JPH0730502Y2 - リターナブルラック - Google Patents

リターナブルラック

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JPH0730502Y2
JPH0730502Y2 JP4468291U JP4468291U JPH0730502Y2 JP H0730502 Y2 JPH0730502 Y2 JP H0730502Y2 JP 4468291 U JP4468291 U JP 4468291U JP 4468291 U JP4468291 U JP 4468291U JP H0730502 Y2 JPH0730502 Y2 JP H0730502Y2
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short
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frames
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rack
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明弘 梅村
征史 野崎
治男 上東野
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Mitsubishi Corp
Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Corp
Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、箱状に組み立てたり、
板状に分解して積み重ねることが出来る様にしたリター
ナブルラックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ラック(梱包容器)としては木箱
が用いられているが、梱包時には釘を打つ等の組み立て
たり、開梱時には分解したりするのに手間を要したり、
開梱後には木材を燃焼させたりする処分に手間を要し、
又海外貿易時には病原菌、細菌の問題で消毒するという
燻蒸処理が必要とされたりして木箱では採算が合わなく
なる欠点を有していた。
【0003】一方、スチール製のラック(梱包容器)も
一部で見受けられるも、組み立て分解が不可能なために
One Way 使用で一回だけしか使用されないために、これ
また採算が合わなくなる欠点を有していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、品物の輸送
時にはリターナブルラックを箱状に組み立てて品物を梱
包し、又リターナブルラックの返却時にはリターナブル
ラックを板状に分解して積み重ねて容積を小さくして、
返却時の運賃、コストを極力抑えてリターナブルラック
をリサイクルする様にしたリターナブルラックを提供せ
んとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記従来技術
に基づく、金属製のラックは組み立て分解が不可能な課
題に鑑み、この様なラックを組み立て、分解、積み重ね
自在と成し、又その構成の一部分であって、リターナブ
ルラックを2段積みにしてもリターナブルラックが安定
する様にすると共に、リターナブルラックにおける物品
の収納量、即ちリターナブルラックの内容積を最大にす
ることを目的として、ベースのコーナーには上下両方に
突出する様に継手部を設け、該継手部はソケットと、該
ソケットの下部の脚部より構成し、前記ソケットの内側
には膨出部を設けると共に、短手フレームの縦部材の内
側には平頭リベットを設け、又前記脚部は内側の2方向
の脚板を垂下固設して構成することによって、膨出部と
平頭リベットの嵌合で垂直立設状態を保持し、又膨出
部、平頭リベット、脚板の取付け位置が内側だけである
ために、コンテナ内に収納出来る様にリターナブルラッ
クを最大寸法にする様にして、上記課題を解決せんとし
たものである。
【0006】
【作用】本考案にあっては、品物の輸送時にはベースに
