JPH07303711A - 搬送装置が通り抜ける防火壁の開口部に設けられた防火シャッター装置 - Google Patents

搬送装置が通り抜ける防火壁の開口部に設けられた防火シャッター装置

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JPH07303711A
JPH07303711A JP6122005A JP12200594A JPH07303711A JP H07303711 A JPH07303711 A JP H07303711A JP 6122005 A JP6122005 A JP 6122005A JP 12200594 A JP12200594 A JP 12200594A JP H07303711 A JPH07303711 A JP H07303711A
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JP
Japan
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shutter
endless track
fire
opening
fireproof
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Application number
JP6122005A
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English (en)
Inventor
Giichi Shimodaira
義一 下平
Tadao Hirano
唯夫 平野
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Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送装置の搬送体が循環移動する無端軌道を
横切って構築された防火壁に組み込まれた防火シャッタ
ー装置の提供。 【構成】 防火シャッター装置10は、等間隔に連結さ
れた複数の搬送体32が循環移動する無端軌道31を横
切る防火壁12に形成され搬送体が通り抜ける開口部1
3に設けられ、無端軌道より上方で昇降し下降したとき
開口部の一部分を閉じる昇降シャッター64と、無端軌
道を間にして互いに接近離間回転し互いに接近したとき
無端軌道を受け入れて開口部の残りの部分を閉じる一対
の回転シャッター65,65とを有している。昇降シャ
ッター64によって無端軌道31の上方を閉じ、一対の
回転シャッター65,65によって無端軌道31の周囲
と無端軌道31の下方とを閉じて、開口部13を密閉し
延焼を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送装置の搬送体が循
環移動する無端軌道を横切って構築された防火壁の開口
部に組み込まれた高密閉性の防火シャッター装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、搬送体が循環移動する無端軌道と
交差する防火壁には、搬送体が通り抜ける開口部が形成
されている。そして、この開口部には、火災発生の際、
開口部を通じて延焼しないように開口部を閉じる防火シ
ャッターが設けられている。このような防火シャッター
の一例として、実公昭57−20219号公報に記載さ
れている防火シャッター装置がある。この防火シャッタ
ー装置は、火災発生時に搬送体同士の間の真上に台車が
水平移動し、この台車に設けられたシャッタードラムに
巻き付いている防火シャッターが無端軌道の上方から下
降して開口部を閉じるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
防火シャッター装置は次の問題点を有している。 (1) 無端軌道の上方から下降する防火シャッターによっ
てのみ開口部を閉じるため、無端軌道を切断しないかぎ
り無端軌道の周囲や下方まで完全に閉じることができ
ず、開口部の密閉度を高めることができない。 (2) 仮に、無端軌道を切断して開口部を密閉すると、無
端軌道上を走行する搬送体の円滑な走行が損なわれる。 (3) 無端軌道の複数箇所で防火壁が横切っている場合、
