JPH07300616A - ガス吹き込み用耐火物の安全構造 - Google Patents
ガス吹き込み用耐火物の安全構造Info
- Publication number
- JPH07300616A JPH07300616A JP9237894A JP9237894A JPH07300616A JP H07300616 A JPH07300616 A JP H07300616A JP 9237894 A JP9237894 A JP 9237894A JP 9237894 A JP9237894 A JP 9237894A JP H07300616 A JPH07300616 A JP H07300616A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- refractory
- gas blowing
- molten steel
- blowing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D1/00—Treatment of fused masses in the ladle or the supply runners before casting
- B22D1/002—Treatment with gases
- B22D1/005—Injection assemblies therefor
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 組立てが簡単で使用中のレンガの溶損による
漏鋼を防止して安全かつ高耐用性を保証することができ
るガス吹き込み用耐火物構造体の提供。 【構成】 上面において溶鋼に接する部分が高耐火性の
通気体からなる上方通気体を形成し、この通気体下部に
多数のスリットのような貫通孔を形成した高耐食性を有
する緻密質耐火物や、低融点材料からなるフィルター等
の中間通気体を配置したガス吹き込み耐大物の安全構
造。これを使用することにより、操作中に溶鋼による貫
通孔の閉塞、並びにフィルターの溶融を生じさせ、ガス
突出面を塞ぎ、ガスの流通阻害により背圧が上昇し、ガ
ス吹き込み用ポーラスプラグの交換時期を知ることがで
きると共にポーラスプラグのもつ能力の限界まで使用す
ることが可能となる。
漏鋼を防止して安全かつ高耐用性を保証することができ
るガス吹き込み用耐火物構造体の提供。 【構成】 上面において溶鋼に接する部分が高耐火性の
通気体からなる上方通気体を形成し、この通気体下部に
多数のスリットのような貫通孔を形成した高耐食性を有
する緻密質耐火物や、低融点材料からなるフィルター等
の中間通気体を配置したガス吹き込み耐大物の安全構
造。これを使用することにより、操作中に溶鋼による貫
通孔の閉塞、並びにフィルターの溶融を生じさせ、ガス
突出面を塞ぎ、ガスの流通阻害により背圧が上昇し、ガ
ス吹き込み用ポーラスプラグの交換時期を知ることがで
きると共にポーラスプラグのもつ能力の限界まで使用す
ることが可能となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、転炉、取鍋等の底部に
取り付けて、溶鋼中にガスを吹き込んで溶鋼の攪拌に伴
う溶鋼温度の均一化、溶鋼成分の均質化、２次精錬効果
の向上、非金属介在物の浮上等の溶鋼処理用に使用され
るポーラスプラグのようなガス吹き込み用耐火物の安全
構造に関する。
取り付けて、溶鋼中にガスを吹き込んで溶鋼の攪拌に伴
う溶鋼温度の均一化、溶鋼成分の均質化、２次精錬効果
の向上、非金属介在物の浮上等の溶鋼処理用に使用され
るポーラスプラグのようなガス吹き込み用耐火物の安全
構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】このガス吹き込み用耐火物は操業中に溶
損の進行と共に稼働面が低下し、この稼働面がある限度
を越えると漏鋼という重大事故を引き起こすおそれがあ
る。
損の進行と共に稼働面が低下し、この稼働面がある限度
を越えると漏鋼という重大事故を引き起こすおそれがあ
る。
【０００３】従来、ガス吹き込み用耐火物の溶損による
漏鋼に対する安全性を確保するための構造として、実開
昭６２−７０１５７号公報、実開昭６２−１５３３５８
号公報、特開昭６３−７６８１３号公報等に、ガス突出
面の形状変化によってその交換時期を知る構造になっも
のや、ポーラスレンガの中心下部部分に通気性の低い耐
火性の緻密質ブロックを埋め込んだポーラスプラグにお
いて通気量確認試験の際に中心部が赤で周辺部が黒く見
えれば緻密質ブロックが表面迄露出しているので交換時
期がわかるもの、更にはポーラスレンガ本体底面に凹部
を設け、この凹部にポーラスレンガ本体より通気率の大
きいポーラスレンガを組み込んだ複合タイプのポーラス
レンガが開示されている。
漏鋼に対する安全性を確保するための構造として、実開
昭６２−７０１５７号公報、実開昭６２−１５３３５８
号公報、特開昭６３−７６８１３号公報等に、ガス突出
面の形状変化によってその交換時期を知る構造になっも
のや、ポーラスレンガの中心下部部分に通気性の低い耐
