JPH07301372A - 板バネ式アンカーサポート及びそれを付設した貨物圧縮機配管 - Google Patents

板バネ式アンカーサポート及びそれを付設した貨物圧縮機配管

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JPH07301372A
JPH07301372A JP9604794A JP9604794A JPH07301372A JP H07301372 A JPH07301372 A JP H07301372A JP 9604794 A JP9604794 A JP 9604794A JP 9604794 A JP9604794 A JP 9604794A JP H07301372 A JPH07301372 A JP H07301372A
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L3/00Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 LNG船のガス吸入管の熱変位の一部を吸収
しつつ、貨物圧縮機に作用する反力、モーメントを吸収
し、また、軸心調整を容易にする板バネ構造のアンカー
サポート及びそれを装備した貨物圧縮機配管を提供す
る。 【構成】 板バネ式アンカーサポートSを、U字形のバ
ンド部材Dと、これと対となる下部U字部材20とこの
下部U字部材20から略逆くの字形に延びて垂直になる
連接部材22とからなる着座部材Cと、この着座部材C
に接続される平板状の板バネBと、この板バネB下端に
固定される垂直板13を有する支持台Aとから構成す
る。この場合、板バネBをオーステナイト系ステンレス
鋼で形成すればと極低温を扱い配管の熱収縮により生ず
る荷重、モーメントをその反り作用によって吸収するの
に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願に係る発明は、LNG船
のガス吸入管の熱変位の一部を吸収しつつ、貨物圧縮機
(コンプレッサ)に作用する反力、モーメントを吸収
し、また、軸心調整を容易にする板バネ構造のアンカー
サポート及びそれを装備した貨物圧縮機配管に関する。
【0002】
【従来の技術】図5(a) の側面図、(b) の平面図に示す
液化天然ガス(LNG)運搬船では、荷役中又は航海中
に貨物タンク1内で発生したボイルオフガスを貨物機械
室5まで導設された配管系(ガス吸入管)3を介して同
室5に設置した貨物圧縮機2(図6)によって吸引し、
吐出管8を介して荷役中はローデイングマニホールド3
0を経由してLNG基地へ移送し、また、航海中は燃料
用としてボイラへ移送している。図6は上記貨物機械室
5におけるガス吸入管3の要部側面図と、図7はその平
面図である。貨物機械室5に入ったガス吸入管3は側面
視においてL字形に曲がってセントリフューガルタイプ
の貨物圧縮機2の吸入側に接続され、その吐出側は吐出
管8に接続されている。ガス吸入管3の途上において垂
直部伸縮継手31と水平部伸縮継手32および貨物圧縮
機2の手前には短管33が介装されている。
【0003】これらの伸縮継手31、32は、約−14
0°の低温ガスを取り扱うため、配管系の熱収縮(配管
長さ1mにつき約3mm程度の熱収縮)を吸収するため
に設けられている。特に、貨物圧縮機2のサージ運転を
防止するためガス吸入管における流量を計測する必要が
あるため、ガス吸入管の水平直管部34にオリフィス3
5を設けている。この場合、オリフィスによる流量計測
を阻害する乱流域を無くし精度を高めるためにオリフィ
スの前後に一定長さの直管部が必要とされるため、ここ
での配管の熱収縮を吸収するため水平部伸縮継手32が
配設されているわけである。そして、図7に示すように
貨物圧縮機2まで人が通れるだけの細長い敷板36が水
平配管に沿って敷設され、貨物圧縮機2のメンテナンス
( アクセス) を可能にしている。
【0004】一方、貨物圧縮機2と配管取り合い部には
配管の熱収縮のために反力、モーメントが作用する。こ
の値を貨物圧縮機の構造上許されるレベルまで低下さ
せ、且つ軸心調整を行うために上記水平部伸縮継手32
と共に特殊なアンカーサポートS0 を直列に配置してい
る。図8(a)(b)は従来用いられてきたアンカーサポート
の側面図と正面図である。取り合い部の短管33を両側
から挟み込むように取着された左右一対のブラケット3
7が、その下端を摺動パッド38を介してビーム39上
に立設されている。ビーム39は甲板4上に立設したサ