搬送体同士が所定の間隔で連結されているため、全ての
防火壁に設けられたシャッターが、搬送体に干渉せず、
搬送体同士の間に進入することが困難である。 (4) 防火シャッター装置全体が電力によって作動するよ
うになっているため、火災発生時に停電になると、動作
せず、開口部を閉じることができなくなる恐れがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、等間隔に連結
された複数の搬送体が循環移動する無端軌道を横切って
構築された防火壁に形成され前記搬送体が通り抜ける開
口部に設けられた防火シャッター装置であって、前記無
端軌道より上方で昇降し下降したとき前記開口部の一部
分を閉じる昇降シャッターと、前記無端軌道を間にして
互いに接近離間回転し互いに接近したとき前記無端軌道
を受け入れて前記開口部の残りの部分を閉じる一対の回
転シャッターとを有する第1の防火シャッター装置によ
り、前記の課題を解決した。
【0005】本発明は、等間隔に連結された複数の搬送
体が循環移動する無端軌道を横切って構築された防火壁
に形成され前記搬送体が通り抜ける開口部に固定された
トンネル枠と、前記トンネル枠内に組み込まれ前記無端
軌道に沿って位置調節可能な可動枠と、前記可動枠内に
設けられた防火シャッターとを有し、前記防火シャッタ
ーは前記無端軌道より上方で昇降し下降したとき前記開
口部の一部分を閉じる昇降シャッターと前記無端軌道を
間にして互いに接近離間回転し互いに接近したとき前記
無端軌道を受け入れて前記開口部の残りの部分を閉じる
一対の回転シャッターとを具えた第2の防火シャッター
装置により、前記の課題を解決した。
【0006】本発明は、等間隔に連結された複数の搬送
体が循環移動する無端軌道を複数箇所で横切って構築さ
れた防火壁に形成され前記搬送体が通り抜ける各開口部
に設けられた複数の防火シャッターを有する防火シャッ
ター装置であって、前記複数の防火シャッターの内1つ
の防火シャッターは前記開口部に固定的に設けられ、残
りの防火シャッターは前記開口部に固定されたトンネル
枠内に前記無端軌道に沿って位置調節可能に組み込まれ
た可動枠内に設けられ、前記各防火シャッターは前記無
端軌道より上方で昇降し下降したとき前記開口部の一部
分を閉じる昇降シャッターと前記無端軌道を間にして互
いに接近離間回転し互いに接近したとき前記無端軌道を
受け入れて前記開口部の残りの部分を閉じる一対の回転
シャッターとを具えた第3の防火シャッター装置によ
り、前記の課題を解決した。
【0007】本発明は、上記第1、第2、第3の防火シ
ャッター装置において、エアが送り込まれたとき前記搬
送体を所定の停止位置に移動させる搬送体用エアシリン
ダーと、エアが送り込まれたとき前記昇降シャッターを
下降させる昇降シャッター用エアシリンダーと、エアが
送り込まれたとき前記一対の回転シャッターを互いに接
近する方向に回転させる回転用エアシリンダーと、停電
時に前記各エアシリンダーにエアを送るエア回路とを具
えた第4の防火シャッター装置により、前記の課題を解
決した。
【0008】
【作用】第1の防火シャッター装置は、火災発生時に、
昇降シャッターの下降によって開口部における無端軌道
の上方を閉じ、一対の回転シャッターの接近回転によっ
て開口部における無端軌道の周囲と無端軌道の下方とを
閉じる。一対の回転シャッターは無端軌道を受け入れて
無端軌道の周囲と無端軌道の下方とを閉じる。第1の防
火シャッター装置の場合、昇降シャッターと一対の回転
シャッターの取付け位置に合わせて搬送体の停止位置を
設定するようになっている。これによって、昇降シャッ
ターと一対の回転シャッターは、搬送体と干渉すること
なく、開口部を完全に密閉する。
【0009】第2の防火シャッター装置も、第1の防火
シャッター装置と同様に、昇降シャッターと一対の回転
シャッターと(防火シャッター)で、開口部を閉じるよ
うになっている。一対の回転シャッターは無端軌道を受
け入れて無端軌道の周囲と無端軌道の下方とを閉じる。
第2の防火シャッター装置の場合は、搬送体の停止位置
に合わせて、昇降シャッターと一対の回転シャッターと
