JPH07301548A - ロータリエンコーダ - Google Patents

ロータリエンコーダ

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JPH07301548A
JPH07301548A JP11606394A JP11606394A JPH07301548A JP H07301548 A JPH07301548 A JP H07301548A JP 11606394 A JP11606394 A JP 11606394A JP 11606394 A JP11606394 A JP 11606394A JP H07301548 A JPH07301548 A JP H07301548A
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coupling
spring
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Jun Takadera
潤 高寺
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Futaba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転部のぶれが生じても伝達角度誤差が生じ
ないと共に、薄い構成とされたカップリング手段を提供
すること。 【構成】 カップリング4に形成されているバネ部材4
−1〜4−4のうち、対角に形成されたバネ部材4−
1,4−3はその中央に形成された取り付け部が検出走
査部5に固着され、対角に形成されたバネ部材4−2,
4−4はその中央に形成された取り付け部がフランジ2
に固着されている。回転部の偏位を吸収するバネ部材4
−1〜4−4の取り付け部の中心を結ぶ直線がシャフト
3の回転中心を通るようになると共に、バネ部材4−1
〜4−4はシャフト3の軸方向及び軸直交方向には容易
に弾性変形するが、回転方向には容易に弾性変形しない
構成とされるため、伝達角度誤差が生じにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測定対象の固定部に対
する回転部の回転角度及び回転数を検出するためのロー
タリエンコーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のロータリエンコーダの断面図を図
7に示し、この図を参照しながら説明する。この図にお
いて、100は回転自在に支承されているシャフト10
2と、シャフト102の相対回転角度を検出する検出走
査部105とを内蔵するハウジング、101はハウジン
グ100の蓋部、102は測定対象の回転軸が装着され
るシャフト、103と104はフランジ107に形成さ
れた第2取り付け部116と検出走査部105に形成さ
れた第1取り付け部106との間に装着されハウジング
100に対しシャフト102を偏位可能に支承するカッ
プリング手段を構成するバネ部材及び中間リング、10
5はシャフト102の相対回転角度を検出する検出走査
部である。
【0003】さらに、107はハウジング100に取り
付けられているフランジ、108はハウジング100内
に塵埃等が侵入することを防止するためのシール材であ
る。更に、LED110,集光レンズ111,スリット
112,目盛り板113及び受光部114から検出走査
部105は構成されており、このうち目盛り板113は
シャフト102に固着されてシャフト102の回転に伴
い回転されている。また、115はシャフト102を検
出走査部105に回転可能に支持するためのベアリング
である。
【0004】このように構成されたロータリエンコーダ
の動作を説明すると、測定対象が例えば相対的に回転可
能なスピンドルと工作機械のベッドとの角度位置の場
合、スピンドルにシャフト102が装着され工作機械の
ベッドにハウジング100が固着される。これによりス
ピンドルが回転すると、これに固着されているシャフト
102が回転するため、シャフト102に固着されてい
る目盛り板113が回転する。すると、LED110か
ら投射され集光レンズ111で集光された光束は、目盛
り板113が回転することによりスリット112との間
に形成されるモアレ縞を透過して受光部114で受光さ
れる。
【0005】前記モアレ縞はシャフト102の回転に応
じて変化していき、受光部114で受光されるモアレ縞
を透過した光束の強さは、シャフト102の回転につれ
て正弦波状に変化するようになる。この受光部114で
