JPH07302937A - 圧電アクチュエータ及び当該圧電アクチュエータを利用した光走査装置 - Google Patents
圧電アクチュエータ及び当該圧電アクチュエータを利用した光走査装置Info
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- JPH07302937A JPH07302937A JP6120622A JP12062294A JPH07302937A JP H07302937 A JPH07302937 A JP H07302937A JP 6120622 A JP6120622 A JP 6120622A JP 12062294 A JP12062294 A JP 12062294A JP H07302937 A JPH07302937 A JP H07302937A
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Landscapes
- Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 接合強度が強く、しかも縦方向の変位量の大
きな小型の圧電アクチュエータを提供する。 【構成】 樹脂や板バネのような弾性体より接合部材6
を作成する。圧電素子2の主面外周部と歪み変換素子3
の接合部4を重ね合わせるようにして、接合部材6の窪
み6a内に圧電素子2及び歪み変換素子3を挿入し、接
合部材6の弾性力により圧電素子2及び歪み変換素子3
を挟み込んで接合する。 【効果】 小さな接合部4でも簡単にしかも強固に接合
することができ、歪み変換素子3内面と圧電素子2の主
面との間の空洞部7を大きくすることによって縦方向の
変位量を大きくすることができる。
きな小型の圧電アクチュエータを提供する。 【構成】 樹脂や板バネのような弾性体より接合部材6
を作成する。圧電素子2の主面外周部と歪み変換素子3
の接合部4を重ね合わせるようにして、接合部材6の窪
み6a内に圧電素子2及び歪み変換素子3を挿入し、接
合部材6の弾性力により圧電素子2及び歪み変換素子3
を挟み込んで接合する。 【効果】 小さな接合部4でも簡単にしかも強固に接合
することができ、歪み変換素子3内面と圧電素子2の主
面との間の空洞部7を大きくすることによって縦方向の
変位量を大きくすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧電アクチュエータ及び
当該アクチュエータを用いた光走査装置に関する。具体
的にいうと、本発明は、積層型の圧電素子を用い、その
出力変位を変位拡大機構によって拡大して出力させるよ
うにした圧電アクチュエータ及び当該圧電アクチュエー
タを利用した光走査装置に関する。
当該アクチュエータを用いた光走査装置に関する。具体
的にいうと、本発明は、積層型の圧電素子を用い、その
出力変位を変位拡大機構によって拡大して出力させるよ
うにした圧電アクチュエータ及び当該圧電アクチュエー
タを利用した光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発明者らは、歪み変換素子に発生する内
部応力を緩和させ、圧電アクチュエータの縦方向歪み量
をより一層拡大させ、圧電アクチュエータの変位を被駆
動物体に確実に伝達させることを目的として、歪み変換
素子を圧電素子の主面との間に空洞が形成されるような
形状に形成するとともに、歪み変換素子の板厚を均一に
した圧電アクチュエータを提案している。これらは、特
願平5−151282号として出願している。
部応力を緩和させ、圧電アクチュエータの縦方向歪み量
をより一層拡大させ、圧電アクチュエータの変位を被駆
動物体に確実に伝達させることを目的として、歪み変換
素子を圧電素子の主面との間に空洞が形成されるような
形状に形成するとともに、歪み変換素子の板厚を均一に
した圧電アクチュエータを提案している。これらは、特
願平5−151282号として出願している。
【0003】図16(a)(b)はその圧電アクチュエ
ータ51を示す斜視図及び断面図である。この圧電アク
チュエータ51にあっては、厚みがW=1〜5mmの積層
型の圧電素子52の両主面にそれぞれ正四角錘台状をし
た歪み変換素子53を配し、歪み変換素子53の外周部
分に設けられた接合部54を積層型圧電素子52の主面
外周部に接合(例えば、接着)させてある。この歪み変
換素子53は積層型圧電素子52と同一平面形状を持
ち、全体にわたって均一な板厚を有しており、中央部に
は平らな平坦部55が形成され、歪み変換素子53の内
面と積層型圧電素子52の主面との間に正四角錘台状の
空洞部56が形成されている。この平坦部55の一辺の
長さは、歪み変換素子53の一辺の長さの1/10〜1
/5倍としている。
ータ51を示す斜視図及び断面図である。この圧電アク
チュエータ51にあっては、厚みがW=1〜5mmの積層
型の圧電素子52の両主面にそれぞれ正四角錘台状をし
た歪み変換素子53を配し、歪み変換素子53の外周部
分に設けられた接合部54を積層型圧電素子52の主面
外周部に接合(例えば、接着)させてある。この歪み変
換素子53は積層型圧電素子52と同一平面形状を持
ち、全体にわたって均一な板厚を有しており、中央部に
は平らな平坦部55が形成され、歪み変換素子53の内
面と積層型圧電素子52の主面との間に正四角錘台状の
空洞部56が形成されている。この平坦部55の一辺の
長さは、歪み変換素子53の一辺の長さの1/10〜1
/5倍としている。
【0004】しかして、積層型圧電素子52に電圧を印
加すると、積層型圧電素子52が縦方向に伸張すると共
に積層型圧電素子52の横方向の圧縮歪みが歪み変換素
子53によって縦方向変位に変換され、圧電アクチュエ
ータ51からは大きな縦方向変位量が出力される。した
がって、圧電アクチュエータ51における縦方向の変位
量は、いかに効率よく横方向の圧縮歪みを縦方向の変位
に変換するかによって決まり、このためには歪み変換素
子53の内面と積層型圧電素子52の主面との間の空洞
部56を大きくし、又は広くするのが望ましい。
加すると、積層型圧電素子52が縦方向に伸張すると共
に積層型圧電素子52の横方向の圧縮歪みが歪み変換素
子53によって縦方向変位に変換され、圧電アクチュエ
ータ51からは大きな縦方向変位量が出力される。した
がって、圧電アクチュエータ51における縦方向の変位
量は、いかに効率よく横方向の圧縮歪みを縦方向の変位
に変換するかによって決まり、このためには歪み変換素
子53の内面と積層型圧電素子52の主面との間の空洞
部56を大きくし、又は広くするのが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの圧電
アクチュエータ51においては、歪み変換素子53は外
周部に設けられた接合部54において積層型圧電素子5
2に接合されているので、空洞部56を広くしようとす
れば、接合部54を狭くしなければならない。この結
果、接合強度が弱くなり、外部からの衝撃や温度変化に
よって接合部54が圧電素子52から外れるなど圧電ア
クチュエータ51の耐久性が低下し、その信頼性に問題
を生じていた。
アクチュエータ51においては、歪み変換素子53は外
周部に設けられた接合部54において積層型圧電素子5
2に接合されているので、空洞部56を広くしようとす
れば、接合部54を狭くしなければならない。この結
果、接合強度が弱くなり、外部からの衝撃や温度変化に
よって接合部54が圧電素子52から外れるなど圧電ア
クチュエータ51の耐久性が低下し、その信頼性に問題
を生じていた。
【0006】また、接合部54が狭くなれば、接合時の
作業性が悪くなるとともに圧電アクチュエータ51の変
位特性にばらつきが大きくなってしまうという問題点も
あった。
作業性が悪くなるとともに圧電アクチュエータ51の変
位特性にばらつきが大きくなってしまうという問題点も
あった。
【0007】一方、接合強度を強くし接合時の作業性を
良くしようとすれば、空洞部56が小さくなって、縦方
向の変位量を大きくすることができない。したがって、
接合強度を強くし接合時の作業性を維持しつつ、しか
も、縦方向の変位量を大きくしようとすれば、圧電アク
