JPH07310695A - 送風機、その製造法、及び該送風機を具える空気調和機 - Google Patents

送風機、その製造法、及び該送風機を具える空気調和機

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JPH07310695A
JPH07310695A JP6102596A JP10259694A JPH07310695A JP H07310695 A JPH07310695 A JP H07310695A JP 6102596 A JP6102596 A JP 6102596A JP 10259694 A JP10259694 A JP 10259694A JP H07310695 A JPH07310695 A JP H07310695A
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JP
Japan
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blower
fan
granular material
noise
air conditioner
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Withdrawn
Application number
JP6102596A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuro Hibino
達郎 日比野
Tatsuzou Kannou
立三 観音
Fumio Kondo
文男 近藤
Hideyuki Terada
英之 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Air-Conditioning Room Units, And Self-Contained Units In General (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来、空気調和機等に使用されている送風機
は、溶融した樹脂材で成形したファンを使用しているた
め、それ自体には吸音能力がなく、送風機をはじめとす
る空気調和機を構成する機器部材から発生する騒音の低
減は、貼付した吸音材による方法しかなかった。このた
め、機器が大型化し又は風路が狭められる等の不具合が
あった。本発明は、従来の不具合を解消し、低騒音化で
きる送風機と、送風機の製造法、及び空気調和機を提供
することを目的とする。 【構成】 ブレード、ハウジング、およびシュラウドか
らなるファンを、ポリスチレン又はポリエチレンからな
り、直径又は長径が1.4φ〜2.0φの粒状素材を、
60〜70%の充填率で加熱成形した多孔質材により形
成した送風機とした。これにより、粒状素材の間に形成
される隙間が、機器から発生する騒音を効果的に吸音
し、吸音材を貼付しなくても、機器の騒音の低減に効果
がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構成するファンに吸音
力をもたせ、作動により発生する騒音を低減するように
した、送風機と、その送風機の製造方法、及び当該送風
機を具える空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に、従来室内で使用されている空気
調和機(天埋機)の一部断面で示す側面図、およびファ
ンの斜視図を示す。このような空気調和機20は、天井
015の一部を切欠き凹部形成し、その下面開口が天井
015の下面と略同一になるようにして埋設された、キ
ャビネット09の内部に収容され、設置される。そし
て、室内空気の調和を行う空気の流れは、図の矢印で示
すように空気調和機20内を流れる。すなわち、モータ
08により駆動されるファン01により、室内016か
ら吸引された空気は、空気調和機20の下端に設けられ
たフィルタ02内を下方から上方へ通過し、ファン01
を構成するシュラウド03の吸込み口04より、シュラ
ウド03とモータハウジング014の間に導入され、フ
ァン01を構成するブレード05により、流れの方向を
90°変えて、熱交換器06に流入する。熱交換器06
に流入した空気は、ここで熱交換器06の内部を流れる
冷媒との間で熱交換を行い、調和された温度になって熱