受光された光束は電気信号に変換されて出力されるの
で、この正弦波状に変化する電気信号から測定対象であ
るスピンドルとベッドとの相対的な回転角度を検出する
ことができる。なお、シャフト102はベアリング11
5により検出走査部105に対し回転自在に支承されて
おり、検出走査部105がハウジング100に対し回転
しないよう固着されることにより、シャフト102が装
着されているスピンドルと、ハウジング100が固着さ
れているベッドとの相対回転角度を測定しているが、ス
ピンドルの回転中心とハウジング100の取り付け中心
とを完全に一致させることが困難なこと、及び加工中の
スピンドルのぶれのため、スピンドルの回転に伴いスピ
ンドルに装着されたシャフト102がハウジング100
に対し捩れ回転をするようになる。
【0006】シャフト102がハウジング100に対し
捩れ回転するようになると、伝達角度誤差が生じてスリ
ット112と目盛り板113との相対位置がずれるよう
になり、測定精度が悪化する。そこで、シャフト102
がハウジング100に対し捩れ回転しても測定精度を悪
化させないように、ハウジング100に対するシャフト
102の偏位を吸収するカップリング手段をハウジング
100と検出走査部105との間に設けるようにしてい
る。このカップリング手段により検出走査部105はハ
ウジング100に対し回転しないよう固着されるにもか
かわらず、検出走査部105はハウジング100に対し
偏位できるため、シャフト102が捩れ回転をしても捩
れに応じた偏位をカップリング手段で吸収することがで
きるため、高精度とされた測定精度を維持することがで
きるようになる。
【0007】前記カップリング手段の原理を図8に示す
が、カップリング手段はフランジ107に形成された第
2取り付け部116に一端が固着される対向する2本の
第1バネ要素(バネ部材)103、第1バネ部材103
の他端がその一面に固着される中間リング104、この
中間リング104の他面に前記第1バネ要素103と直
交するよう一端が固着された2本の第2バネ要素、及び
この第2バネ要素の他端が固着される検出走査部105
からなっている。このように第1バネ要素103と第2
バネ要素とが直交するよう配置されているため、検出走
査部105にベアリング115を介して回転可能に固着
されているシャフト102が捩れ回転をしても、第1バ
ネ要素103と第2バネ要素とが弾性変形することによ
り捩れ回転に伴う偏位を吸収することができる。
【0008】次に、このカップリング手段の詳細な構成
を図9及び図10に示し、これらの図を参照しながら説
明する。図9(a)はカップリング手段の上面図、同図
(b)はそのA方向から見た側面図であり、略矩形状の
中間リング104の中心にはシャフト102を挿通する
シャフト挿通孔117が設けられており、中間リング1
04の一面の一段高く形成された部分の両側にそれぞれ
第2バネ部材109の一端が固着手段118により固着
されている。この2本の第2バネ部材109は挿通孔1
17を挟むようその両側に配置されている。第2バネ部
材109は、両端の固着部に接して垂直バネ部109−
1が形成され、垂直バネ部109−1に接すると共に直
交する水平バネ部109−2とが形成されている。この
垂直バネ部109−1と水平バネ部109−2とは、第
2バネ部材109の軸方向を除く方向の負荷加重に対
し、それぞれのバネ部が弾性変形することにより加重を
吸収している。
【0009】なお、同図(a)(b)に破線で示すよう
に検出走査部105は第2バネ部材109の他端に固着
されている。さらに、(b)で図示するように検出走査
部105と中間リング104とは第2バネ部材109の
他端側において若干の間隙を有しているため、シャフト
102の軸方向の偏位を第2バネ部材109の水平バネ
部109−2の作用により吸収することができる。ま
た、シャフト挿通孔117の径はシャフト102の径に
対し大きく形成され、シャフト102の径方向の偏位を
第2バネ部材109の垂直バネ部109−1の作用によ
り吸収するようにしている。
【0010】また、図9(b)に示すように、中間リン
グ104の検出走査部105が固着されている反対側の
面には、第1バネ部材103の一端が固着されている、
一段高い部分が形成されている。この第1バネ部材10
3は第2バネ部材109に対し直交するよう配置されて
いる。図10(a)にカップリング手段の下面図を示
し、図9(a)に示すB方向から見た側面図を図10
(b)に示す。
【0011】この図において、略矩形状の中間リング1
04の中心にはシャフト102を挿通するシャフト挿通
