JPH0460316A - 蓄熱暖房装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、寒冷地用の木質住宅等に使用して好適な床下
を利用した蓄熱暖房装置に関する。

［従来の技術］ 一般に、住宅の基礎部は、基礎部が設けられるべき箇所
に砕石が敷き詰められ、この砕石の上に布基礎、独立基
礎などを形成することにより施工される。

そして、基礎部には所定間隔をあけて複数の換気口が設
けられており、建屋か建てられることにより基礎部に囲
まれて形成された床下は、その内部の空気が前記換気口
において外気と循環され、それにより床下の湿気の防止
等がなされるようになっている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、従来の住宅の基礎部に囲まれた床下の空
間部は、湿気の防止等とは別の目的のための有効活用は
あまり図られていなかった。

また、近年におけるあらゆる分野の省エネルギーの要請
に伴い、家庭においても様々な省エネルギ一対策が要望
されていた。

本発明は、上記事情に鑑みてなされたちので、床下空間
の有効活用を図るとともに、一般家庭における省エネル
ギー化を図ることができる蓄熱暖房装置を提供すること
を目的とするものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明の蓄熱暖房装置は、住宅の基礎部に囲まれた床下
の換気口に臨む位置に配設された複数の発熱装置と、内
部に水が封入されかつ発熱装置の配設された床下の全面
に亙って複数段に積まれた複数の樹脂製の袋と、住宅外
部の前記換気口を臨む位置に設けられたヒートポンプユ
ニットのファン装置とを具備してなり、一定時間深夜電
力を発熱装置に供給することによりこの発熱装置の加熱
によって前記袋内部の水を加熱させ、加熱した水の放熱
量により床下の空間部の空気を昇温させるとともに、ヒ
ートポンプユニットのファン装置を作動させて床下の空
間部の換気を行うことを特徴とするものである。

［作用〕 本発明の蓄熱暖房装置によれば、深夜電力が、一定時間
床下に配設された発熱装置に供給され、ツレにより加熱
する発熱装置の上に配設されかつ床下の全面に亙って複
数段に積まれた複数の袋の内部の水が加熱され、加熱さ
れた水の放熱量により床下内部の空気が昇温しで床下か
蓄熱される。

それにより、住宅の内部が床下から補助的に暖房される
。

また、ヒートポンプユニットのファン装置を作動させる
ことにより、床下の空気が換気されるとともに、暖房運
転のためにファン装置か吸熱器として作動する際に、床
下の内部の昇温した空気がファン装置に送られ、それに
よりヒートポンプユニットは常時能力を発揮することが
できる。

［実施例］ 本発明の蓄熱暖房装置の一実施例について、第１図及び
第２図を参照して説明する。

第１図は、住宅の基礎部１に囲まれた床下２の内部を示
すものであり、図中符号３は、住宅の床下２に配設され
たプレート形状のヒータ（発熱装置）である。これらヒ
ータ３は、床下２の換気口４５に臨む位置に敷設された
発泡スチロール等の板状の断熱材６の上に載置されてい
る。このヒータ３は、外部電源か供給されることにより
、上面の発熱部が発熱する構造になっている。これらヒ
ータ３の上には、内部に水７が封入された袋８が複数段
状に積まれて載置されている。

前記袋８は、プラスチックフィルムまたはプラスチック
フィルムにアルミニウムが蒸着された樹脂製の熱伝導性
が良好な材料が使用されており、この袋８の内部には、
容量が２０１２程度の水７が封入されている。そして、
この水７が封入された袋８は５０〜１５０程使用され、
第２図に示すように、ヒータ３の上に載置されるととも
に、床下の全面に亙って複数段に積まれて載置される。

一方、住宅外部の換気口４を臨む位置には、ヒートポン
プユニットのファン装置９が設けられている。このファ
ン装置は、図示しないが、圧縮機や膨張弁等を介して建
物の室内に設置された暖房あるいは冷房を行う二次側熱
交換器と接続されている一次側熱交換器であり、内部に
熱媒体を循環させて熱交換を行うフィン付きの配管１ｏ
と、この配管の表面に空気を送り込むファン１１とが主
構成部とされたものである。なお、基礎部１に囲まれた
床下２の中央には、独立基礎１ａが設けられている。

上記構成の蓄熱暖房装置を床下２に備えて寒冷地等にお
いて使用するには、先ず、夜間に深夜電力を供給源とし
て複数のヒータ３を作動させる。

これらヒータ３の作動により発熱部が加熱し、それによ
りヒータ３に積み重ねられている複数の袋８の水７が略
２０〜４０℃まで加熱されて温水７となる。この温水７
の放熱量とヒータ７の発熱とにより床下２の内部の空気
が徐々に昇温されでいく。　そして、一定時間経過後に
ヒータ３への通電が停止されるが、床下２の内部の空気
は、袋８内部の温水７の放熱量により高温状態のまま長
時間（例えば、朝方まで）維持され、それにより、常時
床下２から住宅内部への補助的な暖房かなされる。

