JPH07307861A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH07307861A
JPH07307861A JP6100409A JP10040994A JPH07307861A JP H07307861 A JPH07307861 A JP H07307861A JP 6100409 A JP6100409 A JP 6100409A JP 10040994 A JP10040994 A JP 10040994A JP H07307861 A JPH07307861 A JP H07307861A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 世代2以降のハードコピーの世代1のハード
コピーにたいする同一性を維持する画像処理装置を提供
する。 【構成】 原稿台上に載置された原稿画像のデジタル画
像データを読み取る手段と、原稿画像に付加情報が埋め
込まれているか否かを判別する手段と、1以上の付加情
報が埋め込まれていると判別された原稿画像から、加情
情報を抽出する抽出手段と、付加情報の埋め込まれる前
のデジタル画像データを復元する復元手段と、各付加情
報の原稿画像内における埋め込み位置と、原稿台上にお
ける実際の位置との関係を解析する解析手段と、解析結
果に基づいてデジタル画像データに修正を加える手段
と、デジタル画像データに基づいて形成される画像の複
数の箇所にそれぞれの箇所の位置を表す付加情報を埋め
込む手段と、付加情報の埋め込まれた画像を用紙上に形
成する出力手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル複写機等の画
像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】複写機
による複写物またはその他の印刷物に対し、繰り返して
複写が行われた場合、その複写毎に生じる複写倍率の誤
差や、原稿の位置のずれにより、ハードコピーの画質が
劣化する。例えば、オリジナルの原稿をコピーして得ら
れる世代1のハードコピーを用いて世代2のハードコピ
ーを生成する場合、図1(a)に示すように、世代1の
ハードコピーが斜め方向にずれて載置された場合、世代
2のハードコピーは、原稿の一部の情報が欠けたものと
なる。同様に図1(b)に示すように、世代1のハード
コピーが座標原点を中心として回転方向にずれて載置さ
れた場合、世代2のハードコピーは、原稿の一部の情報
が欠けたものとなる。上記原稿台上に載置された原稿用
紙の位置のずれについては、例えば、用紙の周辺部(エ
ッジ部分)を検出してその位置がずれている場合には、
警告を行うようにすることで防止することができる。し
かし、この方法では原稿内での画像の傾きを検出するこ
とができない。これに対して、原稿内部の文書ラインの
傾きを検出する別の方法を用いた場合には、原稿内での
画像の傾きを検出することができる。しかし世代0のオ
リジナルの原稿の複写時にわざと傾けて複写した場合
と、世代1以降のハードコピーを原稿とする複写時に誤
って傾けてしまったものとの区別がつけられない。図1
(c)に示すように、縦横独立変倍が行われた場合、例
えばグラフの線形性がオリジナルの原稿と異なって見え
る。この変倍後の世代2のハードコピーを受け取った者
が、変倍前の原稿のハードコピーを必要としても、これ
を実現することは非常に困難である。図1(d)に示す
ように、原稿の中央線より上の画像領域と下の画像領域
での複写倍率が異なる場合、その各々の複写倍率が正確
に分からなければ、世代2のハードコピーよりオリジナ
ルの原稿を復元することはできない。
【0003】そこで、本発明は、世代0のオリジナルの
原稿をハードコピーして得られた世代1以降の原稿につ
いて、複写動作が重ねて行われた場合であっても、その
画質を一定に維持する画像処理装置を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された画
像処理装置は、原稿台上に載置された原稿画像のデジタ
ル画像データを読み取る読取手段と、原稿画像に付加情
報が埋め込まれているか否かを判別する判別手段と、判
別手段により1以上の付加情報が埋め込まれていると判
別された原稿画像から、埋め込まれている全ての付加情
報を抽出する抽出手段と、付加情報の埋め込まれる前の
デジタル画像データを復元する復元手段と、各付加情報
の原稿画像内における埋め込み位置と、原稿台上におけ
る実際の位置との関係を解析する解析手段と、解析手段
による解析結果に基づいてデジタル画像データに修正を
加える編集手段と、判別手段により付加情報が埋め込ま
れていないと判別された原稿画像のデジタル画像デー
タ、または編集手段により修正の加えられたデジタル画
像データに基づいて形成される画像の複数の箇所にそれ
ぞれの箇所の位置を表す付加情報を埋め込む埋め込み手
段と、埋め込み手段により付加情報の埋め込まれた画像
を用紙上に形成する出力手段とを備える。
【0005】請求項2に記載された画像処理装置は、請
求項1に記載された画像処理装置において、付加情報
は、世代1のハードコピー作成時に埋め込み手段により
埋め込まれた付加情報の埋め込み位置の情報であり、編
集手段は、各付加情報の原稿画像内における埋め込み位
置と、原稿台上における実際の位置とがズレていると解
析手段により解析された場合、デジタル画像データによ
る画像が、世代1のハードコピーと一致するように修正
