JPH073046B2 - 鋼板セル - Google Patents

鋼板セル

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JPH073046B2
JPH073046B2 JP61030506A JP3050686A JPH073046B2 JP H073046 B2 JPH073046 B2 JP H073046B2 JP 61030506 A JP61030506 A JP 61030506A JP 3050686 A JP3050686 A JP 3050686A JP H073046 B2 JPH073046 B2 JP H073046B2
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JP
Japan
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steel
cell
steel plate
ground
cells
Prior art date
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JP61030506A
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JPS62189216A (ja
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義三 鈴木
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Shimizu Corp
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Shimizu Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、海中や河川に設置されて防波堤や護岸等に
用いられる鋼板セルに関する。
「従来の技術」 従来、この種の鋼板セルとしては、第3図ないし第6図
に示す。護岸用に設置された鋼板セルが知られている。
第3図,第4図において、符号Wは海であり、Sは鋼板
セルである。鋼板セルSは予め工場等で加工した鋼板を
現場作業基地に搬入し、溶接により円筒状に組み立てて
鋼セルSaを作り、これを打設器具(例えばバイブロハン
マー)を用いて、地盤改良を施した地盤(以下、「改良
地盤」と略称する)E内に打ち込み、内部を土砂Dで中
詰したものである。鋼セルSaは、打設時の偏心防止や打
設機構等により高さ方向の長さが同一寸法に作られてお
り、その根入れ長さは、鋼板セルSの転倒防止や支持力
を確保するために改良地盤E内とされている。
この鋼板セルSの前面側(海側)の外周面には、それ沿
って粘土層Nまで達する止水用のモルタル止水杭Mが設
置されているとともに、鋼板セルS,S間は、直線形鋼板
を円弧状に打ち込んだ前面アーク部A1と背面アーク部A2
とによって連結されている。前面アーク部A1はその先端
部がモルタル止水杭Mと同レベルの粘土層Nまで達して
おり、背面アーク部A2は鋼板セルSと同レベルの改良地
盤E内まで打設されている。また、鋼板セルSの前面側
と背面側(海と反対側)には安定度を増すための裏込石
Uが盛られている。
つぎに、第5図,第6図は、前記第3図,第4図で述べ
た鋼板セルSの前面側に設置されたモルタル止水杭Mの
代わりに、止水矢板Yを粘土層Nに達するように打設し
たものであり、その他の構成は前記のものと全く同様で
ある。第5図,第6図において、第3図,第4図に示す
構成要素と同一の要素については同一符号を付して、そ
の説明を省略する。
「発明が解決しようとする問題点」 ところが、前記従来の鋼板セルにおいては、打設時の偏
心防止や打設機構等により鋼セルの高さ方向の長さが全
周に渡って同一寸法に形成されているとともに、鋼板セ
ルの転倒防止や支持力を確保するために根入れ長さを改
良地盤内としており、そのため鋼板セルの下部を止水す
るために鋼板セルの外周面に沿って粘土層まで達するモ
ルタル止水杭や止水矢板を別途設置しなければならず、
工種や工程が複雑化することになり工期の長期化やコス
トアップの原因となっていた。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、工種や工
程を単純化して、工期の短縮やコストダウンを実現する
ことの可能な鋼板セルを提供することを目的とする。
「問題点を解決するための手段」 本発明は、所定形状の鋼板を筒状に組み立てた鋼セルを
所定深さまで改良地盤とされた地盤内に打設し、内部に
土砂を中詰した鋼板セルであって、当該鋼板セルを所定
間隔をおいて複数並べて設置するとともにそれら鋼板セ
ルの間をアーク部により塞ぐことにより全体として止水
作用を奏し得るものとし、当該鋼板セルは、周方向に沿
って、地盤内に打設されたときに止水作用を奏し得る所
定幅を有し、かつ高さ方向に前記改良地盤より深い位置
に打ち込まれる根入れ長さを有する突出部が、前記鋼セ
ル下端部の径方向に組対向する位置に一対形成されて止
水部とされ、前記突出部間の鋼セルの残余部分が高さ方
向に前記改良地盤内に止まる根入れ長さを有する安定部
とされていることを特徴とするものである。
「作用」 本発明の鋼板セルは、所定間隔をおいて複数並べられて
設置されるとともにそれら鋼板セルの間がアーク部によ
り塞がれることで全体として止水作用を奏し得るもので
ある。そして、本発明の鋼板セルでは、止水部の突出部
が鋼セル下端部の径方向に相対向する位置に一対形成さ
れているため、従来の打設器具を用いて鋼セルを地盤に
打設する際にも、偏心することなく垂直に打設される。
また、鋼セルの突出部を止水が必要な面に向けて打設す
ることにより、鋼セルの突出部の根入れ長さが地盤改良
された改良地盤の下方の地盤(例えば粘土層)まで達
し、鋼板セルの下部からの水の侵入を阻止したり鋼板セ
ルの滑動抵抗を高めるともに、鋼セルの他の部分の安定
部の根入れ長さは改良地盤内に止どまり鋼板セルの転倒
防止や支持力を確保する。
「実施例」 第1図,第2図は、本発明の一実施例を示すものであ
り、第1図は鋼板セルの平面図、第2図は第1図のII−
II断面図である。
この実施例において、前記第3図ないし第6図に示す、
従来の技術の構成要素と同一の要素については同一符号
を付し、その説明を省略する。
