JPH07302363A - 硬貨選別機 - Google Patents
硬貨選別機Info
- Publication number
- JPH07302363A JPH07302363A JP11593094A JP11593094A JPH07302363A JP H07302363 A JPH07302363 A JP H07302363A JP 11593094 A JP11593094 A JP 11593094A JP 11593094 A JP11593094 A JP 11593094A JP H07302363 A JPH07302363 A JP H07302363A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- amplitude
- coin
- value
- area value
- phase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Testing Of Coins (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 投入硬貨のインピーダンス変化による従来の
硬貨の選別機においては、50円硬貨と100円硬貨の
ように、互いに同一位相で、電圧振幅だけが若干相違す
るような2種類以上の硬貨は選別が困難である。それ
故、このような電圧振幅及び位相が類似する硬貨でも確
実に選別することのできる高精度で信頼性のある硬貨選
別機を提供する。 【構成】 インピーダンス変化法により、投入硬貨の選
別を行う硬貨選別機において、検出信号の振幅値を面積
値に変換する振幅信号−面積値変換部5と、同振幅信号
−面積値変換部5の出力する面積値と、位相角に基づい
て硬貨の種類を選別する硬貨選別部6とを具えたこと。
硬貨の選別機においては、50円硬貨と100円硬貨の
ように、互いに同一位相で、電圧振幅だけが若干相違す
るような2種類以上の硬貨は選別が困難である。それ
故、このような電圧振幅及び位相が類似する硬貨でも確
実に選別することのできる高精度で信頼性のある硬貨選
別機を提供する。 【構成】 インピーダンス変化法により、投入硬貨の選
別を行う硬貨選別機において、検出信号の振幅値を面積
値に変換する振幅信号−面積値変換部5と、同振幅信号
−面積値変換部5の出力する面積値と、位相角に基づい
て硬貨の種類を選別する硬貨選別部6とを具えたこと。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有料自動車道路の料金
所,飲食品等の自動販売機などに使用される硬貨選別機
に関する。
所,飲食品等の自動販売機などに使用される硬貨選別機
に関する。
【0002】
【従来の技術】硬貨選別機は無人自動車料金所や自動販
売機など広い分野において今日用いられている。ところ
が、これらの硬貨選別機に用いられている硬貨選別手段
は、硬貨がコイルの磁界に接近することによって生ずる
インピーダンス変化を利用したものがほとんどである。
その一例を挙げると、図3ブロック図に示すように、抵
抗器8と9とが並列接続されており、各抵抗8,9にそ
れぞれ直列に検出コイル10,温度補償コイル11が接
続されてブリッジ回路Bを構成している。ここで、正弦
波発生器7はブリッジ回路Bに電圧を印加し、コイルに
磁界を発生させ、電圧比較器12はこの正弦波が0ボル
トを通過する時刻において、つまり図4の波形図の点S
において、CPU16に対して割り込みを発生させる。
その際、増幅器14は上記ブリッジBが出力する硬貨特
有の検出信号を増幅し、電圧比較器13は0ボルトを通
過する時刻Tにおいて、CPU16に割り込みを発生さ
せることになる。したがって、図4において、SからT
までの時間が位相遅れとなり、これをCPUにて時間監
視し、硬貨固有のデータとして、選別のために参照され
る。この位相遅れは、硬貨の材質により決定される要因
である。いま、検出信号がCPU16に割り込みを発生
させると、CPUはこの時刻Tから、π/4に相当する
時間だけ経過した時間Uにおいて、そのピーク値をAD
変換器15により求めて振幅値とし、検出コイル11の
検出有効範囲内の振幅値において、図5の●印18,2
0に示す振幅最大値を硬貨特有の振幅値とする。この振
幅値は、硬貨の大きさにある程度依存している。このよ
うにして求めた位相と振幅値を利用し、硬貨選別を実施
している。
売機など広い分野において今日用いられている。ところ
が、これらの硬貨選別機に用いられている硬貨選別手段
は、硬貨がコイルの磁界に接近することによって生ずる
インピーダンス変化を利用したものがほとんどである。
その一例を挙げると、図3ブロック図に示すように、抵
抗器8と9とが並列接続されており、各抵抗8,9にそ
れぞれ直列に検出コイル10,温度補償コイル11が接
続されてブリッジ回路Bを構成している。ここで、正弦
波発生器7はブリッジ回路Bに電圧を印加し、コイルに
磁界を発生させ、電圧比較器12はこの正弦波が0ボル
トを通過する時刻において、つまり図4の波形図の点S
において、CPU16に対して割り込みを発生させる。
その際、増幅器14は上記ブリッジBが出力する硬貨特
有の検出信号を増幅し、電圧比較器13は0ボルトを通
過する時刻Tにおいて、CPU16に割り込みを発生さ
せることになる。したがって、図4において、SからT
