
手段からの信号と前記第2の色復調手段からの信号をそ
のまま出力するか或いは互いに入れ換えて出力すること
が可能な第2の信号入れ換え手段と、この第2の信号入
れ換え手段を通った前記第1の色復調手段からの信号を
画面圧縮する主画面側圧縮手段と、この第2の信号入れ
換え手段を通った前記第2の色復調手段からの信号を画
面圧縮する副画面側圧縮手段と、前記主画面側圧縮手段
からの信号と前記副画面側圧縮手段からの信号とを合成
し、RGB信号に変換して、前記受像管に供給する手段
と、前記第1の信号入れ換え手段を通った前記第1の入
力切換手段からの第1の映像信号から同期信号を分離す
る同期分離手段と、この同期分離手段からの同期信号に
基づき、前記受像管を偏向するための偏向手段と、前記
検出手段が前記第1のS入力切換手段へのS入力切換指
示或いはS入力信号であることを検出したときは、前記
第1の信号入れ換え手段を切り換えて前記第1の映像信
号と前記第2の映像信号を互いに入れ換え、前記第2の
映像信号を前記第1のY/C分離手段に導き、第2のS
入力切換手段を切り換えて前記S入力信号を前記第2の
色復調手段に導くと共に、前記第2の信号入れ換え手段
を切り換えて前記第1の色復調手段からの信号を前記副
画面側圧縮手段に導き、前記第2の色復調手段からの信
号を前記主画面側圧縮手段に導くように切換制御する制
御手段とを具備したものである。
【0054】請求項6記載の発明は、第1,第2の映像
信号をそれぞれ主画面,副画面として受像管に表示する
2画面テレビ受像機であって、入力として供給される複
数の映像信号から、主画面用の第1の映像信号を選択し
て出力する第1の入力切換手段と、入力として供給され
る複数の映像信号から、副画面用の第2の映像信号を選
択して出力する第2の入力切換手段と、前記第1の入力
切換手段からの第1の映像信号と前記第2の入力切換手
段からの第2の映像信号をそのまま出力するか或いは互
いに入れ換えて出力することが可能な信号入れ換え手段
と、この信号入れ換え手段を通った前記第1の入力切換
手段からの第1の映像信号をY/C分離する、フレーム
相関を利用した第1のY/C分離手段と、前記信号入れ
換え手段を通った前記第2の入力切換手段からの第2の
映像信号をY/C分離する、ライン相関又はフィルタ分
離を利用した第2のY/C分離手段と、前記第1のY/
C分離手段からの輝度信号及び色信号と外部からのS入
力信号とを切り換えて出力することが可能な第1のS入
力切換手段と、前記第2のY/C分離手段からの輝度信
号及び色信号と前記S入力信号とを切り換えて出力する
ことが可能な第2のS入力切換手段と、前記第1のS入
力切換手段からの輝度信号及び色信号を入力し、色復調
して、輝度信号及び色差信号を得る第1の色復調手段
と、前記第2のS入力切換手段からの輝度信号及び色信
号を入力し、色復調して、輝度信号及び色差信号を得る
第2の色復調手段と、前記第1のS入力切換手段に対す
るS入力切換指示があるか否か、或いは前記第1のS入
力切換手段から出力される信号がS入力信号か否かを検
出する検出手段と、前記第1の色復調手段からの信号を
画面圧縮する主画面側圧縮手段と、前記第2の色復調手
段からの信号を画面圧縮する副画面側圧縮手段と、前記
主画面側圧縮手段からの信号と前記副画面側圧縮手段か
らの信号とを合成し、RGB信号に変換して、前記受像
管に供給する手段と、前記信号入れ換え手段を通った前
記第1の入力切換手段からの第1の映像信号から同期信
号を分離する同期分離手段と、この同期分離手段からの
同期信号に基づき、前記受像管を偏向するための偏向手
段と、前記検出手段が前記第1のS入力切換手段へのS
入力切換指示或いはS入力信号であることを検出したと
きは、前記信号入れ換え手段を切り換えて前記第1の映
像信号と前記第2の映像信号を互いに入れ換え、前記第
2の映像信号を前記第1のY/C分離手段に導き、第2
のS入力切換手段を切り換えて前記S入力信号を前記第
2の色復調手段に導くよう切換制御すると共に、前記主
画面側圧縮手段に書き込まれる第2の映像信号を読み出
す際にその読出し基準位相を副画面位置に対応した位相
とし、前記副画面側圧縮手段に書き込まれるS入力信号
を読み出す際にその読出し基準位相を主画面位置に対応
した位相とするよう制御する制御手段とを具備したもの
である。
【0055】請求項7記載の発明は、請求項3,4,5
又は6記載の2画面テレビ受像機において、前記第1の
Y/C分離手段は、動き適応形3次元Y/C分離回路で
あることを特徴とする。
【0056】
【作用】請求項1,2記載の発明によれば、主画面が非
標準信号か或いはS入力信号で副画面が標準信号の場合
にも、副画面側の標準信号は主画面側の精度の高い映像
処理系で輝度・色処理され、かつ主画面側の非標準信号
或いはS入力信号は副画面側の映像処理系で処理するこ
とが可能となり、2画面とも良好な画質で表示すること
が可能となる。
【0057】請求項3,4記載の発明によれば、主画面
が非標準信号で副画面が標準信号の場合にも、副画面側
の標準信号は主画面側のフレームコム等の精度の高いY
/C分離手段でY/C分離され、かつ主画面側の非標準
信号は副画面側のラインコム等のフレーム相関を利用し
ないY/C分離手段でY/C分離することが可能とな
り、2画面とも良好な画質で表示することが可能とな
る。
【0058】請求項5,6記載の発明によれば、主画面
がS入力信号で副画面が標準信号の場合にも、副画面側
の標準信号は主画面側のフレームコム等の精度の高いY
/C分離手段でY/C分離され、かつ主画面側のS入力
信号はそのままの高画質で復副画面側の回路を通過する
ことになり、2画面とも良好な画質で表示することが可
能となる。
【0059】請求項7記載の発明によれば、主画面側の
Y/C分離手段を標準信号が通過するときは、非常に高
い精度でY/C分離を行えることになる。
【0060】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1は本発明の一実施例の2画面テレビ受像機を示すブロ
ック図である。
【0061】図1において、複数(図では4つ)の入力
端子121,122,123,124には複数の信号ソ
ース(映像検波回路や外部ビデオ機器など)から複数の
複合カラー映像信号a,b,c,dが入力され、入力切
換回路125に供給されるようになっている。入力切換
回路125は、4つの映像信号a〜dのうちから主画面
用の第1の映像信号を選択して出力する第1の選択回路
125Aと、4つの映像信号a〜dのうちから副画面用
の第2の映像信号を選択して出力する第2の選択回路1
25Bとで構成されている。第1の選択回路125A
は、4つの映像信号a〜dが入力される入力端V,W,
X,Yを有し、これ選択的に切り換えて1つの出力信号
を出力端Zに取り出すものである。第2の選択回路12
5Bも同様に、4つの映像信号a〜dが入力される入力
端V,W,X,Yを有し、これを選択的に切り換えて1
つの出力信号を出力端Zに取り出すものである。
【0062】入力切換回路125では、制御手段141
からの制御信号に基づいて、これら4つの映像信号a〜
dのうちから主画面用,副画面用の第1の,第2の映像
信号を選択して出力し、それぞれ、主副入れ換え回路1
26のスイッチ126A,126Bを通して第1のY/
C分離手段としてのフレームコム127,第2のY/C
分離手段としてのラインコム133に供給されるように
なっている。スイッチ126Aは、前記第1の映像信号
を入力端Zに入力し、2つの出力端X,Yのいずれか一