チュエータ51全体が大きくなってしまう。
良くしようとすれば、空洞部56が小さくなって、縦方
向の変位量を大きくすることができない。したがって、
接合強度を強くし接合時の作業性を維持しつつ、しか
も、縦方向の変位量を大きくしようとすれば、圧電アク
チュエータ51全体が大きくなってしまう。
【0008】さらに、歪み変換素子53と圧電素子52
は直接に接合されるため、アルミニウムや銅などの金属
材料から作成される歪み変換素子53とセラミックなど
から作成される圧電素子52との接合方法に制約があ
り、接着による接合しか適切な接合方法はなかった。し
かしながら、金属材料とセラミックとの接着にあって
は、接着強度、温湿度特性、作業性、耐久性、接着面積
などの接着精度といった全ての接着要件を満たす方法は
なく、歪み変換素子53と圧電素子52を直接接着する
方法は使用環境や量産時の歩留り等を考慮すれば、ほと
んど実現性に乏しいものであった。
は直接に接合されるため、アルミニウムや銅などの金属
材料から作成される歪み変換素子53とセラミックなど
から作成される圧電素子52との接合方法に制約があ
り、接着による接合しか適切な接合方法はなかった。し
かしながら、金属材料とセラミックとの接着にあって
は、接着強度、温湿度特性、作業性、耐久性、接着面積
などの接着精度といった全ての接着要件を満たす方法は
なく、歪み変換素子53と圧電素子52を直接接着する
方法は使用環境や量産時の歩留り等を考慮すれば、ほと
んど実現性に乏しいものであった。
【0009】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、接合強度が
強く、しかも縦方向の変位量の大きな小型の圧電アクチ
ュエータを提供することにある。
れたものであり、その目的とするところは、接合強度が
強く、しかも縦方向の変位量の大きな小型の圧電アクチ
ュエータを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電アクチュエ
ータは、圧電素子に当該圧電素子の主面との間に空洞部
が形成されるような形状の歪み変換素子を接合し、前記
歪み変換素子によって前記圧電素子の横歪み成分を縦歪
み成分に変換するようにした圧電アクチュエータにおい
て、前記歪み変換素子と前記圧電素子を接合支持部材に
より接合したことを特徴としている。
ータは、圧電素子に当該圧電素子の主面との間に空洞部
が形成されるような形状の歪み変換素子を接合し、前記
歪み変換素子によって前記圧電素子の横歪み成分を縦歪
み成分に変換するようにした圧電アクチュエータにおい
て、前記歪み変換素子と前記圧電素子を接合支持部材に
より接合したことを特徴としている。
【0011】前記接合支持部材によって、前記歪み変換
素子と前記圧電素子を挟み込むこととしてもよく、前記
接合支持部材を弾性体から作成し、前記弾性体の弾性力
によって前記歪み変換素子と前記圧電素子を挟み込むこ
ととすることができる。例えば、前記弾性体は樹脂や板
バネであるのが好ましい。
素子と前記圧電素子を挟み込むこととしてもよく、前記
接合支持部材を弾性体から作成し、前記弾性体の弾性力
によって前記歪み変換素子と前記圧電素子を挟み込むこ
ととすることができる。例えば、前記弾性体は樹脂や板
バネであるのが好ましい。
【0012】また、前記接合支持部材の圧電素子もしく
は歪み変換素子との接触面又は前記歪み変換素子の前記
接合支持部材との接触面又は前記圧電素子の前記接合支
持部材との接触面を、摩擦係数の高い材質もしくは摩擦
係数の高い表面状態にするのが望ましい。
は歪み変換素子との接触面又は前記歪み変換素子の前記
接合支持部材との接触面又は前記圧電素子の前記接合支
持部材との接触面を、摩擦係数の高い材質もしくは摩擦
係数の高い表面状態にするのが望ましい。
【0013】また、前記接合支持部材を、前記歪み変換
素子及び前記圧電素子と一体成形することもできる。
素子及び前記圧電素子と一体成形することもできる。
【0014】また、前記接合支持部材に歪み変換素子を
固定するための溝及び圧電素子を接合するための接合部
を設け、前記歪み変換素子を当該溝に挿入するとともに
前記圧電素子を当該接合部に接合してもよい。
固定するための溝及び圧電素子を接合するための接合部
を設け、前記歪み変換素子を当該溝に挿入するとともに
前記圧電素子を当該接合部に接合してもよい。
【0015】これらの圧電アクチュエータにあっては、
接合支持部材に切り欠き部を設けることができる。
接合支持部材に切り欠き部を設けることができる。
【0016】また、前記歪み変換素子及び前記圧電素子
は平面矩形状であって、前記接合支持部材を前記歪み変
換素子と前記圧電素子の各隅の接合箇所に設けるのが好
ましく、前記接合支持部材を前記歪み変換素子と前記圧
電素子の接合箇所全周域に設けるのが望ましい。さらに
は、前記接合支持部材を前記空洞部外周に沿うように設
けるのがより好ましい。
は平面矩形状であって、前記接合支持部材を前記歪み変
換素子と前記圧電素子の各隅の接合箇所に設けるのが好
ましく、前記接合支持部材を前記歪み変換素子と前記圧
電素子の接合箇所全周域に設けるのが望ましい。さらに
は、前記接合支持部材を前記空洞部外周に沿うように設
けるのがより好ましい。
【0017】また、前記空洞部の平面形状を円形状とす
るのが好ましい。
るのが好ましい。
【0018】さらに、前記歪み変換素子の板厚を均一に
するのが好ましく、前記歪み変換素子の中心部を平坦に
することとしてもよい。
するのが好ましく、前記歪み変換素子の中心部を平坦に
することとしてもよい。
【0019】また、前記歪み変換素子の前記圧電素子を
接合した面の反対面に被駆動物体を接合するための支持
部材を設けることができる。
接合した面の反対面に被駆動物体を接合するための支持
部材を設けることができる。
【0020】また、前記接合支持部材を装置部に装着す
ることとしてもよい。
ることとしてもよい。
【0021】さらに、前記歪み変換素子を前記圧電素子
の両主面に設けることとしてもよい。
の両主面に設けることとしてもよい。
【0022】本発明の光走査装置は、光を反射する振動
子と、当該振動子に振動を印加するための駆動源とを備
えた光走査装置において、前記駆動源として本発明の圧
電アクチュエータを用いたことを特徴としている。
子と、当該振動子に振動を印加するための駆動源とを備
えた光走査装置において、前記駆動源として本発明の圧
電アクチュエータを用いたことを特徴としている。
【0023】
【作用】本発明の圧電アクチュエータにあっては、歪み
変換素子と圧電素子を接合支持部材によって接合してい
るので、歪み変換素子の接合部を小さくしても簡単にし
かも強固に歪み変換素子と圧電素子を接合することがで
きる。このため、圧電素子の主面と歪み変換素子内面と
の間の空洞部を大きくすることができ、積層型圧電素子
の圧縮歪みを大きな縦方向の変位に変換することができ
る。
変換素子と圧電素子を接合支持部材によって接合してい
るので、歪み変換素子の接合部を小さくしても簡単にし
かも強固に歪み変換素子と圧電素子を接合することがで
きる。このため、圧電素子の主面と歪み変換素子内面と
の間の空洞部を大きくすることができ、積層型圧電素子
の圧縮歪みを大きな縦方向の変位に変換することができ
る。
【0024】たとえば、接合支持部材は歪み変換素子と
圧電素子を挟み込む構造とすることができ、このような
構造にすれば簡単に両者を接合することができる。ま
た、接合支持部材を樹脂や板バネのような弾性体から作
成すれば、弾性体の弾性力を利用して容易に両者を接合
することができる。したがって、圧電素子や歪み変換素
子の材質にこだわらず両者を強固に接合することができ
る。このとき、接合支持部材の圧電素子もしくは歪み変
換素子との接触面、又は前記圧電素子の接合支持部材と
の接触面又は歪み変換素子の接合支持部材との接触面
を、摩擦係数の高い材質もしくは摩擦係数の高い表面状
態にしておくと、接合支持部材は歪み変換素子又は圧電
素子から外れにくくなり、より強固に接合することがで
きる。
圧電素子を挟み込む構造とすることができ、このような
構造にすれば簡単に両者を接合することができる。ま
た、接合支持部材を樹脂や板バネのような弾性体から作
