JPH0730193Y2 - 回転揺動鍛造機の回転揺動軸の傾斜角度自動調整装置 - Google Patents

回転揺動鍛造機の回転揺動軸の傾斜角度自動調整装置

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JPH0730193Y2
JPH0730193Y2 JP1989014760U JP1476089U JPH0730193Y2 JP H0730193 Y2 JPH0730193 Y2 JP H0730193Y2 JP 1989014760 U JP1989014760 U JP 1989014760U JP 1476089 U JP1476089 U JP 1476089U JP H0730193 Y2 JPH0730193 Y2 JP H0730193Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、軸芯が傾斜した回転揺動軸に保持されて回
転揺動する型を利用して、連続変形の蓄積により加工物
を所定の形状に成形加工する回転揺動鍛造機に係り、特
に、回転揺動軸の傾斜角度を自動的に調整することので
きる回転揺動鍛造機の回転揺動軸の傾斜角度自動調整装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、軸芯が傾斜した回転揺動軸に保持されて回転揺動
する型を利用して、連続変形の蓄積により加工物を所定
の形状に成形加工する回転揺動鍛造機が知られている。
回転揺動鍛造機は回転揺動する型が加工物と接する面積
が小さく加工物の変形領域が狭いため、従来のプレス機
械等に比して比較的小さな荷重で加工物を成形加工でき
る。
このため、比較的小さな機械設備で大きな形状部品を成
形加工でき、しかも、騒音、振動がないので、機械設備
費用の低減が図れ、又防音、防振対策を不要にすること
ができる等、優れた特徴を有している。
回転揺動鍛造機は、例えば第5図に示すように、軸芯が
僅かに(=θ)傾斜した回転揺動軸の先端中央に鈍い頂
角(=2α)をもつ円錐状の型を取付け、この型を傾け
て加工物に押しつけ、接触領域が順次回転移動するよう
に回転揺動軸を回転揺動させる機構からなっている。こ
のとき、回転揺動軸の回転揺動は軸芯が外側偏心スリー
ブの回転中心線に対して僅かに(=θ)傾斜した状態を
維持して行われ、軸芯の移動軌跡が頂角が2θからなる
仮想円錐の側周面に沿った回転揺動になっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、前述の如く、回転揺動鍛造機は型を傾けて加
工物に押しつけ、回転揺動で加工物を加工する機構であ
るから、加工物を押圧する型は摩耗し、定期的に型を交
換する必要がある。
しかし、型を交換する場合には型が取付けられている回
転揺動軸が傾斜していると、型の交換を容易に行うこと
ができない不都合があった。このため、傾斜していた回
転揺動軸の傾斜角度をゼロ、つまり、回転揺動軸の軸芯
を外側偏心スリーブの回転中心線に一致させてから行う
ことが要望としてあった。
しかしながら、従来はこの回転揺動軸の傾斜角度の調整
は手動で行われており、その調整に手間と時間がかか
り、円滑な傾斜角度の調整を行うことができない欠点が
あった。
また、必要に応じて、回転揺動するときの回転揺動軸の
傾斜角度を調整するときも、同様に、円滑な傾斜角度の
調整を行うことができない欠点があった。
この考案は、上記のような問題点に鑑み、その問題点を
解決すべく創案されたものであって、その目的とすると
ころは、その調整に手間と時間がかかる回転揺動軸の傾
斜角度の調整を自動的に調整して、円滑に傾斜角度の調
整を行うことのできる回転揺動鍛造機の回転揺動軸の傾
斜角度自動調整装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
以上の目的を達成するためにこの考案は、軸芯が傾斜し
た回転揺動軸の先端中央に鈍い頂角をもつ円錐状の型を
取付け、この型を傾けて加工物に押しつけ、接触領域が
順次回転移動するように回転揺動軸を回転揺動させる機
