JPH07312324A - コイルの製造装置及び製造方法 - Google Patents

コイルの製造装置及び製造方法

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JPH07312324A
JPH07312324A JP7008350A JP835095A JPH07312324A JP H07312324 A JPH07312324 A JP H07312324A JP 7008350 A JP7008350 A JP 7008350A JP 835095 A JP835095 A JP 835095A JP H07312324 A JPH07312324 A JP H07312324A
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reel
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Shuzo Okabe
修三 岡部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人の手を介さずに自動化を図ることができる
コイルの製造装置及び製造方法を得る。 【構成】 駆動手段によって回転される巻枠1と、第1
の絶縁紙14を供給する第1の絶縁紙供給手段15と、
第1の絶縁紙14の移動経路上に配設され、第1の絶縁
紙14の表面に接着剤を塗布する接着剤の吐出手段28
と、巻枠1の第1の絶縁紙14の表面に重ねて巻取られ
る第2の絶縁紙11を供給する第2の絶縁紙供給手段1
2と、巻枠1の第2の絶縁紙11の表面に重ねて巻取ら
れる金属シート8を供給する金属シート供給手段9と、
第1の絶縁紙14の移動経路上に配設され、接着剤が塗
布された第1の絶縁紙14の表面に、ダクトシート27
を保持し加圧する加圧手段34とを備えた。さらに、リ
ード板供給手段と、リード板と金属シートの溶接手段
と、金属シートの切断手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば変圧器等に用
いられるシート巻線形のコイルの製造装置及び製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図32は従来のコイルの製造装置の一例
を示す側面図、図33は図32の斜視図である。図にお
いて、1は巻枠、2は巻枠1が取り付けられている巻
軸、3は巻軸2に取り付けられたプーリA、4は巻枠1
を駆動する駆動モータ、5は駆動モータ4に取り付けら
れたプーリB、6はプーリA3とプーリB5との間に巻
かれたタイミングベルト、7は巻軸2,プーリA3,駆
動モータ4,プーリB5及びタイミングベルト6を収納
する外箱Aである。
【0003】8はコイル状に巻回された薄金属材よりな
る金属シート、9は金属シート8の取付軸、10は金属
シート8を案内するローラガイド、11はコイル状に巻
回された第2の絶縁紙、12は第2の絶縁紙11の取付
軸、13は第2の絶縁紙11を案内するローラガイド、
14はコイル状に巻回された第1の絶縁紙、15は第1
の絶縁紙14の取付軸、16は第1の絶縁紙14を案内
するローラガイド、17は各取付軸9,12,15及び
各ローラガイド10,13,16が固定されている外箱
Bである。
【0004】また、金属シート8の幅寸法は、第2の絶
縁紙11及び第1の絶縁紙14よりも狭くなっている。
さらに、第2の絶縁紙11及び第1の絶縁紙14を2枚
重ねて使用するのは、絶縁紙が破損などした場合の短絡
防止のためである。
【0005】また、他の従来技術として絶縁油を用いる
変圧器のコイル内部の絶縁油流路を構成するバンドダク
トに係り、このバンドダクトがプレスボードを裁断した
ダクトピースをクラフトテープに接着剤を用いて貼付け
るバンドダクト自動製作機械が実開昭59−98638
号公報に開示されている。
【0006】次に、従来の変圧器のコイル製造方法につ
いて説明する。まず、金属シート8,第2の絶縁紙11
及び第1の絶縁紙14のそれぞれの端部を巻枠1にテー
プ等で固定する。次に、駆動モータ4のスタートスイッ
チ(図示せず)を操作して、巻枠1を回転させ、金属シ
ート8,第2の絶縁紙11及び第1の絶縁紙14を同時
に巻き取る。駆動モータ4は、プログラマブルコントロ
ーラなどの制御装置に予めセットされた位置で自動的に
停止する。そして、その停止位置でリードやダクトシー
トを取り付ける。なお、ダクトシートは、コイルケース
内に充填された油をコイルのシート間に充満させ、変圧
器の変圧時に発生する熱を冷却する機能を持たせるため
のものである。
【0007】次に、リード及びダクトシートの取付につ
いて説明する。まず、上記の巻枠1の停止位置がリード
を溶接する位置の場合、切断工具(図示せず)を使用し
て金属シート8を切断し、さらにやすりがけ等を行って
切断面の返りやばりを取り除く。このとき、図34に示
すように、金属シート8の下に切屑受けカバー18を敷
き、切屑が製品に付着しないようにする。この切屑受け
カバー18は、上記の切断及びやすりがけの後に慎重に
取り除く。
【0008】次に、図35に示すように、金属シート8
の下に裏当金19を敷き、その上にリード板20を置
く。そして、リード板20上に金属シート8をかぶせ
て、角材21等で金属シート8を叩き、リード板20に
密着するように金属シート8を成形する。この後、図3
6に示すように、スポット溶接用トーチ22を金属シー
ト8に押し当てて、金属シート8とリード板20とをス
ポット溶接により接続する。
【0009】スポット溶接後には、裏当金19を取り除
き、金属シート8及びリード板20をテープで固定し、
スタートスイッチを再度操作して、予めセットされた停
止位置まで巻枠1を再度回転させる。
【0010】一方、上記の巻枠1の停止位置がダクトシ
ートの取付位置の場合、図37に示すように、はけ23
で金属シート8の上にワニス、とみのりなどの接着剤2
4を塗りつける。次に、図38のように棒状の木材25
を紙テープ26に貼り付けて井桁状のダクトシート27
を形成し、紙テープ26の部分を接着剤24に貼り付け
る。さらに、図39に示すように、ダクトシート27が
外れないようテープ27Aにてダクトシート27を金属
シート8に止める。
【0011】この後、駆動モータ4のスタートスイッチ
を再び押して、巻枠1を所定回数回転させ、巻枠1に第
1の絶縁紙14,第2の絶縁紙11及び金属シート8を
重ねて巻き付けてから巻枠1を停止させる。上記のよう
な動作を数回行うことにより、図40に示すように、コ
イルには複数のダクトシート27a〜27dが組み込ま
れることになる。
【0012】上記の後、巻き終わりに達して巻枠1の回
転が停止したら、上記と同様にしてリード板20を溶接
し、テープで固定する。そして、巻枠1を回転させて第
2の絶縁紙11及び第1の絶縁紙14を所定の巻数だけ
巻き付ける。最後に、第2の絶縁紙11及び第1の絶縁
紙14を切断して、端部をテープで固定する。
【0013】また、上記の例では金属シート8上に接着
剤24を塗布してダクトシート27を接着したが、図4
1に示すように第1の絶縁紙14に接着剤24を塗布
し、図42に示すように第1の絶縁紙14と第2の絶縁
紙11との間にダクトシート27を配置する場合もあ
る。
【0014】上記のように、予めセットされた位置で巻
枠1が停止する度に、リード板20を溶接したり、ダク
トシート27を貼り付けたりすることにより、シート巻
