JPH07309382A - エアゾール製品 - Google Patents

エアゾール製品

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JPH07309382A
JPH07309382A JP7054079A JP5407995A JPH07309382A JP H07309382 A JPH07309382 A JP H07309382A JP 7054079 A JP7054079 A JP 7054079A JP 5407995 A JP5407995 A JP 5407995A JP H07309382 A JPH07309382 A JP H07309382A
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JP
Japan
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aerosol container
aerosol
hydrogen peroxide
stock solution
container
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JP7054079A
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Keiichiro Teramoto
圭一郎 寺元
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OSAKA ZOSENJO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 エアゾール容器の金属面と原液とが接触する
ことによって原液中の過酸化水素が分解されることがな
く、また過酸化水素の分解によってエアゾール容器の内
圧が高くなったばあいであっても、金属製のエアゾール
容器と対比して耐圧性が高いエアゾール製品を提供す
る。 【構成】 エアゾール容器1の上端部にマウンティング
カップ4が装着されたエアゾール製品であって、エアゾ
ール容器としてポリエステル製エアゾール容器が用いら
れ、該ポリエステル製エアゾール容器内に、過酸化水素
および毛髪〜皮膚用有効成分を含有した原液と噴射剤が
充填されたエアゾール製品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアゾール製品に関す
る。さらに詳しくは、染毛剤エアゾール製品、毛髪脱色
剤エアゾール製品、体毛脱色剤エアゾール製品などとし
て好適に使用しうるエアゾール製品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エアゾール容器の材料としては、
アルミニウム板、亜鉛鋼板などの金属板が用いられてい
るが、エアゾール容器内に封入される原液などの内容物
が前記金属板を腐食するようなものであるばあいには、
エアゾール容器の内面に樹脂が被覆されたものが用いら
れている。
【0003】しかしながら、染毛剤、毛髪脱色剤、体毛
脱色剤などのように過酸化水素を含有した原液を、内面
が樹脂で被覆されたエアゾール容器内に充填したとき、
かかる樹脂被膜によってはエアゾール容器の金属面と原
液との接触を充分に断つことができないため、原液と金
属面との接触により、過酸化水素の分解が促進され、金
属面が腐食されるのみならず、エアゾール容器の内圧が
高くなり、該エアゾール容器が破裂するおそれがあっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、エアゾール容器の金属
面と原液とが接触することによって原液中の過酸化水素
が分解されることがなく、また過酸化水素の分解によっ
てエアゾール容器の内圧が高くなったばあいであっても
金属製のエアゾール容器と対比して耐圧性が高いエアゾ
ール製品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、エアゾール容
器の上端部にマウンティングカップが装着されたエアゾ
ール製品であって、エアゾール容器としてポリエステル
製エアゾール容器が用いられ、該ポリエステル製エアゾ
ール容器内に、過酸化水素および毛髪〜皮膚用有効成分
を含有した原液と噴射剤が充填されたことを特徴とする
エアゾール製品に関する。
【0006】
【作用および実施例】本発明のエアゾール製品は、前記
したように、エアゾール容器の上端部にマウンティング
カップが装着された製品であって、エアゾール容器とし
てポリエステル製エアゾール容器を用い、かかる容器内
に、過酸化水素および毛髪〜皮膚用有効成分を含有した
原液と噴射剤を充填したものである。
