JPH073997A - 耐火パネル - Google Patents
耐火パネルInfo
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- JPH073997A JPH073997A JP17257993A JP17257993A JPH073997A JP H073997 A JPH073997 A JP H073997A JP 17257993 A JP17257993 A JP 17257993A JP 17257993 A JP17257993 A JP 17257993A JP H073997 A JPH073997 A JP H073997A
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- inorganic
- fireproof
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は耐火性能を必要とする建築、構築物
の内壁材、外壁材、屋根材、天井材、床材、間仕切り
材、あるいは防火戸等として使用でき、かつ軽量で、機
械強度のある長尺状の耐火パネルに関するものである。 【構成】 長尺板材からなる表面材2、裏面材5間にフ
ェノールフォーム樹脂に水酸化アルミニウム、ポリリン
酸アンモニウム、グラファイト、珪酸カルシウムあるい
は炭酸カルシウム等の無機材が混入されたプラスチック
フォームを一体に形成し、かつその長手方向の両側面に
雄実部11、雌実部12を設けていると共に、雄、雌実
部11、12端部に無機ボード10を形成した耐火パネ
ル1である。
の内壁材、外壁材、屋根材、天井材、床材、間仕切り
材、あるいは防火戸等として使用でき、かつ軽量で、機
械強度のある長尺状の耐火パネルに関するものである。 【構成】 長尺板材からなる表面材2、裏面材5間にフ
ェノールフォーム樹脂に水酸化アルミニウム、ポリリン
酸アンモニウム、グラファイト、珪酸カルシウムあるい
は炭酸カルシウム等の無機材が混入されたプラスチック
フォームを一体に形成し、かつその長手方向の両側面に
雄実部11、雌実部12を設けていると共に、雄、雌実
部11、12端部に無機ボード10を形成した耐火パネ
ル1である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐火性能を必要とする建
築、構築物の内壁材、外壁材、屋根材、天井材、床材、
間仕切り材、あるいは防火戸等として使用でき、かつ軽
量で、機械強度のある長尺状の耐火パネルに関するもの
である。
築、構築物の内壁材、外壁材、屋根材、天井材、床材、
間仕切り材、あるいは防火戸等として使用でき、かつ軽
量で、機械強度のある長尺状の耐火パネルに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、耐火構造用の耐火パネルとして
は、特開平4−237756号公報がある。
は、特開平4−237756号公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造の耐火パネルは高熱下では、表面材、裏面材が
熱伝導の相違により加熱側へ引っ張られることにより大
きく異なる方向へ変形し、この変形により連結部に隙間
が生じ、この部分から熱、炎が反対側へ漏れたりしてJ
IS−A−1304の耐火構造1時間の試験に合格でき
ない欠点があった。また、固定具の打設により、打設部
分から雨水等が芯材内部に浸入し、芯材を腐食し、さら
には内部の躯体までも腐食してしまうことが懸念され
た。勿論、連結部間には、防水パッキング材は不可欠で
あった。
うな構造の耐火パネルは高熱下では、表面材、裏面材が
熱伝導の相違により加熱側へ引っ張られることにより大
きく異なる方向へ変形し、この変形により連結部に隙間
が生じ、この部分から熱、炎が反対側へ漏れたりしてJ
IS−A−1304の耐火構造1時間の試験に合格でき
ない欠点があった。また、固定具の打設により、打設部
分から雨水等が芯材内部に浸入し、芯材を腐食し、さら
には内部の躯体までも腐食してしまうことが懸念され
た。勿論、連結部間には、防水パッキング材は不可欠で
あった。
【0004】さらに、単にフェノールフォームを表面材
と裏面材とでサンドイッチした耐火パネルは、合成樹脂
発泡体を芯材とするので強度的に弱く、曲げ強度、耐風
圧強度に劣ると共に、施工の際の躯体への取り付けピッ
