JPH07309088A - 磁気カードの製造方法 - Google Patents

磁気カードの製造方法

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JPH07309088A
JPH07309088A JP6101470A JP10147094A JPH07309088A JP H07309088 A JPH07309088 A JP H07309088A JP 6101470 A JP6101470 A JP 6101470A JP 10147094 A JP10147094 A JP 10147094A JP H07309088 A JPH07309088 A JP H07309088A
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JP6101470A
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English (en)
Inventor
Tsuyoshi Takenaka
剛志 武中
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 少なくとも片面に離型効果を有する熱可塑性
樹脂製の離型フィルムの離型効果を有する面上に磁気記
録層の着色を隠蔽するための隠蔽層を形成し、隠蔽層上
に磁気記録層を積層してこれを転写フィルムとし、厚さ
0.6mm以上の熱可塑性樹脂からなる基材の少なくと
も片面全面と転写フィルムの磁気記録層面とを貼り合わ
せた後、離型フィルムを剥離することで基材の少なくと
も片面全面に磁気記録層及び隠蔽層を転写して磁気シー
トを形成し、該磁気シートの少なくとも片面に文字、絵
柄等の印刷層及び必要により保護層を順次積層形成する
磁気カードの製造方法。 【効果】 磁気カードを構成する熱可塑性樹脂シートは
基材シート1種類ですみ、熱プレス工程が省略され、生
産性が向上し、安定した性能をもつ磁気カードが製造で
きた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレジットカード、銀
行用キャッシュカード、身分証明カード等の磁気記録層
を有する磁気カードの製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂からなる基体上に磁気記録
層を設けた磁気カードはクレジットカード、銀行用キャ
ッシュカード、身分証明カード、給油用カード等として
幅広く用いられている。これら従来の磁気カードは、ポ
リ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂を基材とし、磁気記録層
は磁気ストライプと呼ばれ,PET(ポリエチレンテレ
フタレート)テープ等上の磁気層を基材上の所望部分に
ストライプ状に熱転写または貼り合わせることにより形
成されている。この層構成では磁気ストライプにより文
字図案等の印刷面が制限され、かつデザインの自由度が
制限されるため、高意匠性の妨げになっていた。最近
は、このデザインの自由度を高めるために磁気ストライ
プを転写した基材面全面に隠蔽層を設け、この隠蔽層上
に文字、図案等を印刷し保護層で印刷を保護する磁気カ
ードが多くなっている。しかし、磁気ストライプを隠蔽
する隠蔽層の形成には、磁気ストライプと基材面の段差
や色調の差等を隠蔽する特殊な隠蔽技術が必要であり、
生産性向上の妨げになっていた。さらにこの磁気ストラ
イプを転写または張り合わせる際の位置合わせやカード
裁断時の位置合わせが難しく歩留まりが悪いなど生産コ
ストの面から改善が望まれていた。そこで、磁気カード
の基材全面に磁気記録層と隠蔽層を順次形成することに
より、上記の問題を解決する磁気カードの製法が提言さ
れている(特開昭54−73608号公報、特開平2−
249696号公報、特開平6−28660号公報)。
これらの方法によると特殊な隠蔽技術は特に必要なくな
り、更に位置合わせの精度は向上するが、カードを構成
するシートの種類が多い事、また製造過程で熱プレス工
程があり時間がかかることなどが生産性向上の妨げにな
っており、改善すべき点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、磁気カードを構成するシートの種類を単一に
し、熱プレス工程を省くことにより従来の磁気カードの
製法を簡易にし、生産性が高く安価でかつ品質の安定し
た磁気カードの製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも片
面に離型効果を有する熱可塑性樹脂製の離型フィルムの
離型効果を有する面上に磁気記録層の着色を隠蔽するた
めの隠蔽層を形成し、隠蔽層上に磁気記録層を積層して
これを転写フィルムとし、厚さ0.6mm以上の熱可塑