鋼板セルSは、予め工場等で加工した鋼板を現場作業基
地に搬入し、溶接により円筒状に組立てて鋼セルSaを作
り、これを例えば鋼セルSaの上部に設けた複数台のバイ
ブロハンマーを連結した打設器具(図示せず)を用い
て、改良地盤E内に打ち込み、内部を土砂Dで中詰した
ものである。鋼セルSaは、前面側(海側)とそれと径方
向に相対向する位置(背面側)の下端部にそれぞれ周方
向に90゜の幅を有し、かつ高さ方向に止水可能な根入れ
長さを有する一対の対称形の突出部Tが形成された止水
部Sa1と、両側部に対称にそれぞれ周方向に90゜の幅を
有し、かつ高さ方向に改良地盤Eまでの根入れ長さを有
する安定部Sa2とからなっている。そして、この鋼鋼セ
ルSaは一方の止水部Sa1が海側に面するように地盤に打
設されており、止水部Sa1の突出部Tの根入れ長さは粘
土層Nまで達しており、安定部Sa2の根入長さは改良地
盤E内に止どまっている。
また、鋼板セルS,S間は、直線形鋼板を円弧状に打ち込
んだ前面アーク部A1と背背面アーク部A2のそれぞれの両
端部を止水部Sa1の端部と固定することによって連結さ
れている。前面アーク部A1の根入れ長さは、止水部Sa1
と同レベルの粘土層Nまで達しており、背面アーク部A2
の根入れ長さは、安定部Sa2と同レベルの改良地盤E内
とされている。そして、これら一連の鋼板セルS…、前
面アーク部A1…により全体として止水性能が確保される
ものとなっている。
つぎに、この鋼板セルSの作用について説明すると、止
水部Sa1に形成された突出部Tが鋼セルSaの下端部の径
方向の相対向する位置に対称形に形成されているため、
従来の打設器具(バイブロハンマを連設したもの)を用
いて鋼セルSaを地盤に打設する際にも、偏心することな
く垂直に打設される。また、突出部Tが形成された止水
部Sa1を止水が必要な海側に面するように鋼セルSaを打
設することにより、突出部Tの根入れ長さが粘土層Nま
で達し、鋼板セルSの下部からの水の侵入を阻止したり
滑動抵抗を高めるとともに、鋼セルSaの安定部Sa2の根
入れ長さは改良地盤E内に止どまり鋼板セルSの転倒防
止や支持力等の安定度を確保する。
したがって、この鋼板セルSにおいては、その下部の止
水対策として、別途モルタル止水杭や止水矢板等を設置
する必要がなく、工種や工程を単純化することができ、
工期の短縮やコストダウンを実現することができる。
なお、前記止水部Sa1の突出部Tの幅は90゜に限定され
ることなく止水効果を有する長さであればよく、また、
90゜以上に広げることにより鋼板セルSの滑動抵抗をさ
らに増加させることができる。
「発明の効果」 以上説明したように本発明は、周方向に沿って、地盤内
に打設されたときに止水作用を奏し得る所定幅を有し、
かつ高さ方向に前記改良地盤より深い位置に打ち込まれ
る根入れ長さを有する突出部が、前記鋼セル下端部の径
方向に相対向する位置に一対形成されて止水部とされ、
前記突出部間の鋼セルの残余部分が高さ方向に前記改良
地盤内に止まる根入れ深さを有する安定部とされている
ので、鋼セルの打設時の偏心を無くし、止水部の突出部
の根入れ長さで止水を行ったり滑動抵抗を高めるととも
に、他の部分の安定部の根入れ長さで鋼板セルの転倒防
止や支持力を確保し、鋼板セルの前面にモルタル止水杭
や止水矢板等を設ける必要がなく、工種や工程を単純化
することができ、工期の短縮やコストダウンを実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明の一実施例を示すもの
で、第1図は鋼板セルの平面図、第2図は第1図のII−
II断面図、第3図ないし第6図は従来の技術を示す図で
であり、第3図はモルタル止水杭を備えた鋼板セルの平
面図、第4図は第3図のIV−IV断面図、第5図は止水矢
板を備えた鋼板セルの平面図、第6図は第5図のVI−VI
断面図である。 S……鋼板セル、Sa……鋼セル、Sal……止水部、T…
…突出部、D……土砂、A1……アーク部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定形状の鋼板を筒状に組み立てた鋼セル
    を所定深さまで改良地盤とされた地盤内に打設し、内部
    に土砂を中詰した鋼板セルであって、当該鋼板セルを所
    定間隔をおいて複数並べて設置するとともにそれら鋼板
    セルの間をアーク部により塞ぐことにより全体として止
    水作用を奏し得るものとし、当該鋼板セルは、周方向に
    沿って、地盤内に打設されたときに止水作用を奏し得る
    所定幅を有し、かつ高さ方向に前記改良地盤より深い位
    置に打ち込まれる根入れ長さを有する突出部が、前記鋼
    セル下端部の径方向に相対向する位置に一対形成されて
    止水部とされ、前記突出部間の鋼セルの残余部分が高さ
    方向に前記改良地盤内に止まる根入れ長さを有する安定
    部とされていることを特徴とする鋼板セル。
JP61030506A 1986-02-14 1986-02-14 鋼板セル Expired - Lifetime JPH073046B2 (ja)

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JP61030506A JPH073046B2 (ja) 1986-02-14 1986-02-14 鋼板セル

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JP61030506A JPH073046B2 (ja) 1986-02-14 1986-02-14 鋼板セル

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JPS62189216A JPS62189216A (ja) 1987-08-19
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FR2235558B1 (ja) * 1973-06-26 1981-09-25 Thomson Brandt

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JPS62189216A (ja) 1987-08-19

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