JPH07308944A - プラスチック成形用金型 - Google Patents

プラスチック成形用金型

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Publication number
JPH07308944A
JPH07308944A JP12803094A JP12803094A JPH07308944A JP H07308944 A JPH07308944 A JP H07308944A JP 12803094 A JP12803094 A JP 12803094A JP 12803094 A JP12803094 A JP 12803094A JP H07308944 A JPH07308944 A JP H07308944A
Authority
JP
Japan
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resin
mold
heated
temp
parts
Prior art date
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Pending
Application number
JP12803094A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Hazama
諭 挾間
Manabu Hirano
学 平野
Kazuo Ito
一夫 伊藤
Kazumasa Inami
一政 稲見
Shu Furuta
周 古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金型を温度調整入子等により部分的に加熱し
ても、プラスチック製品の外表面に光沢むらが発生しな
いプラスチック成形用金型を提供すること。 【構成】 1は金型(固定型)、2a、2bは該固定型
1に形成された樹脂射出ゲート、3はプラスチック成形
品(例えば、テレビのキャビネット)、4a、4bは温
度調整入子である。本発明では、温度調整入子4a、4
bで加熱される樹脂の接合部付近に厚み部3aが形成さ
れている。温度調整入子4a、4bで加熱される樹脂の
加熱部に近い部分は肉厚が厚いので熱伝導が悪く、一方
遠い部分は熱伝導が良いので、前記加熱部から受ける樹
脂の温度分布が均一となり、金型の転写性が一様にな
り、プラスチック成形品に光沢むらが発生するのを防止
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はプラスチック成形用金
型に関し、特に、金型を部分的に加熱した時にプラスチ
ック成形品に光沢むらが発生しないようにしたプラスチ
ック成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、種々のプラスチック成形品が
射出成形により作成されている。テレビのブラウン管取
付け部品であるキャビネットも、従来から射出成形によ
り作成されている。このテレビのキャビネットは、ブラ
ウン管の映像面を露出させるための大きな開口部を有し
ており、またプラスチック樹脂の使用量が多いことか
ら、射出成形時に、複数個の溶融樹脂充填口をもつ金型
を使用している。
【0003】この金型を用いると、各々の溶融樹脂充填
口から注入され、金型内を回った樹脂は、通常充填口同
士の中間の位置で出会い、該位置で一筋のウェルドライ
ンを発生する。
【0004】このウェルドラインは成形品の外面にも現
れ、テレビのキャビネット等の意匠部品においては、品
質を低下させる要因として、嫌われている。そこで、従
来は、高温の水または油を金型内に配置された加熱用通
路に大量に流し、溶融樹脂の温度が融合温度以下になら
ないようにして前記ウェルドラインが発生しないように
することが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来技術においては、金型全体の温度が上昇するた
め、金型摺動部が故障しやすくなり、金型精度が低下す
るという問題があった。また、溶融樹脂の射出後、成形
品を取出すために金型を冷却する必要があるが、この冷
却に長時間(例えば10分程度)を要し、成形サイクル
が長くなり、生産性を低下させるという問題があった。
【0006】そこで、本出願人は、前記問題点を解消す
るために、前記ウェルドライン発生箇所に対応する金型
内に温度調整入子を配置し、該金型を部分的に加熱する
プラスチック成形品の製造方法を提案し、特許出願した
(平成6年4月28日出願、整理番号「D400673
T」、発明の名称「プラスチック成形品の製造装
置」)。
【0007】この製造方法を、図5を用いて簡単に説明
する。図5は金型の平面図を示し、11は金型(固定
型)であり、該固定型11には2個の樹脂射出ゲート1
2a、12bが形成されている。13は成形品であるキ
ャビネットであり、13aは樹脂射出ゲート12a、1
2bから注入された樹脂が樹脂通路を通って互いに出会
う位置である接合部を示している。14a、14bは該
接合部13aにウェルドラインが発生するのを防止する
ために設けられた温度調整入子である。なお、図には、
可動型は省略されている。
【0008】この製造方法によれば、樹脂射出ゲート1
2a、12bから注入された溶融樹脂が接合部13aで
出会う時、樹脂の接合部付近が温度調整入子14a、1
4bによって加熱されるため、ウェルドラインを効果的
に除去することができる。しかしながら、該温度調整入
子てプラスチック樹脂を部分的に加熱すると、プラスチ
ック製品の外表面に光沢むら15a、15bが発生し、
プラスチック成形品の外観意匠を損なう場合があること
が判明した。
【0009】本発明の目的は、前記した事情に鑑み、金
型を温度調整入子等により部分的に加熱しても、プラス
チック製品の外表面に光沢むらが発生しないプラスチッ
ク成形用金型を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、複数個の樹脂射出ゲートを有す
るプラスチック成形用金型において、該金型によって形
成された樹脂流路の近傍に設けられた部分加熱部と、該
部分加熱部に近い樹脂流路の長手方向と直角方向の幅を
大きく、遠い樹脂流路の同方向の幅を小さくする樹脂肉
厚形成部とを具備した点に特徴がある。
【0011】また、請求項2の発明は、前記樹脂肉厚形
成部は溶融樹脂の接合部に設けられ、該金型はテレビ受
信機等のキャビネットを形成するものであるようにした
点に特徴がある。
【0012】
【作用】請求項1の発明によれば、前記部分加熱部から
出た熱による樹脂の温度分布が前記樹脂肉厚形成部によ
りほぼ均一になるようにすることができるので、プラス
