JPH07307137A - 形態像観察装置およびその方法 - Google Patents
形態像観察装置およびその方法Info
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Abstract
た時に発生する蛍光からカラ−像とスペクトルとを同時
に得ることができる形態観察装置を提供することにあ
る。 【構成】 試料に荷電粒子や放射線を照射する照射系1
1と、荷電粒子や放射線の照射によって上記試料から発
生する光を分光する分光器21と、この分光手段によっ
て分光された光をそれぞれ所定の波長単位で検出する波
長検出器27と、この波長検出器からの検出信号をカラ
−画像とし上記試料の形態像と重ね合わせる加算器34
と、上記波長検出器27からの検出信号によって試料で
発生した光のスペクトルを測定するカラ−モニタ32と
を具備したことを特徴とする。
Description
線を照射することでその試料の形態像を観察する形態像
観察装置およびその方法に関する。
や透過型顕微鏡などが知られている。走査型電子顕微鏡
においては、試料に対して電子線を照射し、この試料で
反射する電子線と、試料から発生する二次電子とを検出
し、この検出信号に基づき濃淡の形態画像信号を形成し
て試料の形態画像を形成するようにしている。
が電子線の照射によって蛍光発光(カソ−ドルミネッセ
ンス)することがあるが、その電子線照射による蛍光発
光を受光してその試料の発光部位をカラ−表示し、上記
形態像とともに蛍光像を観察するようにしている。
とで、試料上における発光部位を認識することが可能と
なる。さらに、上記蛍光像を形成する光を分光分析すれ
ば、1μm以下の微小領域の化学結合の状態分析が可能
となる。すなわち、試料の形態像、蛍光像および蛍光像
の発光スペクトルを知ることで、試料の微小領域におけ
る情報分析を精密に行うことが可能となる。
とスペクトルとを検出する場合、図5に示すような方法
が採用されていた。すなわち、同図中1は楕円ミラ−で
ある。この楕円ミラ−1は実線で示す第1のモ−ドと破
線で示す第2のモ−ドとに回転位置決めできるようにな
っている。
よび第2のモ−ドにおいて、それぞれ電子線によって照
射された試料から発生する蛍光が入射する。第1のモ−
ドにおいて上記楕円ミラ−1に入射した蛍光は、その反
射方向に配置されたダイクロイックミラ−2で分光さ
れ、R、G、Bの各色分解信号を倍増して出力する3つ
の光電子倍増管3a〜3cにそれぞれ入射する。したが
って、楕円ミラ−1が第1のモ−ドにあれば、上記光電
子倍増管3a〜3cからの検出信号によって図示しない
カラ−モニタに試料の蛍光像を表示することができるよ
うになっている。
ドにあるときには、この楕円ミラ−1からの蛍光の反射
方向には分光器のスリット4(または光ファイバ−受光
面)が配置されている。したがって、上記分光器で蛍光
が分光されることで、そのスペクトルを図示しないカラ
−モニタに表示することができるようになっている。
と、第1のモ−ドと第2のモ−ドとを切り替えるために
は、楕円ミラ−を回転操作しなければならないから、操
作性の低下を招くということがあるばかりか、各モ−ド
位置において楕円ミラ−1をそれぞれ検出光軸に精密に
一致させなければならないということもある。
めに3つの光電子倍増管3a〜3cが必要となり、第2
のモ−ドでは分光器が必要となる。そのため、光電子倍
増管や分光器を設置しなければならないことによって装
置の大型化を招いたり、コストアップを招くなどのこと
がある。すなわち、蛍光像の観察と、スペクトルの測定
とを同時に行うことができないため、上述したような問
題があった。
ダイクロイックミラ−2でR、G、Bの波長に分光する
際、400nmと430nm、620nmと650nmなどの微
妙な波長の違いを検出できない場合があり、蛍光像の表
示が鮮明でないということもある。
光像を得る場合と、スペクトルを得る場合とでは楕円ミ
ラ−を回転操作しなければならなかったので、操作性が
悪いということがあり、また分光器とR、G、Bの光電
管とを設置しなければならなかったので、装置の大型化
やコストアップを招くなどのことがあった。
で、その目的とするところは、蛍光像の観察と発光スペ
クトルの測定とを同時に行うことができるようにした形
態像観察装置およびその方法を提供することにある。
の発明は、試料に荷電粒子や放射線を照射してこの試料
の形態像を観察する形態像観察装置において、上記試料
に荷電粒子や放射線を照射する照射手段と、荷電粒子や
放射線の照射によって上記試料から発生する光を分光す
る分光手段と、この分光手段によって分光された光をそ
れぞれ所定の波長単位で検出する検出手段と、この検出
手段からの検出信号をカラ−画像とし上記形態像と重ね
合わせる画像形成手段と、上記検出手段からの検出信号
によって上記試料で発生した光のスペクトルを測定する
測定手段とを具備したことを特徴とする。
荷電粒子や放射線を照射してこの試料の形態像を観察す
る形態像観察方法において、上記試料に荷電粒子や放射
線を照射する工程と、荷電粒子や放射線の照射によって
上記試料から発生する光を分光する工程と、分光された
光を波長ごとに検出する工程と、各波長ごとの光をカラ