ポートパイプ39の上端に載置されている。従って、短
管33は熱収縮しても平面内に一定の範囲で変位可能で
あり、その変位を一定範囲に規制するための調整ボルト
40が前後左右に配設されている。セントリフューガル
タイプの貨物圧縮機2は、特にケーシングとインペラと
の隙間が極めて小さく設定されているため、貨物圧縮機
に無理な力が加わってちょっとの軸心のずれでもインペ
ラがケーシングに当たって運転中に破損する等のおそれ
があり、従って貨物圧縮機の設置及びその配管時には相
互の軸心調整は不可欠となる。従来は、上記した短管部
分のアンカーサポートS0 でこの調整を行っている。
【0005】なお、実開昭61−41985号公報に
は、アンカープレートによる低温配管の固定装置が開示
されているが、管の熱変位によって生じる荷重モーメン
トを吸収するというためのものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の配管系
には伸縮継手がガス吸入管の水平部及び垂直部の両方に
必要であることに加え、オリフィス設置のためその前後
のガス吸入管の水平部に長い直管部34を有することか
ら、次のような不具合を生じていた。
【0007】 水平部伸縮継手32と貨物圧縮機2と
の間の短管に熱変位を生じるため、それに由来する荷
重、モーメントを吸収するための構造が複雑で大掛かり
なアンカーサポートS0 を設けていた。
【0008】 貨物圧縮機2まわりの床面積が広くな
り、結果的に貨物機械室5を大きく採らなけれならない
が、通常は図5の如く貨物機械室5を甲板上に配置する
関係上スペースがとりにくく、配管のアレンジを困難に
していた。
【0009】 貨物圧縮機2のメンテナンスがやりに
くい。狭隘のスペースに細長い敷板36を貨物圧縮機2
まで敷設しているだけであるので、貨物圧縮機2へのア
クセスが困難で機器の保守点検が容易でない。
【0010】 軸心調整のための設備がアンカーサポ
ートS0 自体に必要となり構造が複雑となり、また、軸
心調整作業もやりにくいうえ、時間もかかる。
【0011】この出願に係る発明の目的は、かかる従来
の課題に鑑み、LNG船のボイルオフガス吸入管の熱変
位の一部を吸収しつつ、貨物圧縮機に作用する反力、モ
ーメントを吸収し、また、軸心調整を容易にする板バネ
構造のアンカーサポート及びそれを装備した貨物圧縮機
配管を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のため、こ
の出願に係る発明のうち、請求項1の板バネ式アンカー
サポートは、貨物圧縮機のガス吸入管に設けられるアン
カーサポートにおいて、ガス吸入管のL字状短管に固定
される固定部と、固定部から垂直な方向に延びる板バネ
部と、この板バネ部に接続され船体構造側に固着される
支持台とからなる。
【0013】請求項2の板バネ式アンカーサポートは、
U字形のバンド部材と、これと対となる下部U字部材
と、この下部U字部材から略逆くの字形に延びて垂直に
なる連接部材と、この連接部材に接続される平板状の板
バネと、この板バネ下端に固定される垂直板を有する支
持台とからなる板バネ式アンカーサポート。
【0014】請求項3の板バネ式アンカーサポートは、
連接部材の垂直部と平板状の板バネと支持台の垂直板と
が一直線上にあることを特徴とする。
【0015】請求項4記載の板バネ式アンカーサポート
は、上記いずれかの構成において、板バネをオーステナ
イト系ステンレス鋼で形成したことを特徴とする。
【0016】請求項5記載の貨物圧縮機配管は、貨物圧
縮機へつながるガス吸入管において、水平直管部から垂
直配管部へと連なり、該垂直配管部に伸縮継手を設ける
とともに、該垂直配管部と前記貨物圧縮機との間にL字
管を介装し、このL字管に請求項1〜4のいずれか1項
に記載の板バネ式アンカーサポートを付設したことを特
徴とする。
【0017】請求項6記載の貨物圧縮機配管は、前記構
成においてL字管が90°エルボからなる短管である。
【0018】請求項7記載の貨物圧縮機配管は、請求項
5又は6記載の構成において、水平直管部にオリフィス
を装着してなる。
【0019】
【作用】請求項1又は2の板バネ式アンカーサポートで
は、板バネの作用(反り)によってガス吸入管(L字
管)の熱変位の一部を吸収しつつ、貨物圧縮機に作用す
る反力、モーメントを吸収するとともに、軸心調整をも
容易にする。
【0020】請求項3の板バネ式アンカーサポートで
は、配管系の熱収縮に由来する荷重が船体構造側へスム