線形のコイルが製作される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のコ
イルの製造方法においては、大半の作業が手作業であ
り、しかも熟練した作業者にしか行えない切断作業やス
ポット溶接作業などを伴うため、多大な製造時間を必要
とするとともに、作業者の技量によってコイルの仕上が
り外径、リード板20の位置及びダクトシート27の位
置などにばらつきが生じてしまうなどの問題点があっ
た。特に、手作業によるダクトシート27の接着では、
十分な接着力を得られず、ダクトシート27にずれが生
じて、手直しを行わなければならないこともあった。
【0016】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、作業の自動化
により製造時間の短縮を図ることができるとともに、品
質を安定させることができるコイルの製造装置及び製造
方法を得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るコ
イルの製造装置は、駆動手段によって回転される巻枠
と、巻枠の回転によって、巻枠に巻き取られる第1の絶
縁紙を供給する第1の絶縁紙供給手段と、第1の絶縁紙
の移動経路上に配設され、第1の絶縁紙の表面に接着剤
を塗布する接着剤の吐出手段と、巻枠の回転によって、
巻枠の第1の絶縁紙の表面に重ねて巻き取られる第2の
絶縁紙を供給する第2の絶縁紙供給手段と、巻枠の回転
によって、巻枠の第2の絶縁紙の表面に重ねて巻き取ら
れる金属シートを供給する金属シート供給手段と、第1
の絶縁紙の移動経路上に配設され、接着剤が塗布された
第1の絶縁紙の表面に、ダクトシートを保持し加圧する
加圧手段とを備えたものである。
【0018】請求項2の発明に係るコイルの製造方法
は、駆動手段によって回転される巻枠に、第1の絶縁紙
供給手段より供給される第1の絶縁紙が巻き取られる工
程と、第1の絶縁紙の移動経路上に配設された接着剤の
吐出手段より第1の絶縁紙の所定位置に接着剤が塗布さ
れる工程と、第1の絶縁紙の移動経路上に配設された加
圧手段により、第1の絶縁紙の接着剤位置にダクトシー
トが加圧され接着される工程と、巻枠の回転によって、
第2の絶縁紙供給手段より供給される第2の絶縁紙が、
第1の絶縁紙及びダクトシートに重ねて巻枠に巻き取ら
れる工程と、巻枠の回転によって、金属シート供給手段
より供給される金属シートが第2の絶縁紙に重ねて巻枠
に巻き取られる工程とを含むものである。
【0019】請求項3の発明に係るコイルの製造方法
は、巻枠を回転させることにより、金属シート,第1の
絶縁紙及び第2の絶縁紙を巻枠に重ねて巻き取る工程
と、金属シート,第1の絶縁紙及び第2の絶縁紙を所定
量巻き取った後に巻枠の回転を停止させる工程と、金属
シートの巻取前の部分の下に、金属シートの長手方向と
交差する方向へ延びるスリットが設けられたリード板を
搬送する工程と、スリットの両側で金属シートとリード
板とを溶接する工程と、巻枠を回転させることにより、
金属シート,第1の絶縁紙及び第2の絶縁紙を巻き取
り、金属シートに溶接されたリード板を所定量移動させ
た後、巻枠の回転を停止させる工程と、スリットの位置
で金属シートを切断する工程と、巻枠を回転させること
により、金属シート,リード板,第1の絶縁紙及び第2
の絶縁紙を巻枠に巻き取る工程とを含むものである。
【0020】請求項4の発明に係るコイルの製造装置
は、巻枠を回転させることにより、金属シート、第1の
絶縁紙及び第2の絶縁紙を巻枠に重ねて巻き取る巻枠回
転装置、積層されたリード板のうち最上部のリード板の
上面に当接する当て板と、開閉する一対の固定爪及びこ
の固定爪とともに開閉する揺動可能な一対の揺動爪によ
り上記最上部のリード板を把持するハンドと、当て板及
びハンドを上下動させる上下動機構と、当て板及びハン
ドを水平方向へ移動させる移動機構とを有するリード板
取出装置、このリード板取出装置により取り出され移動
されたリード板を金属シートの巻取前の部分の下に搬送
するリード板搬送装置、及びこのリード板搬送装置によ
り搬送されたリード板を金属シートに溶接する溶接装置
を備えたものである。
【0021】請求項5の発明に係るコイルの製造装置
は、巻枠を回転させることにより、金属シート、第1の
絶縁紙及び第2の絶縁紙を上記巻枠に重ねて巻き取る巻
枠回転装置、積層されたリード板を1枚ずつ取り出すリ
ード板取出装置、金属シートの巻取前の部分の下に延び
るガイドレールと、このガイドレールに沿って移動可能
に設けられている搬送台と、この搬送台に設けられリー
ド板取出装置により取り出されたリード板をクランプす
るクランプ機構と、搬送台をガイドレールに沿って移動
させる搬送機構と、搬送されたリード板を位置決めする
ストッパとを有するリード板搬送装置、このリード板搬
送装置によりリード板を金属シートの下に搬送する際
に、金属シートを持ち上げる金属シート持上装置、及び
リード板搬送装置により搬送されたリード板を金属シー
トに溶接する溶接装置を備えたものである。
【0022】請求項6の発明に係るコイルの製造装置
は、巻枠を回転させることにより、金属シート、第1の
絶縁紙及び第2の絶縁紙を巻枠に重ねて巻き取る巻枠回
転装置、金属シートの長手方向と交差する方向へ延びる
スリットが設けられたリード板を、金属シートの巻取前
の部分の下面に溶接する溶接装置、及びこの溶接装置よ
りも巻枠側に設けられ溶接されたリード板が載せられる
ダイと、このダイの上方に上下動可能に設けられたパン
チホルダと、このパンチホルダに着脱可能に装着されパ
ンチホルダの下動によりスリットの部分で金属シートを
切断するパンチと、パンチホルダに上下動可能に設けら
れダイ上にリード板を押し付けるストリッパ板と、金属
シートの切断位置を検出するセンサとを有する切断装置
を備えたものである。
【0023】請求項7の発明に係るコイルの製造装置
は、巻枠を回転させることにより、金属シート、第1の
絶縁紙及び第2の絶縁紙を巻枠に重ねて巻き取る巻枠回
転装置と、金属シートの巻取前の部分にリード板を溶接
する溶接装置と、この溶接装置よりも巻枠側に設けられ
ているガイドレールと、このガイドレールに沿って金属
シートの長さ方向に往復動可能に設けられ、金属シート
をガイドするガイドローラと、ガイドローラをガイドレ
ールに沿って移動させる駆動手段とを備えたものであ
る。
【0024】
【作用】請求項1の発明においては、駆動手段によって
回転される巻枠に、第1の絶縁紙供給手段より第1の絶
縁紙が供給され、第1の絶縁紙の移動経路上に配設され
た接着剤の吐出手段により、第1の絶縁紙の表面に接着
剤が塗布され、第1の絶縁紙の移動経路上に配設された
ダクトシートを保持し加圧する加圧手段によって、第1
の絶縁紙の表面の接着剤部分にダクトシートを加圧し、
第2の絶縁紙供給手段により第2の絶縁紙が、さらに金
属シート供給手段によって金属シートが供給されて重ね
て巻き取られる。
【0025】請求項2の発明においては、駆動手段によ
って巻枠が回転し、この巻枠に第1の絶縁紙供給手段よ
り供給される第1の絶縁紙が巻枠に巻き取られ、第1の
絶縁紙の移動経路上に配設された接着剤の吐出手段より
第1の絶縁紙の所定位置に接着剤が塗布され、第1の絶
縁紙の移動経路上に配設された加圧手段により、第1の
絶縁紙の接着剤位置にダクトシートが加圧され接着さ
れ、第2の絶縁紙供給手段より供給される第2の絶縁紙
が、第1の絶縁紙及びダクトシートに重ねて巻枠に巻き
取られ、金属シート供給手段より供給される金属シート