方を選択して出力するもので、出力端Xはフレームコム
127に接続し、出力端Yはラインコム133に接続し
ている。スイッチ126Bは、前記第2の映像信号を入
力端Zに入力し、2つの出力端X,Yのいずれか一方を
選択して出力するもので、出力端Xはラインコム133
に接続し、出力端Yはフレームコム127に接続してい
る。
【0063】フレームコム127にてY/C分離された
輝度信号Y及び色信号Cは色復調回路128を通して輝
度信号Yと色差信号R−Y,B−Yに復調され、主副入
れ換え回路129のスイッチ129Aを通して主画面圧
縮回路130に供給されるようになっている。
【0064】また、ラインコム133にてY/C分離さ
れた輝度信号Y及び色信号Cは色復調回路134を通し
て輝度信号Yと色差信号R−Y,B−Yに復調され、主
副入れ換え回路129のスイッチ129Bを通して副画
面圧縮回路135に供給されるようになっている。
【0065】スイッチ129Aは、色復調回路128か
らの信号を入力端Xに入力し、色復調回路134からの
信号を入力端Yに入力し、2つの入力端X,Yのいずれ
か一方を選択して出力端Zから主画面圧縮回路130に
供給するようになっいる。
【0066】スイッチ129Bは、色復調回路134か
らの信号を入力端Xに入力し、色復調回路128からの
信号を入力端Yに入力し、2つの入力端X,Yのいずれ
か一方を選択して出力端Zから副画面圧縮回路135に
供給するようになっいる。
【0067】主画面圧縮回路130は、主画面用輝度信
号及び色差信号を入力しこれらの信号の映像(絵柄)期
間を水平方向に時間軸圧縮して出力するものである。
【0068】また、副画面圧縮回路135は、副画面用
の輝度信号及び色差信号を入力しこれらの信号を水平方
向及び/又は垂直方向に圧縮して出力することが可能な
回路である。
【0069】前記主副入れ換え回路126のスイッチ1
26Aから出力される主画面側の映像信号は同期分離回
路139にも供給されており、ここで同期信号が分離さ
れて偏向回路140に供給される。偏向回路140は主
画面側の同期信号に基づいてCPT137の偏向ヨーク
138に水平,垂直の偏向電流を流し、偏向処理を行
う。
【0070】フレームコム127には非標準検出回路1
32が接続しており、スイッチ126Aを通して出力さ
れる映像信号が非標準信号であるか否かを検出して制御
手段141に供給するようになっている。
【0071】制御手段141は、前述したように入力切
換回路125の各スイッチ125A,125Bを切換制
御する機能のほかに、非標準検出回路132がフレーム
コム127に入力される信号が非標準信号であることを
検出したときに、該検出信号に基づいて、主副入れ換え
回路126,127の各スイッチ(126A,126
B,129A,129B)を切換制御して、図示の接続
状態(端子Xと端子Zの接続状態)から端子Yと端子Z
の接続状態とするよう切り換える制御を行う機能を有し
ている。
【0072】主画面圧縮回路130からの主画面用信号
は、重畳回路131で副画面圧縮回路135からの副画
面用信号と重畳され、さらに映像出力回路136でRG
B信号に変換されて、CPT137に供給される。CP
T137には主画面と副画面が同時に表示される。
【0073】次に、図1の動作を図2を参照して説明す
る。
【0074】主副入れ換え回路126,129の各スイ
ッチの状態が図1の図示の状態にあるときに、フレーム
コム127に入力されている信号が標準の映像信号であ
るときは、ラインコム133に入力されている信号が標
準の映像信号か非標準の映像信号かに関わらず、主副入
れ換え回路126,129の各スイッチの状態は変化し
ない。
【0075】図2(a) は非標準検出回路132が非標準
信号を検出しなかった場合の動作を説明する図である。
最初に、フレームコム127に入力される信号が標準信
号で、ラインコム133に入力される信号が非標準信号
の場合について説明すると、図2(a) に示すように主画
面側の標準信号はフレームコム127を通って高画質な
輝度信号及び色信号にY/C分離され、その後色復調及
び画面圧縮されてCPT137の左側に主画面として表
示される。このとき、副画面側の非標準信号はラインコ
ム133を通って高画質な輝度信号及び色信号にY/C
分離され、その後色復調及び画面圧縮されてCPT13
7の右側に副画面として表示される。
【0076】一方、主副入れ換え回路126,129の
各スイッチの状態が図1の図示の状態にあるときに、フ
レームコム127に入力される信号が非標準の映像信号
であるときは、主副入れ換え回路126,129の各ス
イッチの状態は変更される。
【0077】図2(b) は非標準検出回路132が非標準
信号を検出した場合の動作を説明する図である。フレー
ムコム127に入力される信号が非標準信号で、ライン
コム133に入力される信号が標準信号の場合について
説明すると、非標準検出によって、主副入れ換え回路1
26,129の各スイッチの状態が、端子Xと端子Zの
接続状態から、端子Yと端子Zの接続状態に切り換えら
れるので、図2(b)に示すように主画面側の非標準信号
はラインコム133を通って高画質な輝度信号及び色信
号にY/C分離され、その後色復調及び画面圧縮されて
CPT137の左側に主画面として表示される。このと
き、副画面側の標準信号はフレームコム127を通って
高画質な輝度信号及び色信号にY/C分離され、その後
色復調及び画面圧縮されてCPT137の右側に副画面
として表示される。
【0078】図3に、図1の実施例の具体的な回路構成
例を示す。
【0079】図3において、従来例の図14と同一部分
には同一符号を付して説明する。
【0080】図3において、入力端子81には主画面側
のIF回路からの複合カラー映像信号が入力され、入力
端子82,83には例えばBSチューナ,VTRからの
複合カラー映像信号が入力されるようになっており、ま
た入力端子84には副画面側のIF回路からの複合カラ
ー映像信号が入力されるようになっている。入力端子8
1,82,83及び入力端子84からの複合カラー映像
信号は主画面側のビデオ切換回路88に入力され、入力
端子84及び入力端子81,82,83からの複合カラ
ー映像信号は副画面側のビデオ切換回路101に入力さ
れている。
【0081】同様に、入力端子85には主画面側の音声
復調回路からの音声信号が入力され、入力端子86,8
7には例えばBSチューナ,VTRからの音声信号が入
力されるようになっている。入力端子85,86,87
及び入力端子95からの音声信号は主画面側の音声切換
回路89に入力され、入力端子95及び入力端子85,
86,87からの音声信号は副画面側の音声切換回路1
02に入力されている。
【0082】ビデオ切換回路88及び音声切換回路89
は、入力される複数組(図では3組)の映像信号及び音
声信号のうちから、制御手段103Aの制御にて1組の
映像信号及び音声信号を選択して出力するようになって
いる。同様に、ビデオ切換回路101及び音声切換回路
102は、前記制御手段103Aの制御にて入力される
3組の映像信号及び音声信号から副画面側の1組の映像
信号及び音声信号を選択して出力するようになってい
る。そして、ビデオ切換回路88の選択信号とビデオ切
換回路101の選択信号は、前記制御手段103Aの制
御にて主副入れ換えが可能となっている。音声切換回路
89からの主画面側の音声信号は例えば図示しないスピ
ーカ回路(又はイヤホーン回路)に出力され、音声切換
