JPH0730432U - ゲーム機用操作盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビディオゲーム機等のゲーム機に表示される
キャラクターや乗物等の動作を頗る容易に手動できるゲ
ーム機用操作盤を供する点にある。 【構成】 十字型スイッチ操作子４の各先端押圧部７お
よび押ボタンスイッチ操作子５，スタートスイッチ操作
子６，付属押ボタンスイッチ操作子10より下方のプリン
ト配線基板上には、図示されない固定接点が形成される
とともに、該十字型スイッチ操作子４の各先端押圧部７
および押ボタンスイッチ操作子５，スタートスイッチ操
作子６，付属押ボタンスイッチ操作子10と、これら固定
接点とに、ハット状ゴム製ホルダが介装され、該ハット
状ゴム製ホルダの導電性可動接片が挟着されており、十
字型スイッチ操作子４の先端押圧部７および押ボタンス
イッチ操作子５，スタートスイッチ操作子６，付属押ボ
タンスイッチ操作子10を下方に向って押すと、ハット状
ゴム製ホルダが弾性変形して、可動接片がプリント配線
基板上の固定接点に可動接片が当接し、スイッチがオン
されるようになっている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ビディオゲーム機等のゲーム機に表示されるキャラクターや乗物等 の動作を手動制御させることができる操作盤に関するものである。

【０００２】

【従来技術】

従来のビディオゲーム機用操作盤01は、図９に図示されるように構成されてい る。 ビディオゲーム機用操作盤01のケースは、アッパーケース02と図示されないロ アーケースとに上下２分割され、下方より上方へロアーケースを貫通した図示さ れないネジがアッパーケース02に螺着され、アッパーケース02とロアーケースと は相互に一体に結合されている。

【０００３】 またアッパーケース02の左側には、十字型スイッチ操作子03が配置されるとと もに、アッパーケース02の右側には、３個の押ボタンスイッチ操作子04が直線状 に配列され、その向う側にスタートスイッチ操作子05が配置されている。

【０００４】 さらに十字型スイッチ操作子03の各押圧部06の下方には、図示されないスイッ チ接点が配設されており、十字型スイッチ操作子03の各押圧部06のいずれかを下 方へ押すと、押された押圧部06の直下のスイッチ接点のみがオンされるようにな っている。

【０００５】 しかして十字型スイッチ操作子03の押圧部06の下方に配設されたスイッチ接点 （図示されず）よりなる十字ボタンスイッチ群は、ＣＲＴディスプレー上に表示 される図示されない飛行機の飛行方向を制御するようになっており、例えば、押 圧部06Ｕ，06Ｄ，06Ｒ，06Ｌのいずれかを押すと、飛行機の上昇、下降、右旋回 、左旋回動作を制御できるようになっている。

【０００６】 また押ボタンスイッチ操作子04Ａ，04Ｂ，04Ｃの下方にそれぞれ配設された図 示されないスイッチ接点を有する各押ボタンスイッチ群は、前記飛行機に搭載さ れたミサイルの左右発射方向制御ボタンと発射ボタンとの制御を行うことができ るようになっている。

【０００７】

【解決しようとする課題】

図９に図示されたビディオゲーム機用操作盤01では、ミサイルの発射方向を左 右のみ制御できるだけで、上下方向には制御できないので、興趣が損なわれ、こ れを解消しようとして、押ボタンスイッチ操作子04をさらに２個追加すると、押 ボタンスイッチ操作子04は合計５個となって、手探りでスイッチ操作を誤りなく 、迅速に行うことが困難であった。

【０００８】 また飛行機の飛行方向とミサイルの発射方向とは、必ずしも一致しているとは 限らないが、相関関係があることとが多く、しかも十字型スイッチ操作子03では 、プレーヤーの前後左右方向が飛行機の上下左右方向に対応しているので、プレ ーヤーは直観的に飛行機の飛行方向を容易に制御できるが、押ボタンスイッチ操 作子04は直線的に配列されているので、ミサイルの発射方向を直観的に制御し難 かった。

【０００９】

【課題を解決するための手段および作用効果】

本考案は、このような難点を克服したゲーム機用操作盤の改良に係り、十字型 スイッチ操作子の中心より前後左右方向にスイッチ接点がそれぞれ配設されかつ 該４個のスイッチ接点でもって１連の４種類の動作をそれぞれオン・オフ制御さ せる十字ボタンスイッチ群と、該１連の４種類の動作と類似した種類の動作をそ れぞれオン・オフ制御させる複数の押ボタンスイッチ群とを備えたゲーム機用操 作盤において、前記十字型ボタン操作子の各スイッチ接点より外方に、前記十字 ボタンスイッチ群と異なる１連の４種類の動作をそれぞれオン・オフ制御させる 付属押ボタンスイッチ群を配設したことを特徴とするものである。