また、上述した床下２の内部の空気が昇温されたままの
状態で、ヒートポンプユニットが暖房運転で作動する場
合には、住宅外部に設置されているファン装置９は吸熱
器として作動する。そして、若し、外気温度が低下して
吸熱器（ファン装置）９が極度に冷却状態となり、それ
によってヒートポンプユニットの暖房の能力が低下する
おそれがあっても、ファン１１の回転によって床下２の
高温空気が換気口４を通過して常に吸熱器（ファン装置
）１１に流れ込んでくるので、外気温度に左右されずに
ヒートポンプユニットの暖房運転を通常の能力で行うこ
とができる。これとともに、床下内部の高温空気が換気
口４から排気され、他の換気口５ａ、５ｂから外気が流
れ込むので、床下２の内部の換気が行なわれる。

以上、述べたことから容易に理解できるように、深夜電
力を利用して、一定時間ヒータ３を作動させることによ
り、床下２に敷設された複数の袋８の内部の水７が加熱
されて温水７となり、ヒータ３への通電が停止しても温
水７の放熱量により床下２の内部の空気が高温状態で長
時間維持されるので、床下２から住宅内部への補助的な
暖房が容易になされる。したがって、長期間使用しても
熱容量が変化せず、かつ安価で無害な水を使用し、さら
に低料金の深夜電力を有効利用した運転コストツカから
ない蓄熱暖房装置なので、暖房エネルギの節約が図られ
る。

また、ヒートポンプユニットが暖房運転で作動する場合
、若し、外気温度が低下しても、吸熱器として作動する
ファン装置９にはファンＩＩの回転により床下２の高温
空気が換気口４を通過して常に流れ込まれる構造になっ
ているので、外気温度に大きく左右されずにヒートポン
プユニットの暖房運転を正常に作動させることができる
。

さらに、それに付随して、床下２の内部の高温空気が換
気口４から排気され、他の換気口５ａ、５ｂから外気が
流れ込むので、床下の内部の換気を行なうことができる
。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明の蓄熱暖房装置によれば、
深夜電力を利用して、一定時間発熱装置を作動させるこ
とにより、床下に敷設された複数の袋の内部の水が加熱
され、発熱装置への通電が停止しても加熱された水の放
熱量により床下の内部の空気が高温状態で長時間維持さ
れて住宅内部の暖房が行なわれるため、安価で無害な水
を使用し、かつ低料金の深夜電力を有効利用して運転コ
ストのかからないシステムとなり、省エネルギー化を図
ることができる。

また、ヒートポンプユニットが暖房運転で作動する場合
、若し、外気温度が低下しても、吸熱器として作動する
ファン装置にはファンの回転により床下の高温空気が換
気口を通過して常に流れ込む構造になっているので、外
気温度に大きく左右されずにヒートポンプユニットの暖
房運転を正常に作動させることができる。

さらに、それに付随して、床下の高温空気が換気口から
排気され、他の換気口から外気が流れ込むので、床下の
内部の換気を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及−び第２図は本発明の蓄熱暖房装置の実施例を
示すものであり、第１図は、蓄熱暖房装置が配設された
床下構造を示す断面図、第２図は、床下の蓄熱暖房装置
の配置を示す平面図である。 ・・・・・基礎部、 ・・・・・ヒータ（発熱装置）、 ５　ａ、　５　ｂ・・・・・換気口、 ・・・・・袋に封入された水、 ・・・・・ファン装置、 ２・・・・・床下、 ８・・・・・袋、 １−１・・・・・ファン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 住宅の基礎部に囲まれた床下の換気口に臨む位置に配設
   された複数の発熱装置と、内部に水が封入されかつ前記
   発熱装置の配設された床下の全面に亙って複数段に積ま
   れた複数の樹脂製の袋と、住宅外部の前記換気口を臨む
   位置に設けられたヒートポンプユニットのファン装置と
   を具備してなり、 一定時間深夜電力を前記発熱装置に供給することにより
   この発熱装置の加熱によって前記袋内部の水を加熱させ
   、加熱した水の放熱量により前記床下の内部の空気を昇
   温させるとともに、前記ヒートポンプユニットのファン
   装置を作動させて床下の内部の換気を行うことを特徴と
   する蓄熱暖房装置。