JPH07300970A - 壁材の取付構造 - Google Patents

壁材の取付構造

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JPH07300970A
JPH07300970A JP9426494A JP9426494A JPH07300970A JP H07300970 A JPH07300970 A JP H07300970A JP 9426494 A JP9426494 A JP 9426494A JP 9426494 A JP9426494 A JP 9426494A JP H07300970 A JPH07300970 A JP H07300970A
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wall
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held
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JP9426494A
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Shiro Ishii
井 史 郎 石
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Tostem Corp
Original Assignee
Tostem Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易に壁材を取付けることができ、振動等に
よって壁材が落下することがなく、クリップを壁材固定
位置の目安として利用することができ、下側の壁材を取
付けることができると共に、壁材の損傷等の場合に壁材
の交換が容易である壁材の取付構造を提供することにあ
る。 【構成】 クリップの被保持部が下地材のクリップ保持
部に保持された後に、クリップの係合部に壁材の頂部が
係合されながら壁材が持ち上げられ、壁材の被係止部が
下地材の係止部に係止されて、壁材が下地材に取付けら
れることを特徴としている。また、壁材の被係止部が下
地材の係止部に係止された後に、クリップの被保持部が
下地材のクリップに保持されるように挿入されながら、
クリップの係合部が壁材の頂部に係合されて、壁材が下
地材に取付けられることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の外壁、内壁、
門等の構築物の表面の仕上げに用いられるタイル等の壁
材の取付構造に関し、詳しくは、専用の工具等を必要と
することなく簡易に壁材を取付けることができ、しかも
振動等によって壁材が落下することがなく、加えて、ク
リップを壁材固定位置の目安として利用することがで
き、上側の壁材が先に取付けられている場合であっても
下側の壁材を取付けることができると共に、壁材の損傷
等の場合に壁材の交換が容易である壁材の取付構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】建築物の外壁、内壁、門等の構築物の表
面の仕上げに、仕上げが豪華に見えることから、粘土焼
成品等のタイルからなる壁材が用いられることが多くな
ってきている。従来、このような壁材は、湿式工法によ
り、モルタル等の下地の上に壁材を一枚ずつモルタルを
接着剤として張りつけることが行われていたが、その作
業が煩雑であるといったことから、乾式工法が採用され
ることが多くなっている。
【0003】この乾式工法では、アルミ押出成形品又は
窒業品の下地材が胴縁等に取付けられている。この下地
材の表面側に形成された凸又は凹状の係止部に、タイル
の壁材の裏面側に形成された被係止部が係止され、次い
で、弾性部材であるクリップ等が壁材と下地材との所定
箇所に介装されてこのクリップ等の付勢力により壁材が
固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな乾式工法では、上述したクリップを壁材と下地材と
の所定箇所に差し込むときに、この差し込む隙間が狭い
ため、クリップのための専用工具、例えば、ペンチ、ク
リップガンが必要となる。そのため、このクリップの装
着作業が煩雑であるといったことがある。
【0005】また、クリップは、具体的には、壁材の頂
部と、下地材の突出した係止部との間に介装されている
が、振動等によりはずれて、壁材が落下するといったこ
ともある。さらに、クリップが長期にわたり押圧された
状態に維持されていると、クリップの付勢力が劣化し、
