JPH0731143B2 - におい成分を構成する物質のにおい濃度を測定する方法及びにおい構成成分の対比によるにおいを有する物質の識別方法 - Google Patents

におい成分を構成する物質のにおい濃度を測定する方法及びにおい構成成分の対比によるにおいを有する物質の識別方法

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JPH0731143B2
JPH0731143B2 JP61144317A JP14431786A JPH0731143B2 JP H0731143 B2 JPH0731143 B2 JP H0731143B2 JP 61144317 A JP61144317 A JP 61144317A JP 14431786 A JP14431786 A JP 14431786A JP H0731143 B2 JPH0731143 B2 JP H0731143B2
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【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明はにおい成分を構成する物質のにおい濃度を測定
する方法、及びにおい構成成分の対比によるにおいを有
する物質の識別方法に関するものである。
【従来技術とその問題点】
例えばコーヒ豆は外観及び香りが良く似ており、あるコ
ーヒ豆がどの種類のコーヒ豆かを判別するのは素人では
困難である。 また、線香,化粧品或いは酒類等の製造分野では、にお
いがその製品の重要な役割を占めており、このためにお
い測定による品質検査が必要である。 この検査は味覚や嗅覚に優れた者を選別して訓練を施こ
した熟練者の官能検査に頼っている。 このように官能検査は誰でもができるものではなく、ま
た熟練者の養成は時間を要する。 更には、検査の際の検査官の体調によって検査結果が異
なることもある。 また、通常我々が接しているにおい発生体は、単体で存
在しているものは稀であり、殆どが何らかの成分が混在
しているものである。この場合はにおいを構成している
成分も単体ではなく複数のにおい成分から構成されてい
る。
【問題点を解決するための手段】
そこで本発明は、人間の官能に頼らずに測定対象物のに
おいを構成している各におい成分の強弱を、それぞれ複
数の個別のにおいセンサを使用して同一条件の下で同時
に測定することによって当該におい成分の特性を明らか
にし、更に既知のデータと比較することによってその異
同を識別できるようにしたものである。即ち、 第1の発明にあっては、 絶縁体の表面に形成されており酸化錫(SnO2)または酸
化亜鉛(ZnO)の実質的に単体より成る薄膜の感応部
と、この感応部を加熱するヒータと、を含むにおいセン
サを複数個使用し、 上記においセンサは感応部を加熱するヒータの温度を変
えてそれぞれ特性を異にしてあり、 上記複数のにおいセンサで測定対象物から発散するにお
いを構成している各におい成分を同一条件の下で同時に
測定してにおいセンサの数に対応したにおい成分を測定
するステップ、 各においセンサの出力の時間的変化のパターンまたは各
におい濃度の出力の所定時間後の出力の大きさを表示す
るステップ、 を含む、 におい成分を構成する物質のにおい濃度を測定する方法
である。 第2の発明にあっては、 絶縁体の表面に形成されており酸化錫(SnO2)または酸
化亜鉛(ZnO)の実質的に単体より成る薄膜の感応部
と、この感応部を加熱するヒータと、を含むにおいセン
サを複数個使用し、 上記においセンサは感応部を加熱するヒータの温度を変
えてそれぞれ特性を異にしてあり、 上記複数のにおいセンサで測定対象物から発散するにお
いを構成している各におい成分を同一条件の下で同時に
測定してにおいセンサの数に対応したにおい成分を測定
するステップ、 各においセンサの出力の時間的変化のパターンまたは各
におい濃度の出力の所定時間後の出力の大きさを表示す
るステップ、 この表示されたものを既知のにおい成分データと比較し
て、測定対象物の識別を行なうステップ、 を含む、 におい構成成分の対比によるにおいを有する物質の識別
方法である。 においセンサとして、感応部が酸化錫(SnO2)または酸
化亜鉛(ZnO)の単体よりなるにおいセンサを複数組合
わせたものを挙げることができる。 感応部で使用される半導体は金属酸化物の焼結体又は焼
結膜でn形半導体である。p形半導体はにおい成分に対
して感応姓が良くない。におい成分に対してはn形半導
体のうちでも特に酸化錫(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)
が、感応性が良い。 においセンサの特性を異にするためには、感応部を加熱
するヒータの温度を変えればよい。このヒータの温度を
変えることにより、測定物から拡散する各種のにおい成
分を、それぞれのにおいセンサで検出できる。 においセンサは、通常抵抗10KΩのヒータに2〜6Vの電
圧を印加して使用されるが、印加電圧は、測定対象物の
においが測定しやすいように適宜選択される。又抵抗値
についても上記数値に限定されるものではない。 このにおいセンサの製造にあたっては従来法である真空
蒸着法、スパッタリング法、化学処理法(焼結法による
多孔質器)、写真製版技術利用法等を挙げることがで
き、例えば焼結法における熱処理成形は600〜850℃で行
なわれる。 なお、従来のガス検出器で可燃性ガスを検出する場合
は、半導体の加熱温度は350〜450℃であるが、におい成
分は可燃性ガスより一般に低濃度であるため、それ以下
の温度でないと十分なにおい成分測定ができない。 このにおい成分は電気信号として取り出すことができ
る。 そうして、複数のにおいセンサで得られた測定対象物の
複数のにおい成分を、数値或いはグラフで表示させる。
この数値或いはグラフと予め蓄積されているデータ(同
