JPH0730709Y2 - 車輌用シート - Google Patents

車輌用シート

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JPH0730709Y2
JPH0730709Y2 JP1989131617U JP13161789U JPH0730709Y2 JP H0730709 Y2 JPH0730709 Y2 JP H0730709Y2 JP 1989131617 U JP1989131617 U JP 1989131617U JP 13161789 U JP13161789 U JP 13161789U JP H0730709 Y2 JPH0730709 Y2 JP H0730709Y2
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JP
Japan
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elongation
fabric
vehicle seat
vertical direction
backing cloth
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JP1989131617U
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JPH0370288U (ja
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幸雄 川崎
紀夫 奥村
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、表地にシワが発生せず、引裂強力も高い車輌
用シートに関するものである。
(従来の技術) 一般的に車輌用シートは、表地、クッション層、裏打布
の三層構造になっており、クッション層としてはウレタ
ンフォームが多く用いられている。そして、裏打布は、
使用中の伸縮、ズレ等の繰り返し荷重によるウレタンフ
ォームの破損防止のための補強の役割と、キルティング
等における縫糸によるウレタンフォームの切断防止の役
割とを果たしている。
この裏打布として、従来、連続フイラメントからなるウ
エブを部分的に熱圧着してなる不織布が用いられたり
(実開昭62−22362号公報)、スフモス等の織物、綿糸
を用いた天竺組織の編物などが用いられている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、前記の不織布は、熱エンボスタイプのスパン
ボンドからなるもので、コストの安さ、切口のホツレが
ないことなどから最も多く使用されているが、伸縮性が
ないためにクッション材たるウレタンフォームに追従し
がたく、表地に織物などを用いたときにシワが発生しや
すく、シワの発生を防止するためにウレタンフォームを
厚くしたり、二層にしたりしなければならずコストが高
くなるという欠点があった。
また、スフモス等の織物を裏打布に用いた場合には、切
口のホツレが起こりやすく、加工時に糸クズが出たり、
また、そのために作業がやりにくい等の問題があった。
さらに、編物は、裏打布として伸縮性がありすぎてかえ
って問題が起り、コストが高く一部の用途にしか使用さ
れず汎用性の点で問題があった。
(課題を解決するための手段) 本考案は、かかる課題を解決するために次の手段をとる
ものである。すなわち、本考案は、表地、クッション
層、裏打布の三者が貼り合わされキルティングされてな
る三層構造の車輌用シートであって、該裏打布は、フィ
ラメントが三次元的に交絡されてなり、目付が10g/m2
60g/m2であり、5%伸長時応力がたて方向で0.2kg/5cm
〜2.0kg/5cm、よこ方向で2.0kg/cm以下、強力がたて方
向、よこ方向ともに2.0kg/5cm以上、伸度だたて方向、
よこ方向ともに60%以上であり、さらに引裂強力がたて
方向、よこ方向ともに0.5kg以上である不織布からなる
ことを特徴とする車輌用シートである。
以下に本考案を図をまじえて詳細に説明する。第1図
は、表地1、クッション材2、裏打布3の順に接合され
た本考案の車輌用シートの側面図であり、同図において
裏打布3は、フイラメントが三次元的に交絡されてなる
不織布からなる。三次元的にフイラメントを交絡させて
いることは、追従性を出すためであり、また、フイラメ
ントを用いるのはたて方向(製造ライン方向)とともに
よこ方向の強力を上げるためである。
用いられるフイラメントは、ポリアミド系、ポリエステ
ル系、ポリオレフィン系等の熱可塑性合成繊維又はこれ
らの複合繊維、混合繊維であり、繊維のデニールは0.5
〜10デニールが好ましく、1〜6デニールがさらに好ま
しい。細いほど繊維間の絡合が良くなるものの強力低下
が大きいため、1デニール未満のときには目付を大きく
する必要がある。
また、前記不織布の目付は10g/m2〜60g/m2でなければな
らない。10g/m2未満では所望の強力が得られず、内張布
としてのシート使用部位または車種が限定されてしまう
ので好ましくない。
他方、60g/m2をこえるとウレタンフォームなどのクッシ
ョン材に対する追従性が劣ってくるのみならず、コスト
的にも高くなってくるので好ましくない。
次に、5%伸長時応力は、たて方向、よこ方向ともに2.
0kg/5cm以下でないとウレタンフォームとの追従性が劣
るようになり、他方、たて方向のそれが0.2kg/5cm未満
