JPH0730682B2 - スクロール式流体機械 - Google Patents
スクロール式流体機械Info
- Publication number
- JPH0730682B2 JPH0730682B2 JP7204090A JP7204090A JPH0730682B2 JP H0730682 B2 JPH0730682 B2 JP H0730682B2 JP 7204090 A JP7204090 A JP 7204090A JP 7204090 A JP7204090 A JP 7204090A JP H0730682 B2 JPH0730682 B2 JP H0730682B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scroll
- wrap
- type fluid
- fluid machine
- orbiting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0215—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
- F04C18/0223—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving with symmetrical double wraps
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、圧縮機、膨張機、及び真空ポンプとして機能
するスクロール流体機械に係り、特に少なくとも軸方向
一面に螺旋状ラップを形成した一の旋回スクロールと、
前記ラップに嵌合する一の螺旋状ラップを有する一又は
複数の固定スクロールからなり、前記旋回スクロールを
自転させる事なく公転可能に構成したスクロール流体機
械に関する。
するスクロール流体機械に係り、特に少なくとも軸方向
一面に螺旋状ラップを形成した一の旋回スクロールと、
前記ラップに嵌合する一の螺旋状ラップを有する一又は
複数の固定スクロールからなり、前記旋回スクロールを
自転させる事なく公転可能に構成したスクロール流体機
械に関する。
「従来の技術」 従来より、周壁により囲繞されたケーシング内に第一の
ラップを形成するとともに、その周壁と中心域に夫々吸
込口と吐出口を設けた固定スクロールと、前記第一のラ
ップに嵌合可能な第二のラップを有する旋回スクロール
とからなり、例えば前記旋回スクロールを自転させる事
なく公転させる事により、前記吸込口よりケーシング内
に導入した気体を前記第一及び第二のラップ間に形成さ
れる密閉空間に取り込みながら、旋回スクロールの公転
運動とともに徐々にその容積を減少させつつ中心に向か
って移動させて圧縮させ、その高圧空気を吐出口より外
部に排出可能に構成したスクロール式圧縮機は公知であ
る。
ラップを形成するとともに、その周壁と中心域に夫々吸
込口と吐出口を設けた固定スクロールと、前記第一のラ
ップに嵌合可能な第二のラップを有する旋回スクロール
とからなり、例えば前記旋回スクロールを自転させる事
なく公転させる事により、前記吸込口よりケーシング内
に導入した気体を前記第一及び第二のラップ間に形成さ
れる密閉空間に取り込みながら、旋回スクロールの公転
運動とともに徐々にその容積を減少させつつ中心に向か
って移動させて圧縮させ、その高圧空気を吐出口より外
部に排出可能に構成したスクロール式圧縮機は公知であ
る。
そしてこのようなスクロール流体機械は前記一の固定ス
クロールと一の旋回スクロール同士を互いに嵌合させて
膨張、圧縮若しくは圧送運動を行なわしめる、いわゆる
対面型スクロール流体機械（例えば特開昭50−32512
号）と、夫々軸方向両面側にラップを形成した一の旋回
スクロールの両面側に、夫々前記ラップと嵌合可能なラ
ップを有する一対の固定スクロールは挟持させ、一の旋
回スクロールの公転運動によりその両面側で夫々所定の
膨張、圧縮若しくは圧送運動を行なわしめる、いわゆる
ツイン式スクロール流体機械（特公昭63−42081号）が
提案されている。
クロールと一の旋回スクロール同士を互いに嵌合させて
膨張、圧縮若しくは圧送運動を行なわしめる、いわゆる