ーズに伝達されていく。
【0021】特に、請求項4記載の板バネ式アンカーサ
ポートでは、板バネの材質が低温脆性に優れたオーステ
ナイト系ステンレス鋼であるため、極低温を扱うガス吸
入管のアンカーサポートとして所望の板バネ作用を発揮
し、その信頼性が高い。
【0022】請求項5又は6記載の貨物圧縮機配管で
は、貨物圧縮機につながる水平配管の長さが短いため、
例えばL字管が90°エルボからなる短管であるため、
ここでの熱変位が小さくなり、板バネ構造によるその吸
収を可能とするとともに、配管の所要床面積が小さくな
る。垂直配管部に介装した伸縮継手は熱収縮の吸収する
ことに加え、板バネ構造と協働して、L字管をフリーな
状態で先に貨物圧縮機に取り付けることを可能とし、L
字管と垂直配管部との芯ずれは伸縮継手で調整されるこ
とから結果的に軸心調整がきわめて容易となる。
【0023】請求項7記載の貨物圧縮機配管では、水平
直管部の長さが充分確保され乱流域が生じないためオリ
フィスによる流量計測の精度確保が可能となる一方で、
貨物圧縮機へつながる垂直配管部より手前で水平直管部
を長くしているため貨物圧縮機に作用する荷重、モーメ
ントには何ら影響を与えない。
【0024】
【実施例】以下、この出願に係る発明の実施例を図面を
参照しながら説明する。図1はこの出願に係る発明を適
用した場合の貨物機械室内の配管(貨物圧縮機配管)の
要部側面図である。図2はL字管に装着される板バネ構
造のアンカーサポートの拡大分解斜視図、図3はアンカ
ーサポートの側面図と正面図、図4は同アンカーサポー
トの作用図である。
【0025】図5に示す極低温の液化天然ガスを輸送す
るLNG船においては、前述した通り荷役中及び航海中
に貨物タンク1内にボイルオフガスが発生することから
該貨物タンク1の調圧のために荷役中には高負荷(High
duty ) 用の貨物圧縮機2(図1)、航海中には低負荷
(Low duty)用の貨物圧縮機(図示せず)を運転してガス
吸入管3を介して発生ガスを抜き取り、また吐出管8を
介して荷役中はLNG基地へ、航海中はボイラの燃料と
して機関室へ移送している。上記貨物圧縮機2はいずれ
も上甲板4上に区画配置された貨物機械室5内に設置さ
れている。従って、ガス吸入管3は図5に示すように貨
物タンク1の頂部間を経由して貨物機械室5まで導設さ
れ、貨物機械室5内では図1のような配管がなされて各
貨物圧縮機2に接続されている。この貨物圧縮機として
はセントリフューガルタイプ(遠心型)が採用されるた
め、高い精度の軸心調整が要求される。
【0026】図1に示す如く貨物機械室5内に導入され
たガス吸入管3は、同室の天井裏を水平に導設された
(この部分を水平直管部9という)後、垂直に下降して
(この部分を垂直配管部10という)と途中で熱収縮を
吸収するための伸縮継手6が介装され、これにL字管
(90°エルボからなる短管)7がフランジを介して直
結され、このL字管7の他端が貨物圧縮機2の吸入側に
接続されている。貨物圧縮機2の吐出側から出た吐出管
8は真っ直ぐ上方に配管され、途中に伸縮継手6Aが介
装され、その後水平に曲がってガス吸入管2と並行して
導設されている。上記貨物圧縮機2とガス吸入管3の垂
直配管部10との間に介装したL字管7に後述する板バ
ネ構造のアンカーサポートSが設けてある。図1は、高
負荷用の貨物圧縮機に対する配管形態を示しているが、
低負荷用の貨物圧縮機に対する配管形態も同様である。
なお、11は貨物圧縮機等のメンテナンスのために甲板
の上方に敷設された敷板を示す。
【0027】図2、図3に基づき上記板バネ構造のアン
カーサポートの構成について詳述する。アンカーサポー
トSは、支持台A、板バネBおよび着座部材Cとバンド
部材Dからなる固定部Eとで主に構成されている。
【0028】支持台Aは、甲板上に固着される下端の平
板座12と、この上に立設された垂直板13と、この垂
直板13上端に設けた水平の矩形状フランジ板14と、
このフランジ板14と下端の平板座12との間に設けた
ブラケット15からなる。なお、フランジ板14には取
付用ボルト孔16が設けてある。支持台Aの部分は他の
部分と異なり普通鋼が使用される。
【0029】板バネBは、矩形状の垂直平板17とこの
上下端に水平に設けた矩形状フランジ板18、19から
なる。各フランジ板18、19には取付用ボルト孔16
が設けてある。板バネBの材質としては、低温脆性に優
れたオーステナイト系ステンレス鋼(例えば、SUS3
04)が使用される。板バネBは、板バネに作用する垂