構からなる回転揺動鍛造機において、内部に空洞を有し
且つ空洞の中心が回転中心から偏心する外側偏心スリー
ブを設け、内部に空洞を有し且つ空洞の中心が回動中心
から偏心する内側偏心スリーブを設け、該内側偏心スリ
ーブを外側偏心スリーブの偏心する空洞内に回動自在に
挿入し、上記回転揺動軸を外側偏心スリーブの偏心する
空洞内に挿入された内側偏心スリーブの偏心する空洞内
に連動連結し、内側偏心スリーブを外側偏心スリーブの
偏心する空洞内に係止する係止片を設け、外側偏心スリ
ーブを回転駆動させて外側偏心スリーブの偏心する空洞
内に係止された内側偏心スリーブの偏心する空洞内に連
動連結された回転揺動軸を回転揺動し、上記係止片の係
止及び解除を制御する係止制御機構と、内側偏心スリー
ブを外側偏心スリーブの偏心する空洞内で強制的に回動
して内側偏心スリーブの偏心する空洞の中心を外側偏心
スリーブの回転中心に対して進退動させて内側偏心スリ
ーブの偏心する空洞内に連動連結された前記回転揺動軸
の傾斜角度を調整する傾斜角度調整機構と、これらの係
止制御機構及び傾斜角度調整機構を制御する制御機構と
を設け、上記の係止制御機構と傾斜角度調整機構を外側
偏心スリーブ及び内側偏心スリーブに対して離接自在に
設けた構成よりなるものである。
〔作用〕
以上のような構成を有するこの考案は次のように作用す
る。
すなわち、外側偏心スリーブ及び内側偏心スリーブから
離れていた係止制御機構と傾斜角度調整機構を接近さ
せ、接近した係止制御機構の作動によって、内側偏心ス
リーブを外側偏心スリーブに係止させていた係止片の係
止状態を解除する。そして、係止解除後に傾斜角度調整
機構の作動によって内側偏心スリーブを回動する。内側
偏心スリーブの回動に伴って回転揺動軸の傾斜角度は徐
々に小さくなり、回転揺動軸の軸芯が外側偏心スリーブ
の回転中心線と一致すると、回転揺動軸の傾斜角度はゼ
ロとなる。
また、傾斜角度調整機構の作動によって内側偏心スリー
ブを回動して回転揺動軸の軸芯を所定の傾斜角度に合わ
せた後は、係止制御機構の作動によって内側偏心スリー
ブを外側偏心スリーブに係止片により係止し、その後、
係止制御機構及び傾斜角度調整機構を内側偏心スリーブ
及び外側偏心スリーブから離す。
〔実施例〕
以下、図面に記載の実施例に基づいてこの考案をより具
体的に説明する。
ここで、第1図は回転揺動鍛造機の上半部側の断面図、
第2図は回転揺動鍛造機の要部拡大断面図、第3図は第
2図A-A矢視図、第4図はブロック図である。
図において、回転揺動鍛造機1は4個の縦フレーム1aと
これらの縦フレーム1a間を連結する横フレーム1bから、
その骨組が主に形成されており、その内部の中央に回転
揺動軸2が設けられている。回転揺動鍛造機1は、回転
揺動軸2に取付けられて回転揺動する上型3を利用し
て、連続変形の蓄積により加工物4を所定の形状に成形
加工するものであり、軸芯Lが傾斜した回転揺動軸2の
先端中央に取付けられた鈍い頂角をもつ円錐状の上型3
を、傾けて加工物4に押しつけ、上型3と加工物4との
接触領域が順次回転移動するように回転揺動軸2を回転
揺動させる機構からなっている。
即ち、回転揺動軸2はその軸芯Lが傾斜した状態を維持
しながら仮想円錐の側周面に沿った回転揺動を行ってい
る。また、回転揺動する回転揺動軸2の軸芯Lの移動軌
跡によって描かれる仮想円錐の仮想頂点Oにおける軸芯
Lと、この仮想頂点Oを通る後述の外側偏心スリーブ7
の回転中心線Cとの傾きはθであり、このθが回転揺動
軸2の傾き角度である。この傾きθの値は後述の内側偏
心スリーブ8を回動させることによって調整できるよう
になっている。
回転揺動軸2は上部が半球状の形状を有し、その半球状
の上部の上面には連結軸2aが上方に向かって一体的に形
成されている。この連結軸2aの軸芯Lも仮想頂点Oで仮
想中心線Cに対してθの角度傾斜している。連結軸2aは
更にその上方に位置する図示しない駆動機構に連動連結
されていて、仮想頂点Oで回転中心線Cに対してθ傾斜
した状態で回転するように取付けられている。
また、回転揺動軸2の半球状の上部の球面側は、軸受け
2bによって回転揺動自在に保持されている。軸受け2bは
