JPH04128227U - リターナブルラツク - Google Patents

リターナブルラツク

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JPH04128227U
JPH04128227U JP4468491U JP4468491U JPH04128227U JP H04128227 U JPH04128227 U JP H04128227U JP 4468491 U JP4468491 U JP 4468491U JP 4468491 U JP4468491 U JP 4468491U JP H04128227 U JPH04128227 U JP H04128227U
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skater
base
frames
short
rack body
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JP4468491U
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Inventor
明弘 梅村
征史 野崎
治男 上東野
Original Assignee
株式会社ウメムラ
三菱自動車工業株式会社
三菱商事株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 品物の輸送時にはリターナブルラックを箱状
に組み立てて品物を梱包し、又リターナブルラックの返
却時にはリターナブルラックを板状に分解して積み重ね
て容積を小さくして、返却時の運賃、コストを極力抑え
てリターナブルラックをリサイクルする。そして、ラッ
クをフォークリフトで運搬する際に、スケーターが損傷
しない様にする。 【構成】 スケーター19は断面形状において中央部を半
円弧状に膨出形成することによって、スケーター19にフ
ォークリフトの爪が衝突してもフォークリフトの爪はス
ケーター19で滑ってスケーター19の損傷を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、箱状に組み立てたり、板状に分解して積み重ねることが出来る様に したリターナブルラックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ラック(梱包容器)としては木箱が用いられているが、梱包時には釘を 打つ等の組み立てたり、開梱時には分解したりするのに手間を要したり、開梱後 には木材を燃焼させたりする処分に手間を要し、又海外貿易時には病原菌、細菌 の問題で消毒するという燻蒸処理が必要とされたりして木箱では採算が合わなく なる欠点を有していた。
【0003】 一方、スチール製のラック(梱包容器)も一部で見受けられるも、組み立て分 解が不可能なためにOne Way 使用で一回だけしか使用されないために、これまた 採算が合わなくなる欠点を有していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、品物の輸送時にはリターナブルラックを箱状に組み立てて品物を梱 包し、又リターナブルラックの返却時にはリターナブルラックを板状に分解して 積み重ねて容積を小さくして、返却時の運賃、コストを極力抑えてリターナブル ラックをリサイクルする様にしたリターナブルラックを提供せんとするものであ る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記従来技術に基づく、金属製のラックは組み立て分解が不可能な 課題に鑑み、この様なラックを組み立て、分解、積み重ね自在と成し、又その構 成の一部分であって、ラックをフォークリフトで運搬する際に、スケーターが損 傷しないことを目的として、ベースのコーナーには下方に突出する様に継手部を 設け、該継手部の下端の脚部間にスケーターを固定し、該スケーターは断面形状 において中央部を半円弧状に膨出形成することによって、スケーターにフォーク リフトの爪が衝突してもフォークリフトの爪はスケーターで滑ってスケーターの 損傷を防止する様にして、上記課題を解決せんとしたものである。
【0006】
【作用】
本考案にあっては、品物の輸送時にはベースに対して短手フレーム及び長手フ レームを立設してリターナブルラックを箱状に組み立てて品物を梱包し、又リタ ーナブルラックの返却時にはリターナブルラックを板状に分解して、ベース上に 短手フレーム及び長手フレームを積み重ねして容積を小さくし、又フォークリフ トの操作を行ってもスケーターが損傷しないのである。