交換器06から水平方向へ出ていく。熱交換器06を出
た空気は、さらに、流れの方向を90°変えて、吹き出
し口07より下方へ吹き出され、空気調和機020から
室内016へ流出する。
【0003】このような、空気調和機020において
は、上記の空気の流れを発生させることに伴い、次のよ
うな騒音が発生する。
【0004】i)調和を行う空気がフィルタ02、ブレ
ード05、および熱交換器06を通過する時に発生する
風切騒音、 ii)ブレード05および熱交換器06を通過した空気の
流れ方向を90°変える時に生じる流れの乱れによる空
力音、 iii )ファン01を駆動するモータ08の騒音、 iv)熱交換器06内を流れる冷媒の流動騒音(脈動騒
音)。
【0005】そして、これらの騒音は、熱交換器06、
ファンモータ08、ファン01、等の重量物を天井01
5の上方で支持するキャビネット09が、強度を確保す
るため、通常金属材料で、前述したように、天井015
に凹部を形成して作られているため、このキャビネット
09内で反射、増巾するとともに、吸い込み口04、吹
き出し口07、あるいはフロントパネル010等から放
出されて天井壁011の反対側(室内016)に放射さ
れる。
【0006】このために、従来の空気調和機020で
は、キャビネット09の内面側にグラスウール、ウレタ
ンフォーム等の吸音材012を貼付け、これによりキャ
ビネット09内の吸音効果を上げ、キャビネット09内
での反射、増巾する騒音、および上記i)〜iv)から直
接放出される騒音を吸音し、空気調和機020の低騒音
化を行なっている。
【0007】しかしながら、このような従来の吸音材に
よる低騒音化技術では、次のような問題がある。 i)キャビネット09内に、分厚い吸音材012を貼付
けるため、熱交換器06とキャビネット09で囲まれる
円環状の吹き出し通路013が狭くなり、風路013圧
損が上昇し、風量(能力)が低下する。この風量の回復
を計るためには、ファン01の回転数を増加させれば良
いが、この場合、ファン01の回転数増加による空気流
速の増加に伴い空力騒音レベルも増加することとなる。 ii)また、風路013の圧損を低減するため、吸音材0
12の厚みだけキャビネット09のサイズを大きめにす
ることも考えられるが、この場合キャビネット09が大
型化し、空気調和機の重量増、コストアップに連がると
ともに、その取付けに制約が生じる等の不具合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の低騒
音化技術の不具合を解決できる送風機、当該送風機の製
造法及び当該送風機を具える空気調和機を提供すること
を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の送風
機は次の手段とした。 (1)モータで駆動され回動するファンを粒状素材から
なる多孔質材で形成した。
【0010】また、他の本発明の送風機は前記(1)の
手段に加え次の手段とした。 (2)前記(1)の手段における粒状素材は、外形形状
が球体若しくは楕円体形状のものにした。
【0011】また、他の本発明の送風機は前記(1),
(2)の手段に加え、次の手段とした。 (3)前記(2)の手段における、球体若しくは楕円体
形状の粒状素材は、直径若しくは長径が1.4mm以上
2.0mm以下のものとした。
【0012】また、他の本発明の送風機は前記(1)の
手段に加え、次の手段とした。 (4)前記(1)の手段における、ファン全体の体積に
対する粒状素材の占める体積比、すなわち粒状素材の充
填率を60%以上、80%以下とした。
【0013】また、他の本発明の送風機は前記(1)の
手段に加え、次の手段とした。 (5)前記(1)の手段における粒状素材をポリスチレ
ン若しくはポリエチレンからなるものとした。
【0014】また、他の本発明の送風機の製造法は、次
の工程からなる焼結成型する方法を採用した。 (6)・ファン形状に形成された型枠に粒状素材を充填
する工程、 ・型枠に充填した粒状素材を加熱する工程、 ・型枠に充填した粒状素材を加圧成型する工程。
【0015】また、他の本発明の送風機を具える空気調
和機は次の手段とした。 (7)前記(1)の手段のファンを設けた送風機を具え
る空気調和機とした。
【0016】
【作用】本発明の前記(1)の手段を具える送風機によ
れば、(1)送風機の作動に伴い、発生する空気の流れ
