JPH0730105Y2 - 繭を用いた濾過エレメント - Google Patents

繭を用いた濾過エレメント

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JPH0730105Y2
JPH0730105Y2 JP4554692U JP4554692U JPH0730105Y2 JP H0730105 Y2 JPH0730105 Y2 JP H0730105Y2 JP 4554692 U JP4554692 U JP 4554692U JP 4554692 U JP4554692 U JP 4554692U JP H0730105 Y2 JPH0730105 Y2 JP H0730105Y2
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activated carbon
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俊宣 荒岡
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俊宣 荒岡
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内部に濾過剤を充填し
た繭からなる濾過エレメントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浄水等に用いる濾過器として各種
形態の濾過器が開発されており、その一形態として、活
性炭と中空糸膜とを組み合わせて用いたものがある。
【0003】かかる濾過器において、活性炭である程度
の大きさの異物を吸着するとともに、中空糸膜によっ
て、活性炭で吸着できなかった微細な異物を除去するよ
うにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、かかる濾過器
において、中空糸膜は相当高価であり、また、合成樹脂
等を素材とするため、熱湯を通した際、その成分が流出
するおそれもある。
【0005】一方、活性炭と中空糸膜とは、それぞれ、
濾過器内の独立した空間に収納するようにしているの
で、濾過器自体が大きくなり、コンパクト性に欠けるこ
とになっていた。
【0006】本考案は、上記した課題を解決することが
できる濾過エレメントを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、繭内に濾過剤
を充填したことを特徴とする繭を用いた濾過エレメント
に係るものである。
【0008】本考案は、また、上記構成において、濾過
剤が活性炭であること、及び、上記した濾過エレメント
を濾過器内に収納することを特徴とする。
【0009】
【実施例】以下、添付図に示す実施例を参照して、本考
案を具体的に説明する。
【0010】(実施例1) 図1に本考案に係る濾過エレメントAを用いた濾過器B
の全体構成を示す。
【0011】図示するように、濾過器Bは、上下に底板
10と蓋板11とを具備する容器本体12と、容器本体12の底
板11の中央部を貫通して容器本体12の内部に伸延し、そ
の上端に水流出口13を設けた水供給管14と、同水供給管
14の周りに形成した環状の濾過エレメント収納部15と、
同収納部15内に層状に収納した多数の濾過エレメントA
と、容器本体12の下部に設けた浄水流出口16とからな
る。
【0012】また、図1に示すように、水供給管14は蛇
口17に接続されており、濾過エレメント収納部15は、セ
ラミックス板等の多孔質素材からなる上部仕切板18と多
数の透孔を有するステンレス鋼板等からなる下部仕切板
19との間に形成されている。
【0013】一方、浄水流出口16は水栓20に接続されて
いる。
【0014】かかる構成において、本考案は、濾過エレ
メントAを、図1及び図2に示すように、濾過剤21を内
部に収納した繭22から形成したことに特徴を有する。
【0015】即ち、図1及び図2に示すように、濾過エ
レメントAは、さなぎを取り出した後の中空卵状を有す
る繭22の内部空間に、粒状の濾過剤21を充填することに
よって形成されている。なお、さなぎを取り出した繭22
には、さなぎが食い破って外へ出た後の繭も含むもので
ある。
【0016】かかる構成において、濾過剤21としては活
性炭が最も好ましいが、その他の周知ないし公知の濾過
剤、例えば、貝殻破砕粒等を収納することができる。
【0017】なお、濾過剤21を繭22内に収納する方法と
しては、各種形態が考えられるが、例えば、図2(a) 〜
(d) では、まず、内部にさなぎが存在する繭22の上部を
切断して充填部22a と蓋部22b を形成し (図2(b))、充
填部22b 内に濾過剤21を充填した後 (図2(c))、充填部
22a と蓋部22b とを生糸等で縫合したり、所望の人体に
無害な接着剤で接合することによって容易に形成するこ
とができる (図2(d))。
【0018】また、図2(e) 〜(g) では、まず、内部に
さなぎが存在する繭22を二分割状態に切断して充填部22
a と蓋部22b を形成し (図2(e))、充填部22b 内に濾過
剤21を充填した後 (図2(f))、充填部22a と蓋部22b と
を、同様に、生糸等で縫合したり、所望の人体に無害な
接着剤で接合することによって形成することができる
(図2(g))。
【0019】さらに、濾過エレメントAの層状構造につ