【0007】
【実施例】
以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、 1は金属製で組み立て式(組み立て状態は図1乃至図4に示し、折り畳み状態 は図6乃至図12に示す)のラック本体であり、該ラック本体1は矩形のベース2 に対して夫々一対の短手フレーム3、3a(FS枠、First side枠)及び長手フレ ーム4、4a(SS枠、Second side 枠)を組み立て自在と成している。
【0008】 図13乃至図25に示す様に、上記ベース2は四方のコーナーに継手部5、5a…を 設けて短手部材6、6aと長手部材7、7aを接合して形成し、又短手部材6、6aと 長手部材7、7aに囲繞される空間部分には縦横に多数の補強部材8、8a…を固設 すると共に、ベース2の上面に合板製の底板9を敷設している。
【0009】 そして、図13乃至図15に示す様に、上記ベース2のコーナーに夫々設けた継手 部5、5a…においては、地面等に接地する平面視で矩形状の脚部10、10a …の上 面に、ソケット11、11a …を垂直に立設固定し、一対の対向するソケット11、11 a …の内側に上記の短手部材6、6aと長手部材7、7aを夫々固定している。
【0010】 又、図18乃至図20に示す様に、上記脚部10、10a …は矩形状の平板部12と、該 平板部12の下面で内側の2方向に垂下固設した短手方向脚板13と長手方向脚板14 を夫々一体形成して構成しており、平板部12の面積は後述するソケット11、11a …の形状に起因してソケット11、11a …の投影面積よりも若干大きい。
【0011】 又、図20に示す様に、上記ソケット11、11a …はベース2における長手方向が 開口した3面の垂直立設した壁板15、15a 、15b より成り、短手方向側の壁板15 b は後述する様に所定幅、深さを有する膨出部16を上下方向に形成している。
【0012】 そして、図17乃至図19に示す様に、継手部5、5a…の側面に固定する短手部材 6、6aにおいては、ソケット11、11a …の膨出部16を囲繞する形状のソケット継 ぎ17を介して、ベース2の短手方向で一対のソケット11、11a …間に短手部材6 、6aを固定し、又継手部5、5a…(ソケット11、11a …)の側面に固定する長手 部材7、7aにおいては、ソケット11、11a …の開口部に対して平板状のソケット カバー18を介して、ベース2の長手方向で一対のソケット11、11a …間に長手部 材7、7aを固定している。
【0013】 図14、図16、図18、図19、図21乃至図23に示す様に、19はベース2における長 手方向で対向する一対の脚部10、10a …間に固定したスケーターであり、該スケ ーター19は断面形状において中央部20が半円弧状に膨出形成すると共に、中央部 20の両側には平面部21、21a を一体形成しており、又ベース2の長手部材7、7a とスケーター19の間にはスケーターセンター22を介在させている。
【0014】 尚、23はベース2の継手部5、5a…の側面と短手部材6、6aの下面間に取付け た補強板である(図19参照)。
【0015】 次に、短手フレーム3、3aについて図24乃至図34に基づいて説明すると、 図24、図25、図30及び図31に示す様に、上記短手フレーム3、3aは角パイプ状 の縦部材24、24a と横部材25、25a を接合して形成し、縦部材24、24a の下方部 には内側方向に突出した平頭リベット26、26a を固設して嵌合部27、27a を設け 、該嵌合部27、27a をベース2のソケット11、11a …に嵌入してベース2に対し て短手部材6、6aを垂直立設する様にしている。
【0016】 尚、上記の短手部材6、6aの立設時には、縦部材24、24a の平頭リベット26、 26a はソケット11、11a …の膨出部16内に嵌入して、短手部材6、6aの傾斜或い は倒伏を防止している(図30及び図31参照)。
【0017】 図27乃至図29に示す様に、28、28a は縦部材24、24a の上端部(角パイプの上 端開口面)に取付けたメクラ蓋であり、該メクラ蓋28、28a は蓋体部29を内側に 一体延出すると共に、その先端部において下方に垂下して上方の横部材25に接地 している。
【0018】 尚、上記の蓋体部29先端の垂下部30は下方部が小径となっており、縦部材24、 24a と横部材25、25a の径差に対応すると共に、突出形状を排除して作業員が怪 我をしない様にしている。