【0007】本発明においては、エアゾール容器とし
て、ポリエステル製エアゾール容器が用いられる。かか
るポリエステル製エアゾール容器を用いたばあいには、
原液に含有された過酸化水素が該ポリエステル製エアゾ
ール容器と反応することがないので、過酸化水素の反
応、分解によってエアゾール容器の内圧が高められるこ
とが大幅に抑制される。
【0008】前記ポリエステルの代表例としては、たと
えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレブ
チレートなどがあげられるが、これらのなかでは、とく
にポリエチレンテレフタレートは本発明において好適に
使用しうるものである。該ポリエチレンテレフタレート
は、耐溶剤性にすぐれたものである。
【0009】以下に本発明に用いられるエアゾール容器
の一実施態様を図面を参照にして説明する。
【0010】図1は、本発明に用いられるエアゾール容
器の概略断面図である。
【0011】エアゾール容器1の材料としては、前記し
たように、ポリエステルが用いられる。
【0012】エアゾール容器1の厚さは、あまりにも小
さいばあいには、耐圧性に劣るようになる傾向があるの
で、0.5mm以上、なかんづく1mm以上であること
が好ましく、またあまりにも大きいばあいには、耐圧性
は充分であるが、ポリエステルの使用量が多くなり、不
経済となる傾向があるので、5mm以下、なかんづく3
mm以下であることが好ましい。
【0013】エアゾール容器1の上端部には、マウンテ
ィングカップ4が装着されており、ステム2が設けられ
たバルブ3が、エアゾール容器1を密封して該マウンテ
ィングカップ4によって固定されている。
【0014】なお、前記マウンティングカップ4の材料
にはとくに限定がないが、通常、アルミニウム板などの
金属板などが用いられる。そこで、本発明においては、
たとえエアゾール製品が倒立状態で長期間にわたって保
存され、充填されている過酸化水素を含有した原液がか
かるマウンティングカップ4に接触するようなことが起
こったばあいであっても、原液中の過酸化水素が分解さ
れて内圧が高くなりすぎるなどのおそれが生じないよう
にするために、該マウンティングカップ4がその内面に
樹脂層が設けられたものであることが好ましい。
【0015】図2は、図1の概略断面図に示されるエア
ゾール容器1の上端部に装着されたマウンティングカッ
プ4の部分の概略拡大断面図であり、かかるマウンティ
ングカップ4の内面には、樹脂層5が設けられている。
【0016】前記樹脂層5としては、たとえばマウンテ
ィングカップ4の内面に樹脂をコーティングすることに
よって設けられる樹脂塗膜や、かかる内面にラミネート
することによって設けられる樹脂フィルムなどがあげら
れる。
【0017】前記樹脂塗膜を形成させる際に用いられる
樹脂としては、たとえばエポキシ樹脂、フェノール樹
脂、尿素樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂などの熱硬
化性樹脂があげられ、これらは単独でまたは2種以上を
混合して用いることができる。
【0018】樹脂塗膜の厚さは、あまりにも小さいばあ
いには、原液中の過酸化水素が金属などからなるマウン
ティングカップ4の表面に接触する可能性が高くなる傾
向があるので、5μm以上、なかんづく10μm以上で
あることが好ましく、またあまりにも大きいばあいに
は、その膜厚が不均一となりやすく、エアゾール製品の
密閉性が損なわれるようになる傾向があるので、100
μm以下、なかんづく50μm以下であることが好まし
い。
【0019】なお、前記マウンティングカップ4の内面
に樹脂塗膜を設ける方法にはとくに限定がなく、たとえ
ば通常の樹脂のコーティング法などを採用することがで
きる。
【0020】また、前記樹脂フィルムとしては、たとえ
ばナイロン−6,6、ナイロン−6、ナイロン−12な
どのポリアミド系樹脂、ポリテトラフルオロエチレンな
どのフッ素樹脂、ポリエチレンなどのポリオレフィン系
樹脂などの熱可塑性樹脂から形成されたフィルムなどが
あげられ、これらの樹脂は単独でまたは2種以上を混合
して用い、フィルムとすることができる。
【0021】樹脂フィルムの厚さは、あまりにも小さい
ばあいには、原液中の過酸化水素が金属などからなるマ
ウンティングカップ4の表面に接触する可能性が高くな
る傾向があるので、10μm以上、なかんづく20μm
以上であることが好ましく、またあまりにも大きいばあ
いには、マウンティングカップ4のエアゾール容器1へ
の機械的な固定力が弱くなる傾向があるので、200μ
m以下、なかんづく100μm以下であることが好まし
い。
【0022】なお、前記マウンティングカップ4の内面