成すれば、弾性体の弾性力を利用して容易に両者を接合
することができる。したがって、圧電素子や歪み変換素
子の材質にこだわらず両者を強固に接合することができ
る。このとき、接合支持部材の圧電素子もしくは歪み変
換素子との接触面、又は前記圧電素子の接合支持部材と
の接触面又は歪み変換素子の接合支持部材との接触面
を、摩擦係数の高い材質もしくは摩擦係数の高い表面状
態にしておくと、接合支持部材は歪み変換素子又は圧電
素子から外れにくくなり、より強固に接合することがで
きる。
【0025】また、歪み変換素子及び圧電素子を接合支
持部材と一体成形すれば、さらに容易にしかも強固に接
合することができる。
持部材と一体成形すれば、さらに容易にしかも強固に接
合することができる。
【0026】また、接合支持部材に歪み変換素子を固定
するための溝と圧電素子を接着するための接合部を設
け、歪み変換素子を当該溝に挿入するとともに圧電素子
を接合部に接着することによっても歪み変換素子と圧電
素子を簡単に接合することができる。このとき圧電素子
と接合支持部材との接着面積を大きくすることができる
ので、接合強度を高めることができる。また、歪み変換
素子と圧電素子主面との間の空洞部を大きくすることが
でき、より大きな縦方向の変位量を得ることができる。
するための溝と圧電素子を接着するための接合部を設
け、歪み変換素子を当該溝に挿入するとともに圧電素子
を接合部に接着することによっても歪み変換素子と圧電
素子を簡単に接合することができる。このとき圧電素子
と接合支持部材との接着面積を大きくすることができる
ので、接合強度を高めることができる。また、歪み変換
素子と圧電素子主面との間の空洞部を大きくすることが
でき、より大きな縦方向の変位量を得ることができる。
【0027】これらの接合支持部材に切り欠き部を設け
ておくと、圧電素子の電極との電気的接続を容易にする
ことができる。
ておくと、圧電素子の電極との電気的接続を容易にする
ことができる。
【0028】また、接合支持部材を平面矩形状に形成さ
れた圧電素子及び歪み変換素子の各隅の接合箇所に設け
ることによって、圧電素子と歪み変換素子を圧電素子外
周部において均等に接合することができ、さらに接合箇
所の全周域に設けることによってより強固に接合するこ
とができる。このとき、空洞部の外周に沿うように設け
ることにより、歪み変換素子と圧電素子との接合面積を
最も大きくして、さらにより強固に接合することができ
る。
れた圧電素子及び歪み変換素子の各隅の接合箇所に設け
ることによって、圧電素子と歪み変換素子を圧電素子外
周部において均等に接合することができ、さらに接合箇
所の全周域に設けることによってより強固に接合するこ
とができる。このとき、空洞部の外周に沿うように設け
ることにより、歪み変換素子と圧電素子との接合面積を
最も大きくして、さらにより強固に接合することができ
る。
【0029】また、空洞部の平面形状を円形とすること
によって、圧電素子の横歪みに対して歪み変換素子に発
生する内部応力を分散することができ、繰り返しの使用
によっても歪み変換素子は破損されにくく、圧電アクチ
ュエータの耐久性をよくすることができる。
によって、圧電素子の横歪みに対して歪み変換素子に発
生する内部応力を分散することができ、繰り返しの使用
によっても歪み変換素子は破損されにくく、圧電アクチ
ュエータの耐久性をよくすることができる。
【0030】これらの圧電アクチュエータの歪み変換素
子に切り欠き部を設けると、圧電素子の横歪みに対して
歪み変換素子に発生する内部応力を逃がすことができる
ので、歪み変換素子の縦方向変位量を大きくすることが
できる。
子に切り欠き部を設けると、圧電素子の横歪みに対して
歪み変換素子に発生する内部応力を逃がすことができる
ので、歪み変換素子の縦方向変位量を大きくすることが
できる。
【0031】また、板厚を均一にすることによって、圧
電素子の横歪みに対して歪み変換素子で発生する内部応
力を小さくでき、圧電アクチュエータの変位量を大きく
することができる。また、歪み変換素子をプレス等の簡
単な加工方法によって作成することができるので、加工
コストを低減することができる。
電素子の横歪みに対して歪み変換素子で発生する内部応
力を小さくでき、圧電アクチュエータの変位量を大きく
することができる。また、歪み変換素子をプレス等の簡
単な加工方法によって作成することができるので、加工
コストを低減することができる。
【0032】また、歪み変換素子の中心部を平坦にし、
この中心部に被駆動物体を接合させるようにすることに
より、被駆動物体を歪み変換素子の中心部に確実に位置
決めして接合することができ、しかも、被駆動物体を安
定に歪み変換素子に接合させることができる。
この中心部に被駆動物体を接合させるようにすることに
より、被駆動物体を歪み変換素子の中心部に確実に位置
決めして接合することができ、しかも、被駆動物体を安
定に歪み変換素子に接合させることができる。
【0033】また、歪み変換素子の前記圧電素子を接合
した面の反対面に被駆動物体を接合するための支持部材
を設けてやれば、広い接合面積で被駆動物体を接合で
き、しかも強固に接合することができる。
した面の反対面に被駆動物体を接合するための支持部材
を設けてやれば、広い接合面積で被駆動物体を接合で
き、しかも強固に接合することができる。
【0034】また、接合支持部材を装着部に装着すれ
ば、駆動装置等の装着部に簡単に装着することができ、
装置部に装着するための部品が不要となり、装着コスト
を低くすることができる。
ば、駆動装置等の装着部に簡単に装着することができ、
装置部に装着するための部品が不要となり、装着コスト
を低くすることができる。
【0035】また、歪み変換素子を圧電素子の両主面に
接合すれば、縦方向の変位量をほぼ2倍にすることがで
きる。
接合すれば、縦方向の変位量をほぼ2倍にすることがで
きる。
【0036】
【実施例】図1に本発明の一実施例である圧電アクチュ
エータ1を示す。図1(a)は圧電アクチュエータ1の
斜視図、図1(b)はその平面図、図1(c)は図1
(b)におけるA−A´線断面図である。圧電アクチュ
エータ1は、図16に示すような積層型の圧電素子2の
主面に、例えば図2に示すように正四角錐台状に膨らみ
を持たせた歪み変換素子3を配し、歪み変換素子3の外
周部分及び四隅に設けられた接合部4を積層型圧電素子
2の主面外周部及び主面四隅に重ね合わせ、圧電素子2
及び歪み変換素子3の四隅を接合支持部材6で挟み込む
ことにより、圧電素子2及び歪み変換素子3を接合させ
てある。この歪み変換素子3は積層型圧電素子2と同一
平面形状を持ち、全体にわたって均一な板厚を有してお
り、中央部には平らな平坦部5が形成され、歪み変換素
子3の内面と積層型圧電素子2の主面との間に正四角錘
台状の空洞部7が形成されるようになっている。また、
接合支持部材6は例えば図3に示すような形状をしてお
り窪み6aが形成されている。接合支持部材6は樹脂や
板バネのような弾性体から作成されていて、窪み6a内
に圧電素子2及び歪み変換素子3の四隅を挿入して、弾
性体の弾性力により圧電素子2及び歪み変換素子3を強
固に挟み込むことができる。
エータ1を示す。図1(a)は圧電アクチュエータ1の
斜視図、図1(b)はその平面図、図1(c)は図1
(b)におけるA−A´線断面図である。圧電アクチュ
エータ1は、図16に示すような積層型の圧電素子2の
主面に、例えば図2に示すように正四角錐台状に膨らみ
を持たせた歪み変換素子3を配し、歪み変換素子3の外
周部分及び四隅に設けられた接合部4を積層型圧電素子
2の主面外周部及び主面四隅に重ね合わせ、圧電素子2
及び歪み変換素子3の四隅を接合支持部材6で挟み込む
ことにより、圧電素子2及び歪み変換素子3を接合させ
てある。この歪み変換素子3は積層型圧電素子2と同一
平面形状を持ち、全体にわたって均一な板厚を有してお
り、中央部には平らな平坦部5が形成され、歪み変換素
子3の内面と積層型圧電素子2の主面との間に正四角錘
台状の空洞部7が形成されるようになっている。また、
接合支持部材6は例えば図3に示すような形状をしてお
り窪み6aが形成されている。接合支持部材6は樹脂や