対して短手フレーム及び長手フレームを立設してリター
ナブルラックを箱状に組み立てて品物を梱包し、又リタ
ーナブルラックの返却時にはリターナブルラックを板状
に分解して、ベース上に短手フレーム及び長手フレーム
を積み重ねして容積を小さくするのである。
【0007】
【実施例】以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1は金属製で組み立て式(組み立て状態は図1
乃至図4に示し、折り畳み状態は図6乃至図12に示す)
のラック本体であり、該ラック本体1は矩形のベース2
に対して夫々一対の短手フレーム3、3a(FS枠、Firs
t side枠)及び長手フレーム4、4a(SS枠、Second s
ide 枠)を組み立て自在と成している。
【0008】図13乃至図25に示す様に、上記ベース2は
四方のコーナーに継手部5、5a…を設けて短手部材6、
6aと長手部材7、7aを接合して形成し、又短手部材6、
6aと長手部材7、7aに囲繞される空間部分には縦横に多
数の補強部材8、8a…を固設すると共に、ベース2の上
面に合板製の底板9を敷設している。
【0009】そして、図13乃至図15に示す様に、上記ベ
ース2のコーナーに夫々設けた継手部5、5a…において
は、地面等に接地する平面視で矩形状の脚部10、10a …
の上面に、ソケット11、11a …を垂直に立設固定し、一
対の対向するソケット11、11a …の内側に上記の短手部
材6、6aと長手部材7、7aを夫々固定している。
【0010】又、図18乃至図20に示す様に、上記脚部1
0、10a …は矩形状の平板部12と、該平板部12の下面で
内側の2方向に垂下固設した短手方向脚板13と長手方向
脚板14を夫々一体形成して構成しており、平板部12の面
積は後述するソケット11、11a…の形状に起因してソケ
ット11、11a …の投影面積よりも若干大きい。
【0011】又、図20に示す様に、上記ソケット11、11
a …はベース2における長手方向が開口した3面の垂直
立設した壁板15、15a 、15b より成り、短手方向側の壁
板15b は後述する様に所定幅、深さを有する膨出部16を
上下方向に形成している。
【0012】そして、図17乃至図19に示す様に、継手部
5、5a…の側面に固定する短手部材6、6aにおいては、
ソケット11、11a …の膨出部16を囲繞する形状のソケッ
ト継ぎ17を介して、ベース2の短手方向で一対のソケッ
ト11、11a …間に短手部材6、6aを固定し、又継手部
5、5a…(ソケット11、11a …)の側面に固定する長手
部材7、7aにおいては、ソケット11、11a …の開口部に
対して平板状のソケットカバー18を介して、ベース2の
長手方向で一対のソケット11、11a …間に長手部材7、
7aを固定している。
【0013】図14、図16、図18、図19、図21乃至図23に
示す様に、19はベース2における長手方向で対向する一
対の脚部10、10a …間に固定したスケーターであり、該
スケーター19は断面形状において中央部20が半円弧状に
膨出形成すると共に、中央部20の両側には平面部21、21
a を一体形成しており、又ベース2の長手部材7、7aと
スケーター19の間にはスケーターセンター22を介在させ
ている。
【0014】尚、23はベース2の継手部5、5a…の側面
と短手部材6、6aの下面間に取付けた補強板である(図
19参照)。
【0015】次に、短手フレーム3、3aについて図24乃
至図34に基づいて説明すると、図24、図25、図30及び図
31に示す様に、上記短手フレーム3、3aは角パイプ状の
縦部材24、24a と横部材25、25a を接合して形成し、縦
部材24、24a の下方部には内側方向に突出した平頭リベ
ット26、26a を固設して嵌合部27、27a を設け、該嵌合
部27、27a をベース2のソケット11、11a …に嵌入して
ベース2に対して短手部材6、6aを垂直立設する様にし
ている。
【0016】尚、上記の短手部材6、6aの立設時には、
縦部材24、24a の平頭リベット26、26a はソケット11、