直荷重(配管重量×重力加速度)を考慮した充分な座屈
強度を有するとともに、L字管7(図1ないし図3)の
熱収縮による板の撓み量δ(図4参照)により生ずる反
力に対して充分な曲げ強度を有するよう設計される。板
バネの板厚tは、高負荷又は低負荷によって異なるが、
管径aが250φ〜500φの90°エルボの場合で板
バネの高さb=600〜800mmにとった場合、t=
10〜15mm程度となる。
【0030】着座部材Cは、L字管7(図1ないし図
3)の外面に摺接し、両端にフランジ21を有する下部
U字部材20と、この下部U字部材20の背面の中央位
置から斜め約45°の角度で一定範囲延びその後垂直に
折れ曲がった略逆くの字形の連接部材22とからなる。
この連接部材22の中央部はブラケット22Aで補強さ
れ、また、連接部材22の下端には取付ボルト孔16を
有するフランジ23が水平に設けてある。この部分の材
質はオーステナイト系ステンレス鋼である。L字管を上
から締め付けるU字形のバンド部材Dは、上記の下部U
字部材20と対称的な構造を有する部材である。材質も
同様である。なお、バンド部材Dの内面及び下部U字部
材20の内面には、L字管を傷つけないように鉛板を貼
着するのが好ましい。図中、24、25は取付ボルトと
ナットを示す。
【0031】上述した板バネ構造のアンカーサポートS
を組み立てる場合には、支持台A上端のフランジ14と
板バネB下端のフランジ18を合わせてボルト締結し、
板バネB上端のフランジ19と逆くの字形の連接部材2
2下端のフランジ23とを合わせてボルト締結する。こ
の組み立てられた状態では、支持台Aの垂直板13と板
バネBと連接部材22の垂直部22aとは一直線上に位
置するようになっており、船体構造側への荷重の流れを
スムーズにする上で有利に働く。
【0032】次に、ここまで組み立てられた構造のもの
を、甲板上に設置する場合、貨物圧縮機2に取着された
L字管7の所定位置に下部U字部材20がセットされ、
この下部U字部材20にL字管7を着座させて支持する
とともに、アンカーサポートSの位置決めを行った後、
支持台A下端の平板座12を甲板4に溶接する。次に、
U字形のバンド部材DでL字管7を上からおさえバンド
部材Dと下部U字部材20のフランジ21同士をボルト
締結する。これによりL字管7はアンカーサポートSを
介して甲板上に支持される。
【0033】図4に示すように、アンカーサポートSの
板バネBの部分は、L字管7の熱変位を反りで吸収する
ようになっている。すなわち、L字管7の部分が熱収縮
すると貨物圧縮機2側に変位し、その変位に対して板バ
ネBがδだけ反る(撓む)ことにより抵抗する。また、
貨物圧縮機2に作用する荷重、モーメントをアンカーサ
ポートS全体で吸収する。更に、ガス吸入管3の貨物圧
縮機2の直前の水平配管部が短い、つまり、図1の如く
貨物圧縮機2と垂直配管部10との間にL字管7が介在
するのみであるから、先ずL字管7をフリーな状態で貨
物圧縮機2に取り付ければよいので軸心調整がきわめて
容易となる。そして、その後にL字管7の上端に接続さ
れる垂直配管部10にはベローズ型の伸縮継手6が設け
られているので、L字管7の軸心と垂直配管部10の軸
心が多少ずれていても、そのずれは伸縮継手6で吸収さ
れ問題はない。つまり、この伸縮継手6は配管の熱収縮
を吸収する機能のみならず軸心調整を容易にするために
も働く。
【0034】なお、流量計測用のオリフィスは、天井裏
の水平配管部9のフランジ9a間に介装され、両端に充
分な直管部分が確保されることから、乱流域に阻害され
ずに計測精度は良好であり、また、この位置で水平配管
部9を長くとっても熱変位による荷重等が貨物圧縮機に
影響を与えない。
【0035】
【発明の効果】総括的効果としては、板バネ式アンカ
ーサポートの採用による従来の水平部伸縮継手の省略、
ガス吸入管の貨物圧縮機直前の水平配管の変更による
管の節減、これに伴う貨物機械室床面積の減少及び貨物
圧縮機のメンテナンス(アクセス)の容易化、板バネ
構造によってアンカーサポートの構造をシンプル化、軽
量化、アンカーサポートのシンプル化による軸心調整
の容易化等が挙げられる。
【0036】各請求項に対応させて効果を述べると、請
求項1又は2の板バネ式アンカーサポートでは、板バネ
の作用(反り)によってガス吸入管(L字管)の熱変位
の一部を吸収しつつ、貨物圧縮機に作用する反力、モー
メントを吸収できる上に、軸心調整をも容易にする。
【0037】請求項3の板バネ式アンカーサポートは、