までの時間が位相遅れとなり、これをCPUにて時間監
視し、硬貨固有のデータとして、選別のために参照され
る。この位相遅れは、硬貨の材質により決定される要因
である。いま、検出信号がCPU16に割り込みを発生
させると、CPUはこの時刻Tから、π/4に相当する
時間だけ経過した時間Uにおいて、そのピーク値をAD
変換器15により求めて振幅値とし、検出コイル11の
検出有効範囲内の振幅値において、図5の●印18,2
0に示す振幅最大値を硬貨特有の振幅値とする。この振
幅値は、硬貨の大きさにある程度依存している。このよ
うにして求めた位相と振幅値を利用し、硬貨選別を実施
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のこの
種の硬貨選別機においては、材質がまったく同一で、そ
の大きさだけが、多少異なるような硬貨の選別は困難で
ある。それは、例えば、図6に示すように、100円硬
貨の電圧分布22と50円硬貨の電圧分布23は位相が
全く同一で、振幅値だけが少し違うだけなので、分布が
近接している関係上、50円硬貨と100硬貨の分布比
が1:1.17であり、選別マージン24が小さく、わ
ずかな振幅値のデータ差だけに頼って硬貨の選別を行う
ことは、外来ノイズや温度の影響を考慮すると、かなり
の選別誤差を生ずることになる。
種の硬貨選別機においては、材質がまったく同一で、そ
の大きさだけが、多少異なるような硬貨の選別は困難で
ある。それは、例えば、図6に示すように、100円硬
貨の電圧分布22と50円硬貨の電圧分布23は位相が
全く同一で、振幅値だけが少し違うだけなので、分布が
近接している関係上、50円硬貨と100硬貨の分布比
が1:1.17であり、選別マージン24が小さく、わ
ずかな振幅値のデータ差だけに頼って硬貨の選別を行う
ことは、外来ノイズや温度の影響を考慮すると、かなり
の選別誤差を生ずることになる。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たもので、互いに同一位相で、電圧振幅だけが若干相違
するような2種類以上の硬貨でも確実に選別することの
できる高精度で信頼性のある硬貨選別機を提供すること
を目的とする。
たもので、互いに同一位相で、電圧振幅だけが若干相違
するような2種類以上の硬貨でも確実に選別することの
できる高精度で信頼性のある硬貨選別機を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、イ
ンピーダンス変化法により、投入硬貨の選別を行う硬貨
選別機において、検出信号の振幅値を面積値に変換する
振幅−面積値変換部と、同振幅−面積値変換部の出力す
る面積値と、位相角に基づいて硬貨の種類を選別する硬
貨選別部とを具えたことを特徴とする。
ンピーダンス変化法により、投入硬貨の選別を行う硬貨
選別機において、検出信号の振幅値を面積値に変換する
振幅−面積値変換部と、同振幅−面積値変換部の出力す
る面積値と、位相角に基づいて硬貨の種類を選別する硬
貨選別部とを具えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】このような構成によれば、検出信号の振幅値に
時間積分を施して面積値に変換する。この面積値と位相
を使用することにより、硬貨の選別マージンを向上させ
ることが可能である。
時間積分を施して面積値に変換する。この面積値と位相
を使用することにより、硬貨の選別マージンを向上させ
ることが可能である。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を図面について説明する
と、図1はその全体フローチャート、図2は図1におけ
る100円硬貨と50円硬貨との位相角と振幅面積値と
の関係を示す線図である。
と、図1はその全体フローチャート、図2は図1におけ
る100円硬貨と50円硬貨との位相角と振幅面積値と
の関係を示す線図である。
【0008】上図において、1は図3におけるA/D変
換器15を介して検出コイル10の出力をCPU16に
取込み、振幅値を計測する振幅信号計測部である。ここ
で、2は検出コイル10の検出有効範囲に硬貨があるか
否かを図1の振幅信号計測部1で計測した振幅値を調べ
ることにより判定する検出コイル有効範囲判定部、3は
検出有効範囲の振幅値を図3のCPU16に記憶する振
幅信号記憶部、4は電圧比較器12,13からの割り込
み時間差をそれぞれ計測し、位相に変換してCPU16
に記憶する位相データ計測記憶部、5は振幅信号記憶部
3で記憶した検出有効範囲内の振幅値を時間積分するこ
とにより面積値に変換する振幅信号面積値変換部、6は
振幅信号面積値変換部5で求めた振幅の面積値と位相デ
ータ計測記憶部4で記憶した位相を用い硬貨を選別する
硬貨選別部である。
換器15を介して検出コイル10の出力をCPU16に
取込み、振幅値を計測する振幅信号計測部である。ここ
で、2は検出コイル10の検出有効範囲に硬貨があるか
否かを図1の振幅信号計測部1で計測した振幅値を調べ
ることにより判定する検出コイル有効範囲判定部、3は
検出有効範囲の振幅値を図3のCPU16に記憶する振
幅信号記憶部、4は電圧比較器12,13からの割り込
み時間差をそれぞれ計測し、位相に変換してCPU16
に記憶する位相データ計測記憶部、5は振幅信号記憶部
3で記憶した検出有効範囲内の振幅値を時間積分するこ
