JPH07307766A - 復調装置 - Google Patents
復調装置Info
- Publication number
- JPH07307766A JPH07307766A JP6097215A JP9721594A JPH07307766A JP H07307766 A JPH07307766 A JP H07307766A JP 6097215 A JP6097215 A JP 6097215A JP 9721594 A JP9721594 A JP 9721594A JP H07307766 A JPH07307766 A JP H07307766A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- level
- input
- attenuator
- demodulator
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- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
- Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
- Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 インターリーブ方式を採用した復調装置にお
いて、主信号より十分高いレベルのレーダー干渉が復調
装置へ入力されても、ビットの並び替えの時間を増加さ
せる必要性を無くし、更に同時に搬送波同期回路を安定
に動作させることができるようにすること。 【構成】 受信入力を減衰させるための減衰器17と、
前記受信入力のレベルを検出してあらかじめ定められた
値まで増加すると検出信号mを出力するレベル検出器1
8とを備え、前記減衰器は前記検出信号により減衰量を
増加させるように動作する。
いて、主信号より十分高いレベルのレーダー干渉が復調
装置へ入力されても、ビットの並び替えの時間を増加さ
せる必要性を無くし、更に同時に搬送波同期回路を安定
に動作させることができるようにすること。 【構成】 受信入力を減衰させるための減衰器17と、
前記受信入力のレベルを検出してあらかじめ定められた
値まで増加すると検出信号mを出力するレベル検出器1
8とを備え、前記減衰器は前記検出信号により減衰量を
増加させるように動作する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は復調装置に関し、特にデ
ィジタルマイクロ波無線伝送システムにおいて船舶レー
ダー等の干渉を防ぐためのインターリーブ方式を採用し
た復調装置に関する。
ィジタルマイクロ波無線伝送システムにおいて船舶レー
ダー等の干渉を防ぐためのインターリーブ方式を採用し
た復調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】海上や沿岸区間等で用いられているディ
ジタルマイクロ波無線通信の分野では、近年船舶レーダ
ー等の、主信号レベルよりも数10dB高い干渉によっ
て主信号がバースト誤りを受けることを防ぐために、デ
ィジタル信号のビット並び替えを行うインターリーブ方
式が広く採用されている。このような方式は伝送の分野
で広く使われており、例えば特開平2−143714
「インターリーブ回路」がその一例である。
ジタルマイクロ波無線通信の分野では、近年船舶レーダ
ー等の、主信号レベルよりも数10dB高い干渉によっ
て主信号がバースト誤りを受けることを防ぐために、デ
ィジタル信号のビット並び替えを行うインターリーブ方
式が広く採用されている。このような方式は伝送の分野
で広く使われており、例えば特開平2−143714
「インターリーブ回路」がその一例である。
【0003】図4に、このインターリーブ方式を採用し
た復調装置のブロック図を示す。図4において、主信号
のレベルより数十dB高いレベルのレーダー干渉を受け
た受信入力信号aが入力端子1へ入力され、AGC増幅
器2にてある所要値までレベルが増幅される。増幅され
た信号cは分岐回路3にて2分岐され、分岐された信号
d,d′はそれぞれ検波器4,5へ供給される。検波器
4,5には電圧制御発振器15による再生搬送波s及び
これをπ/2シフタ6を通して得られた直交再生搬送波
