JPH0731073A - 二次電池の充電方法 - Google Patents
二次電池の充電方法Info
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Abstract
となく、二次電池の急速充電を行うことを目的とする。 【構成】 本発明の二次電池の充電方法は、電池電圧が
第1の電圧V1に達するまで定電流充電または準定電流
充電した後、第1の電圧V1より高い第2の電圧V2で
の所定量の定電圧充電と第1の電圧V1での定電圧充電
とを繰り返し行い、第1の電圧V1での定電圧充電時の
充電電流が所定値以下になると、第1の電圧V1で定電
圧充電を行う。
Description
関し、特に、非水系二次電池を急速充電する場合に有効
な充電方法に関する。
非水系二次電池であるリチウムイオン二次電池は、電池
電圧が高く(例えば4.2V)、高エネルギー密度が得
られ、かつサイクル特性に優れている。このような非水
系二次電池を充電する方法として、特開平2−1926
70号公報に示されたように、定電流(または準定電
流)・定電圧充電方法がある。
電池電圧が充電電源の定電圧値より低い場合、定電流
(または準定電流)により二次電池の充電が行われ、電
池電圧は次第に上昇する。そして、電池電圧が所定電圧
(例えば、4.2V)に達すると、以後この電圧値によ
り制限された定電圧充電が行われる。この定電圧充電が
進むと充電電流は次第に減少し、そして、充電電流が所
定値まで減少すると、充電が終了する。
急速充電を行う場合には、初期における定電流(または
準定電流)充電の電流値を大きくすることが考えられ
る。
を大きくして急速充電を行う場合には、電流値の増加に
伴って充電器側の定格出力を大きくする必要があり、充
電器の大型化及びコストアップを招く。更に、熱的要因
による充電器及び二次電池の信頼性の低下等の悪影響も
生じる。また、大電流の印加により、二次電池の性能劣
化が生じる恐れもある。
化、コストアップ及び信頼性低下と、二次電池の信頼性
低下及び性能劣化を招くことなく、二次電池の急速充電
を行うことを目的とする。
の充電方法は、電池電圧が第1の電圧に達するまで定電
流充電または準定電流充電した後、前記第1の電圧より
高い第2の電圧での所定量の定電圧充電と前記第1の電
圧での定電圧充電とを繰り返し行い、前記第1の電圧で
の定電圧充電時の充電電流が所定値以下になると、前記
第2の電圧での定電圧充電を終了することを特徴とす
る。
池電圧が第1の電圧に達するまで定電流充電または準定
電流充電した後、前記第1の電圧より高い第2の電圧で
の所定量の定電圧充電と充電休止とを繰り返し行い、前
記充電休止に伴って前記電池電圧が前記第1の電圧まで
低下するのに要する時間が所定値以上になると、前記第
2の電圧での定電圧充電を終了することを特徴とする。
が第1の電圧V1(例えば、4.2V)に達するまで、
二次電池を1C〜5Cの電流で定電流充電または準定電
流充電する。
すると、第1の電圧V1より高い第2の電圧V2(例え
ば、4.3V)での定電圧充電を行う。この場合、二次
電池の過充電を抑えるために、二次電池の充電量を、電
池容量の0.05〜5%以内に抑制して充電するのが好
ましい。このような充電は、例えば、1000mAhの
容量の二次電池を2Aの電流で充電する場合には、その
充電時間を0.9〜90秒とすることにより、達成でき
る。
量の充電がなされると、第1の電圧V1での定電圧充電
に切り替える。この時の充電電流が所定値(例えば、0
〜0.2C)以上である場合、再度、第2の電圧V2で
の定電圧充電を行う。以後、第1の電圧V1での定電圧
充電と第2の電圧V2での定電圧充電とを繰り返し、第
1の電圧V1での定電圧充電時の充電電流が所定値以下
になると、第1の電圧V1での定電圧充電を継続して行
い、その後充電を終了する。
の電圧V2での定電圧充電の後、充電休止を行う。以
後、第2の電圧による所定量の定電圧充電と充電休止と
を繰り返し行い、前記充電休止に伴って電池電圧が前記
第1の電圧まで低下するのに要する時間が所定値以上に
なると、前記第2の電圧での定電圧充電を終了する。
ムイオン二次電池からなる二次電池Bを充電するための
充電回路を示すブロック回路図である。
源に含まれる雑音を除去する入力フィルタと、入力され
た交流を直流に変換する整流回路と、整流回路の直流を
高周波の交流に変換するスイッチング部と、高周波の交
流を所定の電圧に変換する変換トランスと、変換トラン
スの交流出力を整流して平滑な直流に変換する整流平滑