板バネのような弾性体から作成されていて、窪み6a内
に圧電素子2及び歪み変換素子3の四隅を挿入して、弾
性体の弾性力により圧電素子2及び歪み変換素子3を強
固に挟み込むことができる。
【0037】また、接合支持部材6の側部に図1に示す
ように切り欠き8を設けた場合には、この切り欠き8に
よって形成された電極取出し口9から、圧電素子2に駆
動電圧を印加するための電極10にリード線などを簡単
に接続することができる。
ように切り欠き8を設けた場合には、この切り欠き8に
よって形成された電極取出し口9から、圧電素子2に駆
動電圧を印加するための電極10にリード線などを簡単
に接続することができる。
【0038】このように接合支持部材6を用いることに
よって、簡単な作業により圧電素子2と歪み変換素子3
との接合を行なうことができ、作業性の向上を図ること
ができる。このため、歪み変換素子3の接合部4を小さ
くして空洞部7を大きく形成することが容易にでき、圧
電アクチュエータ1の縦方向の変位量を大きくすること
が可能になる。また、接合支持部材6の大きさ、特に窪
み6aの大きさによって接合面積が定まるので、圧電素
子2と歪み変換素子3とを直接接合する場合に比べ接合
面積が一定し、接合精度を向上させることもできる。こ
のとき、圧電素子2と接合支持部材6との間や歪み変換
素子3と接合支持部材6との間を接着剤などによって接
着させることにすれば、より接合強度を高めることがで
きる。したがって、落下など外部からの衝撃や圧電アク
チュエータ1の駆動による振動あるいは温湿度の変化に
対しても歪み変換素子3は圧電素子2から容易に外れ
ず、圧電アクチュエータ1の耐久性が向上し、信頼性の
高い圧電アクチュエータ1を提供することができる。も
ちろん、圧電素子2と歪み変換素子3とを接着すること
としてもよい。
よって、簡単な作業により圧電素子2と歪み変換素子3
との接合を行なうことができ、作業性の向上を図ること
ができる。このため、歪み変換素子3の接合部4を小さ
くして空洞部7を大きく形成することが容易にでき、圧
電アクチュエータ1の縦方向の変位量を大きくすること
が可能になる。また、接合支持部材6の大きさ、特に窪
み6aの大きさによって接合面積が定まるので、圧電素
子2と歪み変換素子3とを直接接合する場合に比べ接合
面積が一定し、接合精度を向上させることもできる。こ
のとき、圧電素子2と接合支持部材6との間や歪み変換
素子3と接合支持部材6との間を接着剤などによって接
着させることにすれば、より接合強度を高めることがで
きる。したがって、落下など外部からの衝撃や圧電アク
チュエータ1の駆動による振動あるいは温湿度の変化に
対しても歪み変換素子3は圧電素子2から容易に外れ
ず、圧電アクチュエータ1の耐久性が向上し、信頼性の
高い圧電アクチュエータ1を提供することができる。も
ちろん、圧電素子2と歪み変換素子3とを接着すること
としてもよい。
【0039】図4(a)(b)に示すものはそれぞれ、
本発明の別な実施例である圧電アクチュエータ1の歪み
変換素子3を示す平面図及び側面図である。歪み変換素
子3の接合部4上面には突起状の爪11が4つの接合部
4にそれぞれ形成されている。さらに、接合部4下面の
圧電素子2との接合面にも突起状の爪12が4つの接合
部4にそれぞれ形成されている。この圧電アクチュエー
タ1にあっては接合部4上面に形成された爪11が接合
支持部材6の窪み6a内面に食い込み、歪み変換素子3
と接合支持部材6との間の摩擦係数が大きくなる。した
がって、容易に接合支持部材6が外れにくくなりさらに
信頼性の高い圧電アクチュエータ1を作成することがで
きる。また、接合部4の接合面に形成された爪12が、
圧電素子2の主面に食い込み歪み変換素子3と接合支持
部材6との間の摩擦係数が大きくなる。したがって、容
易に接合支持部材6が圧電素子2から外れにくくなると
ともに、圧電素子2の圧縮歪みを確実に歪み変換素子3
に伝えられるので、歪み変換素子3の変換効率を向上さ
せることができる。
本発明の別な実施例である圧電アクチュエータ1の歪み
変換素子3を示す平面図及び側面図である。歪み変換素
子3の接合部4上面には突起状の爪11が4つの接合部
4にそれぞれ形成されている。さらに、接合部4下面の
圧電素子2との接合面にも突起状の爪12が4つの接合
部4にそれぞれ形成されている。この圧電アクチュエー
タ1にあっては接合部4上面に形成された爪11が接合
支持部材6の窪み6a内面に食い込み、歪み変換素子3
と接合支持部材6との間の摩擦係数が大きくなる。した
がって、容易に接合支持部材6が外れにくくなりさらに
信頼性の高い圧電アクチュエータ1を作成することがで
きる。また、接合部4の接合面に形成された爪12が、
圧電素子2の主面に食い込み歪み変換素子3と接合支持
部材6との間の摩擦係数が大きくなる。したがって、容
易に接合支持部材6が圧電素子2から外れにくくなると
ともに、圧電素子2の圧縮歪みを確実に歪み変換素子3
に伝えられるので、歪み変換素子3の変換効率を向上さ
せることができる。
【0040】また、図5に示すように歪み変換素子3の
接合部4に穴13を多数設け、接合部4の上面及び接合
面の摩擦係数が大きくなるようにしてある。このように
穴13などを設け、接合支持部材6と歪み変換素子3と
の間の摩擦係数や接合支持部材6と圧電素子2との摩擦
係数を大きくするようにしてもよい。さらに、接合部4
の上面や下面に摩擦係数の大きな材質のものを張り合わ
せたり、摩擦係数が大きくなるように表面加工を施すこ
とにしてもよい。また、歪み変換素子3に限らず、接合
支持部材6の窪み6a内面を表面加工して、摩擦係数を
大きくしておくとよい。
接合部4に穴13を多数設け、接合部4の上面及び接合
面の摩擦係数が大きくなるようにしてある。このように
穴13などを設け、接合支持部材6と歪み変換素子3と
の間の摩擦係数や接合支持部材6と圧電素子2との摩擦
係数を大きくするようにしてもよい。さらに、接合部4
の上面や下面に摩擦係数の大きな材質のものを張り合わ
せたり、摩擦係数が大きくなるように表面加工を施すこ
とにしてもよい。また、歪み変換素子3に限らず、接合
支持部材6の窪み6a内面を表面加工して、摩擦係数を
大きくしておくとよい。
【0041】図6に示すものは本発明のさらに別な実施
例である圧電アクチュエータ1の接合支持部材6の斜視
図であって、クリップ形状をしている。このクリップ形
状をした接合支持部材6も樹脂や板ばねのような弾性力
を有する弾性体から形成されており、接合支持部材6に
よって圧電素子2及び歪み変換素子3を挟み込むことに
より両者を接合することができる。もちろん、接合支持
部材6と圧電素子2との間や接合支持部材6と歪み変換
素子3との間を接着することとしてもよく、それぞれの
間の摩擦係数が大きくなるように接合支持部材6に表面
加工等を施してもよい。
例である圧電アクチュエータ1の接合支持部材6の斜視
図であって、クリップ形状をしている。このクリップ形
状をした接合支持部材6も樹脂や板ばねのような弾性力
を有する弾性体から形成されており、接合支持部材6に
よって圧電素子2及び歪み変換素子3を挟み込むことに
より両者を接合することができる。もちろん、接合支持
部材6と圧電素子2との間や接合支持部材6と歪み変換
素子3との間を接着することとしてもよく、それぞれの
間の摩擦係数が大きくなるように接合支持部材6に表面
加工等を施してもよい。
【0042】図7に示すものは本発明のさらに別な実施
例である圧電アクチュエータ1を示す斜視図であって、
圧電アクチュエータ1は2つの樹脂性の接合支持部材6
によって圧電素子2と歪み変換素子3とが接合されてお
り、2つの接合支持部材6は圧電素子2及び歪み変換素
子3と一体成形されている。
例である圧電アクチュエータ1を示す斜視図であって、
圧電アクチュエータ1は2つの樹脂性の接合支持部材6
によって圧電素子2と歪み変換素子3とが接合されてお
り、2つの接合支持部材6は圧電素子2及び歪み変換素
子3と一体成形されている。
【0043】また、図8に示す圧電アクチュエータ1に
示すように、圧電素子2及び歪み変換素子3を囲むよう
に接合支持部材6を一体成形し、接合支持部材6の側面
に切り欠き8を設けてもよい。このように、接合支持部
