JPH0730197Y2 - リンク式ダミーバー - Google Patents
リンク式ダミーバーInfo
- Publication number
- JPH0730197Y2 JPH0730197Y2 JP1989112592U JP11259289U JPH0730197Y2 JP H0730197 Y2 JPH0730197 Y2 JP H0730197Y2 JP 1989112592 U JP1989112592 U JP 1989112592U JP 11259289 U JP11259289 U JP 11259289U JP H0730197 Y2 JPH0730197 Y2 JP H0730197Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dummy bar
- link
- spring
- type dummy
- backlash
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Continuous Casting (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
- Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、連続鋳造の鋳込み開始に際して、鋳片を引
き出すために用いるリンク式のダミーバーに関するもの
である。
き出すために用いるリンク式のダミーバーに関するもの
である。
垂直曲げ型や弯曲型の連続鋳造設備は、タンディッシュ
からの溶鋼をモールドで一次冷却し、続くローラエプロ
ンで二次冷却しつつ駆動ロールまたはピンチロールで引
抜くように構成され、鋳造開始に際してはモールドが無
底であることから、ダミーバーを用いてモールド底部を
塞ぎ、ダミーバーを介して鋳片を引抜くようにされてい
る。
からの溶鋼をモールドで一次冷却し、続くローラエプロ
ンで二次冷却しつつ駆動ロールまたはピンチロールで引
抜くように構成され、鋳造開始に際してはモールドが無
底であることから、ダミーバーを用いてモールド底部を
塞ぎ、ダミーバーを介して鋳片を引抜くようにされてい
る。
ダミーバーは、第4図に示すように、一対のリンクプレ
ート11とこの内側に位置する一対の中間リンクプレート
12を交互に配置し、その重ね合わせ部をリンクピン2に
より連結し、鋳片案内路に沿って折曲可能としたリンク
式が一般的であり、その軸支継合部にはバックラッシュ
が存在する。
ート11とこの内側に位置する一対の中間リンクプレート
12を交互に配置し、その重ね合わせ部をリンクピン2に
より連結し、鋳片案内路に沿って折曲可能としたリンク
式が一般的であり、その軸支継合部にはバックラッシュ
が存在する。
このような連続鋳造において、鋳込初期における鋳片の
引抜抵抗は、鋳造開始時ではダミーバー、鋳片の自重に
よりマイナスであるが、鋳片長さの増加すなわち鋳片の
先端が下流側に移行するのに伴って引抜抵抗も漸増し、
ついにはマイナス側からプラスに反転し、ダミーバーが
鋳片から切離される頃には完全なプラスとなり、このよ
うな引抜抵抗がマイナスからプラスに切換えられる零付
近では、前述のようなリンク式のダミーバーのバックラ
ッシュが駆動ロールの速度制御に悪影響を与え、鋳造速
度に変動を来すことになる。
引抜抵抗は、鋳造開始時ではダミーバー、鋳片の自重に
よりマイナスであるが、鋳片長さの増加すなわち鋳片の
先端が下流側に移行するのに伴って引抜抵抗も漸増し、
ついにはマイナス側からプラスに反転し、ダミーバーが
鋳片から切離される頃には完全なプラスとなり、このよ
うな引抜抵抗がマイナスからプラスに切換えられる零付
近では、前述のようなリンク式のダミーバーのバックラ
ッシュが駆動ロールの速度制御に悪影響を与え、鋳造速
度に変動を来すことになる。
このような鋳造速度の変動は、モールド内の溶鋼レベル
変動を来し、鋳片の品質の良否に影響を及ぼすものであ
り、この速度変動の原因であるダミーバーのバックラッ
シュを取り除くことが必要である。
変動を来し、鋳片の品質の良否に影響を及ぼすものであ
り、この速度変動の原因であるダミーバーのバックラッ
シュを取り除くことが必要である。
この防止策として、ローラエプロンの駆動ロールの回転
数制御によってバックラッシュを除く方式があるが、こ
のような方式では、ローラエプロンに駆動ロールを有し
ない連鋳設備では対応できない。
数制御によってバックラッシュを除く方式があるが、こ
のような方式では、ローラエプロンに駆動ロールを有し
ない連鋳設備では対応できない。
また、ダミーバー等のガタを機械的手段により除去する
方法が次に示すように種々提案されているが、それぞれ
問題点を有している。
方法が次に示すように種々提案されているが、それぞれ
問題点を有している。
(i)特公昭56-39975号 ダミーバーのガタは、進行方向のガタの他、直角方向
(厚み方向)のガタも発生するため、このガタを機械的
に低減すべく、スペーサー等によりリンクの曲がりを規
制するものであるが、進行方向のガタは依然発生する。
(厚み方向)のガタも発生するため、このガタを機械的
に低減すべく、スペーサー等によりリンクの曲がりを規
制するものであるが、進行方向のガタは依然発生する。
