JPH0730896Y2 - 燃焼室の冷却装置 - Google Patents

燃焼室の冷却装置

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JPH0730896Y2
JPH0730896Y2 JP1990012732U JP1273290U JPH0730896Y2 JP H0730896 Y2 JPH0730896 Y2 JP H0730896Y2 JP 1990012732 U JP1990012732 U JP 1990012732U JP 1273290 U JP1273290 U JP 1273290U JP H0730896 Y2 JPH0730896 Y2 JP H0730896Y2
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JP
Japan
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combustion chamber
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潤二 近藤
秀一 ▲吉▼川
雅彦 岡部
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はディーゼル機関の燃焼室冷却用ボアクール穴に
関する。
〔従来の技術〕
第4図は従来のディーゼル機関の燃焼室冷却用ボアクー
ル穴5を示す。燃焼室1を構成する部材であるライナ2
やカバー3は機関の運転中は燃料弁4から燃焼室1内部
に噴射される燃料4aの爆発燃焼により常に高温にさらさ
れているが、機関の円滑な運転状態を保つためライナ2
やカバー3はある一定温度以下に冷却される必要があ
る。
従来形冷却装置としては第4図に示すようなボアクール
方式がよく用いられている。これはライナ2やカバー3
の内部に円周方向に燃焼室1をとり囲むように水平又は
斜め上方に向って複数の冷却流体6が通るボアクール穴
5を穿設し、冷却流体6がボアクール穴5の内部を高速
で流れることによりボアクール穴5の壁面と冷却流体6
との間に充分の熱交換が行われ、単に燃焼室廻りを冷却
流体6の入った部屋で囲むのに比べて効率のよい冷却が
行われるものである。前記ボアクール穴5は通常ドリル
によりライナ2やカバー3に加工されており、かつ直線
であるので、円周方向に複数のボアクール穴5を設け、
円周方向にくまなく冷却出来るようにしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが燃焼室1を構成するライナ2やカバー3の円周
方向の温度分布は必ずしも均一とはならない。その原因
は第4図に示すように2本の燃料弁4が有る場合、燃料
4aは燃焼室1内で渦をまくように噴射されて爆発燃焼す
るので、噴射される方向のライナ2やカバー3の壁面の
温度は、他の部分の壁面に比べ過熱される。
一方燃料4aが噴射されるのと反対側のライナ2やカバー
3の温度は低く特にボアクール穴5に近い部分7は過冷
し易い。
そこで燃料4aが噴射方向にあるライナ2やカバー3の過
熱を防止する為に、ボアクール穴5全体を燃焼室1に近
づけると、燃料4aの噴射方向と反対側の部分が著しく過
冷され、H2SO4などが析出し、低温腐食によるライナ2
やカバー3及びピストンリング8の過大摩擦が発生す
る。逆に過冷を防止するため、ボアクール穴5を燃焼室
1より遠ざけると、燃料4aの噴射方向にあるライナ2や
カバー3の表面が過熱され、ヒートクラックを生ずる。
また第5図に実線Yで示すように円周方向の温度分布が
均一とならないと、ライナ2やカバー3が熱変形でいび
つになり、ライナ2とカバー3の接合面2a又はライナ2
とピストンリングの摺動面にすき間を生じてガス洩れを
生じ、機関の円滑な運転が行われず、摺動面にスカッフ
ィングなどが生じるおそれがある。
本考案の目的は前記従来装置の課題を解消し、ライナや
カバーの部分的な過熱、過冷を防止できるディーゼル機
関の燃焼室の冷却装置を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る燃焼室の冷却装置は、ディーゼル機関の燃
焼室を形成するライナ及びカバーの中に円周方向に燃焼
室をとり囲むようにボアクール穴を設けてなるものにお
いて、燃料の噴射方向と反対側のボアクール穴5bの内部
にのみインシュレーションチューブ9を挿入したり、又
は燃料の噴射方向にあたるボアクール穴5aの燃焼室から
の距離を他のボアクール穴5bより短かくしたことを特徴
としている。
〔作用〕
前述したようにライナやカバーの温度が高くなる部分の
ボアクール穴は燃焼室に近づけ、逆に温度が低い部分の
ボアクール穴内にはインシュレーションチューブを挿入
して冷却効果を低下させるようにしたので、ライナやカ
バーの円周方向の温度分布が均一となり、ライナとカバ
ー接合面よりのガス洩れ又はライナとピストンリングの
摺動面よりのブローバイガスが減少し、機関性能を向上
させることができる。
〔実施例〕
以下第1〜3図を参照し本考案の一実施例について説明
する。なお以下従来例と同一の部位には同一の符号を付
して説明する。
第1図は第1実施例の燃焼室廻りのボアクール穴の図、
第2図は第2実施例の第1図応当図、第3図は第3実施
例の第1応当図、第5図は燃焼室の円周方向の温度分布
図である。
第1図において、燃料弁4から燃料4aが噴射される方向