【0019】 図30及び図31に示す様に、31は一対の縦部材24、24a の下方部で内側に設けた トラスビスであり、該トラスビス31は上下方向に長円状と成しており、又トラス ビス31の内方側には横部材25a から垂下する様に支持片32、32a を突出し、該支 持片32、32a の下端部で該支持片32、32a 間に梁33を固定している。
【0020】 そして、図40に示す様に、ベース2に対する短手部材6、6aの立設時には、ト ラスビス31はベース2のソケット11、11a …内に嵌入して平頭リベット26、26a と同様の作用を行い、又梁33はベース2の短手部材6、6a上に接地して、安定性 を向上させている。
【0021】 図26、図32乃至図34に示す様に、34、34a …は短手フレーム3、3aの縦部材24 、24a に取付けたブラインドナットであり、該ブラインドナット34、34a …は縦 部材24、24a の両外側に夫々2個づつ固定されており、かかるブラインドナット 34、34a …の取付状態を詳細に説明すれば、ブラインドナット34、34a …は雌ね じ部分35と、該雌ねじ部分35に続く薄く形成された管状部分36と、該管状部分36 の端部に形成されたフランジ37とから成っている。
【0022】 そして、短手フレーム3、3aの縦部材24、24a の取付孔38に管状部分36を挿入 した状態で、管状部分36の内部に工具(図示せず)を縦部材24、24a (角パイプ )の外側から挿入して管状部分36を座屈変形し、この座屈変形部39とフランジ37 により縦部材24、24a にブラインドナット34、34a …を固定し、ブラインドナッ ト34、34a …は角パイプの内部に雌ねじ部分35が内在する様にしている。
【0023】 又、かかるブラインドナット34、34a …においては、管状部分36に縦方向のス リット40、40a …又は溝を形成したものでも良い。
【0024】 尚、41、41a …は上下の横部材25、25a 間に傾斜させて固定した補強部材であ る(図24参照)。
【0025】 次に、長手フレーム4、4aについて図35乃至図39に基づいて説明すると、 図35、図36及び図39に示す様に、上記長手フレーム4、4aは2本のL字状の水 平板42、42a と、該水平板42、42a 間に複数の垂直板43、43a を接合して形成し 、L字状の水平板42、42a は前面の垂直部44、44a と奥行き方向の水平部45、45 a の形状を成しており、垂直部44、44a の両端部にはボルト孔46、46a を穿設し ており、図33に示す様に、短手フレーム3、3aの縦部材24、24a のブラインドナ ット34、34a …にボルト孔46、46a をあてがい、ボルト孔46、46a を挿通したボ ルト47、47a …の締結により、短手フレーム3、3aと長手フレーム4、4aを固定 している。
【0026】 又、図37及び図38に示す様に、水平板42、42a の水平部45、45a の両端部には 所定幅の切欠き48、48a を形成し、かかる切欠き48、48a により短手フレーム3 、3aと長手フレーム4、4aの固定状態、長手フレーム4、4aのベース2に対する 収納時の安定性を確保している。
【0027】 次に本考案に係るリターナブルラックの作用について、本件考案の形状に至る 過程を合わせて説明すると、 品物の輸送時には、図1に示す様に、ベース2の継手部5、5a…のソケット11 、11a …に上方から短手フレーム3、3aの縦部材24、24a を挿入し、次に縦部材 24、24a のブラインドナット34、34a …に長手フレーム4、4aの水平板42、42a のボルト孔46、46a をあてがい、ボルト47、47a …を空気圧作動のドライバーで 、又はドライバーを手で操作することにより、ボルト47、47a …を締結して短手 フレーム3、3aに対して長手フレーム4、4aを固定して、ラック本体1を箱状に 堅固に組み立てるのである。
【0028】 尚、品物をラック本体1に収納、梱包する際には、短手フレーム3、3aを2面 立設した状態、或いは更に長手フレーム4、4aを1面立設した状態で作業を行え ば、低い位置で品物をラック本体1に容易に梱包することが出来るのである。
【0029】 又、図6及び図7に示す様に、コンテナ本体1の返却時には組み立て時と逆に 長手フレーム4、4a及び短手フレーム3、3aを取り外し、ベース2、短手フレー ム3、3a及び長手フレーム4、4aが夫々別体となる様にラック本体1を板状に分 解し、ベース2上に短手フレーム3、3a及び長手フレーム4、4aを載置、積み重 ねして、ラック本体1の容積を小さくするのである。