による風切騒音、空力音、あるいは、モータ駆動音がフ
ァンを形成する多孔質材に吸音されて低減する。すなわ
ち、騒音はファンの多孔質材の表面の開口から多孔質材
中の空隙部にはいり、多孔質材中に侵入した騒音の音響
エネルギは、ここで熱エネルギに変換され、減少する。
これにより、送風機のファン近傍に吸音材を設けなくて
も、騒音を低減できることとなり、送風機の周辺をコン
パクトなものにできるとともに、風路面積を狭めること
もなく、風路圧損を減少させることができ、風路圧損の
増加に伴うモータの回転数、出力の増加が不要になる。
【0017】また、本発明の前記(1),(2)の手段
を具える送風機によれば、上記(1)に加え、(2)フ
ァンを形成する粒状素材の間に、外部と連通する均質な
空隙を多数形成でき、これによりファンの吸音率が高く
なり、送風機の騒音をさらに低減できる。
【0018】また、本発明の前記(1),(2),
(3)の手段を具える送風機によれば、上記(1),
(2)に加え、(3)送風機の騒音で現在問題となって
いる周波数域の騒音を、効果的に吸音をできる大きさの
空隙部を多孔質材中に均質に形成でき、当該周波数域の
騒音を一層効果的に低減できる。また、多孔質材による
ファンの形成が容易となる。
【0019】また、本発明の前記(1),(4)の手段
を具える送風機によれば、上記(1)に加え、(4)フ
ァンを形成する多孔質材中に連続する空隙を多数形成で
きるとともに、多孔質材表面の開口度を、吸音に効果的
な大きさのものに形成することができる。また、粒状素
材の相互間の接着を良好にでき、ファンの強度を適正値
に保持できる。
【0020】また、本発明の前記(1),(5)の手段
を具える送風機によれば、上記(1)に加え、(5)フ
ァンを軽量、低価格に出来るとともに、比較的低温下で
ファンを形成できる。また、ファン強度上も、従来のも
のと同程度の強度のものにできる。
【0021】また、前記(6)の手段の工程からなる焼
結成型法を採用した送風機の製造法によれば、(6)粒
状素材を充填した型枠に熱風加熱工程と加圧成型工程を
加えることにより、型枠の形状に規制されてファンの外
形形状が形成され、ファンを形成する粒状素材の相互間
の表面が接着し、外表面に開口を有し、内部に連続した
隙間を有する吸音に秀れ、騒音を効果的に低減できる送
風機とすることができる。
【0022】また、前記(7)の手段を具える送風機を
具える空気調和機によれば、(7)前記(1)の作用を
する空気調和機が得られる。また、空気調和機に組み込
まれる熱交換器内を流れる冷媒の流動騒音も、ファンを
形成する多孔質材に吸音されて、静粛化できるととも
に、空気調和機の重量増、コストアップが回避できる。
【0023】
【実施例】以下、図面により本発明の送風機、および当
該送風機を具える空気調和機の実施例を図面により説明
する。図1(A)は、本発明の送風機を具える空気調和
機の一実施例を示す一部断面で示す側面図、図1(B)
は図1(A)のファンの斜視図である。
【0024】図において、1は送風機で、モータ2およ
び基端部の取付部3からなる固定部と、モータ2の出力
軸4端に固着され、出力軸4とともに回動するハウジン
グ5、ブレード6、およびシュラウド7からなるファン
8とで構成される。このファン8は、前述した従来のフ
ァンに対して、構造、大きさを略同一にされて、粒子の
直径、又は長径が1.4m/m 〜2.0m/m の球形、又は
楕円形のPS(ポリスチレン)、PE(ポリエチレン)
材の粒状素材で、後述する熱風加熱法で焼結成形されて
いる。そして、送風機1は、天井9を吊持する天井壁1
0から下方へ突設された支持材12に側部が固着され、
下方に開口する円筒状のキャビネット13の底板14の
中央に、取付部3を固着して吊り下げられている。
【0025】また、送風機1の周囲には、同様に、基端
部がキャビネット13の底板14に固着された熱交換器
15が配設されている。キャビネット13の側板内面と
熱交換器15の外側面との間には、熱交換器15を出た
調和空気を室内22へ導入するための風路13が形成さ
れている。さらに、熱交換器15の下端には、ドレンパ
ン16を介して円環材17が固着され、円環材17の開
口部にフィルタ18が張設されている。また、上端部が
天井9下面に当接するように、キャビネット13の外側
面下部に固着されたフロントパネル20の内周面と円環