孔117が設けられており、中間リング104の他面の
一段高く形成された部分の両側に、それぞれ第1バネ部
材103の一端が固着手段118により固着されてい
る。この2本の第1バネ部材103は挿通孔117を挟
むようその両側に配置されており、第1バネ部材103
は第2バネ部材109と同一の構成とされて、第1バネ
部材103の軸方向を除く方向の負荷加重を弾性変形す
ることにより吸収する構成とされている。
【0012】なお、同図(a)に図示するようにフラン
ジ107に形成された第2取り付け部116に固着され
る取り付け部材119が第1バネ部材103の他端に固
着されている。さらに、(b)で図示するように取り付
け部材119と中間リング104とは第1バネ部材10
3の他端側において若干の間隙を有しているため、シャ
フト102の軸方向の偏位を第1バネ部材103の水平
バネ部103−2の作用により吸収することができる。
また、シャフト挿通孔117の径がシャフト102の径
に対し大きく形成され、シャフト102の径方向の偏位
を第1バネ部材103の垂直バネ部103−1の作用に
より吸収するようにしている。
【0013】カップリング手段は、このように構成され
ているので、シャフト102が捩れ回転しても、直交配
置された第1バネ部材103と第2バネ部材109に形
成された垂直バネ部103−1,109−1と水平バネ
部103−2,109−2との共同作用により吸収する
ことができるようになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カップリング手段においては直交配置された第1バネ部
材103と第2バネ部材109とが弾性変形することに
より、測定対象の回転軸のスラスト方向及びラジアル方
向及びそれらの合成された方向の偏位を吸収している
が、2本の第1バネ部材103はその固着手段118を
支点として弾性変形することにより偏位を吸収してお
り、固着手段118の間を結ぶ直線がシャフト102の
回転中心を通らないことから、偏位吸収時にハウジング
100に対し中間リング104は、前記支点を中心とし
て中心軸が回転方向に若干動くようになる。さらに、第
1バネ部材103と直交配置された2本の第2バネ部材
109も同様に固着手段118を支点として弾性変形す
ることにより偏位を吸収しているため、偏位吸収時に中
間リング104に対し検出走査部105は、前記支点を
中心として中心軸が回転方向に若干動くようになる。
【0015】このように、偏位吸収時に検出走査部10
5の中心軸が回転方向に若干動くようになると、伝達角
度誤差が生じるため相対回転角度の測定精度が悪化する
という問題点があった。また、中間リングの両面に直交
配置してバネ部材をそれぞれ設ける必要があることから
カップリング手段の厚さが厚くなるという問題点もあっ
た。そこで、本発明は回転部のぶれが生じても伝達角度
誤差が生じないと共に、薄い構成とされたカップリング
手段を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のロータリエンコーダは、測定対象の回転軸
に装着される回転部と、前記測定対象の本体に固定され
る固定部と、前記回転部と固定部の相対的回転量に応じ
た信号を出力すると共に、前記回転部を回転可能に支持
する検出走査部と、前記固定部に対し前記検出走査部を
偏位可能に支持するカップリング手段とを備えるロータ
リエンコーダにおいて、前記カップリング手段は、カッ
プリング本体と、前記回転部の回転中心を中心とした4
カ所以上の対角位置に偶数配設されたバネ部材から構成
され、該バネ部材は前記カップリング本体に両端が弾性
的に支持された取り付け部を中央に有する構成とされ、
対角に位置する前記バネ部材を一組として、一組以上の
前記バネ部材の前記取り付け部が前記固定部に固着さ
れ、一組以上の残る前記バネ部材の前記取り付け部が前
記検出走査部に固着されるようにしたものである。
【0017】また、本発明のロータリエンコーダは具体
的には、前記バネ部材は、前記回転軸の軸方向と軸直交
方向に容易に弾性変形し、回転方向には剛性を有する構
成とされているものであり、さらには、前記カップリン
グ手段を、各々対角位置に配設された一組以上の前記バ
ネ部材が形成された複数枚の金属板を重合固着して構成
したものであり、対角位置に配設された二組以上の前記
バネ部材とカップリング本体とを一枚の金属板に形成す
ることにより、前記カップリング手段を構成するように
しても、前記カップリング本体と前記バネ部材とを別部
材で構成し、固着手段により一体に形成することにより