チも短くなり、施工性に劣る欠点があった。また、レゾ
ール型フェノールの原液と、硬化剤を混合し、吐出さ
せ、反応発泡して芯材を形成した際には、フェノールフ
ォーム中に、反応の際の縮合水が重量の数10パーセン
ト位が保持され、製品の養生期間、あるいはパネルの施
工後に、外気温等の変化により、水分が水蒸気化し、逃
げ道が無いために、耐火パネルの表面材と芯材の間に残
留し、耐火パネル表面が膨れたり、反ったりする等、経
時的に耐火パネルに悪影響を及ぼす欠点があった。さら
には、表面材、裏面材と芯材との接着強度が弱く、ちょ
っとした衝撃で表面材、裏面材と芯材の特に端部が剥離
してしまう欠点があった。
と裏面材とでサンドイッチした耐火パネルは、合成樹脂
発泡体を芯材とするので強度的に弱く、曲げ強度、耐風
圧強度に劣ると共に、施工の際の躯体への取り付けピッ
チも短くなり、施工性に劣る欠点があった。また、レゾ
ール型フェノールの原液と、硬化剤を混合し、吐出さ
せ、反応発泡して芯材を形成した際には、フェノールフ
ォーム中に、反応の際の縮合水が重量の数10パーセン
ト位が保持され、製品の養生期間、あるいはパネルの施
工後に、外気温等の変化により、水分が水蒸気化し、逃
げ道が無いために、耐火パネルの表面材と芯材の間に残
留し、耐火パネル表面が膨れたり、反ったりする等、経
時的に耐火パネルに悪影響を及ぼす欠点があった。さら
には、表面材、裏面材と芯材との接着強度が弱く、ちょ
っとした衝撃で表面材、裏面材と芯材の特に端部が剥離
してしまう欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、雄、雌実部に無機ボードを形成し、機
械強度、耐火性、係合力を大幅に向上することによりJ
IS−A−1304の耐火構造1時間の試験に合格し、
係合力、防水性、施工性、強度を大幅に向上した耐火パ
ネルを提案するものである。
を除去するため、雄、雌実部に無機ボードを形成し、機
械強度、耐火性、係合力を大幅に向上することによりJ
IS−A−1304の耐火構造1時間の試験に合格し、
係合力、防水性、施工性、強度を大幅に向上した耐火パ
ネルを提案するものである。
【0006】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明に係る耐火パネ
ルの一実施例について詳細に説明する。図1〜図4は上
記耐火パネルの代表的な一例を示す断面図と施工状態断
面図であり、1は耐火パネルで表面材2と裏面材5間に
芯材8を一体に介在させたサンドイッチ構造体であり、
かつその長手方向の両側縁に雄実部11、雌実部12を
設けた構成である。
ルの一実施例について詳細に説明する。図1〜図4は上
記耐火パネルの代表的な一例を示す断面図と施工状態断
面図であり、1は耐火パネルで表面材2と裏面材5間に
芯材8を一体に介在させたサンドイッチ構造体であり、
かつその長手方向の両側縁に雄実部11、雌実部12を
設けた構成である。
【0007】すなわち、表面材2、裏面材5は金属薄
板、例えば鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタ
ン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ホーロー鋼板、クラ
ッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンドイッ
チ鋼板(制振鋼板等)等(勿論、これらを各種色調に塗
装したカラー金属板を含む)の一種をロール成形、プレ
ス成形、押出成形等によって各種形状に成形したもの、
あるいは無機質材、もしくは裏面材5としてアスベスト
紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔(A
l、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシー
ト、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不
織布等の1種、または2種以上をラミネートしたもの、
あるいは防水処理、難燃処理されたシート等の一種より
なるものである。
板、例えば鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタ
ン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ホーロー鋼板、クラ
ッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サンドイッ
チ鋼板(制振鋼板等)等(勿論、これらを各種色調に塗
装したカラー金属板を含む)の一種をロール成形、プレ
ス成形、押出成形等によって各種形状に成形したもの、
あるいは無機質材、もしくは裏面材5としてアスベスト
紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔(A
l、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシー
ト、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不
織布等の1種、または2種以上をラミネートしたもの、
あるいは防水処理、難燃処理されたシート等の一種より
なるものである。
【0008】また、表面材2、裏面材5の形状は例えば
図1、図3に示すように横長状の略水平面状の化粧面部
2a、5aの一端部を内方に屈曲したカバー面3、6
と、他端部をL字状に屈曲して外方に突出した挿入片
4、7を形成したものである。
図1、図3に示すように横長状の略水平面状の化粧面部
2a、5aの一端部を内方に屈曲したカバー面3、6
と、他端部をL字状に屈曲して外方に突出した挿入片
4、7を形成したものである。
【0009】芯材8はプラスチックフォーム9と、無機
ボード10を両端部に介在させた構成であり、プラスチ
ックフォーム9は主に断熱材、耐火材、接着剤、補強
材、緩衝材、吸音材、嵩上材、軽量化材等として機能す
るものである。
ボード10を両端部に介在させた構成であり、プラスチ
ックフォーム9は主に断熱材、耐火材、接着剤、補強
材、緩衝材、吸音材、嵩上材、軽量化材等として機能す
るものである。
【0010】プラスチックフォーム9としてはレゾール
型のフェノールフォームに、発泡剤、水酸化アルミニウ
ム(Al(OH)3 )、ポリリン酸アンモニウム、グラ
ファイト、硬化剤、珪酸カルシウムあるいは炭酸カルシ
ウム等の無機材等を混入し、発泡、硬化させ、仕上がり
密度で50〜300Kg/m3 位に形成したものであ
る。
型のフェノールフォームに、発泡剤、水酸化アルミニウ
ム(Al(OH)3 )、ポリリン酸アンモニウム、グラ
ファイト、硬化剤、珪酸カルシウムあるいは炭酸カルシ
ウム等の無機材等を混入し、発泡、硬化させ、仕上がり
密度で50〜300Kg/m3 位に形成したものであ
る。
【0011】レゾール型のフェノールフォーム(以下、
単にフェノールフォームという)は、主に連続式の発泡
成形方法により製造されるものであり、他の合成樹脂発
泡体(プラスチックフォーム)に比べて不燃性、低発煙
性、低毒性の性能を有するものである。また、このフェ
ノールフォームを金属板にサンドイッチして形成された
金属サイディング材は、単体でJIS−A−1301
(建築物の木造部分の防火試験方法)、JIS−A−1
302(建築物の不燃構造部分の防火試験方法)の防火
構造試験に合格する防火性能を有するものである。
単にフェノールフォームという)は、主に連続式の発泡
成形方法により製造されるものであり、他の合成樹脂発
泡体(プラスチックフォーム)に比べて不燃性、低発煙
性、低毒性の性能を有するものである。また、このフェ
ノールフォームを金属板にサンドイッチして形成された
金属サイディング材は、単体でJIS−A−1301
(建築物の木造部分の防火試験方法)、JIS−A−1
302(建築物の不燃構造部分の防火試験方法)の防火
構造試験に合格する防火性能を有するものである。
【0012】発泡剤はフェノールフォームの原液を10
0重量部とすると、このフェノールフォームの原液に対
して2〜50重量部混入させるものであり、例えば、メ
チレンクロライド、炭酸塩(粉末)等である。
0重量部とすると、このフェノールフォームの原液に対
して2〜50重量部混入させるものであり、例えば、メ
チレンクロライド、炭酸塩(粉末)等である。
【0013】水酸化アルミニウムはフェノールフォーム
の原液を100重量部とすると、このフェノールフォー
ムの原液に対して50〜300重量部混入させるもので
あり、難燃材、耐火材、耐熱材として有用なものであ
る。例えば、その組成としては水分率が0〜30%、粒
度が10〜100μ、純度90%以上のものである。
の原液を100重量部とすると、このフェノールフォー