その結果、壁材の保持力が劣化するといったこともあ
る。
【0006】このようなことから、実公平2−4066
5号公報には、下地材の表面側に突出された係止部に、
クリップの一端に折曲形成された係止部を係止している
状態において、クリップの係止状に形成された他端に壁
材の頂部を押し当て、このクリップの他端の付勢力に抗
するようにして壁材の頂部を持ち上げらながら、下地材
の表面の突起状の係止部に、壁材の裏面の凹状の被係止
部を係止し、これにより、壁材を下地材に固定する乾式
工法が開示されている。
【0007】しかしながら、このような乾式工法では、
第1に、クリップは、下地材の係止部に係止されている
だけであるため、壁材の固定作業時に、クリップから手
を離すと、クリップが落下する。そのため、作業が煩雑
であるだけでなく、例えば、クリップが単独で下地材に
保持されている場合には、クリップの保持位置を壁材固
定位置の目安として利用することができるが、このよう
な目安として利用することができないといったことがあ
る。
【0008】第2に、上記公報の乾式工法では、先に上
側に位置する壁材が固定されている場合に、その下側に
位置する壁材を取付けようとするとき、クリップは手で
保持しないと落下するが、この下側の壁材の頂部近辺に
作業空間が少ないため、クリップを十分に保持できない
ことから、下側の壁材の取付け作業が極めて困難である
といったことがある。
【0009】さらに、第3には、上記公報の乾式工法で
は、上記のように、上側に位置する壁材が先に固定され
ているときには、その下側の壁材を取付けることが困難
であるため、例えば、既に装着されている壁材を損傷等
の理由により交換する場合には、その交換が著しく煩雑
であるといったことがある。
【0010】本発明の目的は、上述したような事情に鑑
みてなされたものであって、専用の工具等を必要とする
ことなく簡易に壁材を取付けることができ、しかも振動
等によって壁材が落下することがなく、加えて、クリッ
プを壁材固定位置の目安として利用することができ、上
側の壁材が先に取付けられている場合であっても下側の
壁材を取付けることができると共に、壁材の損傷等の場
合に壁材の交換が容易である壁材の取付構造を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る壁材の取付構造は、胴縁、
躯体等に固定されると共に、壁材の裏面の被係止部を係
止するための係止部、及びクリップ保持部を表面側に有
する下地材と、この下地材のクリップ保持部に挿入され
ると共に、これに保持される被保持部、及び壁材の頂部
に係合して壁材を支持するための係合部を有するクリッ
プと、を具備し、上記クリップの被保持部が下地材のク
リップ保持部に保持された後に、クリップの係合部に壁
材の頂部が係合されながら壁材が持ち上げられ、壁材の
被係止部が下地材の係止部に係止されて、壁材が下地材
に取付けられることを特徴としている。
【0012】また、請求項2に係る壁材の取付構造は、
胴縁、躯体等に固定されると共に、壁材の裏面の被係止
部を係止するための係止部、及びクリップ保持部を表面
側に有する下地材と、この下地材のクリップ保持部に挿
入されると共に、これに保持される被保持部、及び壁材
の頂部に係合して壁材を支持するための係合部を有する
クリップと、を具備し、壁材の被係止部が下地材の係止
部に係止された後に、クリップの被保持部が下地材のク
リップ保持部に保持されるように挿入されながら、クリ
ップの係合部が壁材の頂部に係合されて、壁材が下地材
に取付けられることを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1によれば、クリップの被保持部が下地
材のクリップ保持部に保持された後に、クリップの係合
部に壁材の頂部が係合されながら壁材が持ち上げられ、
壁材の被係止部が下地材の係止部に係止されて、壁材が
下地材に取付けられているため、専用の工具等を必要と
することなく簡易に壁材を取付けることができ、しか
も、振動等によってクリップが落下することがないこと
から、壁材が落下するといったこともない。
【0014】また、クリップの保持部が、下地材の溝等
に沿ってスライドされるのではなく、下地材のクリップ
保持部に挿入されるだけでこれに保持されるため、この
クリップ自体の取付けが容易であり、施工の簡略化を図
ることができる。
【0015】さらに、予めクリップが単独で下地材に装
着されているため、壁材の固定作業時に、クリップの装
着時に下げふり等が施されれば、この予め装着されたク
リップの位置を壁材固定位置の目安として利用できると
いった利点がある。
