JPH0730961Y2 - リターンフィルター組立体 - Google Patents

リターンフィルター組立体

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JPH0730961Y2
JPH0730961Y2 JP541390U JP541390U JPH0730961Y2 JP H0730961 Y2 JPH0730961 Y2 JP H0730961Y2 JP 541390 U JP541390 U JP 541390U JP 541390 U JP541390 U JP 541390U JP H0730961 Y2 JPH0730961 Y2 JP H0730961Y2
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oil
return
case
tank
filter
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謙祐 吉井
進吾 高橋
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 イ.考案の目的 (産業上の利用分野) 本考案は、油圧回路等においてオイルタンク内へ戻され
るオイルの濾過を行うリターンフィルター組立体に関す
る。
(従来の技術) 油圧回路等においては使用されるオイルにゴミ、異物等
が混入しないようにこれを浄化することが必要である。
このため、従来から、オイルの吸入路、油圧ラインの途
中、オイルの戻り路等にフィルターが配設されている。
オイルの戻り路に配設されるフィルター、すなわちリタ
ーンフィルターは、通常、オイルタンク内に配設され、
油圧回路を通って戻ってきたオイルはリターンフィルタ
ーを通ってそのままオイルタンク内に入るようになって
いる。
(考案が解決しようとする課題) このようなフィルター用のエレメントは筒状のものが一
般的に用いられているが、このエレメントをオイルタン
ク内に配設するに際して、これを横置に配置するか、縦
置すなわち直立して配置するかが問題となる。横置にし
た場合には、オイルタンク内のオイル内に完全に配設で
きるという利点があるのであるが、オイルタンクの幅方
向寸法が大きくなり、オイルタンクが車輛に搭載されて
いるような場合に車体の傾きに応じてオイルタンク内で
の油面の傾斜変動の影響が大きくなるという問題があ
る。このため、フィルターをタンク内に直立して配置す
ることが要求されることが多いのであるが、直立して配
置した場合には、フィルター上部が油面より上に突出
し、フィルター上部から吹き出したオイルがエアーを巻
き込んでエアーをオイル内に混入させ、いわゆるエアレ
ーションをおこすという問題がある。
また、フィルターは定期的に交換する必要があるのであ
るが、この交換はオイルタンク内で油中に置かれたフィ
ルターを取り出して行う必要があり、フィルター交換が
煩わしいという問題がある。
本考案は以上のような問題に鑑みたもので、フィルター
をオイルタンク内に直立して配設することができるとと
もにエアレーションを発生させることが無く、且つ、そ
の交換が容易であるような構成のリターンフィルター組
立体を提供することを目的とする。
ロ.考案の構成 (課題を解決するための手段) 上記目的達成のための手段として、本考案にかかるリタ
ーンフィルター組立体においては、下端開口がオイルタ
ンクの下部に設けられたリターンポートに着脱自在に接
続されるとともにこのリターンポートを通って戻ってく
るリターンオイルの濾過を行う濾材を有してなる筒状の
エレメントをタンク内に直立して配設し、このエレメン
トの上部を上端部が閉塞され下端部が開口したほぼ円筒
状のケースにより覆い、このケースの上端に支持ロッド
を上方に延びた状態で結合しており、エレメントの上端
部をケースの上部内面に結合し、ケースの下端部の開口
をオイルタンク内の最低油面より下方に位置させ、支持
ロッドの上端部をオイルタンクの上部に取り付けられた
開閉蓋の内面に係止保持させて構成している。
また、エレメントにおけるリターンポートとの接続部か
ら上方に延びるとともに濾材の内部空間下部を囲む遮蔽
プレートをエレメントの下部に設けて構成してもよい。
(作用) 上記構成のフィルター組立体の場合には、直立して配設
された筒状のエレメントの上部がタンク内油面より上方
に突出していても、この部分がケースにより覆われ且つ
このケースの下端開口は油中に入り込んでいるので、こ
のフィルター組立体内を一度オイルが通過すると、タン
ク内圧(大気圧)により、ケース内がリターンオイルで
充満され、再びオイルが通過するときには、このように
充満したオイル中にリターンオイルが吐き出されるので
エアレーションを発生することが無い。また、タンクの
開閉蓋を開けるとその下方にはこれにより係止保持され
ていた支持ロッドが位置しているので、この支持ロッド
を引き上げることによりこれに結合しているケースおよ
びエレメントを一体にして取り出すことができる。この