ムの原液に対して50〜300重量部混入させるもので
あり、難燃材、耐火材、耐熱材として有用なものであ
る。例えば、その組成としては水分率が0〜30%、粒
度が10〜100μ、純度90%以上のものである。
【0014】ポリリン酸アンモニウムはフェノールフォ
ームの原液を100重量部とすると、このフェノールフ
ォームの原液に対して1〜25重量部混入させるもので
あり、反応調整材、難燃化材として有用なもので粒度は
30〜100μである。
ームの原液を100重量部とすると、このフェノールフ
ォームの原液に対して1〜25重量部混入させるもので
あり、反応調整材、難燃化材として有用なもので粒度は
30〜100μである。
【0015】グラファイトはフェノールフォームの原液
を100重量部とすると、このフェノールフォームの原
液に対して2〜30重量部混入させるものである。その
効果としては、火災時にフェノールフォームが炭化し空
隙が形成されるが、この空隙を加熱により膨張したグラ
ファイトにより塞ぎ、肉痩せによる耐火性能の低下を防
止するものである。
を100重量部とすると、このフェノールフォームの原
液に対して2〜30重量部混入させるものである。その
効果としては、火災時にフェノールフォームが炭化し空
隙が形成されるが、この空隙を加熱により膨張したグラ
ファイトにより塞ぎ、肉痩せによる耐火性能の低下を防
止するものである。
【0016】硬化剤はフェノールフォームの原液を10
0重量部とすると、このフェノールフォームの原液に対
して10〜50重量部混入させるものであり、有機リン
酸系、あるいはリン酸系とPSA系の混合物である。
0重量部とすると、このフェノールフォームの原液に対
して10〜50重量部混入させるものであり、有機リン
酸系、あるいはリン酸系とPSA系の混合物である。
【0017】珪酸カルシウムあるいは炭酸カルシウム等
の無機材は、プラスチックフォーム9の保形性、耐火性
を向上するために混入したものである。
の無機材は、プラスチックフォーム9の保形性、耐火性
を向上するために混入したものである。
【0018】また、無機ボード10は、後記する連結部
γの防火性の強化のため用いるもので、例えばケイ酸カ
ルシウム板、炭酸カルシウム板、石膏ボード、パーライ
トセメント板、ロックウール板、スレート板、ALC
板、PC板、その他の無機質軽量体、無機質軽量発泡
体、あるいはこれらの複合板の1種以上、もしくは超高
密度樹脂(高密度のフェノールフォーム等)を耐火パネ
ル1の雄実部11、雌実部12に一体に介在させるもの
である。
γの防火性の強化のため用いるもので、例えばケイ酸カ
ルシウム板、炭酸カルシウム板、石膏ボード、パーライ
トセメント板、ロックウール板、スレート板、ALC
板、PC板、その他の無機質軽量体、無機質軽量発泡
体、あるいはこれらの複合板の1種以上、もしくは超高
密度樹脂(高密度のフェノールフォーム等)を耐火パネ
ル1の雄実部11、雌実部12に一体に介在させるもの
である。
【0019】雄実部11はカバー面3、6と無機ボード
10により形成されプラスチックフォーム9により一体
に形成された側端部分である。
10により形成されプラスチックフォーム9により一体
に形成された側端部分である。
【0020】雌実部12は挿入片4、7と無機ボード1
0により形成されプラスチックフォーム9により一体に
形成された側端部分である。
0により形成されプラスチックフォーム9により一体に
形成された側端部分である。
【0021】13は無機パッキング材であり、例えばロ
ックウールフェルト、セラミックウール等よりなり、耐
火構造試験時に連結部γ間に間隙が形成されるのを防止
して火炎の浸入を遮断し、主に耐火材、気密材等の機能
として有用なものである。
ックウールフェルト、セラミックウール等よりなり、耐
火構造試験時に連結部γ間に間隙が形成されるのを防止
して火炎の浸入を遮断し、主に耐火材、気密材等の機能
として有用なものである。
【0022】次に施工例について簡単に説明する。いま
図1に示すような耐火パネル1を用いて図2に示すよう
に施工すると仮定する。なお、図示する鉄骨下地よりな
る躯体αの最下端には図示しないが水切り等を固定して
おく。そこで、図示するように第n番目の耐火パネル1
の化粧面2aを固定具βを介して躯体αに打設すること
により躯体α上に耐火パネル1を固定する。
図1に示すような耐火パネル1を用いて図2に示すよう
に施工すると仮定する。なお、図示する鉄骨下地よりな