s′がそれぞれ入力される。検波器4,5では再生搬送
波s,s′と2分岐された信号d,d′とがそれぞれ乗
算されてベースバンド信号e,e′へ変換される。ベー
スバンド信号e,e′はそれぞれDC増幅器7,8にて
直流オフセットと信号振幅レベルとが最適値に調整さ
れ、A/D変換器9,10へ入力される。
た復調装置のブロック図を示す。図4において、主信号
のレベルより数十dB高いレベルのレーダー干渉を受け
た受信入力信号aが入力端子1へ入力され、AGC増幅
器2にてある所要値までレベルが増幅される。増幅され
た信号cは分岐回路3にて2分岐され、分岐された信号
d,d′はそれぞれ検波器4,5へ供給される。検波器
4,5には電圧制御発振器15による再生搬送波s及び
これをπ/2シフタ6を通して得られた直交再生搬送波
s′がそれぞれ入力される。検波器4,5では再生搬送
波s,s′と2分岐された信号d,d′とがそれぞれ乗
算されてベースバンド信号e,e′へ変換される。ベー
スバンド信号e,e′はそれぞれDC増幅器7,8にて
直流オフセットと信号振幅レベルとが最適値に調整さ
れ、A/D変換器9,10へ入力される。
【0004】今、受けているレーダー干渉をパルス幅約
1μs、パルス周期約1.3msの周期パルスとする
と、ディジタル信号g,g′へ変換されたA/D変換器
9,10の出力信号は、約1μsの連続誤り(バースト
誤り)を起こしていることになる。ディジタル信号g,
g′はディジタル型トランスバーサル等化器11へ入力
されて符号間干渉が補償された信号h,h′となった
後、デインターリーブ回路12へ入力されてビットの並
び替えがおこなわれる。これによりバースト誤りが誤り
訂正可能なランダム誤りに変換される。誤り訂正復号器
13において誤り訂正が行われ、誤り訂正された出力信
号jが出力端子16から出力される。
1μs、パルス周期約1.3msの周期パルスとする
と、ディジタル信号g,g′へ変換されたA/D変換器
9,10の出力信号は、約1μsの連続誤り(バースト
誤り)を起こしていることになる。ディジタル信号g,
g′はディジタル型トランスバーサル等化器11へ入力
されて符号間干渉が補償された信号h,h′となった
後、デインターリーブ回路12へ入力されてビットの並
び替えがおこなわれる。これによりバースト誤りが誤り
訂正可能なランダム誤りに変換される。誤り訂正復号器
13において誤り訂正が行われ、誤り訂正された出力信
号jが出力端子16から出力される。
【0005】搬送波再生回路14は、電圧制御発振器1
5からの非同期検出信号pを受けて、同期時は通常制御
とし、非同期時は位相情報を特定の信号点のみに限定す
る選択制御をおこなう。すなわち、搬送波非同期時には
所望の対角線上の信号点から得た位相制御信号のみで電
圧制御発振器15を制御しホールドする。所望の信号点
以外から得た位相制御信号はホールドされた位相制御信
号と置換える。また、搬送波同期がとれている通常状態
では、全点からの位相制御信号を使うことによって、必
要な同期引き込み範囲を持った搬送波再生回路としてい
る。このような回路は、例えば本発明者による特開平4
−165737号(「搬送波同期回路」)に開示されて
いる。
5からの非同期検出信号pを受けて、同期時は通常制御
とし、非同期時は位相情報を特定の信号点のみに限定す
る選択制御をおこなう。すなわち、搬送波非同期時には
所望の対角線上の信号点から得た位相制御信号のみで電
圧制御発振器15を制御しホールドする。所望の信号点
以外から得た位相制御信号はホールドされた位相制御信
号と置換える。また、搬送波同期がとれている通常状態
では、全点からの位相制御信号を使うことによって、必
要な同期引き込み範囲を持った搬送波再生回路としてい
る。このような回路は、例えば本発明者による特開平4
−165737号(「搬送波同期回路」)に開示されて
いる。
【0006】図5はインターリーブ方式の動作原理を表
す図である。図5において、送信側、受信側のそれぞれ
において、信号ビットの書込み方向及び読出し方向を表
したのが図5(A)に示す図である。ここで、誤り訂正
回路の1ワードを255ビットとすると、インターリー
ブ方式が採用されていない場合は、送信側でrの方向へ
255ビットずつデータが送信されるが、インターリー