対面型スクロール流体機械（例えば特開昭50−32512
号）と、夫々軸方向両面側にラップを形成した一の旋回
スクロールの両面側に、夫々前記ラップと嵌合可能なラ
ップを有する一対の固定スクロールは挟持させ、一の旋
回スクロールの公転運動によりその両面側で夫々所定の
膨張、圧縮若しくは圧送運動を行なわしめる、いわゆる
ツイン式スクロール流体機械（特公昭63−42081号）が
提案されている。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら前記いずれのスクロール式流体機械におい
ても、両スクロールのラップ同士はいずれもほぼ同一巻
数で且つ互いに180゜位相をずらして嵌合している為
に、その吸込側においても吐出側においても下記のよう
な問題が生じる。
ても、両スクロールのラップ同士はいずれもほぼ同一巻
数で且つ互いに180゜位相をずらして嵌合している為
に、その吸込側においても吐出側においても下記のよう
な問題が生じる。
即ち吸込側においては、スクロール外周側に位置するラ
ップ始端同士が180゜位相をずらした位置で他側ラップ
側壁面と接触し、圧縮室を形成する構成を採るために各
ラップ始端位置に夫々吸込口を設けるか、若しくは180
゜隔てた位置に設けた一の吸込口と連通する半円弧状の
迂回路を、前記ラップ外周側に設ける必要があり、結果
として装置の大型化と加工工数の増大につながる。而も
前記のように複数の吸込口を設ける事は180゜位相をず
らして複数の圧縮室が並行して圧縮工程を行なう事にな
り、いわゆる高圧縮化が困難になるとともに、ラップ間
に挟まれる密閉空間内への取込み容積もその分小さくな
り、吸込効率も向上し得ない。
ップ始端同士が180゜位相をずらした位置で他側ラップ
側壁面と接触し、圧縮室を形成する構成を採るために各
ラップ始端位置に夫々吸込口を設けるか、若しくは180
゜隔てた位置に設けた一の吸込口と連通する半円弧状の
迂回路を、前記ラップ外周側に設ける必要があり、結果
として装置の大型化と加工工数の増大につながる。而も
前記のように複数の吸込口を設ける事は180゜位相をず
らして複数の圧縮室が並行して圧縮工程を行なう事にな
り、いわゆる高圧縮化が困難になるとともに、ラップ間
に挟まれる密閉空間内への取込み容積もその分小さくな
り、吸込効率も向上し得ない。
一方吐出側においても、スクロール中心部に回転軸その
他を挿設する軸受け部が位置する為に、その軸受け部外
周側のインボリュート曲線の途中位置にラップ終端と吐
出口を設けねばならず、而もこの状態で夫々のラップ始
端を180゜位相をずらして配置する事は、結果として最
終圧縮室の容積が大きい状態のまま吐出口に開放されて
しまう為に、圧縮比が小さくなる。
他を挿設する軸受け部が位置する為に、その軸受け部外
周側のインボリュート曲線の途中位置にラップ終端と吐
出口を設けねばならず、而もこの状態で夫々のラップ始
端を180゜位相をずらして配置する事は、結果として最
終圧縮室の容積が大きい状態のまま吐出口に開放されて
しまう為に、圧縮比が小さくなる。
而も最終圧縮室の容積が大きい事はシール線が長くなる
ために、結果としてシール性が低下し且つ逆流も生じ易
くなるために、圧縮効率の低下につながる。
ために、結果としてシール性が低下し且つ逆流も生じ易
くなるために、圧縮効率の低下につながる。
かかる欠点を解消する為に、いわゆる対面型スクロール
流体機械においては旋回スクロールの主軸をラップ背面
側に設け、一方吐出口を固定スクロール中心部に設ける
ように構成しているが、ツイン式のスクロール流体機械
においては後記実施例に示すごとく、一対の固定スクロ
ールに挟まれるごとく旋回スクロールが配置されている
為に、主軸を固定スクロール中心部を貫装させて配設し
なければならず、この為前記構成を採る流体機械におい
ては前記欠点がどうしても顕在してしまう。
流体機械においては旋回スクロールの主軸をラップ背面
側に設け、一方吐出口を固定スクロール中心部に設ける
ように構成しているが、ツイン式のスクロール流体機械
においては後記実施例に示すごとく、一対の固定スクロ
ールに挟まれるごとく旋回スクロールが配置されている
為に、主軸を固定スクロール中心部を貫装させて配設し
なければならず、この為前記構成を採る流体機械におい
