JPH07302392A - 車載用電気機器の電源異常対策回路 - Google Patents

車載用電気機器の電源異常対策回路

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JPH07302392A
JPH07302392A JP11386094A JP11386094A JPH07302392A JP H07302392 A JPH07302392 A JP H07302392A JP 11386094 A JP11386094 A JP 11386094A JP 11386094 A JP11386094 A JP 11386094A JP H07302392 A JPH07302392 A JP H07302392A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力電源の過電圧異常が生じても、機器の誤
作動が起きないようにする。 【構成】 入力電源+Bが過電圧になると、電源異常検
出回路12が電源異常検出信号を出力し、該電源異常検
出信号を入力したミュート回路3は直ちにミュートをオ
ンし、パワーアンプ4はスタンバイモードとなる。ま
た、電源異常検出信号を入力したコントローラ7はミュ
ート回路3をミュートオン制御し、パワーアンプ4をス
タンバイモード設定し、各回路の異常動作でショック音
が出るのを防止する。入力電源が正常に戻り、電源異常
検出信号出力が止まると、コントローラ7はチューナ1
に対する同調制御と音量調節回路2に対する音量設定制
御したあと、ミュート回路3に対するミュート解除制
御、パワーアンプ4に対するスタンバイモード解除制御
をし、過電圧が生じる前の動作状態を再現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車載用電気機器の電源異
常対策回路に係り、とくにバッテリ電源またはACC電
源の過電圧が発生したときに機器の誤作動が起きないよ
うにした車載用電気機器の電源異常対策回路に関する。
【0002】
【従来の技術】カーオーディオでは、例えばエアコンの
作動でバッテリ電源またはACC電源の減電が起きる
と、ショック音の発生、ラジオの同調ずれ、音量の変化
等の不具合が生じる。このため、セットに入力電源の減
電異常を検出する回路を設け、減電異常を検出すると、
音声ミュートを掛けてショック音の発生を抑え、また、
減電回復時に再同調制御や再音量設定制御を行って減電
前の動作状態を正確に再現できるようにしてある。
【0003】図2に従来の減電対策機能付のカーオーデ
ィオを示す。1はANT-IN端子を介して入力側がアンテナ
(図示せず)と接続され、ユーザ所望の局に同調して音
声信号を出力するPLL周波数シンセサイザ式のチュー
ナ回路、2は電子ボリュームにより音声信号に対する音
量調節を行う音量調節回路、3は音声信号にミュートを
掛けたり解除したりするミュート回路、4は音声信号の
電力増幅を行いSP-OUT端子に接続されたスピーカ(図示
せず)を駆動するパワーアンプ、5はチューナ回路1で
の受信周波数、AM/FMの電波形式を表示する表示回
路、6は選局操作、音量調節操作を行う操作パネル、7
は操作パネルに対するユーザ操作に従い、同調制御、音
量制御、表示制御をし、また、減電異常発生時に電源異
常対策制御を行うマイクロコンピュータで構成されたコ
ントローラ、8〜10は各々、バッテリ電源+Bまたは
ACC電源から所定の一定電圧の安定化電源を形成する
安定化電源回路であり、安定化電源回路8はチューナ回
路1,音量調節回路2,ミュート回路3に電源を供給
し、安定化電源回路9は操作パネル6、コントローラ
7、後述する減電検出回路に電源を供給し、安定化電源
回路10は表示回路5に電源を供給する。
【0004】11はバッテリ電源+Bの減電異常を検出
する減電検出回路であり、減電検出レベルを定めるツェ
ナーダイオードZD1、電流制限用の抵抗R1、チャタ
リング防止用のコンデンサC、該コンデンサCの両端電
圧を分圧して出力する抵抗R2,R3、該抵抗R2,R
3の分圧出力に基づきオン/オフするトランジスタQ
1、コレクタ抵抗R4から構成されており、+Bが或る
下限基準値BL 以上であればZD1がオンし、コンデン
サCがほぼ+B−Vz (Vz はZD1のツェナー電圧)
に充電された状態となり、トランジスタQ1がオンして
減電が発生していないことを示すLレベルを出力する。