いては各種形態が考えられ、その幾つかの形態を、図4
〜図7に示す。
【0020】なお、図5及び図6は蓋部22b を充填部22
a と合体することなく、充填部22aのみを層状に重合し
たものであり、図7は、充填部22a の開口部にメッシュ
シート22c で塞いだものを層状に重合したものである。
メッシュシート22c に代えて、不織布等を用いることも
できる。
【0021】また、上記実施例では、上部仕切板18と下
部仕切板19とは、それぞれ、セラミックス板等の多孔質
素材や、多数の透孔を有するステンレス鋼板等から形成
しているが、その他のメッシュ素材、例えば、不織布等
を用いることもできる。
【0022】ついで、上記構成を有する濾過器Bによる
濾過作業について、図1を参照して以下説明する。
【0023】水供給管14を通して濾過器Bの容器本体12
の上部に流入した水は、まず、多孔質素材からなる上部
仕切板18を通して一次濾過され、その後、濾過エレメン
ト収納部15内に流入する。
【0024】しかして、濾過エレメント収納部15内に
は、繭を素材とする多数の濾過エレメントAが層状に収
納されており、流入した水は、繭22を形成する無数の細
い繊維を透過するとともに、活性炭等からなる濾過剤21
の浄化作用を受け、微細な異物が全て吸着除去され、浄
化されることになる。
【0025】その後、このようにして浄化された水は、
浄水として水栓20より吐出されることになり、美味しい
水として飲むことができる。
【0026】また、本実施例では、繭22が高価な中空糸
膜と同様な機能を果たすので、濾過器Bを安価に製造で
きる。また、濾過エレメントAは活性炭等からなる濾過
剤21を繭22内に充填しているので、濾過器Bの濾過部を
可及的にコンパクトにできる。さらに、繭22は熱湯を通
した場合でも有害成分を何ら漏出することがなく、人体
に安全である。
【0027】図8及び図9に他の実施例を示しており、
これらは、水道の蛇口30に接続された吐水管31内に、上
記した濾過エレメントAを配設したことを特徴とする。
【0028】即ち、吐水管31の中途を取り外し可能なカ
セット筒体32から形成し、同筒体32内に、複数の濾過エ
レメントAを配設している。
【0029】かかる構成によって、一般家庭等において
も、簡易に水道水を浄化することができる。
【0030】
【効果】本考案では、濾過エレメントを繭内に活性炭等
の濾過剤を充填することによって形成している。
【0031】従って、濾過器等に上記した濾過エレメン
トを収納した場合、繭が高価な中空糸膜と同様な機能を
果たすので、濾過器を安価に製造できる。また、濾過エ
レメントは活性炭等からなる濾過剤を繭内に充填してい
るので、濾過器の濾過部を可及的にコンパクトにでき
る。さらに、繭は熱湯を通した場合でも有害成分を何ら
漏出することがなく、人体に安全である。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る濾過エレメントを具備する濾過器
の断面正面図である。
【図2】同濾過エレメントの製造手順を示す説明図であ
る。
【図3】同濾過エレメントの濾過器内の収納状態説明図
である。
【図4】同濾過エレメントの濾過器内の収納状態説明図
である。
【図5】同濾過エレメントの濾過器内の収納状態説明図
である。
【図6】同濾過エレメントの濾過器内の収納状態説明図
である。
【図7】同濾過エレメントの濾過器内の収納状態説明図
である。
【図8】濾過エレメントを蛇口に応用した場合の説明図
である。
【図9】濾過エレメントを蛇口に応用した場合の説明図
である。
【符号の説明】
A 濾過エレメント B 濾過器 21 濾過剤 22 繭

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】さなぎを取り出した繭(22)内に濾過剤(21)
    を充填したことを特徴とする繭を用いた濾過エレメン
    ト。
  2. 【請求項2】濾過剤(21)が活性炭や貝殻粉砕粒であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の繭を用いた濾過エレメン
    ト。
  3. 【請求項3】上記した濾過エレメントを濾過器内に収納
    することを特徴とする請求項1又は2記載の濾過エレメ
    ント。
JP4554692U 1992-06-30 1992-06-30 繭を用いた濾過エレメント Expired - Lifetime JPH0730105Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0621714U JPH0621714U (ja) 1994-03-22
JPH0730105Y2 true JPH0730105Y2 (ja) 1995-07-12

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JP5892596B2 (ja) * 2012-02-21 2016-03-23 タチバナペーパーウェアー株式会社 繭を用いた汚染物質除去装置

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JPH0621714U (ja) 1994-03-22

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