材17の外周面との間には、円環状のベーン21が複数
枚設置されている。
【0026】本実施例の送風機を具える空気調和機は、
上述の様に構成されているので、モータ2の駆動により
ファン8が回動し、室内22の空気は、フィルタ18を
下方から上方へ通過し、吸込み口23からハウジング5
とシュラウド7の間に流入し、ブレード6により熱交換
器15へ送り込まれる。熱交換器15に流入した空気
は、熱交換器15の中を流れる冷媒により、調和温度に
されて熱交換器15より流出し、風路19を上下から下
方へ流れ、ベーン21の設定傾きに誘導されて室内22
へ回流する。
【0027】本実施例のファン6を構成する、ハウジン
グ5、ブレード6、およびシュラウド7は、粒状素材に
よる多孔質材で形成されているため、調和される空気が
フィルタ18、ブレード6、および熱交換器15を通過
するときに発生する風切音、モータ2の発生する騒音、
調和される空気の流れの乱れによる空力音、又は熱交換
器15内を流れる冷媒の流動騒音等は、ファン8を構成
する多孔質材の開口からファン8の内部の隙間に入り込
み、当該空隙部で熱エネルギーに変換される。これによ
り、空気調和機の発生する騒音は低減し、静粛化でき
る。また、本実施例では、キャビネット13の内面にグ
ラスウール、又はウレタンフォーム等の厚みの大きい吸
音材貼付する必要がないため、キャビネット13の直径
を従来のものより小さくしても、所要の風量を所定の流
速で通過できる風路19が確保できる。
【0028】従って、所要の風量を確保するための、モ
ータ2回転数のアップ、又はキャビネット13の大型化
が不要となり、これらに伴い生じていた従来の不具合を
解消できる。
【0029】なお、上記実施例は本発明の一実施例とし
ての送風機を設けた空気調和機について、説明したが、
本発明の送風機は空気調和機以外の機器にも適用でき、
同様の効果を奏するものである。また、従来の空気調和
機のように、キャビネット9の内面に吸音材012を貼
付した空気調和機に、本実施例の送風機1を採用するこ
とにより、空気調和機のより一層の低騒音化を図ること
もできる。さらには、キャビネット09の内面の吸音材
012の厚みを減らして、その分、風路面積の確保、又
はキャビネット09のコンパクト化と、低騒音化を同時
に図るようにすることもできるものである。
【0030】次に、前述した焼結成形によるファン8の
製作について説明する。図2(A)は、図1に示したフ
ァン8の製作に使用する熱プレス機30の全体図で、3
1はハンドル、32は支柱、33は冷却用ゴムホース、
34は圧力計、35は油圧開閉弁用レバー、36は下部
圧縮盤、37は油圧ポンプ用レバー、38は親ねじ、3
9は上部圧縮盤、40は温度調節器、41は電源表示
灯、42は上部ヒータスイッチ、43は電源スイッチ、
44は下部ヒータスイッチである。
【0031】図2(A)のA部詳細断面図である、図2
(B)に示すように、上部圧縮盤39と下部圧縮盤36
との間に画成され、従来のファンの形状と同じ構造、大
きさに形成された型枠8′内に、粒子の直径、又は長径
が1.4m/m 〜2.0m/m の球形、又は楕円形のPS
(ポリスチレン)、又は、PE(ポリエチレン)材を充
填する。この粒状素材の充填は、成形后のファン8の体
積に対する粒状素材の体積が60ないし70%程度にな
るように行う。次いで、電源スイッチ43、上部ヒータ
スイッチ42、下部ヒータスイッチ43を入れ、上部ヒ
ータ46および下部ヒータ47で、型枠8′内の温度を
温度調節器40で制御しつつ、130〜160℃に加温
する。型枠8′内の温度が所定の温度に設定された後、
油圧開閉弁用レバー35を開放して型枠8′の内の圧力
が約30〜70kg/cm2 (ゲージ圧)になるように加圧
して、隣接する粒状素材相互の表面を接着させ、ファン
8の焼結成形が行われる。
【0032】このようにして、焼結成形されたファン8
の断面は、図3のブレード6の断面に示される外表面に
多数の開口61が形成されると共に、内部に連通する多
くの均質な隙間62が設けられた多孔質に形成される。
なお、隙間の大きさは、当然粒子の直径、又は長径の大
きさにより変化するため、低減しようとする音の周波数
レベルによっては、上述した粒子の直径、又は長径の大
きさを変える必要がある。しかし、現状の空気調和機に
おいて問題とされている騒音に対しては、前述した1.