を加えることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の画像処理装置において、オリジナルの
原稿から世代1のハードコピーを形成する場合、判別手
段は、原稿画像に付加情報が埋め込まれていないことを
判別する。埋め込み手段は、読取手段により読み取られ
たデジタル画像データに基づいて形成される画像の複数
の箇所に付加情報を埋め込む。出力手段は、付加情報の
埋め込まれた画像を用紙上に形成する。
【0007】また、世代1以降のハードコピーを作成す
る際、判別手段により、画像中に付加情報が埋め込まれ
ていることが判別される。この場合、抽出手段は、原稿
画像中に埋め込まれている付加情報を抽出する。抽出手
段により抽出された付加情報の埋め込まれていた箇所に
は、復元手段により付加情報の埋め込み前のデータが埋
め込まれる。解析手段は、各付加情報の原稿画像内にお
ける埋め込み位置と、原稿台上における実際の位置との
関係を解析する。編集手段は、解析手段による解析結果
に基づいて、デジタル画像データを世代1のハードコピ
ーのデータに対して同一性を維持できるように修正を加
える。埋め込み手段は、修正の加えられたデジタル画像
データに基づいて形成される画像の複数の箇所に、それ
ぞれの箇所の位置を表す付加情報を埋め込む。これによ
り、世代2以降のハードコピーの画質を一定のレベルに
維持することができる。
【0008】より好ましくは、付加情報は、世代1のハ
ードコピー作成時に埋め込み手段により埋め込まれた付
加情報の埋め込み位置の情報である。解析手段により各
付加情報の原稿画像内における埋め込み位置と、原稿台
上における実際の位置とがズレている解析された場合、
編集手段はデジタル画像データによる画像が、世代1の
ハードコピーと一致するように修正を加える。
【0009】
【実施例】以下、添付の図面を用いて本発明に係る画像
処理装置の実施例について以下の順で詳細に説明する。 (1)画像処理装置の概略 (2)付加情報の2値化と埋め込み (3)画像処理装置の構成 <3-1> 画像処理装置の全体構成 <3-2> IR部1 <3-3> 操作部2 <3-4> 画像判別部5 <3-5> 主制御部3 <3-6> 出力部4 <3-7> 編集部7 <3-7-1> 編集部7で実行される処理フローチャート <3-7-2> 画像補正処理 <3-7-3> 付加情報の解析処理 <3-7-3-1> 補正無しの判断(ステップS742) <3-7-3-2> 平行移動の判断(ステップS750) <3-7-3-3> 倍率変更の判断(ステップS760) <3-7-3-4> 部分的倍率変更の判断(ステップS77
0) <3-7-3-5> 傾き補正の判断(ステップS780)
【0010】(1)画像処理装置の概略 本実施例の画像処理装置は、オリジナルの原稿を世代0
のソースとし、世代1のハードコピーである最初のハー
ドコピーを作成する際、世代1のハードコピーの所定の
複数の位置に、その各々の位置の座標の情報を付加情報
として、目視判別不可能な程度のサイズで埋め込む。画
像処理装置は、上記世代1のハードコピーを用いて世代
2以降のハードコピーを作成する場合、付加情報を読み
出し、読み出した付加情報から得られる上記座標の情報
と、該付加情報が埋め込まれていた箇所の原稿台上での
実際の座標とから原稿台上に載置された世代1のハード
コピーの位置のずれや複写倍率の微妙な変化等を確認す
る。原稿台上に載置された原稿の位置と、付加情報より
得られる位置の情報とが異なる場合、確認した位置のず
れ方によって画像データを平行移動させたり、読取倍率
を変更して再び読み取るといった編集処理を実行する。
この処理を行うことにより、世代2以降のハードコピー
の画質を一定のレベルに保持する。
【0011】(2)付加情報の2値化と埋め込み 本実施例の画像処理装置は、ハードコピーを作成する際
に、所定の箇所に、該箇所の座標の情報を付加情報とし
て埋め込む。付加情報は、図2に示されるように、最上
位及び最下位に上下識別ビット(各1ビット)と、その
間に世代1のハードコピーに埋め込まれる上位の上下識
別ビットのX座標(16ビット)及びY座標(16ビッ
ト)のデータからなるブロックデータである。
【0012】実際に付加情報をハードコピー中に埋め込
むには、デジタルデータの付加情報を、所定の濃度デー
タに変換し、これを図中に埋め込むことで実行される。
図3は、図2に示した付加情報のブロックデータを実際
の画像中に埋め込む場合の様子を示す図である。ブロッ
クデータの埋め込みには、2値化されたデータの一方
(例えば、値1)を、ある濃度領域(以下、領域1とい
う)の画素で表し、もう一方(例えば値0)のデータ
を、別の濃度領域(以下、領域0という)の画素で表
す。以下、濃度データを表す画素を特徴点という。この
ブロックデータの濃度データ化は、上記手法に限られ
ず、2値化されたデータの何れか一方(例えば値0)を
周辺の画素と同じ濃度の画素であらわし、もう一方(例
えば値1)のデータを周辺の画素の濃度と僅かに異なる
濃度の画素であらわしてもよい。この場合には、ブロッ
クデータをより目立たなくすることが可能となる。本実
施例において、ブロックデータの各濃度データは、1画
素の間隔を以て形成される。図2に示されるように、1
ブロックは、1+16+16+1=34ビットからな
り、ハードコピーの画像内に67ドット分の黒線部が存
在すれば、このブロックデータを埋め込むことが可能で
ある。ここで、67ドットは、400dpiの解像度を
有するプリンタ/イメージリーダ装置であれば、約4.
