JPH07311093A - 温度測定装置 - Google Patents

温度測定装置

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JPH07311093A
JPH07311093A JP10244794A JP10244794A JPH07311093A JP H07311093 A JPH07311093 A JP H07311093A JP 10244794 A JP10244794 A JP 10244794A JP 10244794 A JP10244794 A JP 10244794A JP H07311093 A JPH07311093 A JP H07311093A
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JP
Japan
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temperature
light
beams
temperature measuring
sample
Prior art date
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Pending
Application number
JP10244794A
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English (en)
Inventor
Shigeki Hirasawa
茂樹 平澤
Toshihiko Nakada
俊彦 中田
Irario Haruomi Kobayashi
イラリオ治臣 小林
Yoko Saito
洋子 斉藤
Tomoji Watanabe
智司 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】固体試料表面の微小領域の温度を非接触で精度
良く測定する温度測定装置とそれを用いて精度良く薄膜
形成を行う半導体熱処理装置。 【構成】強いレーザ光源2からの光線が変調器3によっ
て強度が周期的に変化する光線14となり、試料表面の
温度測定点21の微小領域を周期的に加熱膨張させる。
さらに、弱いレーザ光源1からの光線は二つの光線1
2,13に分離され、それぞれ試料上の点21,22に
集光して照射され、両者の点からの反射光が重ねられ
て、検出器9に達し、干渉光の強度変化が測定される。
干渉光の強度変化から温度測定点21の温度を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体製造用シリコンウ
エハなど固体表面の温度を測定する温度測定装置に係
り、特に、ミクロンオーダーの微小な領域の局所温度を
非接触で測定するための温度測定装置およびその温度測
定装置を設けた半導体熱処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシリコンウエハの非接触の温度測
定装置として、例えば IEEE 1990 Symposium on VLSI
Technology,105頁〜106頁,(1990年発行)に記載のよ
うに、シリコンウエハの内部あるいは表面近傍を伝わる
振動波の伝播速度がシリコンウエハの温度によって変化
する特性を利用してシリコンウエハの温度を測定してい
た。
【0003】また、特開昭60ー131430号公報に記載のよ
うに、シリコンウエハから射出される赤外線の強度がシ
リコンウエハの温度によって変化する特性を利用してシ
リコンウエハの温度を測定する、いわゆる、放射温度計
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来技術は、振
動波の伝播する距離での平均温度が測定されてしまい、
ミクロンオーダーの微小領域の局所温度を測定すること
ができなかった。また、第2の従来技術でも、射出され
る赤外線の量が測定領域の面積に比例するため、赤外線
の量が小さくなりミクロンオーダーの微小領域の温度を
測定することができなかった。
【0005】本発明の目的は、固体試料表面のミクロン
オーダーの微小領域の温度を非接触で精度良く測定する
温度測定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、固体表面の温度測定位置に周期的に強度が変化す
るレーザ光を集光させて照射する。さらに、一つのレー
ザ光源から出た光線を分離して形成した二つの弱いレー
ザ光の一方を前記の温度測定装置に照射し、他方を温度
測定位置から少し離れた位置に照射し、両者の反射光を
重ねて検出器に導く。検出器にて二つの反射光の干渉光
の強度変化を測定する。
【0007】
【作用】温度測定位置に周期的に発光するレーザ光を照
射することにより、温度測定位置を周期的に加熱し、温
度測定位置のごく近傍だけが周期的な熱膨張を繰り返
す。温度測定位置からの弱いレーザ光の反射光は、熱膨
張量の信号が加わったものとなる。一方、温度測定位置
から少し離れた位置からの反射光は、熱膨張に関係のな
いものとなる。両者の反射光を干渉させると、両者の差
を取り出すことができ、すなわち、干渉光の強度変化か