材6と圧電素子2及び歪み変換素子3とを一体成形する
ことにより、簡単に圧電アクチュエータ1を作成するこ
とができる。
示すように、圧電素子2及び歪み変換素子3を囲むよう
に接合支持部材6を一体成形し、接合支持部材6の側面
に切り欠き8を設けてもよい。このように、接合支持部
材6と圧電素子2及び歪み変換素子3とを一体成形する
ことにより、簡単に圧電アクチュエータ1を作成するこ
とができる。
【0044】図9(a)に示すものは本発明のさらに別
な実施例である圧電アクチュエータ1を示す斜視図であ
って、図9(b)に示すような接合支持部材6と図9
(c)に示すような歪み変換素子3そして圧電素子2と
から構成されている。歪み変換素子3は圧電素子2と同
一平面形状をしており、全体にわたって均一な板厚を有
しており、歪み変換素子3の中央部には歪み変換素子3
の全長にわたって平らな平坦部5が形成されている。接
合支持部材6は、圧電素子2とほぼ同じ長さの直方体状
をしており、その内側面には圧電素子2を接合するため
の素子接合部14と歪み変換素子3の端部を挿入できる
溝15が形成されている。この溝15に歪み変換素子3
の端部を挿入し、一対の接合支持部材6によって歪み変
換素子3と圧電素子2とを挟み込むようにして圧電アク
チュエータ1が形成されており、歪み変換素子3の内面
と圧電素子2の主面との間には大きな空洞部7が形成さ
れている。また、圧電素子2と素子接合部14とは接着
剤等によって接合されている。さらに歪み変換素子3と
接合支持部材6とを接着剤によって接着することにして
もよい。
な実施例である圧電アクチュエータ1を示す斜視図であ
って、図9(b)に示すような接合支持部材6と図9
(c)に示すような歪み変換素子3そして圧電素子2と
から構成されている。歪み変換素子3は圧電素子2と同
一平面形状をしており、全体にわたって均一な板厚を有
しており、歪み変換素子3の中央部には歪み変換素子3
の全長にわたって平らな平坦部5が形成されている。接
合支持部材6は、圧電素子2とほぼ同じ長さの直方体状
をしており、その内側面には圧電素子2を接合するため
の素子接合部14と歪み変換素子3の端部を挿入できる
溝15が形成されている。この溝15に歪み変換素子3
の端部を挿入し、一対の接合支持部材6によって歪み変
換素子3と圧電素子2とを挟み込むようにして圧電アク
チュエータ1が形成されており、歪み変換素子3の内面
と圧電素子2の主面との間には大きな空洞部7が形成さ
れている。また、圧電素子2と素子接合部14とは接着
剤等によって接合されている。さらに歪み変換素子3と
接合支持部材6とを接着剤によって接着することにして
もよい。
【0045】このように接合支持部材6によって圧電素
子2と歪み変換素子3とを接合することにより、歪み変
換素子3の内面と圧電素子2との間に大きな空洞部7を
形成することができるので、圧電アクチュエータ1の縦
方向の変位量を大きくすることができる。また、圧電素
子2と接合支持部材6とは圧電素子2の側面全面で接合
するので、接合面積が大きく、接合強度も大きくなると
ともに歪み変換素子3により確実に圧電素子2の圧縮歪
みを縦方向の変位に変えることができる。
子2と歪み変換素子3とを接合することにより、歪み変
換素子3の内面と圧電素子2との間に大きな空洞部7を
形成することができるので、圧電アクチュエータ1の縦
方向の変位量を大きくすることができる。また、圧電素
子2と接合支持部材6とは圧電素子2の側面全面で接合
するので、接合面積が大きく、接合強度も大きくなると
ともに歪み変換素子3により確実に圧電素子2の圧縮歪
みを縦方向の変位に変えることができる。
【0046】さらに図10に示すものは本発明のさらに
別な実施例である圧電アクチュエータ1の分解斜視図で
あって、1つの接合支持部材6によって圧電素子2と歪
み変換素子3とが接合されている。このような1つの接
合支持部材6を用いることによって、圧電素子2底面及
び側面を接合支持部材6に接着することができ、確実に
圧電素子2を接合支持部材6に接合して圧電アクチュエ
ータ1の信頼性を向上させることができる。また、部品
点数の削減をすることもできるので、作業性の向上や製
造コストの削減を図ることも可能になる。
別な実施例である圧電アクチュエータ1の分解斜視図で
あって、1つの接合支持部材6によって圧電素子2と歪
み変換素子3とが接合されている。このような1つの接
合支持部材6を用いることによって、圧電素子2底面及
び側面を接合支持部材6に接着することができ、確実に
圧電素子2を接合支持部材6に接合して圧電アクチュエ
ータ1の信頼性を向上させることができる。また、部品
点数の削減をすることもできるので、作業性の向上や製
造コストの削減を図ることも可能になる。
【0047】また、図11に示すものは本発明のさらに
別な実施例である圧電アクチュエータ1である。図11
(a)はその圧電アクチュエータ1の歪み変換素子3を
示す斜視図、図11(b)はその圧電アクチュエータ1
を示す平面図であって、歪み変換素子3の接合部4近傍
には半円状の切欠部16を設けてある。このため接合部
4が自由に変形できるようになり、圧電素子2の圧縮歪
みに対する接合部4の内部応力を吸収でき、歪み変換素
子3の側面及び中心部への影響を除去できる。また、接
合支持部材6は歪み変換素子3の空洞部7外周7aに沿
うようにして設けてあるので、接合強度を大きくするこ
とができる。したがって、この圧電アクチュエータ1に
あっては、圧電素子1の圧縮歪みを縦方向変位に効率良
く変換し、一層大きな縦方向変位量を出力することがで
きる。
別な実施例である圧電アクチュエータ1である。図11
(a)はその圧電アクチュエータ1の歪み変換素子3を
示す斜視図、図11(b)はその圧電アクチュエータ1
を示す平面図であって、歪み変換素子3の接合部4近傍
には半円状の切欠部16を設けてある。このため接合部
4が自由に変形できるようになり、圧電素子2の圧縮歪
みに対する接合部4の内部応力を吸収でき、歪み変換素
子3の側面及び中心部への影響を除去できる。また、接
合支持部材6は歪み変換素子3の空洞部7外周7aに沿
うようにして設けてあるので、接合強度を大きくするこ
とができる。したがって、この圧電アクチュエータ1に
あっては、圧電素子1の圧縮歪みを縦方向変位に効率良
く変換し、一層大きな縦方向変位量を出力することがで
きる。
【0048】また、図12(a)(b)に示すように歪
み変換素子3の空洞部7の平面形状を円形状に形成する
ことによって、歪み変換素子3に加わる応力を均一に分
散させることができる。このため、圧電アクチュエータ
1を繰り返し使用することによっても歪み変換素子3が
破損されず、圧電アクチュエータ1の寿命を延ばすこと
ができる。
み変換素子3の空洞部7の平面形状を円形状に形成する
ことによって、歪み変換素子3に加わる応力を均一に分
散させることができる。このため、圧電アクチュエータ
1を繰り返し使用することによっても歪み変換素子3が
破損されず、圧電アクチュエータ1の寿命を延ばすこと
ができる。
【0049】さらに本発明の別な実施例である圧電アク
チュエータ1の断面図を図13に示す。この圧電アクチ
ュエータ1の平坦部5には被駆動物体18を接合するた
めの支持部材17を接着等によって接合させてある。上
記各実施例のような圧電アクチュエータ1にあっては、
歪み変換素子3の平坦部5は非常に小さく、そのままで
は被駆動物体18を圧電アクチュエータ1に接合するこ
とは非常に困難であった。しかし、このように支持部材
17を予め製造時に取り付けておくことによって、大き
な接合面積で被駆動物体18を容易にしかも安定に接合
することができる。また、接合支持部材6に被装着部1
9を設け、例えばこの被装着部19は接合支持部材6の
下面を平坦に形成することでもよく、被装着部19を例
えばマニュピレータや光走査装置などのような駆動装置
のアクチュエータ装着台20に装着することとしてもよ
い。このため被駆動物体18の接合面積やアクチュエー
タ装着台20への装着面積を大きくすることができ、簡
単にしかも強固に装着することができる。したがって、
圧電アクチュエータ1から被駆動物体18が容易に外れ
たり、圧電アクチュエータ1自身がアクチュエータ装着