【0030】 そして、図4及び図5に示す様に、上記のラック本体1の組み立て時において 、最も留意すべき事項として、本件考案のラック本体1はフォークリフトを使用 して、例えば2段に積み上げ、この状態でコンテナ49内に収納して運搬に供する ために、又ラック本体1の効率を最大限とするためには、ラック本体1の容積を 最大限にすることを必要とし、この目的のためにはラック本体1の外側寸法をコ ンテナ49の内側寸法に可能な限り同一にすることが肝要である。
【0031】 そこで、上記目的を達成するための第1番目の特徴ある構成としては、ベース 2と短手フレーム3、3aの関係において、短手フレーム3、3aを立設した時に短 手フレーム3、3aが内側等に傾斜せずに短手フレーム3、3aの垂直立設状態を維 持するために、ソケット11、11a …を4角形の筒状とする方法もあるが、この場 合には4角形筒の肉厚分は短手フレーム3、3aの縦部材24、24a よりも必ず大き くなり、この分だけでもラック本体1の内容積を減少させる要因となる。
【0032】 又、この場合には垂直立設は可能であるが、本件考案の目的の1つであるラッ ク本体1を分解し、積み重ねて折り畳んだ時に短手フレーム3、3a及び長手フレ ーム4、4aの整列、整理整頓状態の確保は困難である。
【0033】 即ち、ベース2上に短手フレーム3、3a及び長手フレーム4、4aを載置した時 に、ベース2はコンテナ49と同一寸法であるためにベース2から短手フレーム3 、3a又は長手フレーム4、4aが突出した場合には、一旦多数のベース2(ベース 2上に短手フレーム3、3a及び長手フレーム4、4aを積み重ねたもの)を積み上 げた状態から、夫々のベース2に、且つベース2上の短手フレーム3、3a及び長 手フレーム4、4aを別々に分離し、再度積み上げねばならず甚だ作業が困難にな る。
【0034】 そこで、ベース2上に短手フレーム3、3a及び長手フレーム4、4aを整列状態 で積み重ね折り畳む時に、ベース2のソケット11、11a …を工夫する必要があっ て、この点については後述し、本題に戻ればソケット11、11a …と短手フレーム 3、3aの縦部材24、24a に夫々対応する凹凸を設ける方法が考えられ、この場合 にはソケット11、11a …に縦部材24、24a の夫々2面に凹凸を設ければ良いが、 この場合には前記した様にベース2の外側寸法がコンテナ49の内側寸法により限 定されるために、ソケット11、11a …が凸部を設けることは避けねばならず、本 件考案においては図17、図20、図30及び図31に示す様に、内側1ヶ所のみに夫々 膨出部16と平頭リベット26、26a を設けて解決している。
【0035】 又、図18及び図19に示す様に、継手部5、5a…の脚部10、10a …においてもベ ース2の外側寸法の限定要因のために、ラック本体1を積み上げた時に下段の縦 部材24、24a の上端部を受けるためには4面の垂下壁を有する筒型が好ましいが 、縦部材24、24a の外側寸法を最大限度とすれば、脚部10、10a …は許容寸法を 超過するために、外側2面の垂下壁を無くして内側2面の短手方向脚板13及び長 手方向脚板14にて構成し、ラック本体1の最大寸法を担保している。
【0036】 一方、ソケット11、11a …に膨出部16を設けたために、ソケット11、11a …の 下側の脚部10、10a …は強度上の制限、及び分解、積み重ね時におけるベース2 同志の段積み時に下段のベース2ソケット11、11a …の上部に上段のベース2の 脚部10、10a …が位置するために、ソケット11、11a …は脚部10、10a …より投 影面積を同一又は大きくせねばならず、従って脚部10、10a …の他方の目的であ るラック本体1を段積みした時の下段の縦部材24、24a の受けに反して膨出部16 側を突出せねばならず、その結果箱状のラック本体1を段積みにした時に脚部10 、10a …と縦部材24、24a の関係においては、後述する様な作業に要する余裕も 過大となり、積み上げ時に下段と上段のラック本体1にずれを生じ、ラック本体 1が元々コンテナ49より寸法を決定(略同一寸法)しているために、コンテナ49 内にラック本体1を収納出来なかったり、段積みが崩れる原因となったりする。
【0037】 そこで、図27乃至図29、図41及び図42に示す様に、フォークリフトによるラッ ク本体1の積み上げ作業時には、フォークリフトの操作精度(微妙な操作は不可 能)に起因する余裕を確保して、縦部材24、24a の上面にソケット11、11a …の 膨出部16に対応する内側に延出した蓋体部29を設けて安全性を向上させている。