が第2の絶縁紙に重ねて巻枠に巻き取られる。
【0026】請求項3の発明においては、作業の自動化
によりコイルの製造時間を短縮し、また金属シートとリ
ード板との溶接位置にばらつきが発生するのを防止し、
かつ金属シートの切断面の仕上がり状態にばらつきが発
生するのを防止し、これにより外形や電気的特性のばら
つきが少なく品質が安定した製品を得る。
【0027】請求項4の発明においては、一対の固定爪
と一対の揺動爪とによりリード板を把持するので、リー
ド板の把持される部分の幅が異なっていても、その幅の
差が揺動爪の揺動範囲以内であれば、これを安定して把
持し取り出すことが可能となる。また、当て板をリード
板に当接させることにより、固定爪及び揺動爪とリード
板との接触深さを一定にすることができるので、リード
板を安定して把持し取り出すことができる。
【0028】請求項5の発明においては、リード板の搬
送・位置決め及び金属シートを重ねる作業を自動的に行
い、コイル製造時間の短縮が可能とし、またリード板の
溶接位置にばらつきが発生するのを防止する。
【0029】請求項6の発明においては、スリットをダ
イとして切断部にだれを生じさせて金属シートを引きち
ぎるように切断するので、リード板が柔らかい材料であ
っても金属シートの切断が可能である。また、スリット
の角部に多少の面取り又はRがあっても金属シート8の
切断が可能なため、リード板の製造工程を少なくするこ
とができる。
【0030】請求項7の発明においては、リード板がガ
イドローラを通過する前に金属シートの移動を停止さ
せ、駆動手段によりガイドローラをガイドレールに沿っ
て移動させてリード板を通過させる。これにより、金属
シートに溶接されたリード板がガイドローラに押し付け
られて折り曲げられるのを防止する。
【0031】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1はこの発明の実施例1によるコイルの製
造装置を示す構成図、図2は図1のII−II線による断面
図であり、図32〜図42と同一又は相当部分には同一
符号を付し、その説明を省略する。
【0032】図において、4aは外箱A7内に収容さ
れ、巻軸2を回転させるための位置決め制御モータ、2
8は巻枠1に巻き取られる第1の絶縁紙14の移動経路
上部に設けられた瞬間接着剤の吐出手段としての吐出装
置で、図2に示すように、第1の絶縁紙14の幅寸法よ
り狭い間隔で吐出装置28a,28bが配設されてい
る。上記瞬間接着剤は、一般にシアノ系、ボンド系の瞬
間接着剤が使用されている。瞬間接着剤を使用する理由
は、自動化を進める上において、接着剤の乾きが遅いと
次工程に移る時間が遅くなるためである。
【0033】29はダクトシート27の紙テープ26を
吸着する吸着パットで、図2に示すようにダクトシート
27を吸着できる位置に吸着パット29a〜29dが4
ヶ所配設されている。30は吸着パット29を固定する
パイプ、31はパイプ29につながれたエアを送るチュ
ーブ、32はパイプ30の外側に設けられたスプリン
グ、33はパイプ30を上下に摺動するためのガイドと
なるブッシュ、34は棒状の木材25を加圧する加圧手
段としてのプッシャー、35はブッシュ33及びプッシ
ャー34を取り付けた板、36はエア又は油圧によって
板35を上下するシリンダ、37は受け板である。ま
た、上記シリンダ36のエア又は油圧の圧力を調整する
制御装置,圧力調節器,電磁弁などの制御,調整装置が
設けられている。
【0034】なお、受け板37の下部にヒータなどの加
熱器を設け第1の絶縁紙14上に塗布された接着剤を加
熱すれば上記接着剤の乾きを促進させることができる。
上記吸着パット29,パイプ30,スプリング32,ブ
ッシュ33,プッシャー34,板35及びシリンダ36
により構成されたものを、以下ダクトシート供給装置と
いう。
【0035】また、この実施例1では、瞬間接着剤を第
1の絶縁紙14の表面に塗布するよう構成されている
が、これは、従来の方法と同様に金属シート8の表面に
塗布しようとすると、金属シート8にリード線を溶接に
よって接続する溶接装置が必要であり、この溶接装置の
他に吐出装置28を配置するに本装置の構成から制約が
あるためである。
【0036】次に、動作について説明する。まず、巻枠
1に金属シート8,第2の絶縁紙11及び第1の絶縁紙
14を固定する。次に、スタートスイッチ(図示せず)
を押して位置決め制御モータ4aを駆動し、巻枠1を回
転させる。これにより、金属シート8,第2の絶縁紙1
1及び第1の絶縁紙14が同時に巻き取られる。位置決
め制御モータ4aは、プログラマブルコントローラなど
の制御装置からの指令信号によって、予め設定された回
転分回転する。
【0037】一方、図2のように棒状のダクト形成部材
(木材、樹脂、原紙等が使用できる)である木材25を
紙テープ26に貼り付けて井桁状のダクトシート27を
形成して、ダクトシートストッカ(図示せず)に収容し
ておく。このようなダクトシート27は、ダクトシート
供給装置の吸着パット29により、ダクトシートストッ
カから1つずつ取り出され、搬送装置(図示せず)によ
って第1の絶縁紙14の上部へ搬送されて待機する。
【0038】上記搬送装置は、吸着パット29を第1の
絶縁紙14の上部に移送する水平方向移送手段と、第1
の絶縁紙14の所定位置に移送する垂直方向移送手段と
によって構成されている。上記それぞれの移送手段は、
エアシリンダによって駆動される。
【0039】次に、巻枠1が所定数回転して、第1の絶
縁紙14のダクトシート27が貼り付けられる位置が瞬
間接着剤の吐出装置28の下を移動すると同時に、図3
のように、制御装置からの指令信号によって吐出装置2
8より瞬間接着剤40が吐出される。このとき、図3に
示すように、巻枠1がθ1回転することにより、第1の
絶縁紙14が所定量移動するので、図3のIV−IV線
による断面図である図4に示すように、第1の絶縁紙1
4の表面に瞬間接着剤40a,40bが所定の長さに塗
布される。
【0040】次に、図5のように、巻枠1がθ2回転し
て第1の絶縁紙14のダクトシート27が貼り付けられ
る位置、即ち瞬間接着剤40a,40bが塗布された部
分がダクトシート供給装置の下に移動すると、巻枠1の
回転が一旦停止されて位置決めされる。ダクトシート供
給装置には、瞬間接着剤40a,40bが塗布された部
分にダクトシート27が移動したかどうかを検出するた
めのマイクロスイッチと警報器とからなる確認装置(図
示せず)が設けられている。なお、上記確認装置は、ダ
クトシート27が待機している位置の下部に、瞬間接着
剤40a,40bが塗布された部分が移送したかを確認
する構成としてもよい。
【0041】上記確認装置によって確認された信号は、
制御装置に送られ、正しければ指令信号によってダクト
シート供給装置がシリンダ36により下降される。次
に、図6のように、シリンダ36によってダクトシート
供給装置が下降する過程で、ダクトシート27の紙テー
プ26が第1の絶縁紙14に吐出された瞬間接着剤40
の上に吸着パット29によって固定され、さらにシリン
ダ36によってダクトシート供給装置が下降することに
より、棒状の木材25がプッシャー34の作動とともに
加圧されて、木材25が金属シート8の長さの方向と直
角になるようダクトシート27が第1の絶縁紙14に貼
り付けられる。
【0042】なお、この実施例では紙テープ26に木材
25を貼り付けた場合について説明したが、紙テープ2
6を用いないで木材25を瞬間接着剤40a,40bの