回転揺動軸2の上部の球面側に対応する球面状の窪みが
下面側に形成され、又この軸受け2bと回転揺動軸2の半
球状の上部の球面側との間には潤滑油が流れていて、軸
受け2bと回転揺動軸2の球面側がスムーズに回転揺動で
きるようになっている。軸受け2bは縦フレーム1aに強固
に保持されて動かないように取付けられている。
回転揺動軸2の下面の先端中央には上型3が取付けられ
ている。上型3は下向きに鈍い頂角(=2α)を有する
円錐状の形状からなり、その鈍い円錐状の頂角は仮想頂
点Oと一致するように回転揺動軸2に取付けられる。上
型3の頂角は仮想頂点Oに一致することが必要である。
また、鈍い円錐状の側周面は、平坦状となっていたり、
或いは所定の凹凸が形成されていて、加工物4を所定の
形状に押圧成形できるようになっている。そして、この
上型3に押圧成形される加工物4が上型3の下面に設置
されている。
加工物4は例えば金属の材質からなり、初期においては
その軸芯方向に長く、押圧成形されることにより潰され
て所定の形状になるのである。加工物4は下型5の上面
に載置され、加工物4は上型3と下型5によって上下か
ら押圧されて所定の形状に成形加工される。下型5はボ
ルスタ6上に設けられている。
ところで、回転揺動軸2の上部には外側偏心スリーブ
7、内側偏心スリーブ8が上下方向に設けられている。
外側偏心スリーブ7はその外周に例えば溝車7aが形成さ
れ、この溝車7aと図示しないモータとの間にVベルトが
巻装され、モータの駆動によりVベルトを介して駆動力
が外側偏心スリーブ7に伝達されて、回転中心線Cを中
心に外側偏心スリーブ7は回転し、前記の回転揺動軸2
を回転揺動させるようになっている。外側偏心スリーブ
7はその内部に空洞7bが形成されているが、空洞7bの中
心は外側偏心スリーブ7の中心と一致せず、空洞7bは外
側偏心スリーブ7の内部で偏心した状態に形成されてい
る。この偏心した状態に形成されている空洞7bには上記
の内側偏心スリーブ8が挿入されている。
内側偏心スリーブ8はその下部側の内部に空洞8aが形成
されている。この空洞8aの中心は内側偏心スリーブ8の
中心と一致せず、空洞8aは内側偏心スリーブ8の内部で
偏心した状態に形成されている。この偏心した状態に形
成されている空洞8aには前記回転揺動軸2の連結軸2aの
先端側が挿入されており、連結軸2aは空洞8a内で内側偏
心スリーブ8に連動連結されている。
一方、内側偏心スリーブ8の上端側は外側偏心スリーブ
7の上面より突出している。この突出している上端には
円形の傾斜角度調整板9が一体的に取付けられている。
この傾斜角度調整板9の周縁には係止制御機構10の一部
を構成する複数の係止溝10aが所定間隔毎に形成されて
いる。係止溝10aは例えば0度が回転揺動軸2の最大の
傾斜角度に該当し、それから180度の位置で回転揺動軸
2の傾斜角度はゼロ、つまり回転揺動軸2の軸芯Lと外
側偏心スリーブ7の回転中心線Cが一致するようになっ
ている。
上記の係止溝10aに挿入されて係止される係止片10bが外
側偏心スリーブ7の上面に設けられている。係止片10b
はその下部側が外側偏心スリーブ7の上面に内側偏心ス
リーブ8の中心に向けて形成された摺動溝7cに摺動自在
に取付けられていて、この摺動溝7cに沿って進退動する
ようになっている。そして、係止片10bの上部側の突出
部が上記の係止溝10aに挿入される構成になっている。
また、係止片10bの後部側の中央には上下方向に孔10cが
形成されている。孔10cは途中から下半部の孔径が上半
部の孔径より大きくなっていて、後述するストッパ7fが
バネ7eに付勢されて孔10cが飛び出すの防いでいる。さ
らに、係止片10bが係止溝10aに挿入された位置で、孔10
cの真下に対応する外側偏心スリーブ7の上面には上向
きに穴7dが形成されている。この穴7dの下部側にはバネ
7eが上向きに付勢されており、このバネ7eの上にストッ
パ7fが取付けられている。ストッパ7fは係止片10bが係
止溝10aに挿入された状態では上記孔10cに挿入されてい
て、係止片10bが移動するのを阻止している。
