JPH0731063A

JPH0731063A - 索道搬器用蓄電池の充電システム

Info

Publication number: JPH0731063A
Application number: JP16773793A
Authority: JP
Inventors: Katsuhiro Shimamura; 克弘島村
Original assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Current assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date: 1993-07-07
Filing date: 1993-07-07
Publication date: 1995-01-31

Abstract

(57)【要約】【目的】小容量の蓄電池が搭載された搬器に営業時間中
に充電を行える索道搬器用蓄電池の充電システムを提供
すること。【構成】索道によって移送される搬器２に搭載された蓄
電池１５に充電を行なう索道搬器用蓄電池の充電システ
ムにおいて、搬器２外面に取付けられ蓄電池１５に接続
された充電用コネクタ１３と、前記索道の途中に配置さ
れた停留所３０内に設けられ、搬器２が停留所３０内を
移動する間に充電用コネクタ１３と接触する電気供給子
４３と、電気供給子４３に接続された電源供給装置とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、搬器内部に設けられた
電気機器に電源を供給する蓄電池に充電するための索道
搬器用蓄電池の充電システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】図４は、一般的な索道を示す概略図であ
る。すなわち、１はループ状に設けられた支えい索を示
しており、この支えい索１には複数の搬器２が懸架され
ている。また、支えい索１は複数の支柱３に設けられた
索輪４に支持されており、原動滑車５によって駆動され
ている。なお、６は緊張滑車を示している。このような
索道搬器においては、搬器内に装備された室内灯、無線
機、空調装置等に電気を供給するための電源として蓄電
池が搭載されている。

【０００３】従来は、上述した蓄電池への充電作業は、
営業運転終了後に、搬器より蓄電池を取り外し、充電を
行ない、翌朝営業開始前に充電した蓄電池を搬器に取付
けるようにしていた。また、各搬器２に取り付けられた
太陽電池によりソーラーエネルギを蓄電池等に供給し利
用する方法もあった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記した従来の充電方
法では、蓄電池は営業運転中の充電ができないため、蓄
電池は少なくとも１日の運転時間分の容量が必要とな
る。このため、大容量の蓄電池を搬器に搭載しなければ
ならなくなり、搬器の寸法及び重量が大きくなるという
問題があった。また、電池容量を小さくすると照明等の
電気機器の使用が制限され、長時間の営業ができないと
いう問題もあった。

【０００５】また、上述した蓄電池への充電作業では、
維持管理に手間がかかるうえに人為的ミスにより充電が
行なわれないことがあり、電気機器が使用できなくなる
虞があった。また、一度に全搬器に蓄電池を充電する必
要があり、大容量の充電システムが必要であった。

【０００６】一方、ソーラーエネルギを用いた場合に
は、天候の変化による影響を受けやすく安定した充電を
行えないという問題があり、また、太陽光を受ける受光
板等の効率を維持するために定期的な受光板の清掃作業
を必要とし、維持管理に手間がかかるという問題もあっ
た。そこで本発明は、小容量の蓄電池が搭載された搬器
に営業時間中に充電を行える索道搬器用蓄電池の充電シ
ステムを提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明は、索道によって移送される搬
器に搭載された蓄電池に充電を行なう索道搬器用蓄電池
の充電システムにおいて、前記搬器外面に取付けられ前
記蓄電池に接続された充電用コネクタと、前記索道の途
中に配置された停留所内に設けられ、前記搬器が上記停
留所内を移動する間に前記充電用コネクタと接触する電
気供給子と、この電気供給子に接続された電源供給装置
とを備えるようにした。

【０００８】

【作用】上記手段を講じた結果、次のような作用が生じ
る。搬器が停留所を通過するたびに搬器の充電用コネク
タは停留所に設置された電源供給装置に接続された電気
供給子に接触するので、搬器に搭載された蓄電池は自動
的に充電される。

【０００９】

【実施例】図１〜図３は本発明の一実施例に係る索道搬
器用の充電システムを備えた索道器を示す図である。図
１において２は搬器を示しており、１１は客室を示して
いる。客室１１の一方の側面には乗降口１２が設けられ
ている。また、他方の側面の外側部には充電用コネクタ
１３が設けられている。また、この充電用コネクタ１３
はケーブル１４を介して客室１１の椅子下に設置された
蓄電池１５に接続されている。この蓄電池１５は客室１
１内に装備された室内灯、無線機、空調装置等（不図
示）に接続されている。一方、客室１１はブラケット１
６及びハンガ１７を介してグリップ１８に懸架されてい
る。グリップ１８はジョー１９によって支えい索１を握
索している。また、ジョー１９は開閉ローラ２０によっ
て支えい索１を掴んだり離したりする如く構成されてい
る。