性樹脂からなる基材の少なくとも片面全面と転写フィル
ムの磁気記録層面とを貼り合わせた後、離型フィルムを
剥離することで基材の少なくとも片面全面に磁気記録層
及び隠蔽層を転写して磁気シートを形成し、該磁気シー
トの少なくとも片面に文字、絵柄等の印刷層及び必要に
より保護層を順次積層形成した後、所定の寸法に打ち抜
き加工することを特徴とする磁気カードの製造方法に関
するものである。
【0005】以下、図面を参照しながら本発明による磁
気カードの製造工程を説明する。まず、熱可塑性樹脂シ
ート基材に磁気記録層と隠蔽層を転写するための転写フ
ィルムを製造する方法について説明する(図1a,
b)。少なくとも片面に離型効果を有する熱可塑性樹脂
製の離型フィルム1の離型効果を有する面2の全面にわ
たってグラビア法、ロール法、ナイフエッジ法などの従
来公知の塗布方法によって、隠蔽層3を乾燥後の塗膜の
厚さが0.1〜10μ、好ましくは1〜5μになるよう
に形成する(図1a)。さらにこの隠蔽層3の全面にわ
たって従来公知の塗布方法により乾燥後の塗膜の厚さが
1〜50μ、好ましくは3〜20μになるように磁気記
録層4を積層し(図1b)、転写フィルム10の原反と
する。ここで用いる離型フィルムは、厚さ5〜100
μ、好ましくは20〜50μの片面に離型処理を施した
PET、OPP(延伸ポリプロピレン)又はポリエチレ
ンなどの少なくとも片面に離型効果を有する熱可塑性樹
脂フィルムである。
【0006】次に、基材の熱可塑性樹脂シート6に磁気
記録層4及び隠蔽層3を転写する(図1c、d)。基材
に用いる熱可塑性樹脂シート6は塩化ビニルシートが好
ましく、厚さが0.6mm以上で、磁気記録層及び隠蔽
層を転写した後文字、絵柄等の印刷層及び保護層を積層
した後の全厚が0.7〜0.8mmになるように選ばれ
た板状のもので、縦及び横方向の寸法は印刷工程やカー
ドを打ち抜く際の取り数を考慮して適宜選定されたもの
を用いる。転写フィルム10と熱可塑性樹脂シート基材
6を貼り合わせるには、転写フィルム10の磁気記録層
4面の全面にわたって従来公知の方法で接着層5を設け
て基材6の全面とロールによって圧着させてラミネート
する(図1c)。磁気カードの両面に磁気記録層が必要
であれば、基材6の両面に転写フィルム10を貼り合わ
せればよい(図2a)。この際、工数やコストの面から
は両面同時に貼り合わせるのが望ましいが、機械の構造
上両面に同時に貼着する事が不可能であれば片面ずつ貼
り合わせても構わない。
【0007】この時、転写フィルム10はロール状であ
り、熱可塑性シート基材6は板状であるから、例えば図
4のようにして熱可塑性樹脂シート基材6をベルトやロ
ールなどで連続的に搬送しながら貼り合わせ加工を行う
とよい。次に、転写フィルム10の離型フィルム1を剥
離して磁気シート11を作製する(図1d)。離型フィ
ルム1の剥離は生産性を考慮して、例えば図4のように
して貼り合わせ工程と同一のラインで行うのが望まし
い。さらに、磁気シート11の少なくとも片面に磁気カ
ードに必要な絵柄や文字等の印刷層7及び絵柄や文字の
印刷層7形成する。印刷層上には、印刷層を保護するた
めの保護層8を積層するのが好ましい(図1e)。最後
に所定の磁気カードの寸法に打ち抜き加工して磁気カー
ドが完成する(図3)。
【0008】
【実施例】
(実施例1)次のような手順で磁気カードを作製した。
片面に離型層2を設けた厚さ38μmのPETフィルム
1を離型フィルムとして用いて、その剥離層2上の全面
にわたって銀色の隠蔽層3を乾燥後の厚さが3μmにな
るように形成し(図1a)、さらに隠蔽層3上の全面に
わたって保磁力650Oeを有する磁気記録層4を乾燥
後の厚さが10μmになるように積層して転写フィルム
10を作製した(図1b)。基材6としては厚さ0.7
mm、横350mm、縦600mmの板状の白色硬質塩
化ビニルシートを用いた。図4に示すような装置を使用
してロール状の転写フィルム10を巻き出しながら塗工
室20及び乾燥室21において転写フィルム10の磁気
記録層4上の全面にわたって接着剤層5を形成し、同一
のラインで板状の白色硬質塩化ビニルシート6をベルト
23とロール24によって連続的に搬送しながら転写フ
ィルム10と板状の白色硬質塩化ビニルシート6の片面
全面をラミネートロール22によって圧着して貼り合わ
せ、その後PETフィルム1を離型層2と共に剥離して
ロール状に巻き取り隠蔽層3及び磁気記録層4を板状の
白色塩化ビニルシートに転写して磁気シート11を作製
した(図1c,d)。次に、この磁気シートの両面に磁
気カードに必要な絵柄や文字等の印刷層7及び印刷層7
を保護するための保護層8を積層して(図1e)、その
後所定のカードのサイズに打ち抜いて磁気カードを作製
した(図3)。
【0009】(実施例2)実施例1と同様に片面に離型
層2を設けた厚さ38μmのPETフィルム1を離型フ