11a …の膨出部16内に嵌入して、短手部材6、6aの傾斜
或いは倒伏を防止している(図30及び図31参照)。
【0017】図27乃至図29に示す様に、28、28a は縦部
材24、24a の上端部(角パイプの上端開口面)に取付け
たメクラ蓋であり、該メクラ蓋28、28a は蓋体部29を内
側に一体延出すると共に、その先端部において下方に垂
下して上方の横部材25に接地している。
【0018】尚、上記の蓋体部29先端の垂下部30は下方
部が小径となっており、縦部材24、24a と横部材25、25
a の径差に対応すると共に、突出形状を排除して作業員
が怪我をしない様にしている。
【0019】図30及び図31に示す様に、31は一対の縦部
材24、24a の下方部で内側に設けたトラスビスであり、
該トラスビス31は上下方向に長円状と成しており、又ト
ラスビス31の内方側には横部材25a から垂下する様に支
持片32、32a を突出し、該支持片32、32a の下端部で該
支持片32、32a 間に梁33を固定している。
【0020】そして、図40に示す様に、ベース2に対す
る短手部材6、6aの立設時には、トラスビス31はベース
2のソケット11、11a …内に嵌入して平頭リベット26、
26aと同様の作用を行い、又梁33はベース2の短手部材
6、6a上に接地して、安定性を向上させている。
【0021】図26、図32乃至図34に示す様に、34、34a
…は短手フレーム3、3aの縦部材24、24a に取付けたブ
ラインドナットであり、該ブラインドナット34、34a …
は縦部材24、24a の両外側に夫々2個づつ固定されてお
り、かかるブラインドナット34、34a …の取付状態を詳
細に説明すれば、ブラインドナット34、34a …は雌ねじ
部分35と、該雌ねじ部分35に続く薄く形成された管状部
分36と、該管状部分36の端部に形成されたフランジ37と
から成っている。
【0022】そして、短手フレーム3、3aの縦部材24、
24a の取付孔38に管状部分36を挿入した状態で、管状部
分36の内部に工具(図示せず)を縦部材24、24a (角パ
イプ)の外側から挿入して管状部分36を座屈変形し、こ
の座屈変形部39とフランジ37により縦部材24、24a にブ
ラインドナット34、34a …を固定し、ブラインドナット
34、34a …は角パイプの内部に雌ねじ部分35が内在する
様にしている。
【0023】又、かかるブラインドナット34、34a …に
おいては、管状部分36に縦方向のスリット40、40a …又
は溝を形成したものでも良い。
【0024】尚、41、41a …は上下の横部材25、25a 間
に傾斜させて固定した補強部材である(図24参照)。
【0025】次に、長手フレーム4、4aについて図35乃
至図39に基づいて説明すると、図35、図36及び図39に示
す様に、上記長手フレーム4、4aは2本のL字状の水平
板42、42a と、該水平板42、42a 間に複数の垂直板43、
43a を接合して形成し、L字状の水平板42、42a は前面
の垂直部44、44a と奥行き方向の水平部45、45a の形状
を成しており、垂直部44、44a の両端部にはボルト孔4
6、46a を穿設しており、図33に示す様に、短手フレー
ム3、3aの縦部材24、24a のブラインドナット34、34a
…にボルト孔46、46a をあてがい、ボルト孔46、46a を
挿通したボルト47、47a …の締結により、短手フレーム
3、3aと長手フレーム4、4aを固定している。
【0026】又、図37及び図38に示す様に、水平板42、
42a の水平部45、45a の両端部には所定幅の切欠き48、
48a を形成し、かかる切欠き48、48a により短手フレー
ム3、3aと長手フレーム4、4aの固定状態、長手フレー
ム4、4aのベース2に対する収納時の安定性を確保して
いる。
【0027】次に本考案に係るリターナブルラックの作
用について、本件考案の形状に至る過程を合わせて説明
すると、品物の輸送時には、図1に示す様に、ベース2
の継手部5、5a…のソケット11、11a …に上方から短手
フレーム3、3aの縦部材24、24a を挿入し、次に縦部材