に樹脂フィルムを設ける方法にはとくに限定がなく、た
とえば通常の樹脂フィルムの熱ラミネート法などを採用
することができる。
【0023】エアゾール容器1内には、過酸化水素およ
び毛髪〜皮膚用有効成分を含有した原液と噴射剤が充填
されている。
【0024】前記過酸化水素は、強い酸化力を有し、分
解して酸素を発生するので、酸化剤、漂白剤、消毒剤な
どとして利用しうるものである。かかる過酸化水素の原
液中における含有量は、えられるエアゾール製品の使用
目的などによって異なるが、あまりにも少ないばあいに
は、目的とする酸化作用、漂白作用や消毒作用が充分で
なくなる傾向があるので、通常1重量%以上、なかんづ
く3重量%以上とすることが好ましく、またあまりにも
多いばあいには、過酸化水素自体が不安定になり、分解
して酸素を発生し、エアゾール容器1の内圧が高くなり
すぎるようになる傾向があるので、10重量%以下、な
かんづく6重量%以下とすることが好ましい。
【0025】前記毛髪〜皮膚用有効成分としては、通
常、毛髪脱色剤、体毛脱色剤、二液式酸化染毛剤などに
用いられているものを用いることができる。
【0026】前記毛髪〜皮膚脱色剤や染毛剤に用いられ
る有効成分としては、たとえばフェナセチン、8−オキ
シキノリン、アセトフェネティディン、アセトアニリ
ド、スズ酸ソーダ、酸化アンチモン水和物、アルミナ、
アニリン、ラクトフェニン、ハイドロキノリン、尿素、
タンニン、ナフチルアミン、チモール、デキストリン、
カゼイン、アルブミン、サリチル酸ソーダなどの過酸化
水素の安定化剤;エチレンジアミンテトラ四酢酸二ナト
リウム、トリポリリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、ジヒ
ドロキシエチルグリシン、クエン酸、酒石酸、グルコン
酸などのキレート化剤;塩化ステアリルトリメチルアン
モニウム、ポリペプチド、アミノ酸、2−ピロリドン−
5−カルボン酸ナトリウム、ミルクカゼイン、エッグア
ルブミン、レシチン、パンテノール、ラノリンおよびそ
の誘導体、ヒマシ油やオリーブ油などの油脂、シリコー
ン油、スクワレン、流動パラフィン、α−オレフィンオ
リゴマー、ワセリン、脂肪酸、高級アルコール、グリセ
リン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコ
ール、ソルビット、カルビトール、ジエチルグリコール
モノメチルエーテル、尿素、陽イオン変性セルロールエ
ーテル誘導体、ポリビニルピロリドン誘導体4級アンモ
ニウム塩、ポリアクリル酸誘導体4級アンモニウム塩、
ポリアミド誘導体4級アンモニウム塩などの4級アンモ
ニウム塩、ポリ塩化ジステアリルジメチルアンモニウ
ム、アルキルポリエチレンイミンなどのコンディショニ
ング剤;エタノール、プロパノールなどの1価アルコー
ル;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタン
脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレング
リコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルキルアミドな
どの非イオン性界面活性剤;ポリぺプタイド脂肪酸縮合
塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル硫酸塩、N−アシルアミノ酸塩などのアニオン性界
面活性剤;アルキルアミノ酢酸ベタインなどの両性界面
活性剤;リン酸、リン酸水素ナトリウム、クエン酸、ク
エン酸ナトリウムなどのpH調整剤などがあげられ、こ
れらの有効成分の種類および使用量にはとくに限定がな
く、染毛剤、毛髪脱色剤、体毛脱色剤などの種類に応じ
て適宜選択して用いられることが好ましい。
【0027】また、原液には、必要により、たとえば前
記1価アルコール、多価アルコールをはじめ水などを溶
媒として用いることができる。
【0028】前記原液を用いてエアゾール製品とするば
あいには、その調製方法にはとくに限定がないが、たと
えば原液と噴射剤とを混合し、前記ポリエステル製エア
ゾール容器に通常の方法で充填する方法などがあげられ
る。
【0029】前記噴射剤としては、たとえばジメチルエ
ーテル、液化石油ガスなどの液化ガス、CO2 ガス、N
2 ガス、N2 Oガスなどの圧縮ガスなどがあげられ、こ
れらは単独でまたは2種以上を混合して用いることがで
きる。
【0030】前記噴射剤の使用量は、通常、原液をポリ
エステル製エアゾール容器に充填したときの内圧が35
℃で3〜8kg/cm2 ・Gとなるように調整すること
が好ましい。充填後のエアゾール容器の内圧が3kg/
cm2 ・G未満であるばあいには、エアゾール容器内に