ては前記欠点がどうしても顕在してしまう。
本発明はかかる従来技術の欠点に鑑み、吸込側において
は装置小型化を達成しながら吸込効率と高圧縮化を達成
し得るスクロール式流体機械を提供する事を目的とす
る。
は装置小型化を達成しながら吸込効率と高圧縮化を達成
し得るスクロール式流体機械を提供する事を目的とす
る。
本発明の他の目的とする所は、吐出効率の向上と高圧縮
化を可能とするスクロール式流体機械を提供する事を目
的とする。
化を可能とするスクロール式流体機械を提供する事を目
的とする。
本発明の他の目的とする所は、ラップ同士のシール性の
向上と圧縮効率の向上を図るスクロール式流体機械を提
供する事を目的とする。
向上と圧縮効率の向上を図るスクロール式流体機械を提
供する事を目的とする。
「課題を解決する為の手段」 本発明を、吸込側と吐出側の両者に分けて説明する。
吸込側においては一のラップ特に固定スクロー側のラッ
プ外周端を略180゜延設させ、その周端を他のラップ周
端とほぼ一致させた点を特徴とする。
プ外周端を略180゜延設させ、その周端を他のラップ周
端とほぼ一致させた点を特徴とする。
スクロール外周側に位置するラップ周端同士が一致する
為に、その一致する部分に吸込口を設ければよく、結果
として１の吸込口で足りると共に、迂回路等を設ける必
要がない為に、装置の小型化と加工工数の低減につなが
る。
為に、その一致する部分に吸込口を設ければよく、結果
として１の吸込口で足りると共に、迂回路等を設ける必
要がない為に、装置の小型化と加工工数の低減につなが
る。
又本発明においては、ラップ周端を180゜延長する事は
従来に比して最初のラップ密閉空間である取込み容積自
体が大となり吸込効率が向上すると共に、吸込口を一に
する事が吸込位置から吐出位置まで一の密閉空間を徐々
に縮小させて圧縮が行なわれるために圧縮効率の向上と
高圧縮化が可能である。
従来に比して最初のラップ密閉空間である取込み容積自
体が大となり吸込効率が向上すると共に、吸込口を一に
する事が吸込位置から吐出位置まで一の密閉空間を徐々
に縮小させて圧縮が行なわれるために圧縮効率の向上と
高圧縮化が可能である。
一方吐出側においても旋回スクロールのラップ内周端を
略180゜延設させて該ラップ内周端の終端を吐出口近傍
まで延設することにより、最終圧縮室の容積を最も小さ
くする事ができ、その分吐出効率の向上と圧縮比を高く
する事が出来る。
略180゜延設させて該ラップ内周端の終端を吐出口近傍
まで延設することにより、最終圧縮室の容積を最も小さ
くする事ができ、その分吐出効率の向上と圧縮比を高く
する事が出来る。
この場合において、吐出側における前記ラップ内周端の
終端と接する他側スクロール中心側周壁面を半円形状に
形成し、前記ラップ内周端の終端が他側スクロール周壁
面に沿って実質的に摺接する如く配置する事により前記
ラッピング内周端の終端においてもシール性が向上す
る。
終端と接する他側スクロール中心側周壁面を半円形状に
形成し、前記ラップ内周端の終端が他側スクロール周壁
面に沿って実質的に摺接する如く配置する事により前記
ラッピング内周端の終端においてもシール性が向上す
る。
この場合、前記ラップ内周端の終端と吐出口を直接対面
させる事なく、前記スクロール中心側周壁面の奥側に、
導通路を介して吐出口を形成する事により、更に前記効
果が増進する。
させる事なく、前記スクロール中心側周壁面の奥側に、
導通路を介して吐出口を形成する事により、更に前記効
果が増進する。
又前記周壁面の半円形状は、その半径を旋回スクロール
と固定スクロールの偏心量、言い換えれば旋回半径とほ
ぼ同一に設定するのがよい。
と固定スクロールの偏心量、言い換えれば旋回半径とほ
ぼ同一に設定するのがよい。
又前記したように、最終圧縮室の容積が小さくなる事は
シール線も短くなり、結果としてシール性の向上と逆流
防止につながり、圧縮効率が向上する。
シール線も短くなり、結果としてシール性の向上と逆流
防止につながり、圧縮効率が向上する。
「実施例」 以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に
詳しく説明する。ただしこの実施例に記載されている構