ィルムとして用いて、その離型層2上の全面にわたって
銀色の隠蔽層3を乾燥後の厚さが3μmになるように形
成し、さらに隠蔽層3上の全面にわたって保磁力650
Oeを有する磁気記録層を乾燥後の厚さが10μmにな
るように積層して転写フィルム10を作製した(図1
b)。さらに転写フィルム10の磁気記録層4の全面に
わたってヒートシールラッカーを塗布、乾燥し、接着層
5を設けた。この接着層5を設けた転写フィルム10と
厚さ0.7mm、横350mm、縦600mmの板状の
白色硬質塩化ビニルシート基材6とを図5に示すような
装置を使用して、板状の白色硬質塩化ビニルシート6の
上下からロール状の転写フィルム10巻き出すととも
に、板状の白色塩化ビニルシートをロール26とベルト
25によって連続的に搬送しながらヒートロール27に
より板状の白色硬質塩化ビニルシート6の両面全面と転
写フィルム10の接着層5を熱圧着させ(図2a)、さ
らにPETフィルム1を離型層2とともに剥離してロー
ル状に巻き取り、隠蔽層3と磁気記録層4を転写して磁
気シート12を作製した(図2b)。次に、この磁気シ
ートの両面に磁気カードに必要な絵柄や文字等の印刷層
7及び印刷層7を保護するための保護層8を積層して
(図2c)、その後所定のカードのサイズに打ち抜いて
磁気カードを作製した(図3)。
【0010】
【発明の効果】本発明により実施例1及び2のようにし
て磁気カードを製造することにより、磁気カードを構成
する熱可塑性樹脂シートは基材シート1種類ですみ、熱
プレス工程が省略され、生産性が向上し、安定した性能
をもつ磁気カードが製造できた。さらに従来磁気カード
は印刷メーカーが樹脂メーカーから基材やオーバーシー
トとなる塩化ビニルシートを購入して、磁気ストライプ
加工や熱プレス加工、印刷などを行っていたが、本発明
による磁気カードの製造方法では絵柄や文字等の印刷層
及び保護層の形成が磁気シート作製後となるため、印刷
メーカーは磁気シートまで加工されたシートを購入して
絵柄や文字の印刷層印刷及び保護層の形成を行えばよい
ので印刷メーカーの負担は大幅に軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による片面に磁気記録層を持つ磁気カー
ドの製造方法を説明するための断面図。
【図2】本発明による両面に磁気記録層を持つ磁気カー
ドの製造方法を説明するための断面図。
【図3】磁気カードの打ち抜き加工を説明するための斜
視図。
【図4】本発明による磁気カードの製造方法を説明する
ための装置の模式図。
【図5】本発明による磁気カードの製造方法を説明する
ための装置の模式図。
【符号の説明】 1:離型フィルム 2:離型層 3:隠蔽
層 4:磁気記録層 5:接着層 6:基材 7:印刷層 8:保護層 10:転
写フィルム 11,12:磁気シート 13:磁
気カード 20:塗工室 21:乾燥室 22:ラ
ミネートロール 23,25:搬送ベルト 24,2
6:搬送ロール 27:ヒートロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも片面に離型効果を有する熱可
    塑性樹脂製の離型フィルムの離型効果を有する面上に磁
    気記録層の着色を隠蔽するための隠蔽層を形成し、隠蔽
    層上に磁気記録層を積層してこれを転写フィルムとし、
    厚さ0.6mm以上の熱可塑性樹脂からなる基材の少な
    くとも片面全面と転写フィルムの磁気記録層面とを貼り
    合わせた後、離型フィルムを剥離することで基材の少な
    くとも片面全面に磁気記録層及び隠蔽層を転写して磁気
    シートを形成し、該磁気シートの少なくとも片面に文
    字、絵柄等の印刷層を形成した後、所定の磁気カードの
    寸法に打ち抜き加工することを特徴とする磁気カードの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 印刷層上に印刷層を保護するための保護
    層を積層することを特徴とする請求項1記載の磁気カー
    ドの製造方法。
JP6101470A 1994-05-17 1994-05-17 磁気カードの製造方法 Pending JPH07309088A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001042795A (ja) * 1999-08-04 2001-02-16 Toppan Printing Co Ltd 可逆性記録媒体及びそれを用いたカード及びその製造方法
JP2008500212A (ja) * 2004-05-21 2008-01-10 シーエフシー インターナショナル, インク. ラミネートシートの製造方法及び当該方法によって製造される製品

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