24、24a のブラインドナット34、34a …に長手フレーム
4、4aの水平板42、42aのボルト孔46、46a をあてが
い、ボルト47、47a …を空気圧作動のドライバーで、又
はドライバーを手で操作することにより、ボルト47、47
a …を締結して短手フレーム3、3aに対して長手フレー
ム4、4aを固定して、ラック本体1を箱状に堅固に組み
立てるのである。
【0028】尚、品物をラック本体1に収納、梱包する
際には、短手フレーム3、3aを2面立設した状態、或い
は更に長手フレーム4、4aを1面立設した状態で作業を
行えば、低い位置で品物をラック本体1に容易に梱包す
ることが出来るのである。
【0029】又、図6及び図7に示す様に、コンテナ本
体1の返却時には組み立て時と逆に長手フレーム4、4a
及び短手フレーム3、3aを取り外し、ベース2、短手フ
レーム3、3a及び長手フレーム4、4aが夫々別体となる
様にラック本体1を板状に分解し、ベース2上に短手フ
レーム3、3a及び長手フレーム4、4aを載置、積み重ね
して、ラック本体1の容積を小さくするのである。
【0030】そして、図4及び図5に示す様に、上記の
ラック本体1の組み立て時において、最も留意すべき事
項として、本件考案のラック本体1はフォークリフトを
使用して、例えば2段に積み上げ、この状態でコンテナ
49内に収納して運搬に供するために、又ラック本体1の
効率を最大限とするためには、ラック本体1の容積を最
大限にすることを必要とし、この目的のためにはラック
本体1の外側寸法をコンテナ49の内側寸法に可能な限り
同一にすることが肝要である。
【0031】そこで、上記目的を達成するための第1番
目の特徴ある構成としては、ベース2と短手フレーム
3、3aの関係において、短手フレーム3、3aを立設した
時に短手フレーム3、3aが内側等に傾斜せずに短手フレ
ーム3、3aの垂直立設状態を維持するために、ソケット
11、11a …を4角形の筒状とする方法もあるが、この場
合には4角形筒の肉厚分は短手フレーム3、3aの縦部材
24、24a よりも必ず大きくなり、この分だけでもラック
本体1の内容積を減少させる要因となる。
【0032】又、この場合には垂直立設は可能である
が、本件考案の目的の1つであるラック本体1を分解
し、積み重ねて折り畳んだ時に短手フレーム3、3a及び
長手フレーム4、4aの整列、整理整頓状態の確保は困難
である。
【0033】即ち、ベース2上に短手フレーム3、3a及
び長手フレーム4、4aを載置した時に、ベース2はコン
テナ49と同一寸法であるためにベース2から短手フレー
ム3、3a又は長手フレーム4、4aが突出した場合には、
一旦多数のベース2(ベース2上に短手フレーム3、3a
及び長手フレーム4、4aを積み重ねたもの)を積み上げ
た状態から、夫々のベース2に、且つベース2上の短手
フレーム3、3a及び長手フレーム4、4aを別々に分離
し、再度積み上げねばならず甚だ作業が困難になる。
【0034】そこで、ベース2上に短手フレーム3、3a
及び長手フレーム4、4aを整列状態で積み重ね折り畳む
時に、ベース2のソケット11、11a …を工夫する必要が
あって、この点については後述し、本題に戻ればソケッ
ト11、11a …と短手フレーム3、3aの縦部材24、24a に
夫々対応する凹凸を設ける方法が考えられ、この場合に
はソケット11、11a …に縦部材24、24a の夫々2面に凹
凸を設ければ良いが、この場合には前記した様にベース
2の外側寸法がコンテナ49の内側寸法により限定される
ために、ソケット11、11a …が凸部を設けることは避け
ねばならず、本件考案においては図17、図20、図30及び
図31に示す様に、内側1ヶ所のみに夫々膨出部16と平頭
リベット26、26a を設けて解決している。
【0035】又、図18及び図19に示す様に、継手部5、
5a…の脚部10、10a …においてもベース2の外側寸法の
限定要因のために、ラック本体1を積み上げた時に下段
の縦部材24、24a の上端部を受けるためには4面の垂下
壁を有する筒型が好ましいが、縦部材24、24a の外側寸
