JP3564092B2 - 橋台構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、背面土圧を軽減又は作用させないようにした橋台構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
橋梁構造物は、上部工、支承工、下部工、基礎工、付帯構造物で構成され、下部工は、橋脚と橋台に分類される。橋台は橋梁区間と土工区間との境界部に設置する構造物であり、(1)橋梁上部工と土工区間の縁を切る、(2)背面土圧に抗し、土留めをする、(3)橋梁上部工を支持する、という機能を有している。
【0003】
上記(1)〜(3)の機能を果たす橋台としては、従来、施工条件や設置高さに応じて図2(a)〜(d)に示すような橋台形式が採用されている。図2は、(a)逆T式橋台、(b)ラーメン式橋台、(c)箱式橋台、(d)盛りこぼし式橋台の各々における橋台構造と適用高さ(以下、橋台高さという)について示すものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の上記した橋台は、直壁で背面の土圧に抵抗する構造物となっているので、橋台高さ(H)が高くなると背面土圧が増加し、橋台の竪壁や基礎の構造寸法、配筋量等が増大し、コスト高となり経済性で不利になるという問題があった。特に橋台設置位置の地盤条件が軟弱な場合、あるいは地震時に液状化するような地盤の場合には、その影響が顕著となり、橋台を安定化しようとすると上記したようにさらに不経済となる。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決するものであり、簡易な構造により背面土圧を軽減又は作用させないようにした橋台構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の橋台構造は、上部工部の土工区間側と橋台部の下部との間に連結部を傾斜して設けて全体をラーメン構造とした。連結部は上部工部との連結側が土工区間側に向かって上昇する向きに傾斜しており、この連結部により橋台背面側と対向する盛土のを橋梁区間側に向かって低くなる姿勢に傾斜させている。
【0007】
このように、橋台の連結部により、橋台背面の盛土の面を上記のように傾斜させる(勾配を設ける)から、橋台にかかる土圧が軽減又は作用させないようにできる。また、橋台をラーメン構造としているので、橋台全体としての耐力と剛性を向上させることができる。また、簡易な構成であるため、経済的である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、橋梁区間と土工区間との境界部に設置する橋台の構造であり、以下の形態により実施される。例えば連結部を1部材とした場合、上部工部の橋梁区間側と橋台部の上部とを連結し、橋台部の下部と上部工部の土工区間側との間に連結部を設けてラーメン構造とする。このラーメン構造は、三角形の断面トラス状としてもよいし、連結部を2部材用いて底辺の短い台形状としてもよい。
【0009】
このとき、連結部は、上部工部に連結する側を土工区間側に向かって漸次上昇する向きに傾斜させる。そして連結部によって、橋台背面の盛土における下方を橋梁区間側に向かって低くなる向きに傾斜する勾配を設ける。
【0010】
このようにすることで、盛土は安定状態となり、連結部を介して橋台にかかる土圧を軽減又は作用させないようにすることができる。また、橋台全体は、ラーメン構造としているので、耐力と剛性に優れ、かつ簡素な構成で実現できるので、従来に較べて非常に経済的である。
【0011】
また、上記構成において、上部工部、橋台部、連結部により区画される空間内に重量物を設けることで、橋台自体の重量が増し、一層安定させることが可能となり、背面の盛土による土圧の影響をより一層軽減させることができる。
【0012】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について図1を参照して説明すると共にその効果について説明する。本発明の橋台構造を示す図1において、1は、橋梁区間Bと土工区間Sとの境界部に設置する橋台であり、以下の構成とされている。
【0013】
2は、上部工部で、図示するように橋梁区間Bの端部と土工区間Sの端部との間に所定長にわたって差し渡される。3は、上部工部2の橋梁区間B側を上部で支持する橋台部である。この橋台部3の鉛直部材は、本実施例では例えば3本の円柱を採用している。なお、橋台部3の鉛直部材は、上記円柱、角柱といった柱式に代えて、中実、窓開きといった壁式でもよい。
【0014】
4は、上部工部2の土工区間S側と橋台部3の下部との間に設けた連結部であり、本実施例では1部材としている。5は、上部工部2の土工区間S側から土工区間Sの地盤に設けた基礎部である。なお、上記橋台部3及び基礎部5の基礎形式は、直接基礎、杭基礎等の一般的な基礎を採用すればよい。さらに、基礎部5は、例えば地盤が良好であれば省略してもよい。
