JPH07307551A - プリント回路基板の製造方法 - Google Patents

プリント回路基板の製造方法

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JPH07307551A
JPH07307551A JP11965694A JP11965694A JPH07307551A JP H07307551 A JPH07307551 A JP H07307551A JP 11965694 A JP11965694 A JP 11965694A JP 11965694 A JP11965694 A JP 11965694A JP H07307551 A JPH07307551 A JP H07307551A
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JP
Japan
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acid
etching
formula
resist film
circuit board
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Application number
JP11965694A
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English (en)
Inventor
Takao Ono
隆生 大野
Shinichi Akaike
信一 赤池
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Tamura Kaken Corp
Original Assignee
Tamura Kaken Corp
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Publication date
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  • Manufacturing Of Printed Circuit Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】スルーホールを有する回路基板を製造する際の
エッチング工程において簡単、安価かつ信頼性の高いエ
ッチングレジスト膜を形成すること。 【構成】回路配線パターンのスルーホール及びその周縁
に 【化1】〜 【化3】の1種を含有する処理液にて処理したエッチン
グレジスト膜を形成する。但し、R1, R4はC1〜C7のアル
キル基、R2,R5,R6はアルキル基、R3,R5 はフェニル基、
アルキルフェニル基、R5はフェニルアルキル基を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スルーホールを有する
プリント回路基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント回路基板は、例えば銅張積層基
板に回路配線のパターンを形成したものであって、その
上に電子部品を搭載して一つの回路ユニットを形成でき
るようにしたものである。このようなプリント回路基板
には、その両面に回路配線のパターンを有し、それぞれ
のパターンに電子部品を搭載する両面実装型のものも多
く用いられているが、これには両面の回路配線のパター
ンを接続するために基板の両面に貫通するスルーホール
が設けられ、その内面に形成される銅メッキ層により両
面の回路配線パターンが接続される。
【0003】このようなプリント回路基板の製造方法と
しては、穴埋め法、テンティング法、半田剥離法が行わ
れている。穴埋め法は、両面銅張積層板からなる基板に
回路配線パターンにしたがって所定の位置にスルーホー
ルを形成し、ついで化学銅メッキ、電気銅メッキを順次
行い、その後スルーホールにインキを充填し、それから
基板の両面の銅層表面に印刷法又は写真法によって回路
配線パターン部をエッチングレジスト樹脂膜で覆って回
路配線パターンの陽画形成処理を行ない、その後エッチ
ング処理を行なう方法である。この場合は、インキを充
填することにより、エッチング液がスルーホールに浸透
しないように試みられ、スルーホール内壁面に形成され
た銅メッキ層が侵されないように図られる。また、テン
ティング法は、上記穴埋め法と同様にメッキ処理までを
行ってからドライフィルムを貼り合わせ(感光層をポリ
エステルフィルムとポリエチレンフィルムでサンドイッ
チしたものでポリエチレンフィルムを剥がして銅層表面
に粘着させる。)、ついで回路配線のパターン図の露光
を行なって回路配線部分の感光層を硬化させそれ以外を
未硬化状態にしてから、その未硬化部分を除去して銅層
を露出させる現像処理を行なって回路配線パターンの陽
画形成処理を行ない、それからその露出部分の銅層をエ
ッチングする方法である。この場合は、ドライフィルム
により塞がれることによりスルーホールにエッチング液
の浸透が防止されるように図られる。また、半田剥離法