これらの係止溝10a、係止片10b、孔10c、穴7d、バネ7
e、ストッパ7fは係止制御機構10の一部を構成する。ま
た、係止制御機構10の一部を構成するシリンダ10d、作
動杆10eが係止片10bの上方側に設けられている。作動杆
10eはシリンダ10dのロッドの伸縮によって係止溝10aの
方向に進退動し、又シリンダ10d及び作動杆10eが取付け
られている昇降部材11の昇降により、作動杆10eは上下
方向に移動する。作動杆10eはその先端側が係止片10bの
孔10cに挿入してストッパ7fを下方に押して、ストッパ7
fを解除させる機能を果たす。
上記の昇降部材11は前記の外側偏心スリーブ7及び内側
偏心スリーブ8の上方に形成されており、両側に取付け
られたシリンダ11aの伸縮によって昇降、つまりシリン
ダ11aのロッドが延びると上昇し、縮むと下降する。昇
降部材11は、左右に支柱11bが設けられ、各支柱11bに筒
状の支持材11cが各々外装され、左右の支持材11c間に横
桁11dが横設されていて、この横桁11dに係止制御機構10
の一部を構成するシリンダ10d及び作動杆10eが取付けら
れている。
また、前記の傾斜角度調整板9の真上上方には、この傾
斜角度調整板9を強制的に回動させる傾斜角度調整機構
12を構成する傾斜角度回動筒状体12aが位置している。
この傾斜角度回動筒状体12aは上記の横桁11dによって保
持されており、横桁11dの昇降に連動して一体的に昇降
する。傾斜角度回動筒状体12aはその下面に回動溝12bが
180度の間隔をおいて2個形成されている。そして、こ
の回動溝12bに挿入して係止される回動突起片12cが傾斜
角度調整板9の上面に180度の間隔をおいて2個突出形
成されている。傾斜角度回動筒状体12は隣接して横桁11
dに取付けられたモータ12dによって正逆に回動する。
又、傾斜角度回動筒状体12aの回動状況を検知するセン
サ12eが隣接して横桁11dに取付けられている。センサ12
eは後述の制御機構13に接続されている。これらの傾斜
角度回動筒状体12a、回動溝12b、回動突起片12c、モー
タ12dにより、傾斜角度調整機構12が構成されている。
そして、これらの係止制御機構10のシリンダ10d、シリ
ンダ11a、及び傾斜角度調整機構12のモータ12d等は制御
機構13に接続されていて、制御機構13でコントロールさ
れるようになっている。このため、制御機構13には例え
ばコンピュータが使用され、又予め、シリンダ10d、シ
リンダ11a、及びモータ12d等の作動順序、作動量などが
予め情報としてインプットされており、その情報に基づ
き自動的に制御されて回転揺動軸2の傾斜角度を自動的
に調整することができるようになっている。
次に上記実施例の構成による作用について以下説明す
る。
即ち、回転揺動軸2の傾斜角度を自動的に調整する場合
には以下のようにして行われる。
制御機構13にインプットされた情報により、係止制御機
構10のシリンダ10dのロッドは伸長し、ロッドの伸長に
よりロッドの先端に取付けられた作動杆10eは前方へ移
動し、前方へ移動した作動杆10eは係止制御機構10の係
止片10bの孔10cの真上に到達する。孔10cの真上に到達
した時点で、シリンダ10dのロッドの伸長を停止させ
る。
また、同様に傾斜角度調整機構12を構成する傾斜角度回
動筒状体12aはモータ12dの駆動により回動し、回動した
傾斜角度回動筒状体12aの各回動溝12bが傾斜角度調整板
9上面の回動突起片12cの真上に到達した時点でモータ1
2dの駆動を止める。
そして、作動杆10e及び傾斜角度回動筒状体12aが所定の
箇所にセットされた後、制御機構13からの指令により昇
降部材11のシリンダ11aは収縮を始める。シリンダ11aの
収縮に伴い、支持材11cは降下し始める。支持材11cの降
下により支持材11cに支持されている横桁11dも一体とな
って降下し始める。横桁11dの降下に伴い、横桁11dに取
付けられている作動杆10e及び傾斜角度回動筒状体12aも
降下する。
降下した作動杆10eの先端側は係止片10bの孔10c内に挿
入する。孔10c内に挿入した作動杆10eの先端は更に降下
