JPH058429U - 光学式エンコーダ - Google Patents

光学式エンコーダ

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JPH058429U
JPH058429U JP5552091U JP5552091U JPH058429U JP H058429 U JPH058429 U JP H058429U JP 5552091 U JP5552091 U JP 5552091U JP 5552091 U JP5552091 U JP 5552091U JP H058429 U JPH058429 U JP H058429U
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JP
Japan
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code plate
light
base
mounting substrate
optical encoder
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JP5552091U
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Inventor
春雄 白幡
滋弘 木下
昭 安武
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Yokogawa Electric Corp
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Yokogawa Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は光学式エンコーダに関し、その目的
は、べースと取付基板の線膨脹係数が異なる場合にも温
度変化の影響を小さくできる光学式エンコーダを提供す
ることにある。 【構成】 スリットと遮光部が交互に設けられ回転軸に
取り付けられたコード板と、該コード板の回転軸に対し
て180°対称な位置に配置されコード板に光を照射す
る2つの光源と、コード板を介して光源と対向するよう
にベースに取り付けられベースと異なる線膨脹係数を有
する取付基板と、該取付基板の前記コード板の回転軸に
対して180°対称な位置に配置されそれぞれが前記コ
ード板の裏側に生じる正弦波状照度分布を検出する2つ
の受光アレイとを備えた光学式エンコーダにおいて、前
記取付基板の前記コード板の回転軸に対して180°対
称な位置に、前記ベースとの温度変形の差を吸収する変
形部を設けるように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は光学式エンコーダに関し、更に詳しくは、温度特性の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4〜図6を用いて、従来の光学式エンコーダを説明する。図4は光学式エン コーダの位相情報θを検出する要部を示した図、図5はフォトダイオードが4素 子の場合の出力信号を示した図、図6はコード板の構成例図である。
【0003】 図4において、光源1から光をコード板2へ照射する。該コード板2は光を通 過させるスリット2bと光を遮断する遮光部2aとが交互に配列された板である 。光源1から照射する光が散乱光であるとすれば、例えば光電変換素子のアレイ 3(以下、受光アレイ3と記す…なお光電変換素子として例えばフォトダイオー ドを用いることができる)には、図4中に示すような正弦波状に照度が分布する 光が加えられる。該受光アレイ3に照射された正弦波状照度分布波形の位相θは コード板2の位置(又は角度)に応じて定まり、コード板2が移動するとθの値 も変化する。そこで、図4では、受光アレイ3に照射された正弦波状照度分布の 位相θを検出し、該位相θをもってコード板2の位置(又は角度)の測定に代え ている。
【0004】 受光アレイ3を構成する各フォトダイオードH1〜H4の出力電流I1〜I4 は、正弦波状照度分布光の強度に応じた値となる。該出力電流I1〜I4をアン プU1〜U4を用いて電圧に変換し、該変換電圧をスイッチ手段SW1〜SW4 を用いて角速度ωでスキャンするとサンプル値の時系列になり、図5の破線で示 す正弦波状の出力VがアンプUの出力として得られる。ただし、図5の破線 で示すように滑らかな正弦波の出力を得るにはフォトダイオードの数をもっと増 やす必要がある。該図5の波形は図4の波形に相当するものであり、コード板2 の移動に伴ってその位相θがシフトするので、アンプUの出力Vからコード 板2の位置または角度が求められる。
【0005】 ところで、このように構成されるエンコーダのコード板をモータのシャフトに 取り付けるのにあたって、コード板の中心とシャフトの回転中心とを一致させる のが理想であるが、現実には図7に示すように両者の中心は異なることが多い。 図7において、O1はシャフトの回転中心、O2はコード板の中心であり、両中 心O1,O2の間には距離rの偏心が存在する。SAは偏心がないときのスリッ トを示し、SBは偏心があるときのスリットを示している。
【0006】 このような偏心は固定配置されている受光アレイの出力信号に対してコード板 の回転角度に応じた正弦波状の変動を与えることになり、測定誤差になってしま う。高精度の測定を行うためには、偏心量を測定しなければならない。
【0007】 このような観点から、図8のような光学式エンコーダが提案されている。図8 において、コード板2には半径の異なる3つの同心円のスリット列A,B,Cが 設けられていて、半径の一番大きなスリット列Aのスリット数を例えばn個とす ると、中間の半径のスリット列Bのスリット数は(n−m)個に設定されて半径 の一番小さなスリット列Cのスリット数は(n−m−1)個に設定され、各スリ ット列A,B,Cを構成するスリットの配列周期もそれぞれ異なっている。ここ で、nとmはn=kmの関係があり、k,n,mは自然数である。
【0008】 これにより、最大半径のスリット列Aにより360°をn等分してこの360 /nの中(例えばn=180であれば2°)を極めて高い分解能で測定できて他 のスリット列B,Cでその2°が360°の中のどの位置に該当するかを特定で き、コード板2のアブソリュートの角度を測定できる。
【0009】 そして、コード板2の回転軸40に対して180°対称な位置にはコード板2 に光を照射する2つの光源1,1´が配置され、コード板2の各スリット列A, B,Cの裏側にはそれぞれ正弦波状照度分布の1周期を4等分する位置に配列さ れた4個の光電変換素子よりなる2つの受光アレイ3,3´が配置されている。