る躯体αの最下端には図示しないが水切り等を固定して
おく。そこで、図示するように第n番目の耐火パネル1
の化粧面2aを固定具βを介して躯体αに打設すること
により躯体α上に耐火パネル1を固定する。
【0023】次に上段となる第n+1番目の耐火パネル
1の雌実部12を耐火パネル1の雄実部13に装着す
る。従って、外壁を形成するには上記のような工程を順
次、縦張りの場合には横方向、横張りの場合には土台か
ら軒に向かって行えば良いものである。
1の雌実部12を耐火パネル1の雄実部13に装着す
る。従って、外壁を形成するには上記のような工程を順
次、縦張りの場合には横方向、横張りの場合には土台か
ら軒に向かって行えば良いものである。
【0024】また、図3、図4に示すようにバックアッ
プ材14、シーリング材15を形成し、防水性を大幅に
向上することもできる。この場合には、固定具βが外部
に露出せず、外観、防水性が向上した外壁となるもので
ある。
プ材14、シーリング材15を形成し、防水性を大幅に
向上することもできる。この場合には、固定具βが外部
に露出せず、外観、防水性が向上した外壁となるもので
ある。
【0025】次に本発明に係る耐火パネルの製造法の一
例を示すと図5のようになる。まず、表面材2、例えば
カラー鋼板(厚さ0.5mm)を送給工程A(アンコイ
ラ、リフター等)から成形工程Bに送給し、図1に示す
ような形状に成形し、その後無機ボード形成工程Cによ
り左右端に長尺状のケイ酸カルシウム板を挿入する。次
に、原料吐出工程Dに送給され、未発泡のレゾール型フ
ェノールフォーム原液に上記構成の各種難燃材、反応調
整材等を混入させ、均一に攪拌した芯材8の原液8a
を、仕上がり密度で200Kg/m3 位で吐出機Eから
表面材2の裏面2b上に吐出し、その上にカラー鋼板
(厚さ0.5mm)よりなる裏面材5を送給工程F(ア
ンコイラ、リフター等)、成形工程Gを介して積層して
所定型のキュアオーブンHに送給し、連続発泡法で約7
〜15分間、30〜100℃で養生し発泡、硬化させ一
体化し、次にカッタIで所定寸法に切断した後に梱包工
程Jに送給し、製品を得るものである。
例を示すと図5のようになる。まず、表面材2、例えば
カラー鋼板(厚さ0.5mm)を送給工程A(アンコイ
ラ、リフター等)から成形工程Bに送給し、図1に示す
ような形状に成形し、その後無機ボード形成工程Cによ
り左右端に長尺状のケイ酸カルシウム板を挿入する。次
に、原料吐出工程Dに送給され、未発泡のレゾール型フ
ェノールフォーム原液に上記構成の各種難燃材、反応調
整材等を混入させ、均一に攪拌した芯材8の原液8a
を、仕上がり密度で200Kg/m3 位で吐出機Eから
表面材2の裏面2b上に吐出し、その上にカラー鋼板
(厚さ0.5mm)よりなる裏面材5を送給工程F(ア
ンコイラ、リフター等)、成形工程Gを介して積層して
所定型のキュアオーブンHに送給し、連続発泡法で約7
〜15分間、30〜100℃で養生し発泡、硬化させ一
体化し、次にカッタIで所定寸法に切断した後に梱包工
程Jに送給し、製品を得るものである。
【0026】さらに、この耐火パネル1の防火性を確認
するため、JIS−A−1304の耐火構造試験の耐火
構造1時間の試験を実施したところ合格する性能を得
た。なお、この際の仕様は表、裏面材2、5が0.5m
m厚のカラー鋼板、プラスチックフォーム9はフェノー
ルフォーム(密度160Kg/m3 位)、無機ボード1
0は10mm厚のケイ酸カルシウム板で、総厚さが60
mm位であった。また連結部γにはロックウールフェル
トよりなる無機パッキング材13を連続で形成したもの
である。
するため、JIS−A−1304の耐火構造試験の耐火
構造1時間の試験を実施したところ合格する性能を得
た。なお、この際の仕様は表、裏面材2、5が0.5m
m厚のカラー鋼板、プラスチックフォーム9はフェノー
ルフォーム(密度160Kg/m3 位)、無機ボード1
0は10mm厚のケイ酸カルシウム板で、総厚さが60
mm位であった。また連結部γにはロックウールフェル
トよりなる無機パッキング材13を連続で形成したもの
である。
【0027】さらに耐火パネル1の芯材8を図6(a)
〜(e)に示すように形成してさらに耐火性のある耐火
パネル1とすることもできる。すなわち、図6(a)〜
(e)は表面材2、裏面材5と芯材8間に、不織布1
6、17を接着剤18を介して介在させたり、軽量骨材