回路等の周知の直流電源回路からなる。
整して二次電池Bの充電電圧及び充電電流を制御する定
電圧充電回路11と、演算回路12と、電流検出回路1
3と、電圧検出回路14と、電源回路1と二次電池Bと
の間に設けられた充電制御スイッチ15と、二次電池B
に並列に接続された放電抵抗16及び放電制御スイッチ
17とからなる。
11Aは、−側入力端子を、分圧抵抗を介して二次電池
Bに接続し、+側入力端子を、切替スイッチSWを介し
て第1の電圧V1(本実施例では4.2V)を発生する
第1基準電圧源E1または第2の電圧(本実施例では
4.3V)を発生する第2基準電圧源E2に接続してい
る。
(即ち、二次電池Bの電池電圧)と+側入力端子の基準
電圧源E1またはE2とを比較する。二次電池Bの電池
電圧Vcが基準電圧源E1またはE2の各電圧V1また
はV2よりも高くなると、差動アンプ11Aの出力は−
となり、制御トランジスタTR1のベース電流を引き込
む。よって、制御トランジスタTR1を経て二次電池B
に供給される出力を低下させる。
基準電圧源E1またはE2の各電圧V1またはV2でも
って充電電圧を規制して、二次電池Bを第1の電圧V1
または第2の電圧V2により定電圧充電する。
回路12は、A/D変換器からなる電流検出回路13の
出力及び電圧検出回路14の出力を演算して、二次電池
Bの充電状態を検出し、充電制御スイッチ15、放電制
御スイッチ17及び切替スイッチSWの開閉動作を制御
する。
を、図2のフローチャート及び図3のグラフを参照して
説明する。なお、この実施例においては、放電抵抗16
及び放電制御スイッチ17からなる回路は使用しない。
イッチ15をオン状態に、及び切替スイッチSWを基準
電圧源E1側とすることにより、上限電圧を第1の電圧
V1で規制した状態で1C〜5Cの電流により二次電池
Bを充電する。
電圧Vcを検出し、ステップS3において、斯る電池電
圧Vcが、第1の電圧V1(=4.2V)に到達したか
否かを判断する。到達したと判断すると、次のステップ
S4において、切替スイッチSWを基準電圧源E2側と
して、第2の電圧V2(=4.3V)での定電圧充電を
行う。
次電池Bの過充電をできるだけ抑制して行うのが好まし
い。このためには、第2の電圧V2での定電圧充電によ
る充電量を、二次電池Bの電池容量の0.05〜5%以
内とするのが好適である。そこで、本実施例において
は、第2の電圧による定電圧充電時間を所定時間Taに
制限している。例えば、1000mAhの容量の二次電
池を2Aの電流で充電する場合には、前記所定時間Ta
を0.9〜90秒(例えば、10秒)とすればよい。
電圧充電の充電容量を二次電池Bの電池容量の0.05
〜5%以内とするためには、前述の充電時間の制限のほ
かに、充電電流を時間積算して制限することもできる。
更には、二次電池Bの充電が進むにつれて第2の電圧V
2による定電圧充電の充電時間あるいは充電量を漸減し
て、二次電池Bの過充電劣化を防止するようにしてもよ
い。これは、充電電流値に比例するように、または直前
の第1の電圧V1による定電圧充電時間に反比例するよ
うに、第2の電圧V2での充電時間や充電量を設定する
ことにより達成できる。
の定電圧充電が開始されてから、所定時間Taが経過す
ると、次のステップS6〜S8の処理に進む。ステップ
S6〜S8の処理では、切替スイッチSWを基準電圧源
E1側として、基準電圧源E1の第1の電圧V1(=
4.2V)での定電圧充電を行う。この第1の電圧V1
による定電圧充電時、二次電池Bの充電電流Iを所定微
小間隔にてサンプリング検出しており、所定時間Tb
(例えば、1時間)が経過する前に(ステップS7)、
充電電流Iが所定値Iaより大きくなると(ステップS
8)、ステップS4に戻る。以後、ステップS4〜S8
の動作、即ち、第2の電圧V2による定電圧充電と第1
の電圧V1による定電圧充電とが繰り返し行われる。
た状態で所定時間Tbが経過する(即ち、第1の電圧V
1による定電圧充電が所定時間Tb継続して行われる)
と(ステップS7)、ステップS9において、充電制御
スイッチ15をオフ状態として充電動作を終了する。ま
た、満充電の表示は、所定時間Tbが経過する前に行う
ようにしてもよい。
に応じて、低温時には長く、高温時には短く設定すれ
ば、二次電池Bの劣化を防止して、最適な充電を行うこ
とができる。
御スイッチ17からなる放電回路は使用していないた
め、第2の電圧V2での定電圧充電によって、二次電池
Bの電池電圧は、最適な電池電圧である第1の電圧V1
を確実に上回り、二次電池Bを過充電してしまう。そこ