法を最大限度とすれば、脚部10、10a …は許容寸法を超
過するために、外側2面の垂下壁を無くして内側2面の
短手方向脚板13及び長手方向脚板14にて構成し、ラック
本体1の最大寸法を担保している。
【0036】一方、ソケット11、11a …に膨出部16を設
けたために、ソケット11、11a …の下側の脚部10、10a
…は強度上の制限、及び分解、積み重ね時におけるベー
ス2同志の段積み時に下段のベース2ソケット11、11a
…の上部に上段のベース2の脚部10、10a …が位置する
ために、ソケット11、11a …は脚部10、10a …より投影
面積を同一又は大きくせねばならず、従って脚部10、10
a …の他方の目的であるラック本体1を段積みした時の
下段の縦部材24、24a の受けに反して膨出部16側を突出
せねばならず、その結果箱状のラック本体1を段積みに
した時に脚部10、10a …と縦部材24、24a の関係におい
ては、後述する様な作業に要する余裕も過大となり、積
み上げ時に下段と上段のラック本体1にずれを生じ、ラ
ック本体1が元々コンテナ49より寸法を決定(略同一寸
法)しているために、コンテナ49内にラック本体1を収
納出来なかったり、段積みが崩れる原因となったりす
る。
【0037】そこで、図27乃至図29、図41及び図42に示
す様に、フォークリフトによるラック本体1の積み上げ
作業時には、フォークリフトの操作精度(微妙な操作は
不可能)に起因する余裕を確保して、縦部材24、24a の
上面にソケット11、11a …の膨出部16に対応する内側に
延出した蓋体部29を設けて安全性を向上させている。
【0038】更に、上記した短手フレーム3、3aの揺
れ、傾斜に対して長手フレーム4、4aの形状で担保して
いる他に、ソケット11、11a …の膨出部16に嵌入するト
ラスビス31を縦部材24、24a の内側に設けて、トラスビ
ス31を膨出部16に嵌入することにより、このトラスビス
31も短手フレーム3、3aの垂直立設状態に寄与している
(図40参照)。
【0039】この様に、図1に示す様に、ベース2に対
して短手フレーム3、3a及び長手フレーム4、4aを方形
状に立設して、ラック本体1が歪むことがなく、箱状に
組み立てている。
【0040】又、第2番目の特徴ある構成としては、短
手フレーム3、3aと長手フレーム4、4aの関係(組み立
てる時)、且つ長手フレーム4、4aとベース2の関係
(分解、積み重ね時)において、ラック本体1を組み立
て式とする場合に2種類の方法が考えられ、先ず一方の
方法としてはノーボルト、ノーナット形式として、掛合
が必要な箇所には掛合孔と掛合リベットを設ける方法
は、組み立て、分解の両方が可能で、且つ掛合状態を充
分に発揮するためには、掛合孔が複雑となったり、精度
を必要として加工賃、製造費が上昇してラック本体1が
高価となる欠点を有する。
【0041】そこで、2種類の物品を分離自在に結合す
る方法としては、ボルトとナットが通常使用されるが、
本件考案に通常のボルトとナットを使用したり、ナット
を一方の物品に固定して使用することは不可能である。
【0042】その理由は、ボルトとナットの締結作業は
被取付部材の周囲が作業用に空間であることを必要とし
ているが、本件考案における2物品の結合は短手フレー
ム3、3aと長手フレーム4、4aであり、短手フレーム
3、3aの縦部材24、24a は40mm程度の小さな角パイ
プであるために、角パイプの端部、或いは内方1〜2c
mまではナットの取付固定が可能であるとしても、角パ
イプの奥方数cmより内部ではナットの取付けは不可能
である。
【0043】そこで、本件考案においては図32乃至図34
に示す様に、通常のナットに代えてブラインドナット3
4、34a …と成し、即ち角パイプに対してもその内方に
は何ら関係なく角パイプの外側からブラインドナット3
4、34a …の取付が可能となり、後述する様に角パイプ
からの突出状態を最小限にすると共に、ブラインドナッ
ト34、34a …の取付け作業が容易であり、ラック本体1
の組み立て、分解も容易であり、且つ2物品の結合手段
の製作、加工を安価に行うことが出来る。