台20から容易に外れたりすることがなく、駆動装置の
信頼性を高めることができる。
チュエータ1の断面図を図13に示す。この圧電アクチ
ュエータ1の平坦部5には被駆動物体18を接合するた
めの支持部材17を接着等によって接合させてある。上
記各実施例のような圧電アクチュエータ1にあっては、
歪み変換素子3の平坦部5は非常に小さく、そのままで
は被駆動物体18を圧電アクチュエータ1に接合するこ
とは非常に困難であった。しかし、このように支持部材
17を予め製造時に取り付けておくことによって、大き
な接合面積で被駆動物体18を容易にしかも安定に接合
することができる。また、接合支持部材6に被装着部1
9を設け、例えばこの被装着部19は接合支持部材6の
下面を平坦に形成することでもよく、被装着部19を例
えばマニュピレータや光走査装置などのような駆動装置
のアクチュエータ装着台20に装着することとしてもよ
い。このため被駆動物体18の接合面積やアクチュエー
タ装着台20への装着面積を大きくすることができ、簡
単にしかも強固に装着することができる。したがって、
圧電アクチュエータ1から被駆動物体18が容易に外れ
たり、圧電アクチュエータ1自身がアクチュエータ装着
台20から容易に外れたりすることがなく、駆動装置の
信頼性を高めることができる。
【0050】図14に示すものはさらに別な実施例であ
る圧電アクチュエータ1を示す断面図であって、圧電素
子2の両主面に歪み変換素子3が接合支持部材6によっ
て接合され、それぞれの平坦部5には支持部材17が接
合されている。このため、2つの歪み変換素子3によっ
てほぼ2倍の変位量にすることができる。また、下側の
平坦部5にも支持部材17が接合されているので、装着
面積を大きくすることができ、アクチュエータ装着台2
0に容易に装着可能となるとともに装着強度を高めるこ
とができる。
る圧電アクチュエータ1を示す断面図であって、圧電素
子2の両主面に歪み変換素子3が接合支持部材6によっ
て接合され、それぞれの平坦部5には支持部材17が接
合されている。このため、2つの歪み変換素子3によっ
てほぼ2倍の変位量にすることができる。また、下側の
平坦部5にも支持部材17が接合されているので、装着
面積を大きくすることができ、アクチュエータ装着台2
0に容易に装着可能となるとともに装着強度を高めるこ
とができる。
【0051】また本発明の圧電アクチュエータにあって
は、図示された接合支持部材や歪み変換素子の形状等に
限られるのはいうまでもなく、さまざまな実施例が考え
られる。
は、図示された接合支持部材や歪み変換素子の形状等に
限られるのはいうまでもなく、さまざまな実施例が考え
られる。
【0052】上記圧電アクチュエータ1は種々の機器の
駆動源として用いることができる。例えば、図15に示
すものは光走査装置21に用いた場合を示している。こ
の光走査装置21は、プレート状をした振動子22と本
発明による圧電アクチュエータ1とから構成されてい
る。振動子22は、光ビームを反射させる可動部23と
振動入力部24とを細長状の弾性変形部25によって結
合したものであって、圧電アクチュエータ1は支持部材
17を介して振動入力部24に接合され、可動部23に
はミラー部26が設けられている。弾性変形部25は、
少なくとも曲げ変形モードの弾性共振振動モードを有
し、圧電アクチュエータ1を曲げ変形モードの共振周波
数で振動させると、弾性変形部25が共振振動し、可動
部23が回動する。したがって、可動部23に設けられ
たミラー部26で反射された光ビームを走査することが
できる。このような光走査装置21に本発明の圧電アク
チュエータ1を用いれば、光走査装置21の駆動部を小
型化できるとともに、外部からの衝撃や温度変化などに
対する耐久性を向上させることができる。
駆動源として用いることができる。例えば、図15に示
すものは光走査装置21に用いた場合を示している。こ
の光走査装置21は、プレート状をした振動子22と本
発明による圧電アクチュエータ1とから構成されてい
る。振動子22は、光ビームを反射させる可動部23と
振動入力部24とを細長状の弾性変形部25によって結
合したものであって、圧電アクチュエータ1は支持部材
17を介して振動入力部24に接合され、可動部23に
はミラー部26が設けられている。弾性変形部25は、
少なくとも曲げ変形モードの弾性共振振動モードを有
し、圧電アクチュエータ1を曲げ変形モードの共振周波
数で振動させると、弾性変形部25が共振振動し、可動
部23が回動する。したがって、可動部23に設けられ
たミラー部26で反射された光ビームを走査することが
できる。このような光走査装置21に本発明の圧電アク
チュエータ1を用いれば、光走査装置21の駆動部を小
型化できるとともに、外部からの衝撃や温度変化などに
対する耐久性を向上させることができる。
【0053】
【発明の効果】本発明の圧電アクチュエータによれば、
接合支持部材により歪み変換素子と圧電素子を接合して
いるので、歪み変換素子の接合部の面積が小さくなって
も、簡単にしかも強固に接合することができる。したが
って、空洞部の面積を大きくすることができ、圧電アク
チュエータの縦方向の変位量を大きくすることができる
接合支持部材により歪み変換素子と圧電素子を接合して
いるので、歪み変換素子の接合部の面積が小さくなって
も、簡単にしかも強固に接合することができる。したが
って、空洞部の面積を大きくすることができ、圧電アク
チュエータの縦方向の変位量を大きくすることができる
【0054】たとえば、接合支持部材を歪み変換素子と
圧電素子を挟み込む構造とすれば、簡単に両者を接合す
ることができる。また、接合支持部材を樹脂や板バネの
ような弾性体から作成すれば、弾性体の弾性力を利用し
て容易に両者を接合することができる。このとき、接合
支持部材の圧電素子もしくは歪み変換素子との接触面、
又は前記圧電素子の接合支持部材との接触面又は歪み変
換素子の接合支持部材との接触面を、摩擦係数の高い材
質もしくは摩擦係数の高い表面状態にしておくと、接合
支持部材が歪み変換素子又は圧電素子から外れにくくな
り、より強固に接合することができる。さらに、圧電素
子及び歪み変換素子を接合支持部材と一体成形すれば、
より強固に、しかも簡単に接合することができる。
圧電素子を挟み込む構造とすれば、簡単に両者を接合す
ることができる。また、接合支持部材を樹脂や板バネの
ような弾性体から作成すれば、弾性体の弾性力を利用し
て容易に両者を接合することができる。このとき、接合
支持部材の圧電素子もしくは歪み変換素子との接触面、
又は前記圧電素子の接合支持部材との接触面又は歪み変
換素子の接合支持部材との接触面を、摩擦係数の高い材
質もしくは摩擦係数の高い表面状態にしておくと、接合
支持部材が歪み変換素子又は圧電素子から外れにくくな
り、より強固に接合することができる。さらに、圧電素
子及び歪み変換素子を接合支持部材と一体成形すれば、
より強固に、しかも簡単に接合することができる。
【0055】また、接合支持部材に歪み変換素子を固定
するための溝と圧電素子を接合するための接合部を設
け、歪み変換素子を当該溝に挿入するとともに圧電素子
を接合部に接着することによっても歪み変換素子と圧電
素子を簡単に接合することができる。このとき圧電素子
と接合支持部材との接着面積を大きくすることができる
ので、接合強度をより高めることができる。また、歪み
変換素子と圧電素子主面との間の空洞部を大きくするこ
とができ、より大きな縦方向の変位量を得ることができ
る。
するための溝と圧電素子を接合するための接合部を設
け、歪み変換素子を当該溝に挿入するとともに圧電素子
を接合部に接着することによっても歪み変換素子と圧電
素子を簡単に接合することができる。このとき圧電素子
と接合支持部材との接着面積を大きくすることができる
ので、接合強度をより高めることができる。また、歪み
変換素子と圧電素子主面との間の空洞部を大きくするこ
とができ、より大きな縦方向の変位量を得ることができ
る。
【0056】これらの接合支持部材に切り欠き部を設け
ておくと、圧電素子の電極との電気的接続を容易にする
ことができる。
ておくと、圧電素子の電極との電気的接続を容易にする
ことができる。
