JPH07304624A - 食塩美容剤 - Google Patents
食塩美容剤Info
- Publication number
- JPH07304624A JPH07304624A JP13077394A JP13077394A JPH07304624A JP H07304624 A JPH07304624 A JP H07304624A JP 13077394 A JP13077394 A JP 13077394A JP 13077394 A JP13077394 A JP 13077394A JP H07304624 A JPH07304624 A JP H07304624A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- salt
- chitosan
- composition
- skin
- polypeptide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】天然食塩を皮膚に吸収、浸透させ、本来の生体
組織を取り戻すための美容のための新規食塩組成物の開
発。 【構成効果】食塩にキトサンとポリペプチドを含有させ
ることによって老化現象によって失われた含水皮膚組織
の再生が可能となった。また本発明の組成物は優れた化
粧品としても直接人体に適用されるばかりでなく、ポリ
ペプチド及びキトサンを含有するクリーム状組成物に必
要な薬用成分を配合することによって美容飲料としても
利用することができる。
組織を取り戻すための美容のための新規食塩組成物の開
発。 【構成効果】食塩にキトサンとポリペプチドを含有させ
ることによって老化現象によって失われた含水皮膚組織
の再生が可能となった。また本発明の組成物は優れた化
粧品としても直接人体に適用されるばかりでなく、ポリ
ペプチド及びキトサンを含有するクリーム状組成物に必
要な薬用成分を配合することによって美容飲料としても
利用することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は変性食塩美容組成物に関
するもので、特に蛋白質再生材料としてポリペプチドを
含有させた変性キトサンを食塩と共に用いることによる
食塩美容材料として有効な新規な組成物に関するもので
ある。
するもので、特に蛋白質再生材料としてポリペプチドを
含有させた変性キトサンを食塩と共に用いることによる
食塩美容材料として有効な新規な組成物に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】最近の医療分野においてドラッグデリバ
リーシステム（Ｄ．Ｄ．Ｓ．）が急速な進歩をとげてい
ることは周知の通りであるが、そのための薬物投与手段
に関しては何等の改善もみられていない実情にある。ま
た、これまで重度の熱傷や皮膚病などで真皮層が損なわ
れた場合、その再生には患者の他の部分の皮膚を大幅に
切り出して移植しなければならず、しかも真皮層は人間
の体を覆う真皮層の下にあって血管、神経、リンパ管な
どが集中しているため全身やけどの場合は移植そのもの
が困難で、また移植した場合も皮膚を深く切り取らなけ
ればならず、傷あとが残るといった患者にとっては大き
な負担がかかっていた。
リーシステム（Ｄ．Ｄ．Ｓ．）が急速な進歩をとげてい
ることは周知の通りであるが、そのための薬物投与手段
に関しては何等の改善もみられていない実情にある。ま
た、これまで重度の熱傷や皮膚病などで真皮層が損なわ
れた場合、その再生には患者の他の部分の皮膚を大幅に
切り出して移植しなければならず、しかも真皮層は人間
の体を覆う真皮層の下にあって血管、神経、リンパ管な
どが集中しているため全身やけどの場合は移植そのもの
が困難で、また移植した場合も皮膚を深く切り取らなけ
ればならず、傷あとが残るといった患者にとっては大き
な負担がかかっていた。
【０００３】本発明は美容成分の人体投与を経皮的に人
体に透過、吸収させるための手段を提案するものであ
る。一般に人体の角質層は皮膚が乾燥している場合は、
約１５μの厚さであるが、十分に含水した状態では３倍
以上に膨潤する。水和した角質は約７５％の水分、２０
％の蛋白質、５％の脂肪が含まれている。これらの構成
成分のうち脂質は外からの異物侵入に対して防壁として
水分含量との関係で特に重要な働きをしていると云われ
る。物質の経皮吸収に対して角質層の水分含量による拡
散抵抗の変動があって、角質壁が主たる防壁の役目を果
たしているものと考えられている。
体に透過、吸収させるための手段を提案するものであ
る。一般に人体の角質層は皮膚が乾燥している場合は、
約１５μの厚さであるが、十分に含水した状態では３倍
以上に膨潤する。水和した角質は約７５％の水分、２０
％の蛋白質、５％の脂肪が含まれている。これらの構成
成分のうち脂質は外からの異物侵入に対して防壁として
水分含量との関係で特に重要な働きをしていると云われ
る。物質の経皮吸収に対して角質層の水分含量による拡
散抵抗の変動があって、角質壁が主たる防壁の役目を果
たしているものと考えられている。
【０００４】従って本発明者は角質層の抵抗を少なくす
るために角質水分を６０％まで上げて、真皮水分７０
％、角質水分６０％、薬剤層水分５０％の連続的傾斜水
分量とすることによって浸透圧作用を利用して有効成分
を皮膚に吸収させる方法について研究を続けてきたが、
従来のゼラチン、グリセリン、アクリル酸ソーダ主体の
ものでは有効成分層の水分量をこのレベルまで上げるこ
とは困難であった。
るために角質水分を６０％まで上げて、真皮水分７０
％、角質水分６０％、薬剤層水分５０％の連続的傾斜水
分量とすることによって浸透圧作用を利用して有効成分
を皮膚に吸収させる方法について研究を続けてきたが、
従来のゼラチン、グリセリン、アクリル酸ソーダ主体の
ものでは有効成分層の水分量をこのレベルまで上げるこ
とは困難であった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は美容成分を
含む組成物を生体組織と一体化して人工的な生体組織と
して形成し、化粧品は単なる塗布剤だけでなく、例えば
老化欠損した人体組織の補填、再生、復元等をも含む生
体組織再生用組成物として提供することによって新規の
美容成分のＤ．Ｄ．Ｓ．ともいうべきシステムを構築し
ようとするものである。
含む組成物を生体組織と一体化して人工的な生体組織と
して形成し、化粧品は単なる塗布剤だけでなく、例えば
老化欠損した人体組織の補填、再生、復元等をも含む生
体組織再生用組成物として提供することによって新規の
美容成分のＤ．Ｄ．Ｓ．ともいうべきシステムを構築し
ようとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明はペースト状のポ
リペプチド含有媒質にキトサンを含有させ、さらにそれ
に海水塩、岩塩等の天然食塩やアスコルビン酸、ビタミ
ン等の機能成分を添加することによって人工的に真皮層
組織を形成同化させ、それによって著しい浸透力、吸収
力を改善をはかると共に人工的に人体組織と同質の生体
組織の形成をはかるものである。本発明で使用される有
効成分としてはアスコルビン酸、クエン酸、酒石酸、及
びこの脂肪酸エステル、ビタミンＥ、コラーゲン、ポリ
ペプチド、朝鮮人参エキス、アロエエキス、アシタバエ
キス、よもぎエキス等、各種の天然の薬効成分がある。
リペプチド含有媒質にキトサンを含有させ、さらにそれ
に海水塩、岩塩等の天然食塩やアスコルビン酸、ビタミ
ン等の機能成分を添加することによって人工的に真皮層
組織を形成同化させ、それによって著しい浸透力、吸収
力を改善をはかると共に人工的に人体組織と同質の生体
組織の形成をはかるものである。本発明で使用される有
効成分としてはアスコルビン酸、クエン酸、酒石酸、及
びこの脂肪酸エステル、ビタミンＥ、コラーゲン、ポリ
ペプチド、朝鮮人参エキス、アロエエキス、アシタバエ
キス、よもぎエキス等、各種の天然の薬効成分がある。
【０００７】キチン質は周知のように、菌、植物、動物
の分野に広く存在するもので、菌や植物ではカビ、酵
母、キノコ等の細胞壁に、また動物では原生動物から広
く分布し、特にカニ、エビのクチクラの含有成分として
有名である。キトサンはこれを濃アルカリ溶液中で加熱
し脱蛋白化することによって得られる天然高分子の多糖
類であり、Ｃ３とＣ６位に２個の水酸基とＣ２位に反応
性に富んだアミノ基を含むためにこれらを化学修飾する
ことによってエチレングリコールキチンやグリコールキ
トサン等、植物細胞活性化化合物として知られる多彩な
キトサン誘導体化合物が得られることはよく知られてい
る。
の分野に広く存在するもので、菌や植物ではカビ、酵
母、キノコ等の細胞壁に、また動物では原生動物から広
く分布し、特にカニ、エビのクチクラの含有成分として
有名である。キトサンはこれを濃アルカリ溶液中で加熱
し脱蛋白化することによって得られる天然高分子の多糖
類であり、Ｃ３とＣ６位に２個の水酸基とＣ２位に反応
性に富んだアミノ基を含むためにこれらを化学修飾する
ことによってエチレングリコールキチンやグリコールキ
トサン等、植物細胞活性化化合物として知られる多彩な
キトサン誘導体化合物が得られることはよく知られてい
る。
【０００８】キトサンは従来から医療分野では人工皮膚
や手術縫合用糸に又、食品分野では植物繊維健康食品及
び食品保存安定剤として広く利用されており、また本発
明で使用される天然食塩は古くから美容効果が知られて
おり、また人体にとっては必要不可欠な成分である。ま
た、最近急速に市場を拡大しつつある「塩」を主成分と
した化粧品はマッサージによって「肌が引き締まる」
「肌がすべすべする」など付着効果を雑誌やテレビで紹
介されているが、表１に示されるように岩塩等の天然塩
による遠赤外線放射効果と塩溶性蛋白の問題は古くから
よく知られているところのものである。本発明はこの問
題についてさらに研究を続けた結果、キトサンコラーゲ
ンを食塩と共に使用することによって美容用、薬用、医
療用として食塩やキトサン単独では得ることのできない
優れた性能が得られることを知ったものである。
や手術縫合用糸に又、食品分野では植物繊維健康食品及
び食品保存安定剤として広く利用されており、また本発
明で使用される天然食塩は古くから美容効果が知られて
おり、また人体にとっては必要不可欠な成分である。ま
た、最近急速に市場を拡大しつつある「塩」を主成分と
した化粧品はマッサージによって「肌が引き締まる」
「肌がすべすべする」など付着効果を雑誌やテレビで紹
介されているが、表１に示されるように岩塩等の天然塩
による遠赤外線放射効果と塩溶性蛋白の問題は古くから
よく知られているところのものである。本発明はこの問
題についてさらに研究を続けた結果、キトサンコラーゲ
ンを食塩と共に使用することによって美容用、薬用、医
療用として食塩やキトサン単独では得ることのできない
優れた性能が得られることを知ったものである。
【０００９】
【表１】
【００１０】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、これらの実
施例において各成分量は特に断りのない限り重量部また
は重量％であり、またこれらの実施例は本発明を何等限
定するものではなく、単に本発明の理解を助けるための
ものに過ぎないことは当然理解されなければならないと
ころである。
施例において各成分量は特に断りのない限り重量部また
は重量％であり、またこれらの実施例は本発明を何等限
定するものではなく、単に本発明の理解を助けるための
ものに過ぎないことは当然理解されなければならないと
ころである。
【００１１】実施例１ 以下の実施例に用いた食塩はすべて天然岩塩を精製処理
したものであり、その蛍光Ｘ線分析による分析結果はＮ
ａＣｌ ８５．０％、Ｎａ２ＳＯ４ ａ８．５％、Ｍｇ
ＳＯ４ ６．５％（各重量％）であり、その他に微量成
分として、ＣａＯ、Ｋ２Ｏ各０．２％以下、有害重金属
Ａｓ、Ｃｄ、Ｃｕ、Ｐｂ、Ｚｎ及びＢｒは各０．０１％
以下のものであった。また使用食塩遠赤外線放射率曲線
を日本電子（株）フーリエ変換赤外分光光度計ＪＯＥＬ
ＦＴ−ＩＲ ＪＩＲ−５５００で測定した結果は４２
℃、波長範囲４．５〜２５μで表１の通りであり、水分
子が吸収する波６μ及び１３〜１６μにおいて約８５；