ブ方式を採用した場合は、送信側でwの方向へメモリに
書き込まれ送出される。そして、空間で送信信号がレー
ダー干渉等によりバースト誤りを起こした場合(図
(A)の斜線部分)は、図5(B)に示す受信信号にお
いては斜線に示す如く連続誤りとなる。この受信信号を
デインターリーブ回路12において読出し方向rの方向
へ読出すことにより、連続誤りが図5(c)に示すよう
に誤り訂正可能な1ワードについて1〜2個のランダム
誤りとなり、これを誤り訂正復号器13へ入力して誤り
を訂正する。
す図である。図5において、送信側、受信側のそれぞれ
において、信号ビットの書込み方向及び読出し方向を表
したのが図5(A)に示す図である。ここで、誤り訂正
回路の1ワードを255ビットとすると、インターリー
ブ方式が採用されていない場合は、送信側でrの方向へ
255ビットずつデータが送信されるが、インターリー
ブ方式を採用した場合は、送信側でwの方向へメモリに
書き込まれ送出される。そして、空間で送信信号がレー
ダー干渉等によりバースト誤りを起こした場合(図
(A)の斜線部分)は、図5(B)に示す受信信号にお
いては斜線に示す如く連続誤りとなる。この受信信号を
デインターリーブ回路12において読出し方向rの方向
へ読出すことにより、連続誤りが図5(c)に示すよう
に誤り訂正可能な1ワードについて1〜2個のランダム
誤りとなり、これを誤り訂正復号器13へ入力して誤り
を訂正する。
【0007】ここで、誤り訂正を1ワード(255ビッ
ト)で1ビットのみの誤り訂正が可能な一重誤り訂正と
すると、インターリーブ回路にて必要なビット並び替え
のビット数は、ビット周期が0.1μs(クロック周波
数10MHz)、レーダー干渉パルス幅が1μsの場
合、1μs/0.1μs=10となり、10ワードのビ
ット並び替えをおこなえば、バースト誤りがすべて誤り
訂正されることになる。この時、インターリーブの深さ
が10であると言う。
ト)で1ビットのみの誤り訂正が可能な一重誤り訂正と
すると、インターリーブ回路にて必要なビット並び替え
のビット数は、ビット周期が0.1μs(クロック周波
数10MHz)、レーダー干渉パルス幅が1μsの場
合、1μs/0.1μs=10となり、10ワードのビ
ット並び替えをおこなえば、バースト誤りがすべて誤り
訂正されることになる。この時、インターリーブの深さ
が10であると言う。
【0008】以上のように、主信号レベルより数10d
B高いレベルで、1μsのパルス幅を持ったレーダー干
渉等により、バースト誤りを発生してもインターリーブ
方式を採用することで、本来、訂正できない誤りも訂正
することができる。
B高いレベルで、1μsのパルス幅を持ったレーダー干
渉等により、バースト誤りを発生してもインターリーブ
方式を採用することで、本来、訂正できない誤りも訂正
することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の復調装置におけるインターリーブ方式は、主信号より
数十dB高いピークレベルを有するレーダー干渉波が復
調装置へ入力されるため、IF増幅器としてのAGC増
幅器2の内部トランジスタが一時的に飽和し、レーダー
干渉がなくなっても、ある一定時間動作不能となる。ま
た、復調装置内部のPLLで構成される自動制御回路
は、レーダー干渉により入力信号の欠落が発生し、同期
が外れたり動作不安定となる。これは、特に高周波で動
作している搬送波同期回路が影響を受けやすい。
の復調装置におけるインターリーブ方式は、主信号より
数十dB高いピークレベルを有するレーダー干渉波が復
調装置へ入力されるため、IF増幅器としてのAGC増
幅器2の内部トランジスタが一時的に飽和し、レーダー
干渉がなくなっても、ある一定時間動作不能となる。ま
た、復調装置内部のPLLで構成される自動制御回路
は、レーダー干渉により入力信号の欠落が発生し、同期
が外れたり動作不安定となる。これは、特に高周波で動
作している搬送波同期回路が影響を受けやすい。
【0010】これら問題点のうち第1の「IF増幅器が
一時動作不能となる」という現象が発生した場合は、バ
ースト誤りの時間が、レーダー干渉パルス幅の時間だけ
ではなく、AGC増幅器2の動作不能の時間も加わるこ
とになるため、インターリーブ方式におけるビットの並