部分に直接貼り付けてもよい。
【0043】上記の後、図7のように、ダクトシート供
給装置がシリンダ36によって上昇する。そして、図8
のように、巻枠1が再び回転することにより、ダクトシ
ート27が貼り付いた第1の絶縁紙14が移動し、巻枠
1がさらに回転することにより、図9のように、コイル
上にダクトシート27が巻き取られることになる。
【0044】このような動作を繰り返すことにより、図
40に示したような変圧器のコイルが製造される。当然
のことながら、巻枠1に金属シート8,第2の絶縁紙1
1及び第1の絶縁紙14が巻込まれていくと巻太りにな
ることを考慮して、上記プログラマブルコントローラな
どの制御装置には、接着剤40を塗布するタイミング
や、ダクトシート27を供給するタイミングについての
補正値が予め入力されている。
【0045】以上述べたように、手による作業を機械に
置き換えたので、ダクトシート27の組み付け位置が均
一となり、そのため製品の品質が均一にできる。また従
来装置では、用いたテープ27A(図39)により、ダ
クトシート27を金属シート8に速く固定することがで
きるが、ダクトシート27が金属シート8から剥がれ易
く、その反面、接着剤24は乾きが遅いため、ダクトシ
ート27を金属シート8に固定するのに時間がかかると
いった問題があったが、本発明によれば接着剤40は瞬
間接着剤を用いたので、乾きも速く、コイル製造の時間
を短縮することができる。また、瞬間接着剤を用いず、
従来同様の接着剤を用いても、加熱器によって加熱した
りすれば接着剤の乾きを促進できる。
【0046】実施例2.次に、図10はこの発明の実施
例2によるコイルの製造装置の構成を示すブロック図で
ある。図において、41は図11に示すようなリード板
42を複数収容するリード板ストッカであり、この実施
例2で使用されるリード板42には、スリット42aが
設けられている。
【0047】43はリード板ストッカ41からリード板
42を1枚ずつ取り出すリード板取出装置、44はリー
ド板取出装置43で取り出したリード板42を金属シー
トの下へ搬送するリード搬送装置、45はリード板42
が搬送される位置の金属シートを持ち上げる金属シート
持上装置(上下リフタ)、46はリード板42を金属シ
ートに溶接する溶接装置、47はリード板42が溶接さ
れた部分の金属シートをスリット42aに沿って切断す
る切断装置である。
【0048】48は巻枠を回転させることにより金属シ
ート,第1の絶縁紙及び第2の絶縁紙を巻枠に重ねて巻
き取る巻枠回転装置、49は金属シートに両面テープを
貼り付ける両面テープ貼付装置、50は複数のダクトシ
ートを収容するダクトシートストッカ、51はダクトシ
ートストッカ50からダクトシートを1枚ずつ取り出し
て第1の絶縁紙上に搬送し、両面テープを介してダクト
シートを第1の絶縁紙に貼り付けるダクトシート貼付装
置である。
【0049】52は上記のリード板取出装置43,リー
ド板搬送装置44,金属シート持上装置45,溶接装置
46,切断装置47,巻枠回転装置48,両面テープ貼
付装置49及びダクトシート貼付装置51等を制御する
制御装置であり、この制御装置52は、ダクトシートを
貼り付ける位置を判別する位置判別部53を有してい
る。
【0050】なお、図10において、実線の矢印は制御
信号の流れを、破線の矢印はリード板の流れを、一点鎖
線の矢印はダクトシートの流れをそれぞれ示している。
【0051】次に、動作について説明する。図12は図
10の制御装置52の動作を説明するフローチャートで
ある。まず、巻枠回転装置48の巻軸に巻枠がセットさ
れ、各供給装置にコイル状に巻回されている金属シー
ト,第1の絶縁紙及び第2の絶縁紙の端部がテープ等に
よりそれぞれ巻枠に固定される。この後、巻枠回転装置
48により巻枠を回転させる(ステップS1)。
【0052】巻枠の回転中、制御装置52の位置判別部
53により、第1の絶縁紙にダクトシートを貼り付ける
位置かどうか(ステップS2)、金属シートにリード板
42を溶接する位置かどうか(ステップS3)、金属シ
ートを切断する位置かどうか(ステップS4)、製品が
できあがったかどうか(ステップS5)について判別さ
れる。
【0053】制御装置52には、ダクトシートを貼り付
ける位置とその数、及びリード板を溶接する位置とその
数等の情報を予めインプットしておく。この情報とは、
例えば巻枠2回転でダクトシート貼り付け、4回転と4
0°でダクトシート貼り付け、6回転と50°でリード
板溶接等である。
【0054】このような状態で巻枠の回転を開始した
後、第1の絶縁紙のダクトシート貼付位置に達した場合
(ステップS2)、まず巻枠の回転が停止される(ステ
ップS6)。続いて、ダクトシート貼付装置51により
ダクトシートストッカ50からダクトシートが取り出さ
れるとともに、両面テープ貼付装置49により第1の絶
縁紙に両面テープが貼り付けられる(ステップS7)。
そして、ダクトシート貼付装置51により、ダクトシー
トが搬送され、両面テープを介して第1の絶縁紙に貼り
付けられる(ステップS8)。一連の貼付作業が終了す
ると、巻枠が再び回転される(ステップS1)。
【0055】また、金属シートのリード板溶接位置に達
した場合(ステップS3)、同様にまず巻枠の回転が停
止される(ステップS9)。そして、リード板取出装置
43によりリード板ストッカ41からリード板42が取
り出されるとともに、リード板溶接位置の金属シートが
金属シート持上装置45により持ち上げられる(ステッ
プS10)。この後、リード板搬送装置44により溶接
位置の金属シートの下にリード板42が搬送され、溶接
装置46によりリード板42と金属シートとが溶接され
る(ステップS11)。一連の溶接作業が終了すると、
巻枠が再び回転される(ステップS1)。
【0056】さらに、リード板42のスリット42a上
に重なった金属シートを切断する位置が切断装置47の
切断位置に来たことが判別されると(ステップS4)、
巻枠が停止され位置決めが行われる(ステップS1
2)。そして、切断装置47により金属シートのみが切
断される(ステップS13)。金属シートが切断される
と、巻枠が再び回転される(ステップS1)。さらにま
た、各シートが巻き終わりの位置に達し、製品ができあ
がったと判別されると(ステップS5)、巻枠が停止さ
れ(ステップS14)、待機状態となる。
【0057】この後、リード板42の連結部42b(図
11)がニッパ等により切断される。また、通常、金属
シートの巻き終わり部分にはリード板42が溶接される
ので、そのリード板42の連結部42bを切断してスリ
ット42aの両側に分割する際に巻き終わりの金属シー
トも切断される。このとき、切り離された半分のリード
板42は、次のコイルの巻き始めに配置される。上記の
ように、巻き終わりの金属シートが切断された後、第1
及び第2の絶縁紙も切断され、巻き終わりが固定され
る。最後に、作業者により製品が巻枠から取り外され
る。
【0058】上記のように、この実施例2によれば、作
業の自動化によりコイルの製造時間が短縮される。ま
た、金属シートとリード板42との溶接位置にばらつき
が発生するのが防止され、かつ金属シートの切断面の仕
上がり状態にばらつきが発生するのも防止され、従って
外形や電気的特性のばらつきが少なく品質が安定した製
品を得ることができる。
【0059】また、両面テープ貼付装置49による両面
テープ貼付位置と、ダクトシート貼付装置51によるダ
クトシート貼付位置とを同一位置とすることにより、ダ