を続けて孔10c内に上向きに付勢されているストッパ7f
の上端に当接する。ストッパ7fの上端に当接した作動杆
10eはストッパ7fのバネ7eの付勢力に抗してストッパ7f
を下方に押圧移動させる。
このため、ストッパ7fは穴7d内に降下して行き、ストッ
パ7fは係止片10bの孔10cから完全に抜ける。係止片10b
の移動を阻止していたストッパ7fが抜けることにより、
係止片10bは摺動溝7cに沿って前後に移動することが可
能となる。
同様に降下した傾斜角度回動筒状体12aの下面に形成さ
れた回動溝12b内に、傾斜角度調整板9の上面に突設さ
れた回動突起片12cが相対的に挿入される。そして、傾
斜角度回動筒状体12aの下面が傾斜角度調整板9の上面
に当接したとき、回動突起片12cは回動溝12b内に完全に
填まる。
その後、係止制御機構10のシリンダ10dを収縮させる。
シリンダ10dの収縮に伴い、ロッドの先端に取付けられ
た作動杆10eはロッドの後退に一体的に連動して後退し
始める。このとき、作動杆10eの先端側は係止片10bの孔
10c内に挿入されているため、作動杆10eの後退に連動し
て係止片10bも後退する。つまり、係止溝10aから抜ける
方向に移動する。そして、傾斜角度調整板9の回動を係
止していた係止片10bが係止溝10aが完全に抜け出た時点
で、係止制御機構10のシリンダ10dの収縮を停止させ
る。
係止片10bが係止溝10aから抜け出た後、傾斜角度調整機
構12のモータ12dを駆動させて、傾斜角度回動筒状体12a
を回動させる。傾斜角度回動筒状体12aと傾斜角度調整
板9は回動溝12b及び回動突起片12cによって、回動が一
体化されているため、傾斜角度調整板9は傾斜角度回動
筒状体12aの回動に一体化して回動し始める。
傾斜角度調整板9が回動を始めると、その上端側が傾斜
角度調整板9に一体的に連結されている内側偏心スリー
ブ8も一体となって同じ方向に回動する。このとき、回
動する内側偏心スリーブ8の回動中心線Nと下部側の空
洞8aの中心とは一致しないため、空洞8aの中心は回動中
心線Nを回動中心として回動する。
そして、実施例の図面のおいては内側偏心スリーブ8が
180度回動したとき、空洞8aの中心が外側偏心スリーブ
7の回転中心線Cに一致する。このとき、空洞8aの中心
に回転揺動軸2の軸芯Lが一致しているので、回転揺動
軸2の軸芯Lが外側偏心スリーブ7の回転中心線Cと一
致し、回転揺動軸2の傾斜角度はゼロ、つまり傾斜して
いない状態となる。また、傾斜角度調整板9及び内側偏
心スリーブ8が180度回動したとき、係止片10bの前方に
係止溝10aが位置することになる。
そこで、傾斜角度回動筒状体12aのモータ12dの駆動を止
め、係止制御機構10のシリンダ10dを伸長させて、作動
杆10eを介して係止片10bを前進させ、係止片10bを係止
溝10aに挿入することにより、回転揺動軸2の傾斜角度
をゼロの状態に維持することができる。
なお、必要に応じて、内側偏心スリーブ8を適宜の回動
角度で止め、その角度に対応して係止溝10aを設けるこ
とにより、回転揺動軸2の傾斜角度を必要な傾斜角度に
調整することも可能である。
また、この考案は上記実施例に限定されるものではな
く、この考案の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をな
し得ることは勿論である。
〔考案の効果〕
以上の記載より明らかなように、この考案に係る回転揺
動鍛造機の回転揺動軸の傾斜角度自動調整装置によれ
ば、外側偏心スリーブ及び内側偏心スリーブから離れて
いた係止制御機構と傾斜角度調整機構を接近させ、接近
した係止制御機構の作動によって、内側偏心スリーブを
外側偏心スリーブに係止させていた係止片の係止状態を
解除することができる。
そして、係止解除後に傾斜角度調整機構の作動によっ
て、内側偏心スリーブを外側偏心スリーブの偏心する空
洞内で強制的に回動させ、内側偏心スリーブの偏心する
空洞の中心を外側偏心スリーブの回転中心に対して進退
動させて、内側偏心スリーブの偏心する空洞内に連動連
