JPS6217118Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ラジコン装置（ラジオコントロー
ル装置の略称）の送信機に関するものである。

電波により、模型の自動車やボートあるいは飛
行機等の被操縦体を遠隔操縦するラジコン装置に
おいては、送信機側に設けられた可変抵抗器をス
テツクレバーにより回動操作したり、各種操作系
のスイツチを切換えることにより送信機から発信
される電波を制御して被操縦体側に搭載されてい
る受信機を介して各種サーボ機構を駆動制御させ
て被操縦体の走行速度や方向や脚の出入などを遠
隔操縦するのである。

送信機は、一般に第１図・第２図に示すように
複数枚のパネルを偏平な箱形に形成したケース１
の正面に、ステツクレバー２及びスライドスイツ
チ３やトグルスイツチ４等のスイツチ類が配設さ
れている。ケース１の上面にはアンテナ５や取手
６の他にトグルスイツチ４ａや押しボタンスイツ
チ７が配設されていた。このように従来の一般的
な送信機においては、操縦するレバーやスイツチ
類は、ケース１の正面から上面に配設されている
ので操作する場合は両手をケース１の両側に当
て、両手の中指・薬指・小指をケースの背面にそ
えてケース１を保持するとともに、両手の親指を
ステツクレバー２の先端に当ててステツクレバー
２を縦方向又は横方向に移動制御させると共に残
りの人差指で上面に配設されているトグルスイツ
チ４ａが押しボタンスイツチ７を操作している。
したがつて両手で一度に操作できるスイツチ類は
２個であつた。しかしながら近年模型飛行機や模
型ヘリコプター等においては制御する部分が多く
なりそれにしたがつて送信機の方もチヤンネル数
が増えてきた。このようにチヤンネル数が多い送
信機においては２本のステツクレバーの他に被操
縦体のサーボを制御するスイツチ類が多く配設さ
れるようになつてきた。例えばエルロンデユアル
（キツクアツプ・キツクダウン）のスイツチ・エ
レベーターデユアルのスイツチ・エレベータから
フラツプやスポイラーからフラツプへのミキシン
グ切換スイツチ・スポイラーやエアーブレーキ等
のスイツチ・エルロンの舵角と方向を調整するス
イツチ・脚を引込むためのスイツチ等がある。

一方ラジコン操縦においては、被操縦体の動き
を常に注視しながら、機敏なステツク操作とスイ
ツチ操作を正確に操作することが要求される。し
かしながら従来のラジコン装置の送信機において
は、スイツチ類は、ケース本体の正面上部か上面
に配設され、これらのスイツチがすべて人差指で
しか操作できないために一度に２個のスイツチし
か作用させることができないという問題点もあつ
た。また人差指でケース正面上部のスイツチを操
作するのは、操作しにくいという問題点もあつ
た。

そこで本考案は、上述の事情に鑑みてなされた
ものであり、送信機のスイツチの一部を押しボタ
ンスイツチで構成し、ケースの裏面側を形成する
パネルに分散配設することにより中指あるいは薬
指で操作することが可能になり、一度に２個以上
の操作系スイツチ類を操作することができ、かつ
操縦しやすいラジコン用送信機を提供することを
目的とするものである。

以下図面に示す一実施例について、この考案を
詳細に説明する。

第３図は、本考案のラジコン用送信機の一実施
例の裏面図であり、第４図は、同実施例の側面図
である。１１は、送信機のケースであり、偏平な
箱形であり、ケース１１の裏面の上部両端近傍に
操作系のスイツチ部１２を配設する。前記スイツ
チ１２は、図面に示すようにケース裏面の左右に
１対配設しているが、チヤンネル数の少ない場合
は、左右どちらか一方のみの場合もありうる。前
記スイツチ部１２は、１個又は２個以上の押しボ
タンスイツチ１２ａから構成されている。この押
しボタンスイツチ１２ａの数も、チヤンネル数に
よつていろいろ設定される。ケース１１の上面に
は、アンテナ１３の取手１４の他に、トグルスイ
ツチ１５が配設されている。

ケース１１の正面には、ステツクレバー１６が
１対並列して配設されている。

本考案のラジコン用送信機は、上述のように構
成されているので、操作するときには、両手の掌
を送信機ケースの側面に当てて、小指・薬指・中
指はケースの裏面に当てる。裏面の３指のうち中
指は、押しボタンスイツチ１２ａ上に位置させ
て、必要に応じて押しボタンスイツチ１２ａを押
圧する。

人差指は、送信機ケース１１の上面に位置させ
て、必要に応じて、上面に配設されているトグル
スイツチ１５を操作する。親指は、送信機ケース
の正面に配設されているステツクレバー１６の先
端に位置させて、ステツクレバー１６を操作する
のである。

したがつて本考案の送信機においては、ステツ
クレバー１６を操作しながら、同時に送信機ケー
ス上面に配設されたスイツチ類は、人差指で操作
することができ、また同時に裏面に配設された押
しボタンスイツチ１２ａを中指または薬指で操作
することが可能になる。

本考案は、上記し、かつ図面に示した実施例に
限定されるものではなく、その要旨を変更しない
範囲で種々変形して実施できるものである。

以上説明したように、この考案によるラジコン
用送信機によれば、ケースの各面を形成するパネ
ルのうち、裏面側パネルにも、操作系のスイツチ
を押しボタンスイツチで構成し分散配設したの
で、人差指のほかに中指または、薬指で操作系の
スイツチ類を操作することができ一度に２個以上
のスイツチ類を操作することができるという効果
があるばかりでなく、送信機ケースを両手で握つ
て操作するものであるから、押しボタンスイツチ
をケースの裏面側に配設した方が操作する指の動
きが自然であり、操縦しやすいという効果は、極
めて大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のラジコン用送信機の正面図、
第２図は、従来のラジコン用送信機の側面図、第
３図は、本考案のラジコン用送信機の一実施例を
示す正面図、第４図は、同実施例の側面図であ
る。 １１……送信機ケース、１２……スイツチ部、
１２ａ……押しボタンスイツチ、１５……トグル
スイツチ、１６……ステツクレバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 送信機ケースの正面パネルにステツクレバーが
   配設されるとともに操作系スイツチ類がケースの
   正面パネル及び上面パネルに配設された送信機に
   おいて、操作系スイツチの一部を押しボタンスイ
   ツチで構成し、かつ送信機ケースの裏面側パネル
   に分散配設したことを特徴とするラジコン用送信
   機。