ため、エレメントの交換を容易に行うことができる。
なお、エレメントの下部に遮蔽プレートを設けた場合に
は、遮蔽プレートの上部であるエレメントの上方に流れ
やすくなるとともに、遮蔽プレートと濾材との間を通っ
てエレメントの下方にも流れるため、エレメントの全濾
過面積を使用開始当初から有効に利用することができ
る。
(実施例) 以下、図面に基づいて本考案の好ましい実施例について
説明する。
本考案に係るリターンフィルター組立体10は、第1図お
よび矢印II−IIに沿った断面を示す第2図に示すよう
に、オイルタンク1内においてその上部に形成されたタ
ンク開口1aの下方に直立して配設される。このフィルタ
ー組立体10は、ケース11と、このケース11の上端部に固
設された連結部材12にねじ15aにより結合して取り付け
られた支持ロッド15と、ケース11により上部が覆われた
エレメント20とから構成される。
ケース11は上端11bが閉塞され下端に開口11aを有する有
底円筒形状をしており、上端11bの中央に連結部材12が
固設されている。連結部材12のケース内面側には外ねじ
12aが形成されており、ケース11がエレメント20の上部
を覆った状態でこの外ねじ12aがエレメント20の上部と
螺合する。なお、ケース11の下端開口11aは、オイルタ
ンク1内のオイル9中に突入している。
支持ロッド15はその下端において連結部材12と螺合して
ほぼ垂直に上方に延びる。この支持ロッド15の上端15b
は、タンク1の開口1aを覆って取り付けられた開閉蓋2
の内面2aに固着された係止部材8の挿入孔8a内に挿入さ
れて係止保持されている。
エレメント20は、矢印IV−IVに沿った断面を示す第4図
に示すように、菊花状に折曲した濾紙を垂直中空円筒状
に配設してなる濾材25と、この濾材25の上端部および下
端部に取り付けられたほぼ円盤状の上および下エンドキ
ャップ21,22とから、ほぼ中空円筒状に形成される。な
お、濾材25の外周面に沿ってパンチメタル等からなる多
数の小孔24aを有した円筒状の保護プレート24が、その
上下端が上および下エンドキャップ21,22に接合して配
設されている。さらに、濾材25の内周面下部に沿って
(内部空間下部を囲んで)円筒状の遮蔽プレート26が、
その下端が下エンドキャップ22に接合して配設されてお
り、濾材25の下部内周側はこの遮蔽プレート26により内
部空間27から遮蔽されている。
上エンドキャップ21にはチェックバルブ30が取り付けら
れ、このチェックバルブ30が開放されると濾材25の内部
空間27はチェックバルブ30の上側の上部空間28と連通す
る。この上部空間28は、矢印III−IIIに沿った断面を示
す第3図に示すように、上エンドキャップ21に形成され
た連通孔12bを介して濾材25の外部空間13に連通する。
上記チェックバルブ30は濾材25が目詰まり等して内部空
間27と外部空間13との間の差圧が所定以上となったとき
に開放され、濾材25を保護する。
下エンドキャップ22には貫通形成された入口孔22aが設
けられ、この入口孔22a内に、タンク1の下面に固設さ
れたポート部材5の突起5aが挿入される。ポート部材5
には、エルボ6を介してリターン配管7に連通する連通
孔5bが形成され、この連通孔5bは突起5aの上端に開口す
る。この連通孔5bがリターンポートを形成し、このた
め、エレメント20は下エンドキャップ22において連通孔
5b(リターンポート)と接続され、リターン配管7を介
して送られるリターンオイルは、連通孔5bを通って内部
空間27に送られる。
このようにして内部空間27内に送られたリターンオイル
は、濾材25を通過して濾過されながらタンク1内に戻さ
れる。ここで、エレメント20の上部はタンク1内のオイ
ル9の油面9aより上方に突出しているのであるが、この
部分はケース11により覆われ、且つケース11の下端開口
11aはオイル9内に入り込んで油面9aより下方に位置し
ているため、ケース11に覆われたエレメント20の外部空
間13はタンク内圧(大気圧)によりリターンオイルで充
満される。このため、フィルタ上部から吹き出したオイ
ルがエアーを巻き込んで、エアレーションを発生するお
それが無い。
さらに、本例においては遮蔽プレート26を設けているた
めに、連通孔5bを通って送られるリターンオイルは遮蔽
プレート26に案内されて内部空間の上部に送られる。こ
のため、濾材25の上部にオイルが導かれやすくなる。な
お、濾材25の下部においては、第4図に示すように、遮
蔽プレート26と菊花状の濾材25との間に空間27aが形成
されるため、リターンオイルはこの空間27aを通って流
れ、濾材25の下部も有効に利用される。
次に、以上の構成のリターンフィルター組立体10の取
付、取外しについて説明する。
この取付、取外しは、ケース11、支持ロッド15およびエ
レメント20を第1図および第2図に示すように連結部材
12を介して結合した状態で、タンク1の上部開口1aを介
して行う。取付を行うときには、支持ロッド15を手で持