クトシート貼付時の巻枠停止位置を1ポイントにするこ
とができ、製造時間が短縮される。
【0060】次に、図13はリード板取出装置の一例を
示す正面図、図14は図13の右側面図、図15は図1
4のXV−XV線断面図である。図において、複数枚の
リード板42を積層収容するリード板ストッカ41は、
ガイド41a〜41dを有している。61は設置面に立
設された4本の支柱、62は支柱61に固定された固定
板、63は支柱61上に互いに平行に取り付けられた2
本のレール、64は直動ガイド65を介してレール63
上に設けられ、レール63に沿って往復動する移動台、
66は固定板62上に固定され、移動台64を往復動さ
せるためのシリンダである。
【0061】67は移動台64に固定された上下シリン
ダ、68は上下シリンダ67の下端部にジョイント69
を介して取り付けられたハンド固定板、70はハンド固
定板68の上面に固定された2本のガイド軸、71は移
動台64に設けられたガイド軸68の軸受、72はハン
ド固定板68の下部に連結棒73を介して取り付けられ
ている当て板である。
【0062】74はハンド固定板68に固定されたハン
ド本体、75はハンド本体74に取り付けられたフィン
ガ、76はフィンガ75に固定された爪固定板、77は
爪固定板76に固定された固定爪、78は爪固定板76
に固定されたガイドブロック、79はガイドブロック7
8に設けられた軸80を中心として揺動する揺動爪、8
1は固定ナット82によりガイドブロック78に固定さ
れ、揺動爪79の揺動範囲を規制するストッパ、83は
ガイドブロック78と揺動爪79との間に設けられ、揺
動爪79を把持方向へ付勢するスプリングである。
【0063】次に、動作について説明する。まず、上下
シリンダ67の駆動によりハンド固定板68及びこれに
搭載された機構が下動され、リード板ストッカ41内の
最上部のリード板42に当て板72が当接する。この
後、ハンド本体74が閉じ、先に揺動爪79がリード板
42の端面に接触し、次に図16に示すように固定爪7
7がリード板42の端面に接触して、リード板42が把
持される。
【0064】このとき、図13のL1寸法>図15のL
2寸法となっているため、揺動爪79がリード板42の
端面に先に接触する。また、揺動爪79は、固定爪77
がリード板42の端面に接触するまで、スプリング83
に逆らって揺動する。上記のようにしてハンドによりリ
ード板42が把持された後、上下シリンダ37の駆動に
よりハンドが上動される。そして、シリンダ66の駆動
により移動台64がレール63に沿って移動される。
【0065】上記のように、この実施例のリード板取出
装置では、一対の固定爪77と一対の揺動爪79とが設
けられているので、リード板42の把持される部分の幅
が異なっていても、その幅の差が揺動爪79の揺動範囲
以内であれば、これを安定して把持し取り出すことが可
能となる。また、図16のように、当て板72をリード
板42に当接させることにより、固定爪77及び揺動爪
79とリード板42との接触深さL3を一定にすること
ができるので、L3より大きな板厚のリード板42であ
れば、これを安定して把持し取り出すことができる。こ
のように、幅や厚みの異なるリード板42を把持し搬送
することができるので、幅広い対応が可能となる。
【0066】次に、図17はリード板搬送装置の一例を
示す正面図、図18は図17のXVIII−XVIII線断面
図、図19は図17の平面図である。図において、85
は金属シート8の移動方向と直交する方向(図19の上
下方向)に設置されている一対のガイドレール、86は
ガイドレール85に沿って往復動可能な搬送台、87は
搬送台86をガイドレール85に沿って往復動させる搬
送機構としてのロッドレスシリンダである。
【0067】88は搬送台86に内蔵されたクランプ用
シリンダであり、このクランプ用シリンダ88は、回動
軸88a及びこの回動軸88aに固定されたピニオン8
8bを有している。89はピニオン88bと噛み合って
いる互いに平行な一対の丸ラックであり、これら一対の
丸ラック89は、ピニオン88bの回動により互いに反
対方向へ往復動する。90は搬送台86に固定された丸
ラック89の第1摺動軸受、91は一対の丸ラック89
の互いに反対側の端部に固定された2枚の板、92は各
板91に固定された丸ラック89の第2摺動軸受、93
は各板91の上部に固定され、搬送台86上に置かれた
リード板42をクランプするクランプ板である。
【0068】94は搬送台86によるリード板42の搬
送時にリード板42が当接するストッパ、95はリード
板搬送装置に並設されている金属シート持上装置として
の上下リフタであり、この上下リフタ95の上端部に
は、押上板95aが設けられている。
【0069】次に、動作について説明する。まず、上述
したようなリード板取出装置によりリード板42が搬送
台86に載せられると、クランプ用シリンダ88が駆動
され、図18の矢印に示すように、ピニオン88bの回
転により丸ラック89が摺動し、板91が内側へ移動す
る。これにより、クランプ板93がリード板42を両側
からクランプする。一方、上下リフタ95が駆動され、
図20に示すように、金属シート8が押し上げられる。
【0070】この後、ロッドレスシリンダ87により搬
送台86が移動され、リード板42が金属シート8の下
へ搬送される。このとき、リード板42の端面がストッ
パ94に当接して位置決めが行われる。この後、上下リ
フタ95により金属シート8が下降され、位置決めされ
たリード板42上に金属シート8が重ねられる。この状
態で、溶接装置により金属シート8とリード板42とが
溶接される。
【0071】このようなリード板搬送装置によれば、リ
ード板42の搬送・位置決め及び金属シート8を重ねる
作業が自動的に行われるため、コイル製造時間の短縮が
可能であり、またリード板42の溶接位置にばらつきが
発生するのが防止され、品質を安定させることができ
る。
【0072】次に、図21は金属シートの切断装置の一
例を示す正面図、図22は図21のXXII−XXII線断
面図である。図において、100は下板、101は下板
100上に固定されたダイ、102は下板100上に立
設された連結棒、103は連結棒102上に固定された
上板、104a,104bは上板103及び下板100
内に設けられ、リード板42のスリット42aを検出す
るセンサである。
【0073】105は上板103上に搭載された上下動
機構としての上下シリンダ、106は上板103の下方
でジョイント107を介して上下シリンダ105に連結
されているパンチホルダ、108は図21の左方からパ
ンチホルダ106内に挿入されているパンチであり、こ
のパンチ108の両側面の上端部には、図23にも示す
ように回転自在な複数個のローラ109が取り付けられ
ている。これらのローラ109は、パンチホルダ106
内のガイドに沿って転動する。
【0074】110はパンチホルダ106に設けられ、
ロッド111を介してパンチ108の側面をパンチホル
ダ106内に押し付けて固定する固定用シリンダ、11
2は固定用ナット113によりパンチホルダ106に固
定され、パンチ108の端部が当接しているストッパ、
114はパンチホルダ106内に固定された軸受、11
5は軸受114に案内されて上下動する棒、116は棒
115の下端部に固定されたストリッパ板、117はス
トリッパ板116を下方へ押し下げるスプリング、11
8は下端部がパンチホルダ106に固定されているガイ
