JPH0558087A - 磁気ストライプ付きカードとその製造方法 - Google Patents

磁気ストライプ付きカードとその製造方法

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JPH0558087A
JPH0558087A JP3253039A JP25303991A JPH0558087A JP H0558087 A JPH0558087 A JP H0558087A JP 3253039 A JP3253039 A JP 3253039A JP 25303991 A JP25303991 A JP 25303991A JP H0558087 A JPH0558087 A JP H0558087A
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JP
Japan
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card
stripes
magnetic stripe
magnetic
coating material
Prior art date
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Pending
Application number
JP3253039A
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English (en)
Inventor
Akihiro Mizumura
明広 水村
Yuri Oki
由利 大木
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表裏面で同一又は異なる情報を記憶でき、表
裏面の磁気ストライプの位置決めを容易に行うことがで
きる。 【構成】 カード基材1の表裏面に異なる幅の磁気スト
ライプ21,22を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ストライプ付きカ
ードとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の磁気ストライプ付きカー
ドは、キャッシュカードやクレジットカード、ICカー
ド、会員証などに広く使用されており、暗証番号などを
記憶する磁気ストライプがカード基材のおもて面又は裏
面の所定の位置に1本形成されているのが普通である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の磁気ス
トライプ付きカードでは、1枚のカードの表裏面で、ク
レジットカードと会員証などのように異なる機能を持た
せようとした場合に、一方のシステムで磁気ストライプ
を使用してしまうと、他方のシステムでは磁気ストライ
プを使用することができなかった。
【0004】このため、カード基材の表裏面に、磁気ス
トライプを形成しようとすると、磁気ストライプを別々
に形成し、しかも、熱プレスして積層しなければならな
いので、各磁気ストライプを表裏面に位置精度よく形成
することが難しかった。
【0005】本発明の目的は、前述の課題を解決し、表
裏面で同一又は異なる情報を記憶できる磁気ストライプ
付きカードと、表裏面の磁気ストライプの位置決めを容
易に行うことができる磁気ストライプ付きカードのその
製造方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明による磁気ストライプ付きカードは、カード
の表裏に異なる幅の磁気ストライプを形成した構成とし
てある。
【0007】一方、本発明による磁気ストライプ付きカ
ードの製造方法は、異なる幅の磁気ストライプを形成し
た2枚の被覆材を作製する被覆材作製工程と、カード基
材の表裏面に前記被覆材を載置して熱プレスして積層す
る被覆材積層工程と、前記被覆材上に装飾材を載置して
熱プレスにより転写する装飾材積層工程とから構成した
構成としてある。
【0008】また、本発明による磁気ストライプ付きカ
ードの製造方法は、異なる幅の磁気ストライプを形成し
た2枚の被覆材を作製する被覆材作製工程と、カード基
材の裏表面に前記被覆材と転写材を載置して同時に熱プ
レスする被覆材・装飾材積層工程とから構成することが
できる。
【0009】
【作用】本発明によれば、カード基材の一方の面に形成
される磁気ストライプの幅を、他方の面に形成される磁
気ストライプの幅よりも広くしたので、表裏面での位置
精度が低くても、リーダライタのヘッドが磁気ストライ
プを外れることがなく誤った読み取り、書き込みが行わ
れることはない。
【0010】
【実施例】以下、図面等を参照して、実施例につき、本
発明を詳細に説明する。図1〜図3は、本発明による磁
気ストライプ付きカードの実施例を示した図であって、
図1は平面図、図2は裏面図、図3は厚み方向に展開的
に示した模式図である。
【0011】カード基材1は、このカードの担体となる
ものであり、センタコア11と、そのセンタコア11の
両側に被覆材12,13が積層された構造である。
【0012】センタコア11は、ポリ塩化ビニル樹脂,
ポリエチレン樹脂,ポリプロピレン樹脂,ポリエチレン
テレフタレート樹脂,ABS樹脂(アクリロニトリル/
ブタジエン/スチレン共重合樹脂),AS樹脂(アクリ
ロニトリル/スチレン共重合樹脂),ポリサルホン樹
脂,ポリカーボネイト樹脂,ポリイミド系樹脂、ポリメ
チルメタクリレートに代表されるアクリル系樹脂等の高
分子材料からなるフィルム又はシート等(以下、単にフ
ィルムという)、あるいはガラス繊維埋め込みエポキシ
樹脂に代表される無機有機材料混合体からなるフィル
ム、あるいは又、鉄,銅,アルミニウムなどの金属板な