の取付け位置が設定される。すなわち、第2の防火シャ
ッター装置は、防火シャッター装置をおおよその位置に
取付けた後に、搬送体の停止位置に合わせて可動枠をト
ンネル枠内で移動させ、防火シャッターの位置を調整し
て取付け位置を設定するようになっている。これによっ
て、防火シャッターは、搬送体と干渉することなく、開
口部を完全に密閉する。
【0010】第3の防火シャッター装置も、第1の防火
シャッター装置と同様に、昇降シャッターと一対の回転
シャッターと(防火シャッター)で、開口部を閉じるよ
うになっている。一対の回転シャッターは無端軌道を受
け入れて無端軌道の周囲と無端軌道の下方とを閉じる。
第3の防火シャッター装置の場合は、先ず、1つの防火
シャッターの取付け位置に合わせて搬送体の停止位置が
設定され、その後、設定された搬送体の停止位置に合わ
せて他の防火シャッターの取付け位置が設定されるよう
になっている。
【0011】すなわち、任意の1つの防火シャッターを
開口部に固定した後に、この防火シャッターの取付け位
置に合わせて搬送体の停止位置を設定する。その後、設
定された搬送体の停止位置に合わせて他の防火シャッタ
ーを具えた可動枠をトンネル枠内で移動させ、その防火
シャッターの位置を調整する。これによって、防火シャ
ッターは、搬送体と干渉することなく、開口部を完全に
密閉する。
【0012】第4の防火シャッター装置は、火災発生時
に、搬送体が所定の停止位置に停止せず、昇降シャッタ
ーや回転シャッターに干渉するような位置に停止するよ
うなことがあっても、搬送体用エアシリンダが搬送体を
所定の停止位置まで強制的に移動させ、昇降シャッター
と回転シャッターとに対する搬送体の干渉を回避させる
ようになっている。しかも、第4の防火シャッター装置
の昇降シャッターと回転シャッターは、停電時にエア回
路の作用によって作動し開口部を密閉するようになって
いる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図11に基
づいて説明する。防火シャッター装置10(図1参照)
は、火災が発生した際、搬送装置11と交差している防
火壁12の開口部13,13を密閉し、工場内或いは倉
庫内の延焼を防止する装置である。防火シャッター装置
10(図1参照)は、停止位置調整手段20(図2参
照)、固定防火シャッター21(図1参照)、可動防火
シャッター22、エア回路23(図11参照)等で構成
されている。
【0014】搬送装置11(図1乃至図6参照)につい
て説明する。搬送装置11(図1参照)は、無端軌道3
1、複数の搬送体32等で構成されている。
【0015】無端軌道31(図3参照)は、レール3
3、レールカバー34等で構成されている。レール33
(図4参照)は、互いに向き合わせた一対の断面コ字状
のチャネル材35,35で構成されている。チャネル材
35には、後述する搬送体32の走行ローラ36が走行
する走行面37を残して、切欠38が形成されている。
この切欠38は、後述する回転シャッター65が進入す
ることができる幅(W1)を有している。
【0016】レール33の周囲はレールカバー34で覆
われている。レールカバー34の各角の部分には、レー
ルカバー34を補強する断面L字状のアングル材39が
取付けられている。レールカバー34は防火壁12と交
差している部分で分離している。切断幅(W2)は、重
なり合った下部防火板63(図6参照)と回転シャッタ
ー65とを同時に受け入れられるだけの幅に設定されて
いる。
【0017】搬送体32(図2参照)は、連結杆40に
よって互いに等間隔に連結されている。搬送体32は、
走行フレーム41、この走行フレーム41に設けられた
トレー42、走行フレーム41の幅方向の両側に設けら
れた走行ローラ36、走行フレーム41の下部に設けら
れた振れ止めローラ43等で構成されている。
【0018】従って、各搬送体32は、トレー42上に
搬送物Aを積載し、駆動装置(図示省略)に牽引或いは
押されて走行ローラ36によってレール33(図3,4
参照)の走行面37上を走行する。走行中の搬送体32
は、振れ止めローラ43がチャネル材35の内側に接触
することによって振れ止めされる。
【0019】停止位置調整手段20(図2参照)につい
