JPH0731258Y2 - 静電記録装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本考案は電子複写機や光プリンタ等の静電記録装置に関
するものである。

（ロ）従来の技術 静電記録装置、特に電子複写機においては、感光体上に
潜像を露光形成するための光学手段として露光ランプを
用いているが、近年、例えば実開昭60-145443号公報に
示されているように光学ヘッドを用いたものも開発され
ている。

この光学ヘッド、例えばLEDヘッドでは、発熱量が大き
く、高温となり易いのだが、あまり高温になると、ま
た、長時間温度の高い状態にしておくと、LED素子やLED
の駆動回路（ICチップとして構成されている）を破壊し
てしまうため熱を発散させる必要がある。

（ハ）考案が解決しようとする問題点 そこで、従来はLEDヘッドの背面に放熱フィンを備える
放熱手段を設けていた。しかし、感光体の周辺には、LE
Dヘッドと共に帯電手段や現像手段が設けられるので、
大きな放熱手段を設けることができず、十分な放熱がな
されていなかった。また、無理に大きな放熱手段を設け
ることは、装置の大型化を余儀無くしていた。

（ニ）問題点を解決するための手段 本考案は、前記問題点を解決するために、潜像担持体上
に潜像を形成する露光手段の発光源としての光学ヘッド
と、前記潜像担持体を帯電させる帯電手段と、該帯電手
段と前記光学ヘッドを保持し、該光学ヘッドの熱を放出
する放熱手段と、を備え、前記放熱手段は放熱材を挟ん
で一方に前記帯電手段を配置し、他方に放熱フィンを有
することを特徴とする。

（ホ）作用 前述の如く光学ヘッドと帯電手段を保持する放熱手段は
放熱材を挟んで一方に前記帯電手段を配置し、他方に放
熱フィンを有することによって、帯電手段を配置する結
果生じる背面側の余剰空間に放熱フィンを設けることが
でき、装置の大型化を招くことなく十分な放熱面積が得
られる。

（ヘ）実施例 第１図は本考案一実施例としての静電プリンタの概略構
成図である。（１）はプリンタ本体で、該プリンタ本体
（１）内に潜像担持体としての感光体ドラム（２）が回
転可能に内装されている。この感光体ドラム（２）の上
方には潜像を露光形成するための発光源であるLEDアレ
イ（３）と短焦点レンズ列（４）からなる光学ヘッドで
あるLEDヘッド（５）が設けられている。

LEDヘッド（５）の上流側には感光体ドラム（２）を均
一にプラス帯電（約600V）するための帯電用コロトロン
（６）が、又、下流側には感光体ドラム（２）上に形成
された潜像をトナー現像するための現像装置（７）が設
けられている。

更にこの現像装置（７）の下流側（感光体ドラム（２）
の下面）には、現像装置（７）にて現像されたトナー像
を記録紙に転写する転写用コロトロン（８）が設けられ
ている。

転写用コロトロン（８）で転写しきれず感光体ドラム
（２）上に残留するトナーは、クリーニング装置（９）
で除去され、残留電荷もイレースランプ（10）にて除電
される。

尚、後述するが、LEDヘッド（５）、帯電用コロトロン
（６）及びイレースランプ（10）は１つのホルダ（11）
にて保持されプリンタ本体（１）内に設けられる。

（12）（13）は記録紙が積載収納された給紙カセット
で、記録紙は夫々給紙ローラ（14）（15）にて送り出さ
れる。（16）（17）はタイミングをとって記録紙を搬送
するレジストローラ対、（18）はトナー像の転写された
記録紙を感光体ドラム（２）から分離するための分離ベ
ルト、（19）（20）は定着装置まで記録紙を搬送する搬
送ローラ対である。

定着装置は、内部に800W程度のハロゲンランプが内装さ
れ回転駆動するとヒートローラ（21）と、該ヒートロー
ラ（21）に圧接する加圧ローラ（22）とで構成される。
定着ローラ（21）（22）で加熱加圧されたトナー像の定
着された記録紙は、フェイスアップ用の排紙トレイ（2
3）もしくはフェイスダウン用の排紙トレイ（24）のい
ずれか一方に排出される。

第２図に本考案一実施例の要部構成図を示す。LEDアレ
イ（３）は基台（25）上に形成され、ねじ（26）と補強
材（27）とで短焦点レンズ列（４）が位置調整をされて
保持され、LEDヘッド（５）が構成されている。LEDアレ
イ（３）の駆動回路（28）（ICで構成される）はフレキ
シブル基板（29）で接続されてホルダ（11）のLEDアレ
イ（３）とは異なる面上に保持される。

基台（25）は放熱フィン（30a）を複数枚備える放熱材
（30）にて保持され、この放熱材（30）をホルダ（11）
で保持することでLEDヘッド（５）はプリンタ本体
（１）内に備えられる。

更にこの放熱材（30）は帯電用コロトロン（６）をも保
持するよう延在しており、帯電用コロトロン（６）の上
部にも放熱フィン（30a）が設けられている。帯電用コ
ロトロン（６）はコロトロンの保持台（6a）が放熱材
（30）から抜去可能に構成されて、交換等のメンテナン
スが容易に行えるようになっている。

そして、ホルダ（11）に、LEDヘッド（５）及び帯電用
コロトロン（６）を保持する放熱材（30）とともにイレ
ースランプ（10）が備えられてプリンタ本体（１）に設
けられている。

（ト）考案の効果 本考案は以上の説明から明らかな如く、余剰空間を利用
して十分な放熱面積が得られるので、高い放熱効果を発
揮することができ、装置の大型化を招くことなく光学ヘ
ッドに対する熱的悪影響の抑圧が図れ、信頼性の高い記
録装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案一実施例の概略構成図、第２図は本考案
一実施例の要部構成図である。 （１）……プリンタ本体、（２）……感光体ドラム（潜
像担持体）、（３）……LEDアレイ、（４）……短焦点
レンズ列、（５）……LEDヘッド（光学ヘッド）、
（６）……帯電用コロトロン、（11）……ホルダ、（2
5）……基台、（30）……放熱材（放熱手段）、（30a）
……放熱フィン。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ４１Ｊ 2/455 Ｇ０３Ｇ 15/02 １０１ 15/04 １１１ 21/16 Ｂ４１Ｊ 3/21 Ｌ (56)参考文献 特開 昭61−201231（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−52882（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−103672（ＪＰ，Ａ) 実開 昭57−40963（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−139950（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−29147（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】潜像担持体上に潜像を形成する露光手段の
   発光源としての光学ヘッドと、前記潜像担持体を帯電さ
   せる帯電手段と、 該帯電手段と前記光学ヘッドを保持し、該光学ヘッドの
   熱を放出する放熱手段と、を備え、 前記放熱手段は放熱材を挟んで一方に前記帯電手段を配
   置し、他方に放熱フィンを有することを特徴とする静電
   記録装置。