回路102からの副画面側の音声信号は例えば図示しな
いイヤホーン回路(又はスピーカ回路)に出力されるよ
うになっている。
【0083】ビデオ切換回路88にて選択された映像信
号はA/D変換器92に入力される一方同期分離回路9
9に入力されて同期信号が分離され、これに基づいて偏
向回路100がCPT113の偏向ヨーク114に水
平,垂直の偏向電流を供給し、CPT113を偏向する
ようになっている。従って、CPT113は主画面側の
映像信号から得られる同期信号に基づいて偏向されてい
る。
【0084】ビデオ切換回路88にて選択された映像信
号はA/D変換器92でディジタル信号に変換された
後、フレームコム93に入力され、ここでフレーム遅延
回路を用いたY/C分離が行われ、輝度信号Y,色信号
Cが出力される。フレームコム93は、フレームメモリ
93Aとこれをコントロールするコムコントローラ93
Bとで構成されている。フレームコム93からの出力の
うち色信号Cは次段の色復調回路94で色差信号R−
Y,B−Yに復調され、輝度信号Yと共に圧縮手段96
に入力される。圧縮手段96は、色復調回路94からの
信号を書き込み水平時間軸方向に圧縮して出力するもの
であり、ラインメモリ96Aとこれをコントロールする
メモリコントローラ96Bとメモリ96Aの出力をアナ
ログ信号に変換するD/A変換器96Cとで構成されて
いる。圧縮手段96の出力は、重畳手段としてのスイッ
チ回路98の一方の入力端に供給される。
【0085】一方、前記ビデオ切換回路101で選択さ
れた映像信号は、ラインコムで構成されるY/C分離回
路104でY/C分離され、輝度信号Yと色信号CがS
入力切換回路105の一方の入力端子に入力されてい
る。S入力切換回路105のもう一方の入力端子には外
部のS入力端子90,91からの輝度信号Yと色信号C
が入力されており、2組の輝度信号Yと色信号Cの一方
の組を選択して出力し得るようになっている。S入力切
換回路105で選択された輝度信号Yは輝度信号処理回
路106で画質及びコントラスト等が調整されて圧縮手
段110のA/D変換器110Aに供給され、またS入
力切換回路105で選択された色信号Cは色復調回路1
07にて色差信号R−Y,B−Yに復調され、さらに色
差信号処理回路108にて色の濃さなどが調整されて圧
縮手段110のA/D変換器110Aに供給される。圧
縮手段110は、前段からの信号を書き込み水平時間軸
方向に圧縮して出力するものであり、輝度信号Y及び色
差信号R−Y,B−Yをディジタル信号に変換するA/
D変換器110Aと、フィールドラインメモリ110B
と、これをコントロールするメモリコントローラ110
Cと、メモリ110Bの出力をアナログ信号に変換する
D/A変換器110Dとで構成されている。圧縮手段9
6の出力は、重畳手段としてのスイッチ回路98の一方
の入力端に供給される。
【0086】スイッチ回路98では、圧縮手段96から
の輝度信号Y及び色差信号R−Y,B−Yと、圧縮手段
110からの輝度信号Y及び色差信号R−Y,B−Yと
を重畳して、RGBマトリクス回路112に供給する。
RGBマトリクス回路112でRGB信号に変換された
信号は、CPT113に供給され2画面表示される。
【0087】制御手段103Aは例えばマイクロコンピ
ュータで構成され、ビデオ切換回路88及び音声切換回
路89、ビデオ切換回路101及び音声切換回路102
の切り換えを制御するほか、主画面側の同期分離回路9
9及び副画面側の同期分離回路109からの同期信号に
基づいて、圧縮手段96及び圧縮手段110に対して書
込みパルス(クロック)及び読出しパルス(クロック)
を供給して、メモリ96A及び110Bの書込み・読出
し制御を行っている。
【0088】さらに、図3の実施例では、構成上、図1
4とは異なり、フレームコム93において非標準信号の
検出を行うための非標準検出回路150を設けて、フレ
ームコム93に入力される信号が非標準信号か標準信号
かを判別して、その判別結果を制御手段103Aに伝え
る構成とすると共に、制御手段103Aによるビデオ切
換えと音声切換えを別々の制御論理で切り換えることが
できる構成としている。
【0089】また、非標準検出回路150が非標準信号
を検出したときには、制御手段103Aはその検出結果
によりビデオ切換回路88,101に対して主副画面を
入れ換えて出力するよう制御し、非標準信号を副画面側
のラインコム等のY/C分離回路104に供給し副画面
側の映像信号を主画面側のフレームコム93に供給する
ようにすると共に、主画面側の圧縮手段96のメモリ9
6Aに書き込んだデータを読み出す際の読出し基準位相
を(1/2)H遅らせるように制御し、副画面側の圧縮手
段110のメモリ110Bに書き込んだデータを読み出
す際の読出し基準位相を(1/2)H早めるように制御
し、非標準検出時に主副の入れ換えがなされても、常に
非標準信号の映像は主画面側(左側)に表示され副画面
側の映像は副画面側(右側)に表示されるようにする。
非標準検出回路150が非標準信号を検出したときに
は、表示される映像については上記のように左右(主
副)が入れ換わることがないので、制御手段103Aは
音声切換回路89,102に対して主副音声を入れ換え
て出力するよう制御することはしない(音声については
特に切り換えない)。その他の構成及び制御は従来例の
図14と同様である。
【0090】上記図3の構成において、左画面(主画
面)が非標準信号で、右画面(副画面)が標準信号の場
合は、副画面側の標準信号は主副入れ換え制御によりフ
レームコム93を通してY/C分離され高画質な輝度信
号と色信号が得られるが、その後は主画面側の圧縮手段
96のメモリ96Aに書き込まれて例えば水平時間軸方
向に1/2に圧縮され読み出されると共に、図4(d) に
示すように読出し基準位相を標準検出時の読出し基準位
相に対して(1/2)H遅らせる制御を行うことにより、
副画面である標準映像は常に1H期間における右側にく
るように読み出される。
【0091】図4は主画面側圧縮手段96の動作を説明
する図である。図4において、(a) は圧縮手段96に供
給される映像信号、(b) は圧縮手段96のメモリ96A
に(a) の映像信号を書き込む時の書込み位相を示すパル
ス及びそのときの書込みデータ、(c) は非標準検出回路
150にて標準信号であることを検出したときの圧縮手
段96における読出し基準位相を示すパルス,そのとき
の読出しデータA0 ,及び映出される主画面の標準映像
A0 を示している。(d)は、非標準検出回路150にて
非標準信号であることを検出したときに圧縮手段96に
書き込まれる副画面側の映像データについて、その読出
し基準位相を示すパルス,そのときの副画面側の読出し
データB1 ,及び映出される副画面側の標準映像B1 を
示している。
【0092】同様に、左画面(主画面)が非標準信号
で、右画面(副画面)が標準信号の場合は、主画面側の
非標準信号は主副入れ換え制御によりラインコム等のY
/C分離回路105を通してY/C分離され高画質な輝
度信号と色信号が得られるが、その後は副画面側の圧縮
手段110のメモリ110Bに書き込まれて例えば水平
時間軸方向に1/2に圧縮され読み出されると共に、図
5(d) に示すように読出し基準位相を標準検出時の読出
し基準位相に対して(1/2)H早める制御を行うことに
より、主画面である非標準映像は常に1H期間における
左側にくるように読み出される。
【0093】図5は副画面側圧縮手段110の動作を説
明する図である。図5において、(a) は圧縮手段110