び替えのビット数をレーダー干渉パルス幅の時間より長
くする必要が生じてくる。インターリーブ方式において
は、ビットの並び替えの深さに比例して主信号が遅延す
るため、伝送遅延時間が増加するという問題点となる。
一時動作不能となる」という現象が発生した場合は、バ
ースト誤りの時間が、レーダー干渉パルス幅の時間だけ
ではなく、AGC増幅器2の動作不能の時間も加わるこ
とになるため、インターリーブ方式におけるビットの並
び替えのビット数をレーダー干渉パルス幅の時間より長
くする必要が生じてくる。インターリーブ方式において
は、ビットの並び替えの深さに比例して主信号が遅延す
るため、伝送遅延時間が増加するという問題点となる。
【0011】そこで、本発明の課題は、レーダー干渉に
よるBER特性劣化を防ぐためのインターリーブ方式を
施したディジタルマイクロ波通信において、主信号より
数十dB高いレベルのレーダー干渉が復調装置へ入力さ
れても、ビットの並び替えの時間を増加させる必要性を
無くし、更に同時に搬送波同期回路を安定に動作させる
ことができるようにすることである。
よるBER特性劣化を防ぐためのインターリーブ方式を
施したディジタルマイクロ波通信において、主信号より
数十dB高いレベルのレーダー干渉が復調装置へ入力さ
れても、ビットの並び替えの時間を増加させる必要性を
無くし、更に同時に搬送波同期回路を安定に動作させる
ことができるようにすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、受信入力を再
生搬送波を用いてベースバンド信号に変換する手段と、
このベースバンド信号を最適の直流オフセットと信号振
幅レベルへ制御する直流増幅手段と、この制御後のベー
スバンド信号をディジタル信号に変換する手段と、この
ディジタル信号のビット並び替えを行うデインターリー
ブ手段と、このビット並び替え後のディジタル信号の誤
り訂正を行う誤り訂正復号手段とを含む復調装置におい
て、前記受信入力を減衰させるための減衰器と、前記受
信入力のレベルを検出してあらかじめ定められた値まで
増加すると検出信号を出力するレベル検出手段とを備
え、前記減衰器は前記検出信号により減衰量を増加させ
るように切り替えることを特徴とする。
生搬送波を用いてベースバンド信号に変換する手段と、
このベースバンド信号を最適の直流オフセットと信号振
幅レベルへ制御する直流増幅手段と、この制御後のベー
スバンド信号をディジタル信号に変換する手段と、この
ディジタル信号のビット並び替えを行うデインターリー
ブ手段と、このビット並び替え後のディジタル信号の誤
り訂正を行う誤り訂正復号手段とを含む復調装置におい
て、前記受信入力を減衰させるための減衰器と、前記受
信入力のレベルを検出してあらかじめ定められた値まで
増加すると検出信号を出力するレベル検出手段とを備
え、前記減衰器は前記検出信号により減衰量を増加させ
るように切り替えることを特徴とする。
【0013】本発明によればまた、上記構成に加えて、
前記レベル検出手段の検出信号に応じて搬送波再生回路
の位相制御信号を全点からの情報と、ある特定の信号か
らの情報との間で切替える選択制御手段を備えることを
特徴とする復調装置が得られる。
前記レベル検出手段の検出信号に応じて搬送波再生回路
の位相制御信号を全点からの情報と、ある特定の信号か
らの情報との間で切替える選択制御手段を備えることを
特徴とする復調装置が得られる。
【0014】本発明によれば更に、前記レベル検出手段
の検出信号による前記減衰器の減衰量切り替えと前記搬
送波再生回路の位相制御信号切り替えにヒステリシス機
能を持たせたことを特徴とする復調装置が得られる。
の検出信号による前記減衰器の減衰量切り替えと前記搬
送波再生回路の位相制御信号切り替えにヒステリシス機
能を持たせたことを特徴とする復調装置が得られる。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の一実施例による復調装置
のブロック図であり、図4と同じ部分は同一符号にて示
す。本実施例は、図4の従来例と同様に、過大なレベル
のレーダー干渉を含んだ変調波を入力すると、この入力
信号aは、減衰器17を通って信号bとなり、AGC増
幅器2にてある一定のレベルの信号cに増幅される。こ
の信号cは検波器4,5において電圧制御発振器15の