【００１０】図２及び図３は原動滑車５及び緊張滑車６
付近に設けられた停留所３０内部を示す図であり、３０
ａは停留所入口、３０ｂは停留所出口を示している。図
２において、３１は停留所床面、３２は停留所建屋を示
しており、停留所床面３１には速度同調押送装置４０が
立設されている。速度同調押送装置４０は支柱４１と停
留所レール４２と、駆動装置（不図示）とから構成され
ており、索道の速度よりも遅い速度で搬器２を移送し、
乗客の乗降を容易にするためのものである。停留所床面
３１には停留所レール４２に沿って電気供給子４３が立
設されており、先端部が搬器２の充電用コネクタ１３と
接触するように構成されている。また、電気供給子４３
には商用電源を直流電源に変圧・変換する電源本体（不
図示）が接続されている。

【００１１】このように構成されていると、搬器２が停
留所入口３０ａに到着すると、グリップ１８の開閉ロー
ラ２０によってジョー１９が開けられ、ジョー１９は支
えい索１を放索する。そして、搬器２は速度同調押送装
置４０に移送される。このとき、搬器２の充電用コネク
タ１３が電気供給子４３に接触し、接触状態を保持した
まま速度同調押送装置４０によって停留所３０内を移動
する。この間、乗客は乗降口１２から乗降する。充電用
コネクタ１３と電気供給子４３とが接触している間、蓄
電池１５は充電される。停留所出口３０ｂに到着すると
開閉ローラ２０によってジョー１９が閉じられ、ジョー
１９は支えい索１を再び握索する。そして、搬器２は支
えい索１によって移送される。なお、運転終了後は搬器
２を停留所３０内に留置することにより、運転中と同様
に充電することが可能である。

【００１２】以上説明したように、本実施例に係る索道
搬器用蓄電池の充電システムを用いれば、運転中におい
ても搬器に搭載された蓄電池に充電することができる。
このため、搬器に搭載する蓄電池は必要最小限のもので
よく、また、維持管理が簡単となり、人為的ミスによる
充電忘れ等を防止することができる。なお、本発明は上
述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論で
ある。

【００１３】

【発明の効果】本発明によれば、搬器が停留所を通過す
る度に搬器の充電用コネクタと停留所に設けられた電気
供給子が接触するようにしているので、蓄電池の容量を
小さくでき、搬器を軽量かつコンパクトにできる。ま
た、一度に全搬器の充電を行なう必要がなくなるので、
充電設備も停留所内を移動中の台数分行なえる規模で十
分である。さらに、常時安定した充電が行なえるため、
長時間運行にも対応可能である。一方、搬器が停留所内
に入ると充電は自動的に行なわれるので一切人手を必要
とせず、充電忘れ等の人為的ミスが発生する虞もない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る索道搬器用の充電シス
テムにおける搬器を一部切欠して示す正面図。

【図２】同実施例における停留所を示す正面図。

【図３】同実施例における停留所内の電気供給子の配置
を示す平面図。

【図４】一般的な索道を示す概略図。

【符号の説明】

１…支えい索２…搬器１１…客室１２…乗降口１３…充電用コネクタ１４…ケーブル１５…蓄電池１６…ブラケット１７…ハンガ１８…グリップ１９…ジョー２０…開閉ローラ３０…停留所３１…停留所床面３２…停留所建屋４０…速度同調押
送装置４１…支柱４２…停留所レー
ル４３…電気供給子

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】索道によって移送される搬器に搭載された
蓄電池に充電を行なう索道搬器用蓄電池の充電システム
において、前記搬器外面に取付けられ前記蓄電池に接続された充電
用コネクタと、前記索道の途中に配置された停留所内に設けられ、前記
搬器が上記停留所内を移動する間に前記充電用コネクタ
と接触する電気供給子と、この電気供給子に接続された電源供給装置と、を備えてなることを特徴とする索道搬器用蓄電池の充電
システム。