この状態で、エアコンが作動するなどして+Bが減電し
下限基準値BL を下回ると、ツェナーダイオードZD1
がオフし、コンデンサCの電荷が抵抗R2,R3の経路
で放電する。コンデンサCの両端電圧が或る電圧以下に
落ちると、トランジスタQ1がオフしてHレベルの減電
検出信号を出力する。
【0005】今、チューナ回路1がFMの82.5MHz に同
調し、音量調節回路2が−40dBの音量に設定されてお
り、バッテリ電源+Bが下限基準値BL 以上の正常状態
にあるとき、ミュート回路3はミュートをオフして82.5
MHz の受信音声信号を出力し、パワーアンプ4は低消費
電力モードであるスタンバイモードを解除して通常の電
力増幅をしてスピーカ出力する。また、表示回路5は
「FM82.5MHz」の受信周波数表示をする。ここ
で+Bに減電が生じ、下限基準値BL を下回ると、パワ
ーアンプ4の入力電源や各安定化電源回路8〜10の出
力電源電圧が下がり、電源供給を受けた各回路の動作が
不安定化する。このとき、何らの対策もしないとショッ
ク音が出たり、チューナ回路1で同調周波数を定めてい
るPLL回路のロックが外れたり、分周比が変わったり
して減電回復後に同調周波数が変わってしまったり、音
量調節回路2で音量データを保持し電子ボリュームに与
えているレジスタのデータが変わって減電回復後に音量
が変化したりする。
【0006】図2のカーオーディオでは、+Bの減電を
検出した減電検出回路11からHレベルの減電検出信号
が出力されると、該減電検出信号を直接入力したミュー
ト回路3が直ちにをオンし、チューナ回路1、音量調節
回路2の不安定化によるショック音の発生を防止し、ま
た、パワーアンプ4がスタンバイモードになって電力増
幅動作を停止し、パワーアンプ自身が不安定化でノイズ
を発生しないようにすると同時に消費電力の節減を図
る。このあと、減電検出信号を入力したコントローラ7
がミュート回路3に対しミュートオン制御をし、パワー
アンプ4に対しスタンバイモード設定をし、ミュート回
路3、パワーアンプ4へのHレベルの減電検出信号入力
がなくなったとき、自身でミュートをオフしたり、スタ
ンバイモードを解除しないようにする。また、コントロ
ーラ7は表示回路5に対してもスタンバイモード設定を
行い、消灯による消費電力の節減、不安定化による間違
った表示の防止をし、このあと、コントローラ自身もス
タンバイモードに入る。
【0007】その後、+Bの減電が回復し、下限基準値
L 以上の正常に戻ると、減電検出信号がLレベルとな
るが、ミュート回路3はコントローラ7によりミュート
制御されているので、まだミュートをオフせず、パワー
アンプ4はコントローラ7によりスタンバイモードに設
定されているので、まだ電力増幅動作をしない。減電検
出信号がLレベルになると、コントローラ7はまず自身
のスタンバイモードを解除し、チューナ回路1に対しF
M、82.5MHz への再同調制御をし、音量調節回路2に対
し−40dBへの再音量設定制御をして同調外れや音量変化
が生じないようにする。そして、ミュート回路3に対し
ミュート解除制御をし、ミュートをオフさせたあと、パ
ワーアンプ4に対しスタンバイモード解除を行って電力
増幅動作を再開させ、表示回路5に対してもスタンバイ
モード解除を行うとともに表示制御で「FM82.5M
Hz」の受信周波数表示をさせる。この結果、減電が生
じてもショック音が発生せず、また、減電発生前の作動
状態が正確に再現されるので、選局操作、音量調節操作
をしなくて済む。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のカ
ーオーディオではバッテリ電源+Bの減電異常に対し
て、種々の対策が採られており、ユーザに不快感を与え
たり、面倒な再現操作をさせなくて済む。ところで、エ
ンジンのスタータモータの起動、エアコンモータの起動
などでプラスサージがバッテリ電源+Bに入り込み、過
電圧が生じたとき、一部の安定化電源回路、例えば図2
の安定化電源回路8、10は内蔵のプロテクション機能
が働いて電源出力をオフし、内部回路の破壊を防止した
り、電源出力にサージが乗ってノイズ音が出るのを防止
するようになっている。けれども、その他の回路は過電
圧発生に対し何ら対策をしておらず、種々の問題を生じ
てしまう。
【0009】すなわち、安定化電源回路10の出力オフ
で、表示回路5は減電が生じたのと同じ状態となり、表