2mmであり、通常の文字画像中にこの程度の長さの黒
線は存在すると考えられる。従って、付加情報を画像中
に、埋め込むことは十分可能である。なお、各濃度デー
タの間隔は、1画素に限定されず、0画素または1以上
としてもよい。各濃度データの間隔を0画素にすると、
ブロックデータの埋め込みに必要な長さを、より短く
(約2.1mm)することができる。
【0013】濃度変化の複雑な原稿の場合には、画像
と、埋め込んだ付加情報との区別が困難になるため、付
加情報を埋め込む際は、濃度変化のない場所を選択す
る。但し、図4に示すように、濃度変化のない場所か、
あっても付加情報用の濃度バンドを含まない領域であれ
ば、複数の領域にまたがって特徴点を埋め込むことは可
能である。
【0014】原則的に、付加情報の埋め込みには、所定
の濃度バンドが、ブロックデータから作成される濃度デ
ータのために割り当てられている。しかし、図5(a)
に示すように、画像の濃度が連続的に変化する中間調画
像の場合には、ブロックデータを表す濃度データが使用
する濃度バンドWaの部分について、その周辺の濃度値
を変更させる。即ち、図5(b)に拡大して示すように
濃度データで使用する濃度バンドWaに続く濃度バンド
Wbでは、原稿画像の濃度変化の傾きを変更する。これ
によって濃度バンドWa内の原稿の画像の濃度値を濃度
バンドWaの範囲外に変更する。
【0015】以上の処理を実行することにより、付加情
報を、オリジナルの原稿の画像中に埋め込み、これを世
代1のハードコピーとして印字出力することが可能とな
る。世代1のハードコピーに埋め込まれた付加情報を読
み出すことにより、原稿台上に原稿がずれて載置された
場合や、縦横独立変倍された場合であっても、世代1の
ハードコピーの位置及び大きさを確認することができ
る。これにより、オリジナルの原稿が故意に傾けたりズ
レされた状態で読み取られた場合と、世代1のハードコ
ピーの位置が誤って傾けられたりズレて読み取られた場
合との区別が可能になる。
【0016】(3)画像処理装置の構成 <3-1> 画像処理装置の全体構成 図6は、画像処理装置の機能構成と、主要データの流れ
について示す。図中、太線のラインは、画像情報のデー
タが流れるラインを示す。中線のラインは、操作情報の
データが流れるラインを示す。点線のラインは、付加情
報のデータが流れるラインを示す。処理装置全体のタイ
ミング等を制御する情報の流れについては省略してい
る。IR部1は、セットされた原稿画像の画像データを
所定の読取倍率で読み取るイメージリーダである。操作
部2は、複写条件の設定や、現在設定されている複写条
件の状態の表示を行う。主制御部3は、処理装置の全体
の制御を行う。出力部4は、位置のずれ等が補正された
画像情報に対して新規の付加情報を付加してなる画像デ
ータに基づく画像(ハードコピー)を印字出力する電子
写真式のプリンタと、該画像データをファクシミリ装置
8へ通信する通信手段とからなる。ファクシミリ装置8
は、出力部4より送られてくる画像データに基づく画像
を用紙上に印字出力する。ここで、出力部4から送られ
る画像データは、画像情報に付加情報を埋め込んでなる
画像のデータである。画像判別部5は、IR部1で読み
取った原稿画像の画像データを解析して、画像情報と付
加情報の抽出を行う。画像メモリ6は、出力部4でハー
ドコピーを行う画像データを編集する際に用いられるメ
モリである。編集部7は、操作部2からの指示、及び読
み取った画像データに付加されている付加情報に基づい
て画像メモリ6に格納されている画像情報の加工及びI
R部1での読み取り倍率の変更の指示を行う。
【0017】<3-2> IR部1 図7は、IR部1の構成を示す。イメージ読み取り部3
02は、バスB3を介して編集部7から指定された読み
取り倍率に従って、原稿画像の画像データを読み取る。
読み取られた画像データは、IR制御部101により画
像IF部103によりバスB1に出力される。自動原稿
交換装置(以下、ADFという)104は、読み取り部
に自動的に原稿を取り込む。
【0018】図8は、IR部1の実行する処理フローチ
ャートを示す。まず、本体の初期化を行う(ステップS
100)。次に編集部7より倍率設定(101)がされ
た場合には(ステップS101でYES)、原稿画像の
画像データを読み取る倍率を変更する(ステップS10
2)。この後、操作部2を介して起動要求がされた場合
には(ステップS103でYES)、イメージ読み取り
部102を起動して原稿画像の画像データを設定された
読取倍率に従って読み取る(ステップS104)。な
お、編集部7での処理については後に説明する。
【0019】<3-3> 操作部2 操作部2は、図9に示されるように、操作部2を制御す
る操作制御部201と、メッセージ表示部202と、複
写枚数や複写倍率等を入力する設定入力部203と、操
作部2と他の機能部とをバスB5を介して接続するイン
ターフェース204とから構成される。操作制御部20
1は、設定入力部203から送られてくる複写枚数や複
写倍率等の複写条件の情報に従ってメッセージ表示部2
02の表示を切り換える。また、複写枚数や複写倍率等
の情報をインターフェース204を介して出力部4へ出
力すると共に、編集部7へ加工の指示を出力する。
【0020】<3-4> 画像判別部5 IR部1で読み取られた原稿の画像データは、バスB1
を介して画像判別部5に入力される。画像判別部5は、
入力された画像データを解析し、印字に関する画像情報
と、付加情報を分離し、さらに付加情報が埋め込まれて
いた部分の画像情報を復元する。図10は、画像判別部
5の構成図である。入力された画像データは、インター
フェース502を介して、画像メモリ503に格納され
る。画像解析プロセッサ501は、画像データから値0
または1の濃度データに相当する濃度の特徴点の座標を
拾い出す。拾い出した特徴点の座標のデータは、特徴点
メモリ504に格納される。画像解析プロセッサ501
は、拾い出した特徴点が所定の位置関係を満たしている
か否かを判別する。そして有効なデータからなる所定の
ブロックデータをブロック管理メモリ505に格納す
る。
【0021】図11は、画像解析プロセッサ501が実