ド棒、119は上板103に固定され、ガイド棒118
の上下動を案内する軸受である。
【0075】次に、動作について説明する。まず、作業
者によりスイッチ(図示せず)が押され、固定用シリン
ダ110のロッド111が図22の左方へ移動される。
この状態で、図21の左方からパンチホルダ106内に
パンチ108が挿入される。このとき、パンチ108の
端部がストッパ112に当接するまで、ローラ109が
パンチホルダ106内のガイドに沿って転動する。
【0076】このように、パンチ108をパンチホルダ
106内に挿入した後、固定用シリンダ110によりパ
ンチホルダ106内にパンチ108が固定される。この
ように、この実施例の装置では、パンチ108の交換が
より簡単かつ確実となり、また刃の幅(図23L4)の
異なるパンチ108も容易に固定でき、幅広い対応が可
能となる。
【0077】上記のようにパンチ108をセットした状
態で、コイル製造装置全体の運転を行う。これにより、
金属シート8がダイ10上を移動していくが、このとき
金属シート8に溶接されたリード板42のスリット42
aの端面がセンサ104a,104bにより検出される
と、図10で示したような制御装置52に信号が送ら
れ、巻枠の回転が停止される。図22はこのときの状態
を示したものである。
【0078】次に、上下ホルダ105によりパンチホル
ダ106が下動される。これにより、まずパンチ108
の両側に設けられたステッキ108a(図23)がスリ
ット42a内に入り、続いてパンチ108の刃部がスリ
ット42aをダイとして金属シート8を切断する。この
切断時には、ストリッパ板116によりスリット42a
の両側の金属シート8が押さえ付けられている。図24
は切断後の状態を示したものであり、120は溶接ビー
トである。
【0079】このような切断装置では、スリット42a
の幅L5(図24)よりも僅かに小さい幅L6(図2
3)のパンチ108を用い、しかもスリット42aをダ
イとして、切断部にだれ121(図24)を生じさせて
金属シート8を引きちぎるように切断するので、リード
板42が柔らかい材料であっても金属シート8の切断が
可能である。また、スリット42aの角部に多少の面取
り又はRがあっても金属シート8の切断が可能なため、
リード板42の製造工程を少なくすることができ、コイ
ル全体としての製造コストの低減が可能である。
【0080】さらに、金属シート8のだれ121がスリ
ット42a内に納められるので、コイル巻取時にだれ1
21が上層又は下層の絶縁紙を破って他の層の金属シー
ト8と短絡することはない。さらにまた、パンチ108
にはステッキ108aが設けられており、このステッキ
108aが刃部よりも先にスリット42a内に入ること
により、スリット42aと刃部との位置合わせが行われ
るので、切断状態のばらつきがなくなり、品質が安定す
る。
【0081】次に、図25は実施例2のコイルの製造装
置の一部を示す側面図である。図において、131はサ
ーボモータ等を駆動源として内蔵している巻枠回転装置
48の近傍に立設されている支持台、132は支持台1
31上に固定されているフレーム、133はフレーム1
32に固定されたシリンダブラケット、134はシリン
ダブラケット133に固定された駆動手段としてのシリ
ンダ、135はフレーム132上に設けられたガイドレ
ールである。
【0082】136はジョイント137を介してシリン
ダ134に連結され、ガイドレール135に沿って図の
左右方向へ往復動するスライド板、138はスライド板
136上に設けられた軸受箱、139は軸受箱138に
回転自在に取り付けられたガイドローラであり、このガ
イドローラ139は、金属シート8をガイドする。14
0a,140bはセンサブラケット141を介してフレ
ーム132に固定され、金属シート8に溶接されたリー
ド板42を検出するセンサである。
【0083】次に、動作について説明する。図25に示
すように、金属シート8に溶接されたリード板42がセ
ンサ140a,140bの位置に達して検出されると、
この情報が図10に示したような制御装置52に送ら
れ、巻枠1の回転が停止される。次に、シリンダ134
が駆動され、図26に示すように、スライド板136と
ともにガイドローラ139が後退される。このとき、リ
ード板42がガイドローラ139に強く押し付けられる
ことなく、ガイドローラ139がリード板42を通過す
る。
【0084】この後、図27に示すように、巻枠1が設
定量だけ回転されて停止する。そして、シリンダ134
が駆動され、図28に示すように、ガイドローラ139
が元の位置まで前進される。上記のローラガイド後退後
の巻枠回転の設定量は、ガイドローラ139が再前進し
たときに、リード板42がガイドローラ139に接触し
ない量である。図28の状態から、巻枠1が回転され、
金属シート8,第2の絶縁紙11及び第1の絶縁紙14
が重ねて巻き取られていく。
【0085】このような装置では、金属シート8に溶接
されたリード板42がガイドローラ139に押し付けら
れて折り曲げられるのが防止される。従って、製品の外
形が変形するのが防止され、寸法精度が向上するととも
に電気的特性のばらつきがなくなり、品質が安定する。
【0086】実施例3.次に、図29はこの発明の実施
例3によるコイルの製造装置の要部を示すブロック図で
ある。図において、151は巻枠回転装置48等の制御
を行う制御装置であり、この制御装置151は、記憶部
152を有している。153は制御装置151に接続さ
れている金属シート巻取量計測装置、154は制御装置
151に接続されている第1の絶縁紙巻取量計測装置で
ある。
【0087】図30は図29の各巻取量計測装置の概略
を示す構成図である。図において、金属シート巻取量計
測装置153は、金属シート153の移動に伴って回転
するローラ153aと、このローラ153aに接続され
たエンコーダ153bとを有している。また、第1の絶
縁紙巻取量計測装置154は、第1の絶縁紙14の移動
に伴って回転するローラ154aと、このローラ154
aに接続されたエンコーダ154bとを有している。
【0088】次に、動作について説明する。図31は図
29の装置の動作を説明するフローチャートである。巻
枠1が回転され(ステップS21)、金属シート8と第
1及び第2の絶縁紙14,11との巻取が開始される
と、制御装置151では、巻枠1が巻枠1が所定角度回
転したかどうかが判断される。そして、巻枠1が所定角
度回転すると、金属シート巻取量計測装置153により
金属シート8の巻取量が計測され、そのデータが記憶部
152に送られて記憶されるととともに、第1の絶縁紙
巻取量計測装置154により第1の絶縁紙14の巻取量
が計測され、そのデータが記憶部152に送られて記憶
される(ステップS23)。
【0089】この後、製品ができあがったかどうかが判
断され(ステップS24)、できあがっていなければ巻
取が続けられ、巻枠1が一定角度回転するごとに上記の
巻取量の計測・記憶が行われる。そして、製品ができあ
がると、巻枠1が停止される(ステップS25)。
【0090】ここで、巻枠1の1回転により巻き取られ
る金属シート8及び各絶縁紙11,14の長さは、回転
に伴って巻枠1が巻き太っていくために異なってくる。
このため、巻枠1のθ回転ごとの巻取量は、巻枠1より
も上流側の直線部分で計測される。
【0091】例えば、リード板の溶接位置が、正しい位
置からxずれた場合、溶接位置での巻枠1の回転角度θ
nと計測された巻取量Lnとからxの補正量を計算す