に供給される映像信号、(b) は圧縮手段110のメモリ
110Bに(a) の映像信号を書き込む時の書込み位相を
示すパルス及びそのときの書込みデータ、(c) は非標準
検出回路150にて標準信号であることを検出したとき
の圧縮手段110における読出し基準位相を示すパル
ス,そのときの読出しデータB0 ,及び映出される副画
面の標準映像B0 を示している。(d) は、非標準検出回
路150にて非標準信号であることを検出したときに書
き込まれる主画面側の映像データについて、その圧縮手
段110における読出し基準位相を示すパルス,そのと
きの読出しデータA1 ,及び映出される主画面側の非標
準映像A1 を示している。
【0094】図6は本発明の他の実施例の2画面テレビ
受像機を示すブロック図である。
【0095】図6において、図1と同一部分には同一符
号を付して説明する。
【0096】図6において、複数(図では4つ)の入力
端子121,122,123,124には複数の信号ソ
ース(映像検波回路や外部ビデオ機器など)から複数の
複合カラー映像信号a,b,c,dが入力され、入力切
換回路125に供給されるようになっている。入力切換
回路125は、4つの映像信号a〜dのうちから主画面
用の第1の映像信号を選択して出力する第1の選択回路
125Aと、4つの映像信号a〜dのうちから副画面用
の第2の映像信号を選択して出力する第2の選択回路1
25Bとで構成されている。第1の選択回路126A
は、4つの映像信号a〜dが入力される入力端V,W,
X,Yを有し、これ選択的に切り換えて1つの出力信号
を出力端Zに取り出すものである。第2の選択回路12
6Bも同様に、4つの映像信号a〜dが入力される入力
端V,W,X,Yを有し、これを選択的に切り換えて1
つの出力信号を出力端Zに取り出すものである。
【0097】入力切換回路125では、制御手段141
Aからの制御信号に基づいて、これら4つの映像信号a
〜dのうちから主画面用,副画面用の第1の,第2の映
像信号を選択して出力し、それぞれ、主副入れ換え回路
126のスイッチ126A,126Bを通して第1のY
/C分離手段としてのフレームコム127,第2のY/
C分離手段としてのラインコム133に供給されるよう
になっている。スイッチ126Aは、前記第1の映像信
号を入力端Zに入力し、2つの出力端X,Yのいずれか
一方を選択して出力するもので、出力端Xはフレームコ
ム127に接続し、出力端Yはラインコム133に接続
している。スイッチ126Bは、前記第2の映像信号を
入力端Zに入力し、2つの出力端X,Yのいずれか一方
を選択して出力するもので、出力端Xはラインコム13
3に接続し、出力端Yはフレームコム127に接続して
いる。
【0098】フレームコム127にてY/C分離された
輝度信号Y及び色信号Cは、S入力切換回路152の一
方の入力端に供給されている。S入力切換回路152の
他方の入力端にはS入力外部端子151からのS入力信
号が供給されており、外部入力か前記フレームコム12
7からの入力かどちらか一方の入力を選択して次段の色
復調回路128に供給するようになっている。
【0099】S入力切換回路152からの輝度信号及び
色信号は色復調回路128に入力され、ここで輝度信号
Yと色差信号R−Y,B−Yに復調され、主副入れ換え
回路129のスイッチ129Aを通して主画面圧縮回路
130に供給されるようになっている。
【0100】また、ラインコム133にてY/C分離さ
れた輝度信号Y及び色信号Cは、S入力切換回路153
の一方の入力端に供給されている。S入力切換回路15
3の他方の入力端にはS入力外部端子151からのS入
力信号が供給されており、外部入力か前記ラインコム1
33からの入力かどちらか一方の入力を選択して次段の
色復調回路134に供給するようになっている。
【0101】S入力切換回路153からの輝度信号及び
色信号は色復調回路134に入力され、ここで輝度信号
Yと色差信号R−Y,B−Yに復調され、主副入れ換え
回路129のスイッチ129Bを通して副画面圧縮回路
135に供給されるようになっている。
【0102】前記S入力切換回路152,153につい
ては、制御手段141Aに対して図示しないキー入力手
段からS入力切換え指示があったときに、制御手段14
1AはこのS切換え指示を検出してS入力切換回路15
2又は153に対してS入力切換えを行わせるように切
換制御する。
【0103】主副入れ換え回路129におけるスイッチ
129Aは、色復調回路128からの信号を入力端Xに
入力し、色復調回路134からの信号を入力端Yに入力
し、2つの入力端X,Yのいずれか一方を選択して出力
端Zから主画面圧縮回路130に供給するようになっい
る。
【0104】スイッチ129Bは、色復調回路134か
らの信号を入力端Xに入力し、色復調回路128からの
信号を入力端Yに入力し、2つの入力端X,Yのいずれ
か一方を選択して出力端Zから副画面圧縮回路135に
供給するようになっいる。
【0105】主画面圧縮回路130は、主画面用輝度信
号及び色差信号を入力しこれらの信号の映像(絵柄)期
間を水平方向に時間軸圧縮して出力するものである。
【0106】また、副画面圧縮回路135は、副画面用
の輝度信号及び色差信号を入力しこれらの信号を水平方
向及び/又は垂直方向に圧縮して出力することが可能な
回路である。
【0107】前記主副入れ換え回路126のスイッチ1
26Aから出力される主画面側の映像信号は同期分離回
路139にも供給されており、ここで同期信号が分離さ
れて偏向回路140に供給される。偏向回路140は主
画面側の同期信号に基づいてCPT137の偏向ヨーク
138に水平,垂直の偏向電流を流し、偏向処理を行
う。
【0108】制御手段141Aは、前述したように入力
切換回路125の各スイッチ125A,125Bの切換
制御やS入力切換回路152,153の切換制御を行う
機能を有するが、図示しないキー入力手段からS入力切
換え指示があり且つ主画面側のS入力切換回路152に
対して外部S入力に切り換えるよう指示があったとき
は、主副入れ換え回路126,127の各スイッチ(1
26A,126B,129A,129B)を切換制御し
て、図示の接続状態(端子Xと端子Zの接続状態)から
端子Yと端子Zの接続状態とするよう切り換える制御を
行うと同時に、S入力切換回路152に対する切換指示
を止めてS入力切換回路153に対して外部S入力に切
り換えるよう指示する切換制御機能を有している。
【0109】主画面圧縮回路130からの主画面用信号
は、重畳回路131で副画面圧縮回路135からの副画
面用信号と重畳され、さらに映像出力回路136でRG
B信号に変換されて、CPT137に供給される。CP
T137には主画面と副画面が同時に表示される。
【0110】次に、図6の動作を図7を参照して説明す
る。
【0111】主副入れ換え回路126,129の各スイ
ッチの状態が図6の図示の状態にあり且つ主画面側のS
入力切換回路152に対してS入力切換え指示がさてい
ない場合に、フレームコム127に入力されている信号
が標準の映像信号であるときは、主副入れ換え回路12
6,129の各スイッチの状態は変更されない。
【0112】図7(a) は制御手段141Aが主画面側の
S入力切換回路152に対するS入力切換え指示を検出
していない状態での動作を説明する図である。フレーム
コム127に入力される信号が標準信号で、副画面側の
S入力切換回路153には外部S入力切換えが指示され
ている場合について説明すると、図7(a) に示すように
