JPH07301219A - ハイテンションボルトの保護用具 - Google Patents

ハイテンションボルトの保護用具

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Publication number
JPH07301219A
JPH07301219A JP11455194A JP11455194A JPH07301219A JP H07301219 A JPH07301219 A JP H07301219A JP 11455194 A JP11455194 A JP 11455194A JP 11455194 A JP11455194 A JP 11455194A JP H07301219 A JPH07301219 A JP H07301219A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
nut
high tension
tension bolt
washer
Prior art date
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Pending
Application number
JP11455194A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Fumimoto
知宏 文本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Kentetsu Co Ltd
Original Assignee
Nihon Kentetsu Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nihon Kentetsu Co Ltd filed Critical Nihon Kentetsu Co Ltd
Priority to JP11455194A priority Critical patent/JPH07301219A/ja
Publication of JPH07301219A publication Critical patent/JPH07301219A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 仮止め状態に置かれたハイテンションボルト
及びそこに取付けられたナットが風雨に曝されるのを好
適に防ぎ、且つ容易に被着し得る保護用具を提供する。 【構成】 被締付材を固定するハイテンションボルトに
取付けられた座金2及びナット3と該ナットから突出す
るボルト部分とを被う弾性体キャップ10からなり、該
キャップの口部10aが該口部の弾性変形を伴って前記
ナットに圧接することによって該キャップが所定位置に
被着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶接しなくてもナットに
よる締付けのみで部材の固定を可能にするハイテンショ
ンボルトの保護用具、即ち現場において仮止め状態に置
かれたハイテンションボルトの性能を維持するための養
生を行なう用具に関する。なお、ハイテンションボルト
(H、T、B)は高層建築、とくにサッシ及びカ−テン
ウォ−ルの構築、及び橋粱などに好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】図4及び図5は従来のハイテンションボ
ルトの仮止め状態を示すものであって、図示のように、
ハイテンションボルト1は少なくも一対の被締付材1
1、12の孔を貫通して備えられた上、座金2及びナッ
ト3が嵌め込まれ、ボルトヘッド4とナット3の間で被
締付材を固定する。場合により座金2とナット3は一体
に構成される。ハイテンションボルト1は先端につかみ
部5及び該つかみ部の根元部にノッチ部6が設けられて
いる。つかみ部5の外周には全周にわたり縦溝が形成さ
れている。
【0003】ハイテンションボルトでは、図4に示すよ
うに、ナット3を適度に締めて仮止めされた後に本締め
が行なわれる。本締めの際はアウタ−スリ−ブによって
仮止めされているナット3を保持すると共に、インナ−
スリ−ブによってつかみ部5を回転して締付け、該つか
み部の回転はノッチ部6で切断するまで続けられる。従
って、固い締付けが行なわれ、且つほぼ一定の安定した
締付力が確保される。なお、場合によっては、座金2と
被締付材12の間に適当な厚さの板片からなるスペ−サ
7が配置される。
【0004】仮止めされてから本締めされるまでの間に
可成りの日数が置かれることがあり、その間に雨水がか
かると軸力が変化し又はさびを生じて悪影響を受けるの
で性能維持のため養生が行なわれる。従来の養生は、例
えば図4に示すように、ハイテンションボルト1の突出
部とナット3及び座金2を単にビニ−ルシ−ト8で被う
ことによって行なわれ、又は図5に示すように、ナット
3の端面内周及び座金2の部分に防水シ−ル9が施され
るものであったため、以下に記載するような問題点があ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ハイテンションボルト
をビニ−ルシ−ト8で被う方法では該シ−トが風で飛ば
されたり、破損することがあり、隙間から雨水が入り、
適切に保護し得ない。そのためハイテンションボルト及
びナットにさびを生じ、その結果、締付力に変化を生じ
る欠点があった。また、防水シ−ル9はボルトのねじ条
に目詰りを生じるので、通常の防水シ−ルでは使用でき
ず、専用の防水シ−ルを要し且つ施行が容易に行ない得