(ii)特開昭53-71743号 チェーンのリンクと支点ピン間に硬質ゴム等の弾性体を
嵌装し、緊張下で弾力を有するチェーンとする装置であ
るが、常に緊張下で使用される場合は良いが、ダミーバ
ーは前述したとおり、圧縮(引抜抵抗マイナス:自重落
下を防いでいる初期状態)より引張(引抜抵抗プラス:
鋳片が曲がり部で変形のため引抜き力を必要とする中〜
後期鋳込み開始状態=定常状態)に変わる際のガタが問
題であり、この装置では解消できない。
嵌装し、緊張下で弾力を有するチェーンとする装置であ
るが、常に緊張下で使用される場合は良いが、ダミーバ
ーは前述したとおり、圧縮(引抜抵抗マイナス:自重落
下を防いでいる初期状態)より引張(引抜抵抗プラス:
鋳片が曲がり部で変形のため引抜き力を必要とする中〜
後期鋳込み開始状態=定常状態)に変わる際のガタが問
題であり、この装置では解消できない。
(iii)実開昭58-76363号、実開昭58-116147号 一般的なリンク式では、ガタ解消は難しいことより、一
体弾性体(板状体)を用いてリンク等の支点を全く無く
したダミーバーであり、機構的には、支点がないため理
想的であるが、曲げを受けた際の上下ロールと適切に接
するだけの剛性や、繰り返し曲げに耐える材質(高温下
で周囲は湿潤状態)など、実用化には、まだまだ問題が
多い。
体弾性体(板状体)を用いてリンク等の支点を全く無く
したダミーバーであり、機構的には、支点がないため理
想的であるが、曲げを受けた際の上下ロールと適切に接
するだけの剛性や、繰り返し曲げに耐える材質(高温下
で周囲は湿潤状態)など、実用化には、まだまだ問題が
多い。
この考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、
その目的は、比較的簡単な機械的手段によりダミーバー
のバックラッシュを確実に除去できるリンク式ダミーバ
ーを提供することにある。
その目的は、比較的簡単な機械的手段によりダミーバー
のバックラッシュを確実に除去できるリンク式ダミーバ
ーを提供することにある。
本考案は、第1図、第2図に示すように、連続的に配置
されたリンクプレート11,12の重ね合わせ部をリンクピ
ン2により軸支継合してなるリンク式ダミーバーにおい
て、ダミーバーの幅方向内側に位置する中間リンクプレ
ート12のリンクピン2間で対向する端面の一方の端面に
ばね受け4を固定すると共に、他方の端面に固定板6を
固定し、この固定板6にばね受け5をボルト7・ナット
8,9を介してダミーバー長手方向に移動調整可能に取付
け、これらばね受け4,5間に、前記端面を相互に遠ざか
る方向に付勢する圧縮ばね(圧縮コイルばね,竹の子ば
ね,重ね皿ばね等)3を挿入したものである。
されたリンクプレート11,12の重ね合わせ部をリンクピ
ン2により軸支継合してなるリンク式ダミーバーにおい
て、ダミーバーの幅方向内側に位置する中間リンクプレ
ート12のリンクピン2間で対向する端面の一方の端面に
ばね受け4を固定すると共に、他方の端面に固定板6を
固定し、この固定板6にばね受け5をボルト7・ナット
8,9を介してダミーバー長手方向に移動調整可能に取付
け、これらばね受け4,5間に、前記端面を相互に遠ざか
る方向に付勢する圧縮ばね(圧縮コイルばね,竹の子ば
ね,重ね皿ばね等)3を挿入したものである。
また、この圧縮ばねの付勢力は、ダミーバーにかかる荷
重よりも大きく設定しておく。
重よりも大きく設定しておく。
圧縮ばね3の付勢力により、対向する中間リンクプレー
ト12およびリンクピン2が相互に遠ざかる方向に押圧さ
れ、リンクピン2とリンクプレート1とのバックラッシ
ュが除去され、またダミーバーに圧縮が作用しても圧縮
ばね3の付勢力によりガタが生じない。
ト12およびリンクピン2が相互に遠ざかる方向に押圧さ
れ、リンクピン2とリンクプレート1とのバックラッシ
ュが除去され、またダミーバーに圧縮が作用しても圧縮
ばね3の付勢力によりガタが生じない。
従って、鋳造開始時においてダミーバーを引き出す際
に、ダミーバーに掛かる荷重が圧縮から引張りに反転し
ても、ダミーバーに機械的ガタが発生せず、スムーズな
引抜きが可能となり、鋳入速度およびモールド内湯面の
変動が防止される。
に、ダミーバーに掛かる荷重が圧縮から引張りに反転し
ても、ダミーバーに機械的ガタが発生せず、スムーズな
引抜きが可能となり、鋳入速度およびモールド内湯面の
変動が防止される。
なお、リンクプレート同士が折曲しても圧縮ばねである
ため、これに容易に追従してバックラッシュの除去を行
える。また、ナット8,9によりばね受け5を移動させて
圧縮ばね3の設定付勢力を調節することもできる。
ため、これに容易に追従してバックラッシュの除去を行
える。また、ナット8,9によりばね受け5を移動させて
圧縮ばね3の設定付勢力を調節することもできる。
これは、弾性体に圧縮コイルばねを使用した例であり、
第1図ないし第3図に示すように、圧縮コイルばね3
を、その中心軸がダミーバー中心軸に一致するように、
中間リンクプレート12間に配設し、一方の端部をばね受
4を介して、他方の端部をばね受5、固定板6等を介し
て、中間リンクプレート12の幅方向に一対の端面に取付
ける。
第1図ないし第3図に示すように、圧縮コイルばね3
を、その中心軸がダミーバー中心軸に一致するように、
