JPH07308476A - ミシン - Google Patents

ミシン

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Publication number
JPH07308476A
JPH07308476A JP10403794A JP10403794A JPH07308476A JP H07308476 A JPH07308476 A JP H07308476A JP 10403794 A JP10403794 A JP 10403794A JP 10403794 A JP10403794 A JP 10403794A JP H07308476 A JPH07308476 A JP H07308476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle bar
weight
sewing machine
rotating body
main shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP10403794A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisayoshi Morioka
森岡久喜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP10403794A priority Critical patent/JPH07308476A/ja
Publication of JPH07308476A publication Critical patent/JPH07308476A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 針棒の往復運動によって生じる垂直方向の慣
性力を打ち消すことにより、振動及び縫製時の騒音を低
減することができるミシンを提供することである。 【構成】 主軸1が回転すると、その主軸1に連動する
一対の傘歯車3、7を介して回転体9が回転する。その
回転体9が回転すると、その外周面の溝カム9aによっ
て針棒11及び重錘13が垂直方向に逆位相の関係で往
復運動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、針棒の上下動に伴って
発生する振動を低減するようにしたミシンに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のミシンにおいては、図3
に示すように、針棒100の上下動に伴って発生する慣
性力を打ち消すために、主軸104の軸心から偏心した
ところに重心が位置する針棒クランク102の遠心力を
利用したものが知られている。この遠心力は、針棒10
0が最上点或は最下点にある時には垂直方向にのみ働
き、針棒100の慣性力を打ち消すが、針棒100が途
中にある時には水平方向にも働く。このため、ミシン本
体に作用する垂直方向と水平方向の加振力が最小になる
ように針棒クランク102の偏心質量を決めたとして
も、主軸104を支持するミシンフレーム106に作用
する加振力は十分に小さくならない。
【0003】また、ミシン本体に作用する加振力を低減
し、振動を防止する機構として、実開昭60−1927
74号公報に記載された振動防止機構が知られている。
この公報記載の振動防止機構においては、図4に示すよ
うに、主軸104がミシンフレーム106に回動自在に
支持され、この主軸104に針棒クランク102が主軸
104と共に回動するように固定されている。また、こ
の針棒クランク102には、コネクティングロッド10
8が回動可能に支持されており、さらに、このコネクテ
ィングロッド108の先端には針棒100が上下動可能
に支持されている。この際、針棒クランク102の重心
G1は主軸104の軸心C1から偏心しており、針棒1
00が最上点に位置するとき、針棒クランク102の重
心G1が軸心C1の真下に位置するように固定されてい
る。
【0004】さらに、主軸104が回転することにより
相互に噛み合った同ギヤ比の歯車112a、112bを
介してバランサ軸110が回転し、バランサ軸110に
固定されたバランサ114も回転する。なお、針棒10
0の最上点に位置するとき、バランサ114の重心G4
がバランサ軸110の軸心C4の真下に位置するように
固定されている。
【0005】ここで、G1は針棒クランク102の重
心、G2は針棒100と針棒抱き101とコネクティン
グロッド108との合成重心であり、針棒クランク10
2の質量をM1、針棒等の総和質量をM2、主軸104
の軸心C1とG1との距離をL1、針棒クランク102
のコネクティングロッド108を支持する点から、主軸
104の軸心C1までの距離をL2、コネクティングロ
ッド108の支持点間の距離をL3、クランク比をλ
(=L2/L3)とする。また、バランサ114の質量
をM4、バランサ軸110の軸心C4とバランサの重心
G4との距離をL4とする。
【0006】以上の構成を有するミシンの主軸104が