【0038】 更に、上記した短手フレーム3、3aの揺れ、傾斜に対して長手フレーム4、4a の形状で担保している他に、ソケット11、11a …の膨出部16に嵌入するトラスビ ス31を縦部材24、24a の内側に設けて、トラスビス31を膨出部16に嵌入すること により、このトラスビス31も短手フレーム3、3aの垂直立設状態に寄与している (図40参照)。
【0039】 この様に、図1に示す様に、ベース2に対して短手フレーム3、3a及び長手フ レーム4、4aを方形状に立設して、ラック本体1が歪むことがなく、箱状に組み 立てている。
【0040】 又、第2番目の特徴ある構成としては、短手フレーム3、3aと長手フレーム4 、4aの関係(組み立てる時)、且つ長手フレーム4、4aとベース2の関係(分解 、積み重ね時)において、ラック本体1を組み立て式とする場合に2種類の方法 が考えられ、先ず一方の方法としてはノーボルト、ノーナット形式として、掛合 が必要な箇所には掛合孔と掛合リベットを設ける方法は、組み立て、分解の両方 が可能で、且つ掛合状態を充分に発揮するためには、掛合孔が複雑となったり、 精度を必要として加工賃、製造費が上昇してラック本体1が高価となる欠点を有 する。
【0041】 そこで、2種類の物品を分離自在に結合する方法としては、ボルトとナットが 通常使用されるが、本件考案に通常のボルトとナットを使用したり、ナットを一 方の物品に固定して使用することは不可能である。
【0042】 その理由は、ボルトとナットの締結作業は被取付部材の周囲が作業用に空間で あることを必要としているが、本件考案における2物品の結合は短手フレーム3 、3aと長手フレーム4、4aであり、短手フレーム3、3aの縦部材24、24a は40 mm程度の小さな角パイプであるために、角パイプの端部、或いは内方1〜2c mまではナットの取付固定が可能であるとしても、角パイプの奥方数cmより内 部ではナットの取付けは不可能である。
【0043】 そこで、本件考案においては図32乃至図34に示す様に、通常のナットに代えて ブラインドナット34、34a …と成し、即ち角パイプに対してもその内方には何ら 関係なく角パイプの外側からブラインドナット34、34a …の取付が可能となり、 後述する様に角パイプからの突出状態を最小限にすると共に、ブラインドナット 34、34a …の取付け作業が容易であり、ラック本体1の組み立て、分解も容易で あり、且つ2物品の結合手段の製作、加工を安価に行うことが出来る。
【0044】 尚、通常のナットを角パイプに取付ける方法において、本件考案の方法によら ず角パイプの外側に通常のナットを取付ければ作業、コストを相当に低くするこ とが可能であるとしても、一般的欠点としてナットが存在することにより見た目 が悪いこと、及びナットの突出により物品、身体が引っ掛かる欠点を有していた 。
【0045】 又、本件考案のラック本体1はその内容積を最大限に大きくすることを目的と しており、即ち図4及び図5に示す様に、ラック本体1はコンテナ49内に収納す るために、ラック本体1の組み付け時にラック本体1から何らの物品(ナットも 勿論含まれる)も外側に突出しないことが肝要であり、この様な通常のナットの 外部取付けは全く意味を成さない。
【0046】 又、その他の方法としては、角パイプに対してビス形状の様な先端の尖ったボ ルトを使用し、角パイプの壁板に直接ねじ切りしながら固定するボルトも存在す るが、この種のボルトは数回の使用により、壁板がバカ穴となって固定作用を喪 失し、従って本件考案の多数回のリターン、組み立て、分解を行うラック本体1 に対しては応用不可能である。
【0047】 又、上記した構成、作用の他に図37及び図38に示す様に、長手フレーム4、4a の水平板42、42a において、水平板42、42a の水平部45、45a の両端部には切欠 き48を設けていることにより、水平部45、45a が短手フレーム3、3aの縦部材24 、24a 間に位置して短手フレーム3、3aの垂直立設状態を安定化したり、図9及 び図10に示す様に、ラック本体1を分解、折り畳み時においてベース2上に長手 フレーム4、4aを載置する時にはソケット11、11a …の一面が開口していて、ベ ース2のソケット11、11a …内に長手フレーム4、4aの水平板42、42a の垂直部 44、44a を嵌入させて長手フレーム4、4aの位置ズレを防止したり、水平部45、 45a がベース2の外側面に密接してベース2の上に長手フレーム4、4aを載置し た時に水平部45、45a の厚みを消滅させて積み上げを可能とする。