【0016】さらに、クリップが予め下地材に装着され
てため、例えば、先に上側に位置する壁材が固定されて
いる場合に、その下側に位置する壁材を取付けようとす
るとき、クリップが落下することがないため、下側の壁
材の頂部近辺に作業空間が少なかったとしても、クリッ
プに壁材を取付けることができ、この下側の壁材の取付
作業が極めて簡易になる。
【0017】さらに、上側に位置する壁材が先に固定さ
れているときには、その下側の壁材を取付けることが容
易であるため、例えば、既に装着されている壁材を損傷
等の理由により交換する場合には、その交換を著しく容
易に行うことができる。
【0018】また、請求項2によれば、壁材の被係止部
が下地材の係止部に係止された後に、クリップの被保持
部が下地材のクリップ保持部に保持されるように挿入さ
れながら、クリップの係合部が壁材の頂部に係合され
て、壁材が下地材に取付けられているため、専用の工具
等を必要とすることなく簡易に壁材を取付けることがで
き、しかも、振動等によってクリップが落下することが
ないことから、壁材が落下するといったこともない。
【0019】また、クリップの保持部が、下地材の溝等
に沿ってスライドされるのではなく、下地材のクリップ
保持部に挿入されるだけでこれに保持されるため、この
クリップ自体の取付けが容易であり、施工の簡略化を図
ることができる。
【0020】さらに、例えば、先に上側に位置する壁材
が固定されている場合に、その下側に位置する壁材を取
付けようとするとき、下側の壁材の頂部近辺に作業空間
が少なかったとしても、下地材のクリップ保持部にクリ
ップの被保持部が挿入されるだけでクリップを保持でき
る。その後、クリップに壁材を取付ければよいため、こ
の下側の壁材の取付作業が極めて簡易になる。
【0021】さらに、上側に位置する壁材が先に固定さ
れているときには、その下側の壁材を取付けることが容
易であるため、例えば、既に装着されている壁材を損傷
等の理由により交換する場合には、その交換を著しく容
易に行うことができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る壁材の取付構造
について図面を参照しつつ説明する。
【0023】図1は、本発明の一実施例に係る壁材の取
付構造に用いられる各部品を示す側面図であり、図2
は、本発明の一実施例に係る壁材の取付構造の各部品の
取付状態を示す側面図であり、図3は、本発明の一実施
例に係る壁材の取付構造の各部品の取付状態を示し、壁
材を斜め上方から視た斜視図であり、図4は、本発明の
一実施例に係る壁材の取付構造に用いられるクリップの
斜視図である。
【0024】図1に示すように、下地材1が、例えば、
建物躯体の胴縁、ALC、RC、C鋼等に取付けられ
る。この下地材1が取付けられる建物躯体の箇所は何ら
限定されない。この下地材1は、例えば、アルミニウム
押出成形品であるが、窒業品であってもよく、その他の
ものであってもよく、材質等は何ら限定されない。この
下地材1の表面側では、図1及び図2に示すように、そ
の頂部付近に、2つの突出片2,3が略水平に突出され
て形成されており、これら突出片2,3の先端には、各
々、上及び下向きの突起4,5が形成されている。これ
ら突出片2,3及び突起4,5によって、後述するクリ
ップ30の被保持部31を保持するクリップ保持部6が
構成されている。
【0025】このクリップ保持部6の下方には、壁材2
0の裏面に当接される突出片7が略水平に突出されてい
る。この突出片7の下方には、壁材20の裏面の被係止
部21が係合される突出片8が斜め上方に延出されてい
る。この突出片8は、壁材20の被係止部21をひっか
けて係止すればよく、延出角度等は適宜設計事項であ
る。さらに、この突出片8の下方には、壁材20の裏面
の突出部22を接着を介して包持する包持座9が形成さ
れている。この包持座9は、下地材1に平行に設けられ
た座部10と、この座部10から各々上斜め及び下斜め
に延出された突出片11,12とから構成されている。
【0026】この下地材1には、1個の壁材20当りに
ついては、上記の各部が構成されており、1枚の下地材
1に、2個以上の壁材20が取付けられる場合には、そ
れに対応して、1個の壁材20当りの各部が繰り返して
形成される。
【0027】次に、壁材20は、例えば、建築物の外
壁、内壁、門等の構築物の表面の仕上げに用いられるタ
イルであり、薄板状の粘土焼成品、セラミックタイル、
ガラスタイル、薄物レンガタイル等であり、建築物の外
壁、内壁、門等の構築物の表面の仕上げ等に用いられれ
ば、材質、形状等は何ら限定されない。
【0028】壁材20の上方には、表面23から段落ち