主画面側の標準信号はフレームコム127を通って高画
質な輝度信号及び色信号にY/C分離され、その後色復
調及び画面圧縮されてCPT137の左側に主画面とし
て表示される。このとき、副画面側のS入力信号そのま
まの高画質な輝度信号及び色信号で色復調及び画面圧縮
されてCPT137の右側に副画面として表示される。
【0113】一方、主副入れ換え回路126,129の
各スイッチの状態が図6の図示の状態にあるときに、制
御手段141Aが主画面側のS入力切換回路152に対
する外部S入力切換え指示があったことを検出したとき
は、主副入れ換え回路126,129の各スイッチの状
態は変更される。
【0114】図7(b) は制御手段141Aが主画面側の
S入力切換回路152に対する外部S入力切換え指示が
あったことを検出した場合の動作を説明する図である。
主画面側のS入力切換回路152に対する外部S入力切
換え指示があり且つラインコム133に入力される信号
が標準の映像信号である場合について説明すると、S入
力検出によって、主副入れ換え回路126,129の各
スイッチの状態が、端子Xと端子Zの接続状態から、端
子Yと端子Zの接続状態に切り換えられ且つS入力切換
回路152に代えてS入力切換回路153に対して外部
S入力切換えが行われるので、図7(b)に示すように主
画面側のS入力信号はそのままの高画質な輝度信号及び
色信号で色復調された後、主画面側の圧縮回路130で
画面圧縮されてCPT137の左側に主画面として表示
される。このとき、副画面側の標準信号はフレームコム
127を通って高画質な輝度信号及び色信号にY/C分
離され、その後色復調された後、副画面側の圧縮回路1
35で画面圧縮されてCPT137の右側に副画面とし
て表示される。
【0115】図8に、図6の実施例の具体的な回路構成
例を示す。図8において、従来例の図14と同一部分に
は同一符号を付して説明する。
【0116】図8において、入力端子81には主画面側
のIF回路からの複合カラー映像信号が入力され、入力
端子82,83には例えばBSチューナ,VTRからの
複合カラー映像信号が入力されるようになっており、ま
た入力端子84には副画面側のIF回路からの複合カラ
ー映像信号が入力されるようになっている。入力端子8
1,82,83及び入力端子84からの複合カラー映像
信号は主画面側のビデオ切換回路88に入力され、入力
端子84及び入力端子81,82,83からの複合カラ
ー映像信号は副画面側のビデオ切換回路101に入力さ
れている。
【0117】同様に、入力端子85には主画面側の音声
復調回路からの音声信号が入力され、入力端子86,8
7には例えばBSチューナ,VTRからの音声信号が入
力されるようになっている。入力端子85,86,87
及び入力端子95からの音声信号は主画面側の音声切換
回路89に入力され、入力端子95及び入力端子85,
86,87からの音声信号は副画面側の音声切換回路1
02に入力されている。
【0118】ビデオ切換回路88及び音声切換回路89
は、入力される複数組(図では3組)の映像信号及び音
声信号のうちから、制御手段103Bの制御にて1組の
映像信号及び音声信号を選択して出力するようになって
いる。同様に、ビデオ切換回路101及び音声切換回路
102は、前記制御手段103Bの制御にて入力される
3組の映像信号及び音声信号から副画面側の1組の映像
信号及び音声信号を選択して出力するようになってい
る。そして、ビデオ切換回路88の選択信号とビデオ切
換回路101の選択信号は、前記制御手段103Bの制
御にて主副入れ換えが可能となっている。音声切換回路
89からの主画面側の音声信号は例えば図示しないスピ
ーカ回路(又はイヤホーン回路)に出力され、音声切換
回路102からの副画面側の音声信号は例えば図示しな
いイヤホーン回路(又はスピーカ回路)に出力されるよ
うになっている。
【0119】ビデオ切換回路88にて選択された映像信
号はA/D変換器92に入力される一方同期分離回路9
9に入力されて同期信号が分離され、これに基づいて偏
向回路100がCPT113の偏向ヨーク114に水
平,垂直の偏向電流を供給し、CPT113を偏向する
ようになっている。従って、CPT113は主画面側の
映像信号から得られる同期信号に基づいて偏向されてい
る。
【0120】ビデオ切換回路88にて選択された映像信
号はA/D変換器92でディジタル信号に変換された
後、フレームコム93に入力され、ここでフレーム遅延
回路を用いたY/C分離が行われ、輝度信号Y,色信号
Cが出力される。フレームコム93は、フレームメモリ
93Aとこれをコントロールするコムコントローラ93
Bとで構成されている。フレームコム93からの出力の
うち色信号Cは次段の色復調回路94で色差信号R−
Y,B−Yに復調され、輝度信号Yと共に圧縮手段96
に入力される。圧縮手段96は、色復調回路94からの
信号を書き込み水平時間軸方向に圧縮して出力するもの
であり、ラインメモリ96Aとこれをコントロールする
メモリコントローラ96Bとメモリ96Aの出力をアナ
ログ信号に変換するD/A変換器96Cとで構成されて
いる。圧縮手段96の出力は、重畳手段としてのスイッ
チ回路98の一方の入力端に供給される。
【0121】一方、前記ビデオ切換回路101で選択さ
れた映像信号は、ラインコムで構成されるY/C分離回
路104でY/C分離され、輝度信号Yと色信号CがS
入力切換回路105の一方の入力端子に入力されてい
る。S入力切換回路105のもう一方の入力端子には外
部のS入力端子90,91からの輝度信号Yと色信号C
が入力されており、2組の輝度信号Yと色信号Cの一方
の組を選択して出力し得るようになっている。S入力切
換回路105で選択された輝度信号Yは輝度信号処理回
路106で画質及びコントラスト等が調整されて圧縮手
段110のA/D変換器110Aに供給され、またS入
力切換回路105で選択された色信号Cは色復調回路1
07にて色差信号R−Y,B−Yに復調され、さらに色
差信号処理回路108にて色の濃さなどが調整されて圧
縮手段110のA/D変換器110Aに供給される。圧
縮手段110は、前段からの信号を書き込み水平時間軸
方向及び/又は垂直方向に圧縮して出力するものであ
り、輝度信号Y及び色差信号R−Y,B−Yをディジタ
ル信号に変換するA/D変換器110Aと、フィールド
ラインメモリ110Bと、これをコントロールするメモ
リコントローラ110Cと、メモリ110Bの出力をア
ナログ信号に変換するD/A変換器110Dとで構成さ
れている。圧縮手段96の出力は、重畳手段としてのス
イッチ回路98の一方の入力端に供給される。
【0122】スイッチ回路98では、圧縮手段96から
の輝度信号Y及び色差信号R−Y,B−Yと、圧縮手段
110からの輝度信号Y及び色差信号R−Y,B−Yと
を重畳して、RGBマトリクス回路112に供給する。
RGBマトリクス回路112でRGB信号に変換された
信号は、CPT113に供給され2画面表示される。
【0123】制御手段103Bは例えばマイクロコンピ
ュータで構成され、ビデオ切換回路88及び音声切換回
路89、ビデオ切換回路101及び音声切換回路102
の切り換えを制御するほか、主画面側の同期分離回路9
9及び副画面側の同期分離回路109からの同期信号に
基づいて、圧縮手段96及び圧縮手段110に対して書
込みパルス(クロック)及び読出しパルス(クロック)
を供給して、メモリ96A及び110Bの書込み・読出
し制御を行っている。