になるとウレタンフォームをラミネートする際の加工性
に問題が生じる。好ましくは0.5kg/5cm以上が好まし
い。
さらに、ウレタンフォームの補強のために、引張強力
は、たて方向、よこ方向ともに2.0kg/5cm以上、好まし
くは5kg/5cm以上である。また、伸度は、5%伸長時応
力とほぼ同様な効果をもつものであり、たて方向、よこ
方向とも60%以上あれば良い。
また、引裂強力は、たて方向、よこ方向ともに0.5kg以
上あることが必要である。これは、キルティング等にお
ける縫糸によるウレタンフォームたるクッション材の切
断防止を図るためである。
なお、今迄に述べてきた引張強力、伸度、引裂強力など
の値は下記の方向で測定したものである。引張強力及び
伸度は、幅5cm、長さ20cmの試験片をたて、よこ方向に
各6枚採取し、つかみ間隔10cm、チャック幅5cm、引張
速度毎分20±2cmの条件で定速伸長型引張試験機で引張
強力(kg)及び伸度(%)を測定し(n=5)、その平
均値であらわす。引張強力は少数点以下1桁まで、伸度
は整数位までとする。5%伸長時応力(kg)はそのS−
S曲線より求める(JIS L−1096−6・12・1)。引裂
強力は、シングルタング法によりJIS L−1096−6・15
・1 A−1法に準じる。試験片は5cm×25cmとする。
ここで、製造法について説明する。公知のスパンボンド
法によりウエブを形成し、このウエブに高圧水流を噴射
などしてウエブを三次元的に交絡させ、ついでこのウェ
ブを裏付布として表地、クッション層、裏打布の順に積
層して形成する。なお、ウエブを形成する際、吐出量な
どを調節して目付を変える。
(実施例) 実施例1. 3デニールのポリエステル長繊維よりなる種々の目付の
ウエブを形成し、高圧水流(100kg/cm2G)を作用させ
て三次元交絡させた不織布(本考案1〜3と比較例1、
2)と、該ウエブに20%圧着面積率で220℃の条件で熱
圧着エンボスしたもの(従来例1)、ポリエステル3デ
ニールのステープル(50mm)80重量%と強力付与用低融
点ポリエステルステープル(50mm)(融点100℃)20重
量%とを混綿してウエブにし、三次元交絡したもの(従
来例2)について、夫々5%伸長時応力、引張応力、伸
度、引裂強力などを測定して第1表にあらわした。つい
で、厚さ2mmのウレタンフォームの表地に織物(モケッ
ト生地)を、裏に夫々の不織布を用いて貼り合わせた後
キルティングし、表地のシワ発生を観察した。
第1表から明らかなように本考案のNo.1〜3のものは、
本考案の要件をすべて満足し、シワ発生も無く、他方、
比較例1のものは5%伸長時応力がよこ方向で0.05kg/5
cmと小さいため、ウレタンフォームのラミネート加工性
が悪く、よこ方向の引張強力も1.4kg/5cmと小さいため
に、車輌用シートとして実用上強力が低すぎるものであ
った。比較例2のものは5%伸長時応力が高く、そのた
めに追従性が悪く、シワがわずかに発生した。従来例1
は熱エンボスタイプのものであり、伸度が低く追従性に
乏しくシワ発生が認められた。従来例2は、引裂強力が
低くて縫目で不織布が切断され易いものであった。
(考案の効果) このように本考案の車輌用シートは、伸縮性が適度であ
り、また引裂強力も高い裏打布を用いているので表地に
シワ発生もなく切口のホツレもないという顕著な効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の車輌用シートの断面図である。 1……表地、2……クッション材、3……裏打布。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表地、クッション層、裏打布の三者が貼り
    合わされキルティングされてなる三層構造の車輌用シー
    トであって、該裏打布は、フィラメントが三次元的に交
    絡されてなり、目付が10g/m2〜60g/m2であり、5%伸長
    時応力がたて方向で0.2kg/5cm〜2.0kg/5cm、よこ方向
    で、2.0kg/5cm以下、引張強力がたて方向、よこ方向と
    もに2.0kg/5cm以上、伸度がたて方向、よこ方向ともに6
    0%以上であり、さらに引裂強力がたて方向、よこ方向
    ともに0.5kg以上である不織布からなることを特徴とす
    る車輌用シート。
JP1989131617U 1989-11-11 1989-11-11 車輌用シート Expired - Lifetime JPH0730709Y2 (ja)

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JPH0370288U JPH0370288U (ja) 1991-07-15
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WO2005059220A1 (ja) * 2003-12-17 2005-06-30 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha 車両成形体形成用不織布およびその利用
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JPS6392768A (ja) * 1986-10-06 1988-04-23 東レ株式会社 長繊維不織布の製造方法
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