て説明する。停止位置調整手段20は、搬送装置11の
下方に設けられ、搬送体用エアシリンダー50、このシ
リンダー50に設けられた先端2又状のプッシャー5
1、このプッシャー51を案内するレール52等で構成
されている。プッシャー51は、ストッパ53によっ
て、図2において、時計方向への回転が規制されてい
る。
【0020】停止位置調整手段20(図2参照)の動作
を説明する。火災発生時に、後述するエア回路23(図
11参照)から搬送体用エアシリンダー50(図2参
照)にエアが送られてくると、搬送体用エアシリンダー
50は、プッシャー51を所定の距離だけ移動させる。
プッシャー51は、所定の距離だけ移動する間に搬送体
32の振れ止めローラ43に接触し、搬送体32を所定
の停止位置に強制的に移動させ、後述する昇降シャッタ
ー64と一対の回転シャッター65,65とに干渉しな
いようにする。
【0021】固定防火シャッター21(図5乃至図7参
照)について説明する。固定防火シャッター21(図5
参照)は、開口部13に固定された保持枠60と、この
保持枠60内に設けられた防火シャッター61とで構成
されている。防火シャッター61は、上部防火板62、
下部防火板63、昇降シャッター64、一対の回転シャ
ッター65,65、一対の歯車66,66(図6参
照)、昇降シャッター用エアシリンダー67(図5参
照)、回転シャッター用エアシリンダー68等で構成さ
れている。
【0022】上部防火板62は、保持枠60内で、搬送
装置11の上方に固定されている。下部防火板63は、
保持枠60内の下方に固定され、搬送装置11を受け入
れる切欠69(図6参照)が形成されている。昇降シャ
ッター64は、昇降シャッター用エアシリンダー67に
よって上部防火板62に沿って昇降するように保持枠6
0に設けられており、下降したとき下端が下部防火板6
3の上端に当接するようになっている。昇降シャッター
64の下端には、開口部13の密閉度を高めるため耐熱
軟材製のパッド76が設けられている。耐熱軟材には、
フッ素ゴム、シリコーンゴム、アクリルゴム等の耐熱性
合成ゴム、アラミド繊維等がある。
【0023】一対の回転シャッター65,65(図6参
照)は、一対の歯車66,66によって互いに連結され
て下部防火板63に回転自在に設けられている。回転シ
ャッター65には、レール33の走行面37と搬送体3
2同士を連結する連結杆40を受け入れる溝70が形成
されている。回転シャッター用エアシリンダー68は、
保持枠60と一方の回転シャッター65との間に設けら
れている。
【0024】防火シャッター61の動作を説明する。火
災が発生すると、後述するエア回路23(図11参照)
から緊急用エアが昇降シャッター用エアシリンダー67
(図5参照)と、回転シャッター用エアシリンダー68
とに送られる。緊急用エアを受けた昇降シャッター用エ
アシリンダー67は昇降シャッター64を下降させ、昇
降シャッター64の下端を下部防火板63の上端に当接
させる。さらに、緊急用エアを受けた回転シャッター用
エアシリンダー68も一対の回転シャッター65,65
を互いに接近する方向に回転させて、一対の回転シャッ
ター65,65同士を接触させる。
【0025】一対の回転シャッター65,65は、互い
に接近する方向に回転させられたとき、レール33の切
欠38(図3、図4参照)と、レールカバー34の分離
箇所44とに進入し、且つ、レール33の走行面37
と、連結杆40とを受け入れて、下部防火板63の切欠
69(図6参照)の部分を密閉する。これによって、防
火シャッター61は、防火壁12の開口部13を密閉
し、工場内或いは倉庫内の延焼を防止することができ
る。
【0026】可動防火シャッター22(図8乃至図10
参照)について説明する。可動防火シャッター22(図
10参照)は、防火シャッター61を具えた保持枠60
と、保持枠60を収納し互いに固定されている可動枠7
1と、開口部13に固定されたトンネル枠72とで構成
されている。トンネル枠72内の斜めに対向する角に
は、ガイドレール73,73が固定的に取付けられてい
る。
【0027】可動枠71はトンネル枠72内に組み込ま
れ、斜めに対向する角にはガイドレール73,73を受