した上段落ち部24が形成され、壁材20の下方には、
裏面から段落ちした下段落ち部25が形成されている。
壁材20の固定時には、この下段落ち部25が上段落ち
部24に重ねられて、目地が形成されると共に、クリッ
プ30の係合部32が外から見えないように構成されて
いる。
【0029】さらに、壁材20の裏面には、下地材1の
斜めの突出片8にひっかけられて係止される被係止部2
1が斜めに切り欠かれて形成されている。この被係止部
21は、突出片8にひっかけられて係止されればよく、
その形状等は如何なるものであってもよい。さらに、壁
材20の裏面には、突出部22が形成されており、この
突出部22は、下地材1の包持座9に接着剤40を介し
て包持されるように構成されている。
【0030】次に、クリップ30は、図1乃至図4に示
すように、大略的には、下地材1のクリップ保持部6に
保持される被保持部31と、壁材20の頂部24aに係
合される係合部32とから構成されている。クリップ3
0全体は、薄い鋼板等から折曲形成されているが、これ
に限定されず、上記のような機能を備えるものであれば
よい。
【0031】被保持部31には、下地材1の保持部6の
突出片2及び突起4に係合されるように折り返された折
返片33が設けられている。被保持部31の中央には、
保持部6内面に擦り合わされる戻し片34が設けられて
おり、被保持部31の下方の折曲部には、下地材1の保
持部6の突出片3の突起5に係合される戻し片35が設
けられている。これにより、被保持部31が下地材1の
保持部6に挿入されると、折返片33が突出片2及び突
起4に係合され、戻し片34が保持部6内面に擦り合わ
されて係合され、戻し片35が突出片3の突起5に係合
され、その結果、被保持部31が保持部6に保持され
る。
【0032】係合部32の先端には、壁材20の頂部2
4aに被せられて係合される折曲片36が折曲形成され
ている。この係合部32は、上方に押圧された場合に
は、下方に戻るような付勢力を有しているが、壁材20
の頂部24aを下方に付勢して押圧するような付勢力は
有しておらず、さらに、この係合部32の折曲片36
は、壁材20の頂部24aが落下側に回動しないように
支持している程度である。但し、本発明では、これらに
限定されず、係合部32が壁材20の頂部24aを下方
に付勢する付勢力を有していてもよく、また、係合部3
2が壁材20の頂部24aを下地材1側に付勢するよう
に構成されていてもよい。要は、係合部32は、壁材2
0の頂部24aを支持すればよく、その他の機能及び形
状は適宜設計事項である。例えば、クリップ30は、図
5に示すように構成されていてもよい。この変形例で
は、クリップ30の戻し片34及び戻し片35は、各
々、1個ずつ設けられており、折曲部の補強のために、
一対のエンボス37,37が設けられている。このよう
に、クリップ30の形状は変形自在である。
【0033】このように構成された壁材の取付構造で
は、以下の手順により、壁材20が取付けられる。
【0034】先ず、下地材1の包持座9の座部10に接
着剤40が塗布される。但し、この接着剤40は、必要
構成要件ではなく、用いられなくてもよい。
【0035】次いで、この包持座9の座部10の接着剤
40に、壁材20の突出部22が押し付けられながら、
壁材20の被係止部21が下地材1の係止部である突出
片8にひっかけられて係止され、これにより、壁材20
が下地材1に支持される。
【0036】さらに、クリップ30の被保持部31が下
地材1のクリップ保持部6に挿入され、これにより、こ
の被保持部31が下地材1の保持部6に挿入されると、
折返片33が突出片2及び突起4に係合され、戻し片3
4が保持部6内面に擦り合わされて係合され、戻し片3
5が突出片3の突起5に係合され、その結果、被保持部
31が保持部6に保持される。この被保持部31の挿入
と略同時に、クリップ30の係合部32が壁材20の頂
部24aに係合され、係合部32の折曲片36により、
壁材20の頂部24aが落下側に回動しないように支持
される。この際、折曲部32が壁材20を下地材1側又
は下方に付勢するように構成されていてもよい。
【0037】このような手順の場合には、先に上側に位
置する壁材20が固定されている場合に、その下側に位
置する壁材20を取付けようとするとき、下側の壁材2
0の頂部24a近辺に作業空間が少なかったとしても、
下地材1のクリップ保持部6にクリップ30の被保持部
31が挿入されるだけでクリップ30を保持でき、その
後、クリップ30の係合部に壁材20が取付けられれば
よいため、この下側の壁材20の取付作業が極めて簡易
