JPS6321265A

JPS6321265A - 断熱施工法

Info

Publication number: JPS6321265A
Application number: JP16260286A
Authority: JP
Inventors: 武村上; 長谷川　伸一郎
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1986-07-10
Filing date: 1986-07-10
Publication date: 1988-01-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔技術分野〕本発明は、建築材料、建築物及び冷蔵庫等の要断熱什器
類の材料、什器類の要断熱個所に断熱性を付与するため
の断熱施工法の改良に関し、断熱材を製造、販売、使用
する産業分野で利用されるものである。

〔背景技術〕

近時、断熱による快適な居住性、生活性及び省エネルギ
ー促進を目的として、所謂Ａ、Ｌ、Ｃ。

（軽量気泡コンクリート）や発砲スチレン、発砲ウレタ
ン等の断熱材が大量に使用されるようになった。

これらの断熱材には、いずれも一長一短かあ、って、用
途、目的に応じ夫々適宜に使い分けるのが常識であり、
例えば、防火を重要視する場合は無機物であるＡ、Ｌ、
Ｃ，が最も適しており、発砲スチレンや発砲ウレタン等
は有機物で易燃性であるのみでなく燃焼時に有害ガスを
発生するため不適であることは当然である。

ところで、ホテル等の火災事故で多くの人命が失なわれ
る度ごとに、建築材料の不燃化、耐火性の向上に関する
要求は一層切実となり、かかる見地からすれば、Ａ、Ｌ
、Ｃ，は、その要求に応え得るものであるが、合成樹脂
を原料とするスチレン、ウレタン等の発砲製品は、たと
え軽量で、断熱性が極めて優秀であっても、建材として
は全く適していない。

一方、Ａ、Ｌ、Ｃ，の場合は、不燃性、耐火性の長所は
具えているとは言っても、致命的な欠陥を持っている。

すなわち、Ａ、Ｌ、Ｃ，は耐水性、非透水性がないため
降雨時等に極めて湿潤し易く、したがって乾燥時には優
秀な断熱性を発揮するが、湿潤時には大巾に断熱性が低
下する欠点がある。

また、Ａ、Ｌ、Ｃ，は機械的強度が不充分で満足できる
ものではなく、これを補うために最近では、鉄筋あるい
は金網等を内装したり、ガラス繊維等を混入して改良を
図っているが、それらの場合でもなお不充分であって、
鉄筋や金網を内装したＡ、Ｌ、Ｃ，の場合には、これら
の補強材が存在しない隅角部分等は依然として脆弱であ
り、またガラス繊維を混入したＡ、Ｌ、Ｃ，の場合でも
、折り曲げ強度が不充分で満足できるものではない。

〔発明の目的〕

本発明は、上記背景技術に鑑みて発明されたもので、す
なわち、Ａ、Ｌ、Ｃ，の耐水性不良による湿潤時の大巾
な断熱性低下、強度不足と言う三大欠陥を解消すると共
に、発砲スチレンやウレタンのような可燃性も全くない
等の特長を備えた優れた断熱部を極めて容易確実に要断
熱個所に形成施工し得る断熱施工法を提供することを目
的とする。

〔発明の開示〕

上記の目的を達成するために、本発明に係る断熱施工法
は、ポルトランドセメント、アルミナセメント、白セメ
ント等のセメント材１００重量部に対して、アスファル
ト水性エマルジョン１００重量部にアクリル系樹脂水性
エマルジョン１０〜６０重量部を添加したもの１．５〜
１０重量部と蛋白質系空気連行剤０．００１〜５重量部
を加え、さらに適量の水と粉末骨材を加えた混合物を建
築材料、建築物、什器材料、什器類の要断熱個所に供給
施工し、常温において放置固化させることを特徴とする
ものである。

本発明において、セメント材１００重量部に対する添加
物の成分範囲を上記の割合に規定したのは次の理由に基
づく。

セメント材１００重量部に対して、アスファルト水性エ
マルジョン１００重量部にアクリル系樹脂水性エマルジ
ョン１０〜６０重量部を添加した混合物の添加量が１．
５重量部未満の場合は、製品板材の気泡体の強度が低く
、且つ吸水性が大きくなって性能的に満足な数値が得ら
れず、また、１０重量部を超えた場合は、性能により以
上の向上を望み得られないと共にコスト高をもたらすこ
とが判明したからである。

また、セメント材１００重量部に対して蛋白質系空気連
行剤の添加量が、０．００１重量部未満の場合は、製品
板材の比重が高くなって断熱性が低下し、所期の性能を
期待できず、また、５重量部を超えると、比重は低くな
って断熱性は向上するが、板材としての強度が低下し、
現在の研究段階で強度的に問題のあることが判明したか
らである。