【0124】さらに、図8の実施例では、構成上、図1
4とは異なり、フレームコム93の入力段においてS入
力信号の検出を行うためのS入力検出回路160を設け
て、フレームコム93に入力される信号がS入力端子9
0,91からのS入力信号か標準信号かを判別して、そ
の判別結果を制御手段103Bに伝える構成とすると共
に、制御手段103Bによるビデオ切換えと音声切換え
を別々の制御論理で行うことができる構成としている。
【0125】また、S入力検出回路160がS入力信号
を検出したときには、制御手段103Bはその検出結果
によりビデオ切換回路88,101に対して主副画面を
入れ換えて出力するよう制御し、副画面側の標準映像信
号を主画面側のフレームコム93に供給し主画面側のS
入力信号を副画面側のS入力切換回路105を通して輝
度信号処理回路106及び色復調回路107に供給する
ようにすると共に、主画面側の圧縮手段96のメモリ9
6Aに書き込んだデータを読み出す際の読出し基準位相
を(1/2)H遅らせるように制御し、副画面側の圧縮手
段110のメモリ110Bに書き込んだデータを読み出
す際の読出し基準位相を(1/2)H早めるように制御
し、S入力検出時に主副の入れ換えがなされても、常に
S入力信号の映像は主画面側(左側)に表示され副画面
側の映像は副画面側(右側)に表示されるようにする。
S入力検出回路160がS入力信号を検出したときに
は、表示される映像については上記のように左右(主
副)が入れ換わることがないので、制御手段103Bは
音声切換回路89,102に対して主副音声を入れ換え
て出力するよう制御することはしない(音声については
特に切り換えない)。その他の構成及び制御は従来例の
図14と同様である。
【0126】上記図8の構成において、左画面(主画
面)がS入力信号で、右画面(副画面)が標準信号の場
合は、副画面側の標準信号は主副入れ換え制御によりフ
レームコム93を通してY/C分離され高画質な輝度信
号と色信号が得られるが、その後は主画面側の圧縮手段
96のメモリ96Aに書き込まれて例えば水平時間軸方
向に1/2に圧縮され読み出されると共に、前述の図4
(d) に示した如く読出し基準位相を標準検出時の読出し
基準位相に対して(1/2)H遅らせる制御を行うことに
より、副画面である標準映像は常に1H期間における右
側にくるように読み出される。同様に、主画面側のS入
力信号はそのままS入力切換回路105を通して高画質
な輝度信号と色信号として出力されるが、その後は副画
面側の圧縮手段110のメモリ110Bに書き込まれて
例えば水平時間軸方向に1/2に圧縮され読み出される
と共に、前述の図5(d) に示した如く読出し基準位相を
標準検出時の読出し基準位相に対して(1/2)H早める
制御を行うことにより、主画面であるS入力映像は常に
1H期間における左側にくるように読み出される。
【0127】表1に、図8の実施例における2画面表示
時の左右画面の映像とスピーカの音声出力とを組み合わ
せた動作モードを示す。動作モードとしては、左画面,
右画面の信号の組み合わせとして、標準信号とS入力の
各種の組み合わせを挙げ、しかも音声は画面の左右とは
独立に切り換えて出力することが可能なので、左画面,
右画面の信号の組み合わせに対して音声出力(即ち音声
切換回路89のスピーカ出力)として左画面を選択した
場合と右画面を選択した場合について挙げてある。な
お、音声切換回路102のイヤホーン出力については、
音声切換回路89のスピーカ出力として選択した画面が
左画面(又は右画面)であれば、右画面(又は左画面)
が自動的に選択される。
【0128】
【表1】 尚、以上述べた実施例では、主画面側のY/C分離回路
としてフレームコムを用いた場合について説明したが、
このフレームコムに代えて、フレームコムとラインコム
から成る動き適応形3次元Y/C分離回路を用いた構成
としてもよいことは勿論である。主画面側のY/C分離
回路に動き適応形3次元Y/C分離回路を用いれば、よ
り精度の高いY/C分離を行うことができる。
【0129】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、2画
面表示する一方の信号が非標準の映像信号の時にも2画
面とも高画質なY/C分離が行え、また一方の信号がS
映像信号の時にも2画面とも高画質なY/C分離が行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の2画面テレビ受像機を示す
ブロック図。
【図2】図1の動作を説明する図。
【図3】図1の具体的な構成の一例を示すブロック図。
【図4】図3における主画面側圧縮手段の動作を説明す
る図。
【図5】図3における副画面側圧縮手段の動作を説明す
る図。
【図6】本発明の他の実施例の2画面テレビ受像機を示
すブロック図。
【図7】図6の動作を説明する図。
【図8】図6の具体的な構成の一例を示すブロック図。
【図9】一般的な多画面表示の例を示す図。
【図10】2画面テレビ受像機を示すブロック図。
【図11】図10における映像処理部を示すブロック
図。
【図12】簡易型のY/C分離回路を示すブロック図。
【図13】動き適応形3次元Y/C分離回路の一例を示
すブロック図。
【図14】主画面側にフレームコムを採用した2画面テ
レビ受像機の従来例を示すブロック図。
【符号の説明】 121,122,123,124…複合カラー映像信号
入力端子 125…入力切換回路(入力切換手段) 125A…第1の入力切換スイッチ(第1の入力切換手
段) 125B…第2の入力切換スイッチ(第2の入力切換手
段) 126,129…主副入れ換え回路(信号入れ換え手
段) 127…フレームコム(第1のY/C分離手段) 128,134…色復調回路 127及び128…第1の映像処理系 130…主画面圧縮回路(第1の圧縮手段,主画面側圧
縮手段) 103A,103B,141,141A…制御手段(マ
イクロコンピュータ) 131…重畳回路 132,150…非標準検出回路(検出手段) 133…ラインコム(第2のY/C分離手段) 133及び134…第2の映像処理系 135…副画面圧縮回路(第2の圧縮手段,副画面側圧
縮手段) 136…映像出力回路(RGB変換) 137…受像管 139…同期分離回路(同期分離手段) 140…偏向回路(偏向手段) 151…S入力端子 152,153…S入力切換回路(S入力切換手段) 160…S入力検出回路(検出手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図12】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図13】
【図14】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1,第2の映像信号をそれぞれ主画面,
    副画面として受像管に表示する2画面テレビ受像機であ
    って、 入力として供給される複数の映像信号から、主画面用の
    第1の映像信号と副画面用の第2の映像信号を選択して
    出力する入力切換手段と、 この入力切換手段からの第1,第2の映像信号をそれぞ
    れ輝度・色処理する主画面用,副画面用の第1,第2の
    映像処理系と、 この第1,第2の映像処理系の出力をそれぞれ主画面
    用,副画面用として画面圧縮する第1,第2の圧縮手段
    と、 前記主画面用の第1の映像信号が非標準信号或いはS入
    力信号であるときに、第1,第2の映像信号経路を互い