で、第1の電圧V1(=4.2V)による定電圧充電を
行う場合、放電制御スイッチ17をオン状態とし、一旦
第2の電圧V2(=4.3V)まで充電された二次電池
Bの放電を行うことにより、二次電池Bの過充電劣化を
防止するようにしてもよい。
第2の電圧V2による定電圧充電を行って後、第1の電
圧V1による定電圧充電を行う前に充電制御スイッチ1
5を一旦オフ状態として二次電池Bの充電を休止するこ
とにより、二次電池Bの過充電劣化を防止するようにし
てもよい。更には、これら二次電池Bの放電と充電休止
とを組み合わせることも可能である。
び第2の電圧V2を夫々4.2V及び4.3Vに固定し
ているが、これに限らず、二次電池Bの劣化を低減し、
最適に満充電とするために、適宜に変更することができ
る。例えば、二次電池Bの充電時の周囲温度に基づい
て、周囲温度が低い場合には第2の電圧V2(または第
1の電圧V1及び第2の電圧V2の両方)を高く、逆に
周囲温度が高い場合には第2の電圧V2(または第1の
電圧V1及び第2の電圧V2の両方)を低く設定するよ
うにしてもよい。この場合、高温状態では副反応劣化を
防止し、低温状態では充電速度を向上することができ
る。または、二次電池Bの充電が進み、充電電流が小さ
くなるに従って、第2の電圧V2を小さく設定するよう
にしてもよい。これらは、前記実施例の基準電圧源E1
及びE2に代えて、例えば、演算回路12により制御さ
れる可変基準電圧源を用いることにより、実施できる。
切り替えるための充電電流の所定値Iaについても、周
囲温度が高い場合には大きく、逆に周囲温度が低い場合
には小さくなるように可変としてもよい。これにより、
高温状態での第2の電圧V2による定電圧充電を抑制で
きると共に、低温状態での第2の電圧V2による定電圧
充電を促進することができ、その結果、二次電池Bの劣
化を抑えて充電速度を向上させることができる。更に
は、前記所定値Iaを、直前に行った第2の電圧V2で
の定電圧充電時の充電電流の大きさに略比例するように
変化させたり、更にその前の第1の電圧V1による定電
圧充電の時間に略反比例するように変化させてもよい。
フローチャート及びグラフである。なお、この実施例の
方法も図1に示す回路図により実施される。
スイッチ15及び放電制御スイッチ17をオン状態に、
及び切替スイッチSWを基準電圧源E1側とすることに
より、上限電圧を第1の電圧V1にて規制した状態で1
C〜5Cの電流により二次電池Bの充電を開始する。
電電流Iを検出し、所定値−Ibより小さくなったどう
か判断する。充電初期においては、充電電流は所定値I
bより大きいため、ステップS14に進み、切替スイッ
チSWを基準電圧源E2側に切り替え、そして、ステッ
プS15において、所定時間Taの間、第2の電圧V2
での定電圧充電を行う。この定電圧充電は、第1実施例
と同様に二次電池Bの過充電を抑えながら、所定量の充
電を行うものである。
過すると、ステップS16において、切替スイッチSW
を再度、基準電圧源E1側として第1の電圧V1での定
電圧充電を行う。そして、ステップS12に戻り、以後
ステップS12からステップS16を繰り返し行う。こ
れにより、二次電池Bの電池電圧は、第2の電圧V2で
の定電圧充電により第2の電圧まで上昇する。一方、第
1の電圧V1による定電圧時、二次電池Bは放電抵抗1
6を介して放電され、第1の電圧V1に低下する。
に近づくと、第1の電圧V1による定電圧充電時におけ
る二次電池Bからの放電電流が大きくなる。その結果、
第1の電圧V1による定電圧充電時における二次電池B
の充電電流Iが、所定値−Ibを下回る。このことがス
テップS13にて検知されると、ステップS17におい
て、第1の電圧V1による定電圧充電を所定時間Tb
(例えば、1時間)の間継続して行う。そして、ステッ
プS18において、充電制御スイッチ15及び放電制御
スイッチ17をオフ状態として充電を終了する。
フローチャート及びグラフである。なお、この実施例の
方法も図1に示す回路図により実施される。
スイッチ15をオン状態に、及び切替スイッチSWを基
準電圧源E1側とすることにより、上限電圧を第1の電
圧V1で規制した状態で1C〜5Cの電流により二次電
池Bを充電する。
池電圧Vcを検出し、ステップS23において、斯る電
池電圧Vcが、第1の電圧V1(=4.2V)に到達し
たか否かを判断する。到達したと判断すると、次のステ
ップS24において、切替スイッチSWを基準電圧源E
2側とし、かつステップS25において充電制御スイッ
チ15をオン状態を継続して、第2の電圧V2(=4.