充填された原液の残量が少なくなるにつれて噴射の勢い
が弱くなり、とくに低温下で噴射することができなくな
る傾向があり、また8kg/cm2 ・Gをこえるばあい
には、安全面で好ましくないようになる。
【0031】かくしてえられる本発明のエアゾール製品
には、エアゾール容器としてポリエステル製エアゾール
容器が用いられているので、従来のように金属製エアゾ
ール容器の金属面と原液とが接触することによって原液
中の過酸化水素が分解されることがない。また過酸化水
素の分解によってエアゾール容器の内圧が高くなったば
あいであっても、該ポリエステル製エアゾール容器は、
従来の金属製エアゾール容器と比べて耐圧性が高いの
で、安全性にすぐれたものである。
【0032】つぎに、本発明のエアゾール製品を実施例
にもとづいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる
実施例のみに限定されるものではない。
【0033】実施例1(毛髪脱色剤) 以下の処方の原液を調製した。
【0034】 [原液処方] 過酸化水素(35%) 5.7重量% フェナセチン 0.1重量% エチレンジアミン 四酢酸二ナトリウム 0.1重量% 塩化ステアリルトリ メチルアンモニウム(80%) 1.0重量% エタノール 5.0重量% グリセリン 2.0重量% ポリオキシエチレン (10)オレイルエーテル 1.0重量% リン酸 適量(pHを3.0に調整) 精製水 バランス (計) 100.0重量% 図1および図2に示されるような胴部の厚さが1.5m
m、満注量が95mlであり、その内面に厚さ10μm
のエポキシフェノール樹脂の樹脂塗膜が形成されたマウ
ンティングカップが上端部に装着されたポリエチレンテ
レフタレート製エアゾール容器に前記原液70mlを入
れ、噴射剤として液化石油ガスを容器の内圧が35℃で
4.0kg/cm2 ・Gとなるように圧入して毛髪脱色
剤エアゾール製品をえた。
【0035】えられたエアゾール製品を37℃の雰囲気
中に放置し、容器の内圧の経時変化を調べた。その結果
を表1に示す。
【0036】実施例2(二液式酸化染毛剤) 以下の処方の原液を調製した。
【0037】 [原液処方] 過酸化水素(35%) 16.9重量% フェナセチン 0.1重量% エチレンジアミン 四酢酸二ナトリウム 0.1重量% 塩化ステアリルトリ メチルアンモニウム(80%) 1.0重量% 1,3−ブチレングリコール 3.0重量% ポリオキシエチレン (10)ノニルフェニルエーテル 1.0重量% リン酸 適量(pHを3.0に調整) 精製水 バランス (計) 100.0重量% 図1および図2に示されるような胴部の厚さが1.5m
m、満注量が95mlであり、その内面に厚さ40μm
のナイロン−12からなる樹脂フィルムがラミネートさ
れたマウンティングカップが上端部に装着されたポリエ
チレンテレフタレート製エアゾール容器に前記原液70
mlを入れ、噴射剤として液化石油ガスを容器の内圧が
35℃で4.0kg/cm2 ・Gとなるように圧入して
二液式酸化染毛剤エアゾール製品をえた。
【0038】えられたエアゾール製品を37℃の雰囲気
中の放置し、容器の内圧の経時変化を調べた。その結果
を表1に示す。
【0039】実施例3(体毛脱色剤) 以下の処方の原液を調製した。
【0040】 [原液処方] 過酸化水素(35%) 5.7重量% フェナセチン 0.05重量% エチレンジアミン 四酢酸二ナトリウム 0.05重量% ポリオキシエチレン セチルエーテル 1.5重量% セタノール 0.5重量% ジエチレングリコール 2.0重量% ホホバ油 1.0重量% クエン酸 適量(pHを3.5に調整) 精製水 バランス (計) 100.0重量% 図1および図2に示されるような胴部の厚さが1.5m
m、満注量が95mlであり、その内面に厚さ40μm
のポリエチレンテレフタレートからなる樹脂フィルムが
ラミネートされたマウンティングカップが上端部に装着
されたポリエチレンテレフタレート製エアゾール容器に
前記原液70mlを入れ、噴射剤として液化石油ガスを
容器の内圧が35℃で4.0kg/cm2 ・Gとなるよ
うに圧入して体毛脱色剤エアゾール製品をえた。
【0041】えられたエアゾール製品を37℃の雰囲気
中に放置し、容器の内圧の経時変化を調べた。その結果
を表1に示す。
【0042】実施例4(毛髪脱色剤) 以下の処方の原液を調製した。
【0043】 [原液処方] 過酸化水素(35%) 5.7重量% フェナセチン 0.1重量% エチレンジアミン 四酢酸二ナトリウム 0.1重量% 塩化ステアリルトリ メチルアンモニウム(80%) 1.0重量% エタノール 5.0重量% グリセリン 2.0重量% ポリオキシエチレン (10)オレイルエーテル 1.0重量% リン酸 適量(pHを3.0に調整) 精製水 バランス (計) 100.0重量% 図1に示されるような胴部の厚さが1.5mm、満注量
