JPH07309388A - 無水塩化アルミニウムの包装法 - Google Patents
無水塩化アルミニウムの包装法Info
- Publication number
- JPH07309388A JPH07309388A JP12591394A JP12591394A JPH07309388A JP H07309388 A JPH07309388 A JP H07309388A JP 12591394 A JP12591394 A JP 12591394A JP 12591394 A JP12591394 A JP 12591394A JP H07309388 A JPH07309388 A JP H07309388A
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- aluminum chloride
- calcium oxide
- chloride anhydride
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Abstract
(57)【要約】
【目的】
【構成】無水塩化アルミニウムに対し重量比で0.01
〜10%の酸化カルシウムを無水塩化アルミニウムとを
同一容器に包装する無水塩化アルミニウムの包装法 【効果】腐食性ガスの発生が抑制され、容器の腐食が防
止される。
〜10%の酸化カルシウムを無水塩化アルミニウムとを
同一容器に包装する無水塩化アルミニウムの包装法 【効果】腐食性ガスの発生が抑制され、容器の腐食が防
止される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無水塩化アルミニウム
の包装法に関する。
の包装法に関する。
【0002】
【従来の技術】 技術的背景 無水塩化アルミニウムは、種々の反応に使用される重要
な化学製品である。 類似技術 無水塩化アルミニウムは潮解性が強く湿った空気中では
発煙する。このガスは腐食性を有し大部分の金属を腐食
させる。また水に対しては多量の熱とともに白色煙霧状
の刺激性かつ腐食性のガスを放出して溶ける。そのた
め、無水塩化アルミニウムを輸送或いは保管のために包
装するときは、充分乾燥した雰囲気中で行い気密容器等
を用いる必要がある。 包装形態はドラム充填やコンテ
ナ充填が一般的となっており、その荷姿の気密性は必ず
しも充分であるとは言えない。実際に密栓されたドラム
缶などにおいても、開栓してみるとガスが充満していた
り、ドラム内部が腐食しているのが見られる。これはド
ラム内部に存在する水分、または水分を含む外気がドラ
ム内に浸入し無水塩化アルミニウムと反応して腐食性ガ
スが発生したためと考えられる。このような包装容器内
部の腐食および発生ガスを防止する対策として一般的に
水酸化カルシウムが吸収剤として多く用いられている。
すなわち湿った空気中の水分が無水塩化アルミニウムと
反応して発生する無水塩化水素ガスを水酸化カルシウム
に吸収させることにより腐食性ガスの発生を防ぎ充填容
器内部の腐食を防ぐものである。しかしこの場合、水酸
化カルシウムが発生した塩化水素ガスを吸収して塩化カ
ルシウムになる際に水が副生し、この水が再び無水塩化
アルミニウムと反応して新たに塩化水素ガスを発生させ
る結果となり、ひいては充填容器内部を腐食させ、また
は有害な塩酸ガスが充満する結果となる。
な化学製品である。 類似技術 無水塩化アルミニウムは潮解性が強く湿った空気中では
発煙する。このガスは腐食性を有し大部分の金属を腐食
させる。また水に対しては多量の熱とともに白色煙霧状
の刺激性かつ腐食性のガスを放出して溶ける。そのた
め、無水塩化アルミニウムを輸送或いは保管のために包
装するときは、充分乾燥した雰囲気中で行い気密容器等
を用いる必要がある。 包装形態はドラム充填やコンテ
ナ充填が一般的となっており、その荷姿の気密性は必ず
しも充分であるとは言えない。実際に密栓されたドラム
缶などにおいても、開栓してみるとガスが充満していた
り、ドラム内部が腐食しているのが見られる。これはド
ラム内部に存在する水分、または水分を含む外気がドラ
ム内に浸入し無水塩化アルミニウムと反応して腐食性ガ
スが発生したためと考えられる。このような包装容器内
部の腐食および発生ガスを防止する対策として一般的に
水酸化カルシウムが吸収剤として多く用いられている。
すなわち湿った空気中の水分が無水塩化アルミニウムと
反応して発生する無水塩化水素ガスを水酸化カルシウム
に吸収させることにより腐食性ガスの発生を防ぎ充填容
器内部の腐食を防ぐものである。しかしこの場合、水酸
化カルシウムが発生した塩化水素ガスを吸収して塩化カ
ルシウムになる際に水が副生し、この水が再び無水塩化
アルミニウムと反応して新たに塩化水素ガスを発生させ
る結果となり、ひいては充填容器内部を腐食させ、また