になる。さらに、このように、上側に位置する壁材20
が先に固定されているときには、その下側の壁材20を
取付けることが容易であるため、例えば、既に装着され
ている壁材20を損傷等の理由により交換する場合に
は、その交換を著しく容易に行うことができる。
【0038】このような手順に代えて、以下のような手
順により壁材20が下地材1に固定されてもよい。
【0039】接着剤40の塗布の後、クリップ30の被
保持部31が下地材1のクリップ保持部6に挿入され
て、クリップ30が下地材1に保持される。次いで、ク
リップ30の係合部32に壁材20の頂部24aが係合
されながら、壁材20がクリップ30の付勢力に抗して
持ち上げられ、壁材20の被係止部21が下地材1の係
止部8に係止され、これにより、壁材20が下地材1に
取付けられる。
【0040】このような場合には、予めクリップ30が
単独で下地材1に装着されているため、壁材20の固定
作業時に、クリップ30の装着時に下げふり等が施され
れば、この予め装着されたクリップ30の位置を壁材2
0の固定位置の目安として利用できるといった利点があ
る。さらに、上記と同様に、先に上側に位置する壁材2
0が固定されている場合にその下側に位置する壁材20
を取付けようとするとき、クリップ30が落下すること
がないため、クリップ30に壁材20を容易に取付ける
ことができ、この下側の壁材20の取付作業が極めて簡
易にできる。さらに、上記と同様に、壁材20の交換が
容易になる。
【0041】さらに、本発明は、明細書中で限定できな
いとした事項は勿論、上述した実施例に限定されず、種
々変形可能である。例えば、図6(a)(b)に示すよ
うに構成されていてもよい。この変形例では、下地材1
のクリップ保持部6には、水平に延びる突出片41が形
成され、この突出片41の先端に垂直に突出片42が形
成されている。この突出片42の先端内側、及び下地材
1の保持部6内の壁に、各々、戻し部43,43が形成
されている。一方、クリップ30の被保持部31には、
戻し部43に係合する折曲部53が設けられていると共
に、他方の戻し部43に係合する戻し片54が形成され
ている。このクリップ30の折曲部には、エンボス55
が形成されていると共に、係合部32の端部には、折曲
片56が形成されている。この変形例では、被保持部3
1がクリップ保持部6に上方から挿入され、被保持部3
1の折曲部53が戻し部43に係合され、戻し片54が
他の戻し部43に係合され、これにより、被保持部31
がクリップ保持部6に保持される。係合部32の作用は
先の場合と同様である。
【0042】また、図7(a)(b)に示すように構成
されていてもよい。この変形例では、クリップ保持部6
では、突出片42の先端内側に、戻し部43が形成され
ており、クリップ保持部6の底部の下地材側に、突部4
4が形成されている。一方、クリップ30の被保持部3
1では、折曲片57が形成され、戻し片58が形成され
ている。これにより、被保持部31がクリップ保持部6
に上方から挿入されると、戻し片58は、クリップ保持
部6の戻し部43に係合され、被保持部31の壁面は、
突部44に押圧され、これにより、被保持部31がクリ
ップ保持部6に保持される。係合部32の作用は先の場
合と同様である。
【0043】その他、下地材、壁材、クリップは、上記
のように種々変形可能である。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1に
よれば、クリップの被保持部が下地材のクリップ保持部
に保持された後に、クリップの係合部に壁材の頂部が係
合されながら壁材が持ち上げられ、壁材の被係止部が下
地材の係止部に係止されて、壁材が下地材に取付けられ
ているため、専用の工具等を必要とすることなく簡易に
壁材を取付けることができ、しかも、振動等によってク
リップが落下することがないことから、壁材が落下する
といったこともない。
【0045】また、クリップの保持部が、下地材の溝等
に沿ってスライドされるのではなく、下地材のクリップ
保持部に挿入されるだけでこれに保持されるため、この
クリップ自体の取付けが容易であり、施工の簡略化を図
ることができる。
【0046】さらに、予めクリップが単独で下地材に装
着されているため、壁材の固定作業時に、クリップの装
着時に下げふり等が施されれば、この予め装着されたク
リップの位置を壁材固定位置の目安として利用できると
いった利点がある。
【0047】さらに、クリップが予め下地材に装着され
てため、例えば、先に上側に位置する壁材が固定されて
いる場合に、その下側に位置する壁材を取付けようとす
るとき、クリップが落下することがないため、下側の壁