が95mlのポリエチレンテレフタレート製エアゾール
容器に前記原液70mlを入れ、噴射剤として液化石油
ガスを容器の内圧が35℃で4.0kg/cm2 ・Gと
なるように圧入して毛髪脱色剤エアゾール製品をえた。
【0044】えられたエアゾール製品を37℃の雰囲気
中に放置し、容器の内圧の経時変化を調べた。その結果
を表1に示す。
【0045】比較例1 実施例2において、エアゾール容器として内面にエポキ
シフェノール系樹脂がコートされたアルミニウム製容器
(満注量95ml)を用いたほかは、実施例2と同様に
して二液式酸化染毛剤エアゾール製品をえた。
【0046】えられたエアゾール製品を37℃の雰囲気
中に放置し、容器の内圧の経時変化を調べた。その結果
を表1に示す。
【0047】なお、表1中には、マウンティングカップ
の内面の樹脂層(樹脂塗膜または樹脂フィルム)の有無
をあわせて示す。
【0048】
【表1】
【0049】表1に示された結果から、実施例1〜4で
えられた本発明のエアゾール製品は、過酸化水素を含有
した原液が充填されているにもかかわらず、過酸化水素
の分解による内圧の上昇が低く抑えられていることがわ
かる。
【0050】また、とくに実施例1〜3でえられた本発
明のエアゾール製品は、マウンティングカップの内面に
樹脂層が設けられたものであるので、実施例4でえられ
た樹脂層が設けられていない製品と比べて、とくに倒立
させたばあいであっても、過酸化水素の分解による内圧
の上昇がきわめて低く抑えられていることがわかる。
【0051】
【発明の効果】本発明のエアゾール製品は、エアゾール
容器の金属面と原液とが接触することによって原液中の
過酸化水素が分解されることがなく、また過酸化水素の
分解によってエアゾール容器の内圧が高くなったばあい
であっても、金属製のエアゾール容器と対比して耐圧性
が高いので、安全性にすぐれるという効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアゾール製品に用いられるエアゾー
ル容器の概略断面図である。
【図2】図1に示されたエアゾール容器の上端部に装着
されたマウンティングカップの部分の概略拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
1 エアゾール容器 4 マウンティングカップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアゾール容器の上端部にマウンティン
    グカップが装着されたエアゾール製品であって、エアゾ
    ール容器としてポリエステル製エアゾール容器が用いら
    れ、該ポリエステル製エアゾール容器内に、過酸化水素
    および毛髪〜皮膚用有効成分を含有した原液と噴射剤が
    充填されたことを特徴とするエアゾール製品。
  2. 【請求項2】 マウンティングカップがその内面に樹脂
    層が設けられたものである請求項1記載のエアゾール製
    品。
  3. 【請求項3】 樹脂層が樹脂塗膜である請求項2記載の
    エアゾール製品。
  4. 【請求項4】 樹脂層が樹脂フィルムである請求項2記
    載のエアゾール製品。
JP7054079A 1994-03-15 1995-03-14 エアゾール製品 Pending JPH07309382A (ja)

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JP7054079A JPH07309382A (ja) 1994-03-15 1995-03-14 エアゾール製品

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JP4407094 1994-03-15
JP6-44070 1994-03-15
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001139075A (ja) * 1999-11-15 2001-05-22 Hokkai Can Co Ltd エアゾール容器
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JP2014205493A (ja) * 2013-04-10 2014-10-30 株式会社三谷バルブ エアゾール容器に取り付けられるマウンティングキャップおよびこのマウンティングキャップを備えたエアゾール式製品

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