行する画像判別処理のフローチャートである。初期化
(ステップS500)の後、画像メモリ503に画像デ
ータの入力がされた場合(ステップS501でYE
S)、該画像データより、値0または1の濃度データに
相当する濃度の画素(以下、これを特徴点という。)の
座標を拾い出し、拾い出した特徴点の座標のデータを特
徴点メモリ504に格納する(ステップS502)。次
に特徴点メモリ504に格納された特徴点の座標に基づ
いて、付加情報を復元する(ステップS503)。この
ステップS503で有効であると判断された特徴点の画
像データを周囲の画像データと同じ値にして、付加情報
の消去を行う(ステップS504)。復元された付加情
報は、インターフェース507を介してバスB7に出力
される(ステップS505)。また、画像情報は、イン
ターフェース506を介してバスB2に出力される(ス
テップS506)。
【0022】図12は、付加情報の復元の処理(ステッ
プS503)のフローチャートである。特徴点の数値化
は、特徴点の位置関係から判断して行う。本実施例で
は、付加情報の1ブロックは、所定の範囲内に直線的に
配置されている。この関係は、予めシステム毎に定義さ
れてあれば扇形であってもかまわない。まず、特徴点メ
モリ504から1つの特徴点を取り出す(ステップS5
51)。次に取り出した特徴点の座標位置から所定距離
内にある隣接する他の特徴点の座標を全て捜し出す(ス
テップS552)。次にこれらの座標が、予め定められ
た位置関係(本実施例では直線)になっているかを確認
する(ステップS553)。ここで、正しくない座標デ
ータは削除する(ステップS554)。有効データの座
標は、2進数に変換される(ステップS555)。各2
進数は、所定のビット数(34ビット)であり(ステッ
プS556でYES)、かつブロックデータの最上位及
び最下位に上下識別ビットがある場合(ステップS55
7でYES)、このブロックデータを有効ブロックデー
タとしてブロック管理メモリ505に格納する(ステッ
プS558)。同じようにして本実施例では複数の箇所
で取り出される各特徴点について付加情報の復元処理を
施す(ステップS559)。
【0023】図13は、上記ステップS551及びS5
52で読み出された各特徴点のデータ、即ち付加情報の
ブロックデータと、その読取座標位置との関係を示す。
付加情報のブロックデータは、図2に示したように、最
上位及び最下位のデータが上下識別ビット(各1ビッ
ト)であり、上下識別ビットデータに挟まれる32ビッ
トのデータは、世代1のハードコピーに埋め込まれた上
位の上下識別ビットのX座標(16ビット)及びY座標
(16ビット)のデータである。図13(a)に示すよ
うに、上位の上下識別ビットの読取座標(xx1,yy
1)は、原稿台上での実際の付加情報の座標(x1,y
1)を表す。また、読取座標(xx2,yy2)〜(x
x17,yy17)の16ビットの各特徴点データは、
世代1のハードコピーに埋め込まれた上位の上下識別ビ
ットのX座標のデータである。同様に図13(b)に示
すように読取座標(xx18,yy18)〜(xx3
3,yy33)の16ビットの各特徴点データは、世代
1のハードコピーに埋め込まれた上位の上下識別ビット
のY座標のデータである。また、読取座標(xx34,
yy34)のデータは、下位の上下識別ビットのデータ
である。次の「表1」は、読み取り画像上での位置と、
各座標位置における特徴点データの値との関係を表す。
表示されるように、上位の上下識別ビットのデータは、
値1であり、下位の上下識別ビットのデータは値0であ
る。
【表1】 本実施例の画像処理装置は、後に説明する編集部7にお
いて、上記読み取られた上位の上下識別ビットの原稿台
上での実際の位置(x1,y1)と、特徴点データより
得られる世代1のハードコピーに埋め込まれた上位の上
下識別ビットの座標(X,Y)の値のずれに基づいて読
取画像のずれを補正する。
【0024】<3-5> 主制御部3 図14は、主制御部3の構成を示す図である。主制御部
3は、各機能部を制御する。即ち、IR部1に原稿台上
に載置された原稿の画像データを読み取らせる。画像判
別部5に対して、IR部1が読み取った画像データから
付加情報と画像情報とを分離させる。編集部7に対し
て、画像情報を編集または加工させる。出力部に対し
て、編集部7により編集された画像情報に新規の付加情
報を付加してなる画像データに基づくハードコピーを生
成させ、または該画像データをファクシミリ装置8へ送
信させる。
【0025】主制御部3は、プロセッサ301を中心と
して構成され、プログラムメモリ302と、データメモ
リ303とから構成され、インターフェース304を介
して処理装置の各機能部と接続されている。
【0026】図15は、主制御部3に備えられるプロセ
ッサ301の処理フローチャートを示す。主制御部3で
は、制御部初期化の後(ステップS301)、処理装置
全体の初期化を指示する(ステップS302)。この
後、キー入力待ちとなる(ステップS303)。使用者
により操作部2に対する操作がされた場合であって(ス
テップS303でYES)、プリントの指示がなされた
場合(ステップS304でYES)、主制御部3は、I
R部1を起動させ、原稿台上に載置された原稿画像の画
像データを読み取る(ステップS305)。次に、画像
判別部5を起動させ、IR部1で読み取られた画像デー
タから、付加情報と画像情報とを分離し、付加情報を編
集部7へ出力すると共に、画像情報を画像メモリ6に出
力する。画像判別部5から付加情報を受け取った編集部
7では、画像情報のデータに対して補正が必要か否かを
判別し、補正が必要である場合には、その種類を決定
し、これを実行する。編集部7による処理の終了後(ス
テップS308でYES)、編集部より、画像の再読み
取りが要求されている場合には(ステップS308でY
ES)、IR部1の読取倍率を変更させた後、再び原稿
の画像データを読み取らせる。この後、同じく後に説明
するハードコピー処理を実行する(ステップS30
9)。上記ステップS305〜309の処理がIR部1
の自動原稿交換装置104にセットされたすべての原稿
に対して実行する(ステップS310)。上記ステップ