【0048】 又、図11に示す様に、短手フレーム3、3aのベース2上への積み上げ時には長 手フレーム4、4aと同様にソケット11、11a …内に縦部材24、24a を嵌入させて 短手フレーム3、3aの位置ずれを防止する。
【0049】 又、第3番目の特徴ある構成としては、ラック本体1を運搬するフォークリフ トとスケーター19の関係において、先ず本件考案におけるラック本体1は四方差 しであり、ラック本体1の長手方向、短手方向の両方向共にフォークリフトの爪 を差し込んでラック本体1を持ち上げて運搬する。
【0050】 そして、スケーター19の作用としてはフォークリフトによりラック本体1を持 ち上げた時に、フォークリフトの爪はラック本体1を一部だけで支承するために 、ベース2が撓んでラック本体1が損傷したり、潰れたりラック本体1の物品の 荷崩れを防止したり、物品の損傷を防止するものであり、接地時にはベース2が 潰れたりする様な事態は発生しないが、ラック本体1を持ち上げた時にこの様な 不具合が発生し易く、そのためにスケーター19は所定強度を有する様に四角形状 で肉厚の厚いものが使用されている。
【0051】 又、スケーター19のもう1つの作用としては、ラック本体1をローラーコンベ ヤー上で搬送する時に、ローラー上をスムーズに滑走出来る様にしている。
【0052】 そこで、図16、図18、図19、図21乃至図23に示す様に、本件考案においてはス ケーター19の形状を断面形状において中央部20を半円弧状に膨出形成することに より、フォークリフトの爪の先端がスケーター19に衝突してもスケーター19は半 円弧状であるために、フォークリフトの爪は直角には衝突せず、スケーター19の 上面を滑ってスケーター19の損傷が殆ど無くなり、或いは軽微となり、その結果 スケーター19の肉厚を薄くすることが出来る。
【0053】 又、フォークリフトの爪でラック本体1を持ち上げてフォークリフトは自走し 、その地面は不陸(デコボコがある)であったり、穴が空いていたりして、フォ ークリフトのタイヤが嵌まり込んだ時には、フォークリフトは衝撃を伴って傾斜 し、この時にはフォークリフトの爪とラック本体1は共に金属製であるために、 両者間で滑って危険性を有する。
【0054】 又、ラック本体1に収納される物品は種々なものが混載している場合にはラッ ク本体1内におけるバランスが取れておらず、この様な危険性は往々にして発生 し易く、そこで本件考案は図14に示す様に、ベース2とスケーター19の間にはス ケーターセンター22を介在させて、フォークリフトが傾いてもフォークリフトの 爪がスケーターセンター22に当接して滑りを抑制して事故を未然に防止したり、 軽微にする。
【0055】 尚、この様な危険は左右方向に主に発生するが、前後に発生した場合にはスケ ーター19の上面にフォークリフトの爪の下面が当接して、傾斜を減少させ、更に スケーターセンター22によりスケーター19の撓みを防止して危険性を減少、或い はフォークリフトの爪の差し込みが不充分な場合にも結果的に同様のラック本体 1の傾斜が発生するが、この様な時にも同様に危険性を減少させる。
【0056】
【考案の効果】
要するに本考案は、ベース2に対して立設状態で短手フレーム3、3a及び長手 フレーム4、4aを組み立て自在と成してラック本体1を構成したので、品物の輸 送時にはラック本体1を箱状に組み立てて品物を梱包し、又ラック本体1の返却 時にはラック本体1を板状に分解して、ベース2、短手フレーム3、3a、長手フ レーム4、4aが板状のためにラック本体1の容積を小さくして、返却時の運賃、 コストを極力抑えてラック本体1をリサイクルすることが出来、又ベース2のコ ーナーには下方に突出する様に継手部5、5a…を設け、該継手部5、5a…の下端 の脚部10、10a …間にスケーター19を固定したので、ベース2の強度をスケータ ー19により確保することが出来、又スケーター19は断面形状において中央部20を 半円弧状に膨出形成したので、フォークリフトの爪が衝突した時にスケーター19 に対して爪が滑り、スケーター19の損傷を防止出来たり、スケーター19の肉厚を 薄くすることが出来る。
【0057】 又、ベース2とスケーター19の間にはスケーターセンター22を介在させたので 、フォークリフトが自走する時に、地面が不陸であって、フォークリフトが傾き 、その結果フォークリフトの爪上でラック本体1が傾いても、爪にスケーターセ ンター22が当接することにより、ラック本体1の滑り、傾斜を最小限に出来る等 その実用的効果甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件考案に係るリターナブルラックの組み立て
時の斜視図である。
【図2】図1のリターナブルラックの正面図である。
【図3】図2のリターナブルラックの側面図である。
【図4】リターナブルラックを2段に積み上げ、コンテ
ナ内に収納した状態の正面図である。
【図5】コンテナ内に水平方向で多数のリターナブルラ
ックを収納した状態の概略平面図である。
【図6】リターナブルラックを折り畳んだ状態の平面図
である。
【図7】図6の側面図である。
【図8】リターナブルラックの折り畳み途中の平面図で
ある。
【図9】図8のA部の拡大図である。
【図10】図8のBーB部の拡大断面端面図である。
【図11】図6のC部の一部省略拡大図である。
【図12】折り畳んだリターナブルラックを積み上げた
状態の概略側面図である。
【図13】ベースの平面図である。
【図14】図13のベースの正面図である。
【図15】図13のベースの側面図である。
【図16】図14のDーD部の拡大断面端面図である。
【図17】ベースのコーナー部の拡大平面図である。
【図18】図17のベースのE矢視図である。
【図19】図17のベースのF矢視図である。
【図20】ソケットの拡大平面図である。
【図21】スケーターの平面図である。
【図22】図21のスケーターの正面図である。
【図23】図21のスケーターの側面図である。
【図24】短手フレームの正面図である。
【図25】図24の短手フレームの平面図である。
【図26】図24の短手フレームの側面図である。
【図27】図24のGーG部の一部省略拡大断面図であ
る。
【図28】短手フレームの縦部材の頂部の正面図であ
る。
【図29】図28の斜視図である。
【図30】図24のH部の一部切欠き断面図である。
【図31】図24のH部の正面図である。
【図32】ブラインドナットの半断面正面図である。
【図33】図32のブラインドナットを縦部材に取付け
た様子を示す断面図である。
【図34】ブラインドナットの管状部分に縦スリットを
設けた例を示すブラインドナットの半断面正面図であ
る。
【図35】長手フレームの正面図である。
【図36】図35の長手フレームの平面図である。
【図37】図35の端部の拡大正面図である。
【図38】図35の端部の拡大平面図である。
【図39】図35の長手フレームの側面図である。
【図40】ベースと短手フレームの組み立て前の要部正
面図である。
【図41】リターナブルラックの段積み時のコーナー部
の斜視図である。
【図42】図41のコーナー部の正面図である。
【符号の説明】
1 ラック本体 2 ベース 3、3a 短手フレーム 4、4a 長手フレーム 5、5a… 継手部 10、10a … 脚部 19 スケーター 20 中央部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 野崎 征史 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)考案者 上東野 治男 東京都千代田区丸の内二丁目6番3号 三 菱商事株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースに対して立設状態で短手フレーム
    及び長手フレームを組み立て自在と成してラック本体を
    構成し、ベースのコーナーには下方に突出する様に継手
    部を設け、該継手部の下端の脚部間にスケーターを固定
    し、該スケーターは断面形状において中央部を半円弧状
    に膨出形成したことを特徴とするリターナブルラック。
  2. 【請求項2】 ベースとスケーターの間にはスケーター
    センターを介在させたことを特徴とする請求項1のリタ
    ーナブルラック。
JP4468491U 1991-05-18 1991-05-18 リターナブルラツク Pending JPH04128227U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54160570A (en) * 1978-03-31 1979-12-19 Holm Lennart Aerosol for reducing transmittance

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54160570A (en) * 1978-03-31 1979-12-19 Holm Lennart Aerosol for reducing transmittance

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