4m/m 〜2.0m/m の径の粒子を使用することが好まし
い。また、充填率を70%より大きくすると内部の連続
空隙間がつぶれ、また、表面の開口度が小さくなってし
まう。また逆に小さくすると連続空隙間のつぶれはなく
なるが、吸音効果が少ない構造になること、さらには、
粒子表面の接着が不十分となり強度上の問題が生じて来
る。
【0033】図4は、この充填率と型枠8′内の加熱温
度によるファン8の焼結成形の結果を示す図である。こ
の図から判るように、充填率60ないし70%、加熱温
度130℃ないし160℃で良好なファン8が得られ
た。
【0034】次に、図5は粒状素材の充填率と吸音性能
を示す図である。図に示すように、充填率70%の多孔
質材のファン8の吸音率は、背面空気層0m/m において
2000Hzまででは最大0.4となる。また、粒状素材
の充填率を65,60%と下げると、充填率の低下とと
もに吸音率も低下傾向となることを示している。
【0035】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明の送風機に
よれば請求項1に示す構成により、(1)送風機の作動
に伴い発生する空気流れによる風切騒音、空力音あるい
はモータ駆動音がファンを形成する多孔質材に吸音され
て低減できる。これに伴う、従来キャビネットに貼付し
ていた吸音材を不要にでき、又は薄くすることができ、
送風機をコンパクトに出来る。
【0036】また、請求項2に示す構成により、(2)
ファンを形成する素材表面に多数の開口を形成でき、ま
た素材内部に開口に連結する均質な空隙を形成でき、よ
り一層の騒音の低減が出来る。
【0037】また、請求項3に示す構成により、(3)
送風機の騒音で問題となる周波数域の騒音を、内部で効
果的に吸音できる大きさの空隙部を均質に形成でき、吸
音率をさらに高めることができ、騒音を一層効果的に低
減できる。さらに、多孔質材によるファンの形成が容易
になる利点もある。
【0038】また、請求項4に示す構成により、(4)
ファンを形成する多孔質材中に、連続する空隙を多数形
成できるとともに、多孔質材表面の開口度を、吸音に効
果的な大きさのものに形成することができる。また、粒
状素材の相互間の接着を良好にでき、ファンの強度を適
正値に保持できる。
【0039】また、請求項5に示す構成により、(5)
ファンを軽量、低価格に出来るとともに、比較的低温下
でファンを成形できる。また、ファン強度上も従来のも
のと同程度の強度のものにできる。
【0040】また、本発明の送風機の製作法によれば請
求項6に示す工程の採用により、(6)粒状素材を充填
した型枠に、熱風加熱工程と、加圧成型工程を加えるこ
とにより、型枠の形状に規制されてファンの外形形状が
形成され、ファンを形成する粒状素材の相互間の表面が
接着し、外表面に開口を有し、内部に連続した隙間を有
する吸音に秀れ、騒音を効果的に低減できる送風機を製
作することができる。
【0041】また、本発明の送風機を具える空気調和機
によれば、請求項7に示す構成により、(7)前記
(1)の効果を奏する空気調和機が得られる。また、空
気調和機に組み込まれる熱交換器内を流れる冷媒の流動
騒音も、ファンを形成する多孔質材に吸音されて、静粛
化できるとともに、空気調和機の重量増、コストアップ
が回避できる。さらに、ファン自体の形状・大きさを変
えずに、従来のファンに組み換えることができるため、
従来の空気調和機の構造、大きさを変える必要がない。
また、従来の空気調和機内に本発明の送風機を取り付け
る事により、従来の吸音材の吸音力に、さらに、ファン
13の吸音力が加わって、従来の空気調和機の騒音を一
層低騒音化できる。さらに、本発明の送風機のファンを
使用することにより、キャビネットの内側に、従来貼付
けてある吸音材を少なくする事ができ、内貼りの吸音材
の厚みの減少量だけキャビネットのサイズを小さくで
き、コンパクト化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の送風機を具える空気調和機の一実施例