【0044】尚、通常のナットを角パイプに取付ける方
法において、本件考案の方法によらず角パイプの外側に
通常のナットを取付ければ作業、コストを相当に低くす
ることが可能であるとしても、一般的欠点としてナット
が存在することにより見た目が悪いこと、及びナットの
突出により物品、身体が引っ掛かる欠点を有していた。
【0045】又、本件考案のラック本体1はその内容積
を最大限に大きくすることを目的としており、即ち図4
及び図5に示す様に、ラック本体1はコンテナ49内に収
納するために、ラック本体1の組み付け時にラック本体
1から何らの物品(ナットも勿論含まれる)も外側に突
出しないことが肝要であり、この様な通常のナットの外
部取付けは全く意味を成さない。
【0046】又、その他の方法としては、角パイプに対
してビス形状の様な先端の尖ったボルトを使用し、角パ
イプの壁板に直接ねじ切りしながら固定するボルトも存
在するが、この種のボルトは数回の使用により、壁板が
バカ穴となって固定作用を喪失し、従って本件考案の多
数回のリターン、組み立て、分解を行うラック本体1に
対しては応用不可能である。
【0047】又、上記した構成、作用の他に図37及び図
38に示す様に、長手フレーム4、4aの水平板42、42a に
おいて、水平板42、42a の水平部45、45a の両端部には
切欠き48を設けていることにより、水平部45、45a が短
手フレーム3、3aの縦部材24、24a 間に位置して短手フ
レーム3、3aの垂直立設状態を安定化したり、図9及び
図10に示す様に、ラック本体1を分解、折り畳み時にお
いてベース2上に長手フレーム4、4aを載置する時には
ソケット11、11a …の一面が開口していて、ベース2の
ソケット11、11a …内に長手フレーム4、4aの水平板4
2、42a の垂直部44、44a を嵌入させて長手フレーム
4、4aの位置ズレを防止したり、水平部45、45a がベー
ス2の外側面に密接してベース2の上に長手フレーム
4、4aを載置した時に水平部45、45a の厚みを消滅させ
て積み上げを可能とする。
【0048】又、図11に示す様に、短手フレーム3、3a
のベース2上への積み上げ時には長手フレーム4、4aと
同様にソケット11、11a …内に縦部材24、24a を嵌入さ
せて短手フレーム3、3aの位置ずれを防止する。
【0049】又、第3番目の特徴ある構成としては、ラ
ック本体1を運搬するフォークリフトとスケーター19の
関係において、先ず本件考案におけるラック本体1は四
方差しであり、ラック本体1の長手方向、短手方向の両
方向共にフォークリフトの爪を差し込んでラック本体1
を持ち上げて運搬する。
【0050】そして、スケーター19の作用としてはフォ
ークリフトによりラック本体1を持ち上げた時に、フォ
ークリフトの爪はラック本体1を一部だけで支承するた
めに、ベース2が撓んでラック本体1が損傷したり、潰
れたりラック本体1の物品の荷崩れを防止したり、物品
の損傷を防止するものであり、接地時にはベース2が潰
れたりする様な事態は発生しないが、ラック本体1を持
ち上げた時にこの様な不具合が発生し易く、そのために
スケーター19は所定強度を有する様に四角形状で肉厚の
厚いものが使用されている。
【0051】又、スケーター19のもう1つの作用として
は、ラック本体1をローラーコンベヤー上で搬送する時
に、ローラー上をスムーズに滑走出来る様にしている。
【0052】そこで、図16、図18、図19、図21乃至図23
に示す様に、本件考案においてはスケーター19の形状を
断面形状において中央部20を半円弧状に膨出形成するこ
とにより、フォークリフトの爪の先端がスケーター19に
衝突してもスケーター19は半円弧状であるために、フォ
ークリフトの爪は直角には衝突せず、スケーター19の上
面を滑ってスケーター19の損傷が殆ど無くなり、或いは
軽微となり、その結果スケーター19の肉厚を薄くするこ
とが出来る。
【0053】又、フォークリフトの爪でラック本体1を
持ち上げてフォークリフトは自走し、その地面は不陸
(デコボコがある)であったり、穴が空いていたりし
て、フォークリフトのタイヤが嵌まり込んだ時には、フ