S303において、使用者によるキー入力がプリント指
示でない場合(ステップS304でNO)、各機能への
状態設定を行う(ステップS311)。使用者により複
写倍率の設定がされた場合には(ステップS312でY
ES)、編集部7に対して複写倍率の設定の変更を指示
する(ステップS322)。
【0027】図16は、上記ハードコピー処理(ステッ
プS309)のフローチャートを示す。まず、編集部7
を起動させる(ステップS351)。ここで、操作部2
から設定されている加工処理を編集部7に要求する。編
集処理が終了した場合(ステップS351でYES)、
ハードコピーが設定されている場合には(ステップS3
52でYES)、ハードコピー出力部403を起動し
(ステップS353)、予め使用者により設定されてい
る枚数のハードコピーを生成する(ステップS354及
びS355)。また、ハードコピーでなくファクシミリ
装置8への送信が設定されている場合には(ステップS
352でNO)、画像送信部404を起動させ(ステッ
プS356)、予め使用者により設定されている枚数の
画像データを出力する(ステップS357及びS35
8)。
【0028】<3-6> 出力部4 図17は、出力部4の構成を示す図である。バスB4に
より入力される画像データは、インターフェース401
を介してハードコピー出力部401及び画像送信部40
3に入力される。ハードコピー出力部402は、周知の
電子写真式プリンタからなり、画像データに基づいたハ
ードコピーを生成し、これを出力する。また、画像送信
部403は、入力された画像データを符号化し、これを
回線を介してファクシミリ装置8に送信する。バスB4
により入力される画像データは、編集部7で編集された
画像情報に、新規の付加情報が付加されてなるデータで
ある。このため符号化された画像データを受け取ったフ
ァクシミリ装置8は、符号データを複号化し、元の画像
データとした後に、該画像データに基づく画像を印字出
力する。
【0029】ファクシミリ装置8へ画像データ送信する
方法は、上記の様に画像情報に付加情報を付加した状態
の画像データを符号化して送信する方法の他に、以下の
ような方法が考えられる。例えば、原稿が2値画像であ
り、データの符号化方法の一つとしてハフマン符号化が
行われた場合、符号化されたデータ中、付加情報の埋め
込むべき点に所定の認識データを挿入する。ハフマン符
号化された画像データを送信する際に、付加情報を埋め
込むべき点がデータの変化点である場合には、図18
(a)に示されるように、その箇所に長さ0の黒のラン
レングス及び白のランレングスに対応するコードデータ
を挿入する。また、付加情報を埋め込むべき箇所がデー
タの変化点でない場合には、ランレングスを分割してそ
の間に長さ0の白いランレングス、黒のランレングスそ
して再び白のランレングスに対応するコードデータを挿
入する。例えば、図18(b)に示すように黒色の画素
が12個連続している場合であって、最初から5画素目
の箇所に付加情報を埋め込むには、黒色の画素が5個、
そして7個と連続して並んでいると考える。そして、長
さ5及び7の黒のランレングスに対応するコードデータ
間に、長さ0の白のランレングス、長さ0の黒のランレ
ングス、長さ0の白のランレングスにそれぞれ対応する
コードデータを挿入する。このようなデータを受け取る
ファクシミリ装置は、受け取ったデータを複号化して得
られる画像を印字出力する際に、上記長さ0の白と黒の
ランレングスが連続して埋め込まれていた箇所に所定の
付加情報を埋め込む。このような方法を取れば、付加情
報をより正確に埋め込むことができる。
【0030】<3-7> 編集部7 図19は、編集部7の構成を示すブロック図である。編
集部7は、バスB9を介して主制御部3から設定される
編集処理、倍率設定にしたがって画像データの編集を行
う。また、バスB7を介して画像判別部5から送られて
くる付加情報を読み取り、該付加情報を解析する。ここ
で、付加情報の解析結果より画像データの補正が必要で
あると判断された場合には、画像データの補正、また
は、IR部1での読み取り倍率を変更する処理を実行す
る。
【0031】<3-7-1> 編集部7で実行される処理フロ
ーチャート 図20は、編集部7で実行される処理フローチャートを
示す図である。編集部7では、所定の初期化の後(ステ
ップS701)、主制御部3及び画像判別部5からの処
理要求待ちの状態になる(ステップS702及びS70
3)。主制御部から要求される処理は、原稿とハードコ
ピーの倍率を設定する倍率設定と、編集の種類を設定す
る編集設定と、編集の起動要求との3種類がある。主制
御部3から処理要求がされれば処理の種類を判定する。
倍率設定であれば(ステップS710でYES)、要求
される倍率を記憶し(ステップS711)、IR部1に
読取倍率を設定する(ステップS712)。また、要求
された処理が編集設定であれば(ステップS720でY
ES)、編集処理の種類を記憶(ステップS720)す
る。また、編集の起動要求である場合には(ステップS
720でNO)、編集設定で設定され、記憶している編
集処理を実行し(ステップS730)。画像データの所
定の複数の箇所に付加情報を埋め込む(ステップS73
1)。この後、主制御部3に対して処理の終了を通知す
る(ステップS732)。画像判別部5から処理要求が
された場合(ステップS703でYES)、付加情報を
解析し、その解析結果に基づいて画像の補正処理を実行
する(ステップS704)。この画像解析処理の後、編
集部7での編集の終了を主制御部3へ通知する(ステッ
プS705)。
【0032】<3-7-2> 画像補正処理 以下、上記ステップS704において実行される画像補
正処理について詳述する。本実施例の画像処理装置は、
読み取った付加情報を解析し、図1(a)〜(d)に示
すような原稿画像の読取倍率の変化や読取位置のずれを
調べる。図21は、画像補正処理(ステップS704)
の処理フローチャートを示す図である。まず、画像判別
部5のブロック管理メモリ505に格納されている付加
情報を読み込み、読み込んだ付加情報を解析する(ステ
ップS741)。世代1のハードコピー中に付加情報の