を示す図で、図1(A)は空気調和機の一部を断面で示
す側面図、図1(B)は図1(A)のファンの斜視図、
【図2】図1(A)のファンを焼結成形するプレス機を
示す図で、図2(A)は全体を示す斜視図、図2(B)
は図2(A)のA部詳細断面図、
【図3】図1(A)のファンを構成するブレードの一部
破断面で示す部分斜視図、
【図4】ファンの焼結成形における充填率と温度条件に
よる結果を示す図、
【図5】粒状素材の充填率毎の吸音率と吸音周波数を示
す図で、図5(A)は充填率60%、図5(B)は充填
率65%、図5(C)は充填率70%による結果を示す
図、
【図6】従来の送風機を具える空気調和機を示す図で、
図6(A)は空気調和機の一部を断面で示す側面図、図
6(B)は図6(A)のファンの斜視図である。
【符号の説明】
1 送風機 2 モータ 3 取付部 4 (モータ)出力軸 5 ハウジング 6 ブレード 7 シュラウド 8 ファン 9 天井 10 天井壁 12 支持材 13 キャビネット 14 (キャビネット)底板 15 熱交換器 16 ドレンパン 17 円環材 18 フィルタ 19 風路 20 フロントパネル 21 べーン 22 室内 23 吸込み口 30 熱プレス機 35 油圧開閉弁用レバー 36 下部圧縮盤 37 油圧ポンプ用レバー 39 上部圧縮盤 40 温度調節器 61 開口 62 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺田 英之 愛知県西春日井郡西枇杷島町字旭町3丁目 1番地 三菱重工業株式会社エアコン製作 所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半径方向に植設された多数のブレードを
    具えるファンを軸心まわりに回動させ空気流れを発生さ
    せる送風機において、前記ファンが粒状素材よりなる多
    孔質材で形成されていることを特徴とする送風機。
  2. 【請求項2】 前記粒状素材は球体、若しくは楕円体の
    外形状のものであることを特徴とする請求項1の送風
    機。
  3. 【請求項3】 前記粒状素材は、直径、若しくは長径が
    1.4φないし2.0φである球体、若しくは楕円体の
    外形状のものであることを特徴とする請求項2の送風
    機。
  4. 【請求項4】 前記ファン全体の体積に対する前記粒状
    素材の占める割合が60%ないし80%であることを特
    徴とする請求項1の送風機。
  5. 【請求項5】 前記粒状素材がポリスチレン若しくはポ
    リエチレンであることを特徴とする請求項1の送風機。
  6. 【請求項6】 粒状素材をファンの形状に形成された型
    枠に充填する工程と、型枠に充填された粒状素材を加熱
    する工程と、型枠に充填された粒状素材を加圧成型する
    工程とからなり、粒状素材を焼結成形して多孔質のファ
    ンに形成することを特徴とする送風機の製造方法。
  7. 【請求項7】 半径方向に植設された多数のブレードを
    具えるファンの軸心まわりの回動により、調和を行う空
    気の流れを発生させる送風機を具える空気調和機におい
    て、前記ファンが粒状素材よりなる多孔質材で形成され
    ている送風機を設けたことを特徴とする送風機を具える
    空気調和機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015500940A (ja) * 2011-12-07 2015-01-08 インテル・コーポレーション 体積抵抗送風機装置及びシステム
US10962017B2 (en) 2018-02-26 2021-03-30 Nidec Corporation Centrifugal fan

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