JPH073063A - 軽量耐火発泡板 - Google Patents
軽量耐火発泡板Info
- Publication number
- JPH073063A JPH073063A JP17256693A JP17256693A JPH073063A JP H073063 A JPH073063 A JP H073063A JP 17256693 A JP17256693 A JP 17256693A JP 17256693 A JP17256693 A JP 17256693A JP H073063 A JPH073063 A JP H073063A
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- Japan
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- foam
- lightweight
- fireproof
- phenol
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- Pending
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は耐火性能を必要とする建築、構築物
の内壁材、外壁材、屋根材、天井材、床材、下地材、間
仕切り材、防火戸、あるいは耐火金庫等の芯材として使
用でき、かつ軽量で、機械強度のある軽量耐火発泡板に
関するものである。 【構成】 フェノールフォーム樹脂に水酸化アルミニウ
ム、ポリリン酸アンモニウム、グラファイト、珪酸カル
シウムあるいは炭酸カルシウム等の無機材が混入されて
発泡硬化されている軽量耐火発泡板αである。
の内壁材、外壁材、屋根材、天井材、床材、下地材、間
仕切り材、防火戸、あるいは耐火金庫等の芯材として使
用でき、かつ軽量で、機械強度のある軽量耐火発泡板に
関するものである。 【構成】 フェノールフォーム樹脂に水酸化アルミニウ
ム、ポリリン酸アンモニウム、グラファイト、珪酸カル
シウムあるいは炭酸カルシウム等の無機材が混入されて
発泡硬化されている軽量耐火発泡板αである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐火性能を必要とする建
築、構築物の内壁材、外壁材、屋根材、天井材、床材、
下地材、間仕切り材、防火戸、あるいは耐火金庫等の芯
材として使用でき、かつ軽量で、機械強度のある軽量耐
火発泡板に関するものである。
築、構築物の内壁材、外壁材、屋根材、天井材、床材、
下地材、間仕切り材、防火戸、あるいは耐火金庫等の芯
材として使用でき、かつ軽量で、機械強度のある軽量耐
火発泡板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に耐熱性のある合成樹脂の発泡板と
してはフェノールフォームが一般的であり、主に連続式
の発泡成形方法により製造され、他の合成樹脂発泡体
(プラスチックフォーム)に比べて不燃性、低発煙性、
低毒性の性能を有するものである。
してはフェノールフォームが一般的であり、主に連続式
の発泡成形方法により製造され、他の合成樹脂発泡体
(プラスチックフォーム)に比べて不燃性、低発煙性、
低毒性の性能を有するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フェノールフォームにおいては下記するような諸点にお
いて大きな欠点があった。すなわち、脆い。強度が
弱い。接着性が弱い。酸性分が強く、金属が腐食さ
れる。建築構造部分の耐火構造試験(JIS−A−1
304)、建築用防火戸の防火試験(JIS−A−13
11)、耐火庫(JIS−S−1037)等の耐火試験
に合格するまでの性能が無い。等であった。
フェノールフォームにおいては下記するような諸点にお
いて大きな欠点があった。すなわち、脆い。強度が
弱い。接着性が弱い。酸性分が強く、金属が腐食さ
れる。建築構造部分の耐火構造試験(JIS−A−1
304)、建築用防火戸の防火試験(JIS−A−13
11)、耐火庫(JIS−S−1037)等の耐火試験
に合格するまでの性能が無い。等であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、フェノールフォーム樹脂に水酸化アル
ミニウム、ポリリン酸アンモニウム、グラファイト、珪
酸カルシウムあるいは炭酸カルシウム等の無機材が混入
されて発泡硬化されている軽量耐火発泡板を提案するも
のである。
を除去するため、フェノールフォーム樹脂に水酸化アル
ミニウム、ポリリン酸アンモニウム、グラファイト、珪
酸カルシウムあるいは炭酸カルシウム等の無機材が混入
されて発泡硬化されている軽量耐火発泡板を提案するも
のである。
【0005】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明に係る軽量耐火
発泡板の一実施例について詳細に説明する。すなわち、
図1は本発明に係る軽量耐火発泡板の代表的な一例を示
す断面図であり、αは軽量耐火発泡板であり、レゾール
型のフェノールフォームに、発泡剤、水酸化アルミニウ
ム(Al(OH)3 )、ポリリン酸アンモニウム、グラ
ファイト、硬化剤、珪酸カルシウムあるいは炭酸カルシ
ウム等の無機材等を混入し、発泡、硬化させ、仕上がり
密度で50〜300Kg/m3 位に形成したものであ
る。
発泡板の一実施例について詳細に説明する。すなわち、
図1は本発明に係る軽量耐火発泡板の代表的な一例を示
す断面図であり、αは軽量耐火発泡板であり、レゾール
型のフェノールフォームに、発泡剤、水酸化アルミニウ
ム(Al(OH)3 )、ポリリン酸アンモニウム、グラ