とが使用できる。なお、高分子材料又は無機有機材料混
合体からなるフィルムを用いる場合には、顔料等を混練
して、必要な色や濃度が得られるようにする。
【0013】この実施例では、センタコア11は、厚さ
約0.56mmの乳白色硬質ポリ塩化ビニルフィルムが
使用されている。センタコア11には、単位カードの外
形寸法が約54×86mmになるようなトンボ(レジス
タマーク)印刷が行われている。
【0014】被覆材12,13は、センタコア11に積
層されるフィルム材である。被覆材12,13として
は、センタコア11と同種の高分子材料又は無機有機材
料混合体からなるフィルムであって、透明又は半透明の
ものを用いることができる。なお、被覆材12,13を
センタコア11の両側から対称に積層するのは、作製さ
れたカードが反ってしまうのを防止するためである。ま
た、磁気ストライプ21,22を転写したり、絵柄を印
刷するためには、センタコア11(0.56mm)では
厚すぎるので、被覆材12,13のように軽くて薄い材
料を用いて、ロールによって連続転写又は印刷した方が
歩留りがよいうえ、転写機や印刷機での作業に負担がか
からず生産効率がよい。
【0015】センタコア11と被覆材12,13の材料
の組み合わせによっては、両者を熱圧着する際に良好に
接着しない可能性もあるが、このような場合には、セン
タコア11と被覆材12,13の間に接着層を設けてお
けばよい。なお、その接着層はコーティング,印刷,ラ
ミネートなどの公知の手段により形成できる。
【0016】センタコア11と被覆材12,13の材料
の組み合わせとしては、両者ともにポリ塩化ビニル樹脂
が好ましい。その理由としては、ポリ塩化ビニル樹脂は
熱圧着特性がよく、塑性変形しにくいためである。ま
た、カードに対して、文字情報などをエンボス成形する
場合は、特に、エンボス適性が優れている点からもポリ
塩化ビニル樹脂が好ましい。
【0017】この実施例では、被覆材12,13とし
て、厚さ約0.1mmの透明硬質ポリ塩化ビニルフィル
ムを用いた。
【0018】被覆材12,13には、磁気ストライプ2
1,22を転写等により形成し、カード基材11と同じ
大きさにシートカットしたものを用いている。これらの
磁気ストライプ21,22には、暗証番号などの情報を
記録することができる。磁気ストライプ21,22の幅
の組合せは、3.8mm/7.3mm、6.5mm/
7.3mm、3.8mm/6.5mm等いろいろ考えら
れる。このとき、表裏の幅の差が大きい程、精度は甘く
てよい。例えば、前記の例では、7.3mm−3.8m
m=3.5mmとなり、±1.75mmの範囲で精度を
求めればよい。
【0019】被覆材12,13の外側には、表側(図
1)に磁気ストライプ21が、裏側(図2)に磁気スト
ライプ22が形成されている。磁気ストライプ21,2
2は、カード基材1の略中央部に形成されており、共
に、抗磁力2750±250〔Oe〕,残留磁束1.7
0±0.25〔Oe〕,角型比0.70以上である点で
共通しているが、磁気ストライプ21のストライプ幅が
3.8±0.2mmであるのに対して、磁気ストライプ
22のストライプ幅が7.3±0.2mmである点で相
違している。このようにストライプ幅を異ならせる理由
は、磁気ストライプ21,22の見当合わせを容易にす
るためである。
【0020】また、この実施例では、磁気ストライプ2
1,22は、カード基材1の長手方向の略中央に設けら
れている。この理由は、磁気ストライプ21,22が略
中央にあれば、リーダライタのヘッドを中央に配置する
ことにより、表裏面の磁気ストライプ21,22の方向
を考えずに挿入して、読み出し書き込みを行うことがで
きるからである。
【0021】次に、本発明による磁気ストライプ付きカ
ードの製造方法について説明する。図4は、本発明によ
る磁気ストライプ付きカードの製造方法の第1の実施例
を示した工程図である。第1の実施例の製造方法は、セ
ンタコア作製工程101と、被覆材作製工程102と、
被覆材積層工程103と、エッジ断裁工程104と、装
飾材作製工程105と、装飾材積層工程106と、抜き
工程107とから構成されている。
【0022】センタコア作製工程101では、乳白色の
硬質ポリ塩化ビニルシートにトンボマークなどを印刷し
て、単位カードを複数枚(例えば、36枚)とれる大き
さのシートを作製する。
【0023】また、被覆材作製工程102では、被覆材
12,13に転写等により磁気ストライプ21,22を
それぞれ形成したものを、センタコア11と同じ大きさ
にシートカットする。
【0024】次に、被覆材積層工程104では、センタ
コア11上に被覆材12,13を載置して熱プレスする
ことにより、被覆材12,13を積層する。この工程で
は、ステンレス等の鏡面に仕上げられた金属板で挟み、
温度150°C,圧力25kg/cm2 ,時間20分と
いうラミネート条件で熱プレスする。このとき、被覆材
12,13に転写された磁気ストライプ21,22の設
けられている面を外側(カード基材1と反対の面)にす
る。なお、被覆材12,13のさらに外側に、磁気スト
ライプ21,22の耐摩耗性や滑りを良好にするため
に、保護層を設けるようにしてもよい。以上のように、
磁気ストライプ21,22は、被覆材12,13に転写
し、各々の幅を異ならせて形成するのは、硬質塩化ビニ
ルは熱により収縮等変形しやすい材料であり、熱プレス
時に変形してしまうために、表裏の見当を正確に合わせ
ることは困難であるためである。
【0025】以上は、トータル厚みが0.76mmのカ
ードについて説明したが、一般的に流通しているトータ
ル厚みが0.2mm〜5mm程度のカードであっても、
前述と同様な考え方により、各層の厚み設計を行うこと
ができる。
【0026】エッジ断裁工程104では、センタコア1
1と被覆材12,13の全体のエッジを断裁する。