は有害な塩酸ガスが充満する結果となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、腐食性ガス
の発生を防止し、容器の腐食を抑制した無水塩化アルミ
ニウムの包装法である。
の発生を防止し、容器の腐食を抑制した無水塩化アルミ
ニウムの包装法である。
【0004】
【課題を解決するための手段】 発明の構成 本発明は、酸化カルシウムと無水塩化アルミニウムとを
同一容器に包装する無水塩化アルミニウムの包装法であ
り、更に具体的には、無水塩化アルミニウムに対し重量
比で0.01〜10%の酸化カルシウムを無水塩化アル
ミニウムとを同一容器に包装する無水塩化アルミニウム
の包装法である。
同一容器に包装する無水塩化アルミニウムの包装法であ
り、更に具体的には、無水塩化アルミニウムに対し重量
比で0.01〜10%の酸化カルシウムを無水塩化アル
ミニウムとを同一容器に包装する無水塩化アルミニウム
の包装法である。
【0005】詳細な説明 本発明においては、包装容器内に混入した水分は酸化カ
ルシウムと反応して水酸化カルシウムとなることで水分
を固定し、腐食性ガスの発生を防止するものである。本
発明に使用される酸化カルシウムとしては粉末状または
顆粒状で平均粒径が5mm以下のものが好ましくこれ以上
では比表面積が小さくなるので効果は減少する。使用量
は無水塩化アルミニウムに対して重量比で0.01〜1
0%であるが、0.01〜0.02%では場合により効
果が不完全な場合がある。その効果が充分有効に発揮さ
れるのは0.1%以上で、かつコスト、使用済みの酸化
カルシウム及び水酸化カルシウムの廃棄などの処分及び
包装容器の容量を考慮すると1%以下が好ましい。この
酸化カルシウムは、無水塩化アルミニウムと混合しない
様に、別個に包装され無水塩化アルミニウムと同一容器
内に包装・充填される。酸化カルシウムを包装する包装
材としては、腐食性ガスに耐えうる材質、例えば耐薬品
性耐酸性を持つ合成繊維、無機繊維、紙などか好まし
く、繊維状例えば不織布等で通気性を有しているものが
好ましい。通常は、無水塩化アルミニウムをその儘或い
は袋等に包装してドラム或いはコンテナに入れ、さらに
包装された酸化カルシウムを入れて、該ドラム或いはコ
ンテナを密閉して包装する。勿論、包装された酸化カル
シウムを数カ所に別けて無水塩化アルミニウムと一緒に
包装することも可能である。
ルシウムと反応して水酸化カルシウムとなることで水分
を固定し、腐食性ガスの発生を防止するものである。本
発明に使用される酸化カルシウムとしては粉末状または
顆粒状で平均粒径が5mm以下のものが好ましくこれ以上
では比表面積が小さくなるので効果は減少する。使用量
は無水塩化アルミニウムに対して重量比で0.01〜1
0%であるが、0.01〜0.02%では場合により効
果が不完全な場合がある。その効果が充分有効に発揮さ
れるのは0.1%以上で、かつコスト、使用済みの酸化
カルシウム及び水酸化カルシウムの廃棄などの処分及び
包装容器の容量を考慮すると1%以下が好ましい。この
酸化カルシウムは、無水塩化アルミニウムと混合しない
様に、別個に包装され無水塩化アルミニウムと同一容器
内に包装・充填される。酸化カルシウムを包装する包装
材としては、腐食性ガスに耐えうる材質、例えば耐薬品
性耐酸性を持つ合成繊維、無機繊維、紙などか好まし
く、繊維状例えば不織布等で通気性を有しているものが
好ましい。通常は、無水塩化アルミニウムをその儘或い
は袋等に包装してドラム或いはコンテナに入れ、さらに
包装された酸化カルシウムを入れて、該ドラム或いはコ
ンテナを密閉して包装する。勿論、包装された酸化カル
シウムを数カ所に別けて無水塩化アルミニウムと一緒に
包装することも可能である。
【0006】
実施例1 25kgの一重袋詰(塩化ビニル袋)及び二重袋詰(内
側:塩化ビニル袋、外側:ポリエチレン袋)された無水
塩化アルミニウム2袋を50kg用ドラム缶(鉄製)に
詰めたものに、工業用酸化カルシウム粉末(平均粒径5
μm)を無水塩化アルミニウムの重量比で 0.6%
(300g)をポリエステル繊維の不織布で作った袋に
入れたものをドラム缶と袋の間に入れ密封した。2ヶ月
後これを開封したところ、一重袋詰及び二重袋詰共に、
ガスの発生は見られずドラム缶内部に錆は観察されなか
った。
側:塩化ビニル袋、外側:ポリエチレン袋)された無水
塩化アルミニウム2袋を50kg用ドラム缶(鉄製)に
詰めたものに、工業用酸化カルシウム粉末(平均粒径5
μm)を無水塩化アルミニウムの重量比で 0.6%
(300g)をポリエステル繊維の不織布で作った袋に
入れたものをドラム缶と袋の間に入れ密封した。2ヶ月
後これを開封したところ、一重袋詰及び二重袋詰共に、
ガスの発生は見られずドラム缶内部に錆は観察されなか
った。
