JPH0730955B2 - 小型蓄熱槽 - Google Patents
小型蓄熱槽Info
- Publication number
- JPH0730955B2 JPH0730955B2 JP63170089A JP17008988A JPH0730955B2 JP H0730955 B2 JPH0730955 B2 JP H0730955B2 JP 63170089 A JP63170089 A JP 63170089A JP 17008988 A JP17008988 A JP 17008988A JP H0730955 B2 JPH0730955 B2 JP H0730955B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- heat storage
- ethylene
- storage tank
- heat insulating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/14—Thermal energy storage
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、温水、しかも温度が65℃ないし100℃の温
水を蓄熱できる小型蓄熱槽に関する。
水を蓄熱できる小型蓄熱槽に関する。
[従来の技術] 最近、コージェネレーション(熱併給発電)システムま
たは集合住宅等における大規模集中冷暖房システムに用
いる小型蓄熱器が必要とされるようになってきた。現在
まで未だプラスチック管を巻回した蓄熱槽は無いが、本
件発明者等は架橋ポリエチレン管を用いた蓄熱槽を開発
した。(特願昭63−10584号参照) ところで、架橋ポリエチレンの潜熱を利用した蓄熱を行
なうには、110℃程度の温度の温水が必要である。しか
し、コージェネレーションシステムあるいは地域冷暖房
システムにおいて、発電機のエンジン冷却の排出水を十
分に利用するためには、もっと低い温度での蓄熱を行な
うことが必要になる。
たは集合住宅等における大規模集中冷暖房システムに用
いる小型蓄熱器が必要とされるようになってきた。現在
まで未だプラスチック管を巻回した蓄熱槽は無いが、本
件発明者等は架橋ポリエチレン管を用いた蓄熱槽を開発
した。(特願昭63−10584号参照) ところで、架橋ポリエチレンの潜熱を利用した蓄熱を行
なうには、110℃程度の温度の温水が必要である。しか
し、コージェネレーションシステムあるいは地域冷暖房
システムにおいて、発電機のエンジン冷却の排出水を十
分に利用するためには、もっと低い温度での蓄熱を行な
うことが必要になる。
[発明が解決しようとする課題] 一般のコージェネレーション(熱併給発電)システムに
おいては、排熱として65℃から85℃ないし95℃程度の温
度の温水がかなり多く存在する。この温水は発熱を行な
うエンジンの冷却水であり、そのまま暖房用あるいは吸
収式冷凍機の熱源として利用される。低温度レベルの排
熱の利用はコージェネレーションの効率上非常に重要な
問題である。
おいては、排熱として65℃から85℃ないし95℃程度の温
度の温水がかなり多く存在する。この温水は発熱を行な
うエンジンの冷却水であり、そのまま暖房用あるいは吸
収式冷凍機の熱源として利用される。低温度レベルの排
熱の利用はコージェネレーションの効率上非常に重要な
問題である。
そこで、この低温度レベルの排熱を十分に温水として暖
房,給湯に利用することはシステムにおける蓄熱が重要
な問題の一つである。
房,給湯に利用することはシステムにおける蓄熱が重要
な問題の一つである。
この発明は、このような点に鑑みてなされたもので、65
℃から100℃の範囲のある所定の温度で蓄熱することが
できる小型蓄熱槽を提供することを目的とする。
℃から100℃の範囲のある所定の温度で蓄熱することが
できる小型蓄熱槽を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段および作用] この発明は、エチレンよりも融点が低いエチレン酢酸ビ
ニル共重合体(以下EVAと記す),エチレン−アクリル
酸エチル共重合体(以下EEAと記す)またはエチレン−
アクリル酸メチル共重合体(以下、EMAと記す)等を使
用して蓄熱槽を形成する。これらの材料はエチレンの含
有量によって融点が変化する。したがって、エチレンの
含有量の異なる共重合体を架橋させれば、種々の潜熱温
度をもプラスチック材料が得られる。ここで、潜熱温度
とは比熱が上昇した後、急激に元のベース値に戻る温度
を呼ぶことにする。
ニル共重合体(以下EVAと記す),エチレン−アクリル
酸エチル共重合体(以下EEAと記す)またはエチレン−
アクリル酸メチル共重合体(以下、EMAと記す)等を使
用して蓄熱槽を形成する。これらの材料はエチレンの含
有量によって融点が変化する。したがって、エチレンの
含有量の異なる共重合体を架橋させれば、種々の潜熱温
度をもプラスチック材料が得られる。ここで、潜熱温度
とは比熱が上昇した後、急激に元のベース値に戻る温度
を呼ぶことにする。
[実施例] 以下、図面に基づいてひの発明の実施例を説明する。第
1図は小型蓄熱槽の断面図である。EVA,EEAまたはEMAか
らなる厚肉のプラスチック管で構成される蓄熱槽は、コ
イル状に多層多段に巻回されて中空に積重ねて蓄熱体1
とし、断熱板3上の台座4上に載置され、この周りを保
温または断熱層2,2′により覆われてケース8内に挿入
されて構成される。図示しない家庭等の端末の暖房器,
給湯器等への温水を供給する配管5は入口に閉止弁7が
設けられ、上部に流路切換弁6が設けられて、例えばEV
Aからなる蓄熱体1の一端が接続され、他端は配管5に
接続するようになっている。そしてこの蓄熱体1を構成
するプラスチック管9は、その断面を第2図に示すよう
に、中央に温水の流路11を形成し、例えば酢酸ビニル
(VA)の含有量が26%のEVAを架橋して形成したプラス
チック管9で、その外周を例えばポリ弗化ビリニデンの
接着層付きテープの耐熱性補強層10を1/2ラップで2層
巻きして形成したものである。
1図は小型蓄熱槽の断面図である。EVA,EEAまたはEMAか
らなる厚肉のプラスチック管で構成される蓄熱槽は、コ
イル状に多層多段に巻回されて中空に積重ねて蓄熱体1
とし、断熱板3上の台座4上に載置され、この周りを保
温または断熱層2,2′により覆われてケース8内に挿入
されて構成される。図示しない家庭等の端末の暖房器,
給湯器等への温水を供給する配管5は入口に閉止弁7が
設けられ、上部に流路切換弁6が設けられて、例えばEV
Aからなる蓄熱体1の一端が接続され、他端は配管5に
接続するようになっている。そしてこの蓄熱体1を構成
するプラスチック管9は、その断面を第2図に示すよう
に、中央に温水の流路11を形成し、例えば酢酸ビニル
(VA)の含有量が26%のEVAを架橋して形成したプラス
チック管9で、その外周を例えばポリ弗化ビリニデンの
接着層付きテープの耐熱性補強層10を1/2ラップで2層
巻きして形成したものである。
いま、このEVAの比熱の温度特性を第3図に示す。即
ち、比熱は温度78℃付近にピーク値をもち、79℃の温度
ではベース値に戻っている。即ち、79℃の温度で潜熱が
得られる。この79℃を仮りに潜熱温度と呼ぶことにす
る。
ち、比熱は温度78℃付近にピーク値をもち、79℃の温度
ではベース値に戻っている。即ち、79℃の温度で潜熱が
得られる。この79℃を仮りに潜熱温度と呼ぶことにす
る。
潜熱温度と酢酸ビニル(VA)の含有量との関係を第4図
に示す。即ち、潜熱温度はVA量の増加とともにほぼ直線
的に減少する。したがって、VA量を加減することにより
蓄熱温度をコントロールすることが可能である。
に示す。即ち、潜熱温度はVA量の増加とともにほぼ直線
的に減少する。したがって、VA量を加減することにより
蓄熱温度をコントロールすることが可能である。
第3図,第4図の関係はEEAについても殆ど同じ特性に
なる。EMAは少し重量が小さいので26%の同じMA量(重
量%として)であるとすれば、ほんの僅か低温側(左
側)に寄ることになる。第4図はEMAについてはほんの
少し右側に平行移動することになる。
なる。EMAは少し重量が小さいので26%の同じMA量(重
量%として)であるとすれば、ほんの僅か低温側(左
側)に寄ることになる。第4図はEMAについてはほんの
少し右側に平行移動することになる。
発電のためのエンジンからの冷却水の排熱温水を直接輸
送して利用する場合、一般に利用できる温度は65℃以上
と考えられるので、第4図よりVA量は36%以下となる。
蓄熱温度の上限を100℃とすれば、VA量は8%となる。
温度100℃以上の温水での蓄熱は架橋ポリエチレン単体
の管でよい。
送して利用する場合、一般に利用できる温度は65℃以上
と考えられるので、第4図よりVA量は36%以下となる。
蓄熱温度の上限を100℃とすれば、VA量は8%となる。
温度100℃以上の温水での蓄熱は架橋ポリエチレン単体
の管でよい。
以上は、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)の例につ
いて説明したが、エチレン−アクリル酸エチル共重合体
(EEA)またはエチレン−アクリル酸メチル(EMA)につ
いても同様に考えられる。
いて説明したが、エチレン−アクリル酸エチル共重合体
(EEA)またはエチレン−アクリル酸メチル(EMA)につ
いても同様に考えられる。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明の小型蓄熱槽は架橋した
エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)を例にすれば、
エチレン[または酢酸ビニル(VA)]の含有量により潜
熱温度が変化するので、65℃から100℃の温度範囲の任
意の温度に適合できる蓄熱が可能となる小型蓄熱槽が得