とにより面積値に変換する振幅信号面積値変換部、6は
振幅信号面積値変換部5で求めた振幅の面積値と位相デ
ータ計測記憶部4で記憶した位相を用い硬貨を選別する
硬貨選別部である。
【0009】上記のように構成された本発明の硬貨選別
機においては、硬貨の振幅値を面積値に変換し、硬貨の
選別に用いることにより、硬貨の選別マージンを向上す
ることが可能となる。
機においては、硬貨の振幅値を面積値に変換し、硬貨の
選別に用いることにより、硬貨の選別マージンを向上す
ることが可能となる。
【0010】ちなみに、本発明によれば、図2に示すよ
うに、100円硬貨の振幅面積値が分布25のようにな
り、50円硬貨の振幅面積値が分布26になることによ
り、50円硬貨と100円硬貨との分布比が1:2に広
がり、硬貨選別機の選別精度及びその信頼性がさらに向
上することになる。
うに、100円硬貨の振幅面積値が分布25のようにな
り、50円硬貨の振幅面積値が分布26になることによ
り、50円硬貨と100円硬貨との分布比が1:2に広
がり、硬貨選別機の選別精度及びその信頼性がさらに向
上することになる。
【0011】
【発明の効果】要するに本発明によれば、インピーダン
ス変化法により、投入硬貨の選別を行う硬貨選別機にお
いて、検出信号の振幅値を面積値に変換する振幅−面積
値変換部と、同振幅−面積値変換部の出力する面積値
と、位相角に基づいて硬貨の種類を選別する硬貨選別部
とを具えたことにより、互いに同一位相で、電圧振幅だ
けが若干相違するような2種類以上の硬貨でも確実に選
別することのできる高精度で信頼性のある硬貨選別機を
得るから、本発明は産業上極めて有益なものである。
ス変化法により、投入硬貨の選別を行う硬貨選別機にお
いて、検出信号の振幅値を面積値に変換する振幅−面積
値変換部と、同振幅−面積値変換部の出力する面積値
と、位相角に基づいて硬貨の種類を選別する硬貨選別部
とを具えたことにより、互いに同一位相で、電圧振幅だ
けが若干相違するような2種類以上の硬貨でも確実に選
別することのできる高精度で信頼性のある硬貨選別機を
得るから、本発明は産業上極めて有益なものである。
【図1】本発明の一実施例を示す硬貨選別機のフローチ
ャートである。
ャートである。
【図2】図1における100円硬貨と50円硬貨との位
相角と振幅面積値との関係を示す線図である。
相角と振幅面積値との関係を示す線図である。
【図3】従来の硬貨選別機の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図4】図3の硬貨選別機の動作説明図である。
【図5】図3における100円硬貨と50円硬貨の時間
と振幅値との関係を示す線図である。
と振幅値との関係を示す線図である。
【図6】図5における100円硬貨と50円硬貨の位相
角と振幅最大値との関係を示す線図である。
角と振幅最大値との関係を示す線図である。
1 振幅信号計測部 2 検出コイル有効範囲判定部 3 振幅信号記憶部 4 位相データ計測記憶部 5 振幅信号面積値変換部 6 硬貨選別部 7 正弦波発生器 8 抵抗器 9 抵抗器 10 検出コイル 11 温度補償コイル 12 電圧比較器 13 電圧比較器 14 増幅器 15 A/D変換器 16 CPU 17 100硬貨の振幅データ 18 100硬貨の振幅最大値 19 50硬貨の振幅データ 20 50硬貨の振幅最大値 21 検出コイル有効範囲 22 100円硬貨の分布 23 50円硬貨の分布 24 選別マージン 25 100円硬貨の分布 26 50円硬貨の分布 27 選別マージン
Claims (1)
- 【請求項1】 インピーダンス変化法により、投入硬貨
の選別を行う硬貨選別機において、検出信号の振幅値を
面積値に変換する振幅−面積値変換部と、同振幅−面積
値変換部の出力する面積値と、位相角に基づいて硬貨の
種類を選別する硬貨選別部とを具えたことを特徴とする
硬貨選別機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11593094A JPH07302363A (ja) | 1994-05-02 | 1994-05-02 | 硬貨選別機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11593094A JPH07302363A (ja) | 1994-05-02 | 1994-05-02 | 硬貨選別機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07302363A true JPH07302363A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14674712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11593094A Withdrawn JPH07302363A (ja) | 1994-05-02 | 1994-05-02 | 硬貨選別機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07302363A (ja) |
-
1994
- 1994-05-02 JP JP11593094A patent/JPH07302363A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010703 |