    に入れ換え、第1の映像信号を前記第2の映像処理系に
    供給し、第2の映像信号を前記第1の映像処理系に供給
    する第1の信号入れ換え手段と、 この第1の信号入れ換え手段によって第1,第2の映像
    信号の入れ換えが行われたときに、前記第1の映像処理
    系の出力を副画面用の第2の圧縮手段に供給し、前記第
    2の映像処理系の出力を主画面用の第1の圧縮手段に供
    給する第2の信号入れ換え手段とを具備したことを特徴
    とする2画面テレビ受像機。
  2. 【請求項2】第1,第2の映像信号をそれぞれ主画面,
    副画面として受像管に表示する2画面テレビ受像機であ
    って、 入力として供給される複数の映像信号から、主画面用の
    第1の映像信号と副画面用の第2の映像信号を選択して
    出力する入力切換手段と、 この入力切換手段からの第1,第2の映像信号をそれぞ
    れ輝度・色処理する主画面用,副画面用の第1,第2の
    映像処理系と、 この第1,第2の映像処理系の出力をそれぞれ主画面
    用,副画面用として画面圧縮する第1,第2の圧縮手段
    と、 前記主画面用の第1の映像信号が非標準信号或いはS入
    力信号であるときに、第1,第2の映像信号経路を互い
    に入れ換え、第1の映像信号を前記第2の映像処理系に
    供給し、第2の映像信号を前記第1の映像処理系に供給
    する信号入れ換え手段と、 この信号入れ換え手段によって第1,第2の映像信号の
    入れ換えが行われたときに、前記第1の映像処理系の出
    力を主画面用の第1の圧縮手段において副画面用圧縮処
    理を行うよう制御し、前記第2の映像処理系の出力を副
    画面用の第2の圧縮手段において主画面用圧縮処理を行
    うよう制御する制御手段とを具備したことを特徴とする
    2画面テレビ受像機。
  3. 【請求項3】第1,第2の映像信号をそれぞれ主画面,
    副画面として受像管に表示する2画面テレビ受像機であ
    って、 入力として供給される複数の映像信号から、主画面用の
    第1の映像信号を選択して出力する第1の入力切換手段
    と、 入力として供給される複数の映像信号から、副画面用の
    第2の映像信号を選択して出力する第2の入力切換手段
    と、 前記第1の入力切換手段からの第1の映像信号と前記第
    2の入力切換手段からの第2の映像信号をそのまま出力
    するか或いは互いに入れ換えて出力することが可能な第
    1の信号入れ換え手段と、 この第1の信号入れ換え手段を通った前記第1の入力切
    換手段からの第1の映像信号をY/C分離する、フレー
    ム相関を利用した第1のY/C分離手段と、 前記第1の信号入れ換え手段を通った前記第2の入力切
    換手段からの第2の映像信号をY/C分離する、ライン
    相関又はフィルタ分離を利用した第2のY/C分離手段
    と、 前記第1のY/C分離手段に入力される映像信号が非標
    準信号か否かを検出する検出手段と、 前記第1のY/C分離手段からの輝度信号及び色信号を
    入力し、色復調して、輝度信号及び色差信号を得る第1
    の色復調手段と、 前記第2のY/C分離手段からの輝度信号及び色信号を
    入力し、色復調して、輝度信号及び色差信号を得る第2
    の色復調手段と、 前記第1の色復調手段からの信号と前記第2の色復調手
    段からの信号をそのまま出力するか或いは互いに入れ換
    えて出力することが可能な第2の信号入れ換え手段と、 この第2の信号入れ換え手段を通った前記第1の色復調
    手段からの信号を画面圧縮する主画面側圧縮手段と、 この第2の信号入れ換え手段を通った前記第2の色復調
    手段からの信号を画面圧縮する副画面側圧縮手段と、 前記主画面側圧縮手段からの信号と前記副画面側圧縮手
    段からの信号とを合成し、RGB信号に変換して、前記
    受像管に供給する手段と、 前記第1の信号入れ換え手段を通った前記第1の入力切
    換手段からの第1の映像信号から同期信号を分離する同
    期分離手段と、 この同期分離手段からの同期信号に基づき、前記受像管
    を偏向するための偏向手段と、 前記検出手段が前記第1の入力切換手段からの第1の映
    像信号が非標準信号であることを検出したときは、前記
    第1の信号入れ換え手段を切り換えて前記第1の映像信
    号と前記第2の映像信号を互いに入れ換え、前記第2の
    映像信号を前記第1のY/C分離手段に導き、前記第1
    の映像信号を前記第2のY/C分離手段に導くと共に、
    前記第2の信号入れ換え手段を切り換えて前記第1の色
    復調手段からの信号を前記副画面側圧縮手段に導き、前
    記第2の色復調手段からの信号を前記主画面側圧縮手段
    に導くように切換制御する制御手段とを具備したことを
    特徴とする2画面テレビ受像機。
  4. 【請求項4】第1,第2の映像信号をそれぞれ主画面,
    副画面として受像管に表示する2画面テレビ受像機であ
    って、 入力として供給される複数の映像信号から、主画面用の
    第1の映像信号を選択して出力する第1の入力切換手段
    と、 入力として供給される複数の映像信号から、副画面用の
    第2の映像信号を選択して出力する第2の入力切換手段
    と、 前記第1の入力切換手段からの第1の映像信号と前記第
    2の入力切換手段からの第2の映像信号をそのまま出力
    するか或いは互いに入れ換えて出力することが可能な信
    号入れ換え手段と、 この信号入れ換え手段を通った前記第1の入力切換手段
    からの第1の映像信号をY/C分離する、フレーム相関
    を利用した第1のY/C分離手段と、 前記信号入れ換え手段を通った前記第2の入力切換手段
    からの第2の映像信号をY/C分離する、ライン相関又
    はフィルタ分離を利用した第2のY/C分離手段と、 前記第1のY/C分離手段に入力される映像信号が非標
    準信号か否かを検出する検出手段と、 前記第1のY/C分離手段からの輝度信号及び色信号を
    入力し、色復調して、輝度信号及び色差信号を得る第1
    の色復調手段と、 前記第2のY/C分離手段からの輝度信号及び色信号を
    入力し、色復調して、輝度信号及び色差信号を得る第2
    の色復調手段と、 前記第1の色復調手段からの信号を画面圧縮する主画面
    側圧縮手段と、 前記第2の色復調手段からの信号を画面圧縮する副画面
    側圧縮手段と、 前記主画面側圧縮手段からの信号と前記副画面側圧縮手
    段からの信号とを合成し、RGB信号に変換して、前記
    受像管に供給する手段と、 前記信号入れ換え手段を通った前記第1の入力切換手段
    からの第1の映像信号から同期信号を分離する同期分離
    手段と、 この同期分離手段からの同期信号に基づき、前記受像管
    を偏向するための偏向手段と、 前記検出手段が前記第1の入力切換手段からの第1の映
    像信号が非標準信号であることを検出したときは、前記
    信号入れ換え手段を切り換えて前記第1の映像信号と前
    記第2の映像信号を互いに入れ換え、前記第2の映像信
    号を前記第1のY/C分離手段に導き、前記第1の映像
    信号を前記第2のY/C分離手段に導くよう切換制御す
    ると共に、前記主画面側圧縮手段に書き込まれる第2の