示データレジスタの記憶内容が消えるなどして過電圧回
復後、異常表示する恐れがある。また、安定化電源回路
8の出力オフで、チューナ回路1、音量調節回路2も減
電が生じたのと同じ状態となり、各々正常動作できなく
なり、ショック音が発生したり、チューナ回路1、音量
調節回路2で同調ずれ、音量変化が起き、ユーザが受信
周波数と音量の再現操作をしなければならない。更に、
パワーアンプ4には過電圧が直接加わり、ショック音が
発生する。この発明は、上記した従来技術の問題に鑑
み、入力電源の過電圧異常が生じても、機器の誤作動が
起きないようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の1つでは、入力
電源から直接または電源回路を介して間接に電源の供給
を受け、所定の動作を行う負荷回路を備えた車載用電気
機器において、入力電源の過電圧異常を検出する電源異
常検出回路を設けるとともに、前記負荷回路は電源異常
検出回路で過電圧異常が検出されたとき、所定の電源異
常対策動作を行うように構成したことを特徴としてい
る。
【0011】本発明の他の1つでは、入力電源から直接
または電源回路を介して間接に電源の供給を受け、所定
の動作を行う負荷回路を備えた車載用電気機器におい
て、入力電源の過電圧異常を検出する電源異常検出回路
と、電源異常検出回路で過電圧異常が検出されたとき、
前記負荷回路に対し所定の電源異常対策制御を行う制御
回路を設けたことを特徴としている。
【0012】本発明の更に他の1つでは、入力電源から
安定化電源電圧を形成し所定の負荷回路に供給する電源
回路を備え、該電源回路は過電圧発生時に安定化電源出
力をオフするようにした車載用電気機器において、入力
電源の過電圧異常を検出する電源異常検出回路と、電源
異常検出回路で過電圧異常が検出されたとき、前記電源
回路に接続された負荷回路に対し所定の電源異常対策制
御を行う制御回路を設けたことを特徴としている。
【0013】本発明の他の1つでは、入力電源から直接
または電源回路を介して間接に電源の供給を受け、所定
の動作を行う負荷回路と、入力電源の減電圧異常を検出
する電源異常検出回路と、電源異常検出回路で入力電源
の減電異常が検出されたとき、前記負荷回路に対し所定
の電源異常対策制御を行う制御回路を備えた車載用電気
機器において、電源異常検出回路は入力電源の減電異常
に加えて過電圧異常も検出するようにし、制御回路は電
源異常検出回路で入力電源の減電異常または過電圧異常
が検出されたとき、前記負荷回路に対し所定の電源異常
対策制御を行うように構成したことを特徴としている。
【0014】
【作用】本発明の1つによれば、電源異常検出回路で入
力電源の過電圧が検出されると、入力電源から直接また
は電源回路を介して間接に電源の供給を受け、所定の動
作を行う負荷回路が所定の電源異常対策動作を行うの
で、過電圧に伴う負荷回路の異常動作を回避することが
できる。
【0015】本発明の他の1つによれば、入力電源から
直接または電源回路を介して間接に電源の供給を受け、
所定の動作を行う負荷回路を備えた車載用電気機器にお
いて、電源異常検出回路で入力電源の過電圧異常が検出
されると、制御回路は、入力電源から直接または電源回
路を介して間接に電源の供給を受けて所定の動作を行う
負荷回路に対し所定の電源異常対策制御を行うので、過
電圧に伴う負荷回路の異常動作を防止することができ
る。
【0016】また、本発明の更に他の1つによれば、入
力電源から安定化電源電圧を形成し所定の負荷回路に供
給する電源回路を備え、該電源回路は過電圧発生時に安
定化電源出力をオフするようにした車載用電気機器にお
いて、電源異常検出回路で入力電源の過電圧異常が検出
されると、制御回路は、電源回路に接続された負荷回路
に対し所定の電源異常対策制御を行うので、過電圧に対
する電源回路のプロテクション機能で減電が生じてしま
う負荷回路の異常動作を防止することができる。
【0017】また、本発明の他の1つによれば、入力電
源から直接または電源回路を介して間接に電源の供給を
受け、所定の動作を行う負荷回路と、入力電源の減電圧
異常を検出する電源異常検出回路と、電源異常検出回路
で入力電源の減電異常が検出されたとき、前記負荷回路
に対し所定の電源異常対策制御を行う制御回路を備えた
車載用電気機器において、電源異常検出回路は入力電源
の減電異常に加えて過電圧異常も検出するようにし、制
御回路は電源異常検出回路で入力電源の減電異常または