ら熱膨張量の信号だけを取り出すことができる。熱膨張
量は固体の局所温度に依存して変化するため、熱膨張量
の信号から温度測定位置の局所温度を算出することがで
きる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1から図5によ
り説明する。図1は温度測定装置の原理図を示す。図2
はランプ加熱方式の半導体熱処理装置に使用した垂直断
面図を示す。
【0009】本発明の温度測定装置は弱いレーザ光源1
(たとえばヘリウム・ネオン・レーザの出力10m
W),強いレーザ光源2(たとえばアルゴンレーザの出
力1W),通過するレーザ光の強度を周期的に変化させ
る変調器3,半透明鏡4,5,全反射鏡6,レンズ7,
8,検出器(たとえばシリコンホトダイオード)9,演
算機10により構成されている。弱いレーザ光源1から
の光線11は、半透明鏡4によって二つの光線12,1
3に分離される。強いレーザ光源2からの光線14は変
調器3により、強度が周期的に変化する光線(たとえば
周波数50kHz)となり、半透明鏡5によって、光線
12と重なり、レンズ7で集光され、試料20(たとえ
ば半導体シリコンウエハ)上の点21に垂直に照射され
る。点21で光線の直径はたとえば2μmである。試料
20上の点21で反射された光線15は、半透明鏡5を
通過し、半透明鏡4によって反射され、検出器9に達す
る。一方、光線13は全反射鏡6を経て、レンズ8で集
光され、試料20上の点22に垂直に照射される。点2
1と22との距離はたとえば5μmである。試料20上
の点22で反射された光線16は、半透明鏡4を通過
し、反射光線15と重なった光線17となり検出器9に
達する。
【0010】上記の構成で動作させた場合、試料上の点
21は周期的に強度が変化する強いレーザ光の照射によ
って、周期的に加熱され局所的な膨張と収縮が繰り返さ
れる。試料20の局所的な形状変化の垂直断面図を図3
に示す。局所的に加熱され膨張する範囲はたとえば半径
3μm,深さ3μmであり、膨張量はたとえば2nmで
ある。点22は弱いレーザ光のみの照射でありほとんど
膨張しない。また点21と点22の距離はたとえば5μ
mであり、点22は点21の膨張する範囲外に位置す
る。
【0011】従って、点21で反射される光線15と点
22で反射される光線16は、点21の膨張量だけ、光
線の光路の距離が短くなって反射している。一つのレー
ザ光源から出た光線が二つの光線に分離され、再び重な
ると二つの光線が干渉し、その干渉光の強度から二つの
光線の光路差を求めることができる。従って、検出器9
に達する干渉光の強度変化から点21の膨張量を測定す
ることができる。一定量で加熱された時の試料の膨張量
は、試料の局所領域の熱伝導率に逆比例する。一方、試
料の熱伝導率は試料の温度によって変化する。図4にシ
リコンの熱伝導率の温度変化を示す。あらかじめ、試料
の温度と干渉光の強度変化の関係の校正表を求めてお
き、演算機10に入れておく。以上より、検出器9に達
する干渉光の強度変化から点21の局所温度を求めるこ
とができる。二つの光線が当る点21と22は、近いた
め、試料20が多少動いたとしても、点21と22は同
時に動くためそれによって光路差が生じることはない。
また、弱いレーザ光1の波長を強いレーザ光2や他の光
源の波長と異なるように定めれば、強いレーザ光や他の
光源が測定誤差となることはない。また、レンズ7,8
に焦点位置の自動調整機構を設けて、常に点21と点2
2の光線の照射される直径を等しくなるよう調整するこ
とは精度向上になる。
【0012】図5は、シリコンウエハを試料とし、熱電
対を接触させて測定したウエハ温度と、本発明の温度測
定装置によって非接触で測定したウエハ温度の関係を示
す。熱電対を接触させて測定したウエハ温度は真のウエ
ハ温度とみなすことができ、本発明の温度測定装置は非
接触で測定精度±10℃で正確に測定できていることが
わかる。
【0013】図2は、本発明の温度測定装置をランプ加
熱方式の半導体熱処理装置に使った例を示す。多数のハ
ロゲンランプ30に囲まれた中にシリコンウエハ31が
入れられ、ウエハ31は石英ガラス製の反応管32の中
に収納されており、周囲に反射壁33がある。ランプ3
0からの加熱光によってウエハ31が約1000℃に1
分間程度加熱され、反応管32の中を流れる処理ガス
(たとえば酸素)によってウエハ31の表面に薄膜(た
とえば酸化膜)が形成される。本発明の温度測定装置3
4によってウエハ31の温度を正確に測定され、演算機
10のウエハ温度信号が、コントローラ36に伝わりラ
ンプ30の発熱量が制御され、ウエハ31の温度を規定
の値に正確に保つことができ、精度の良い膜厚の膜がウ
エハ表面に形成される。
【0014】以上の説明では、検出器9を1点測定セン
サとしたが、検出器をCCDカメラのように多数のセン
サが列をなしていて同時に複数点を測定するものにすれ
ば、試料の面内温度分布を同時に測定できる。
【0015】本発明の他の実施例の温度測定装置を図6
に示す。一つのレーザ光源2,変調器3,半透明鏡4,
47,全反射鏡6,46,フィルタ40,レンズ7,
8,44,45,検出器9,演算機10によって構成さ