上下識別ビット(上)の埋め込まれた位置は、付加情報
を読み取ることで得られる(X1,Y1)、(X2,Y
2)、(X3,Y3)、(X4,Y4)、…である。こ
れに対して、読み取られた画像上での付加情報の埋め込
まれていた位置は、(x1,y1)、(x2,y2)、
(x3,y3)、(x4,y4)、である。ステップS
741での付加情報の解析は、(X1,Y1)と(x
1,y1)、(X2,Y2)と(x2,y2)、…との
位置をそれぞれ比較することで実行され、読み取られた
画像が世代1のハードコピーに比べて、同じ位置にある
のか、平行にズレた位置にあるのか、全体的に変倍され
ているのか、部分的に変倍されているのか、または回転
した位置にあるのかの判定を行う。ステップS741に
おける付加情報の解析処理の結果、画像補正の必要が無
い場合には(ステップS742でYES)、そのまま処
理を終了する。また、図22に示すように平行移動が必
要とされる場合には(ステップS750でYES)、画
像メモリ5において平行移動処理を実行した後(ステッ
プS751)、終了する。また、図23に示すように全
体の複写倍率(縦横独立変倍を含む)が異なっている場
合には(ステップS760でYES)、IR部1の読取
倍率を変更し(ステップS761)、IR部1に再度の
読み取りを要求して(ステップS762)、終了する。
また、図24に示すように用紙上で部分的(本実施例で
は上下の領域)に複写倍率が異なる場合には、(ステッ
プS770でYES)、画像メモリ5上でラインの間引
きや、繰り返し、平行移動などの処理を施した後(ステ
ップS771)、終了する。また、図25に示すように
読み取った原稿の画像が全体的に傾いている場合(ステ
ップS780でYES)、画像メモリ5上で画像を回転
させた後(ステップS781)、終了する。
【0033】<3-7-3> 付加情報の解析処理 以下、上記ステップS741以降の各ステップにおける
判断について、より詳しく説明する。
【0034】<3-7-3-1> 補正無しの判断(ステップS
742) ステップS742において画像補正の必要が無いとされ
るのは、例えば、次の「表2」に示すように、各座標の
位置が完全に一致している場合、または所定の許容誤差
の範囲内にある場合である。
【表2】
【0035】<3-7-3-2> 平行移動の判断(ステップS
750) 各座標の位置が次の「数1」及び「数2」の関係を同時
に満たしている場合には、図22に示すように原稿が平
行にズレた位置にあると判断し(ステップS750でY
ES)、画像メモリ5において平行移動処理を実行した
後(ステップS751)、補正処理を終了する。
【数1】 x1−X1=x2−X2=x3−X3=x4−X4=…
【数2】 y1−Y1=y2−Y2=y3−Y3=y4−Y4=…
【0036】例えば、読み取られた各付加情報が次の
「表3」の関係を満たすような場合、まず、x1≠X1
であるため、ステップS742において補正有りの判断
がなされる。次のステップS750では、x1−X1=
x2−X2=x3−X3=x4−X4=500、y1−
Y1=y2−Y2=y3−Y3=y4−Y4=600で
あり、「数1」及び「数2」の関係を満すため平行移動
の処理が必要であると判断される。ステップS751で
は、画像メモリ5に格納されている1画像データを、X
方向に−500ドット移動させ、Y軸方向に−600ド
ット移動させる。これにより、IR部1において読み取
られた原稿の画像データは、世代1のハードコピーの画
像データとほぼ同一となる。
【表3】
【0037】<3-7-3-3> 倍率変更の判断(ステップS
760) 各座標の位置が上記「数1」及び「数2」の関係を満足
するものではないが、次の「数3」及び「数4」の関係
を満たしている場合であって、X軸方向補正倍率または
Y軸方向補正倍率の値が”1”でないときに(図23参
照)、ステップS760では、全体の複写倍率(縦横独
立変倍を含む)が異なっていると判断する(ステップS
760でYES)。この場合、IR部1の読取倍率を、
現在設定されている読取倍率に対して上記求められた補
正倍率を掛け合わせて求められる読取倍率に変更した後
(ステップS761)、次のステップS762において
IR部1に再度の読み取りを要求して、補正処理を終了
する。
【数3】 (X2−X1)/(x2−x1)= (X3−X2)/(x3−x2)= (X4−X3)/(x4−x3)=X軸方向補正倍率 (但し、分母の値が0の場合を除く)
【数4】 (Y2−Y1)/(y2−y1)= (Y3−Y2)/(y3−y2)= (Y4−Y3)/(y4−y3)=Y軸方向補正倍率 (但し、分母の値が0の場合を除く)
【0038】例えば、付加情報と、該付加情報の読取画
像上での位置との関係が次の「表4」の場合、まず、ス
テップS742では、x1≠X1であるため補正有りと
判断され、次のステップS750へ進む。ステップS7
50では、x1−X1≠x2−X2であり、「数1」及
び「数2」の関係を満足しない。このため、平行移動で
は無いと判断され、次のステップS760へ進む。ステ
ップS760では、まず、x1=x4=1500、X1
=X4=1010、y1=y2=1100、Y1=Y2
=510の関係が満足されることから、読み取られた原
稿に傾きが無いことを確認する。上記「数3」におい
て、(X1,Y1)を基準点とすると、(X2−X1)
/(x2−x1)=(X3−X1)/(x3−x1)=
1.01が満足される。但し、X4は、X4−X1が0
となるため除外した。これより、X軸方向補正倍率は
1.01倍であることが解る。また、「数4」におい
て、(XA,Y1)を基準点とすると、(Y3−Y1)
/(y3−y1)=(Y4−Y1)/(y4−y1)=
1.02の関係が満足される。但し、Y2は、(Y2−
Y1)が0となるため除外した。これより、Y軸方向補
正倍率は、1.02倍であることが解る。以上の結果に
より、X軸方向、Y軸方向共に倍率の補正が必要である
と判断される(ステップS760でYES)。これによ
り、IR部1において読み取られた原稿の画像データ
は、世代1のハードコピーの画像データとほぼ同一にす
ることができる。
【表4】
【0039】<3-7-3-4> 部分的倍率変更の判断(ステ