は、上記テンティング法と同様にメッキ処理まで行う
が、その後に陽画形成処理を行う代わりにドライフィル
ムを用いた写真法あるいは印刷法により陰画形成処理、
すなわち、回路配線部分を未硬化感光層で被覆し、それ
以外を硬化感光層により被覆してから、未硬化感光層を
除去して銅面を露出させる現像処理を行ない、ついで電
気半田メッキを施してその銅面に半田層を形成する。そ
して硬化感光層を除去して銅面を露出させ、エッチング
処理を行ってから、半田層をフッ化水素酸等により溶解
して除去し、回路配線パターンを形成する。この場合に
は、半田層によりスルーホールの壁面の銅メッキ層がエ
ッチング液から保護される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
穴埋め法ではインキにごみが入ったりすること等により
スルーホール全体にインキを漏れなく充填することが難
しく、エッチング液の浸透を十分に防止できないことに
より、できあがったプリント回路基板のスルーホールの
配線機能の信頼性に問題があるのみならず、その作業も
印刷法によらなければならないなど生産性が低く、製造
コストが嵩むほか、有機溶剤を使用することによる作業
上の火災の危険、作業者に対する健康上の問題等があ
る。また、テンティング法は、スルーホールを覆うドラ
イフィルムがエッチング液の重みにより弛むことがあっ
てその侵入を防ぐことができないことがあるのみなら
ず、現像操作等の工程が必要であり、この場合も上記と
同様にできあがったプリント回路基板のスルーホールの
配線機能の信頼性に問題があるのみならず、生産性が低
く、製造コストが嵩む等の問題がある。また、半田剥離
法は、フッ化水素酸の使用や、半田層を溶解した後に排
出される鉛に伴う公害の問題がある。このような問題点
を解決するために、特開平5─287562号公報には
下記一般式〔化11〕で表され、芳香族環を有しないイ
ミダゾール系化合物の膜より耐酸化性があるとされてい
るベンズイミダゾール系化合物を用いたエッチングレジ
スト膜の形成方法が記載されているが、その種類は限定
されているので、エッチングレジスト膜作成用処理液の
種類、エッチングレジスト膜の性能の点で選択性の幅が
狭いという問題がある。
【0005】
【化11】
【0006】(式中、R1 、R3 はメチル基、nは0〜
3、R2 は0、もしくは炭素数1以上のアルキル基であ
って、直鎖でなくても良い、又はフェニル基、アルキル
フェニル基)
【0007】本発明の第1の目的は、スルーホールの配
線部の機能の信頼性の高いプリント回路基板の製造方法
を提供することにある。本発明の第2の目的は、エッチ
ング工程において安価な材料を用いて、簡単な工程によ
り製造できるプリント回路基板の製造方法を提供するこ
とにある。本発明の第3の目的は、排水処理が簡単であ
って、公害を発生し難いプリント回路基板の製造方法を
提供することにある。本発明の第4の目的は、上記目的
をエッチングレジスト膜の形成方法を改善することによ
り実現することにある。本発明の第5の目的は、エッチ
ングレジスト膜作成処理液の種類、エッチングレジスト
膜の性能等の選択幅を広くすることができるプリント回
路基板の製造方法を提供することにある。本発明の第6
の目的は、銅面に安定かつ耐エッチング液性のあるエッ
チングレジスト膜を形成し、エッチング液に対する耐性
を向上することができるプリント回路基板の製造方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、表面に銅層を有する基板にエッチング処
理をするエッチング処理工程を有することによりスルー
ホールを有する回路配線パターンを形成するプリント回
路基板の製造方法において、上記エッチング処理は下記
一般式〔化1〕、〔化2〕及び〔化3〕で表される化合
物からなる群の少なくとも1つの化合物又はその塩を含
有する処理液により処理することにより上記回路配線パ
ターンの少なくとも上記スルーホール及びその周縁にエ
ッチングレジスト膜を形成した後エッチングするプリン
ト回路基板の製造方法を提供するものである。
【化1】(式中、R1 は同一又は異なりて炭素数1〜7
の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、R2 は直鎖又は分岐鎖
のアルキル基、R3 はフェニル基又はアルキルフェニル
基、nは0〜4、mは0〜3を表す。)
【化2】(式中、R4 は同一又は異なりて炭素数1〜7
の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、R5 は同一又は異なり
て直鎖又は分岐鎖のアルキル基、フェニル基、アルキル
フェニル基又はフェニルアルキル基、nは0〜4、mは
0〜10、pは0〜4を表す。)
【化3】(式中、R6 はアルキル基、nは0〜3、mは
0〜4、pは0〜3、qは0〜4を表す。) この際、エッチングレジスト膜を加熱処理又は酸化処理
することが好ましい。
【0009】本発明において、上記一般式〔化1〕に属
する好ましい化合物としては、下記の一般式〔化4〕で