【0027】装飾材作製工程105では、装飾材31,
32を作製する。装飾材31,32は、隠蔽印刷、ベタ
印刷、文字や図形などの絵柄印刷、または、ホログラム
のエンボス、表面保護のためのオーバーコートなどによ
り形成することができる。ここでは、PETフィルム
に、オフセット印刷またはシルクスクリーン印刷などに
より、アルミニウム粉を含む隠蔽層及び所定の絵柄を印
刷して印刷層を形成した転写シートを作製する。
【0028】装飾材積層工程106では、被覆材12,
13上に装飾材31,32を載置して熱プレスにより転
写する。この工程では、積層された被覆材12,13上
に、装飾材31,32を仮貼りしたのち、約110°C
の温度で前述と同様に熱プレスしたのち、PETフィル
ムを剥離して印刷層を転写する。
【0029】カードの抜き工程107では、MCB抜き
により単位カードの形に抜く工程である。
【0030】図5は、本発明による磁気ストライプ付き
カードの製造方法の第2の実施例を示した工程図であ
る。第2の実施例では、被覆材12,13と装飾材3
1,32を作製したのち(202,203)、それらを
順時載置して、温度110℃の条件で熱プレスを1回す
ることにより、被覆材12,13と装飾材31,32を
同時に積層するようにしたものである(204)。な
お、この実施例では、センタコア11の表裏面に接着剤
を塗布しておく必要がある(201)。
【0031】以上説明した実施例に限定されず、本発明
の範囲内で種々の変形ができる。カードの大きさや層構
成,材質等は特に限定されず、使用するシステムなどに
応じて、適宜変更できる。例えば、センタコアは2枚以
上積層したものであってもよい。また、カード基材1に
は、ICチップや、証明用の写真等を埋設してあっても
よい。磁気ストライプは、中央部にある例を示したが、
従来のように上方寄りにあったり、同一面に2本あって
もよい。
【0032】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、磁気ストライプの幅が表裏面で異なっているの
で、位置合わせの精度が高くなくても、情報の書き込み
読み出しなどが正確に行える。
【0033】被覆材や装飾材を予め作製しておき、セン
タコアに、それらを熱プレスにより積層するので、セン
タコアや被覆材,装飾材が不良か否かをチェックすれ
ば、不良品が後工程に流れることがなく、歩留まりが向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気ストライプ付きカードの実施
例を示した平面図である。
【図2】本発明による磁気ストライプ付きカードの実施
例を示した裏面図である。
【図3】本発明による磁気ストライプ付きカードの実施
例を厚み方向に展開的に示した模式図である。
【図4】本発明による磁気ストライプ付きカードの製造
方法の第1の実施例を示した工程図である。
【図5】本発明による磁気ストライプ付きカードの製造
方法の第2の実施例を示した工程図である。
【符号の説明】
1 カード基材 11 センタコア 12,13 被覆材 21,22 磁気ストライプ 31,32 装飾材 101,201 センタコア作製工程 102,202 被覆材作製工程 103 被覆材積層工程 104 エッジ断裁工程 105,203 装飾材作製工程 106 装飾材積層工程 107,205 抜き工程 204 被覆材・装飾材積層工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06K 19/06 G11B 5/80 7303−5D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カードの表裏に異なる幅の磁気ストライ
    プを形成したことを特徴とする磁気ストライプ付きカー
    ド。
  2. 【請求項2】 異なる幅の磁気ストライプを形成した2
    枚の被覆材を作製する被覆材作製工程と、 カード基材の表裏面に前記被覆材を載置して熱プレスし
    て積層する被覆材積層工程と、 前記被覆材上に装飾材を載置して熱プレスにより転写す
    る装飾材積層工程とから構成した磁気ストライプ付きカ
    ードの製造方法。
  3. 【請求項3】 異なる幅の磁気ストライプを形成した2
    枚の被覆材を作製する被覆材作製工程と、 カード基材の裏表面に前記被覆材と転写材を載置して同
    時に熱プレスする被覆材・装飾材積層工程とから構成し
    た磁気ストライプ付きカードの製造方法。
JP3253039A 1991-09-04 1991-09-04 磁気ストライプ付きカードとその製造方法 Pending JPH0558087A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0880697A (ja) * 1994-09-12 1996-03-26 Tokin Corp プラスチックカード及びその製造方法
WO1998020448A1 (en) * 1996-11-01 1998-05-14 International Card Technology Multiple magnetic stripe transaction cards and systems for the utilization thereof
US5883377A (en) * 1995-11-20 1999-03-16 International Card Technologies, Inc. Multiple magnetic stripe transaction cards and systems for the utilization thereof

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