る。即ち、θn回転するモータのエンコーダパルスをP
とすると、1パルス当たりの金属シート8の移動量X
は、X=Ln/Pとなり、補正パルス量ρは、ρ=x/
Xとなる。従って、元のリード板溶接位置パルスの値を
修正して制御装置151に入力することにより、次のコ
イル製造時にリード板の溶接位置をなくすことができ
る。勿論、ダクトシートについても、同様の修正が行え
る。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
コイルの製造装置は、駆動手段によって回転される巻枠
に、第1の絶縁紙を供給する第1の絶縁紙供給手段と、
第1の絶縁紙の移動経路上に配設され第1の絶縁紙の表
面に接着剤を塗布する接着剤の吐出手段と、第1の絶縁
紙の移動経路上に配設され第1の絶縁紙の表面の接着剤
部分にダクトシートを加圧する加圧手段と、第2の絶縁
紙を供給する第2の絶縁紙供給手段と、金属シートを供
給する金属シート供給手段とにより、巻枠の回転によっ
て上記部材が巻き重ねられて、変圧器のコイルを、自動
化によって短時間で製造することができる。さらに、機
械によってダクトシートを所定位置に貼り付けることが
できるので、ダクトシートの位置ずれの発生がなく手直
しする必要もなくなる。
【0093】請求項2の発明のコイルの製造方法は、駆
動手段によって回転される巻枠に、第1の絶縁紙供給手
段より第1の絶縁紙が供給され、第1の絶縁紙の移動経
路上に配設された接着剤の吐出手段により、第1の絶縁
紙の表面に接着剤が塗布され、第1の絶縁紙の移動経路
上に配設されたダクトシートを保持し加圧する加圧手段
によって、第1の絶縁紙の表面の接着剤部分にダクトシ
ートが加圧され、第2の絶縁紙供給手段により第2の絶
縁紙が、さらに金属シート供給手段によって金属シート
が供給されて重ねて巻き取られるので、人の手を介さず
に変圧器のコイルを製作することができる。
【0094】請求項3の発明のコイルの製造方法は、作
業の自動化によりコイルの製造時間を短縮することがで
き、また金属シートとリード板との溶接位置にばらつき
が発生するのを防止し、かつ金属シートの切断面の仕上
がり状態にばらつきが発生するのを防止し、これにより
外形や電気的特性のばらつきが少なく品質が安定した製
品を得ることができるなどの効果を奏する。
【0095】請求項4の発明のコイルの製造装置は、一
対の固定爪と一対の揺動爪とによりリード板を把持する
ので、リード板の把持される部分の幅が異なっていて
も、その幅の差が揺動爪の揺動範囲以内であれば、これ
を安定して把持し取り出すことができ、また当て板をリ
ード板に当接させることにより、固定爪及び揺動爪とリ
ード板との接触深さを一定にすることができるので、リ
ード板を安定して把持し取り出すことができるなどの効
果を奏する。
【0096】請求項5の発明のコイルの製造装置は、リ
ード板の搬送・位置決め及び金属シートを重ねる作業を
自動的に行うので、コイルの製造時間を短縮することが
でき、またリード板の溶接位置にばらつきが発生するの
を防止することができ、品質を安定させることができる
などの効果を奏する。
【0097】請求項6の発明のコイルの製造装置は、ス
リットをダイとして切断部にだれを生じさせて金属シー
トを引きちぎるように切断するので、リード板が柔らか
い材料であっても金属シートの切断を行うことができ、
またスリットの角部に多少の面取り又はRがあっても金
属シートの切断が可能なため、リード板の製造工程を少
なくすることができ、さらにパンチの交換が可能なた
め、種々のリード板に対応できるなどの効果を奏する。
【0098】請求項7の発明のコイルの製造装置は、リ
ード板がガイドローラを通過する前に金属シートの移動
を停止させ、駆動手段によりガイドローラをガイドレー
ルに沿って移動させてリード板を通過させることができ
るので、金属シートに溶接されたリード板がガイドロー
ラに押し付けられて折り曲げられるのを防止することが
でき、製品の外形が変形するのを防止することができ、
これにより寸法精度を向上させることができるとともに
電気的特性のばらつきをなくすことができ、品質を安定
させることができるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1によるコイルの製造装置
を示す構成図である。
【図2】 図1のII−II線による断面図である。
【図3】 この発明の実施例1による動作説明図であ
る。
【図4】 図3のIV−IV線による断面図である。
【図5】 この発明の実施例1による動作説明図であ
る。
【図6】 この発明の実施例1による動作説明図であ
る。
【図7】 この発明の実施例1による動作説明図であ
る。
【図8】 この発明の実施例1による動作説明図であ
る。
【図9】 この発明の実施例1による動作説明図であ
る。
【図10】 この発明の実施例2によるコイルの製造装
置の構成を示すブロック図である。
【図11】 実施例2で使用されるリード板を示す斜視
図である。
【図12】 図10の制御装置の動作を説明するフロー
チャートである。
【図13】 リード板取出装置の一例を示す正面図であ
る。
【図14】 図13の右側面図である。
【図15】 図14のXV−XV線断面図である。
【図16】 図13の装置の動作状態を示す要部拡大図
である。
【図17】 リード板搬送装置の一例を示す正面図であ
る。
【図18】 図17のXVIII−XVIII線断面図であ
る。
【図19】 図17の平面図である。
【図20】 図17の装置の動作状態を示す正面図であ
る。
【図21】 金属シートの切断装置の一例を示す正面図
である。
【図22】 図21のXXII−XXII線断面図である。
【図23】 図21のパンチを示す斜視図である。
【図24】 金属シートの切断状態を示す斜視図であ
る。
【図25】 実施例2のコイルの製造装置の一部を示す
側面図である。
【図26】 図25の装置の動作状態を示す側面図であ
る。
【図27】 図26の後段の状態を示す側面図である。
【図28】 図27の後段の状態を示す側面図である。
【図29】 この発明の実施例3によるコイルの製造装
置の要部を示すブロック図である。
【図30】 図29の各巻取量計測装置の概略を示す構
成図である。
【図31】 図29の装置の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図32】 従来のコイルの製造装置の一例を示す側面
図である。
【図33】 図32の斜視図である。
【図34】 図32のコイルへのリード溶接作業を示す
斜視図である。
【図35】 図34の後段の作業状態を示す斜視図であ
る。
【図36】 図35の後段の作業状態を示す斜視図であ
る。
【図37】 図32のコイルへのダクトシート取付作業
を示す斜視図である。
【図38】 図37の後段の作業状態を示す斜視図であ
る。
【図39】 図38の後段の作業状態を示す斜視図であ
る。
【図40】 ダクトシートが組み込まれたコイルを示す
斜視図である。
【図41】 図32のコイルへのダクトシート取付作業
の他の例を示す斜視図である。
【図42】 図41の後段の作業状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 巻枠、4a 位置決め制御モータ(駆動手段)、8
金属シ−ト、10取付軸(金属シート供給手段)、1
1 第2の絶縁紙、12 取付軸(第2の絶縁紙供給手
段)、14 第1の絶縁紙、15 取付軸(第1の絶縁
紙供給手段)、27 ダクトシート、28 吐出装置、