【0057】また、接合支持部材を平面矩形状に形成さ
れた圧電素子及び歪み変換素子の各隅の接合箇所に設け
ることによって、圧電素子と歪み変換素子を均等に接合
することができ、さらに接合箇所の全周域に設けること
によってより強固に接合することができる。このとき、
空洞部の外周に沿うように設けることにより、歪み変換
素子と圧電素子の接合面積を広くして、さらにより強固
に接合することができる。
れた圧電素子及び歪み変換素子の各隅の接合箇所に設け
ることによって、圧電素子と歪み変換素子を均等に接合
することができ、さらに接合箇所の全周域に設けること
によってより強固に接合することができる。このとき、
空洞部の外周に沿うように設けることにより、歪み変換
素子と圧電素子の接合面積を広くして、さらにより強固
に接合することができる。
【0058】また、空洞部の平面形状を円形とすること
によって、圧電素子の横歪みに対して歪み変換素子に発
生する内部応力を分散することができ、圧電アクチュエ
ータの耐久性の向上を図ることができる。
によって、圧電素子の横歪みに対して歪み変換素子に発
生する内部応力を分散することができ、圧電アクチュエ
ータの耐久性の向上を図ることができる。
【0059】これらの圧電アクチュエータの歪み変換素
子に切り欠き部を設けると、圧電素子の横歪みに対して
歪み変換素子に発生する内部応力を逃がすことができる
ので、歪み変換素子の縦方向変位量を大きくすることが
できる。
子に切り欠き部を設けると、圧電素子の横歪みに対して
歪み変換素子に発生する内部応力を逃がすことができる
ので、歪み変換素子の縦方向変位量を大きくすることが
できる。
【0060】また、板厚を均一にすることによって、圧
電素子の横歪みに対して歪み変換素子で発生する内部応
力を小さくでき、圧電アクチュエータの変位量を大きく
することができる。また、歪み変換素子をプレス等の簡
単な加工方法によって作成することができるので、加工
コストを低減することができる。
電素子の横歪みに対して歪み変換素子で発生する内部応
力を小さくでき、圧電アクチュエータの変位量を大きく
することができる。また、歪み変換素子をプレス等の簡
単な加工方法によって作成することができるので、加工
コストを低減することができる。
【0061】また、歪み変換素子の中心部を平坦にし、
この中心部に被駆動物体を接合させるようにすることに
より、被駆動物体を歪み変換素子の中心部に確実に位置
決めして接合することができ、しかも、被駆動物体を安
定に歪み変換素子に接合させることができる。
この中心部に被駆動物体を接合させるようにすることに
より、被駆動物体を歪み変換素子の中心部に確実に位置
決めして接合することができ、しかも、被駆動物体を安
定に歪み変換素子に接合させることができる。
【0062】また、歪み変換素子の前記圧電素子を接合
した面の反対面に被駆動物体を接合するための支持部材
を設けてやれば、広い接合面積で被駆動物体を接合で
き、しかも強固に接合することができる。
した面の反対面に被駆動物体を接合するための支持部材
を設けてやれば、広い接合面積で被駆動物体を接合で
き、しかも強固に接合することができる。
【0063】また、接合支持部材を装着部に装着すれ
ば、駆動装置の装着部などに簡単に装着することがで
き、装着部に装着するための部品の削減を図り、装着コ
ストを低くすることができる。
ば、駆動装置の装着部などに簡単に装着することがで
き、装着部に装着するための部品の削減を図り、装着コ
ストを低くすることができる。
【0064】また、歪み変換素子を圧電素子の両主面に
接合すれば、縦方向の変位量をほぼ2倍にすることがで
きる。
接合すれば、縦方向の変位量をほぼ2倍にすることがで
きる。
【図1】(a)は本発明の一実施例である圧電アクチュ
エータを示す斜視図、(b)はその平面図、(c)は図
1(b)のA−A´線断面図である。
エータを示す斜視図、(b)はその平面図、(c)は図
1(b)のA−A´線断面図である。
【図2】同上の圧電アクチュエータの歪み変換素子を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図3】同上の圧電アクチュエータの接合支持部材を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図4】(a)(b)はそれぞれ、本発明の別な実施例
である圧電アクチュエータの歪み変換素子を示す平面図
及び側面図である。
である圧電アクチュエータの歪み変換素子を示す平面図
及び側面図である。
【図5】本発明のさらに別な実施例である圧電アクチュ
エータの歪み変換素子を示す平面図である。
エータの歪み変換素子を示す平面図である。
【図6】本発明のさらに別な実施例である圧電アクチュ
エータの接合支持部材を示す斜視図である。
エータの接合支持部材を示す斜視図である。
【図7】本発明のさらに別な実施例である圧電アクチュ
エータを示す斜視図である。
エータを示す斜視図である。
【図8】本発明のさらに別な実施例である圧電アクチュ
エータを示す斜視図である。
エータを示す斜視図である。
【図9】(a)は本発明のさらに別な実施例である圧電
アクチュエータを示す斜視図、(b)は同上の圧電アク
チュエータの接合部材を示す斜視図、(c)は同上の圧
電アクチュエータの歪む変換素子を示す斜視図である。
アクチュエータを示す斜視図、(b)は同上の圧電アク
チュエータの接合部材を示す斜視図、(c)は同上の圧
電アクチュエータの歪む変換素子を示す斜視図である。
【図10】本発明のさらに別な実施例である圧電アクチ
ュエータを示す分解斜視図である。
ュエータを示す分解斜視図である。
【図11】(a)は本発明のさらに別な実施例である圧
電アクチュエータの歪み変換素子を示す斜視図、(b)
は同上の圧電アクチュエータを示す平面図である。
電アクチュエータの歪み変換素子を示す斜視図、(b)
は同上の圧電アクチュエータを示す平面図である。
【図12】(a)は本発明のさらに別な実施例である圧
電アクチュエータの歪み変換素子を示す斜視図、(b)
は同上の圧電アクチュエータを示す平面図である。
電アクチュエータの歪み変換素子を示す斜視図、(b)
は同上の圧電アクチュエータを示す平面図である。
【図13】本発明のさらに別な実施例である圧電アクチ
ュエータを示す断面図である。
ュエータを示す断面図である。
【図14】本発明のさらに別な実施例である圧電アクチ
ュエータを示す断面図である。
ュエータを示す断面図である。
【図15】(a)は本発明の一実施例である光走査装置
を示す斜視図、(b)はその断面図である。
を示す斜視図、(b)はその断面図である。
【図16】(a)は従来例の圧電アクチュエータを示す
斜視図、(b)はその断面図である。
斜視図、(b)はその断面図である。
2 圧電素子 3 歪み変換素子 6 接合支持部材 7 空洞部 10 電極 11、12 爪 17 支持部材 22 振動子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 博史 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 梅田 秀信 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 入江 篤 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 米田 匡宏 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 大倉 清俊 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 山中 規正 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 戸谷 浩巳 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内
Claims (19)
- 【請求項1】 圧電素子に当該圧電素子の主面との間に
空洞部が形成されるような形状の歪み変換素子を接合
し、前記歪み変換素子によって前記圧電素子の横歪み成
分を縦歪み成分に変換するようにした圧電アクチュエー