    映像信号を読み出す際にその読出し基準位相を副画面位
    置に対応した位相とし、前記副画面側圧縮手段に書き込
    まれる第1の映像信号を読み出す際にその読出し基準位
    相を主画面位置に対応した位相とするよう制御する制御
    手段とを具備したことを特徴とする2画面テレビ受像
    機。
  5. 【請求項5】第1,第2の映像信号をそれぞれ主画面,
    副画面として受像管に表示する2画面テレビ受像機であ
    って、 入力として供給される複数の映像信号から、主画面用の
    第1の映像信号を選択して出力する第1の入力切換手段
    と、 入力として供給される複数の映像信号から、副画面用の
    第2の映像信号を選択して出力する第2の入力切換手段
    と、 前記第1の入力切換手段からの第1の映像信号と前記第
    2の入力切換手段からの第2の映像信号をそのまま出力
    するか或いは互いに入れ換えて出力することが可能な第
    1の信号入れ換え手段と、 この第1の信号入れ換え手段を通った前記第1の入力切
    換手段からの第1の映像信号をY/C分離する、フレー
    ム相関を利用した第1のY/C分離手段と、 前記第1の信号入れ換え手段を通った前記第2の入力切
    換手段からの第2の映像信号をY/C分離する、ライン
    相関又はフィルタ分離を利用した第2のY/C分離手段
    と、 前記第1のY/C分離手段からの輝度信号及び色信号と
    外部からのS入力信号とを切り換えて出力することが可
    能な第1のS入力切換手段と、 前記第2のY/C分離手段からの輝度信号及び色信号と
    前記S入力信号とを切り換えて出力することが可能な第
    2のS入力切換手段と、 前記第1のS入力切換手段からの輝度信号及び色信号を
    入力し、色復調して、輝度信号及び色差信号を得る第1
    の色復調手段と、 前記第2のS入力切換手段からの輝度信号及び色信号を
    入力し、色復調して、輝度信号及び色差信号を得る第2
    の色復調手段と、 前記第1のS入力切換手段に対するS入力切換指示があ
    るか否か、或いは前記第1のS入力切換手段から出力さ
    れる信号がS入力信号か否かを検出する検出手段と、 前記第1の色復調手段からの信号と前記第2の色復調手
    段からの信号をそのまま出力するか或いは互いに入れ換
    えて出力することが可能な第2の信号入れ換え手段と、 この第2の信号入れ換え手段を通った前記第1の色復調
    手段からの信号を画面圧縮する主画面側圧縮手段と、 この第2の信号入れ換え手段を通った前記第2の色復調
    手段からの信号を画面圧縮する副画面側圧縮手段と、 前記主画面側圧縮手段からの信号と前記副画面側圧縮手
    段からの信号とを合成し、RGB信号に変換して、前記
    受像管に供給する手段と、 前記第1の信号入れ換え手段を通った前記第1の入力切
    換手段からの第1の映像信号から同期信号を分離する同
    期分離手段と、 この同期分離手段からの同期信号に基づき、前記受像管
    を偏向するための偏向手段と、 前記検出手段が前記第1のS入力切換手段へのS入力切
    換指示或いはS入力信号であることを検出したときは、
    前記第1の信号入れ換え手段を切り換えて前記第1の映
    像信号と前記第2の映像信号を互いに入れ換え、前記第
    2の映像信号を前記第1のY/C分離手段に導き、第2
    のS入力切換手段を切り換えて前記S入力信号を前記第
    2の色復調手段に導くと共に、前記第2の信号入れ換え
    手段を切り換えて前記第1の色復調手段からの信号を前
    記副画面側圧縮手段に導き、前記第2の色復調手段から
    の信号を前記主画面側圧縮手段に導くように切換制御す
    る制御手段とを具備したことを特徴とする2画面テレビ
    受像機。
  6. 【請求項6】第1,第2の映像信号をそれぞれ主画面,
    副画面として受像管に表示する2画面テレビ受像機であ
    って、 入力として供給される複数の映像信号から、主画面用の
    第1の映像信号を選択して出力する第1の入力切換手段
    と、 入力として供給される複数の映像信号から、副画面用の
    第2の映像信号を選択して出力する第2の入力切換手段
    と、 前記第1の入力切換手段からの第1の映像信号と前記第
    2の入力切換手段からの第2の映像信号をそのまま出力
    するか或いは互いに入れ換えて出力することが可能な信
    号入れ換え手段と、 この信号入れ換え手段を通った前記第1の入力切換手段
    からの第1の映像信号をY/C分離する、フレーム相関
    を利用した第1のY/C分離手段と、 前記信号入れ換え手段を通った前記第2の入力切換手段
    からの第2の映像信号をY/C分離する、ライン相関又
    はフィルタ分離を利用した第2のY/C分離手段と、 前記第1のY/C分離手段からの輝度信号及び色信号と
    外部からのS入力信号とを切り換えて出力することが可
    能な第1のS入力切換手段と、 前記第2のY/C分離手段からの輝度信号及び色信号と
    前記S入力信号とを切り換えて出力することが可能な第
    2のS入力切換手段と、 前記第1のS入力切換手段からの輝度信号及び色信号を
    入力し、色復調して、輝度信号及び色差信号を得る第1
    の色復調手段と、 前記第2のS入力切換手段からの輝度信号及び色信号を
    入力し、色復調して、輝度信号及び色差信号を得る第2
    の色復調手段と、 前記第1のS入力切換手段に対するS入力切換指示があ
    るか否か、或いは前記第1のS入力切換手段から出力さ
    れる信号がS入力信号か否かを検出する検出手段と、 前記第1の色復調手段からの信号を画面圧縮する主画面
    側圧縮手段と、 前記第2の色復調手段からの信号を画面圧縮する副画面
    側圧縮手段と、 前記主画面側圧縮手段からの信号と前記副画面側圧縮手
    段からの信号とを合成し、RGB信号に変換して、前記
    受像管に供給する手段と、 前記信号入れ換え手段を通った前記第1の入力切換手段
    からの第1の映像信号から同期信号を分離する同期分離
    手段と、 この同期分離手段からの同期信号に基づき、前記受像管
    を偏向するための偏向手段と、 前記検出手段が前記第1のS入力切換手段へのS入力切
    換指示或いはS入力信号であることを検出したときは、
    前記信号入れ換え手段を切り換えて前記第1の映像信号
    と前記第2の映像信号を互いに入れ換え、前記第2の映
    像信号を前記第1のY/C分離手段に導き、第2のS入
    力切換手段を切り換えて前記S入力信号を前記第2の色
    復調手段に導くよう切換制御すると共に、前記主画面側
    圧縮手段に書き込まれる第2の映像信号を読み出す際に
    その読出し基準位相を副画面位置に対応した位相とし、
    前記副画面側圧縮手段に書き込まれるS入力信号を読み
    出す際にその読出し基準位相を主画面位置に対応した位
    相とするよう制御する制御手段とを具備したことを特徴
    とする2画面テレビ受像機。
  7. 【請求項7】前記第1のY/C分離手段は、動き適応形
    3次元Y/C分離回路であることを特徴とする請求項
    3,4,5又は6記載の2画面テレビ受像機。
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