【００１０】 本考案は前記したように構成されているので、十字ボタンスイッチ群で制御さ れる動作の種類と類似した種類の動作を、前記付属押ボタンスイッチ群の操作で 制御することができ、多くの種類の動作制御を、誤りなく容易にかつ同時に選択 的に遂行することができる。

【００１１】 以下本考案をシューティングビディオゲーム機用操作盤に適用した図１ないし 図７に図示の一実施例について説明する。 ビディオゲーム機用操作盤１のケースは、図９のビディオゲーム機用操作盤01 と同様に、アッパーケース２とロアーケース３とに上下２分割され、該アッパー ケース２とロアーケース３とに図示されないプリント配線基板が挟持され、下方 より上方へロアーケース３および該プリント配線基板を貫通した図示されないネ ジがアッパーケース２に螺着され、アッパーケース２とロアーケース３とは相互 に一体に結合されるとともに、前記プリント配線基板はアッパーケース２および ロアーケース３に確固と挟着されている。

【００１２】 またアッパーケース２の左側には、飛行機の飛行方向を制御する十字型スイッ チ操作子４が配置されるとともに、アッパーケース２の右側には、３個の機銃発 射押ボタンスイッチ操作子５Ａと飛行機加減速押ボタンスイッチ操作子５Ｂ，５ Ｃとが直線状に配列され、その向う側にスタートスイッチ操作子６が配置され、 十字型スイッチ操作子４の押圧部７に隣接して付属押ボタンスイッチ操作子10が 配置されている。

【００１３】 しかして十字型スイッチ操作子４の押圧部７には放射方向に突出した突起８が 形成されるとともに、十字型スイッチ操作子４の下面中央に球状当接部９が形成 され、突起８は、十字型スイッチ操作子４の周囲を囲むようにアッパーケース２ から下方へ垂下した図示されない周壁の上下方向ガイド溝に係合されている。

【００１４】 また十字型スイッチ操作子４の各押圧部７および押ボタンスイッチ操作子５， スタートスイッチ操作子６，付属押ボタンスイッチ操作子10より下方のプリント 配線基板上には、図示されない固定接点が形成されるとともに、該十字型スイッ チ操作子４の各押圧部７および押ボタンスイッチ操作子５，スタートスイッチ操 作子６，付属押ボタンスイッチ操作子10と、これら固定接点とに、ハット状ゴム 製ホルダ11が介装され、該ハット状ゴム製ホルダ11に導電性可動接片12が挟着さ れており、十字型スイッチ操作子４の押圧部７および押ボタンスイッチ操作子５ ，スタートスイッチ操作子６，付属押ボタンスイッチ操作子10を下方に向って押 すと、ハット状ゴム製ホルダ11が弾性変形して、可動接片12がプリント配線基板 上の固定接点に当接し、スイッチがオンされるようになっている。

【００１５】 さらに十字型スイッチ操作子４の押圧部７Ｕ，７Ｄ，７Ｒ，７Ｌの直下の各固 定接点は、図示されないＣＲＴディスプレー上に表示される飛行機の上昇、下降 、右旋回、左旋回動作を制御する部分に接続されている。

【００１６】 さらに十字型スイッチ操作子４の押圧部７Ｕ，７Ｄ，７Ｒ，７Ｌにそれぞれ隣 接した付属押ボタンスイッチ操作子10Ｕ，10Ｄ，10Ｒ，10Ｌの直下の各固定接点 は、前記飛行機に搭載されているミサイルの上、下、右、左方へ発射方向変向動 作を制御する部分に接続されている。

【００１７】 さらに３個の押ボタンスイッチ操作子５Ａ，５Ｂ，５Ｃの各固定接点は、ミサ イルの発射動作、飛行機の加速、減速動作をそれぞれ制御する部分に接続されて いる。

【００１８】 図１ないし図７に図示の実施例は前記したように構成されているので、十字型 スイッチ操作子４の押圧部７Ｕ，７Ｄ，７Ｒ，７Ｌのいずれかを左手の指で押す と、例えば押圧部７Ｕを押すと、ＣＲＴ上の飛行機は上方へ方向変換して、上昇 する。

【００１９】 また飛行機の飛行方向を上方へ向けるのは、通常、飛行方向より上方に標的機 が存在することが多いので、機首を標的機に向けるとともに、ミサイルの発射方 向も上方に向ける必要があり、この場合、左手の指で押圧部７Ｕを押すとともに 、この押圧部７Ｕに隣接した付属押ボタンスイッチ操作子10Ｕを押せばよいので 、飛行機の操縦とミサイルの照準とを頗る容易に行なうことができる。

【００２０】 そして標的機に対するミサイルの照準が合った時に、右手の指で押ボタンスイ ッチ操作子５Ａを押せば、ミサイル発射を行なうことができ、両手の指を有効に 利用してプレーを適正に遂行することができる。

【００２１】 さらに左手の例えば人指指で、十字型スイッチ操作子押圧部７Ｕと付属押ボタ ンスイッチ操作子10Ｕとを共に押している状態で、その指先を十字型スイッチ操 作子４の中心に向けてずらし、または十字型スイッチ操作子４の中心から外れる 方へずらせば、十字型スイッチ操作子押圧部７Ｕまたは付属押ボタンスイッチ操 作子10Ｕのみを押すことができるので、飛行機の方向変換またはミサイルの発射 方向変換のみを行なうことができる。

【００２２】 しかし十字型スイッチ操作子４の中央部を下方へ押しても、十字型スイッチ操 作子４の球状当接部９がプリント配線基板に当接するようになっているので、十 字型スイッチ操作子４の各押圧部７Ｕ，７Ｄ，７Ｒ，７Ｌが一斉に下降してこれ に付設されているスイッチが同時にオンされることはない。

【００２３】 このように前記実施例では、飛行機の飛行方向とミサイルの発射方向を同じ方 向に向けることができるとともに、また両者の方向を変えることができ、例えば 飛行機を上昇させながら下方の敵機に向ってミサイルを発射することもでき、興 趣が一段と増大する。

【００２４】 また十字型スイッチ操作子４の各押圧部７Ｕ，７Ｄ，７Ｌ，７Ｒでもってキャ ラクターの前進、後退、左方進行、右方進行を制御させ、付属押ボタンスイッチ 操作子10Ｕ，10Ｄ，10Ｌ，10Ｒでもって剣の振上げ、振下し、左方振出し、右方 振出しを制御させ、押ボタンスイッチ操作子５Ａ，５Ｂ，５Ｃでもってジャンプ 、道具使用、姿消去を制御させるようにしてもよく、このような実施例では、キ ャラクターは進行方向の敵を攻撃できるのみならず、進行方向と異る方向の敵に も攻撃を加えることができ、しかもキャラクターのジャンプや姿を消去させてさ らに一段と複雑なプレーを行なわせて興趣を盛上げることができる。

【００２５】 図１ないし図７に図示の実施例では、押ボタンスイッチ操作子４の押圧部７に 隣接させて正方形または円形の付属押ボタンスイッチ操作子10を配設したが、図 ８に図示するように、１／４円弧形状の付属押ボタンスイッチ操作子13を配設し 、該付属押ボタンスイッチ操作子13の両端部直下にそれぞれ可動接片14を配置し てもよく、このような実施例では、例えば押ボタンスイッチ操作子５の押圧部７ Ｕと押圧部７Ｒとの中間部と付属押ボタンスイッチ操作子13Ｕの右端部および付 属押ボタンスイッチ操作子13Ｒの上端部とを押せば、押圧部７Ｕと押圧部７Ｒの 直下のスイッチ接点を同時にオンさせることができるとともに、付属押ボタンス イッチ操作子13Ｕの可動接片14Ｕと付属押ボタンスイッチ操作子13Ｒの可動接片 14Ｒとを同時にオンさせることができ、飛行機を上右方へ向けることができると ともに、ミサイルを上右方へ向けることもでき、より一層複雑なプレーを遂行さ せることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るゲーム機用操作盤の一実施例を図
示した平面図である。

【図２】図１のII−II矢視図である。

【図３】図１における十字型スイッチ操作子の平面図で
ある。

【図４】図３の底面図である。

【図５】図３のＶ−Ｖ矢視図である。

【図６】図１に図示の実施例に用いられるハット状ゴム
製ホルダの底面図である。

【図７】図６のVII −VII 線に沿って截断した断面図で
ある。

【図８】本考案の他の実施例の要部平面図である。

【図９】従来のビデオゲーム機用操作盤の平面図であ
る。

【符号の説明】

１…ビディオゲーム機用操作盤、２…アッパーケース、
３…ロアーケース、４…十字型スイッチ操作子、５…押
ボタンスイッチ操作子、６…スタートスイッチ操作子、
７…押圧部、８…突起、９…球状当接部、10…付属押ボ
タンスイッチ操作子、11…ハット状ゴム製ホルダ、12…
可動接片、13…付属押ボタンスイッチ操作子、14…可動
接片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 十字型スイッチ操作子の中心より前後左
   右方向にスイッチ接点がそれぞれ配設され、かつ該４個
   のスイッチ接点でもって１連の４種類の動作をそれぞれ
   オン・オフ制御させる十字ボタンスイッチ群と、該１連
   の４種類の動作と類似した種類の動作をそれぞれオン・
   オフ制御させる複数の押ボタンスイッチ群とを備えたゲ
   ーム機用操作盤において、前記十字型ボタン操作子の各
   スイッチ接点より外方に、前記十字ボタンスイッチ群と
   異なる１連の４種類の動作をそれぞれオン・オフ制御さ
   せる付属押ボタンスイッチ群を配設したことを特徴とす
   るゲーム機用操作盤。