19を細密充填し、そのバインダーとしてプラスチック
フォーム30を用いたものである。
〜(e)に示すように形成してさらに耐火性のある耐火
パネル1とすることもできる。すなわち、図6(a)〜
(e)は表面材2、裏面材5と芯材8間に、不織布1
6、17を接着剤18を介して介在させたり、軽量骨材
19を細密充填し、そのバインダーとしてプラスチック
フォーム30を用いたものである。
【0028】不織布16、17としては、ポリエステル
系、ナイロン系、ボロン系、炭素系、アルミナ系、炭化
ケイ素系、アラミド系の繊維からなるシート状物であ
り、パネルAの機械的強度の向上、表面材2、裏面材5
と芯材8の接着性の強化、表面材2、裏面材5のフラッ
ト性を向上させる機能を持つものである。
系、ナイロン系、ボロン系、炭素系、アルミナ系、炭化
ケイ素系、アラミド系の繊維からなるシート状物であ
り、パネルAの機械的強度の向上、表面材2、裏面材5
と芯材8の接着性の強化、表面材2、裏面材5のフラッ
ト性を向上させる機能を持つものである。
【0029】接着剤18の一例としてはエラストマー型
エポキシ樹脂、イソシアネート、例えばメチレンジイソ
シアネート(略称MDI)等のエマルジョンタイプ、ホ
ットメルトタイプ、およびその変性イソシアネート、例
えばウレタン変性、ビュレット変性イソシアネート、イ
ソシアヌレート変性イソシアネート等の1種を用いるも
のである。
エポキシ樹脂、イソシアネート、例えばメチレンジイソ
シアネート(略称MDI)等のエマルジョンタイプ、ホ
ットメルトタイプ、およびその変性イソシアネート、例
えばウレタン変性、ビュレット変性イソシアネート、イ
ソシアヌレート変性イソシアネート等の1種を用いるも
のである。
【0030】軽量骨材19としては、パーライト粒、ガ
ラスビーズ、石膏スラグ、タルク石、シラスバルーン等
からなり、図6(c)〜(e)では直径5〜20mm程
度のパーライト粒を用いており、芯材8に対し防火性、
耐火性を向上させると共に、パネルAの機械的強度をも
向上させるものである。
ラスビーズ、石膏スラグ、タルク石、シラスバルーン等
からなり、図6(c)〜(e)では直径5〜20mm程
度のパーライト粒を用いており、芯材8に対し防火性、
耐火性を向上させると共に、パネルAの機械的強度をも
向上させるものである。
【0031】さらに、プラスチックフォーム9内に珪酸
カルシウムあるいは炭酸カルシウム等の無機材を混入せ
ずに、上記重量比でフェノールフォームの樹脂原料に発
泡剤、水酸化アルミニウム、ポリリン酸アンモニウム、
グラファイト、硬化剤を混入して形成しても良く、この
場合においても珪酸カルシウムあるいは炭酸カルシウム
等の無機材を混入した耐火パネル1と同等の耐火性を具
備するものとなる。
カルシウムあるいは炭酸カルシウム等の無機材を混入せ
ずに、上記重量比でフェノールフォームの樹脂原料に発
泡剤、水酸化アルミニウム、ポリリン酸アンモニウム、
グラファイト、硬化剤を混入して形成しても良く、この
場合においても珪酸カルシウムあるいは炭酸カルシウム
等の無機材を混入した耐火パネル1と同等の耐火性を具
備するものとなる。
【0032】なお、図5においては、無機パッキング材
13は省略して示してある。
13は省略して示してある。
【0033】さらに、芯材8の端部部分(連結部部分)
の密度を中央部分よりも高密度で形成しても良い。
の密度を中央部分よりも高密度で形成しても良い。
【0034】また、無機パッキング材13を吸水時に膨
張し、連結部間を閉塞してしまう吸水性樹脂で形成し、
防水性、気密性を大幅に向上することもできる。
張し、連結部間を閉塞してしまう吸水性樹脂で形成し、
防水性、気密性を大幅に向上することもできる。
【0035】
【発明の効果】上述したように本発明に係る耐火パネル
によれば、耐火パネルの機械強度が従前より大幅に向
上する。建築構造部分の耐火構造試験(JIS−A−
1304)、建築用防火戸の防火試験(JIS−A−1
311)、耐火庫(JIS−S−1037)等の耐火試
験に合格する性能を有する。表面材、裏面材と芯材間
の接着が強固であり、部材間の剥離が全くない。表面
材、裏面材に膨れ、反り等の変形が表れない。係合部
分を傾斜して形成したために係合力が強化されると共
に、施工性がよい。無機ボードを耐火パネルの両端に
形成したために、火災時の最弱点部である連結部の耐火
性能を大幅に向上する。等の特徴、効果がある。
によれば、耐火パネルの機械強度が従前より大幅に向