ップS770) 図24に示すように用紙上で部分的(本実施例では上下
の領域)に複写倍率が異なる場合を付加情報の解析処理
により判別するには、図示するように、軸方向に平行に
付加されている付加情報を選択する。さらに、読取倍率
の変更点にも付加情報が埋め込まれていることが必要で
ある。まず、次の「数5」の関係を満たすことで、用紙
に傾きの無いことを確認する。
【数5】 y1=y2(但し、Y1=Y2の関係を満たす。) y3=y4(但し、Y3=Y4の関係を満たす。) 次の「数6」において、(x1,y1)から(x5,y
5)の間のY軸方向補正倍率、または(x5,y5)か
ら(x1,y1)の間のY軸方向補正倍率の値が”1”
でないとき、用紙上で部分的(本実施例では上下の領
域)に複写倍率が異なると判断する(ステップS770
でYES)。次のステップS771では、画像メモリ5
上でラインの間引き(縮小)、同一ラインの繰り返し出
力(拡大)、平行移動などの処理を施す(ステップS7
71)。例えば、図24の場合に、(x1,y1)から
(x5,y5)の間のY軸方向補正倍率が”1”で、
(x5,y5)から(x1,y1)の間のY軸方向補正
倍率が”1.05”の場合、Y軸方向で、(x1,y
1)から(x5,y5)までは倍率補正を行わず、(x
5,y5)から(x2,y2)までの間は1.05倍
(20ライン毎に最後の1ラインを繰り返して出力)す
る。
【数6】(Y5−Y1)/(y5−y1)=(x1,y
1)から(x5,y5)の間のY軸方向補正倍率 (Y2−Y5)/(y2−y5)=(x5,y5)から
(x1,y1)の間のY軸方向補正倍率
【0040】例えば、付加情報と、該付加情報の読取画
像上での位置との関係が次の「表5」の場合、まず、ス
テップS742では、x1≠X1であるため補正有りと
判断され、次のステップS750へ進む。ステップS7
50では、x1−X1≠x2−X2であり、「数1」及
び「数2」の関係を満足しない。このため、平行移動で
は無いと判断され、次のステップS760へ進む。次の
ステップS760では、Y軸方向補正倍率が(X1,Y
1)を基準とすると(Y2−Y1)/(y2−y1)≠
(Y3−Y1)/(y3−y1)となる。このため、通
常の補正(縦横独立変倍)ではないと判断し、次のステ
ップS770へ進む。ステップS770では、まず、x
1=x2=1100、X1=X2=500、y2=y4
=4500,Y2=Y4=4030の関係が満足される
ことから読み取り原稿に傾きの無いことを確認する。次
に、「数6」により、各点間の補正倍率を計算する。ま
ず、(X3−X1)/(x3−x1)=1.00より、
(x1,y1)から(x3,y3)間のX軸方向補正倍
率を1.00倍であるとする。(X4−X3)/(x4
−x3)=1.00より、(x3,y3)から(x4,
y4)間のX軸方向補正倍率を1.00倍であるとす
る。(Y3−Y1)/(y3−y1)=1.00より、
(x1,y1)から(x3,y3)間のY軸方向補正倍
率を1.00倍であるとする。(Y4−3)/(y4−
y3)=1.02より、(x3,y3)から(x4,y
4)間のY軸方向補正倍率を1.02倍であるとする。
以上より、(x3,y3)から(x2−y2)間のY軸
方向の読み取り倍率の補正が必要であると判断される
(ステップS770でYES)。
【表5】
【0041】ステップS771では、上記ステップS7
70での判断結果に基づいて、Y軸方向に3000ライ
ン目より4500ライン目までの画像データを50ライ
ン毎に、最終ラインのデータを繰り返し出力する。これ
により、上記間の画像データを1.02倍にすると共
に、読み取った画像データをX軸方向にX1−x1=−
600ドット、Y軸方向にY1−y1=−500ドット
移動する。これにより、IR部1において読み取られた
原稿の画像データは、世代1のハードコピーの画像デー
タとほぼ同一にすることができる。
【0042】<3-7-3-5> 傾き補正の判断(ステップS
780) 図25に示すように用紙の一端を中心として回転してい
る場合を付加情報の回析処理により判別するには、図示
するようにX1≒X2≒X3の関係を有する点に埋め込
まれた付加情報を選択する。選択された付加情報の読取
画像上での位置が、世代1のハードコピーの埋め込み位
置とは異なる場合であって、上記「数1」〜「数6」の
関係式を満たさないが、次の「数7」の関係を満たす場
合、用紙の一端を中心として「数7」の関係式により求
められる傾き率で回転していると判断する(ステップS
780でYES)。この場合、次のステップS781で
は、図26に示すように画像データを傾き率に相当する
数の画素毎に分け、◎印の画素を削除して傾きを補正す
る。この際、◇印で表される画素との論理和を求め、こ
れを◆印で表される画素の値とする。また、画像データ
の端は、周辺3画素の論理和の値とする。以上の処理に
より画像メモリ5上で画像を補正し、この後、処理を終
了する。
【数7】 (Y2−Y1)/{(x2−x1)−(x2−x1)}= (Y3−Y2)/{(x3−x2)−(x3−x2)}=傾き率
【0043】例えば、付加情報と、該付加情報の読取画
像上での位置との関係が次の「表6」の場合、まず、ス
テップS742では、x1≠X1であるため補正有りと
判断され、次のステップS750へ進む。ステップS7
50では、x1−X1≠x2−X2であり、「数1」及
び「数2」の関係を満足しない。このため、平行移動で
は無いと判断され、次のステップS760へ進む。次の
ステップS760では、Y軸方向補正倍率が(X1,Y
1)を基準とすると(Y2−Y1)/(y2−y1)≠
(Y3−Y1)/(y3−y1)となる。このため、通
常の補正(縦横独立変倍)ではないと判断し、次のステ
ップS770へ進む。ステップS770では、x1≠x
4及びX1=X4であるため、部分倍率の補正でないと
判断され、次のステップS780へ進む。ステップS7
80では、まず、X軸の値がほぼ同じである(X1,Y
1),(X2,Y2),(X3,y3)を選択し、各点
間の傾き率を計算する。ここで、(Y2−Y1)/
{(x2−x1)−(X2−X1)}=100、すなわ
ち傾き率100であることがわかる。この結果より、傾