−画像とし上記形態像と重ね合せる工程と、検出された
上記光の波長からそのスペクトルを測定する工程とを具
備したことを特徴とする。
ら発生して分光された光は波長ごとに検出されるから、
その検出信号によって蛍光像を得ることができると同時
に、発光スペクトルを測定することができる。
参照して説明する。図1は形態像観察装置を示し、図中
11は操作型電子顕微鏡の照射系である。この照射系1
1は光、電子線、イオンなどの荷電粒子Rを出射するよ
うになっている。なお、荷電粒子Rに代わり放射線を出
射する構成の照射系11であってもよい。
ステ−ジ12に載置された試料13を照射するようにな
っている。試料13としては生体細胞である、ミトコン
ドリアなどが載置される。
ミラ−14が配置されている。この楕円ミラ−14には
上記照射系11からの荷電粒子Rを細く絞って上記試料
13上で走査させるための貫通孔14aが形成されてい
る。試料13に荷電粒子Rを照射すると二次電子が放出
される。この二次電子は光電子倍増管からなる二次電子
検出部15で検出されて倍増される。
13の各部位に対応して発生量が変化するもので、その
二次電子はいったん光に変換されてから上記二次電子検
出部15で倍増されて再び電子に変換されるようになっ
ている。
増幅器16で増幅されて信号変換器17へ出力する。信
号変換器17は検出部15からの検出信号に基づき白黒
の濃淡を表わす信号としての形態画像信号(テレビジョ
ンの輝度信号に相当するもの)を形成する。したがっ
て、上記信号変換器17からの形態画像信号によって試
料13の形態を表わす画像が得られる。
照射によって発光する部位があり、その発光部位からは
カソ−ドルミネッセンス(CL)が放射される。上記楕
円ミラ−14の反射面14bは上記カソ−ドルミネッセ
ンスを集光するようになっており、上記試料13は楕円
ミラ−14の一方の焦点に位置決めされている。
の反射面14bで反射したカソ−ドルミネッセンスはス
リット18で成形され、分光器21の窓23からその内
部に配置された反射ミラ−24へ入射する。この反射ミ
ラ−24で反射したカソ−ドルミネッセンスはグレ−テ
イング25に入射してそれぞれの波長ごとに分光されて
出射する。この実施例では、上記グレ−テイング25は
カソ−ドルミネッセンスに含まれる200nm〜900nm
の波長帯域の光をそれぞれの波長ごとに分光できるよう
になっている。
25で分光されることで、マルチチャンネル検出器22
の光電面22a上に分光スペクトルが得られる。この分
光スペクトルはマイクロチャンネルプレ−ト26で増幅
されて波長検出器27で検出される。この波長検出器2
7の入射面側には蛍光面28aをもった光ファイバ28
が配置されており、マイクロチャンネルプレ−ト26で
増幅された電子が加速されて蛍光面28aに衝突し光に
変換され、光ファイバ28に入射し波長検出器27で増
幅され検出される。
ァイバ28に代わりレンズを配置するようにしてもよ
い。上記波長検出器27はPDA(photo diode array
)やCCD(charged cou-pled device )から構成さ
れている。PDAの場合、図2(a)に示すように51
2乃至1024チャンネルのフォトダイオ−ド27aが
200〜900nmの波長の分散方向に沿って配列されて
なる。
の数が多い分だけ波長(色)の分離を細かく行うことが
できる。そのチャンネルの分割は、電気的に任意に制御
することができ、その分割を任意の色に対応させて行う
ことが可能である。たとえば、250nmの信号と350
nmの信号は、ダイクロイックミラ−の場合は両方とも青
で表示されるが、上記波長検出器27によれば、別々の
色で表示することができる。
した場合には、図2(b)に示すようにその素子27b
が行列状に配置されているから、図中鎖線で囲んだ各列
を1つのチャンネルに対応させればよい。
9で増幅されて2つに分割される。分割された出力の一
方は第1のフレ−ムメモリ31に入力され、上記照射系
11の走査信号に基づいて一画面分のスペクトル情報と
して記憶される。そして、その一画面分のスペクトル情
報はカラ−モニタ32に入力される。これにより、カラ
−モニタ32には試料13の発光部位のスペクトルが測
定表示される。
クセルサイズを変える可変回路33に入力される。この
可変回路33は、所定の波長の画素Pを図3(a)に示
すサイズから図3(b)や図3(c)に示すように上記
画素Pの周辺にもその波長の画素があるように画素P1
や画素P2のごとく加算表示することができる。それに
よって目立たない色を視認し易くすることができる。
4に入力される。この加算回路34には上記信号変換器
17からの出力も入力される。それによって、加算回路
34は信号変換器17からの形態画像信号に、波長検出
器27からの色分解信号を重ね合わせ、画像信号を形成
する。
換器17からの形態画像信号と、波長検出器27からの
色分解信号とは、上記照射系11の走査信号に基づいて
第2のフレ−ムメモリ35に一走査分を一画面分の画像
情報として記憶する。その一画面分の画像情報は、上記
カラ−モニタ32に入力される。
記試料13の形態像と、その形態像の発光部の蛍光像が
有色彩で、その形態像の対応する部位に重ね合わされて
表示されるから、試料13のどの部位のどの箇所が発光