結された回転揺動軸の傾斜角度を調整することができ
る。
このように、その調整に手間と時間がかかる回転揺動軸
の傾斜角度の調整を自動的に調整して、円滑に傾斜角度
の調整を行うことができる。
加えて、係止制御機構と傾斜角度調整機構は外側偏心ス
リーブ及び内側偏心スリーブに対して離接自在に設けら
れ、傾斜角度を調整するとき以外は係止制御機構と傾斜
角度調整機構は外側偏心スリーブ及び内側偏心スリーブ
から離れている。このため、係止制御機構と傾斜角度調
整機構が回転中の外側偏心スリーブ及び内側偏心スリー
ブに荷重として作用することがなく、外側偏心スリーブ
等の回転に悪影響を及ぼすこともない等、極めて実用的
有益なる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第3図はこの考案に係る回転揺動鍛造機の回
転揺動軸の傾斜角度自動調整装置の実施例を示すもので
あって、第1図は回転揺動鍛造機の上半部側の断面図、
第2図は回転揺動鍛造機の要部拡大断面図、第3図は第
2図A-A矢視図、第4図はブロック図である。 第5図は回転揺動軸の側面図である。 〔符号の説明〕 1:回転揺動鍛造機、1a:縦フレーム 1b:横フレーム、2:回転揺動軸 2a:連結軸、2b:軸受け 3:上型、4:加工物 5:下型、6:ボルスタ 7:外側偏心スリーブ、7a:溝車 7b:空洞、7c:摺動溝 7d:穴、7e:バネ 7f:ストッパ、8:内側偏心スリーブ 8a:空洞、9:傾斜角度調整板 10:係止制御機構、10a:係止溝 10b:係止片、10c:孔 10d:シリンダ、10e:作動杆 11:昇降部材、11a:シリンダ 11b:支柱、11c:支持材 11d:横桁、12:傾斜角度調整機構 12a:傾斜角度回動筒状体 12b:回動溝、12c:回動突起片 12d:モータ、12e:センサ L:軸芯、O:仮想頂点 C:外側偏心スリーブの回転中心線 N:内側偏心スリーブの回動中心線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸芯が傾斜した回転揺動軸の先端中央に鈍
    い頂角をもつ円錐状の型を取付け、この型を傾けて加工
    物に押しつけ、接触領域が順次回転移動するように回転
    揺動軸を回転揺動させる機構からなる回転揺動鍛造機に
    おいて、内部に空洞を有し且つ空洞の中心が回転中心か
    ら偏心する外側偏心スリーブを設け、内部に空洞を有し
    且つ空洞の中心が回動中心から偏心する内側偏心スリー
    ブを設け、該内側偏心スリーブを外側偏心スリーブの偏
    心する空洞内に回動自在に挿入し、上記回転揺動軸を外
    側偏心スリーブの偏心する空洞内に挿入された内側偏心
    スリーブの偏心する空洞内に連動連結し、内側偏心スリ
    ーブを外側偏心スリーブの偏心する空洞内に係止する係
    止片を設け、外側偏心スリーブを回転駆動させて外側偏
    心スリーブの偏心する空洞内に係止された内側偏心スリ
    ーブの偏心する空洞内に連動連結された回転揺動軸を回
    転揺動し、上記係止片の係止及び解除を制御する係止制
    御機構と、内側偏心スリーブを外側偏心スリーブの偏心
    する空洞内で強制的に回動して内側偏心スリーブの偏心
    する空洞の中心を外側偏心スリーブの回転中心に対して
    進退動させて内側偏心スリーブの偏心する空洞内に連動
    連結された前記回転揺動軸の傾斜角度を調整する傾斜角
    度調整機構と、これらの係止制御機構及び傾斜角度調整
    機構を制御する制御機構とを設け、上記の係止制御機構
    と傾斜角度調整機構を外側偏心スリーブ及び内側偏心ス
    リーブに対して離接自在に設けたことを特徴とする回転
    揺動鍛造機の回転揺動軸の傾斜角度自動調整装置。
JP1989014760U 1989-02-09 1989-02-09 回転揺動鍛造機の回転揺動軸の傾斜角度自動調整装置 Expired - Lifetime JPH0730193Y2 (ja)

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