ォークリフトは衝撃を伴って傾斜し、この時にはフォー
クリフトの爪とラック本体1は共に金属製であるため
に、両者間で滑って危険性を有する。
【0054】又、ラック本体1に収納される物品は種々
なものが混載している場合にはラック本体1内における
バランスが取れておらず、この様な危険性は往々にして
発生し易く、そこで本件考案は図14に示す様に、ベース
2とスケーター19の間にはスケーターセンター22を介在
させて、フォークリフトが傾いてもフォークリフトの爪
がスケーターセンター22に当接して滑りを抑制して事故
を未然に防止したり、軽微にする。
【0055】尚、この様な危険は左右方向に主に発生す
るが、前後に発生した場合にはスケーター19の上面にフ
ォークリフトの爪の下面が当接して、傾斜を減少させ、
更にスケーターセンター22によりスケーター19の撓みを
防止して危険性を減少、或いはフォークリフトの爪の差
し込みが不充分な場合にも結果的に同様のラック本体1
の傾斜が発生するが、この様な時にも同様に危険性を減
少させる。
【0056】
【考案の効果】要するに本考案は、ベース2に対して立
設状態で短手フレーム3、3a及び長手フレーム4、4aを
組み立て自在と成してラック本体1を構成したので、品
物の輸送時にはラック本体1を箱状に組み立てて品物を
梱包し、又ラック本体1の返却時にはラック本体1を板
状に分解して、ベース2、短手フレーム3、3a、長手フ
レーム4、4aが板状のためにラック本体1の容積を小さ
くして、返却時の運賃、コストを極力抑えてラック本体
1をリサイクルすることが出来、又ベース2のコーナー
には上下両方に突出する様に継手部5、5a…を設け、該
継手部5、5a…はソケット11、11a …と、該ソケット1
1、11a …の下部の脚部10、10a …より構成し、前記ソ
ケット11、11a …の短手方向の内側には膨出部16を設け
ると共に、短手フレーム3、3aの縦部材24、24a の内側
には平頭リベット26、26a を設けたので、短手フレーム
3、3aを立設した際に短手フレーム3、3aが傾斜せずに
垂直立設状態を保持出来、更に膨出部16は短手フレーム
3、3aの内側だけであるために、短手フレーム3、3a
(ラック本体1)の外部には膨出部16は突出せず、又前
記脚部10、10a …は平板部12の下面で内側の2方向に短
手方向脚板13と長手方向脚板14を垂下固設して構成した
ので、外側の2側壁を排除したために、脚部10、10a …
をソケット11、11a …に対する必要面積にすることが出
来、従って上記膨出部16と脚部10、10a …の形状によ
り、突出物がないためにベース2、短手フレーム3、3a
及び長手フレーム4、4aを最大限に大きく出来、即ちコ
ンテナ49により制限される最大容積をラック本体1は確
保して、物品の運搬能力を向上することが出来るのであ
る。
【0057】又、縦部材24、24a の上端部にはメクラ蓋
28、28a を取付け、該メクラ蓋28、28a の蓋体部29を内
側に一体延出したので、膨出部16の設置により脚部10、
10a…が内側方向に若干大きくなって、ラック本体1を
2段積みにした際にも、縦部材24、24a の上端部と脚部
10、10a …には延出した蓋体部29の存在により、過大な
隙間がなく、安定状態を確保することが出来る。
【0058】又、縦部材24、24a の内側にはトラスビス
31を設けたので、膨出部16内に平頭リベット26、26a と
トラスビス31が上下部で嵌入して短手フレーム3、3aの
垂直立設状態の保持を向上することが出来る等その実用
的効果甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件考案に係るリターナブルラックの組み立て
時の斜視図である。
【図2】図1のリターナブルラックの正面図である。
【図3】図2のリターナブルラックの側面図である。
【図4】リターナブルラックを2段に積み上げ、コンテ
ナ内に収納した状態の正面図である。
【図5】コンテナ内に水平方向で多数のリターナブルラ
ックを収納した状態の概略平面図である。
【図6】リターナブルラックを折り畳んだ状態の平面図