タにおいて、 前記歪み変換素子と前記圧電素子を接合支持部材により
接合したことを特徴とする圧電アクチュエータ。 - 【請求項2】 前記接合支持部材によって、前記歪み変
換素子と前記圧電素子を挟み込んだことを特徴とする請
求項1に記載の圧電アクチュエータ。 - 【請求項3】 前記接合支持部材は弾性体からなり、前
記弾性体の弾性力によって前記歪み変換素子と前記圧電
素子を挟み込んだことを特徴とする請求項2に記載の圧
電アクチュエータ。 - 【請求項4】 前記弾性体は、樹脂であることを特徴と
する請求項3に記載の圧電アクチュエータ。 - 【請求項5】 前記弾性体は、板バネであることを特徴
とする請求項3に記載の圧電アクチュエータ。 - 【請求項6】 前記接合支持部材の歪み変換素子もしく
は圧電素子との接触面又は前記歪み変換素子の前記接合
支持部材との接触面又は前記圧電素子の前記接合支持部
材との接触面が、摩擦係数の高い材質もしくは摩擦係数
の高い表面状態であることを特徴とする請求項1、2、
3、4又は5に記載の圧電アクチュエータ。 - 【請求項7】 前記接合支持部材は、前記歪み変換素子
及び前記圧電素子と一体成形されたことを特徴とする請
求項1、2、3、4、5又は6に記載の圧電アクチュエ
ータ。 - 【請求項8】 前記接合支持部材に前記歪み変換素子を
固定するための溝及び前記圧電素子を接合するための接
合部を設け、前記歪み変換素子を当該溝に挿入するとと
もに前記圧電素子を当該接合部に接合したことを特徴と
する請求項1に記載の圧電アクチュエータ。 - 【請求項9】 前記接合支持部材に、切り欠き部を設け
たことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7
又は8に記載の圧電アクチュエータ。 - 【請求項10】 前記歪み変換素子及び前記圧電素子は
平面矩形状であって、前記接合支持部材を前記歪み変換
素子と前記圧電素子の各隅の接合箇所に設けたことを特
徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9
に記載の圧電アクチュエータ。 - 【請求項11】 前記接合支持部材を前記歪み変換素子
と前記圧電素子の接合箇所全周域に設けたことを特徴と
する請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は1
0に記載の圧電アクチュエータ。 - 【請求項12】 前記接合支持部材を、前記空洞部外周
に沿うように設けたことを特徴とする請求項1、2、
3、4、5、6、7、8、9、10又は11に記載の圧
電アクチュエータ。 - 【請求項13】 前記空洞部の平面形状が円形状である
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9、10、11又は12に記載の圧電アクチュエー
タ。 - 【請求項14】 前記歪み変換素子の板厚が均一である
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9、10、11、12又は13に記載の圧電アクチ
ュエータ。 - 【請求項15】 前記歪み変換素子の中心部が平坦であ
ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
7、8、9、10、11、12、13又は14に記載の
圧電アクチュエータ。 - 【請求項16】 前記歪み変換素子の前記圧電素子を接
合した面の反対面に、被駆動物体を接合するための支持
部材を設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、
5、6、7、8、9、10、11、12、13、14又
は15に記載の圧電アクチュエータ。 - 【請求項17】 前記接合支持部材を装着部に装着する
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9、10、11、12、13、14、15又は16
に記載の圧電アクチュエータ。 - 【請求項18】 前記歪み変換素子が、前記圧電素子の
両主面に設けられていることを特徴とする請求項1、
2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、
13、14、15、16又は17に記載の圧電アクチュ
エータ。 - 【請求項19】 光を反射する振動子と、当該振動子に
振動を印加するための駆動源とを備えた光走査装置にお
いて、 前記駆動源として請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9、10、11、12、13、14、15、16、
17又は18に記載の圧電アクチュエータを用いたこと
を特徴とする光走査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6120622A JPH07302937A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 圧電アクチュエータ及び当該圧電アクチュエータを利用した光走査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6120622A JPH07302937A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 圧電アクチュエータ及び当該圧電アクチュエータを利用した光走査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07302937A true JPH07302937A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14790794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6120622A Pending JPH07302937A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 圧電アクチュエータ及び当該圧電アクチュエータを利用した光走査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07302937A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000502210A (ja) * | 1995-12-15 | 2000-02-22 | ザ・ペン・ステイト・リサーチ・ファウンデイション | 金属―電気活性セラミック複合変換器 |
JP2012037302A (ja) * | 2010-08-05 | 2012-02-23 | Japan Aviation Electronics Industry Ltd | 光路長制御用圧電アクチュエータ構造体、その製造方法及びリングレーザジャイロ |
JP2015064363A (ja) * | 2014-10-27 | 2015-04-09 | 日本航空電子工業株式会社 | 光路長制御用圧電アクチュエータ構造体 |
-
1994
- 1994-05-09 JP JP6120622A patent/JPH07302937A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000502210A (ja) * | 1995-12-15 | 2000-02-22 | ザ・ペン・ステイト・リサーチ・ファウンデイション | 金属―電気活性セラミック複合変換器 |
JP2012037302A (ja) * | 2010-08-05 | 2012-02-23 | Japan Aviation Electronics Industry Ltd | 光路長制御用圧電アクチュエータ構造体、その製造方法及びリングレーザジャイロ |
JP2015064363A (ja) * | 2014-10-27 | 2015-04-09 | 日本航空電子工業株式会社 | 光路長制御用圧電アクチュエータ構造体 |
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