表される化合物が挙げられる。
【0010】
【化4】
【0011】(式中、R11は同一又は異なりて炭素数1
〜7の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、R21は炭素数1〜
20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、nは0〜4の整数
を表す。) この一般式〔化4〕に属する化合物の内でも下記の一般
式〔化5〕、さらにこの一般式〔化5〕に属する一般式
〔化6〕、〔化7〕で表される化合物が好ましい。
【0012】
【化5】
【0013】(式中、R12は低級アルキル基、R22は炭
素数3〜17の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、nは1〜
2を表す。)
【0014】
【化6】
【0015】(式中、nは0〜3を表す。) 具体的には、2−(1−エチルペンチル)ベンズイミダ
ゾール、2−(1−エチルペンチル)トシルイミダゾー
ル、2−(1−エチルペンチル)キシリルイミダゾール
及びこれらの塩が挙げられる。
【0016】
【化7】
【0017】(式中、nは0〜3を表す。) 具体的には、2−(3−メチルブチル)ベンズイミダゾ
ール、2−(3−メチルブチル)トシルイミダゾール、
2−(3−メチルブチル)キシリルイミダゾール及びこ
れらの塩が挙げられる。
【0018】一般式〔化5〕に属するその他の具体的化
合物としては、2−n−プロピル−メチルベンズイミダ
ゾール、2−n−プロピル−ジメチルベンズイミダゾー
ル、2−n−ブチル−メチルベンズイミダゾール、2−
n−ブチル−ジメチルベンズイミダゾール、2−n−ペ
ンチル−メチルベンズイミダゾール、2−n−ペンチル
−ジメチルベンズイミダゾール、2−n−ヘキシル−メ
チルベンズイミダゾール、2−n−ヘキシル−ジメチル
ベンズイミダゾール、2−n−ヘプチル−メチルベンズ
イミダゾール、2−n−ヘプチル−ジメチルベンズイミ
ダゾール、2−n−オクチル−メチルベンズイミダゾー
ル、2−n−オクチル−ジメチルベンズイミダゾール、
2−n−ノニル−メチルベンズイミダゾール、2−n−
ノニル−ジメチルベンズイミダゾール、2−n−デシル
−メチルベンズイミダゾール、2−n−デシル−ジメチ
ルベンズイミダゾール、2−n−ウンデシル−メチルベ
ンズイミダゾール、2−n−ウンデシル−ジメチルベン
ズイミダゾール、2−n−ドデシル−メチルベンズイミ
ダゾール、2−n−ドデシル−ジメチルベンズイミダゾ
ール、2−n−トリデシル−メチルベンズイミダゾー
ル、2−n−トリデシル−ジメチルベンズイミダゾー
ル、2−n−テトラデシル−メチルベンズイミダゾー
ル、2−n−テトラデシル−ジメチルベンズイミダゾー
ル、2−n−ペンタデシル−メチルベンズイミダゾー
ル、2−n−ペンタデシル−ジメチルベンズイミダゾー
ル、2−n−ヘキサデシル−メチルベンズイミダゾー
ル、2−n−ヘキサデシル−ジメチルベンズイミダゾー
ル、2−n−ヘプタデシル−メチルベンズイミダゾー
ル、2−n−ヘプタデシル−ジメチルベンズイミダゾー
ル、2−イソプロピル−メチルベンズイミダゾール、2
−イソプロピル−ジメチルベンズイミダゾール、2−イ
ソブチル−メチルベンズイミダゾール、2−イソブチル
−ジメチルベンズイミダゾール、2−sec−ブチル−
メチルベンズイミダゾール、2−sec−ブチル−ジメ
チルベンズイミダゾール、2−tert−ブチル−メチ
ルベンズイミダゾール、2−tert−ブチル−ジメチ
ルベンズイミダゾール、2−イソペンチル−メチルベン
ズイミダゾール、2−イソペンチル−ジメチルベンズイ
ミダゾール、2−ネオペンチル−メチルベンズイミダゾ
ール、2−ネオペンチル−ジメチルベンズイミダゾー
ル、2−tert−フェニル−メチルベンズイミダゾー
ル、2−tert−フェニル−ジメチルベンズイミダゾ
ール、2−イソヘキシル−メチルベンズイミダゾール、
2−イソヘキシル−ジメチルベンズイミダゾール等及び
これらの塩が挙げられる。
【0019】また、上記一般式〔化5〕〜〔化7〕に属
さない一般式〔化4〕に属する好ましい具体的化合物と
しては、6−メチル−2−n−プロピルベンズイミダゾ
ール、4、5、6、7−テトラメチル−2−n−プロピ
ルベンズイミダゾール等及びこれらの塩が挙げられる。
上記一般式〔化1〕、〔化4〕〜〔化7〕に属する最も
好ましい化合物としては後述の実施例に記載されたもの
が挙げられる。
【0020】本発明において、上記一般式〔化2〕に属
する好ましい化合物としては、下記の一般式〔化8〕で
表される化合物が挙げられる。
【0021】
【化8】
【0022】(式中、R51はアルキル基、フェニル基、
アルキルフェニル基、フェニルアルキル基、nは0〜
3、mは0〜3を表す。) また、上記〔化2〕に属する好ましい化合物として〔化
9〕の化合物も挙げられる。
【0023】
【化9】
【0024】(R41、R52は同一又は異なりて炭素数1
〜7個の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、n、pは0〜4