前記カップリング手段を構成するようにしてもよいもの
である。
【0018】なお、本発明のロータリエンコーダの、前
記検出走査部は、目盛り部と回転角度読み取り部とから
構成され、前記目盛り部が前記回転部に固着され、前記
回転角度読み取り部が軸受けを介して回転部に連結され
た前記検出操作部の筺体に固着されるようにしたもので
ある。
【0019】
【作用】本発明によれば、回転部の偏位を吸収する弾性
変形するバネ部材の支点を結ぶ直線が回転部の回転中心
を通るようにしたので、回転部の偏位をバネ部材により
吸収する際に、ハウジングに対し検出走査部とが回転方
向に動かないカップリング手段とすることができ、また
バネ部材を回転部の軸方向及び軸直交方向には容易に弾
性変形するが、回転方向には容易に弾性変形しないよう
構成されるので、測定精度を悪化させることなく回転角
度を測定することができるようになる。さらに、一枚の
金属板あるいは数枚の金属板によりカップリング手段を
構成するようにすると、カップリング手段の全体の厚さ
を薄くすることができるため、ロータリエンコーダを薄
くすることができると共に、軽量化することができ、コ
ストを削減することができる。
【0020】
【実施例】図1に、本発明の第1実施例のロータリエン
コーダに備えられる一枚の金属板により構成したカップ
リング手段の斜視図を、カップリング手段が固着される
フランジと検出走査部と共に示す。この図において、2
はロータリエンコーダのハウジングの一部を構成するフ
ランジ、3は測定対象の回転部に装着されるシャフト、
4は前記回転部の回転中心を中心とした対角位置に4カ
所配設されたバネ部材4−1〜4−4と、バネ部材4−
1〜4−4を弾性的に支持するカップリング本体とから
構成されるカップリング、5は前記シャフト3を回転可
能に支持すると共に、シャフト3との相対回転角度を検
出する検出走査部である。
【0021】このカップリング4に形成されているバネ
部材4−1〜4−4は、金属板を細く加工することによ
り形成された弾性部と取り付け部とからなり、対角位置
に配設された一方の一組のバネ部材4−1,4−3の中
央に形成された取り付け部が検出走査部5に固着され、
対角位置に配設された他方の一組のバネ部材4−2,4
−4の中央に形成された取り付け部がフランジ2に、そ
れぞれ矢印で図示するように固着されている。さらに、
弾性部の両端はカップリング本体に弾性的に支持されて
いるカップリング4はこのように構成されているので、
フランジ2に対し、検出走査部5が偏位しても4か所に
形成されているバネ部材4−1〜4−4が弾性変形する
ことにより偏位を吸収することができる。そして、バネ
部材4−1〜4−4はその中央に形成された取り付け部
がフランジ2あるいは検出走査部5に固着されているた
め、この取り付け部を支点として弾性変形することによ
り偏位を吸収する。
【0022】この場合、対角に配設された一組のバネ部
材4−1,4−3及び一組のバネ部材4−2,4−4に
形成されているそれぞれの組の前記取り付け部を結ぶ直
線は、シャフト3の回転中心を通るため、回転方向の伝
達角度誤差は生じずらくなる。従って、測定対象の回転
部が捩り回転しても高精度とされた測定精度を悪化する
ことなく相対回転角度を検出することができる。なお、
測定精度は例えば1万分の1度とされている。
【0023】前記カップリング4をロータリエンコーダ
のハウジング内に内蔵した断面図を図2に示す。ただ
し、図2は回転軸を中心に90度偏位の異なる位置から
見た断面図とされている。この図において、1は回転自
在に支承されているシャフト3と、シャフト3の回転角
度を検出する検出走査部5とを内蔵するハウジング、1
−1はハウジング1の蓋部、2はハウジング1に取り付
けられているフランジ、3は測定対象の回転軸が装着さ
れるシャフト、4はフランジ2に形成された固着部と検
出走査部5に形成された固着部との間に装着される一枚
の金属板からなる前記説明したカップリング、5はシャ
フト3の相対回転角度を検出する検出走査部である。
【0024】さらに、6は検出操作部5にカップリング
4を固着する結合ねじ、7はフランジ2にカップリング
4を固着する結合ねじ、8はハウジング1内に塵埃等が
侵入することを防止するためのシール材である。更に、
LED9,集光レンズ10,スリット11,目盛り板1
2及び受光部13から検出走査部5は構成されており、
このうち目盛り板12はシャフト3に固着され、シャフ
ト3の回転に伴い回転している。また、14は検出走査
部5にシャフト3を回転可能に支持するベアリング、1