け入れる凹状部74,74が形成されている。この凹状
部74(図9参照)には、先端が可動枠71の外方に突
出する固定ボルト75が設けられている。なお、可動防
火シャッター22に設けられている防火シャッターは、
固定防火シャッター21に設けられている防火シャッタ
ーと構成が同一であるために、構成の説明は省略する。
【0028】固定防火シャッター21と可動防火シャッ
ター22とを図1に示すように防火壁12の異なる開口
部13に夫々組み込む手順について説明する。先ず、固
定防火シャッター21を一方の開口部13に組み込んで
防火壁12に固定する。その後、固定防火シャッター2
1内の防火シャッター61の位置に合わせて搬送体32
の停止位置を設定する。
【0029】搬送体32の停止位置は、搬送体32を検
知するセンサ(図示省略)の位置を調整することによっ
て設定される。又、このとき、停止位置調整手段20の
取付け位置或いはプッシャー51の位置も調整し、セン
サによる搬送体32の停止位置と停止位置調整手段20
とによる搬送体32の停止位置とが同じになるようにす
る。
【0030】次に、可動防火シャッター22を開口部1
3のおおよその位置に取付ける。その後、ガイドレール
73と凹状部74とを案内にして可動枠71をトンネル
枠72内で手動によって移動させ、防火シャッター61
が予め所定の位置に停止させてある搬送体32同士の間
にくるように防火シャッター61の位置を調整する。
【0031】防火シャッター61の位置が設定された
後、固定ボルト75をねじ込み、可動枠71をトンネル
枠72に固定する。これによって、防火壁12への固定
防火シャッター21と可動防火シャッター22の組み込
みが完了する。火災が発生した際、固定、可動防火シャ
ッター21,22内の昇降シャッター64と一対の回転
シャッター65,65は搬送体32同士の間に進入して
開口部13を密閉することができる。
【0032】エア回路23(図11参照)について説明
する。エア回路23は、火災が発生したとき、搬送体3
2の位置を所定に停止位置に移動させるとともに、防火
シャッター61を作動させるため回路である。エア回路
23は、停電用電源80、エアコンプレッサー81、電
磁切換弁82、ブレーキ解放弁83、ブレーキ解放確認
用リミットスイッチ84、位置決め確認用スイッチ8
5、搬送体位置決め弁87等で構成されている。
【0033】停電用電源80は、停電時に防火シャッタ
ー装置10に電力を供給する電源である。電磁切換弁8
2は、エアコンプレッサー81のエアタンク86を緊急
開放する弁である。ブレーキ解放弁83は、搬送体32
の走行ブレーキ(図示省略)を解放する弁である。
【0034】エア回路23の動作を説明する。火災が発
生し、停電になると、電源や火災報知機から送られてく
る停電信号S1と火災報知信号S2とによって直列に接
続された停電用リレー90と火災報知用リレー91との
両方がON状態になり、電磁切換弁82が作動し、エア
タンク86が緊急開放される。なお、停電にならなくて
も、火災報知信号によって、直列に接続された一対の火
災報知用リレー91,92がON状になり、電磁切換弁
82が作動するようになっている。
【0035】ブレーキ解放弁83は、エアタンク86か
ら送られてきたエアによって、搬送体32を停止させる
走行ブレーキのエアシリンダー93を作動させて、走行
ブレーキを解放し、搬送体32が自由に移動できるよう
にする。なお、走行ブレーキは、通常、現用弁94によ
って作動し、非使用状態の搬送体32を停止させておく
ブレーキである。
【0036】ブレーキが解放されると、それにともなっ
てブレーキ解放確認用リミットスイッチ84が作動し、
搬送体位置決め弁87が開かれ、停止位置調整手段20
(図2参照)の搬送体用エアシリンダー50にエアが送
られる。搬送体用エアシリンダー50は、搬送体32を
所定の停止位置に強制的に移動させ、搬送体32に昇降
シャッター64と一対の回転シャッター65,65とが
干渉しないようにする。
【0037】搬送体32は、所定の停止位置に移動する
と、位置決め確認用スイッチ85(図11参照)を作動
させる。位置決め確認用スイッチ85は、今まで閉じら
れていた電磁中間弁88を開き、昇降シャッター用エア