回転速度ωで回転した場合、ミシンフレーム106を介
してミシン本体に作用する水平方向及び、垂直方向の加
振力Fx、Fyは、λが非常に小さく、λ3以上の成分
を無視できるとした場合には、次式で表せる。
【0007】
【数1】
【0008】
【数2】
【0009】ここで、M4・L4=M1・L1、M2・
L2=2・M1・L1とすれば、次式となる。
【0010】
【数3】
【0011】
【数4】
【0012】上述したように、バランサ114を用いな
い場合に比べて加振力は低減でき、クランク比が小さい
ほど加振力は小さくなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記L
2が針棒100のストロークから決定され、L3がミシ
ンフレーム106の寸法制約によって余り大きくできな
いため、クランク比λは余り小さくできず、通常、1/
4〜1/2の値をとる。このため、λ3以上の成分が無
視できず、垂直方向の加振力Fyを充分に打ち消すこと
はできない。
【0014】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、その目的は、針棒の往復運動に
より生じる垂直方向の慣性力を打ち消すことにより、振
動を低減すると共に静かなミシンを提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のミシンは、ミシン機枠に回転可能に支持さ
れた主軸の回転により、下端に針を有する針棒を上下動
させるようにしたミシンにおいて、前記主軸の回転に連
動して略垂直な軸線の周りに回転可能な回転体を設け、
その回転体には、前記針棒とバランス用の重錘とを逆位
相の関係で上下動させるカム手段を設けている。
【0016】また、前記重錘及び針棒が上下動すること
によって発生するそれぞれの慣性力の絶対値が略等しく
なるように、前記重錘の重量を設定するとよい。
【0017】さらに、前記カム手段を、前記回転体の外
周面に360゜に亙って溝カムの形態で構成する一方、
前記針棒及び重錘はに前記溝カムに嵌合する突起状のカ
ムフォロアを設ける構成としてもよい。
【0018】
【作用】前記の構成を有する本発明のミシンによれば、
主軸が回転すると、その主軸に連動して回転体が回転す
る。そして、その回転体に設けられたカム手段が前記針
棒及び重錘を逆位相の関係で上下動させる。従って、そ
の上下動によって発生する針棒の慣性力は前記重錘の慣
性力によって打ち消される。
【0019】また、前記重錘及び針棒の各慣性力の絶対
値が略等しくなるように、前記重錘の重量が設定される
と、前記重錘の慣性力による前記針棒の慣性力の打ち消
しがより確実となる。
【0020】さらに、前記針棒及び重錘の各カムフォロ
アをそれぞれ前記回転体の周面の溝カムに嵌合する構成
とすることにより、常に前記逆位相の関係を確実に保っ
て針棒及び重錘を上下作動させることができる。
【0021】
【実施例】以下に、本発明を具体化した一実施例のミシ
ンを図1及び図2を参照して説明する。
【0022】図1に示すように、主軸1は、図示しない
ミシンフレームの軸受けに対して、水平な軸線の周りに
回動可能に支持されている。その主軸1の一端にはプー
リ(図示せず)が固定され、そのプーリに掛け渡された
ベルト(図示せず)を介して電動機(図示せず)に接続
されている。従って、その電動機によって主軸1が回転
されるようになっている。前記主軸1の他端には、第1
の傘歯車3が固定され、主軸1と一体的に回転するよう
になっている。
【0023】一方、ミシンフレームの前側部には、下端
に針17を有する針棒11が垂直な固定のカイド部材1
5のガイド溝15aに上下動可能に嵌合支持され、ま
た、その針棒11の左側において棒状の重錘13が垂直
な固定のガイド部材16のガイド溝16aに上下動可能
に嵌合支持されている。
【0024】また、前記針棒11と重錘13との間に
は、固定軸受け部材(図示せず)によって回転軸5が垂
直な軸線の周りに回転可能に支持されている。その回転
軸5の上端部には、前記第1の傘歯車3に噛み合う第2
の傘歯車7が固定され、また、その回転軸5の下端部に
は、前記針棒11と重錘13との間に配置される円柱状
の回転体9が固定されている。その回転体9の周面に
は、前記針棒11及び重錘13に設けられた突起状のカ
ムフォロア11a、13aを嵌合させるカム手段として
の溝カム9aが360゜に亙って形成されている。その
溝カム9aは、図示のように、180゜回転することに
よって最上位置から最下位置に変化するようになってい
る。そし、前記針棒11と重錘13とは、回転体9の軸
線を挟んで180゜隔てた位置に配置されている。
【0025】次に、前記構成に基づく各機構部品の具体
的な動作を説明する。
【0026】即ち、電動機によって主軸1が回転される
と、第1の傘歯車3も同方向に一体的に回転される。前
記傘歯車3と噛み合って回転する第2の傘歯車7によっ
て、前記回転軸5が回転される。これに従って回転体9
も回転し、その溝カム9aの作用によって、針棒11と