成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特
定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみに
限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
詳しく説明する。ただしこの実施例に記載されている構
成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特
定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみに
限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
第３図は本発明が適用されるツイン式のスクロール圧縮
機で、主軸６の中央クランク部5aに支承され軸方向両面
に夫々旋回ラップを形成した一の旋回スクロール１と、
前記各ラップに嵌合する固定ラップを形成した一対の固
定スクロール2A,2Bと、前記スクロールの外周側に、夫
々120゜づつ周方向に位置をずらして設けた自転規制用
の３個の偏心回転軸３とから構成されている。
機で、主軸６の中央クランク部5aに支承され軸方向両面
に夫々旋回ラップを形成した一の旋回スクロール１と、
前記各ラップに嵌合する固定ラップを形成した一対の固
定スクロール2A,2Bと、前記スクロールの外周側に、夫
々120゜づつ周方向に位置をずらして設けた自転規制用
の３個の偏心回転軸３とから構成されている。
固定スクロール2A,2Bは円蓋状をなし、ケーシングとし
て機能するその周壁をシール部材を介して当接させてそ
の内部に密閉空間を形成するとともに、その中心穴４に
軸受け５を介して主軸６を貫装させ、該主軸６が２点支
持にて回転可能に軸支する。
て機能するその周壁をシール部材を介して当接させてそ
の内部に密閉空間を形成するとともに、その中心穴４に
軸受け５を介して主軸６を貫装させ、該主軸６が２点支
持にて回転可能に軸支する。
そして前記軸受け５の周囲には後記するように螺旋状の
固定ラップ10が互いに対面させて対称位置に配置される
とともに、一の固定スクロール2Aの中心域側と外周縁に
夫々吐出口７と吸込口８を形成する。
固定ラップ10が互いに対面させて対称位置に配置される
とともに、一の固定スクロール2Aの中心域側と外周縁に
夫々吐出口７と吸込口８を形成する。
一方、旋回スクロール１は前記したように軸方向両面に
夫々旋回ラップ15を形成し、前記固定ラップ10と互いに
嵌合可能に構成すると共に、その周縁側に偏心回転軸３
を軸支する。そして該偏心回転軸３の両側支軸を固定ス
クロール2A,2Bに軸支し、二点支持にて前記旋回スクロ
ール１の自転規制を行なう。尚、12A,12Bは、ラップの
先端に嵌合されたチップシールである。
夫々旋回ラップ15を形成し、前記固定ラップ10と互いに
嵌合可能に構成すると共に、その周縁側に偏心回転軸３
を軸支する。そして該偏心回転軸３の両側支軸を固定ス
クロール2A,2Bに軸支し、二点支持にて前記旋回スクロ
ール１の自転規制を行なう。尚、12A,12Bは、ラップの
先端に嵌合されたチップシールである。
かかる構成は公知の為、その詳細な説明は省略するが、
前記ツイン式のスクロール圧縮機においては、一対の固
定スクロール2A,2Bの中心部に主軸６を貫装する軸受け
５を設けねばならない為に、言い換えれば吐出口７を中
心部から外して設けねばならないために、前記した問題
が生じる。
前記ツイン式のスクロール圧縮機においては、一対の固
定スクロール2A,2Bの中心部に主軸６を貫装する軸受け
５を設けねばならない為に、言い換えれば吐出口７を中
心部から外して設けねばならないために、前記した問題
が生じる。
そこで前記欠点を解消する為に本実施例においては第１
図及び第２図に示すようなラップ形状を採っている。
図及び第２図に示すようなラップ形状を採っている。
例えば第１図において、10は固定スクロール２側に形成
されたラップで、中心部に設けた主軸６を貫装する中心
穴４周囲に沿ってインボリュート状に形成した軸受け５
部より螺旋状に略5.5π（2.75巻数）の巻数で形成する
と共に、前記ラップ始端10aと軸受け５壁面に挟まれる