（実施例１）ポルトランドセメント　１００重量部に、フライアッシ
ュ５０重量部、炭酸カルシウム３０部（２００メツシュ
篩全通粉末）を加えて充分に混合しておく。

この混合物に、水７０重量部、アスファルト水性エマル
ジョン１００重量部にアクリル樹脂水性エマルジョン２
０重量部を加えたもの４重量部及び蛋白質系空気連行剤
０．５重量部を加えて充分に混合したものを、厚さ５１
ｍのハードボードに３０ｗ１厚に吹付層成して断熱板材
を作製した。

上記実施例の断熱施工法にしたがって作製した断熱板材
と市販のＡ、Ｌ、Ｃ，及び市販の硬質ウレタンとの性能
比較結果を次表に示す。

（備考） ※１　本発明の場合は、表示のように使用目的に応じて
比重を自由に変えることができる。

※２　本発明の場合は、蛋白質系空気連行剤の量及び攪
拌条件の如何によって、断熱性を自由に変えることがで
きる。（比重を０．１に設定した場合、０．０３ｋｃａ
ｌ／　ｍｈ’ｃとなる）上表から明らかなように、本発
明の場合は、機械的強度（圧縮強度、曲げ強さ）に関し
ては、紙と同様に弱いウレタンフオームは問題外として
、断熱材料として優れた強度性が認められているＡ、　
Ｌ、　　Ｃ，よりも格段に優れており、断熱性及び耐水
性に関してもＡ、Ｌ、Ｃ，より著しく優れ、有機材料で
あるウレタンフオームと充分比較し得る特性を備えてい
る。

（実施例２）アルミナセメント　１００重量部に、アスファルト水性
エマルジョン１００重量部にアクリル樹脂水性エマルジ
ョン４０重量部を加えたもの８重量部を、水８０重量部
を徐々に攪拌しながら加え、更に蛋白質系空気連行剤１
重量部、珪砂７号１３０重量部及びカルシウム　１５０
重量部（２００メツシュ篩全通粉末）を充分に攪拌しな
がら徐々に加える。この混合物を建築物の内外壁間の空
隙部に流し込み、固化せしめて断熱部を形成した。この
実施例の場合、その断熱部は実施例１と同様に優れた特
性を備えると共に、断熱板を所定の寸法に切断する必要
がないため、作業能率が向上され工期の短縮を図り得る
利点がある。

なお、上記各実施例に示した断熱施工法により形成され
た断熱部は、セメント材のみでなくアスファルト或いは
アクリル樹脂を含有しているので、木材或いは石膏ボー
ド等の面に対しては良好な接着性を示すが、モルタル板
等の面に非常に厚い層の断熱部を強力に接着形成する場
合は、所謂「アンカーリング」と称する工法を適用する
のが好ましい。すなわち、その施工面に釘、鋲或いは金
網等を、その上方部を施工面上に突出残存させた状態で
打着し、その突出部を「引掛り」として断熱施工するこ
とにより強力に断熱部を形成できるものである。

〔発明の効果〕

上述の如く、本発明の断熱施工法においては、断熱材と
して使用する混合物の独自の配合成分と配合割合により
、建築材料、建築物、什器材料、什器類の要断熱個所に
、従来のＡ、Ｌ、Ｃ，と較べて断熱性、耐水性が格段に
優れ、且つ曲げ強度、圧縮強度でも著しく優れた断熱部
を形成し得ると共に、現場においても容易に施工できる
ので能率の向上による工期の短縮化を図り得るものであ
る。

更に、本発明では、断熱部に気泡を含有せしめる手段と
して蛋白質系空気連行剤を使用しているので、その添加
量や攪拌時間、攪拌速度を変化調節することにより、発
生する気泡の径を大小自由に変え得て上記の緒特性を容
易に調節し得る多大な利点があると共に、蛋白質系空気
連通剤によって生じる気泡は全て独立気泡であるため、
発砲ウレタン等と同様に上記の断熱性及び耐水性は一層
向上されるものである。

Claims

【特許請求の範囲】

１）ポルトランドセメント、アルミナセメント、白セメ
ント等のセメント材１００重量部に対して、アスファル
ト水性エマルジョン１００重量部にアクリル系樹脂水性
エマルジョン１０〜６０重量部を添加したもの１．５〜
１０重量部と蛋白質系空気連行剤０．００１〜５重量部
を加え、更に適量の水と粉末骨材を加えた混合物を建築
材料、建築物、什器材料、什器類の要断熱個所に供給施
工し、常温において放置固化させることを特徴とする断
熱施工法。