出力である搬送波s及びπ/2シフタ6による直交再生
搬送波s´と乗算されてベースバンド信号e,e′へ変
換される。
て説明する。図1は、本発明の一実施例による復調装置
のブロック図であり、図4と同じ部分は同一符号にて示
す。本実施例は、図4の従来例と同様に、過大なレベル
のレーダー干渉を含んだ変調波を入力すると、この入力
信号aは、減衰器17を通って信号bとなり、AGC増
幅器2にてある一定のレベルの信号cに増幅される。こ
の信号cは検波器4,5において電圧制御発振器15の
出力である搬送波s及びπ/2シフタ6による直交再生
搬送波s´と乗算されてベースバンド信号e,e′へ変
換される。
【0016】ベースバンド信号e,e′はDC増幅器
7,8にてA/D変換器9,10の正規の直流オフセッ
トと信号振幅レベルに制御され、ディジタル信号g,
g′へ変換される。このディジタル信号g,g′はディ
ジタル型トランスバーサル等化器11へ入力され、符号
間干渉を補償された信号h,h′となる。更に、デイン
ターリーブ回路12により信号のビット並び替えによっ
てバースト誤りを誤り訂正可能なランダム誤りへ変換さ
れた後、誤り訂正復号器13へ入力され、誤りが訂正さ
れた信号jとなって出力端子16より出力される。ここ
までのインターリーブ方式の信号ビットの並び替え方法
は図4で説明した従来例と同様である。
7,8にてA/D変換器9,10の正規の直流オフセッ
トと信号振幅レベルに制御され、ディジタル信号g,
g′へ変換される。このディジタル信号g,g′はディ
ジタル型トランスバーサル等化器11へ入力され、符号
間干渉を補償された信号h,h′となる。更に、デイン
ターリーブ回路12により信号のビット並び替えによっ
てバースト誤りを誤り訂正可能なランダム誤りへ変換さ
れた後、誤り訂正復号器13へ入力され、誤りが訂正さ
れた信号jとなって出力端子16より出力される。ここ
までのインターリーブ方式の信号ビットの並び替え方法
は図4で説明した従来例と同様である。
【0017】ここで、本実施例の特徴は、以下のような
動作にある。すなわち、主信号レベルより数十dB高い
レベルのレーダーパルス干渉を受けた時、このレベル増
加をAGC増幅器2に接続したレベル検出器18にて検
出する。レベル検出器18はレベル増加を検出すると減
衰器17を動作状態として減衰動作を行わせることによ
り、AGC増幅器2の内部トランジスタが飽和して一時
動作不能となるのを防ぐと同時に、オアゲート19を介
して搬送波再生回路14の位相制御信号をある特定の信
号点の位相情報のみに切り替えることにより、搬送波再
生回路14が安定に動作することを可能とする。
動作にある。すなわち、主信号レベルより数十dB高い
レベルのレーダーパルス干渉を受けた時、このレベル増
加をAGC増幅器2に接続したレベル検出器18にて検
出する。レベル検出器18はレベル増加を検出すると減
衰器17を動作状態として減衰動作を行わせることによ
り、AGC増幅器2の内部トランジスタが飽和して一時
動作不能となるのを防ぐと同時に、オアゲート19を介
して搬送波再生回路14の位相制御信号をある特定の信
号点の位相情報のみに切り替えることにより、搬送波再
生回路14が安定に動作することを可能とする。
【0018】図2は、変調波信号が入力された後、レー
ダーパルス干渉波が入力された時のAGC増幅器2の概
略出力波形を示す。S1が従来例の構成の波形であり、
S2が本実施例の構成とした時の波形である。なお、横
軸は時間、縦軸は振幅レベルをそれぞれ表わす。
ダーパルス干渉波が入力された時のAGC増幅器2の概
略出力波形を示す。S1が従来例の構成の波形であり、
S2が本実施例の構成とした時の波形である。なお、横
軸は時間、縦軸は振幅レベルをそれぞれ表わす。
【0019】入力端子1よりレーダー干渉を含まない変
調波信号が入力された時点を、図2においてt1とし、
入力レベルをここでは−10dBmとする。主信号レベ
ルより数十dB高いレーダーパルス干渉が入力されるt
2の時点までは、AGC増幅器2によりわずかな入力レ
ベル変動によらず、ある一定レベルL1に保つ。ここで
はAGC増幅器2の動作可能範囲を入力レベル−10d
Bm±5dBとする。t2の時点において、主信号レベ
ルより数十dB高いレーダーパルス干渉が入力される