5はハウジング1を測定対象の固定部に取り付けるため
の鍔部である。
【0025】このように構成されたロータリエンコーダ
の動作を説明すると、測定対象が例えば相対的に回転可
能なスピンドルと工作機械のベッドとの角度位置の場
合、スピンドルにシャフト3が装着され工作機械のベッ
ドにハウジング1が取りつけられる。スピンドルが回転
すると、これに装着されているシャフト3が回転するた
め、シャフト3に固着されている目盛り板12が回転す
る。すると、LED9から投射され集光レンズ10で集
光された光束は、目盛り板12が回転することによりス
リット11との間に形成されるモアレ縞を透過して受光
部114で受光される。この場合、目盛り板12は所定
角度ずつで目盛りが刻設されたガラス板からなり、スリ
ット11は目盛り板12の目盛りとピッチの異なるスリ
ットが刻設されたガラス板から構成されている。
【0026】前記モアレ縞はシャフト3の回転に応じて
変化していき、受光部13で受光するモアレ縞を透過し
た光束の強さはシャフト3の回転につれて正弦波状に変
化するようになる。この受光部13で受光された光束は
電気信号に変換されて出力され、この正弦波状に変化す
る電気信号から測定対象であるスピンドルとベッドとの
相対的な回転角度を検出している。なお、シャフト3は
ベアリング14により検出走査部5に対し回転自在に支
承されており、検出走査部5はハウジング1にカップリ
ング4を介して固着されている。従って、シャフト3が
装着されているスピンドルと、ハウジング1が取り付け
られているベッドとの相対回転角度を測定する場合、ス
ピンドルの回転中心とハウジング1の取り付け中心とを
完全に一致させることが不可能であっても、あるいはス
ピンドルの回転がぶれてもシャフト3のハウジング1に
対する捩れ回転に伴う偏位を、前記カップリング4によ
り吸収することができる。
【0027】ここで、カップリング4の構成を示すた
め、フランジ2とシール材8を取りはずした正面図を図
3に示す。カップリング4は、バネ部材4−1〜4−4
と、バネ部材4−1〜4−4を弾性的に支持するカップ
リング本体とが形成されているほぼ矩形状の一枚の金属
板からなり、バネ部材4−1〜4−4はシャフト3の回
転中心を中心として対角する金属板の4か所に形成され
ている。このバネ部材4−1〜4−4は金属板に長いス
リットを形成する等により弾性的にカップリング本体に
支持されるようになり、バネ部材4−1〜4−4の中央
にはカップリング4を固着するための取り付け部がそれ
ぞれ形成されている。また、この対角に形成されている
取り付け部の中心を結ぶ2本の直線はいずれも前記回転
中心を通り、さらに、この2本の直線はその交点におい
て直交するよう取り付け部が配設されている。このバネ
部材4−1〜4−4はシャフト3の軸方向及び軸直交方
向には容易に弾性変形するが、回転方向には容易に弾性
変形しない構成とされている。
【0028】このような本発明の第1実施例のロータリ
エンコーダに備えられるカップリングは、一枚の金属板
により構成されており、測定対象の回転部の回転がぶれ
たとしても、対角に形成された4か所のバネ部材が弾性
変形してこのぶれに伴う偏位を吸収する。この場合、バ
ネ部材の中央に設けられた取り付け部の中心を結ぶ直線
が回転中心を通るようにされていると共に、バネ部材は
シャフト3の軸方向及び軸直交方向には容易に弾性変形
するが、回転方向には容易に弾性変形しない構成とされ
ているため、検出操作部5に対する伝達角度誤差が生じ
なくなり、相対回転角度を高精度に検出することができ
るようになる。
【0029】また、1枚の金属板によりカップリングが
構成されているため、カップリングの厚さを薄くするこ
とができる。さらに、バネ手段も4か所に限らずもっと
多く形成するようにしてもよいが、バネ手段は対角の位
置に偶数個配設することが前提となっている。さらに、
バネ部材とカップリング本体とは、例えばSUS304
のステンレスの金属板を加工することにより一体に形成
してもよいが、ネジ、カシメ、溶接等により一体に形成
してもよい。
【0030】次に、本発明の第2実施例のロータリエン
コーダに備えられるカップリング手段を図4ないし図6
に示す。第2実施例のカップリング手段は2枚の金属板
を重合するよう固着してカップリングを構成するように
したものである。第4図において、20はほぼ円形の金
属板の対角にバネ部材21−1,21−2と切欠22と
を形成した一枚の平面バネであり、バネ部材21−1,
21−2はシャフトの回転中心を中心として対角に設け
られており、このバネ部材21−1,21−2の中央に