シリンダー67と回転シャッター用エアシリンダー68
にエアが送り込めるようにする。これによって、昇降シ
ャッター用エアシリンダー67は昇降シャッター64を
下降させ、回転シャッター用エアシリンダー68は一対
の回転シャッター65,65を互いに接近させる方向に
回転させ、開口部13を閉じる。
【0038】防火シャッター装置10全体の動作を説明
する。搬送装置11の搬送体32は、搬送物Aを積載し
て循環移動し、搬送物の仕分場所まで移動したとき、ト
レー42を傾けで搬送物を仕分排出する。搬送装置11
を使用しないときには、搬送体32を停止させておく。
搬送体32の停止位置は、センサ(図示省略)によって
予め定められている。
【0039】火災が発生すると、停電信号、火災報知信
号によって、エア回路23(図11参照)が停止位置調
整手段20(図2参照)を作動させ搬送体32を所定の
停止位置まで強制的に移動させる。このときの、搬送体
32の停止位置は、センサによって予め定められている
停止位置と同じである。その後、エア回路23は、固定
防火シャッター21(図5参照)と可動防火シャッター
22(図7参照)との昇降シャッター用エアシリンダー
67と回転シャッター用エアシリンダー68とを作動さ
せ、昇降シャッター64と一対の回転シャッター65,
65とで開口部13を密閉し、火災の延焼を防止する。
【0040】
【発明の効果】請求項1の防火シャッター装置は、昇降
シャッターによって無端軌道の上方を閉じ、一対の回転
シャッターによって無端軌道の周囲と無端軌道の下方と
を閉じることができるので、開口部の密閉度が従来より
も高まり、延焼を確実に防止することができるという効
果を奏する。又、請求項1の防火シャッター装置は、一
対の回転シャッターが無端軌道を受け入れ昇降シャッタ
ーと協働して開口部を密閉するようになっているため、
無端軌道を切断することなく開口部を閉じることがで
き、搬送体の円滑な走行を損なうようなことがないとい
う効果を奏する。
【0041】請求項2の防火シャッター装置は、請求項
1の防火シャッター装置と同様な効果を奏する他に、開
口部に組み込むとき、可動枠を移動させて防火シャッタ
ーの位置を搬送体同士の間に設定することができので、
防火シャッター装置の組み込み時の位置調整作業を容易
に行うことができるとう効果も奏する。さらに、防火シ
ャッターと搬送体との干渉を回避して開口部の密閉度を
高めることができるという効果も奏する。
【0042】請求項3の防火シャッター装置は、請求項
1の防火シャッター装置と同様な効果を奏する他に、防
火壁が無端軌道の複数箇所で横切っている場合、任意の
1つの開口部に設けられた防火シャッター以外の防火シ
ャッターが可動枠に設けられているため、1つの防火シ
ャッターを開口部に固定した後、他の開口部に設けられ
た可動枠を移動させて防火シャッターを搬送体の停止位
置に合わせることができ、防火シャッター装置の組み込
み時の位置調整作業を容易に行うことができるとう効果
も奏する。さらに、防火シャッターと搬送体との干渉を
回避して開口部の密閉度を高めることができるという効
果も奏する。
【0043】請求項4の防火シャッター装置は、請求項
1乃至3の防火シャッターと同様な効果を奏する他に、
エア回路の作用によって昇降シャッターと回転シャッタ
ーをエアで作動するようになっているため、停電になっ
ても開口部を確実に閉じることができるという効果も奏
する。さらに、火災発生時に、搬送体が昇降シャッター
や回転シャッターに干渉するような位置に停止しても、
搬送体用エアシリンダによって所定の停止位置まで強制
的に移動させられるようになっているため、昇降シャッ
ターと回転シャッターは搬送体に干渉することがなく、
開口部を確実に密閉することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の防火シャッター装置と搬
送装置との概略平面図である。
【図2】 搬送装置と位置調整手段の側面図である。
【図3】 無端軌道の斜視図である。
【図4】 レールの斜視図である。
【図5】 固定防火シャッターの斜視図である。
【図6】 固定防火シャッターの正面図である。