と、AGC増幅器2は動作可能範囲を越えるため、AG
C増幅器2の限界出力レベルL2が出力される。
調波信号が入力された時点を、図2においてt1とし、
入力レベルをここでは−10dBmとする。主信号レベ
ルより数十dB高いレーダーパルス干渉が入力されるt
2の時点までは、AGC増幅器2によりわずかな入力レ
ベル変動によらず、ある一定レベルL1に保つ。ここで
はAGC増幅器2の動作可能範囲を入力レベル−10d
Bm±5dBとする。t2の時点において、主信号レベ
ルより数十dB高いレーダーパルス干渉が入力される
と、AGC増幅器2は動作可能範囲を越えるため、AG
C増幅器2の限界出力レベルL2が出力される。
【0020】ここで、従来例の構成(S1)の場合に
は、AGC増幅器2の内部トランジスタが飽和し一時動
作不能となる。このため、t4の時点でレーダーパルス
干渉波の入力がなくなり、主信号のみとなってもAGC
増幅器2の動作が再開されるt5の時点までAGC増幅
器2の出力レベルはほとんど0となり、t5の時点にお
いてAGC増幅器2の動作が再開されると通常の出力レ
ベルL1となる。
は、AGC増幅器2の内部トランジスタが飽和し一時動
作不能となる。このため、t4の時点でレーダーパルス
干渉波の入力がなくなり、主信号のみとなってもAGC
増幅器2の動作が再開されるt5の時点までAGC増幅
器2の出力レベルはほとんど0となり、t5の時点にお
いてAGC増幅器2の動作が再開されると通常の出力レ
ベルL1となる。
【0021】この問題点を解決するために、本実施例で
はAGC増幅器2の出力レベルがある規定値VRef1を越
えるとレベル検出器18がそのレベルを検出し、検出信
号mを“1”とする。この検出信号mにより減衰器17
がオンとなり、AGC増幅器2の入力レベル及び出力レ
ベルが減衰する。この時の波形が図2のS2のt3の時
点で示す波形である。減衰器17によりAGC増幅器2
の入力レベルが低下したために、AGC増幅器2の内部
トランジスタが飽和することはなく、しかもt4の時点
でレーダーパルス干渉波が入力されなくなっても出力不
能という現象が生じることなく、通常の出力レベルL1
へ戻る。
はAGC増幅器2の出力レベルがある規定値VRef1を越
えるとレベル検出器18がそのレベルを検出し、検出信
号mを“1”とする。この検出信号mにより減衰器17
がオンとなり、AGC増幅器2の入力レベル及び出力レ
ベルが減衰する。この時の波形が図2のS2のt3の時
点で示す波形である。減衰器17によりAGC増幅器2
の入力レベルが低下したために、AGC増幅器2の内部
トランジスタが飽和することはなく、しかもt4の時点
でレーダーパルス干渉波が入力されなくなっても出力不
能という現象が生じることなく、通常の出力レベルL1
へ戻る。
【0022】また、ある規定値VRef2より低いレベルが
入力されると、レベル検出器18の検出信号mは“0”
となり減衰器17はオフ状態、すなわち通常動作とな
る。この減衰器17のオン,オフ切替点はヒステリシス
をもたせてあり、オン,オフのバタつきが発生しないよ
うにしてある。
入力されると、レベル検出器18の検出信号mは“0”
となり減衰器17はオフ状態、すなわち通常動作とな
る。この減衰器17のオン,オフ切替点はヒステリシス
をもたせてあり、オン,オフのバタつきが発生しないよ
うにしてある。
【0023】図3は減衰器17の動作がオン,オフした
時のそれぞれの入力信号レベル対減衰器出力レベルの関
係図の一例である。ここでは、入力信号レベルが0dB
mを越えると減衰器17がオン状態となって5dB出力
レベルが低下し、入力信号レベルが−5dBm以下とな
ると減衰器17がオフ状態となるようにしてある。
時のそれぞれの入力信号レベル対減衰器出力レベルの関
係図の一例である。ここでは、入力信号レベルが0dB
mを越えると減衰器17がオン状態となって5dB出力
レベルが低下し、入力信号レベルが−5dBm以下とな
ると減衰器17がオフ状態となるようにしてある。
【0024】また、一方で、図2におけるt2からt4
の間は主信号レベルより数十dB高いレベルのレーダー
パルス干渉が入力されているため、搬送波同期回路にお
ける電圧制御発振器15の制御信号を発生する搬送波再
生回路14の入力位相情報信号h,h′に誤りまたは欠