しているかを明確に知ることができる。しかも、試料1
3からのカソ−ドルミネッセンスのスペクトルを測定で
きることで、上記試料13の微小領域の化学結合の状態
分析の情報も、上記試料13の形態像の発光部位の情報
と同時に得ることができる。
発光のスペクトルとは、上記カラ−モニタ32に設けら
れた図示しない切り替え部によって選択的に表示するこ
とができる。なお、上記カラ−モニタ32に図示しない
が記録装置を接続しておけば、このモニタ32に写し出
されるスペクトルや蛍光像が重ねられた形態像を記録す
ることができる。
ミラ−14を回転させることなく、試料13の発光部の
蛍光像が得られるとともに、その発光部のスペクトルを
測定することができるため、スペクトル測定を行うため
の操作に手間が掛かるということがない。
け、その信号の一方でスペクトルを測定し、他方で蛍光
像を得る構成であるから、従来のように色分解装置と分
光器とを用いて行っていた場合に比べ、構成の簡略化を
計ることができる。
Dを用いているから、上記試料13で発生する蛍光の波
長の違いを確実に検出することができる。つまり、波長
検出器27はチャンネルの数に対応した分解能を持つこ
とになる。そのため、たとえば400nmと430nmある
いは620nmと650nmなどのような微妙な色の違いを
確実に表示することが可能となる。
でなく、種々変形可能である。たとえば、上記一実施例
では分光器21に入射した蛍光を分光するためにグレ−
テイング25を用いたが、図4に示すようにミラ−51
からの蛍光を一対のプリズム52で分光し、各波長成分
の光をレンズ53でそれぞれ集光して分散面に集光させ
る構成であってもよい。その場合、上記ミラ−51は反
射面51aが放物面に形成されたものが用いられる。
電粒子や放射線を照射することで発生する光を分光し、
分光された光をそれぞれ所定の波長単位で検出し、この
検出信号を分割してカラ−画像信号とスペクトル信号に
した。
と、その発光のスペクトルの測定とを同時に行えるか
ら、観察時の操作性を向上させることができるばかり
か、装置の構成を簡略化できる。また、試料からの蛍光
を所定の波長単位で検出するため、その検出信号による
カラ−像を鮮明に表示できる。
図。
を用いた場合の説明図、(b)は同じくチャ−ジドカッ
プルデバイスを用いた場合の説明図。
ピクセルサイズを変更する説明図。
…カラ−モニタ、34…加算器。
Claims (5)
- 【請求項1】 試料に荷電粒子や放射線を照射してこの
試料の形態像を観察する形態像観察装置において、 上記試料に荷電粒子や放射線を照射する照射手段と、荷
電粒子や放射線の照射によって上記試料から発生する光
を分光する分光手段と、この分光手段によって分光され
た光をそれぞれ所定の波長単位で検出する検出手段と、
この検出手段からの検出信号をカラ−画像とし上記形態
像と重ね合わせる画像形成手段と、上記検出手段からの
検出信号によって上記試料で発生した光のスペクトルを
測定する測定手段とを具備したことを特徴とする形態観
察装置。 - 【請求項2】 上記検出手段は、上記分光手段によって
分光された光をそれぞれの波長ごとに検出する複数の検
出素子からなることを特徴とする請求項1記載の形態像
観察装置。 - 【請求項3】 上記検出手段と画像形成手段との間に
は、上記検出手段からの検出信号のピクセルサイズを調
整するサイズ可変手段が設けられていることを特徴とす
る請求項1記載の形態観察装置。 - 【請求項4】 上記画像形成手段によってカラ−画像が
重ね合わされた形態像と、上記試料で発生した光のスペ
クトルとを表示する表示手段を有することを特徴とする
請求項1記載の形態像観察装置。 - 【請求項5】 試料に荷電粒子や放射線を照射してこの
試料の形態像を観察する形態像観察方法において、 上記試料に荷電粒子や放射線を照射する工程と、荷電粒
子や放射線の照射によって上記試料から発生する光を分
光する工程と、分光された光を波長ごとに検出する工程
と、各波長ごとの光をカラ−画像とし上記形態像と重ね
合せる工程と、検出された上記光の波長からそのスペク
トルを測定する工程とを具備したことを特徴とする形態
像観察方法。
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JP09737094A JP3499286B2 (ja) | 1994-05-11 | 1994-05-11 | 形態画像観察装置およびその方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021525944A (ja) * | 2018-05-30 | 2021-09-27 | ガタン インコーポレイテッドGatan,Inc. | 波長分解され角度分解されたカソードルミネッセンスのための装置 |
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1994
- 1994-05-11 JP JP09737094A patent/JP3499286B2/ja not_active Expired - Fee Related
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