一条件のにおいセンサで得られたデータ)との対比をす
る。 その際、各におい成分の数値あるいはグラフによって表
わされたパターンが同じ場合は測定対象物が蓄積されて
いるデータの物質と同じものであることが識別できる。 また、後述する実施例でも明らかなように、測定室内に
入れた測定対象物の飽和状態の測定だけでなくにおいの
拡散速度も測定することができる。 このように本発明によればにおい成分の分離分析がで
き、それによって未知の測定対象物の識別をすることが
できる。 なお、においセンサは一定温度になるまでの加熱に要す
る時間が必要で、電源を入れてから数十分後、においセ
ンサに流れる電流が落ちついた時点を確認し測定を開始
する。 また試料保持台にバンドヒーターを設け、X−Y記録計
のX軸に温度、Y軸に検出器出力を入力し、温度ととも
ににおいの成分を揮発する様子をX−Y記録できる機能
を持たせることができる。
【実施例】
本発明を以下に示した一実施例により更に詳細に説明す
る。 においセンサは、酸化錫(SnO2 純度99.999%で実質的
に単体である)を、厚さ0.6mmのセラミック板上に、真
空蒸着法により被覆した平板状のもので、両端は上下2
枚の金属板により挟み込み電極とし、このにおいセンサ
を五個集合して一個の複合においセンサを構成した。 各においセンサは、抵抗10KΩのヒータを備えており、
複合においセンサ中、第1においセンサ(以下実施例及
び図面ではCHという)には2.0V,第2CHには、2.5V,第3CH
には3.0V,第4CHには3.5V,第5CHには4.0Vの電圧をそれぞ
れ印加した。 第1図は、複合においセンサを使用したL社のアーモン
ド入りチョコレートのにおい成分測定グラフである。測
定に当っては、測定ボックスに備えられているファンを
作動させ、外部空気を活性炭を入れたフィルターを通し
て測定ボックス内に清浄空気として送り込み、無臭状態
を確保する。そして試料容器に試料であるL社のアーモ
ンド入りチョコレートを入れ、測定ボックス中に封入密
閉する。それと同時に試料の発するにおい分子が拡散し
始め、複合においセンサを構成する各においセンサに接
触すると直ちに電気抵抗が変化して回路を流れる電流が
変動する。これを電圧変化として取り出して増幅し、プ
リンターによって打ち出したものである。 第1図に示したグラフと、すでに同様の手段によって得
たL社のアーモンド入りチョコレートのグラフパターン
を比較したところ同一であった。このようにアーモンド
入りチョコレートのにおい成分を測定することによっ
て、一定品質の製品を確保する品質検査ができる。
【発明の効果】
本発明は上記構成であり、測定対象物のにおいを構成し
ている各におい成分の強弱を、それぞれ複数の個別のに
おいセンサを使用して同一条件の下で同時に測定するこ
とによって当該におい成分の特性を明らかにすることが
できる。 また、既知のデータと比較することによって測定対象物
の識別あるいは一定品質を有する製品かどうかの識別
が、試料を損ねることなく、無傷のまま、非接触的に、
かつリアルタイムで可能である。 したがって、これまで人間の官能に依存していたところ
を、定量的に評価できる。特にリアルタイムでの測定が
できるので生鮮食品一般について簡便な鮮度測定に適用
できると同時に食品製造工程での品質監視にも広く活用
できる。 更に、食品の出荷時の規準をにおい成分で評価する出荷
規準として、醗酵技術の研究等にも、広い適用が可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は複合においセンサを使用したL社のアーモンド
入りチョコレートのにおい成分測定グラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁体の表面に形成されており酸化錫(Sn
    O2)または酸化亜鉛(ZnO)の実質的に単体より成る薄
    膜の感応部と、この感応部を加熱するヒータと、を含む
    においセンサを複数個使用し、 上記においセンサは感応部を加熱するヒータの温度を変
    えてそれぞれ特性を異にしてあり、 上記複数のにおいセンサで測定対象物から発散するにお
    いを構成している各におい成分を同一条件の下で同時に
    測定してにおいセンサの数に対応したにおい成分を測定
    するステップ、 各においセンサの出力の時間的変化のパターンまたは各
    におい濃度の出力の所定時間後の出力の大きさを表示す
    るステップ、 を含む、 におい成分を構成する物質のにおい濃度を測定する方
    法。
  2. 【請求項2】絶縁体の表面に形成されており酸化錫(Sn
    O2)または酸化亜鉛(ZnO)の実質的に単体より成る薄
    膜の感応部と、この感応部を加熱するヒータと、を含む
    においセンサを複数個使用し、 上記においセンサは感応部を加熱するヒータの温度を変
    えてそれぞれ特性を異にしてあり、 上記複数のにおいセンサで測定対象物から発散するにお
    いを構成している各におい成分を同一条件の下で同時に
    測定してにおいセンサの数に対応したにおい成分を測定
    するステップ、 各においセンサの出力の時間的変化のパターンまたは各
    におい濃度の出力の所定時間後の出力の大きさを表示す
    るステップ、 この表示されたものを既知のにおい成分データと比較し
    て、測定対象物の識別を行なうステップ、 を含む、 におい構成成分の対比によるにおいを有する物質の識別
    方法。
JP61144317A 1986-03-24 1986-06-19 におい成分を構成する物質のにおい濃度を測定する方法及びにおい構成成分の対比によるにおいを有する物質の識別方法 Expired - Fee Related JPH0731143B2 (ja)

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