材の頂部近辺に作業空間が少なかったとしても、クリッ
プに壁材を取付けることができ、この下側の壁材の取付
作業が極めて簡易になる。
【0048】さらに、上側に位置する壁材が先に固定さ
れているときには、その下側の壁材を取付けることが容
易であるため、例えば、既に装着されている壁材を損傷
等の理由により交換する場合には、その交換を著しく容
易に行うことができる。
【0049】また、請求項2によれば、壁材の被係止部
が下地材の係止部に係止された後に、クリップの被保持
部が下地材のクリップ保持部に保持されるように挿入さ
れながら、クリップの係合部が壁材の頂部に係合され
て、壁材が下地材に取付けられているため、専用の工具
等を必要とすることなく簡易に壁材を取付けることがで
き、しかも、振動等によってクリップが落下することが
ないことから、壁材が落下するといったこともない。
【0050】また、クリップの保持部が、下地材の溝等
に沿ってスライドされるのではなく、下地材のクリップ
保持部に挿入されるだけでこれに保持されるため、この
クリップ自体の取付けが容易であり、施工の簡略化を図
ることができる。
【0051】さらに、例えば、先に上側に位置する壁材
が固定されている場合に、その下側に位置する壁材を取
付けようとするとき、下側の壁材の頂部近辺に作業空間
が少なかったとしても、下地材のクリップ保持部にクリ
ップの被保持部が挿入されるだけでクリップを保持でき
る。その後、クリップに壁材を取付ければよいため、こ
の下側の壁材の取付作業が極めて簡易になる。
【0052】さらに、上側に位置する壁材が先に固定さ
れているときには、その下側の壁材を取付けることが容
易であるため、例えば、既に装着されている壁材を損傷
等の理由により交換する場合には、その交換を著しく容
易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る壁材の取付構造に用い
られる各部品を示す側面図。
【図2】本発明の一実施例に係る壁材の取付構造の各部
品の取付状態を示す側面図。
【図3】本発明の一実施例に係る壁材の取付構造の各部
品の取付状態を示し、壁材を斜め上方から視た斜視図。
【図4】本発明の一実施例に係る壁材の取付構造に用い
られるクリップの斜視図。
【図5】本発明の一実施例に係る壁材の取付構造に用い
られるクリップの変形例の斜視図。
【図6】(a)は、本発明の一実施例の変形例に係る壁
材の取付構造の各部品の取付状態を示す側面図であり、
(b)は、同変形例のクリップの斜視図。
【図7】(a)は、本発明の一実施例の他の変形例に係
る壁材の取付構造の各部品の取付状態を示す側面図であ
り、(b)は、同変形例のクリップの斜視図。
【符号の説明】
1 下地材 6 クリップ保持部 8 係止部 20 壁材 21 被係止部 30 クリップ 31 被保持部 32 係合部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】胴縁、躯体等に固定されると共に、壁材の
    裏面の被係止部を係止するための係止部、及びクリップ
    保持部を表面側に有する下地材と、 この下地材のクリップ保持部に挿入されると共に、これ
    に保持される被保持部、及び壁材の頂部に係合して壁材
    を支持するための係合部を有するクリップと、を具備
    し、 上記クリップの被保持部が下地材のクリップ保持部に保
    持された後に、クリップの係合部に壁材の頂部が係合さ
    れながら壁材が持ち上げられ、壁材の被係止部が下地材
    の係止部に係止されて、壁材が下地材に取付けられるこ
    とを特徴とする壁材の取付構造。
  2. 【請求項2】胴縁、躯体等に固定されると共に、壁材の
    裏面の被係止部を係止するための係止部、及びクリップ
    保持部を表面側に有する下地材と、 この下地材のクリップ保持部に挿入されると共に、これ
    に保持される被保持部、及び壁材の頂部に係合して壁材
    を支持するための係合部を有するクリップと、を具備
    し、 壁材の被係止部が下地材の係止部に係止された後に、ク
    リップの被保持部が下地材のクリップ保持部に保持され
    るように挿入されながら、クリップの係合部が壁材の頂
    部に係合されて、壁材が下地材に取付けられることを特
    徴とする壁材の取付構造。
JP9426494A 1994-05-06 1994-05-06 壁材の取付構造 Pending JPH07300970A (ja)

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