の整数、mは0〜10の整数を表す。) この〔化9〕に属する好ましい化合物としては、次の一
般式〔化10〕の化合物が挙げられる。
【0025】
【化10】
【0026】(式中、R42、R53は同一又は異なりて低
級アルキル基、n、mは0〜2を表す。) 具体的には、2−フェニル−メチルベンズイミダゾー
ル、2−フェニル−ジメチルベンズイミダゾール、2−
トシル−メチルベンズイミダゾール、2−トシル−ジメ
チルベンズイミダゾール、2−キシリル−メチルベンズ
イミダゾール、2−キシリル−ジメチルベンズイミダゾ
ール、2−メシチル−メチルベンズイミダゾール、2−
メシチル−ジメチルベンズイミダゾール等及びそれらの
塩が挙げられる。
【0027】その他の上記一般式〔化9〕に属する具体
的化合物としては、2−(8−フェニルオクチル)ベン
ズイミダゾール、5,6−ジメチル−2−(2−フェニ
ルエチル)ベンズイミダゾール等及びこれらの塩が挙げ
られる。上記一般式〔化2〕、〔化8〕〜〔化10〕に
属する最も好ましい化合物としては後述の実施例に記載
されたものが挙げられる。
【0028】本発明において、上記一般式〔化3〕に属
する好ましい化合物としては、後述の実施例に記載され
たものが挙げられる。
【0029】本発明に係わるエッチングレジスト膜を形
成するには、そのための処理液が必要であるが、この処
理液には上記の一般式〔化1〕〜〔化10〕で示され
る、いわゆるベンズイミダゾール系化合物を溶媒に溶解
あるいは乳化させた状態にするのが使用上都合が良い。
その溶媒としては水あるいは水に混ざる溶剤さらにはこ
れらの混合物が挙げられる。その際、ベンズイミダゾー
ル系化合物は、一般に水に不溶性であるので、有機酸及
び無機酸の少なくとも1種により塩を形成をすると使用
し易くなり好ましい。この場合の酸としては、ギ酸、酢
酸、カプリン酸、プロピオン酸、酪酸、グリコール酸、
乳酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、ブ
ロモ酢酸、ジブロモ酢酸、フルオロ酢酸、ジフルオロ酢
酸、トリフルオロ酢酸、パラニトロ安息香酸、ジメチル
酢酸、ジエチル酢酸、イソブタン酸、ブタン酸、ピクリ
ン酸、アクリル酸、オレイン酸、シュウ酸、マロン酸、
コハク酸、アジピン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、
マレイン酸、フマール酸、パラトルエンスルホン酸、メ
タンスルホン酸等の有機酸、塩酸、硫酸、リン酸、亜リ
ン酸、次亜リン酸、硝酸等の無機酸が用いられ、これら
酸は併用することもできる。これらの酸は水に対して
0.01〜20%、好ましくは0.1〜5%添加する。
また、水に混ざる溶剤としては、水に任意に混合する溶
剤、水に溶解性の大きい溶剤が挙げられるが、例えばメ
タノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノー
ル、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメチルスルフオキシド、ジメチルホ
ルムアミド等が挙げられ、これらは1種又は2種以上用
いられる。本発明に係わるエッチングレジスト膜を作成
する処理液における、本発明に係わる上記ベンズイミダ
ゾール系化合物の含有量は、0.05〜30重量%、好
ましくは0.1〜5重量%が良く、0.05重量%未満
では有効なエッチングレジスト膜が形成されず、30重
量%を越えると不溶解分が多くなり易く、経済的でもな
い。
【0030】本発明に係わるエッチングレジスト膜作成
用の処理液には、さらに銅との錯体被膜形成助剤として
例えばギ酸銅、塩化第一銅、塩化第二銅、シュウ酸銅、
酢酸銅、水酸化銅、酸化銅、酸化第一銅、酸化第二銅、
炭酸銅、リン酸銅、硫酸銅、ギ酸マンガン、塩化マンガ
ン、シュウ酸マンガン、硫酸マンガン、リチウム、ベリ
リウム、カリウム、マグネシウム、酢酸亜鉛、酢酸鉛、
水素化亜鉛、塩化第一鉄、塩化第二鉄、酸化第一鉄、酸
化第二鉄、ヨウ化銅、臭化第一銅、臭化第二銅等の金属
化合物を添加しても良く、これらは1種又は2種以上用
いられる。添加量は処理液に対して0.01〜10%、
好ましくは0.1〜5%である。また、上記金属化合物
を使用した金属イオンを含有する緩衝液を併用すること
も好ましく、そのための代表的塩基としてアンモニア、
ジエチルアミン、トリエチルアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン、ジ
メチルエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、
イソプロピルエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム等が挙げられる。また、耐エッチング液性
に優れた安定したエッチングレジスト膜を得るには、さ
らにプロピオン酸、吉草酸、カプロン酸、ブタン酸、イ
ソブタン酸、イソバレリル酸、ジメチル酢酸、ジエチル
酢酸、ベンゼンカルボン酸、p−tert−ブチル安息