ない等の問題点があった。
【0006】本発明の目的は上記従来技術の問題点を解
消することであって、それ故、ハイテンションボルトの
仮止め時の養生を好適に行なうことができ且つ施工も容
易になし得るハイテンションボルトの保護用具を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるハイテンシ
ョンボルトの保護用具の特徴は、少なくも一対の被締付
材を締付け固定するハイテンションボルト1に取付けら
れた座金2及びナット3と前記ナットから突出するボル
ト部分とを被う弾性体で作られたキャップ10からな
り、前記キャップの口部10aが該口部の弾性変形を伴
って前記ナットに圧接することによって前記キャップが
所定位置に被着されることである。
【0008】この保護用具の好ましい形態では、前記キ
ャップの口部10aの内周が前記ナット及び前記座金に
嵌合するように形成されている特徴を有する。
【0009】さらに好ましい形態では、前記キャップ1
0は軟質ゴムからなる短い筒状体として形成されている
特徴を有する。
【0010】また、別の好ましい形態では、前記キャッ
プは軟質ゴムで作られ且つ前記口部以外の部分10bが
袋状に形成されている特徴を有する。
【0011】他の好ましい形態では、前記キャップの口
部側の端面の全周に沿って容易に変形し得るひれ部10
cが設けられている特徴を有する。
【0012】
【作用】この保護用具は口部10aがナット3に取付け
られるようになっているキャップ10からなるので、該
キャップをボルト部分及びナットに被着して該口部をナ
ットの外周に圧接することによって取付けられ、その際
該キャップの口部に弾性変形を伴う。従って外れること
もなく、容易に使用でき、キャップの被着によりボルト
部分、ナット及び座金を被うので、好適に養生を果す。
【0013】このキャップの口部内周がナット及び座金
に嵌合すればその部分での隙間がない状態になり、養生
を一層好適に行なうことができる。
【0014】キャップを軟質ゴムからなる短い筒体とし
て形成すれば、取扱い及びその施工が一層容易になり、
作業能率を向上する。
【0015】キャップの口部以外の部分10bを袋状に
形成すれば、該袋状の部分の厚さを薄くすることがで
き、それだけ使用材料が少なく、経済性を向上する。
【0016】キャップ10の口部側の端面の全周に沿っ
てひれ部10cが在れば、キャップが取付けられると該
ひれ部が変形してキャッブの端面とそれに接する被締付
材又はスペ−サの面との間を好適に封止する。
【0017】
【実施例】次に図面を参照のもとに本発明の実施例を説
明する。図1は仮止めされたハイテンションボルト1に
本発明による保護用具の一例が取付けられた状態を示す
ものであって、仮止め状態では従来と同様に一対の被締
付材11、12及び必要によりスペ−サ7にハイテンシ
ョンボルトが貫通し、ボルトヘッド4と座金2及びナッ
ト3との間に被締付材とスペ−サが挾持される。また同
様にハイテンションボルトの先端にはノッチ部6及びつ
かみ部5が在る。
【0018】図1に示すように、この保護用具は座金
2、ナット3及び該ナットから突出するボルト部分を被
うキャップ10からなり、該キャップは樹脂などの弾性
体で作られる。キャップ10で被われるボルト部分には
つかみ部5及びノッチ部6を含む。このキャップの口部
10aの内周が座金2及びナット3の外周に係合するこ
とによってキャップ10が所定位置に取付けられる。
【0019】キャップ10を適当に固く、即ち風などで
容易に外れないように取付けられるため、キャップの口
部10aはその部分の弾性変形を伴なってナット3の外
周に圧接される。好ましくは該口部における座金2の対
応部分も座金2の外周に圧接するように構成される。
【0020】キャップの口部10aの内周形状は特に限
定する必要はないが、好適にはナット3及び座金2の外
周に相応した形状を有し、従って口部10aがそれらナ
ットおよび座金に嵌合するように構成される。このよう
な嵌合により、口部10aとナット3及び座金2との間
に隙間がない状態になり、雨水の侵入を一層好適に防止
することができる。
【0021】キャップ10は好ましくは取付けを容易に
するため軽質ゴムで作られる。また、図1に示すよう
に、一端が閉じた短い筒状体として形成され得、このよ
うに筒状体として形成すれば取扱い及び施工もしくは取
付けを好適に行なうことができる。なお、筒状体として
形成されても、キャップの口部以外の部分10bは口部
10aより薄肉に形成されるのが好ましい。
【0022】また、キャップ10の形状は筒状体以外の
形状であってもよく、例えば図2に示すように、口部1
0a以外のキャップの部分10bが袋状に形成されても
よい。なお、ここでいう袋状にはド−ム状又は半球状な
どの形状も含む。この場合もキャップの取付けを一層容
易にし且つ可撓性を高めるため軟質ゴムで作られるのが
好ましい。このように袋状に形成すれば、袋状の部分1
0bを一層薄く形成することができ、少ない材料で構成
し得る利点がある。
【0023】従って、このキャップ10からなる保護用
具は単にハイテンションボルト1のナット3に嵌め込み
且つ圧接することによって取付けられるので、その施工
が容易である。また風などで外れることもない。被着し
た状態ではつかみ部5及びノッチ部6を含むボルトの突
出した部分、ナット3及び座金2を被うので雨水の接触
又はキャップ内への雨水の侵入を防ぎ、養生の役割を果
す。
【0024】とくにキャップの口部10aが座金2及び
ナット3の外周に隙間なく嵌合すれば、雨水等のキャッ