である。
【図7】図6の側面図である。
【図8】リターナブルラックの折り畳み途中の平面図で
ある。
【図9】図8のA部の拡大図である。
【図10】図8のBーB部の拡大断面端面図である。
【図11】図6のC部の一部省略拡大図である。
【図12】折り畳んだリターナブルラックを積み上げた
状態の概略側面図である。
【図13】ベースの平面図である。
【図14】図13のベースの正面図である。
【図15】図13のベースの側面図である。
【図16】図14のDーD部の拡大断面端面図である。
【図17】ベースのコーナー部の拡大平面図である。
【図18】図17のベースのE矢視図である。
【図19】図17のベースのF矢視図である。
【図20】ソケットの拡大平面図である。
【図21】スケーターの平面図である。
【図22】図21のスケーターの正面図である。
【図23】図21のスケーターの側面図である。
【図24】短手フレームの正面図である。
【図25】図24の短手フレームの平面図である。
【図26】図24の短手フレームの側面図である。
【図27】図24のGーG部の一部省略拡大断面図であ
る。
【図28】短手フレームの縦部材の頂部の正面図であ
る。
【図29】図28の斜視図である。
【図30】図24のH部の一部切欠き断面図である。
【図31】図24のH部の正面図である。
【図32】ブラインドナットの半断面正面図である。
【図33】図32のブラインドナットを縦部材に取付け
た様子を示す断面図である。
【図34】ブラインドナットの管状部分に縦スリットを
設けた例を示すブラインドナットの半断面正面図であ
る。
【図35】長手フレームの正面図である。
【図36】図35の長手フレームの平面図である。
【図37】図35の端部の拡大正面図である。
【図38】図35の端部の拡大平面図である。
【図39】図35の長手フレームの側面図である。
【図40】ベースと短手フレームの組み立て前の要部正
面図である。
【図41】リターナブルラックの段積み時のコーナー部
の斜視図である。
【図42】図41のコーナー部の正面図である。
【符号の説明】
1 ラック本体 2 ベース 3、3a 短手フレーム 4、4a 長手フレーム 5、5a… 継手部 10、10a … 脚部 11、11a … ソケット 12 平板部 13 短手方向脚板 14 長手方向脚板 16 膨出部 24、24a 縦部材 26、26a 平頭リベット 28、28a メクラ蓋 29 蓋体部 31 トラスビス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 野崎 征史 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)考案者 上東野 治男 東京都千代田区丸の内二丁目6番3号 三 菱商事株式会社内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースに対して立設状態で短手フレーム
    及び長手フレームを組み立て自在と成してラック本体を
    構成し、ベースのコーナーには上下両方に突出する様に
    継手部を設け、該継手部はソケットと、該ソケットの下
    部の脚部より構成し、前記ソケットの短手方向の内側に
    は膨出部を設けると共に、短手フレームの縦部材の内側
    には平頭リベットを設け、又前記脚部は平板部の下面で
    内側の2方向に短手方向脚板と長手方向脚板を垂下固設
    して構成したことを特徴とするリターナブルラック。
  2. 【請求項2】 縦部材の上端部にはメクラ蓋を取付け、
    該メクラ蓋の蓋体部を内側に一体延出したことを特徴と
    する請求項1のリターナブルラック。
  3. 【請求項3】 縦部材の内側にはトラスビスを設けたこ
    とを特徴とする請求項1又は2のリターナブルラック。
JP4468291U 1991-05-18 1991-05-18 リターナブルラック Expired - Lifetime JPH0730502Y2 (ja)

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