【0010】 コード板2の偏心量は、各受光アレイ3,3´で検出される正弦波状照度分布 波形の位相データに基づいて演算されるが、本考案は偏心量の検出自体には関係 がないので偏心量の演算についての説明は省略する。
【0011】 図9は図8の従来の具体例を示す構成図である。図9において、20はベース であり、例えば線膨脹係数が10.4×10−6のSUS420を用いる。該ベ ース20の中央部分にはベアリング21を介してコード板2の回転軸40が取り 付けられ、該ベース20のコード板2の回転軸40に対して180°対称な位置 にはコード板2に光を照射する2つの光源1,1´が配置されている。22は取 付基板であり、コード板2を介して光源1,1´と対向するようにベース20の 端面に固定ネジ23,23´で取り付けられている。該取付基板22としては例 えば線膨脹係数が23×10−6のアルミを用いる。取付基板22には、コード 板2の回転軸40に対して180°対称な位置にそれぞれがコード板2の裏側に 生じる正弦波状照度分布の1周期を4等分するように配列された4個の光電変換 素子よりなる2つの受光アレイ3,3´が配置されている。24は内部カバー、 25,26はプリント基板であり、これらは取付基板22の上に積層配置されて いる。
【0012】 このような構成において、±1/10万/回転、±10PPMの高精度を得る ために、コード板2と受光アレイ3,3´の相対位置関係を数μmの精度で組み 立てる。また、コード板2の取付誤差による偏心1次誤差を取り除くために、受 光アレイ3,3´も数μmの精度で取り付ける。
【0013】 組み立てにあたっては、まず取付基板22に2個の受光アレイ3,3´を数μ mの精度で取り付け、続いて該取付基板22をコード板2に対して数μmの精度 になるようにベース20に取り付ける。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】
このように構成されるエンコーダは、−10〜70℃の広い温度範囲で使用さ れることから、べース20と取付基板22にはそれぞれ熱による膨脹,収縮が発 生する。ここで、べース20と取付基板22の線膨脹係数が等しければ温度変化 に起因する位置のずれは生じないが、ベース20として用いるSUSと線膨脹係 数が等しいSUS基板やセラミック基板を取付基板22として用いるとコストが 高くなってしまう。
【0015】 そこで、図9に示す従来の装置では取付基板22として比較的コストが安いア ルミを用いているが、上述のようにベース20とは線膨脹係数が異なることから 例えば50℃の温度変化があると受光アレイ3,3´の位置で20μmの位置の ずれを生じてしまい、結果としてコード板2と受光アレイ3,3´の位置関係が ずれて角度出力に誤差を生じるという問題がある。
【0016】 本考案の目的は、べースと取付基板の線膨脹係数が異なる場合にも温度変化の 影響を小さくできる光学式エンコーダを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するために、 スリットと遮光部が交互に設けられ、回転軸に取り付けられたコード板と、 該コード板の回転軸に対して180°対称な位置に配置され、コード板に光を 照射する2つの光源と、 コード板を介して光源と対向するようにベースに取り付けられ、ベースと異な る線膨脹係数を有する取付基板と、 該取付基板の前記コード板の回転軸に対して180°対称な位置に配置され、 それぞれが前記コード板の裏側に生じる正弦波状照度分布を検出する2つの受光 アレイと、 を備えた光学式エンコーダにおいて、 前記取付基板の前記コード板の回転軸に対して180°対称な位置に、前記ベ ースとの温度変形の差を吸収する変形部が形成されたことを特徴とするものであ る。
【0018】
【作用】
ベースと取付基板に温度変動が生じた場合の線膨脹係数の違いによるベースと 取付基板の温度変形の差は、取付基板に形成された変形部で吸収される。
【0019】 これにより、コード板と受光アレイ相互の位置関係は、温度変化の影響を受け ることなく一定に保たれる。
【0020】
【実施例】
以下、図面を参照して、本考案の実施例を詳細に説明する。 図1は本考案の一実施例を示す構成図であり、(A)は平面図、(B)は部分 断面図である。図1と図9の異なるところは、取付基板22にはコード板2の回 転軸40に対して180°対称な位置に温度歪みを吸収するための曲げ変形部2 7,27´が設けられている点である。
【0021】 このような構成において、上述のように、ベース20と取付基板22は線膨脹 係数が異なるので、例えば50℃の温度変化があると受光アレイ3,3´の位置 で20μmの位置のずれを生じることになるが、取付基板22に設けられている 変形部27,27´は図2に示すように温度変化に応じて変形する。
【0022】 図2において、(1)は常温状態を、(2)は温度が70℃に上がった状態を 、(3)は温度が−10℃に下がった状態を示している。すなわち、温度が変化 すると取付基板22は伸縮するが、該取付基板22の伸縮は変形部27,27´ で吸収されることになり、コード板2と受光アレイ3,3´の位置関係のずれは 防止されて高い角度検出精度が維持できる。
【0023】 図3は本考案の他の実施例を示す構成図である。図3では、変形部27,27 ´としてスリットを形成している。このような構成においても、図2と同様に温 度変化に起因する変形の差が吸収される。
【0024】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、次の効果が得られる。 温度変化によってベース20と取付基板22に変形の差が発生してもその差は 取付基板22のコード板2の回転軸40に対して180°対称な位置に形成され た変形部27,27´で吸収され、コード板2と受光アレイ3,3´の位置関係 のずれを防止できる。
【0025】 従って、比較的安価な材料で形成される取付基板22を用いて、高精度の光学 式エンコーダが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1装置の動作説明図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す構成図である。
【図4】光学式エンコーダの位相情報θを検出する要部
を示した図である。
【図5】フォトダイオードが4素子の場合の出力信号を
示した図である。
【図6】コード板の構成例図である。
【図7】コード板偏心の説明図である。
【図8】偏心量の測定を考慮した光学式エンコーダの構
成図である。
【図9】図8の装置の従来の具体例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1,1´ 光源 2 コード板 3,3´ 受光アレイ 20 ベース 22 取付基板 27,27´ 変形部