スクロール溝20始端側の周壁を半円形状に形成し、該半
円溝20aに吐出口７を穿孔する。
されたラップで、中心部に設けた主軸６を貫装する中心
穴４周囲に沿ってインボリュート状に形成した軸受け５
部より螺旋状に略5.5π（2.75巻数）の巻数で形成する
と共に、前記ラップ始端10aと軸受け５壁面に挟まれる
スクロール溝20始端側の周壁を半円形状に形成し、該半
円溝20aに吐出口７を穿孔する。
この場合、前記周壁面の形状は、その半径を旋回スクロ
ール軸1aと固定スクロール軸2aの偏心量ｘ、言い換えれ
ば旋回半径とほぼ同一に設定する。一方旋回スクロール
１側のラップ15は前記固定スクロール側のラップ10に対
し、内周側に180゜螺旋状に延設し、その始端15aを前記
スクロール溝始端10a側の半円溝20部に近接対峙若しく
は旋回運動に対応して摺接可能に構成すると共に、その
摺接が容易なように先端部を半円形状に削成する。
ール軸1aと固定スクロール軸2aの偏心量ｘ、言い換えれ
ば旋回半径とほぼ同一に設定する。一方旋回スクロール
１側のラップ15は前記固定スクロール側のラップ10に対
し、内周側に180゜螺旋状に延設し、その始端15aを前記
スクロール溝始端10a側の半円溝20部に近接対峙若しく
は旋回運動に対応して摺接可能に構成すると共に、その
摺接が容易なように先端部を半円形状に削成する。
この結果、旋回スクロール１を前記固定スクロール軸1a
を中心として旋回させた場合前記旋回スクロール側のラ
ップ端15aが、半円溝20aに沿って摺接する事になり、円
滑な摺接運動が可能となる。
を中心として旋回させた場合前記旋回スクロール側のラ
ップ端15aが、半円溝20aに沿って摺接する事になり、円
滑な摺接運動が可能となる。
逆に前記の構成を採ったために、前記ラップの内周端を
吐出口７まで180゜延在する事が出来たといえ、これに
より、前記ラップ端15aが吐出口７入口端に達するまで
は密閉空間30を維持でき、前記吐出口７の180゜手前で
前記最終圧縮室が開放されていた従来のスクロール圧縮
機に比較して、容積比で24％、シール長さで33％も前記
最終圧縮室を縮小する事が出来、その分圧縮効率が向上
する。
吐出口７まで180゜延在する事が出来たといえ、これに
より、前記ラップ端15aが吐出口７入口端に達するまで
は密閉空間30を維持でき、前記吐出口７の180゜手前で
前記最終圧縮室が開放されていた従来のスクロール圧縮
機に比較して、容積比で24％、シール長さで33％も前記
最終圧縮室を縮小する事が出来、その分圧縮効率が向上
する。
尚前記実施例においては、半円溝20aに吐出口７が形成
されている為に、前記ラップ端15aが吐出口７入口端に
達した時点、より具体的には半円溝20aにラップ端15aが
達する手前で、前記最終圧縮室30が開放されてしまうと
いう問題がある。そこで第２図においては前記半円溝20
aの奥側の軸受け５部に吐出口７を穿孔すると共に、前
記半円溝20aと吐出口７を連通させる導通路31を軸受け
５周面側に沿って形成している。
されている為に、前記ラップ端15aが吐出口７入口端に
達した時点、より具体的には半円溝20aにラップ端15aが
達する手前で、前記最終圧縮室30が開放されてしまうと
いう問題がある。そこで第２図においては前記半円溝20
aの奥側の軸受け５部に吐出口７を穿孔すると共に、前
記半円溝20aと吐出口７を連通させる導通路31を軸受け
５周面側に沿って形成している。
かかる構成によればラップ端15aが軸受け５周面側に近
接するまで、前記最終圧縮室30が開放されない為に、前
記実施例に比較して容積比で11％、シール長さで24％も
前記最終圧縮室を縮小する事が出来、一層圧縮効率が向
上する事が確認できた。
接するまで、前記最終圧縮室30が開放されない為に、前
記実施例に比較して容積比で11％、シール長さで24％も
前記最終圧縮室を縮小する事が出来、一層圧縮効率が向
上する事が確認できた。
尚、本実施例においては前記固定スクロールのラップ外
周端10b側も180゜螺旋を延長しており、旋回スクロール
のラップ該周端15bとの間で一致した時点で最初のラッ
プ密閉空間である吸込空間33を大にする事も出来ると共
に、一の吸込口８を固定スクロール２側の前記ラップ10
b/15b一致区域に設ければよく、これにより本発明の前