にあるライナ2やカバー3のボアクール穴5aには、イン
シュレーションチューブは挿入されていないが、その他
のボアクール穴5bにはテフロンなどの耐熱性樹脂をパイ
プ状に成形したインシュレーションチューブ9が挿入さ
れている。ここで各ボアクール穴5a,5bは燃焼室1に対
して同一距離に配設されている。
次に前記実施例の作用について説明する。
機関の運転中に燃料が噴射されて燃焼室1内で爆発燃焼
する方向のライナ2やカバー3部分は特に過熱される
が、該部分ボアクール穴5aにはインシュレーションチュ
ーブ9が挿入されていないので、ボアクール穴5aの冷却
効果が大きくあらわれ温度上昇は起らない。
一方噴射方向と反対側のライナ2カバー3の中のボアク
ール5bにはインシュレーションチューブ9が挿入されて
いるので、該チューブ9の断熱作用により当該部の冷却
効果が抑制され過冷とならず、ライナ2やカバー3の温
度は上昇する。以上の作用により円周方向の温度分布は
第5図の破線Zのように従来例よりフラットとなるた
め、ライナ2とカバー3の間からのガス洩れが防止でき
る。
次に第2図の第2実施例について説明する。
上記第2実施例では第1実施例とは異なりすべてのボア
クール穴5a,5bにインシュレーションチューブ9a,9bが挿
入されているが、燃料4aが噴射される方向のライナ2や
カバー3のボアクール穴5aに挿入されているインシュレ
ーションチューブ9aの長さは短かくし、逆に噴射方向と
反対側のライナ2やカバー3の中のボアクール穴5bに挿
入されているインシュレーションチューブ9bの長さは長
くしている。ここで各ボアクール穴5a,5bは燃焼室1に
対して同一距離に配設されている。
次に前記第2実施例の作用について説明する。
燃料4aが噴射される方向のボアクール穴5aに挿入された
インシュレーションチューブ9aは短かいので、ボアクー
ル穴5aの冷却効果は低下が少なく、該部のライナ2やカ
バー3は十分に冷却されることになる。一方噴射される
方向と反対側のライナ2やカバー3は長いインシュレー
ションチューブ9bのため第1実施例と同様の作用により
過冷とはならない。従って全体として第1実施例と同様
の作用効果が得られる。
次に第3図に示す第3実施例について説明する。
本第3実施例では第1〜第2実施例のようにインシュレ
ーションチューブは使用せず、そのかわり燃料4aの噴射
される方向のボアクール穴5aは燃焼室1に近い距離に削
設され、一方噴射される方向と反対側のボアクール穴5b
は燃焼室1から前記ボアクール穴5aよりも遠い距離に配
設されている。
次に前記第3実施例の作用について説明する。
燃料4aの噴射される方向のボアクール穴5aは、燃焼室1
に近い距離に削設されているので冷却効果が大きく、当
該部のライナ2やカバー3は十分に冷却される。
一方燃料4aが噴射されるのと反対側のライナ2やカバー
3のボアクール穴5bは燃焼室1から遠いので冷却効果は
低く、当該部のライナ2やカバー3が過冷されることは
なく、第1〜2図と同様の作用効果が達成される。
〔考案の効果〕
本考案は前記のとおり構成したので、燃焼室形成部材で
あるライナやカバーの円周方向の温度分布を均一にでき
るので、部分的な過冷や過熱がなくなり、過冷によるラ
イナやピストンリングの低温腐食による過大摩耗や過熱
によるライナやカバーのヒート7ラックを防止できる。
またライナやカバーの円周方向の温度分布がフラット化
され、その熱変形が円周方向で均一となるので、ライナ
とカバーとの接合面に隙間を生じることがなくなり、ガ
ス洩れが起こらない。以上の効果により機関を円滑に運
転でき運転コストやメインテナンス費用が節減され、経
済的にも有利な燃焼室の冷却装置を提供ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本考案に係わるもので、第1図は第1実施
例の燃焼室廻りのボアクール穴の図、第2図は第2実施
例の第1図応当図、第3図は第3実施例の第1図応当
図、第4図は従来例の第1図応当図、第5図は燃焼室の
円周方向の温度分布図である。 1……燃焼室、2……ライナ、3……カバー、5……ボ
アクール穴、9……インシュレーションチューブ。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディーゼル機関の燃焼室(1)を形成する
    ライナ(2)、カバー(3)の中に円周方向に燃焼室
    (1)をとり囲むようにボアクール穴を設けてなる燃焼
    室の冷却装置(5)において、燃料の噴射される方向と
    反対側のボアクール穴の内部にのみインシュレーション
    チューブ(9)を挿入したことを特徴とする燃焼室の冷
    却装置。
  2. 【請求項2】請求項1において燃料の噴射方向にあたる
    ボアクール穴(5a)の燃焼室(1)からの距離を他のボ
    アクール穴(5b)より短かくしたことを特徴とする燃焼
    室の冷却装置。
JP1990012732U 1990-02-14 1990-02-14 燃焼室の冷却装置 Expired - Fee Related JPH0730896Y2 (ja)

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JPH03104122U JPH03104122U (ja) 1991-10-29
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