は平面バネ20を固着するための取り付け部がそれぞれ
形成されている。また、この取り付け部の中心を結ぶ直
線と直交する直線が中心となるよう切欠22が対角に形
成されている。このバネ部材21−1,21−2はシャ
フト3の軸方向及び軸直交方向には容易に弾性変形する
が、回転方向には容易に弾性変形しない構成とされてい
る。
【0031】このように形成された平面バネ20からな
る第1平面バネ31と第2平面バネ32とを2枚重合し
てカップリングを構成した側面図を図5に、その正面図
を図6に示し、これらを参照しながら説明すると、第1
平面バネ31と第2平面バネ32とは互いに間隙を有す
るようスペーサを介して、結合手段33により図示する
4か所が結合されている。さらに、第1平面バネ31と
第2平面バネ32とは互いに直交するよう重合されてい
る。このため、対角に形成されている第1平面バネにお
けるバネ部材31−1,31−2に形成された取り付け
部の中心を結ぶ直線と、第2平面バネにおけるバネ部材
32−1,32−2に形成された取り付け部の中心を結
ぶ直線との2本の直線はいずれも前記回転中心を通り、
さらに、この2本の直線はその交点において直交するよ
うになる。
【0032】ただし、切欠22は相対する平面バネに形
成されている取り付け部にねじ等の取り付け手段を取り
付ける際の締着工具を挿入するための切欠部分である。
なお、このカップリングにおいてはバネ部材31−1,
31−2を除く第1平面バネ31の部分と、第1平面バ
ネ31にスペーサを介して結合されているバネ部材32
−1,32−2を除く第2平面バネ32の部分とでカッ
プリング本体が構成されている。
【0033】このような本発明の第2実施例のロータリ
エンコーダに備えられるカップリングは、金属板を2枚
重合して構成されており、測定対象の回転部の回転がぶ
れたとしても、対角に形成された4か所のバネ部材が弾
性変形してこのぶれに伴う偏位を吸収する。この場合、
バネ部材の中央に設けられた取り付け部の中心を結ぶ直
線が回転中心を通るようにされていると共に、バネ部材
はシャフト3の軸方向及び軸直交方向には容易に弾性変
形するが、回転方向には容易に弾性変形しない構成とさ
れているため、検出操作部5に対する伝達角度誤差が生
じなくなり、相対回転角度を高精度に検出することがで
きるようになる。
【0034】また、2枚の金属板を重合することにより
カップリングが構成されているため、カップリングの厚
さを薄くすることができる。ただし、3枚以上の金属板
を重合することによりカップリングを構成するようにし
てもよい。さらに、バネ手段も4か所に限らずもっと多
く形成するようにしてもよいが、バネ手段は対角の位置
に偶数個配設することが前提である。さらに、バネ部材
とカップリング本体とは、例えばSUS304のステン
レスの金属板を加工することにより一体に形成してもよ
いが、ネジ、カシメ、溶接等により一体に形成してもよ
い。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、回転部の偏位を吸収するバネ部材の支点を結ぶ直線
が回転部の回転中心を通るようになると共に、バネ部材
はシャフト3の軸方向及び軸直交方向には容易に弾性変
形するが、回転方向には容易に弾性変形しない構成とさ
れ、回転部の偏位をバネ部材が弾性変形することにより
吸収する際に、ハウジングに対し検出走査部が回転方向
に動かないカップリング手段とすることができ、測定精
度を悪化させることなく相対回転角度を高精度で測定す
ることができるようになる。さらに、一枚の金属板ある
いは数枚の金属板によりカップリング手段を構成するよ
うにすると、カップリング手段の全体の厚さを薄くする
ことができるため、ロータリエンコーダを薄くすること
ができると共に、軽量化することができ、コストを削減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のロータリエンコーダに備
えられる一枚の金属板により構成したカップリングの斜
視図を、カップリング手段を固着するフランジと検出走
査部と共に示す図である。
【図2】本発明の第1実施例のロータリエンコーダの断
面図である。
【図3】フランジとシール材とを取りはずした本発明の
第1実施例のロータリエンコーダの正面図である。
【図4】本発明の第2実施例のロータリエンコーダに備
えられる二枚の金属板により構成したカップリングの一
枚の平面バネを示す図である。
【図5】本発明の第2実施例のロータリエンコーダに備
えられる二枚の金属板により構成したカップリングの側
面図である。