中間リンクプレート12間に配設し、一方の端部をばね受
4を介して、他方の端部をばね受5、固定板6等を介し
て、中間リンクプレート12の幅方向に一対の端面に取付
ける。
ばね受4,5は、圧縮コイルばね3の端部を拘束する凹部4
A,5Aが形成されており、ばね受4はそのフランジ4Bをプ
レート端面に取付け、ばね受5はボルト7に移動可能に
取付け、このボルト7をナット8,9により固定板6に取
付ける。
A,5Aが形成されており、ばね受4はそのフランジ4Bをプ
レート端面に取付け、ばね受5はボルト7に移動可能に
取付け、このボルト7をナット8,9により固定板6に取
付ける。
ボルト7は、リンクが折曲した場合に、圧縮コイルばね
3が飛び出さないようにする芯ボルトであり、凹部4Aま
で延在させる。ナット8,9は、固定用、整備用である
が、ばね受5を移動させて圧縮コイルばね3の設定付勢
力を変えることもできる。
3が飛び出さないようにする芯ボルトであり、凹部4Aま
で延在させる。ナット8,9は、固定用、整備用である
が、ばね受5を移動させて圧縮コイルばね3の設定付勢
力を変えることもできる。
なお、ばね受4および固定板6は、溶接で固定してもよ
いが、高温で使用するので、ビス止めの方が好ましい。
いが、高温で使用するので、ビス止めの方が好ましい。
前述のとおり、本考案は、リンクプレートの端面間に、
圧縮コイルばね等の圧縮ばねを挿入するようにしたた
め、比較的簡単な機械的手段によりダミーバーのバック
ラッシュを確実に除去できる。これにより、鋳込速度お
よびモールド内湯面の変動を防止でき、鋳片の品質の向
上を図ることができる。
圧縮コイルばね等の圧縮ばねを挿入するようにしたた
め、比較的簡単な機械的手段によりダミーバーのバック
ラッシュを確実に除去できる。これにより、鋳込速度お
よびモールド内湯面の変動を防止でき、鋳片の品質の向
上を図ることができる。
第1図、第2図、第3図は、この考案に係るリンク式ダ
ミーバーを示す平面図、側面図、分解斜視図、第4図、
第5図は一般的な従来のダミーバーを示す平面図、側面
図である。 1……リンクプレート、2……リンクピン 3……圧縮ばね、4……ばね受 5……ばね受、6……固定板 7……ボルト、8,9……ナット
ミーバーを示す平面図、側面図、分解斜視図、第4図、
第5図は一般的な従来のダミーバーを示す平面図、側面
図である。 1……リンクプレート、2……リンクピン 3……圧縮ばね、4……ばね受 5……ばね受、6……固定板 7……ボルト、8,9……ナット
Claims (1)
- 【請求項1】連続的に配置されたリンクプレートの重ね
合わせ部をリンクピンにより軸支継合してなるリンク式
ダミーバーにおいて、 ダミーバーの幅方向内側に位置する中間リンクプレート
のリンクピン間で対向する端面の一方の端面にばね受け
を固定すると共に、他方の端面に固定板を固定し、この
固定板にばね受けをボルト・ナットを介してダミーバー
長手方向に移動調整可能に取付け、これらばね受け間
に、前記端面を相互に遠ざかる方向に付勢する圧縮ばね
を挿入したことを特徴とするリンク式ダミーバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989112592U JPH0730197Y2 (ja) | 1989-09-26 | 1989-09-26 | リンク式ダミーバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989112592U JPH0730197Y2 (ja) | 1989-09-26 | 1989-09-26 | リンク式ダミーバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0351955U JPH0351955U (ja) | 1991-05-21 |
JPH0730197Y2 true JPH0730197Y2 (ja) | 1995-07-12 |
Family
ID=31661036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989112592U Expired - Lifetime JPH0730197Y2 (ja) | 1989-09-26 | 1989-09-26 | リンク式ダミーバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0730197Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5876363U (ja) * | 1981-11-16 | 1983-05-23 | 住友重機械工業株式会社 | 連続鋳造機用ダミ−バ− |
JPH0785827B2 (ja) * | 1986-09-30 | 1995-09-20 | 日本鋼管株式会社 | 水平連続鋳造機のダミ−バヘツド |
-
1989
- 1989-09-26 JP JP1989112592U patent/JPH0730197Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0351955U (ja) | 1991-05-21 |
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