香酸、シクロヘキサンカルボン酸、p−トルイル酸メチ
ル、シクロペンチル酢酸等のカルボン酸をエッチングレ
ジスト膜作成用処理液に0.01〜20%、好ましくは
0.1〜3%添加しても良い。
【0031】また、ハロゲン化芳香族カルボン酸、ハロ
ゲン化脂肪酸を同様の目的に用いても良く、前者として
は具体的には3−ブロモ−4メチル安息香酸、4−(ブ
ロモメチル)フェニル酢酸、α−ブロモフェニル酢酸、
α−ブロモテトラデカン酸、2−ブロモフェニル酢酸、
3−ブロモフェニル酢酸、4−ブロモフェニル酢酸等で
あり、処理液に対して0.01〜20%、好ましくは
0.1〜5%である。また、後者としては、ブロモ酢
酸、3−ブロモ−2−(ブロモメチル)プロピオン酸、
2−ブロモブタン酸、4−ブロモブタン酸、2−ブロモ
ヘキサンデカン酸、2−ブロモヘキサン酸、2−ブロモ
−3−メチルブタン酸、2−ブロモ−2−メチルプロピ
オン酸、2−ブロモオクタン酸、8−ブロモオクタン
酸、2−ブロモプロピオン酸、3−ブロモプロピオン
酸、2−ブロモペンタン酸、5−ブロモペンタン酸、ク
ロロ酢酸、クロロ酪酸、クロロプロピオン酸等であり、
処理液に対して0.01〜20%、好ましくは0.1〜
5%である。
【0032】これらのことから、上記一般式〔化1〕、
〔化2〕及び〔化3〕で表される化合物からなる群の少
なくとも1つの化合物又はその塩を含有する処理液は、
上記有機酸及び無機酸の少なくとも1種、上記金属化合
物の少なくとも1種を含有し、さらに上記カルボン酸の
少なくとも1種を添加することも好ましい。また、上記
一般式〔化1〕、〔化2〕及び〔化3〕で表される化合
物からなる群の少なくとも1つの化合物又はその塩を含
有する処理液は、有機酸及び無機酸の少なくとも1種、
上記金属化合物の少なくとも1種を含有し、さらにハロ
ゲン化芳香族カルボン酸及びハロゲン化脂肪酸の少なく
とも1種を添加することも好ましい。本発明に係わるエ
ッチングレジスト膜を形成させるには、後述する処理対
象の基板の銅メッキ層の表面を研磨、脱脂、酸洗、水洗
する前処理工程を経た後、その処理液に0〜100℃で
数秒から数十分、好ましくは10〜50℃、より好まし
くは40〜50℃で5秒〜1時間、好ましくは10秒〜
10分間基板を浸漬する。その処理液は酸性であれば良
いが、好ましくはpH5.0以下である。このようにし
て本発明に係わるベンズイミダゾール系化合物は銅メッ
キ層に付着するが、その付着量は処理温度を高く、処理
時間を長くする程多くなる。超音波を利用すると尚良
い。なお、他の塗布手段、例えば噴霧法、刷毛塗り、ロ
ーラー塗り等も使用できる。このようにして得られたエ
ッチングレジスト膜は高温、高湿下でもはんだ付け性が
極めて良い。この銅メッキ層に付着したベンズイミダゾ
ール系化合物の膜を化学的に安定化し、エッチング液に
対する耐性を高めるには上記の銅、亜鉛等の金属イオン
を含む緩衝液に浸漬処理することが好ましいが、その金
属イオン濃度としては数ppm以上、好ましくは50p
pm〜150ppm、その溶液のpHは5.0〜6.
5、その浸漬は0〜100℃で数秒から数十分、好まし
くは30〜50℃で1〜3分行なう。
【0033】また、エッチングレジスト膜は酸化処理又
は加熱処理することにより耐エッチング液性の優れた膜
とすることができるが、その方法としては、酸素存在下
のオーブン、赤外線、近赤外線、遠赤外線、紫外線の少
なくとも1つにより0〜300℃で数秒〜数十分保持す
る方法、オゾンに数秒〜数十分暴露する方法、1〜20
%濃度の過酸化水素水に数秒〜数十分浸漬又は噴霧する
薬品処理による方法がある。このことから、上記一般式
〔化1〕、〔化2〕及び〔化3〕で表される化合物から
なる群の少なくとも1つの化合物又はその塩を含有する
処理液により処理することにより上記回路配線パターン
の少なくとも上記スルーホール及びその周縁にエッチン
グレジスト膜を形成し、その後酸化処理又は熱処理する
ことも好ましく、その方法としては上記の方法が挙げら
れる。
【0034】本発明のプリント回路基板を製造するに
は、 両面銅張積層板からなる基板に所定の回路配線
にしたがってスルーホールを穿孔するスルーホール形成
工程、 銅表面を研磨、脱脂、酸洗、水洗する前処理
工程、 化学銅メッキ、電気銅メッキを行なうメッキ
工程、 両側銅面に印刷法又は写真法によりスルーホ
ール及びその周縁を含む回路配線部分を未硬化樹脂膜、
それ以外の非回路配線部分を硬化樹脂膜で被覆してから
未硬化樹脂膜をアルカリ性水溶液により溶解除去して銅
面を露出する陰画のレジスト膜形成工程、 この露出
した銅面を上記〔化1〕〜〔化10〕で表される少なく
とも1つの化合物を含有する処理液に浸漬又は噴霧等に
より接触させて乾燥させエッチングレジスト膜を形成す
るエッチングレジスト膜形成工程、 アルカリ性水溶
液を接触させて上記硬化樹脂膜を除去して銅面を露出さ
せエッチング液でその銅層を除去するエッチング工程を
少なくとも有する。上記エッチングレジスト膜は銅メッ
キ層の酸化防止膜となり、後に半田付けを行う際にその
半田の付着を阻害しないのでそのままでも良いが、上