記作用が円滑に達成し得る。
周端10b側も180゜螺旋を延長しており、旋回スクロール
のラップ該周端15bとの間で一致した時点で最初のラッ
プ密閉空間である吸込空間33を大にする事も出来ると共
に、一の吸込口８を固定スクロール２側の前記ラップ10
b/15b一致区域に設ければよく、これにより本発明の前
記作用が円滑に達成し得る。
「効果」 以上記載した如く本発明によれば、吸込側においては装
置小型化を達成しながら吸込効率と高圧縮化を達成し
得、 又吐出側においては、吐出効率の向上と高圧縮化を可能
とするとともに、ラップ同士のシール性の向上と圧縮効
率の向上を図る事が出来る。
置小型化を達成しながら吸込効率と高圧縮化を達成し
得、 又吐出側においては、吐出効率の向上と高圧縮化を可能
とするとともに、ラップ同士のシール性の向上と圧縮効
率の向上を図る事が出来る。
等の種々の著効を有す。
尚、スクロール圧縮機についての作用と構成を記載した
が、本発明はこれのみに限定される事なく、膨張機及び
圧送機にも適用可能である。
が、本発明はこれのみに限定される事なく、膨張機及び
圧送機にも適用可能である。
第３図は本発明が適用されるツイン式スクロール圧縮機
の全体断面図、第１図及び第２図は本発明の実施例にか
かるラップ形状とその配置状態を示す概略図である。
の全体断面図、第１図及び第２図は本発明の実施例にか
かるラップ形状とその配置状態を示す概略図である。
Claims (4)
- 【請求項１】少なくとも軸方向一面に螺旋状ラップを形
成した一の旋回スクロールと、前記旋回スクロールのラ
ップに嵌合する一の螺旋状ラップを有する一又は複数の
固定スクロールからなり、前記旋回スクロールを自転さ
せる事なく公転可能に構成したスクロール式流体機械に
おいて、 互いに対峙嵌合する一側ラップの内周端又は／及び外周
端を他側ラップの周端に比較して略180゜延設させ、前
記スクロールの旋回運動時に両ラップの周端同士をほぼ
一致可能に構成した事を特徴とするスクロール式流体機
械。 - 【請求項２】旋回スクロール側のラップ内周端を少なく
とも固定ラップ周端側に設けた吐出口近傍まで延設させ
るとともに、該延設したラップ内周端の終端と対峙する
他側スクロール中心側壁面を半円形状に形成し、前記ラ
ップ内周端の終端が他側スクロール周壁面に沿って実質
的に摺接可能に構成した請求項１）記載のスクロール式
流体機械。 - 【請求項３】前記周壁面の半円形状の半径を旋回スクロ
ール軸と固定スクロール軸の偏心量とほぼ同一に設定し
た請求項２）記載のスクロール式流体機械。 - 【請求項４】半円形状に形成した前記他側スクロールの
中心側周壁面の奥側に、導通路を介して吐出口を形成し
た請求項２）記載のスクロール式流体機械。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7204090A JPH0730682B2 (ja) | 1990-03-23 | 1990-03-23 | スクロール式流体機械 |
| US07/654,184 US5145344A (en) | 1990-02-13 | 1991-02-13 | Scroll-type fluid machinery with offset passage to the exhaust port |
| EP97112474A EP0807759B1 (en) | 1990-02-13 | 1991-02-13 | Scroll-type fluid machinery |
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Family Applications (1)
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-
1990
- 1990-03-23 JP JP7204090A patent/JPH0730682B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JPH03275901A (ja) | 1991-12-06 |
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