過電圧異常が検出されたとき、前記負荷回路に対し所定
の電源異常対策制御を行うので、減電異常と過電圧異常
の両者に対し、負荷回路の誤作動を防止すること電異常
または過電圧異常が検出されたとき、前記負荷回路に対
し所定の電源異常対策制御を行うので、減電異常と過電
圧異常の両者に対し、負荷回路の誤作動を防止すること
ができる。
【0018】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係るカーオーディ
オの回路図である。なお、図2と同一の構成部分には同
一の符号が付してある。12はバッテリ電源+Bの減電
異常及び過電圧異常を検出する電源異常検出回路であ
り、この内、13は図2の減電検出回路11と同様に、
ツェナーダイオードZD1、抵抗R1〜R4、コンデン
サC、トランジスタQ1から構成されてバッテリ電源+
Bの減電異常を検出する減電検出回路、14はバッテリ
電源+Bの過電圧異常を検出する過電圧検出回路であ
る。バッテリ電源+Bに対する減電検出回路13での減
電検出基準を或る下限基準値BL 、過電圧検出回路14
での過電圧検出基準を或る上限基準値BU とすると、B
U >BL に設定されている。
【0019】過電圧検出回路14は、バッテリ電源+B
を分圧する抵抗R5,R6、過電圧検出レベルを定める
ツェナーダイオードZD2、電流制限用の抵抗R7、抵
抗R7の両端電圧に基づきオン/オフするトランジスタ
Q2、トランジスタQ2のコレクタと減電検出回路13
の抵抗R1,コンデンサCの接続点の間に接続されたダ
イオードDから構成されている。過電圧が生じておら
ず、+Bが或る上限基準値BU 以下であればツェナーダ
イオードZD2がオフし、トランジスタQ2がオフする
ようになっている。この場合、ダイオードDの介在で減
電検出回路13には影響を与えず、また、トランジスタ
Q2のコレクタからHレベルを出力する。このとき、減
電も生じておらず、+Bが或る下限基準値BL 以上あれ
ば、トランジスタQ1がオンし、該トランジスタQ1の
コレクタから電源正常を示すLレベルを出力する。若
し、減電が生じて+Bが下限基準値BL を下回ると、ト
ランジスタQ1がオフし、コレクタから電源異常検出信
号としてのHレベルを出力する。
【0020】逆に、過電圧が生じて+Bが上限基準値B
U を越えると、ツェナーダイオードZD2がオンし、ト
ランジスタQ2がオンするようになっている。このと
き、減電検出回路13では+Bが下限基準値BL を越え
ているので、ツェナーダイオードZD1がオンするが、
トランジスタQ2のオンでダイオードDが順方向バイア
スとなり、コンデンサCが放電状態となってトランジス
タQ1がオフし、該トランジスタQ1のコレクタから電
源異常検出信号としてのHレベルを出力する。また、ト
ランジスタQ2のコレクタから過電圧検出信号としての
Lレベルを出力する。その他の構成部分は図2と同様に
構成されている。
【0021】次に本実施例の動作を説明する。なお、予
め、セットの入力電源であるバッテリ電源+BはBU
L の正常範囲内にあり、また、チューナ回路1がFM
の82.5MHz に同調し、音量調節回路2が−40dBの音量に
設定されているものとする。バッテリ電源+Bが正常状
態にあるとき、電源異常検出回路12のLレベル出力に
よりミュート回路3はミュートをオフして82.5MHz の受
信音声信号をパワーアンプ4に出力し、パワーアンプ4
はスタンバイモードを解除して電力増幅動作をしてスピ
ーカを駆動する。また、表示回路5は「FM82.5M
Hz」の受信周波数表示をする。
【0022】ここで、エアコンの作動等でバッテリ電源
+Bに減電が生じて下限基準値BLを下回ると、電源異
常検出回路12がHレベルの電源異常検出信号を出力
し、該電源異常検出信号を直接入力したミュート回路3
は直ちにミュートをオンし、チューナ回路1、音量調節
回路2の不安定化によるショック音の発生を防止し、ま
た、パワーアンプ4がスタンバイモードになって電力増
幅動作を停止し、パワーアンプ自身が不安定化でノイズ
を発生しないようにすると同時に消費電力の節減を図
る。このあと、減電検出信号を入力したコントローラ7
がミュート回路3に対しミュートオン制御をし、パワー
アンプ4に対しスタンバイモード設定をし、ミュート回
路3、パワーアンプ4へのHレベルの減電検出信号入力
がなくなったとき、自身でミュートをオフしたり、スタ