記エッチングレジスト膜を酸性溶液により溶解除去す
る。上記においてエッチングレジスト膜形成工程は、エ
ッチングレジスト膜を形成した後、上述したように、
銅イオンを含有する緩衝液に浸漬又は噴霧等により接
触させる処理を行なう工程、また、 このを経ず又
は経た後上記加熱処理又は酸化処理を行う工程を付加す
ることも好ましい。これらのことから、表面に銅層を有
する基板にエッチング処理をするエッチング処理工程を
有することによりスルーホールを有する回路配線パター
ンを形成するプリント回路基板の製造方法において、上
記エッチング処理は上記一般式〔化1〕、〔化2〕及び
〔化3〕で表される化合物からなる群の少なくとも1つ
の化合物又はその塩を含有する処理液により処理するこ
とにより上記回路配線パターンの少なくとも上記スルー
ホール及びその周縁にエッチングレジスト膜を形成した
後エッチングするプリント回路基板の製造方法に、上記
〜の1つ又は複数を限定条件に加えたプリント回路
基板の製造方法とすることもできる。
【0035】
【作用】本発明に係わるベンズイミダゾール系化合物は
銅と安定なキレート化合物を形成するので、銅表面に強
固に結合した膜が形成される。この膜は金属イオンを含
む緩衝液で処理することによりその物理的強度が著しく
向上する。上記キレート化合物は銅表面に単分子膜を形
成し、その膜にさらにキレート単分子膜が順次成長し、
一方ベンズイミダゾール系化合物の側鎖はファンデルワ
ールス力により結合し、強固な膜が形成されるものと考
えられる。また、金属イオンを含む緩衝液による処理に
より膜中への金属イオンの移動が起こり、キレートの安
定化が図られると考えられる。
【0036】
【実施例】次に本発明の実施例を図1に基づいて説明す
る。 実施例1 (1)1.6mm厚さの両面銅張積層板からなる基板に
スルーホールを形成し、化学銅メッキ、電気銅メッキを
行ってスルーホール内壁及びその両側周縁に20〜25
μの膜厚の銅メッキ層を形成した。ついで、図1(イ)
に示すように、上記基板、すなわち積層板1の両面に銅
箔2、2を有し、銅メッキ層2aを設けたスルーホール
3を形成した基板4の両面に、ドライフィルム(感光層
をポリエステルフィルムとポリエチレンフィルムでサン
ドイッチしたフィルムであって、商品名リストン(デュ
ポン社製))をそのポリエチレンフィルムを剥がすこと
によりその感光層を上記基板に粘着力により接着させ、
ポリエステルフィルム側から回路配線パターン図のフィ
ルムを介して露光し、回路配線部分に未硬化層、それ以
外に硬化層を形成し、その後、回路配線パターン図のフ
ィルムを取り除いた基板を炭酸ソーダ1重量%のアルカ
リ水溶液に浸漬して未硬化層を溶解除去し、その部分の
銅面のみを露出させる現像を行って、約25μの陰画の
レジスト膜(回路配線の逆パターン)6を形成する。さ
らに基板を20%過硫酸ソーダ水溶液に30秒間浸漬す
ることにより銅表面をソフトエッチングしてから水洗
し、表面を清浄にした試験片を作成する。
【0037】一方、5重量%のギ酸水溶液100gに塩
化第二銅0.1g、2−(1−メチルプロピル)ベンズ
イミダゾール1g、25%アンモニア水0.2gを順次
混合し、エッチングレジスト膜作成用処理液を調製す
る。この処理液を50℃に調整して上記試験片を浸漬さ
せ、5分間ゆっくり動かす。その後、試験片を取り出し
て水洗し、乾燥させ、さらに空気中150℃で5分熱処
理を行って、図1(ロ)に示すように、エッチングレジ
スト膜7を形成する。次に、3%苛性ソーダ水溶液に上
記処理を行った基板を浸漬し、図1(ハ)に示すように
上記陰画のレジスト膜6を擦り取って除去し、その部分
の銅面を露出させる。その後、水酸化アンモニウム5重
量%のアルカリ水溶液からなるエッチング液をその基板
表面に噴霧し、50℃で120秒間保持することにより
エッチング処理を行って、図1(ニ)に示すように露出
した部分の銅箔2、2を除去する。そして、その基板を
5%塩酸水溶液に浸漬し、図1(ホ)に示すように、エ
ッチングレジスト膜7を溶解除去してスルーホールを有
するプリント回路基板を製造する。そのスルーホールを
観察したところ、銅メッキ層は外観上損傷が見られず、
導電テストを行ったところ異常は見られなかった。
【0038】(2)上記はドライフィルムを使用した
が、例えば紫外線硬化型インキ(例えばアクリル酸等の
重合成分、スチレンコポリマー等の樹脂成分及び光硬化
剤を主成分とするインキ)等の硬化型インキを使用して
スクリーン印刷を行って上記と同様の陰画レジスト膜を
形成しても同様に良い結果が得られた。 (3)上記エッチングレジスト膜作成用処理液に上記カ
ルボン酸として、吉草酸、ジエチル酢酸、p−tert
−ブチル酢酸のそれぞれを0.1〜3%添加した場合は
これを添加しない場合より良い結果が得られた。 (4) 上記エッチングレジスト膜作成用処理液に上記
ハロゲン化芳香族カルボン酸、ハロゲン化脂肪酸として
ブロモ酢酸、3−ブロモ−2−(ブロモメチル)プロピ
オン酸、2−ブロモフェニル酢酸のそれぞれを単独、さ
らにブロモ酢酸と2−エチル−n−酪酸を併用して0.