られる。そして、低温度レベルの排熱利用するコージェ
ネレーション(熱併給発電)システムにおける蓄熱が可
能となる。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)を例にすれば、
エチレン[または酢酸ビニル(VA)]の含有量により潜
熱温度が変化するので、65℃から100℃の温度範囲の任
意の温度に適合できる蓄熱が可能となる小型蓄熱槽が得
られる。そして、低温度レベルの排熱利用するコージェ
ネレーション(熱併給発電)システムにおける蓄熱が可
能となる。
このように低温度レベルの排熱の利用効率向上は、コー
ジェネレーションシステムの運用効率を大きく高めるこ
とができる。特に、地域エネルギー供給システムにおけ
る大規模集合住宅での分散蓄熱へ適用において大きな効
果を発揮するものとなる。
ジェネレーションシステムの運用効率を大きく高めるこ
とができる。特に、地域エネルギー供給システムにおけ
る大規模集合住宅での分散蓄熱へ適用において大きな効
果を発揮するものとなる。
第1図は、本発明の実施例を示す小型蓄熱槽の断面図、 第2図は、蓄熱体に利用するプラスチック管の断面図、 第3図は、架橋化エチレン−酢酸ビニル共重合体の比
熱、温度特性を示すグラフ、 第4図は、架橋化エチレン−酢酸ビニル共重合体の潜熱
温度とVA含有量の関係を示すグラフである。 1……蓄熱体(プラスチック)管 2,2′……保温または断熱層 3……断熱板 4……台座 5……配管 6……流路切換弁 7……閉止弁 8……ケース
熱、温度特性を示すグラフ、 第4図は、架橋化エチレン−酢酸ビニル共重合体の潜熱
温度とVA含有量の関係を示すグラフである。 1……蓄熱体(プラスチック)管 2,2′……保温または断熱層 3……断熱板 4……台座 5……配管 6……流路切換弁 7……閉止弁 8……ケース
Claims (2)
- 【請求項1】薄肉の耐熱性補強層を外層にもつ厚肉のプ
ラスチック管を多層多段に巻回してなる蓄熱体と、この
蓄熱体を台座を介して載置する断熱板と、上記蓄熱体の
周りを覆う保温または断熱層と、この保温または断熱層
の周りを覆うケースとより構成される温水用蓄熱槽にお
いて、 蓄熱体として用いるプラスチック管はエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体またはエチレン−アクリル酸エチル共重合
体またはエチレン−アクリル酸メチル共重合体あるいは
これらの組合せ材料を材料とする3次元の架橋構造をも
プラスチック管を使用した小型蓄熱槽。 - 【請求項2】プラスチック管がエチレン含有量で表示し
て64%から92%エチレン含有の共重合体である請求項1
記載の小型蓄熱槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63170089A JPH0730955B2 (ja) | 1988-07-07 | 1988-07-07 | 小型蓄熱槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63170089A JPH0730955B2 (ja) | 1988-07-07 | 1988-07-07 | 小型蓄熱槽 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0221162A JPH0221162A (ja) | 1990-01-24 |
JPH0730955B2 true JPH0730955B2 (ja) | 1995-04-10 |
Family
ID=15898441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63170089A Expired - Lifetime JPH0730955B2 (ja) | 1988-07-07 | 1988-07-07 | 小型蓄熱槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0730955B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103837017B (zh) * | 2013-12-19 | 2016-01-20 | 柳州市京阳节能科技研发有限公司 | 高效节能防冻积水备用罐 |
CN105567020B (zh) | 2014-10-09 | 2018-06-12 | 3M创新有限公司 | 化学指示组合物、蒸汽灭菌指示物及其制备方法 |
-
1988
- 1988-07-07 JP JP63170089A patent/JPH0730955B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0221162A (ja) | 1990-01-24 |
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