【0007】比較例1 実施例1において、工業用酸化カルシウム粉末に代え
て、工業用水酸化カルシウム粉末(平均粒径5μm)を
1.2%(600g)入れたところ、ガスの発生はなか
ったがドラム缶内部全面に錆の発生が観察された。
て、工業用水酸化カルシウム粉末(平均粒径5μm)を
1.2%(600g)入れたところ、ガスの発生はなか
ったがドラム缶内部全面に錆の発生が観察された。
【0007】実施例2 25kg一重袋詰(塩化ビニル袋)または二重袋詰(内
側:塩化ビニル袋、外側:ポリエチレン袋)された無水
塩化アルミニウム2袋を50kg用ドラム缶(鉄製)に
詰めたもの4本に、顆粒状の酸化カルシウム粉末(平均
粒径3mm)を無水塩化アルミニウムの重量比で0.6%
(300g)、0.2%(100g)、0.1%(50
g)、0.02%(10g)をそれぞれポリエステル繊
維の不織布で作った袋に入れたものをドラム缶と袋の間
に入れ密封した。 3ヶ月後これを開封したところ0.
6%、0.2%:0.1%のものはいずれもガスの発生
は見られずドラム缶内部に錆は観察されなかった。0.02
%のものはわずかな塩酸臭と共に白煙を生じたがドラム
内部に錆は観察されなかった。上記の結果より0.02%の
充填量でも実用上問題はなかった。
側:塩化ビニル袋、外側:ポリエチレン袋)された無水
塩化アルミニウム2袋を50kg用ドラム缶(鉄製)に
詰めたもの4本に、顆粒状の酸化カルシウム粉末(平均
粒径3mm)を無水塩化アルミニウムの重量比で0.6%
(300g)、0.2%(100g)、0.1%(50
g)、0.02%(10g)をそれぞれポリエステル繊
維の不織布で作った袋に入れたものをドラム缶と袋の間
に入れ密封した。 3ヶ月後これを開封したところ0.
6%、0.2%:0.1%のものはいずれもガスの発生
は見られずドラム缶内部に錆は観察されなかった。0.02
%のものはわずかな塩酸臭と共に白煙を生じたがドラム
内部に錆は観察されなかった。上記の結果より0.02%の
充填量でも実用上問題はなかった。
【0008】
【発明の効果】包装容器内での、腐食性ガスの発生を防
止し、容器の腐食を防止することができる。
止し、容器の腐食を防止することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】酸化カルシウムと無水塩化アルミニウムと
を同一容器に包装することを特徴とする無水塩化アルミ
ニウムの包装法 - 【請求項2】無水塩化アルミニウムに対し重量比で0.
01〜10%の酸化カルシウムを使用する請求項1の方
法 - 【請求項3】請求項2において、0.1〜1%の酸化カ
ルシウムを使用する方法 - 【請求項4】通気性の包装材で別個に包装された酸化カ
ルシウムを使用する請求項3の方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12591394A JPH07309388A (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | 無水塩化アルミニウムの包装法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12591394A JPH07309388A (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | 無水塩化アルミニウムの包装法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07309388A true JPH07309388A (ja) | 1995-11-28 |
Family
ID=14922028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12591394A Pending JPH07309388A (ja) | 1994-05-17 | 1994-05-17 | 無水塩化アルミニウムの包装法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07309388A (ja) |
-
1994
- 1994-05-17 JP JP12591394A patent/JPH07309388A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040106 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20040218 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040517 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |