JPH07301728A - 多心光ファイバのクランプ装置 - Google Patents

多心光ファイバのクランプ装置

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JPH07301728A
JPH07301728A JP11589294A JP11589294A JPH07301728A JP H07301728 A JPH07301728 A JP H07301728A JP 11589294 A JP11589294 A JP 11589294A JP 11589294 A JP11589294 A JP 11589294A JP H07301728 A JPH07301728 A JP H07301728A
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JP
Japan
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optical fiber
optical fibers
groove
fiber
clamped
Prior art date
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Pending
Application number
JP11589294A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Aihara
裕 粟飯原
Hiroyuki Taya
浩之 田谷
Mikio Yoshinuma
幹夫 吉沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各V溝14に入れた光ファイバ24の高さ
は、サブミクロン単位では一様でなく、底が平らな光フ
ァイバクランプの場合、全ての光ファイバ24をクラン
プできない場合が起きる。特に個別調心機構を備えたV
溝の場合、その傾向は大きい。この課題を解決する。 【構成】 上下に変位可能なブラケット42に、弾性の
ある毛440を持つブラシ44などを斜めに取り付けて
ファイバクランプ40を構成する。ブラシ44の毛44
0は光ファイバ24に接して撓み、自身の弾性で光ファ
イバ24をV溝14に押さえつける。1本の光ファイバ
を押さえた毛440が、同時に他の光ファイバを押さえ
ることはないため、各光ファイバは個別にクランプされ
る。各V溝14に入れた光ファイバの高さが不揃いで
も、クランプ不良の光ファイバは発生しない。ブラシの
代わりに、細長い複数の帯状弾性片を用いてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多心光ファイバの融着
接続装置等における、光ファイバのクランプ装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の多心光ファイバの融着接続装置に
おける、光ファイバのクランプ装置付近を、図3に模型
的に示した。(a)は側面から見た状態、(b)は
(a)をB方向から見た状態、(c)は(b)のC断面
を拡大した状態である。10はV溝ブロックで、その本
体12の上面に複数のV溝14が設けてある。20は多
心光ファイバテープの全体、22は被覆部分、24は被
覆を除去した裸の光ファイバである。V溝14の上方
に、ファイバクランプ30が上下に移動可能に設けら
れ、下がったときV溝14に入れた光ファイバ24に接
してこれを押さえる。ファイバクランプ30は、たとえ
ばセラミックス製で、その底32は平である。34は光
ファイバクランプ30に荷重を加えるためのバネ、36
は可動台、38は被覆クランプである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記図3(c)は、理
想的な状態である。V溝14の加工精度には限界があ
る。厳密に見れば、図4に模型的に示したように、各V
溝14に入れた光ファイバ24の高さが、サブミクロン
の単位では一様でない。底32が平らなセラミックスの
ファイバクランプ30の場合、全ての光ファイバ24を
クランプできない場合が生ずる。図5のように、光ファ
イバ24の上にゴミ39が載ったままクランプすると、
なおさらである。光ファイバは対応するV溝に接してク
ランプされなければならない。
【0004】図6は、個別調心機構を備えたV溝の場合
である。個別調心機構には種々の形態(たとえば特開平
5−273430号公報)が提案されているが、いずれ
も横並びに配列されたV溝の高さ、形状を個別に圧電素
子で上下動あるいは変形させる方式である。本発明の以
下の実施例では、V溝構成を限定的に例示してあるが、
本発明は横並びにV溝が配列された構成をすべて対象と
するものである。図6においては、V溝14の片方の斜
面140は固定である。これに対して他方の斜面142
は、可動プレート144の上に形成されている。可動プ
レート144を上下すると、V溝14に入れた光ファイ
バ24の位置が変わる。これを利用して、個別に光ファ
イバ24を調心できる。個別に調心した結果、光ファイ
バ24の高さが一様でなくなると、上記と同じ問題が起
きる。
【0005】光ファイバ24がV溝14にしっかりクラ
ンプされていないと、光ファイバのクセ、偏心またはゴ
ミ等の外乱で調心性が悪くなる。また融着接続において
は放電中に両側の光ファイバを放電領域に向かって押し
込んでゆき自己調心させるが、接続時の衝突の瞬間に光
ファイバ24がV溝14から跳ね上がって、良好な接続
特性が得られなくなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1,図2に例示するよ
うに、 (1)ファイバクランプ40が、 ・光ファイバ24に接してこれらを押さえる部分44,
46と、 ・当該押え部分を保持しているブラケット42とで構成
され、 (2)前記押え部分44,46は、 ・複数の細長い弾性体の集合440,460からなり、 ・端部でまとめて前記ブラケット42に傾斜して取り付
けられる。
【0007】(3)複数の細長い弾性体が、図1のよう
に、ブラシ44の毛440からなるな毛状体にしてもよ
い。 (4)あるいは、複数の細長い弾性体が、適宜の幅、た
とえば図2のように、V溝14のピッチpより狭い横幅
wを持つ複数の薄板状の弾性片460からなり、その下
側を押圧部にしてもよい。
【0008】
【作 用】
(1)押え部分44,46が、複数の細長い弾性体から
なり、かつ前記ブラケット42に傾斜して取り付けられ
ていると、図1,図2(a)(b)の状態から、ファイ
バクランプ40を下げてゆくと、初め弾性体440,4
60の先端が光ファイバ24に触れ、次にそれらが撓ん
で、自身の弾性で光ファイバ24をV溝14の底に押さ
える。 (2)個々の弾性体440,460の各区間(すなわ
ち、1本あるいは複数本の弾性体)は、光ファイバ方向
から見てV溝の高さに応じて撓み、下側のV溝14内に
入れた1本の光ファイバ24を押え付ける。したがっ
て、各光ファイバ24は個別にクランプされる。クラン
プ不良の光ファイバ24を減少させる。
【0009】(3)複数の細長い弾性体が、図1のよう
に、ブラシ44の毛440のような毛状体の厚みのある
集合からなるようにしてあると、毛440の細かさをた
とえば標準SMファイバ径以下とし、配列ピッチ密度を
高めることによって、1本の光ファイバ24を何本かの
毛440が押さえることになり、確実に各光ファイバ2
4は個別にクランプされる。
【0010】(4)あるいは、細長い弾性体薄板の下側
に切込みを入れて複数の押圧部に分割し、たとえば図2
のように、V溝14のピッチpより狭い横幅wを持つ複
数の弾性片460からなるようにしてあると、1本のV
溝14の中心上に1本の弾性片460が位置するようす
ることにより、当該V溝の中心あたりに位置する各光フ
ァイバ24は個別にクランプされる。弾性片460の横
幅wをピッチpよりも広くすると、何本かの光ファイバ
24をまとめてクランプする場合があるが、この場合に
おいても本発明では個別にクランプされているとする。
これは、毛440の太さがピッチpよりも大の場合につ
いても同様である。
【0011】
【実施例1】図1に示す例である。同図で(a)はファ
イバクランプ40がV溝ブロック10から離れている状
態((b)のA断面)、(b)はそれを右側から見た状
態、(c)はファイバクランプ40がV溝ブロック10
に接して光ファイバ24をクランプしている状態
((d)のC断面)、(d)はそれを右側から見た状態
を示す。ファイバクランプ40を、ブラケット42とブ
ラシ44(押え部分)とで構成する。ブラケット42
は、図示していない機構により、上下に移動する。これ
は、たとえば四角ブロック状のもので、下面に前後方向
(矢印E参照)の角状の溝420が設けてある。上底4
22の後部は傾斜面424をなす。ブラシ44の先端は
V溝ブロック10の先端から突き出さない程度の長さと
する。
【0012】ブラシ44の毛440は、たとえば金ダラ
シにすれば太さが0.05〜0.08mm程度のピアノ線材等で作
られ、弾性を有する。ただし、ゴムやプラスチック系の
材質を用いることもできる。ブラシ44は、毛440を
薄い直方体状に束ね密集合したものである。ブラシ44
は、上端部を傾斜面424に固定されて、前下がりに
傾斜して、毛440がV溝14と同方向を向くように
し、自由端(先端)がブラケット42の下面よりさら
に下まで出るようにして、ブラケット42に取り付けら
れる。毛440の方向は、光ファイバの方向に沿うよう
にする。
【0013】図1(a)(b)の状態から、ファイバク
ランプ40を下げてゆくと、初め、ブラシの毛440の
先端が光ファイバ24に触れる。さらにファイバクラン
プ40が下がると、毛440は撓み、自身の弾性で光フ
ァイバ24をV溝14の底に押さえる。そして最終的に
は(c)(d)の状態になる。
【0014】このとき、1本の光ファイバ24を1本あ
るいは何本かの毛440が押さえて、各光ファイバ24
を対応する各V溝上に押え込み、個別にクランプする。
毛440の曲がり方向によっては、同時に2本以上の光
ファイバ24を押さえることもあるが、柔軟性に富んだ
材料を用いれば、悪影響を及ぼすことはない。光ファイ
バ24の高さに不揃いがあっても、クランプ不良の光フ
ァイバ24は皆無となる。
【0015】融着に際して光ファイバ24の前進する方
向(図1(c)のF方向)は、上から押さえている毛4
40に逆らわない方向である。よって、前進の途中で光
ファイバ24がV溝14から外れるようなことはない。
なお、毛440は厚みを持たせて押圧力を高め、さらに
光ファイバがクランプされる部分の長さを広げることに
よりクランプを確実ならしめているが、厚みを持たせず
に、毛440を一層だけとしてもよい。毛440の太さ
は、ピッチp、光ファイバ径に比して十分に細いことが
好ましいが、厚みを持たせた集合であれば毛440に要
求される当該条件は大幅に緩和される。
【0016】
【実施例2】図2に示す例である。同図で(a)はファ
イバクランプ40がV溝ブロック10から離れている状
態((b)のA断面)、(b)はそれを右側から見た状
態、(c)はファイバクランプ40がV溝ブロック10
に接して光ファイバ24を押さえている状態((d)の
C断面)、(d)はそれを右側から見た状態を示す。
(e)は弾性板(あるいは弾性薄板)46だけの説明図
である。ファイバクランプ40を、ブラケット42と弾
性板46(押え部分)とで構成する。ブラケット42
は、上記の実施例1のものと同じである。
【0017】弾性板46は、薄板状の複数の細長い弾性
片460を、僅かな間隔をおいて横に並べ、その片側を
連結した形状である。あるいは1枚の弾性体の下側を切
込みを入れて複数の押圧部に分割したものである。弾性
板46は、ステンレスの薄板である。各弾性片460の
下幅は、たとえば好ましくは横幅wがV溝14のピッチ
pより狭く、たとえば0.15mm程度で、厚さは0.1mm程度
である。ステンレス以外に、ゴムやプラスチックの薄板
等の樹脂材を用いることもできる。弾性板46は、図1
と同様に、上端部を傾斜面424に固定されて、前下
がりに傾斜して、弾性片460がV溝14と同方向を
向くように、1本のV溝14の上に1本の弾性片46
0が位置するように、自由端(先端)がブラケット4
2の下面よりさらに下まで出るようにして、ブラケット
42に取り付けられる。クランプの確実性を高めるに
は、特に図示はしないが、同構成の弾性板46を光ファ
イバ方向へ何枚か重ね合わせる。すると、クランプ位置
が複数になり、押圧力が高まり光ファイバとV溝との密
着性が高まる。すなわち、厚みのある毛440を用いて
クランプした場合と似た作用を有する。
【0018】この場合も、図2(a)(b)の状態か
ら、ファイバクランプ40を下げてゆくと、初め、弾性
片460の先端が光ファイバ24に触れる。さらにファ
イバクランプ40が下がると、弾性片460は撓み、自
身の弾性で光ファイバ24をV溝14の底に押さえる。
そして最終的には(c)(d)の状態になる。
【0019】このとき、1本の光ファイバ24を1本の
弾性片460が押さえる。1本の光ファイバ24を押さ
えた弾性片460が、同時に他の光ファイバ24を押さ
えることはない。したがって、各光ファイバ24は個別
にクランプされる。たとえ光ファイバ24の高さが異な
っていても、クランプ不良の光ファイバ24は皆無とな
る。
【0020】融着に際して光ファイバ24の前進する方
向(図2(c)のF方向)は、上から押さえている弾性
片460に逆らわない方向である。よって、前進の途中
で光ファイバ24がV溝14から外れるようなことはな