ファイト、硬化剤、珪酸カルシウムあるいは炭酸カルシ
ウム等の無機材等を混入し、発泡、硬化させ、仕上がり
密度で50〜300Kg/m3 位に形成したものであ
る。
【0006】軽量耐火発泡板αはレゾール型のフェノー
ルフォームの樹脂原料に発泡剤、水酸化アルミニウム、
ポリリン酸アンモニウム、グラファイト、硬化剤、珪酸
カルシウムあるいは炭酸カルシウム等の無機材等を混入
し、発泡硬化させたものである。
ルフォームの樹脂原料に発泡剤、水酸化アルミニウム、
ポリリン酸アンモニウム、グラファイト、硬化剤、珪酸
カルシウムあるいは炭酸カルシウム等の無機材等を混入
し、発泡硬化させたものである。
【0007】レゾール型のフェノールフォーム(以下、
単にフェノールフォームという)は、主に連続式の発泡
成形方法により製造されるものであり、他の合成樹脂発
泡体(プラスチックフォーム)に比べて不燃性、低発煙
性、低毒性の性能を有するものである。また、このフェ
ノールフォームを金属板にサンドイッチして形成された
金属サイディング材は、単体でJIS−A−1301
(建築物の木造部分の防火試験方法)、JIS−A−1
302(建築物の不燃構造部分の防火試験方法)の防火
構造試験に合格する防火性能を有するものである。
単にフェノールフォームという)は、主に連続式の発泡
成形方法により製造されるものであり、他の合成樹脂発
泡体(プラスチックフォーム)に比べて不燃性、低発煙
性、低毒性の性能を有するものである。また、このフェ
ノールフォームを金属板にサンドイッチして形成された
金属サイディング材は、単体でJIS−A−1301
(建築物の木造部分の防火試験方法)、JIS−A−1
302(建築物の不燃構造部分の防火試験方法)の防火
構造試験に合格する防火性能を有するものである。
【0008】発泡剤はフェノールフォームの原液を10
0重量部とすると、このフェノールフォームの原液に対
して2〜50重量部混入させるものであり、例えば、メ
チレンクロライド、炭酸塩(粉末)等である。
0重量部とすると、このフェノールフォームの原液に対
して2〜50重量部混入させるものであり、例えば、メ
チレンクロライド、炭酸塩(粉末)等である。
【0009】水酸化アルミニウムはフェノールフォーム
の原液を100重量部とすると、このフェノールフォー
ムの原液に対して50〜300重量部混入させるもので
あり、難燃材、耐火材、耐熱材として有用なものであ
る。例えば、その組成としては水分率が0〜30%、粒
度が10〜100μ、純度90%以上のものである。
の原液を100重量部とすると、このフェノールフォー
ムの原液に対して50〜300重量部混入させるもので
あり、難燃材、耐火材、耐熱材として有用なものであ
る。例えば、その組成としては水分率が0〜30%、粒
度が10〜100μ、純度90%以上のものである。
【0010】ポリリン酸アンモニウムはフェノールフォ
ームの原液を100重量部とすると、このフェノールフ
ォームの原液に対して1〜25重量部混入させるもので
あり、反応調整材、難燃化材として有用なもので粒度は
30〜100μである。
ームの原液を100重量部とすると、このフェノールフ
ォームの原液に対して1〜25重量部混入させるもので
あり、反応調整材、難燃化材として有用なもので粒度は
30〜100μである。
【0011】グラファイトはフェノールフォームの原液
を100重量部とすると、このフェノールフォームの原
液に対して2〜30重量部混入させるものである。その
効果としては、火災時にフェノールフォームが炭化し空
隙が形成されるが、この空隙を加熱により膨張したグラ
ファイトにより塞ぎ、肉痩せによる耐火性能の低下を防
止するものである。
を100重量部とすると、このフェノールフォームの原
液に対して2〜30重量部混入させるものである。その
効果としては、火災時にフェノールフォームが炭化し空
隙が形成されるが、この空隙を加熱により膨張したグラ
ファイトにより塞ぎ、肉痩せによる耐火性能の低下を防
止するものである。
【0012】硬化剤はフェノールフォームの原液を10
0重量部とすると、このフェノールフォームの原液に対
して10〜50重量部混入させるものであり、有機リン
酸系、あるいはリン酸系とPSA系の混合物等である。
0重量部とすると、このフェノールフォームの原液に対
して10〜50重量部混入させるものであり、有機リン
酸系、あるいはリン酸系とPSA系の混合物等である。
【0013】珪酸カルシウムあるいは炭酸カルシウム等
の無機材は、芯材3の保形性、耐火性を向上するために
混入したものである。
の無機材は、芯材3の保形性、耐火性を向上するために
混入したものである。
【0014】さらに軽量耐火発泡板αを図2に示すよう
に形成してさらに耐火性のある軽量耐火発泡板αとする
こともできる。すなわち、図2は軽量骨材1を細密充填
したものである。
に形成してさらに耐火性のある軽量耐火発泡板αとする
こともできる。すなわち、図2は軽量骨材1を細密充填
したものである。
【0015】軽量骨材1としては、パーライト粒、ガラ
スビーズ、石膏スラグ、タルク石、シラスバルーン等か
らなり、図では直径5〜20mm程度のパーライト粒を
用いており、防火性、耐火性を向上させると共に、軽量
耐火発泡板αの機械的強度をも向上させるものである。
スビーズ、石膏スラグ、タルク石、シラスバルーン等か
らなり、図では直径5〜20mm程度のパーライト粒を
用いており、防火性、耐火性を向上させると共に、軽量
耐火発泡板αの機械的強度をも向上させるものである。
【0016】さらに、珪酸カルシウムあるいは炭酸カル
シウム等の無機材を混入せずに、上記重量比でフェノー
ルフォームの樹脂原料に発泡剤、水酸化アルミニウム、
ポリリン酸アンモニウム、グラファイト、硬化剤を混入