上する。建築構造部分の耐火構造試験(JIS−A−
1304)、建築用防火戸の防火試験(JIS−A−1
311)、耐火庫(JIS−S−1037)等の耐火試
験に合格する性能を有する。表面材、裏面材と芯材間
の接着が強固であり、部材間の剥離が全くない。表面
材、裏面材に膨れ、反り等の変形が表れない。係合部
分を傾斜して形成したために係合力が強化されると共
に、施工性がよい。無機ボードを耐火パネルの両端に
形成したために、火災時の最弱点部である連結部の耐火
性能を大幅に向上する。等の特徴、効果がある。
【図1】本発明に係る耐火パネルの代表的な一例を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明に係る耐火パネルを用いて形成した壁の
連結部を示す断面図である。
連結部を示す断面図である。
【図3】本発明に係る耐火パネルの代表的な一例を示す
断面図である。
断面図である。
【図4】本発明に係る耐火パネルを用いて形成した壁の
連結部を示す断面図である。
連結部を示す断面図である。
【図5】本発明に係る耐火パネルの製造方法の一例を示
す概略図である。
す概略図である。
【図6】本発明に係る耐火パネルのその他の実施例を示
す一部抽出断面図である。
す一部抽出断面図である。
1 耐火パネル 2 表面材 2a 化粧面部 2b 裏面 3 カバー面 4 挿入片 5 裏面材 5a 化粧面部 6 カバー面 7 挿入片 8 芯材 9 プラスチックフォーム 10 無機ボード 11 雄実部 12 雌実部 13 無機パッキング材 14 バックアップ材 15 シーリング材 16 不織布 17 不織布 18 接着剤 19 軽量骨材 α 躯体 β 固定具 γ 連結部
Claims (1)
- 【請求項1】 長尺板材からなる表面材、裏面材間にフ
ェノールフォーム樹脂に水酸化アルミニウム、ポリリン
酸アンモニウム、グラファイト、珪酸カルシウムあるい
は炭酸カルシウム等の無機材が混入されたプラスチック
フォームを一体に形成し、かつその長手方向の両側面に
雄実部、雌実部を設けていると共に、雄、雌実部端部に
無機ボードを形成したことを特徴とする耐火パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17257993A JPH073997A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 耐火パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17257993A JPH073997A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 耐火パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073997A true JPH073997A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15944462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17257993A Pending JPH073997A (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 耐火パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH073997A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5725044A (en) * | 1994-08-30 | 1998-03-10 | Hirokawa; Koji | Casting method using a forming die |
-
1993
- 1993-06-18 JP JP17257993A patent/JPH073997A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5725044A (en) * | 1994-08-30 | 1998-03-10 | Hirokawa; Koji | Casting method using a forming die |
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