ンバイモードを解除しないようにする。また、コントロ
ーラ7は表示回路5に対してもスタンバイモード設定を
行い、消灯による消費電力の節減、不安定化による間違
った表示の防止をし、このあと、コントローラ自身もス
タンバイモードに入る。
【0023】その後、+Bの減電が回復し、下限基準値
L 以上、上限基準値BU 以下の正常値に戻ると、電源
異常検出信号がLレベルとなるが、ミュート回路3はコ
ントローラ7によりミュート制御されているので、まだ
ミュートをオフせず、パワーアンプ4はコントローラ7
によりスタンバイモードに設定されているので、まだ電
力増幅動作をしない。減電検出信号がLレベルになる
と、コントローラ7はまず自身のスタンバイモードを解
除し、チューナ回路1に対しFM、82.5MHz への同調制
御をし、音量調節回路2に対し−40dBへの音量設定制御
をして同調外れや音量変化が生じないようにする。そし
て、ミュート回路3に対しミュート解除制御をし、ミュ
ートをオフさせたあと、パワーアンプ4に対しスタンバ
イモード解除を行って電力増幅動作を再開させ、表示回
路5に対してもスタンバイモード解除を行うとともに表
示制御で「FM82.5MHz」の受信周波数表示をさ
せる。この結果、減電が生じてもショック音が発生せ
ず、また、減電発生前の作動状態が正確に再現されるの
で、選局操作、音量調節操作をしなくて済む。
【0024】これと異なり、+Bが正常状態にあるとき
に、エンジンのスタータモータの起動、エアコンモータ
の起動などでプラスサージがバッテリ電源+Bに入り込
み、過電圧が生じたとき、安定化電源回路8、10は内
蔵のプロテクション機能で電源出力をオフする。この
際、何らの対策もしないと、チューナ回路1、音量調節
回路2は入力電源の減電が生じたのと同じなので、各々
正常動作できなくなり、ショック音が発生したり、正常
電圧復帰時に同調ずれ、音量変化が起きてしまう。表示
回路5も入力電源の減電が生じたのと同じなので、内蔵
の表示データレジスタの記憶内容が消えるなどして、正
常電圧復帰時に異常表示をしてしまう。更に、パワーア
ンプ4には過電圧が直接加わってショック音が発生して
しまう。
【0025】本実施例では、バッテリ電源+Bに過電圧
が生じて上限基準値BU を越えると、電源異常検出回路
12が過電圧異常を検出し、Hレベルの電源異常検出信
号を出力する。よって、減電異常が生じたときと全く同
様にして、ミュート回路3は直ちにミュートをオンし、
チューナ回路1、音量調節回路2の不安定化によるショ
ック音の発生を防止し、パワーアンプ4がスタンバイモ
ードになって電力増幅動作を停止し、パワーアンプ自身
がサージ入力でノイズを発生しないようにする。このあ
と、電源異常検出信号を入力したコントローラ7がミュ
ート回路3に対しミュートオン制御をし、パワーアンプ
4に対しスタンバイモード設定をし、ミュート回路3、
パワーアンプ4へのHレベルの電源異常検出信号入力が
なくなったとき、自身でミュートをオフしたり、スタン
バイモードを解除しないようにする。また、コントロー
ラ7は表示回路5に対してもスタンバイモード設定を行
い、このあとコントローラ自身もスタンバイモードに入
る。
【0026】その後、+Bが正常電圧復帰し、下限基準
値BL 以上、上限基準値BU 以下の正常値に戻ると、電
源異常検出信号がLレベルとなるが、ミュート回路3は
コントローラ7によりミュート制御されているので、ま
だミュートをオフせず、パワーアンプ4はコントローラ
7によりスタンバイモードに設定されているので、まだ
電力増幅動作をしない。よって、+Bが正常電圧に戻
り、安定化電源回路8、10は電源出力を再開したと
き、チューナ回路1、音量調節回路2からショックノイ
ズが出るが、ミュート回路3でミュートがオフしてお
り、パワーアンプ4がスタンバイモードとなっているこ
とから、ショック音が出ることはない。電源異常検出信
号がLレベルになると、コントローラ7はまず自身のス
タンバイモードを解除したのち、電源供給の再開された
チューナ回路1に対しFM、82.5MHz への同調制御を
し、音量調節回路2に対し−40dBへの音量設定制御をし
て同調外れや音量変化が生じないようにする。そして、
ミュート回路3に対しミュート解除制御をし、ミュート
をオフさせたあと、パワーアンプ4に対しスタンバイモ
ード解除を行って電力増幅動作を再開させ、表示回路5
に対してもスタンバイモード解除を行うとともに表示制