3V)での定電圧充電を行う。
1実施例と同様、二次電池Bの過充電を抑制するよう
に、ステップS26において、第2の電圧V2での定電
圧充電を所定時間Taの間行う。この実施例において
も、第1実施例と同様に、第2の電圧V2による定電圧
充電は、充電電流を時間積算したり、充電量を適宜変化
して行ってもよい。
すると、ステップS27〜S30において、充電制御ス
イッチ15をオフ状態として充電を休止する。この充電
休止時間中、二次電池Bの電池電圧Vcを所定微小間隔
にてサンプリング検出しており(ステップS29)、所
定時間Tcが経過する前に(ステップS28)、電池電
圧Vcが第1の電圧(=4.2V)を下回ると(ステッ
プS30)、ステップS25に戻る。以後、ステップS
25〜S30の動作、即ち、第2の電圧V2による定電
圧充電と充電休止とが繰り返し行われる。
の電圧V1を下回らない状態で所定時間Tcが経過する
と、ステップS31において、充電制御スイッチ15を
オン状態に、及び切替スイッチSWを基準電圧源E1側
として、第1の電圧V1による定電圧充電を行う。そし
て、ステップS32において、第1の電圧V1による定
電圧充電が所定時間Td継続して行われると、ステップ
S33において充電制御スイッチ15をオフ状態として
充電を終了する。なお、ステップS31及びS32は省
略してもよい。
池Bを充電する場合について述べているが、直列接続さ
れた複数個の二次電池を充電する場合にあっては、個々
の二次電池の電池電圧にばらつきが生じた場合、もっと
も電池電圧の高い二次電池は、前記充電方法により大き
く過充電されてしまう恐れがある。従って、個々の二次
電池の電池電圧の検出が可能であれば、最も高い電池電
圧に基づいて前記各実施例の充電方法を行うようにし、
そうでなければ、各実施例の充電方法を行うことなく、
通常の定電流、定電圧充電(第1の電圧による定電圧充
電)を行うのが好ましい。
に達するまで定電流充電または準定電流充電した後、前
記第1の電圧より高い第2の電圧での所定量の定電圧充
電と前記第1の電圧での定電圧充電とを繰り返し行い、
前記第1の電圧での定電圧充電時の充電電流が所定値以
下になると、前記第2の電圧での定電圧充電を終了し、
あるいは、電池電圧が第1の電圧に達するまで定電流充
電または準定電流充電した後、前記第1の電圧より高い
第2の電圧での所定量の定電圧充電と充電休止とを繰り
返し行い、前記充電休止に伴って前記電池電圧が前記第
1の電圧まで低下するのに要する時間が所定値以上にな
ると、前記第2の電圧での定電圧充電を終了するので、
二次電池の信頼性低下及び性能劣化を招くことなく、二
次電池の急速充電を行うことができる。
る。
トである。
圧の特性を示すグラフである。
トである。
圧の特性を示すグラフである。
トである。
圧の特性を示すグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 電池電圧が第1の電圧に達するまで定電
流充電または準定電流充電した後、前記第1の電圧より
高い第2の電圧での所定量の定電圧充電と前記第1の電
圧での定電圧充電とを繰り返し行い、前記第1の電圧で
の定電圧充電時の充電電流が所定値以下になると、前記
第2の電圧での定電圧充電を終了することを特徴とする
二次電池の充電方法。 - 【請求項2】 電池電圧が第1の電圧に達するまで定電
流充電または準定電流充電した後、前記第1の電圧より
高い第2の電圧での所定量の定電圧充電と充電休止とを
繰り返し行い、前記充電休止に伴って前記電池電圧が前
記第1の電圧まで低下するのに要する時間が所定値以上
になると、前記第2の電圧での定電圧充電を終了するこ
とを特徴とする二次電池の充電方法。 - 【請求項3】 前記第2の電圧での定電圧充電の終了
後、前記第1の電圧での定電圧充電を所定時間行うこと
を特徴とする請求項1または請求項2の二次電池の充電
方法。
Priority Applications (2)
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