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 スリットと遮光部が交互に設けられ、回
    転軸に取り付けられたコード板と、 該コード板の回転軸に対して180°対称な位置に配置
    され、コード板に光を照射する2つの光源と、 コード板を介して光源と対向するようにベースに取り付
    けられ、ベースと異なる線膨脹係数を有する取付基板
    と、 該取付基板の前記コード板の回転軸に対して180°対
    称な位置に配置され、それぞれが前記コード板の裏側に
    生じる正弦波状照度分布を検出する2つの受光アレイ
    と、 を備えた光学式エンコーダにおいて、 前記取付基板の前記コード板の回転軸に対して180°
    対称な位置に、前記ベースとの温度変形の差を吸収する
    変形部が形成されたことを特徴とする光学式エンコー
    ダ。
JP5552091U 1991-07-17 1991-07-17 光学式エンコーダ Withdrawn JPH058429U (ja)

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JP5552091U Withdrawn JPH058429U (ja) 1991-07-17 1991-07-17 光学式エンコーダ

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH079120U (ja) * 1993-07-26 1995-02-10 克彦 明井 椅子付き杖
JPH0711921U (ja) * 1993-07-29 1995-02-28 重雄 大橋 杖兼用椅子

Cited By (2)

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JPH079120U (ja) * 1993-07-26 1995-02-10 克彦 明井 椅子付き杖
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Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19951102