34 プッシャー(加圧手段)、42リード板、42a
スリット、43 リード板取出装置、44 リード板
搬送装置、45 金属シート持上装置、46 溶接装
置、47 切断装置、48 巻枠回転装置、66 シリ
ンダ(移動機構)、67 上下シリンダ(上下動機
構)、72 当て板、77 固定爪、79 揺動爪、8
5 ガイドレール、86 搬送台、87 ロッドレスシ
リンダ(搬送機構)、94 ストッパ、95 上下リフ
タ(金属シート持上装置)、101 ダイ、104a,
104b センサ、105 上下シリンダ(上下動機
構)、106 パンチホルダ、108 パンチ、116
ストリッパ板、134 シリンダ(駆動手段)、13
5 ガイドレール、136 スライド板、139 ガイ
ドローラ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動手段によって回転される巻枠と、 上記巻枠の回転によって、上記巻枠に巻き取られる第1
    の絶縁紙を供給する第1の絶縁紙供給手段と、 上記第1の絶縁紙の移動経路上に配設され、上記第1の
    絶縁紙の表面に接着剤を塗布する接着剤の吐出手段と、 上記巻枠の回転によって、上記巻枠の上記第1の絶縁紙
    の表面に重ねて巻き取られる第2の絶縁紙を供給する第
    2の絶縁紙供給手段と、 上記巻枠の回転によって、上記巻枠の上記第2の絶縁紙
    の表面に重ねて巻き取られる金属シートを供給する金属
    シート供給手段と、 上記第1の絶縁紙の移動経路上に配設され、接着剤が塗
    布された第1の絶縁紙の表面に、ダクトシートを保持し
    加圧する加圧手段とを備えたことを特徴とするコイルの
    製造装置。
  2. 【請求項2】 駆動手段によって回転される巻枠に、第
    1の絶縁紙供給手段より供給される第1の絶縁紙が巻き
    取られる工程と、 上記第1の絶縁紙の移動経路上に配設された接着剤の吐
    出手段より上記第1の絶縁紙の所定位置に接着剤が塗布
    される工程と、 上記第1の絶縁紙の移動経路上に配設された加圧手段に
    より、上記第1の絶縁紙の接着剤位置にダクトシートが
    加圧され接着される工程と、 上記巻枠の回転によって、第2の絶縁紙供給手段より供
    給される第2の絶縁紙が、上記第1の絶縁紙及び上記ダ
    クトシートに重ねて上記巻枠に巻き取られる工程と、 上記巻枠の回転によって、金属シート供給手段より供給
    される金属シートが上記第2の絶縁紙に重ねて上記巻枠
    に巻き取られる工程とを含むことを特徴とするコイルの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 巻枠を回転させることにより、金属シー
    ト,第1の絶縁紙及び第2の絶縁紙を上記巻枠に重ねて
    巻き取る工程と、 上記金属シート,上記第1の絶縁紙及び上記第2の絶縁
    紙を所定量巻き取った後に上記巻枠の回転を停止させる
    工程と、 上記金属シートの巻取前の部分の下に、上記金属シート
    の長手方向と交差する方向へ延びるスリットが設けられ
    たリード板を搬送する工程と、 上記スリットの両側で上記金属シートと上記リード板と
    を溶接する工程と、 上記巻枠を回転させることにより、上記金属シート,上
    記第1の絶縁紙及び上記第2の絶縁紙を巻き取り、上記
    金属シートに溶接された上記リード板を所定量移動させ
    た後、上記巻枠の回転を停止させる工程と、 上記スリットの位置で上記金属シートを切断する工程
    と、 上記巻枠を回転させることにより、上記金属シート,上
    記リード板,上記第1の絶縁紙及び上記第2の絶縁紙を
    上記巻枠に巻き取る工程とを含むことを特徴とするコイ
    ルの製造方法。
  4. 【請求項4】 巻枠を回転させることにより、金属シー
    ト、第1の絶縁紙及び第2の絶縁紙を上記巻枠に重ねて
    巻き取る巻枠回転装置、 積層されたリード板のうち最上部のリード板の上面に当
    接する当て板と、開閉する一対の固定爪及びこの固定爪
    とともに開閉する揺動可能な一対の揺動爪により上記最
    上部のリード板を把持するハンドと、上記当て板及び上
    記ハンドを上下動させる上下動機構と、上記当て板及び
    上記ハンドを水平方向へ移動させる移動機構とを有する
    リード板取出装置、 このリード板取出装置により取り出され移動されたリー
    ド板を上記金属シートの巻取前の部分の下に搬送するリ
    ード板搬送装置、及びこのリード板搬送装置により搬送
    されたリード板を上記金属シートに溶接する溶接装置を
    備えていることを特徴とするコイルの製造装置。
  5. 【請求項5】 巻枠を回転させることにより、金属シー
    ト、第1の絶縁紙及び第2の絶縁紙を上記巻枠に重ねて
    巻き取る巻枠回転装置、 積層されたリード板を1枚ずつ取り出すリード板取出装
    置、 上記金属シートの巻取前の部分の下に延びるガイドレー
    ルと、このガイドレールに沿って移動可能に設けられて
    いる搬送台と、この搬送台に設けられ上記リード板取出
    装置により取り出されたリード板をクランプするクラン
    プ機構と、上記搬送台を上記ガイドレールに沿って移動
    させる搬送機構と、搬送されたリード板を位置決めする
    ストッパとを有するリード板搬送装置、 このリード板搬送装置により上記リード板を上記金属シ
    ートの下に搬送する際に、上記金属シートを持ち上げる
    金属シート持上装置、及び上記リード板搬送装置により
    搬送されたリード板を上記金属シートに溶接する溶接装
    置を備えていることを特徴とするコイルの製造装置。
  6. 【請求項6】 巻枠を回転させることにより、金属シー
    ト、第1の絶縁紙及び第2の絶縁紙を上記巻枠に重ねて
    巻き取る巻枠回転装置、 上記金属シートの長手方向と交差する方向へ延びるスリ
    ットが設けられたリード板を、上記金属シートの巻取前
    の部分の下面に溶接する溶接装置、及びこの溶接装置よ
    りも上記巻枠側に設けられ溶接されたリード板が載せら
    れるダイと、このダイの上方に上下動可能に設けられた
    パンチホルダと、このパンチホルダに着脱可能に装着さ
    れ上記パンチホルダの下動により上記スリットの部分で
    上記金属シートを切断するパンチと、上記パンチホルダ
    に上下動可能に設けられ上記ダイ上に上記リード板を押
    し付けるストリッパ板と、上記金属シートの切断位置を
    検出するセンサとを有する切断装置を備えていることを
    特徴とするコイルの製造装置。
  7. 【請求項7】 巻枠を回転させることにより、金属シー
    ト、第1の絶縁紙及び第2の絶縁紙を上記巻枠に重ねて
    巻き取る巻枠回転装置と、 上記金属シートの巻取前の部分にリード板を溶接する溶
    接装置と、 この溶接装置よりも上記巻枠側に設けられているガイド
    レールと、 このガイドレールに沿って上記金属シートの長さ方向に
    往復動可能に設けられ、上記金属シートをガイドするガ
    イドローラと、 上記ガイドローラを上記ガイドレールに沿って移動させ
    る駆動手段とを備えていることを特徴とするコイルの製
    造装置。
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