い。なお、押圧部材としてV溝ピッチに対応した幅ピッ
チを持ち、光ファイバ24を1本ずつ押さえる実施例に
は限定されない。たとえば数本の光ファイバを一括して
押さえる幅を持った分割薄板としても良く、諸仕様に応
じて分割の程度は如何様にも変更可能である。
【0021】実施例1,2とも、個別調心V溝の場合を
図示した。しかし、本発明は、固定V溝の場合も適用可
能である。
【0022】また、本発明におけるV溝という用語は、
必ずしも正確なV形状の溝のみを指すのではなく、光フ
ァイバが配置され、位置決めされる位置決め溝を総称す
るものであり、前記V形状の溝の変形例を含むものであ
る。さらに、融着接続機には限定されず、光スイッチな
ど位置決め溝を持った機構に応用することができる。
【0023】
【発明の効果】
(1)ファイバクランプが、光ファイバに接してこれを
押さえる押え部分と、当該押え部分を保持しているブラ
ケットとからなり、前記押え部分は、複数の細長い弾性
体からなるので、各V溝14に入れた光ファイバ24の
高さが一様でないときでも、各光ファイバ24は個別に
クランプされる。クランプ不良の光ファイバ24は皆無
となる。よって、良好な接続特性が得られる。
【0023】(2)複数の細長い弾性体が、ブラシ44
の毛440からなるようにしてある場合は、毛440の
密度を高めることにより、たとえば対象とするV溝ピッ
チが変わっても押圧状態を安定させることができる。各
光ファイバ24を個別に各V溝上に安定してクランプす
ることができる。
【0024】(3)複数の細長い弾性体が、V溝14の
ピッチpより狭い横幅wを持つ複数の弾性片弾性片46
0からなるようにしてある場合は、光ファイバの押圧力
が安定し、各光ファイバ24を個別に対応するV溝上に
安定してクランプできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の説明図。
【図2】本発明の実施例2の説明図。
【図3】従来の融着接続機のクランプ装置の付近の説明
図。
【図4】固定V溝方式の場合における解決すべき課題の
説明図。
【図5】固定V溝方式の場合における解決すべき別の課
題の説明図。
【図6】個別調心V溝方式の場合における解決すべき課
題の説明図。
【符号の説明】
10 V溝ブロック 12 V溝ブロック本体 14 V溝 140 V溝の片方の斜面 140 V溝の他方の斜面 144 可動プレート 20 光ファイバテープ 22 被覆部分 24 光ファイバ 30,40 ファイバクランプ 32 クランプの底 34 バネ 36 可動台 38 被覆クランプ 39 ゴミ 42 ブラケット 420 溝 422 溝の上底 424 溝の傾斜面 44 ブラシ 440 毛 46 弾性板 460 弾性片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横並びに配列された複数のV溝と、当該
    V溝に入れた光ファイバに接してこれらを押さえるファ
    イバクランプ、を備える多心光ファイバのクランプ装置
    において、前記ファイバクランプの、光ファイバに接し
    てこれを押さえる押え部分が、複数の細長い弾性体の集
    合からなるものであり、該集合の各区間がV溝の高さに
    応じて撓むことにより、個別に光ファイバをV溝にクラ
    ンプする、多心光ファイバのクランプ装置。
  2. 【請求項2】 複数の細長い弾性体が、毛状体からな
    る、請求項1記載の多心光ファイバのクランプ装置。
  3. 【請求項3】 複数の細長い弾性体が、薄板状の弾性片
    からなり、弾性片の少なくとも下側は複数の押圧部に分
    割されている、請求項1記載の多心光ファイバのクラン
    プ装置。
JP11589294A 1994-05-02 1994-05-02 多心光ファイバのクランプ装置 Pending JPH07301728A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012047942A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Enplas Corp 光ファイバ保持部材
CN110376679A (zh) * 2019-06-05 2019-10-25 一诺仪器(中国)有限公司 一种调整光纤间距的光纤夹持工具及其夹持方法

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Effective date: 20011016