チック製品の外表面に光沢むらが発生するのを防止する
ことができる。
【0013】請求項2の発明によれば、単一の材料で、
ウェルドラインがなく、かつ光沢むらのないキャビネッ
トを成形することができるから、外観意匠の良好なキャ
ビネットを提供できると共に、安価かつ簡単にリサイク
ル(再生産)できるキャビネットを提供することができ
る。
【0014】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説
明する。図1は本発明の一実施例の平面図、図2は図1
のa−a線断面図を示す。
【0015】図1、図2において、1は金型(固定
型)、2a、2bは該固定型1に形成された樹脂射出ゲ
ート、3はプラスチック成形品(例えば、テレビのキャ
ビネット)、4a、4bは温度調整入子である。本実施
例では、温度調整入子4a、4bで加熱される樹脂の接
合部付近に厚み部3aが形成されている。なお、図に
は、説明を分かりやすくするために、可動型の図示は省
略されている。
【0016】図3は該厚み部3aを形成する固定型と可
動型の一部の断面図を示したものである。図3におい
て、5は可動型を示し、他の符号は図1、図2と同一ま
たは同等物を示す。
【0017】図1、図3から明らかなように、本実施例
では、光沢むら15a、15b(図5参照)が発生する
部分の裏側の樹脂の肉厚が、例えば加熱部に近い部分6
は厚く、遠い部分7は薄くなるように、可動型5に前記
肉厚を徐々に変える傾斜部である肉厚形成部8が設けら
れている。
【0018】この結果、加熱部に近い部分6は肉厚が厚
いので熱伝導が悪く、一方遠い部分7は熱伝導が良いの
で、温度調整入子4a、4b、すなわち加熱部から受け
る樹脂の温度分布が均一となり、金型の転写性が一様に
なり、光沢むら15a、15bが発生するのを防止する
ことができる。
【0019】図4は本実施例によって作成されたプラス
チック製品であるテレビのキャビネットを示す。図に
は、温度調整入子4a、4bで加熱された樹脂の接合部
付近であって、かつキャビネットの内面に厚み部3aが
形成されていることが示されている。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、部分的に加熱
される樹脂の温度分布をほぼ均一にできるので、金型の
転写性が一様になり、成形品の外表面に光沢むらが発生
するのを防止することができる。
【0021】また、請求項2の発明によれば、ウェルド
ラインと光沢むらのない、外観意匠が良好なキャビネッ
トを提供することができる。また、同一材料で形成でき
るので、プラスチック成形品を再度溶融して再利用する
場合に、品質の良好なプラスチック成形品を、安価かつ
手間をかけずに再生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の金型の平面図である。
【図2】 図1のa−a線断面図である。
【図3】 本実施例の要部の金型の断面図である。
【図4】 本実施例により作成されたプラスチック成形
品の一例を示す斜視図である。
【図5】 従来の金型の一例の平面図である。
【符号の説明】
1…金型(固定型)、2a、2b…樹脂射出ゲート、3
…プラスチック成形品、4a、4b…温度調整入子、5
…可動型、6…加熱部に近い部分、7…加熱部から遠い
部分、8…肉厚形成部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲見 一政 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 古田 周 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の樹脂射出ゲートを有するプラス
    チック成形用金型において、 該金型によって形成された樹脂流路の近傍に設けられた
    部分加熱部と、 該部分加熱部に近い樹脂流路の長手方向と直角方向の幅
    を大きく、遠い樹脂流路の同方向の幅を小さくする樹脂
    肉厚形成部とを具備し、 前記部分加熱部から出た熱による樹脂の温度分布がほぼ
    均一になるようにしたことを特徴とするプラスチック成
    形用金型。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプラスチック成形用金型
    において、 前記樹脂肉厚形成部は溶融樹脂の接合部の近傍に設けら
    れ、該金型はテレビ受信機等のキャビネットを形成する
    ものであることを特徴とするプラスチック成形用金型。
JP12803094A 1994-05-19 1994-05-19 プラスチック成形用金型 Pending JPH07308944A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12803094A JPH07308944A (ja) 1994-05-19 1994-05-19 プラスチック成形用金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12803094A JPH07308944A (ja) 1994-05-19 1994-05-19 プラスチック成形用金型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07308944A true JPH07308944A (ja) 1995-11-28

Family

ID=14974775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12803094A Pending JPH07308944A (ja) 1994-05-19 1994-05-19 プラスチック成形用金型

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JP (1) JPH07308944A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007223143A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Sumitomo Chemical Co Ltd 熱可塑性樹脂成形体の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007223143A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Sumitomo Chemical Co Ltd 熱可塑性樹脂成形体の製造方法

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