して形成しても良く、この場合においても珪酸カルシウ
ムあるいは炭酸カルシウム等の無機材を混入した軽量耐
火発泡板αと同等の耐火性を具備するものとなる。
シウム等の無機材を混入せずに、上記重量比でフェノー
ルフォームの樹脂原料に発泡剤、水酸化アルミニウム、
ポリリン酸アンモニウム、グラファイト、硬化剤を混入
して形成しても良く、この場合においても珪酸カルシウ
ムあるいは炭酸カルシウム等の無機材を混入した軽量耐
火発泡板αと同等の耐火性を具備するものとなる。
【0017】
【発明の効果】上述したように本発明に係る軽量耐火発
泡板によれば、他のプラスチックフォームを使用した
合成樹脂発泡体に比べて不燃性、低発煙性、低毒性の性
能を有する軽量耐火発泡板となる。建築構造部分の耐
火構造試験(JIS−A−1304)、建築用防火戸の
防火試験(JIS−A−1311)、耐火庫(JIS−
S−1037)等の耐火試験に合格する性能を有する。
建築基準法をクリアできる耐火性能を有するために、
使用不可能な地域がなく、どこの規制部分にでも使用す
ることができる。無機質系の材料に比較して非常に軽
く、施工性が向上する。芯材の各構成材の重量比を特
定することにより、合成樹脂発泡体でありながら、耐火
性を有する。等の特徴、効果がある。
泡板によれば、他のプラスチックフォームを使用した
合成樹脂発泡体に比べて不燃性、低発煙性、低毒性の性
能を有する軽量耐火発泡板となる。建築構造部分の耐
火構造試験(JIS−A−1304)、建築用防火戸の
防火試験(JIS−A−1311)、耐火庫(JIS−
S−1037)等の耐火試験に合格する性能を有する。
建築基準法をクリアできる耐火性能を有するために、
使用不可能な地域がなく、どこの規制部分にでも使用す
ることができる。無機質系の材料に比較して非常に軽
く、施工性が向上する。芯材の各構成材の重量比を特
定することにより、合成樹脂発泡体でありながら、耐火
性を有する。等の特徴、効果がある。
【図1】本発明に係る軽量耐火発泡板の一例を示す断面
図である。
図である。
【図2】本発明に係る軽量耐火発泡板のその他の例を示
す断面図である。
す断面図である。
α 軽量耐火発泡板 1 軽量骨材
Claims (1)
- 【請求項1】 フェノールフォーム樹脂に水酸化アルミ
ニウム、ポリリン酸アンモニウム、グラファイト、珪酸
カルシウムあるいは炭酸カルシウム等の無機材が混入さ
れて発泡硬化されていることを特徴とする軽量耐火発泡
板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17256693A JPH073063A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 軽量耐火発泡板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17256693A JPH073063A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 軽量耐火発泡板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073063A true JPH073063A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15944219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17256693A Pending JPH073063A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 軽量耐火発泡板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH073063A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006524736A (ja) * | 2003-04-28 | 2006-11-02 | ベーレ エンフィネーリンフ ベー.フェー. | 耐火発泡体、それを用いた建設資材、開口の遮炎封止システム、および壁に設けられた開口の封止方法 |
US11326036B2 (en) | 2018-04-27 | 2022-05-10 | Asahi Kasei Construction Materials Corporation | Flame-retardant phenolic resin foam |
-
1993
- 1993-06-18 JP JP17256693A patent/JPH073063A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006524736A (ja) * | 2003-04-28 | 2006-11-02 | ベーレ エンフィネーリンフ ベー.フェー. | 耐火発泡体、それを用いた建設資材、開口の遮炎封止システム、および壁に設けられた開口の封止方法 |
JP4777877B2 (ja) * | 2003-04-28 | 2011-09-21 | ベーレ エンフィネーリンフ ベー.フェー. | 耐火発泡体、それを用いた建設資材、開口の遮炎封止システム、および壁に設けられた開口の封止方法 |
US11326036B2 (en) | 2018-04-27 | 2022-05-10 | Asahi Kasei Construction Materials Corporation | Flame-retardant phenolic resin foam |
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