プ内への侵入を完全に防ぎ、一層好適に養生の役割を果
す。
【0025】キャップ10内を好適に封止するため、好
ましくはキャップの口部側の端面の全周に沿って容易に
変形し得るひれ部10cが設けられる。このひれ部10
cは図3の(イ)に示すように、キャップの該端面の外
周縁に在ってもよく、又は図3の(ロ)に示すように、
キャップの該端面の内周縁と外周縁の間に備えられても
よい。
【0026】このようなキャップ端面のひれ部10cは
キャップ10が所定位置に取付けられると、キャップ端
面とそれに接する被締付材12又はスペ−サ7の面との
間で圧縮されて変形し、その間を封止するようになって
いる。
【0027】本締めの際はこの保護用具を取外した上、
従来と同様にアウタ−スリ−ブ及びインナ−スリ−ブを
用いて本締めが行われ、ノッチ部6で切断され、安定し
た締め付けが行われる。即ち、ほぼ一定の締付力が確保
される。取り外した保護用具10は再使用することがで
きる。この保護用具によりハイテンションボルトが雨水
に接触するのを防ぎ、外部から受ける影響を最小限にす
るので、ハイテンションボルトとしての性能が維持され
る。
【0028】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、キャッ
プ状の保護用具をハイテンションボルトに被着し圧接す
るのみで取付けられるので、使用が容易であり、且つ風
などで外れることもなく、雨水の侵入を適切に防ぎ、好
適に養生を行うことができる。従って安定した締付力が
確保される。また、再使用が可能であり、コストの節減
に寄与する。
【0029】この保護用具の口部をハイテンションボル
トに取付けられたナット及び座金に嵌合するようにすれ
ば、雨水等の侵入を一層好適に防ぐことができ、養生を
すぐれたものにする。
【0030】この保護用具のキャップを軟質ゴムで形成
すれば、ハイテンションボルトへの被着を一層容易に行
うことができ、使用を容易にする。
【0031】また保護用具の口部以外の部分を袋状に形
成すれば、その部分を薄肉に形成することができ、少な
い材料で構成でき、この用具のコストを低減する。
【0032】さらにキャップの口部側の端面の全周に沿
って容易に変形するひれ部を設けることにより一層好適
に封止し、さらにすぐれた養生を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例によるハイテンションボルトの保
護用具を示す縦断面図である。
【図2】本発明の保護用具の他の実施例を示す縦断面図
である。
【図3】図3の(イ)及び(ロ)はそれぞれ本発明のさ
らに他の実施例を示す縦断面図である。
【図4】ハイテンションボルトの養生方法の従来の一例
を示す縦断面図である。
【図5】ハイテンションボルトの養生方法の他の従来例
を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ハイテンションボルト 2 座金 3 ナット 10 キャップ 10a キャップの口部 10b キャップの口部以外の部分 10c キャップのひれ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくも一対の被締付材を締付け固定す
    るハイテンションボルトに取付けられた座金及びナット
    と前記ナットから突出するボルト部分とを被う弾性体の
    キャップからなり、前記キャップの口部が該口部の弾性
    変形を伴って前記ナットに圧接することによって前記キ
    ャップが被着されることを特徴とするハイテンションボ
    ルトの保護用具。
  2. 【請求項2】 前記キャップの口部の内周が前記ナット
    及び前記座金に嵌合するように形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載のハイテンションボルトの保護
    用具。
  3. 【請求項3】 前記キャップは軟質ゴムからなる短い筒
    状体として形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載のハイテンションボルトの保護用具。
  4. 【請求項4】 前記キャップは軟質ゴムで作られ且つ前
    記口部以外の部分が袋状に形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載のハイテンションボルトの保護用
    具。
  5. 【請求項5】 前記キャップの口部側の端面の全周に沿
    って容易に変形し得るひれ部が設けられていることを特
    徴とする請求項1に記載のハイテンションボルトの保護
    用具。
JP11455194A 1994-04-28 1994-04-28 ハイテンションボルトの保護用具 Pending JPH07301219A (ja)

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JP (1) JPH07301219A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015056841A1 (ko) * 2013-10-14 2015-04-23 주식회사 이노탑 커튼월의 단열장치
CN111197414A (zh) * 2020-01-09 2020-05-26 航天建筑设计研究院有限公司 建筑幕墙大分格幕墙铝板背面加强肋固接方法及其结构

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