重錘13とがガイド部材15、16のガイド溝15a、
16aに沿って垂直方向に互いに逆位相の関係で往復運
動する。
【0027】この針棒機構に作用する力については、図
2に示すように、A点には重錘13の垂直方向の往復運
動によって生じる慣性力Fy1が、B点には針棒11及び
針17の鉛直方向往復運動によって生ずる慣性力Fy2
それぞれ発生する。ここで、前記重錘13による慣性力
y1は、針棒11及び針17による慣性力Fy2と絶対値
が同じになるように、重錘13の重量が調整してある。
慣性力Fy1とFy2の作用する方向は、重錘13と針棒1
1が逆位相で上下動する関係で、互いに反対向きであ
り、このため、互いに打ち消し合うように作用する。
【0028】針棒11の往復運動により生ずる垂直方向
の慣性力が確実に打ち消され、さらに、水平方向の慣性
力も発生することがなくミシンの振動が防止される。そ
れに伴い、正確に被加工物に対して縫製を行うことが可
能となると共に、振動による騒音が低減される。
【0029】本発明は以上に説明した実施例に限定され
ることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変
更が可能である。
【0030】即ち、前記回転体9の外周面に溝カム9a
を設けると共に、針棒11及び重錘13には突起状のカ
ムフォロア11a、13aを設けたが、回転体9の外周
面に前記溝カム9aの軌跡に合わせて凸条形態のカムを
設ける一方、前記針棒11及び重錘13には前記凸条カ
ムを嵌合させる嵌合溝を設けるようにしてもよい。ま
た、前記回転体9を中空のドーナツ形態に構成して、そ
の中空部に前記針棒11及び重錘13を上下動可能に配
設し、前記回転体9の内周面には溝状もしくは凸条のカ
ムを設ける一方、前記針棒11及び重錘13には突起状
もしくは溝状のカムフォロアを設けるようにしてもよ
い。この場合、前記回転体9の中空部に前記針棒11及
び重錘13のための案内支持手段も収納される関係で、
その回転体9は前記実施例のものよりもその外径が大き
なものとなる。そして、この回転体9を駆動する構成と
しては、例えば、その回転体9の外周面に動力摂取用の
歯車を形成し、その歯車と主軸1との間には伝達歯車機
構を設けるとよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のミシンにおいては、重錘が針棒と逆位相の関係で
運動することにより、針棒の往復運動により生ずる垂直
方向の慣性力を重錘による慣性力によって確実に打ち消
すことができ、また、水平方向の慣性力も発生させない
ので、ミシンの振動が充分に低減され、静かで、正確な
縫製が可能なミシンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の主軸及び針棒機構の概略構成図であ
る。
【図2】本発明の針棒機構に作用する慣性力を示す図で
ある。
【図3】従来のミシンの上軸機構を示す斜視図である。
【図4】従来のミシンの上軸機構を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 主軸 5 回転軸 9 回転体 9a 溝カム 11 針棒 11a カムフォロア 13 重錘 13a カムフォロア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンフレームに回転可能に支持された
    主軸の回転によって、下端に針を有する針棒を上下動さ
    せるようにしたミシンにおいて、 前記主軸の回転に連動して略垂直な軸線の周りに回転可
    能な回転体を設け、その回転体には、前記針棒とバラン
    ス用の重錘とを逆位相の関係で上下動させるカム手段を
    設けたことを特徴とするミシン。
  2. 【請求項2】 前記重錘及び針棒が上下動することによ
    って発生するそれぞれの慣性力の絶対値が略等しくなる
    ように、前記重錘の重量を設定したことを特徴とする請
    求項1に記載のミシン。
  3. 【請求項3】 前記カム手段を、前記回転体の外周面に
    360゜に亙って溝カムの形態で構成する一方、前記針
    棒及び重錘はに前記溝カムに嵌合する突起状のカムフォ
    ロアを設けたことを特徴とする請求項1に記載のミシ
    ン。
JP10403794A 1994-05-18 1994-05-18 ミシン Pending JPH07308476A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003061928A1 (fr) * 2002-01-18 2003-07-31 Max Co., Ltd. Foret a ciment

Cited By (4)

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CN1308126C (zh) * 2002-01-18 2007-04-04 美克司公司 砼钻
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