1〜3%添加した場合はこれを添加しない場合より良い
結果が得られた。
【0039】実施例2〜24 実施例1において、2−(1−メチルプロピル)ベンズ
イミダゾールの代わりに表1のそれぞれの実施例の欄に
記載されたベンズイミダゾール系化合物を用いた以外は
実施例1(1)〜(4)と同様にしてそれぞれの実施例
のプリント回路基板を製造した。その結果は実施例1と
同様に良好であった。
【0040】
【表1】
【0041】実施例25 酒石酸の2重量%水溶液100gに硫酸銅0.1g、6
−メチル−2−n−プロピルベンズイミダゾール1.0
g及び25%アンモニア水0.1gを順次加えて混合
し、エッチングレジスト膜作成用処理液を得た。実施例
1において、エッチングレジスト膜作成用処理液として
本実施例のエッチングレジスト膜作成用処理液を用いた
以外は実施例1(1)〜(4)と同様にしてプリント回
路基板を製造した。その結果は実施例1と同様に良好で
あった。
【0042】実施例26 酒石酸の2重量%水溶液100gに硫酸銅0.1g、
4,5,6,7−テトラメチル−2−n−プロピルベン
ズイミダゾール1.0g及び25%アンモニア水0.1
gを順次加えて混合し、エッチングレジスト膜作成用処
理液を得た。実施例1において、エッチングレジスト膜
作成用処理液として本実施例のエッチングレジスト膜作
成用処理液を用いた以外は実施例1(1)〜(4)と同
様にしてプリント回路基板を製造した。その結果は実施
例1と同様に良好であった。
【0043】実施例27 実施例1において、2−(1−メチルプロピル)ベンズ
イミダゾールの代わりに2−(3−メチルブチル)メチ
ルベンズイミダゾールを1%加えた以外は実施例(1)
〜(4)と同様にしてプリント回路基板を製造した。そ
の結果は実施例1と同様に良好であった。
【0044】実施例28 実施例1において、2−(1−メチルプロピル)ベンズ
イミダゾールの代わりに2−(3−メチルブチル)ジメ
チルベンズイミダゾールを1%加えた以外は実施例
(1)〜(4)と同様にしてプリント回路基板を製造し
た。その結果は実施例1と同様に良好であった。
【0045】実施例29 実施例1において、2−(1−メチルプロピル)ベンズ
イミダゾールの代わりに2−(3−メチルブチル)ベン
ズイミダゾールを0.5%、2−(3−メチルブチル)
メチルベンズイミダゾールを0.5%加えた以外は実施
例(1)〜(4)と同様にしてプリント回路基板を製造
した。その結果は実施例1と同様に良好であった。
【0046】実施例30 実施例1において、2−(1−メチルプロピル)ベンズ
イミダゾールの代わりに2−(1−エチルペンチル)ベ
ンズイミダゾール、2−(1−エチルペンチル)トシル
イミダゾールを合計で1%加えた以外は実施例(1)〜
(4)と同様にしてプリント回路基板を製造した。その
結果は実施例1と同様に良好であった。
【0047】実施例31〜60 実施例25において、6−メチル−2−n−プロピルベ
ンズイミダゾールの代わりに表2のそれぞれの実施例の
欄に記載されたベンズイミダゾール系化合物を用いた以
外は同様にしてそれぞれの実施例のエッチングレジスト
膜作成用処理液を得た。実施例1において、エッチング
レジスト膜作成用処理液としてそれぞれの実施例のエッ
チングレジスト膜作成用処理液を用いた以外は実施例1
(1)〜(4)と同様にしてそれぞれの実施例のプリン
ト回路基板を製造した。その結果は実施例1と同様に良
好であった。
【0048】
【表2】
【0049】実施例61〜89 実施例1において、2−(1−メチルプロピル)ベンズ
イミダゾールの代わりに表3のそれぞれの実施例の欄に
記載されたベンズイミダゾール系化合物を用いた以外は
実施例1(1)〜(4)と同様にしてそれぞれの実施例
のプリント回路基板を製造した。その結果は実施例1と
同様に良好であった。
【0050】
【表3】
【0051】実施例90 酒石酸の2重量%水溶液100gに硫酸銅0.1g、2
−(8−フェニルオクチル)ベンズイミダゾール1.0
g及び25%アンモニア水0.1gを順次加えて混合
し、エッチングレジスト膜作成用処理液を得た。実施例
1において、エッチングレジスト膜作成用処理液として
本実施例のエッチングレジスト膜作成用処理液を用いた
以外は実施例1(1)〜(4)と同様にしてプリント回
路基板を製造した。その結果は実施例1と同様に良好で
あった。
【0052】実施例91 酒石酸の2重量%水溶液100gに硫酸銅0.1g、
5,6−ジメチル−2−(2−フェニルエチル)ベンズ
イミダゾール1.0g及び25%アンモニア水0.1g