御で「FM82.5MHz」の受信周波数表示をさせ
る。この結果、過電圧が生じてもショック音が発生せ
ず、また、過電圧発生前の作動状態が正確に再現される
ので、選局操作、音量調節操作をしなくて済む。
【0027】この実施例によれば、入力電源+Bに減電
が生じたり過電圧が生じると、電源異常検出回路12が
これら電源異常を検出し、直ちにミュート回路3がミュ
ートをオンし、パワーアンプ4がタンバイモードとなっ
て出力段の電力増幅動作を停止し、かつ、電源異常検出
回路12からHレベルの電源異常検出信号出力がなくな
ったあともチューナ回路1、音量調節回路2が正常動作
状態に戻るまで、コントローラ7がミュート回路3に対
しミュートオン制御をし、パワーアンプ4に対しスタン
バイモード設定するので、減電や過電圧に伴い各回路が
異常動作をしショック音を発生することはない。そし
て、入力電源が正常に戻れば、コントローラ7はチュー
ナ回路1と音量調節回路2に対し再同調制御と再音量設
定制御をしたのち、ミュート回路3に対しミュートオフ
制御をし、パワーアンプ4の電力増幅動作を再開させ、
表示回路5に対しスタンバイモード解除制御と再表示制
御をするので、入力電源が正常状態に復帰したとき各回
路に直前の正常動作状態を再現させて異常な動作状態に
陥るのを回避できる。また、マイクロコンピュータで構
成されたコントローラ7の1つの入力ポートで減電と過
電圧の両者の電源異常検出信号の入力を行うことがで
き、構成上の負担が少なくて済む。
【0028】なお、図1の過電圧検出回路14のトラン
ジスタQ2のコレクタ出力(図1の破線矢印A参照)の
Lレベルを過電圧検出信号として、任意の安定化電源回
路や、入力電源から直接または安定化電源回路を介して
間接に電源を供給を受ける任意の負荷回路に当該過電圧
検出信号を直接入力し、これら安定化電源回路や負荷回
路が過電圧検出信号の入力に基づき所定の電源異常対策
動作を行うようにしたり、過電圧検出信号を制御回路に
入力し、該制御回路が任意の安定化電源回路や任意の負
荷回路に対し、所定の電源異常対策制御を行うようにし
ても良い。また、入力電源はバッテリ電源+Bでなく、
ACC電源としても良い。更に、上記した実施例ではカ
ーオーディオを例に挙げたが、カーナビゲーション装
置、車載用TV受信機等、種々の車載用電気機器に適用
することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、電源異常検出回路で入
力電源の過電圧が検出されると、入力電源から直接また
は電源回路を介して間接に電源の供給を受け、所定の動
作を行う負荷回路が所定の電源異常対策動作を行うの
で、過電圧に伴う負荷回路の異常動作を回避することが
できる。
【0030】また、他の発明によれば、入力電源から直
接または電源回路を介して間接に電源の供給を受け、所
定の動作を行う負荷回路を備えた車載用電気機器におい
て、電源異常検出回路で入力電源の過電圧異常が検出さ
れると、制御回路は、入力電源から直接または電源回路
を介して間接に電源の供給を受けて所定の動作を行う負
荷回路に対し所定の電源異常対策制御を行うので、過電
圧に伴う負荷回路の異常動作を防止することができる。
【0031】また、更に他の発明によれば、入力電源か
ら安定化電源電圧を形成し所定の負荷回路に供給する電
源回路を備え、該電源回路は過電圧発生時に安定化電源
出力をオフするようにした車載用電気機器において、電
源異常検出回路で入力電源の過電圧異常が検出される
と、制御回路は、電源回路に接続された負荷回路に対し
所定の電源異常対策制御を行うので、過電圧に対する電
源回路のプロテクション機能で減電が生じてしまう負荷
回路の異常動作を防止することができる。
【0032】また、他の発明によれば、入力電源から直
接または電源回路を介して間接に電源の供給を受け、所
定の動作を行う負荷回路と、入力電源の減電圧異常を検
出する電源異常検出回路と、電源異常検出回路で入力電
源の減電異常が検出されたとき、前記負荷回路に対し所
定の電源異常対策制御を行う制御回路を備えた車載用電
気機器において、電源異常検出回路は入力電源の減電異
常に加えて過電圧異常も検出するようにし、制御回路は
電源異常検出回路で入力電源の減電異常または過電圧異
常が検出されたとき、前記負荷回路に対し所定の電源異
常対策制御を行うので、減電異常と過電圧異常の両者に
対し、負荷回路の誤作動を防止すること電異常または過