れている。レーザ光源2からの光線41は半透明鏡4に
よって二つの光線42,43に分離される。光線42は
変調器3によって強度が周期的に変化する光線となり、
レンズ7で集光され、試料20の点21に当り、反射光
線が半透明鏡47によって検出器9に達する。一方、光
線43はフィルタ40によって弱い光線となり、試料2
0の点22に当たりその反射光が、半透明鏡47を透過
し検出器9に達する。点21では周期的な加熱によって
膨張と収縮を繰り返すが、点22は弱い光線のためほと
んど膨張することがなく、両者の反射光の干渉光の強度
変化によって点21の膨張量と温度を求めることができ
る。本実施例では、レーザ光源が一つでも良い。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、固体試料表面のミクロ
ンオーダーの微小領域の温度を非接触で精度良く求める
ことができる。本発明を半導体熱処理装置に用いること
により、シリコンウエハに正確に制御した膜厚の薄膜を
形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す温度測定装置の原理
図。
【図2】本発明を半導体熱処理装置に用いた断面図。
【図3】試料の温度測定点近傍の膨張を示す断面図。
【図4】シリコンの熱伝導率と温度との関係を示す特性
図。
【図5】本発明の温度測定装置による温度測定値の実験
結果を示す特性図。
【図6】本発明の他の実施例を示す温度測定装置の説明
図。
【符号の説明】
1…弱いレーザ光源、2…強いレーザ光源、3…変調
器、4,5…半透明鏡、6…全反射鏡、7,8…レン
ズ、9…検出器、10…演算機、11〜17…光線、2
0…試料、21,22…点。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 洋子 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 渡辺 智司 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固体試料表面の温度測定点の位置に、強度
    が周期的に変化する強い光線を集光して照射し、前記温
    度測定点のごく近傍のみを周期的に加熱し、さらに前記
    温度測定点の位置および前記固体試料表面の他の点位置
    の二ヶ所の位置に、一つのレーザ光源から出て二つに分
    離されたレーザ光線をそれぞれ照射し、両者の位置から
    の前記レーザ光線の反射光線を重ねてできる干渉光の強
    度変化を検出器で測定し、前記干渉光の強度変化から、
    前記固体試料表面の温度測定点位置の温度を求めること
    を特徴とする温度測定装置。
JP10244794A 1994-05-17 1994-05-17 温度測定装置 Pending JPH07311093A (ja)

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JP10244794A JPH07311093A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 温度測定装置

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JP10244794A JPH07311093A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 温度測定装置

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JPH07311093A true JPH07311093A (ja) 1995-11-28

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ID=14327730

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JP10244794A Pending JPH07311093A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 温度測定装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005210861A (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd モータ駆動用インバータ制御装置、および空気調和機
JP2009162562A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 National Institute For Materials Science 熱膨張係数測定方法とその装置
US8124912B2 (en) * 2004-01-08 2012-02-28 Mtu Aero Engines Gmbh Method for heating components

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