【0015】
また、6は、上部工部2、橋台部3、連結部4により区画される空間内に配置された例えばコンクリート塊である。このコンクリート塊6は、必ずしも必要ではなく、上記した基礎部5を省いた場合や、重量を要する場合に応じて設けるものである。このコンクリート塊6を設けることにより、カウンターウエイトとして作用し、橋台1は一層安定する。
【0016】
なお、コンクリート塊6は、例えば所要箇所にコンクリートを充填する方式、又は昨今問題となっている所定廃棄物を安全な形態で充填又は配置する方式を採用しても構わない。
【0017】
本実施例における橋台1は、上部工部2の橋梁区間B側が橋台部3の上部で支持され、上部工部2の土工区間S側と橋台部3の下部との間に連結部4が配置されたラーメン構造をなす。そして、連結部4における上部部2との連結側が、土工区間Sに向かって上昇する向きに傾斜した状態とされ、これにより盛土Tの下方が橋梁区間B側に向かって漸次低くなる向きに傾斜した状態になる。このようにしたことで以下の作用効果を得ることができる。平成15年12月25日代理人選任届提出。
【0018】
・盛土Tは安定状態となり、連結部4を介して橋台1にかかる土圧が軽減又は作用しなくなる。
・橋梁構造物に対して不確実性の高い土工部分Sと完全に分離できるので、橋梁設計の精度が向上する。
・ラーメン構造としているので、耐力と剛性に優れると共に、不静定次数が増加し、耐震性に優れる。
【0019】
・上部工部2、橋台部3、連結部4により区画される空間内に重量物を設けた場合は、橋台1の重量が増し、一層安定させることが可能となり、背面の盛土による土圧の影響をより一層軽減させることができる。
【0020】
・上記したように、橋台1にかかる背面土圧を軽減させる又は作用させないようにできるから、橋台高さが高い場合、あるいは地盤が軟弱な場合であっても、杭本数を少なくすることができ、竪壁、フーチング、及び基礎工に要する費用や材料、及び工期等が削減でき、経済的となる。
【0021】
・また、簡素で低コストな構成としながらも、耐力と剛性を向上させて安定した状態を長期に亘って維持することができるので、非常に合理的である。
【0022】
・掘り込み河川に架設する橋梁の場合、実際には偏土圧であることから従来では非常に苦労していた仮土留めを省略することができる。
・景観性が向上し、また架設後の橋梁を通過しようとするドライバーにとって視界が広がるので、走行性能が向上する。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、本発明の橋台構造は、上部工部の土工区間側と橋台部の下部との間に傾斜した連結部を設けて全体をラーメン構造にした。連結部は、上部工部との連結側を土工区間側に傾斜させ、橋台背面側の盛土の下方を橋梁区間側に傾斜させた。このようにすることで、橋台の連結部によって橋台背面の盛土が安定状態となり、橋台にかかる土圧を軽減又は作用させないようにできる。また、橋台をラーメン構造としているので、橋台全体としての耐力と剛性を向上させることができる。また、簡易な構成であるため、経済性で有利とすることができる。
【0024】
また、上記構成において、上部工部、橋台部、連結部により区画される空間内に重量物を設ける構成とすれば、重量物がカウンターウエイトとして機能するから、橋台を安定した状態で地盤上に位置させることが可能となり、背面の盛土による土圧の影響をより一層軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の橋台構造を示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図2】従来の橋台形式と対応橋台高さとについて示し、(a)は逆T式橋台、(b)はラーメン式橋台、(c)は箱式橋台、(d)は盛りこぼし式橋台を各々示す図である。
【符号の説明】
1 橋台
2 上部工部
3 橋台部
4 連結部
6 コンクリート塊(重量物)
B 橋梁区間
S 土工区間
T 盛土

Claims (2)

  1. 橋梁区間と土工区間との境界部に設置する橋台の構造であって、前記橋梁区間と土工区間の間に所定長にわたって差し渡された上部工部と、この上部工部の橋梁区間側を上部で支持する橋台部と、前記上部工部の土工区間側と橋台部の下部との間に上記土工区間側から橋梁区間側に向かって漸次低くなる向きに傾斜して設けられ、この傾斜により盛土の面を前記橋梁区間側に向かって漸次低くなる向きの傾斜面に規制する連結部とによりラーメン構造としたことを特徴とする橋台構造。
  2. 上部工部、橋台部、連結部により区画される空間内に重量物を設けてことを特徴とする請求項1記載の橋台構造。
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