落が発生し、同期が外れたり動作不安定となる。そこ
で、本実施例では、入力信号レベルがある規定値VRef1
より高いレベルが入力されたことをレベル検出器18が
検出して検出信号mが“1”となった場合には、位相情
報を特定の信号点のみに限定して誤りの少ない位相情報
とすることで、同期外れや動作不安定を防ぐ。この制御
はオアゲート19によって、電圧制御発振器15が搬送
波非同期状態を検出して非同期検出信号nが“1”の場
合も信号点を限定する制御をおこなうことができる。ま
た、この選択制御の動作は従来例と同様であり、前述し
た「搬送波同期回路」を用いることができる。
の間は主信号レベルより数十dB高いレベルのレーダー
パルス干渉が入力されているため、搬送波同期回路にお
ける電圧制御発振器15の制御信号を発生する搬送波再
生回路14の入力位相情報信号h,h′に誤りまたは欠
落が発生し、同期が外れたり動作不安定となる。そこ
で、本実施例では、入力信号レベルがある規定値VRef1
より高いレベルが入力されたことをレベル検出器18が
検出して検出信号mが“1”となった場合には、位相情
報を特定の信号点のみに限定して誤りの少ない位相情報
とすることで、同期外れや動作不安定を防ぐ。この制御
はオアゲート19によって、電圧制御発振器15が搬送
波非同期状態を検出して非同期検出信号nが“1”の場
合も信号点を限定する制御をおこなうことができる。ま
た、この選択制御の動作は従来例と同様であり、前述し
た「搬送波同期回路」を用いることができる。
【0025】なお、減衰器17はPINダイオードと抵
抗の組合わせでPINダイオードに流れる電流を切替え
ることで構成でき、レベル検出器18は入力信号を検波
及びRC積分することで入力レベルに応じた電圧値に変
換でき、その電圧値を電圧比較器へ入力することで容易
に実現できる。
抗の組合わせでPINダイオードに流れる電流を切替え
ることで構成でき、レベル検出器18は入力信号を検波
及びRC積分することで入力レベルに応じた電圧値に変
換でき、その電圧値を電圧比較器へ入力することで容易
に実現できる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、主信号よ
り数10dB高いレベルのレーダーパルス干渉が入力さ
れても、レベル増加を検出して増幅器の入力レベルを下
げることにより増幅器の一時動作不能現象の発生を防
ぎ、インターリーブ方式のビットの並び替えのビット数
を増加させる必要性を無くし、また同時に搬送波同期回
路における位相制御信号をある特定の信号点のみに限定
する選択制御をおこなうことにより、搬送波同期回路を
安定に動作させることができるという効果がある。
り数10dB高いレベルのレーダーパルス干渉が入力さ
れても、レベル増加を検出して増幅器の入力レベルを下
げることにより増幅器の一時動作不能現象の発生を防
ぎ、インターリーブ方式のビットの並び替えのビット数
を増加させる必要性を無くし、また同時に搬送波同期回
路における位相制御信号をある特定の信号点のみに限定
する選択制御をおこなうことにより、搬送波同期回路を
安定に動作させることができるという効果がある。
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】本発明と従来例におけるAGC増幅器出力波形
の概略図であり、S1が従来例における波形、S2が本
実施例における波形をそれぞれ示す。
の概略図であり、S1が従来例における波形、S2が本
実施例における波形をそれぞれ示す。
【図3】本発明における減衰器がオン,オフした時の入
力信号レベル対減衰器出力レベルの関係図を示す。
力信号レベル対減衰器出力レベルの関係図を示す。
【図4】従来の復調装置のブロック図である。
【図5】インターリーブ方式の原理を説明するための図
である。
である。
1 入力端子 2 AGC増幅器 3 分岐回路 4,5 検波器 6 π/2シフタ 7,8 DC増幅器 9,10 A/D変換器 11 ディジタル型トランスバーサル等化器 12 デインターリーブ回路 13 誤り訂正復号器 14 搬送波再生回路 15 電圧制御発振器 16 出力端子 17 減衰器 18 レベル検出器 19 オアゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 1/00 F 27/38 27/22 9297−5K H04L 27/22 A