【図6】本発明の第2実施例のロータリエンコーダに備
えられる二枚の金属板により構成したカップリングの正
面図である。
【図7】従来のロータリエンコーダの断面図である。
【図8】従来のカップリングの原理を説明する図であ
る。
【図9】従来のカップリングの上面図と側面図である。
【図10】従来のカップリングの下面図と左側面図であ
る。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 フランジ 3 シャフト 4 カップリング 4−1〜4−421−1,21−2,31−1,31−
2,32−1,32−2 バネ部材 5 検出走査部 9 LED 10 集光レンズ 11 スリット 12 目盛り板 13 受光部 20,31,32 平面バネ 22 切欠

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象の回転軸に装着される回転部
    と、 前記測定対象の本体に固定される固定部と、 前記回転部と固定部の相対的回転量に応じた信号を出力
    すると共に、前記回転部を回転可能に支持する検出走査
    部と、 前記固定部に対し前記検出走査部を偏位可能に支持する
    カップリング手段とを備えるロータリエンコーダにおい
    て、 前記カップリング手段は、カップリング本体と、前記回
    転部の回転中心を中心とした4カ所以上の対角位置に偶
    数配設されたバネ部材から構成され、該バネ部材は前記
    カップリング本体に両端が弾性的に支持された取り付け
    部を中央に有する構成とされ、対角に位置する前記バネ
    部材を一組として、一組以上の前記バネ部材の前記取り
    付け部が前記固定部に固着され、残る一組以上の前記バ
    ネ部材の前記取り付け部が前記検出走査部に固着されて
    いることを特徴とするロータリエンコーダ。
  2. 【請求項2】前記バネ部材は、前記回転軸の軸方向と軸
    直交方向に容易に弾性変形し、回転方向には剛性を有す
    る構成とされていることを特徴とする請求項1記載のロ
    ータリエンコーダ。
  3. 【請求項3】前記カップリング手段を、各々対角位置に
    配設された一組以上の前記バネ部材が形成された複数枚
    の金属板を重合固着して構成したことを特徴とする請求
    項1あるいは2記載のロータリエンコーダ。
  4. 【請求項4】対角位置に配設された二組以上の前記バネ
    部材とカップリング本体とを一枚の金属板に形成するこ
    とにより、前記カップリング手段を構成することを特徴
    とする請求項1あるいは2記載のロータリエンコーダ。
  5. 【請求項5】前記カップリング本体と前記バネ部材とを
    別部材で構成し、固着手段により一体に形成することに
    より前記カップリング手段を構成することを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれかに記載のロータリエンコー
    ダ。
  6. 【請求項6】前記検出走査部は、目盛り部と回転角度読
    み取り部とから構成され、前記目盛り部が前記回転部に
    固着され、前記回転角度読み取り部が軸受けを介して回
    転部に連結された前記検出操作部の筺体に固着されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のロータリエンコー
    ダ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013528282A (ja) * 2011-03-24 2013-07-08 ドクトル・ヨハネス・ハイデンハイン・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング 角度測定器のための構成ユニット
JP2014157153A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Dr Johannes Heidenhain Gmbh 角度測定装置
EP2216630B2 (de) 2008-11-24 2015-09-30 Pepperl + Fuchs Drehgeber GmbH Drehmomentstütze
CN106123809A (zh) * 2016-07-22 2016-11-16 中国工程物理研究院机械制造工艺研究所 一种亚角秒级测角装置

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