９７％の放射率が認められた。
したものであり、その蛍光Ｘ線分析による分析結果はＮ
ａＣｌ ８５．０％、Ｎａ２ＳＯ４ ａ８．５％、Ｍｇ
ＳＯ４ ６．５％（各重量％）であり、その他に微量成
分として、ＣａＯ、Ｋ２Ｏ各０．２％以下、有害重金属
Ａｓ、Ｃｄ、Ｃｕ、Ｐｂ、Ｚｎ及びＢｒは各０．０１％
以下のものであった。また使用食塩遠赤外線放射率曲線
を日本電子（株）フーリエ変換赤外分光光度計ＪＯＥＬ
ＦＴ−ＩＲ ＪＩＲ−５５００で測定した結果は４２
℃、波長範囲４．５〜２５μで表１の通りであり、水分
子が吸収する波６μ及び１３〜１６μにおいて約８５；
９７％の放射率が認められた。
【００１２】実施例２ ０．２％ＣＭキチン７１％、プロモイスＷ−４２ ２０
％、エタノール４．５％、セイセプトＧ ０．５％、香
料ペパーミント９３Ｈ−２２２２ ４％よりなる混合液
を上記食塩と混合して化粧品タイプとした。
％、エタノール４．５％、セイセプトＧ ０．５％、香
料ペパーミント９３Ｈ−２２２２ ４％よりなる混合液
を上記食塩と混合して化粧品タイプとした。
【００１３】実施例３ ０．３％ＣＭキチン４１％、１０％ＥＤＰＲＯ−Ｐ ５
０％、エタノール４．５％、パラオキシ安息香酸Ｍ
０．５％、香料４％よりなる混合液を上記食塩と混合し
たものを食品用とした。
０％、エタノール４．５％、パラオキシ安息香酸Ｍ
０．５％、香料４％よりなる混合液を上記食塩と混合し
たものを食品用とした。
【００１４】
【発明の効果】本発明の変性キトサン組成物はその優れ
た吸収力、浸透力によって、天然食塩だけでなく各種の
含有有効成分を容易に皮膚に吸収、浸透させて著しい吸
収効果を示すばかりでなく、本来の生体組織に吸収消失
されてこれと一体化された人工的な生体組織を形成再生
させるものであって、人工生体組織としても利用するこ
とができる。
た吸収力、浸透力によって、天然食塩だけでなく各種の
含有有効成分を容易に皮膚に吸収、浸透させて著しい吸
収効果を示すばかりでなく、本来の生体組織に吸収消失
されてこれと一体化された人工的な生体組織を形成再生
させるものであって、人工生体組織としても利用するこ
とができる。
Claims (4)
- 【請求項１】ポリペプチド、キトサンと共に天然食塩を
含有することを特徴とする食塩美容剤。 - 【請求項２】色素を含有させた請求項１の美容剤
- 【請求項３】香料を含有させた請求項１の美容剤
- 【請求項４】各種の天然の薬効成分を含有させた請求項
１の美容剤
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13077394A JPH07304624A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 食塩美容剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13077394A JPH07304624A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 食塩美容剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07304624A true JPH07304624A (ja) | 1995-11-21 |
Family
ID=15042328
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13077394A Pending JPH07304624A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 食塩美容剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07304624A (ja) |
-
1994
- 1994-05-09 JP JP13077394A patent/JPH07304624A/ja active Pending
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