Claims (3)
- 【請求項1】 ディジタル無線伝送システムに用いられ
る復調装置であって、受信入力を再生搬送波を用いてベ
ースバンド信号に変換する手段と、このベースバンド信
号を最適の直流オフセットと信号振幅レベルへ制御する
直流増幅手段と、この制御後のベースバンド信号をディ
ジタル信号に変換する手段と、このディジタル信号のビ
ット並び替えを行うデインターリーブ手段と、このビッ
ト並び替え後のディジタル信号の誤り訂正を行う誤り訂
正復号手段とを含む復調装置において、前記受信入力を
減衰させるための減衰器と、前記受信入力のレベルを検
出してあらかじめ定められた値まで増加すると検出信号
を出力するレベル検出手段とを備え、前記減衰器は前記
検出信号により減衰量を増加させるように切り替えるこ
とを特徴とする復調装置。 - 【請求項2】 前記レベル検出手段の検出信号に応じて
搬送波再生回路の位相制御信号を全点からの情報と、あ
る特定の信号からの情報との間で切替える選択制御手段
を備えることを特徴とする請求項1記載の復調装置。 - 【請求項3】 前記レベル検出手段の検出信号による前
記減衰器の減衰量切り替えと前記搬送波再生回路の位相
制御信号切り替えにヒステリシス機能を持たせたことを
特徴とする請求項1あるいは2記載の復調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6097215A JPH07307766A (ja) | 1994-05-11 | 1994-05-11 | 復調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6097215A JPH07307766A (ja) | 1994-05-11 | 1994-05-11 | 復調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07307766A true JPH07307766A (ja) | 1995-11-21 |
Family
ID=14186408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6097215A Pending JPH07307766A (ja) | 1994-05-11 | 1994-05-11 | 復調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07307766A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008131363A (ja) * | 2006-11-21 | 2008-06-05 | Denso Corp | 受信方式,受信装置,プログラム |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01101713A (ja) * | 1987-10-15 | 1989-04-19 | Fujitsu Ltd | 自動利得制御増幅回路 |
JPH04165737A (ja) * | 1990-10-29 | 1992-06-11 | Nec Corp | 搬送波同期回路 |
-
1994
- 1994-05-11 JP JP6097215A patent/JPH07307766A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01101713A (ja) * | 1987-10-15 | 1989-04-19 | Fujitsu Ltd | 自動利得制御増幅回路 |
JPH04165737A (ja) * | 1990-10-29 | 1992-06-11 | Nec Corp | 搬送波同期回路 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008131363A (ja) * | 2006-11-21 | 2008-06-05 | Denso Corp | 受信方式,受信装置,プログラム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970506 |