電圧異常が検出されたとき、前記負荷回路に対し所定の
電源異常対策制御を行うので、減電異常と過電圧異常の
両者に対し、負荷回路の誤作動を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカーオーディオの回路
図である。
【図2】従来のカーオーディオの回路図である。
【符号の説明】
1 チューナ回路 2 音量調節回路 3 ミュート回路 4 パワーアンプ 5 表示回路 6 操作パネル 7 コントローラ 8、9、10 安
定化電源回路 12 電源異常検出回路 13 減電検出回
路 14 過電圧検出回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電源から直接または電源回路を介し
    て間接に電源の供給を受け、所定の動作を行う負荷回路
    を備えた車載用電気機器において、 入力電源の過電圧異常を検出する電源異常検出回路を設
    けるとともに、 前記負荷回路は電源異常検出回路で過電圧異常が検出さ
    れたとき、所定の電源異常対策動作を行うように構成し
    たこと、 を特徴とする車載用電気機器の電源異常対策回路。
  2. 【請求項2】 入力電源から直接または電源回路を介し
    て間接に電源の供給を受け、所定の動作を行う負荷回路
    を備えた車載用電気機器において、 入力電源の過電圧異常を検出する電源異常検出回路と、 電源異常検出回路で過電圧異常が検出されたとき、前記
    負荷回路に対し所定の電源異常対策制御を行う制御回路
    と、 を設けたことを特徴とする車載用電気機器の電源異常対
    策回路。
  3. 【請求項3】 入力電源から安定化電源電圧を形成し所
    定の負荷回路に供給する電源回路を備え、該電源回路は
    過電圧発生時に安定化電源出力をオフするようにした車
    載用電気機器において、 入力電源の過電圧異常を検出する電源異常検出回路と、 電源異常検出回路で過電圧異常が検出されたとき、前記
    電源回路に接続された負荷回路に対し所定の電源異常対
    策制御を行う制御回路と、 を設けたことを特徴とする車載用電気機器の電源異常対
    策回路。
  4. 【請求項4】 入力電源から直接または電源回路を介し
    て間接に電源の供給を受け、所定の動作を行う負荷回路
    と、入力電源の減電圧異常を検出する電源異常検出回路
    と、電源異常検出回路で入力電源の減電異常が検出され
    たとき、前記負荷回路に対し所定の電源異常対策制御を
    行う制御回路を備えた車載用電気機器において、 電源異常検出回路は入力電源の減電異常に加えて過電圧
    異常も検出するようにし、 制御回路は電源異常検出回路で入力電源の減電異常また
    は過電圧異常が検出されたとき、前記負荷回路に対し所
    定の電源異常対策制御を行うように構成したこと、 を特徴とする車載用電気機器の電源異常対策回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017184603A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 本田技研工業株式会社 電源遮断回路
WO2020081217A1 (en) * 2018-10-16 2020-04-23 Halliburton Energy Services, Inc. High voltage protection and receiver saturation prevention apparatus with high voltage peeking functions for downhole logging

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WO2020081217A1 (en) * 2018-10-16 2020-04-23 Halliburton Energy Services, Inc. High voltage protection and receiver saturation prevention apparatus with high voltage peeking functions for downhole logging

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