を順次加えて混合し、エッチングレジスト膜作成用処理
液を得た。実施例1において、エッチングレジスト膜作
成用処理液として本実施例のエッチングレジスト膜作成
用処理液を用いた以外は実施例1(1)〜(4)と同様
にしてプリント回路基板を製造した。その結果は実施例
1と同様に良好であった。
【0053】実施例92〜101 実施例25において、6−メチル−2−n−プロピルベ
ンズイミダゾールの代わりに表4のそれぞれの実施例の
欄に記載されたベンズイミダゾール系化合物を用いた以
外は実施例1(1)〜(4)と同様にしてそれぞれの実
施例のプリント回路基板を製造した。その結果は実施例
1と同様に良好であった。
【0054】
【表4】
【0055】実施例102〜118 実施例1において、2−(1−メチルプロピル)ベンズ
イミダゾールの代わりに表5のそれぞれの実施例の欄に
記載されたベンズイミダゾール系化合物を用いた以外は
実施例1(1)〜(4)と同様にしてそれぞれの実施例
のプリント回路基板を製造した。その結果は実施例1と
同様に良好であった。
【0056】
【表5】
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、エッチングレジスト膜
を上記一般式〔化1〕〜〔化3〕で表されるベンズイミ
ダゾール系化合物を主成分にして形成したので、耐酸化
性の膜を形成でき、エッチング液に対する耐性が良く、
したがって下地の銅面は侵され難いからスルーホールに
よる配線の接続の信頼性を良くできる。これらはエッチ
ングレジスト膜を加熱処理又は酸化処理することによ
り、さらにその膜の耐エッチング液性が高められること
により向上される。また、エッチング工程において安価
な材料を用いて、簡単な工程により製造できるのでコス
トを低減できるとともに、排水処理も簡単であって、公
害も発生しないようにできる。また、ベンズイミダゾー
ル系化合物は広範囲に網羅されているから、エッチング
レジスト膜作成用処理液の種類、エッチングレジスト膜
の性能の選択幅を格段に拡大することができる。このよ
うにして、高性能、低コストのプリント回路基板を提供
し、安全、無公害のその製造法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の一工程を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 積層板 2、2 銅箔 2a 銅メッキ層 3 スルーホール 4 基板 6 陰画のレジスト膜 7 エッチングレジスト膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に銅層を有する基板にエッチング処
    理をするエッチング処理工程を有することによりスルー
    ホールを有する回路配線パターンを形成するプリント回
    路基板の製造方法において、上記エッチング処理は下記
    一般式〔化1〕、〔化2〕及び〔化3〕で表される化合
    物からなる群の少なくとも1つの化合物又はその塩を含
    有する処理液により処理することにより上記回路配線パ
    ターンの少なくとも上記スルーホール及びその周縁にエ
    ッチングレジスト膜を形成した後エッチングするプリン
    ト回路基板の製造方法。 【化1】 (式中、R1 は同一又は異なりて炭素数1〜7の直鎖又
    は分岐鎖のアルキル基、R2 は直鎖又は分岐鎖のアルキ
    ル基、R3 はフェニル基又はアルキルフェニル基、nは
    0〜4、mは0〜3を表す。) 【化2】 (式中、R4 は同一又は異なりて炭素数1〜7の直鎖又
    は分岐鎖のアルキル基、R5 は同一又は異なりて直鎖又
    は分岐鎖のアルキル基、フェニル基、アルキルフェニル
    基又はフェニルアルキル基、nは0〜4、mは0〜1
    0、pは0〜4を表す。) 【化3】 (式中、R6 はアルキル基、nは0〜3、mは0〜4、
    pは0〜3、qは0〜4を表す。)
  2. 【請求項2】 エッチングレジスト膜を加熱処理又は酸
    化処理した後にエッチングを行う請求項1記載のプリン
    ト回路基板の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008528578A (ja) * 2005-01-28 2008-07-31 ダエウン ファーマシューティカル カンパニー リミテッド 新規のベンゾイミダゾール誘導体及びこれを含む薬剤学的組成物

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