【図7】 固定防火シャッターの分解斜視図である。
【図8】 可動防火シャッターの斜視図である。
【図9】 可動防火シャッターのトンネル枠と可動枠
との組み込み状態を示す正面図である。
【図10】 可動防火シャッターの分解斜視図である。
【図11】 エアー回路図である。
【符号の説明】
10 防火シャッター装置 11 搬送装置
12 防火壁 13 開口部 23 エア回路
31 無端軌道 32 搬送体 50 搬送体用エ
アシリンダー 61 防火シャッター 64 昇降シャッ
ター 65 回転シャッター 67 昇降シャッ
ター用エアシリンダー 68 回転シャッター用エアシリンダー
71 可動枠 72 トンネル枠

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 等間隔に連結された複数の搬送体が循環
    移動する無端軌道を横切って構築された防火壁に形成さ
    れ前記搬送体が通り抜ける開口部に設けられた防火シャ
    ッター装置であって、前記無端軌道より上方で昇降し下
    降したとき前記開口部の一部分を閉じる昇降シャッター
    と、前記無端軌道を間にして互いに接近離間回転し互い
    に接近したとき前記無端軌道を受け入れて前記開口部の
    残りの部分を閉じる一対の回転シャッターとを有するこ
    とを特徴とする、防火シャッター装置。
  2. 【請求項2】 等間隔に連結された複数の搬送体が循環
    移動する無端軌道を横切って構築された防火壁に形成さ
    れ前記搬送体が通り抜ける開口部に固定されたトンネル
    枠と、前記トンネル枠内に組み込まれ前記無端軌道に沿
    って位置調節可能な可動枠と、前記可動枠内に設けられ
    た防火シャッターとを有し、前記防火シャッターは前記
    無端軌道より上方で昇降し下降したとき前記開口部の一
    部分を閉じる昇降シャッターと前記無端軌道を間にして
    互いに接近離間回転し互いに接近したとき前記無端軌道
    を受け入れて前記開口部の残りの部分を閉じる一対の回
    転シャッターとを具えたことを特徴とする、防火シャッ
    ター装置。
  3. 【請求項3】 等間隔に連結された複数の搬送体が循環
    移動する無端軌道を複数箇所で横切って構築された防火
    壁に形成され前記搬送体が通り抜ける各開口部に設けら
    れた複数の防火シャッターを有する防火シャッター装置
    であって、前記複数の防火シャッターの内1つの防火シ
    ャッターは前記開口部に固定的に設けられ、残りの防火
    シャッターは前記開口部に固定されたトンネル枠内に前
    記無端軌道に沿って位置調節可能に組み込まれた可動枠
    内に設けられ、前記各防火シャッターは前記無端軌道よ
    り上方で昇降し下降したとき前記開口部の一部分を閉じ
    る昇降シャッターと前記無端軌道を間にして互いに接近
    離間回転し互いに接近したとき前記無端軌道を受け入れ
    て前記開口部の残りの部分を閉じる一対の回転シャッタ
    ーとを具えたことを特徴とする、防火シャッター装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3の防火シャッター装
    置において、エアが送り込まれたとき前記搬送体を所定
    の停止位置に移動させる搬送体用エアシリンダーと、エ
    アが送り込まれたとき前記昇降シャッターを下降させる
    昇降シャッター用エアシリンダーと、エアが送り込まれ
    たとき前記一対の回転シャッターを互いに接近する方向
    に回転させる回転用エアシリンダーと、停電時に前記各
    エアシリンダーにエアを送るエア回路とを具えたことを
    特徴とする、防火シャッター装置。
JP6122005A 1994-05-12 1994-05-12 搬送装置が通り抜ける防火壁の開口部に設けられた防火シャッター装置 Pending JPH07303711A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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