強度的にも優れ、配管系の熱収縮に由来する荷重を船体
構造側へスムーズに伝達できる。
【0038】特に、請求項4記載の板バネ式アンカーサ
ポートでは、板バネの材質が低温脆性に優れたオーステ
ナイト系ステンレス鋼であるため、極低温を扱うガス吸
入管のアンカーサポートとして所望の板バネ作用を発揮
し、そのアンカーサポートとしての信頼性を高めること
ができる。
【0039】請求項5又は6の貨物圧縮機配管では、貨
物圧縮機につながる水平配管が長さが短いため、例えば
L字管が90°エルボからなる短管であるため、ここで
の熱変位が小さくなり、板バネ構造によるその吸収を可
能とするとともに、配管の所要床面積が小さくなる。垂
直配管部に介装した伸縮継手は熱収縮の吸収することに
加え、板バネ構造と協働して、L字管をフリーな状態で
先に貨物圧縮機に取り付けることを可能とし、L字管と
垂直配管部との芯ずれは伸縮継手で調整されることから
結果的に軸心調整がきわめて容易となる。
【0040】請求項7の貨物圧縮機配管では、貨物圧縮
機へつながる垂直配管部の手前に水平直管部をとってい
るため、オリフィスによる流量計測の精度を確保しつ
つ、貨物圧縮機に荷重、モーメントを及ぼさず、貨物圧
縮機の保護が達成され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願発明の実施例に係る貨物機械室内にお
ける貨物圧縮機配管の側面図である。
【図2】この出願発明の実施例に係る板バネ式のアンカ
ーサポートの拡大分解斜視図である。
【図3】(a)(b)は同アンカーサポートの側面図と正面図
である。
【図4】同アンカーサポートの板バネ部分の作用図であ
る。
【図5】(a)(b)はLNG船における暴露甲板上の吸入配
管および吐出管を示す側面図と平面図である。
【図6】従来の貨物機械室内の貨物圧縮機配管の側面図
である。
【図7】同平面図である。
【図8】(a)(b)は従来のアンカーサポートの側面図と正
面図である。
【符号の説明】
1…貨物タンク 2…貨物圧縮機 3…ガス吸入管 4…上甲板 5…貨物機械室 6…伸縮継手 7…L字管 8…吐出管 9…水平直管部 10…垂直配管部 11…敷板 S…(板バネ式)アンカーサポート A…支持台 B…板バネ C…着座部材 D…バンド部材 E…固定部 13…垂直板 17…垂直平板 20…下部U字部材 22…連接部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貨物圧縮機のガス吸入管に設けられるア
    ンカーサポートにおいて、該ガス吸入管のL字状短管に
    固定される固定部と、固定部から垂直な方向に延びる板
    バネ部と、この板バネ部に接続され船体構造側に固着さ
    れる支持台とからなる板バネ式アンカーサポート。
  2. 【請求項2】 U字形のバンド部材と、これと対となる
    下部U字部材と、この下部U字部材から略逆くの字形に
    延びて垂直になる連接部材と、この連接部材に接続され
    る平板状の板バネと、この板バネ下端に固定される垂直
    板を有する支持台とからなる板バネ式アンカーサポー
    ト。
  3. 【請求項3】 連接部材の垂直部と平板状の板バネと支
    持台の垂直板とが一直線上にあることを特徴とする請求
    項2記載の板バネ式アンカーサポート。
  4. 【請求項4】 板バネをオーステナイト系ステンレス鋼
    で形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の板バネ式アンカーサポート。
  5. 【請求項5】 貨物圧縮機へつながるガス吸入管におい
    て、水平直管部から垂直配管部へと連なり、該垂直配管
    部に伸縮継手を設けるとともに、該垂直配管部と前記貨
    物圧縮機との間にL字管を介装し、このL字管に請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の板バネ式アンカーサポー
    トを付設したことを特徴とする貨物圧縮機配管。
  6. 【請求項6】 L字管が90°エルボからなる短管であ
    る請求項5記載の貨物圧縮機配管。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の水平直管部にオリ
    フィスを装着してなる請求項5又は6記載の貨物圧縮機
    配管。
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