ってフィルター組立体10を上部開口1aを通してタンク内
に挿入し、下エンドキャップ22の入口孔22a内にポート
部材5の突起5aを挿入させるようにして、エレメント20
の下部をポート部材5と接続させる。次いで、タンク1
の上部開口1a上にガスケット3によりシールして開閉蓋
2をボルト4によりしっかりと取り付ける。このとき、
開閉蓋2の内面2aに固着された係止部材8の挿入孔8a内
に、支持ロッド15の上端部15bを挿入させ、開閉蓋2に
より支持ロッド15の上端部15bを係止保持させる。
エレメント20の交換等のため、このフィルター組立体10
を取り外すには上記と逆の動作を行えば良く、まず開閉
蓋2を外し、支持ロッド15を持ってフィルター組立体10
を持ち上げ、これをタンク1の上部開口1aから取り出
す。この後、エレメント20を連結部材12から取り外して
新しいエレメントに交換し、再びフィルター組立体10の
状態でタンク1内に配設すれば、エレメント20の交換が
完了する。このように、エレメント20の交換は、オイル
タンク1内において油面9aより上方に突出する支持ロッ
ド15を持ってフィルター組立体10を取り付け、取り外す
ことにより、油中に手を入れることもなく簡単且つ容易
に行うことができる。
ハ.考案の効果 以上説明したように、本考案によれば、オイルタンク内
に直立して配設された筒状のエレメントの上部がタンク
内油面より上方に突出していても、この部分がケースに
より覆われ且つこのケースの下端開口は油中に入り込ん
でいるので、このフィルター組立体使用時には、ケース
内がリターンオイルで充満され、このように充満したオ
イル中にリターンオイルが吐き出されるのでエアレーシ
ョンを発生することが無く、このタンク内のオイルが供
給される油圧回路内のキャビテーションを防止できる。
また、タンクの開閉蓋を開けるとその下方にはこれによ
り係止保持されていた支持ロッドが位置しているので、
この支持ロッドを引き上げることによりこれに結合して
いるケースおよびエレメントを一体にして取り出すこと
ができる。このため、油中に手を入れることもなく、エ
レメントの交換を簡単且つ容易に行うことができる。
さらに、エレメントの下部に遮蔽プレートを設けた場合
には、遮蔽プレートの上部であるエレメントの上方にオ
イルが流れやすくなるとともに、遮蔽プレートと濾材と
の間を通ってエレメントの下方にもオイルが流れるた
め、エレメントの全濾過面積を使用開始当初から有効に
利用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はオイルタンク内に本考案に係るリターンフィル
ター組立体を配設した状態を示す正面図、第2図から第
4図はそれぞれこのリターンフィルター組立体を第1図
の矢印II−II、III−IIIおよびIV−IVに沿って示す断面
図である。 1…オイルタンク、2…開閉蓋 10…リターンフィルター組立体 11…ケース、12…連結部材 15…支持ロッド、20…エレメント 21,22…エンドキャップ 25…濾材、26…遮蔽プレート
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 29/06 510 A

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】オイルタンク内に配設されるとともにこの
    オイルタンクの下部に設けられたリターンポートに接続
    され、このリターンポートを通って前記オイルタンク内
    に戻されるオイルの濾過を行うリターンフィルター組立
    体であって、 下端開口が前記リターンポートに着脱自在に接続される
    とともに前記タンク内に直立して配設され、前記リター
    ンオイルの濾過を行う濾材を有してなる筒状のエレメン
    トと、上端部が閉塞され下端部が開口したほぼ円筒状に
    形成され、前記エレメントの上部を覆って配設されたケ
    ースと、 このケースの上端に上方に延びて結合された支持ロッド
    とからなり、 前記エレメントの上端部が前記ケースの上部内面に結合
    され、前記ケースの下端部の開口が前記オイルタンク内
    の最低油面より下方に位置し、前記支持ロッドの上端部
    が前記オイルタンクの上部に取り付けられた開閉蓋の内
    面に係止保持されていることを特徴とするリターンフィ
    ルター組立体。
  2. 【請求項2】前記エレメントにおける前記リターンポー
    トとの接続部から上方に延びるとともに前記濾材の内部
    空間下部を囲む遮蔽プレートを前記エレメントの下部に
    設けていることを特徴とする請求項1に記載のリターン
    フィルター組立体。
JP541390U 1990-01-24 1990-01-24 リターンフィルター組立体 Expired - Lifetime JPH0730961Y2 (ja)

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