きの補正が必要であると判断される(ステップS780
でYES)。
【表6】
【0044】次のステップS781では、上記ステップ
S780で求めた判断結果に基づいて、画像メモリ5上
で傾き率100の補正処理を実行する。この傾き率10
0の補正とは、図26を用いて説明したように、100
×100ドットマトリクス単位で1画素ずらす処理を行
う。この傾き率補正処理の後、読取画像データをx軸方
向にx1−X1=−600ドット移動させると共に、y
軸方向にy1−Y1=−500ドット移動させる。これ
により、IR部1において読み取られた原稿の画像デー
タは、世代1のハードコピーの画像データとほぼ同一に
することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明の画像処理装置によれば、オリジ
ナルの原稿を複写して得られる世代1のハードコピーに
目視判別不可能なサイズで埋め込まれた付加情報を読み
取ることができる。世代2以降のハードコピー作成時に
は、該付加情報に基づいて、原稿台上に載置された原稿
画像の傾きやズレを判断する。画像が傾いていたりズレ
たりしている場合には、埋め込まれている付加情報に基
づいて、読取画像のデータを修正する。これにより、世
代2以降のハードコピーの世代1のハードコピーに対す
る同一性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、原稿台上で原稿が斜め方向にズレ
た場合と、この場合に用紙上に形成される画像を示し、
(b)は、原稿台上に載置された原稿が原点を軸に回転
している場合と、この場合に用紙上に形成される画像を
示し、(c)は、原稿台上に載置された原稿が上半分及
び下半分で部分的に変倍された場合と、この場合の用紙
上に形成される画像を示し、(d)は、原稿台上に載置
された原稿が縦横独立して変倍された場合と、この場合
に用紙上に形成される画像を示す。
【図2】 付加情報を文字の一部へ埋め込む場合の状態
を示す。
【図3】 図2に示したブロックデータを画像に埋め込
む際の濃度データを表す。
【図4】 濃度変化の少ない場所での濃度データの埋め
込み方法を示す図である。
【図5】 濃度データに割り当てられる濃度バンドが画
像データとして用いられている場合の付加情報の埋め込
み方法を示す図である。
【図6】 画像処理装置の機能構成と、主要データの流
れを示す図である。
【図7】 IR部1の構成を示す図である。
【図8】 IR部1の実行する処理フローチャートを示
す図である。
【図9】 操作部2の構成を示す図である。
【図10】 画像判別部5の構成図である。
【図11】 画像解析プロセッサの実行する画像判別処
理のフローチャートを示す図である。
【図12】 付加情報の復元処理のフローチャートを示
す図である。
【図13】 (a)及び(b)は、読み出された各特徴
点におけるデータと、その読取座標との関係を示す図で
ある。
【図14】 主制御部3の構成を示す図である。
【図15】 プロセッサ301の実行する処理フローチ
ャートを示す図である。
【図16】 ハードコピー処理のフローチャートを示す
図である。
【図17】 出力部4の構成を示す図である。
【図18】 (a)及び(b)は、2値画像をハフマン
符号化して得られるデータに、付加情報を埋め込んで送
る場合の埋め込み方の1つを示す図である。
【図19】 編集部7の構成を示す図である。
【図20】 編集部7で実行される処理フローチャート
を示す図である。
【図21】 画像補正処理の処理フローチャートを示す
図である。
【図22】 原稿台上に載置された原稿が斜め方向に平
行にズレている状態を示す図である。
【図23】 全体の読取倍率(縦横独立率変倍を含む)
が異なっている場合を示す図である。
【図24】 用紙の上半分は、等倍で読み取り、、用紙
の下半分を所定の倍率で読み取った場合を示す図であ
る。
【図25】 用紙の一端を中心として回転した場合の状
態を示す図である。
【図26】 「数7」により求められる傾き率に従って
実行される画像の補正処理について示す図である。
【符号の説明】
1…IR部 2…操作部 3…主制御部 4…出力部 5…画像判別部 6…画像メモリ 7…編集部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿台上に載置された原稿画像のデジタ
    ル画像データを読み取る読取手段と、 原稿画像に付加情報が埋め込まれているか否かを判別す
    る判別手段と、 判別手段により1以上の付加情報が埋め込まれていると
    判別された原稿画像から、埋め込まれている全ての付加
    情報を抽出する抽出手段と、 付加情報の埋め込まれる前のデジタル画像データを復元
    する復元手段と、 各付加情報の原稿画像内における埋め込み位置と、原稿
    台上における実際の位置との関係を解析する解析手段
    と、 解析手段による解析結果に基づいてデジタル画像データ
    に修正を加える編集手段と、 判別手段により付加情報が埋め込まれていないと判別さ
    れた原稿画像のデジタル画像データ、または編集手段に
    より修正の加えられたデジタル画像データに基づいて形
    成される画像の複数の箇所にそれぞれの箇所の位置を表
    す付加情報を埋め込む埋め込み手段と、 埋め込み手段により付加情報の埋め込まれた画像を用紙
    上に形成する出力手段とを備えることを特徴とする画像
    処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された画像処理装置にお
    いて、 付加情報は、世代1のハードコピー作成時に埋め込み手
    段により埋め込まれた付加情報の埋め込み位置の情報で
    あり、 編集手段は、各付加情報の原稿画像内における埋め込み
    位置と、原稿台上における実際の位置とがズレていると
    解析手段により解析された場合、デジタル画像データに
    よる画像が、世代1のハードコピーと一致するように修
    正を加えることを特徴とする画像処理装置。
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