火性の緻密質ブロックを埋め込んだポーラスプラグにお
いて通気量確認試験の際に中心部が赤で周辺部が黒く見
えれば緻密質ブロックが表面迄露出しているので交換時
期がわかるもの、更にはポーラスレンガ本体底面に凹部
を設け、この凹部にポーラスレンガ本体より通気率の大
きいポーラスレンガを組み込んだ複合タイプのポーラス
レンガが開示されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの構造
はいずれもポーラスプラグの継続使用の可否に関するも
のであり、数メートル離れた位置にある赤熱状態のレン
ガの形状及び色調を目視で判定するため、判定者によっ
て結果が異なり精度も良くない。また、たとえ継続使用
が可であると判断されたものであっても、使用中のレン
ガの溶損による漏鋼を起こす場合があり、これらの構造
のものを使用しても安全性の点で必ずしも充分なものと
は言えない。
はいずれもポーラスプラグの継続使用の可否に関するも
のであり、数メートル離れた位置にある赤熱状態のレン
ガの形状及び色調を目視で判定するため、判定者によっ
て結果が異なり精度も良くない。また、たとえ継続使用
が可であると判断されたものであっても、使用中のレン
ガの溶損による漏鋼を起こす場合があり、これらの構造
のものを使用しても安全性の点で必ずしも充分なものと
は言えない。
【０００５】本発明の目的は、組立が簡単で、使用中の
レンガの溶損による漏鋼を防止して安全かつ高耐用性を
保証することができるガス吹き込み用耐火物構造を提供
することにある。
レンガの溶損による漏鋼を防止して安全かつ高耐用性を
保証することができるガス吹き込み用耐火物構造を提供
することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明のガス吹き込み用
耐火物構造は、上面において溶鋼に接する部分が高耐火
性の通気体からなる上方通気体を形成し、この通気体下
部に多数のスリットのような貫通孔を形成した高耐食性
を有する緻密質耐火物やフィルターからなる中間通気体
を配置したことを特徴とする。
耐火物構造は、上面において溶鋼に接する部分が高耐火
性の通気体からなる上方通気体を形成し、この通気体下
部に多数のスリットのような貫通孔を形成した高耐食性
を有する緻密質耐火物やフィルターからなる中間通気体
を配置したことを特徴とする。
【０００７】すなわち、このガス吹き込み用耐火物構造
は、上方通気体と下方通気体との間には、多数の貫通孔
を有するキャスタブルあるいは、低融点材料からなるフ
ィルター等の中間通気体を設け、且つ、その外周面は、
キャスタブルのような緻密質耐火物によって囲繞し、さ
らに、全体を金属製筒体によって囲繞した構造とするこ
とができる。
は、上方通気体と下方通気体との間には、多数の貫通孔
を有するキャスタブルあるいは、低融点材料からなるフ
ィルター等の中間通気体を設け、且つ、その外周面は、
キャスタブルのような緻密質耐火物によって囲繞し、さ
らに、全体を金属製筒体によって囲繞した構造とするこ
とができる。
【０００８】上方通気体としては、０．５〜２．５程度
の通気率（ＣＧＳ単位）を有するアルミナ質、マグネシ
ア質等の高耐火性耐火物を使用する。また、下方通気体
としては、耐火物の場合、下段に使用するために大量の
通気性を有し、アルミナ含有量が高い優れた耐食性を有
するものである。
の通気率（ＣＧＳ単位）を有するアルミナ質、マグネシ
ア質等の高耐火性耐火物を使用する。また、下方通気体
としては、耐火物の場合、下段に使用するために大量の
通気性を有し、アルミナ含有量が高い優れた耐食性を有
するものである。
【０００９】さらに、中間通気体としての多数の貫通孔
を有するキャスタブルとしては、高アルミナ質のものを
使用し、さらに、フィルターの場合には、上方通気体の
稼働面からの伝熱によって１３００〜１４００℃の温度
で溶解する比較的融点の低いコーディエライトのような
相対的に融点の低い材料を使用することができる。
を有するキャスタブルとしては、高アルミナ質のものを
使用し、さらに、フィルターの場合には、上方通気体の
稼働面からの伝熱によって１３００〜１４００℃の温度
で溶解する比較的融点の低いコーディエライトのような
相対的に融点の低い材料を使用することができる。
【００１０】貫通孔としては、スリット形状、孔形状あ
るいはこれらに類似した形状のものがあり、スリットの
厚み、孔の径等の貫通孔の径は１ｍｍ未満が望ましい。
るいはこれらに類似した形状のものがあり、スリットの
厚み、孔の径等の貫通孔の径は１ｍｍ未満が望ましい。
【００１１】
【作用】本発明のガス吹き込み用耐火物構造は、操業の
進行に伴って、上方通気体を形成する耐火物の溶損損傷
によって溶鋼レベルが低下して、上方通気体を通過した
溶融金属は下方通気体、あるいは中間通気体の貫通孔を
閉塞して、ガスの吹き抜きが停止し、背圧が上昇するこ
とで終点判定が可能となる。
進行に伴って、上方通気体を形成する耐火物の溶損損傷
によって溶鋼レベルが低下して、上方通気体を通過した
溶融金属は下方通気体、あるいは中間通気体の貫通孔を
閉塞して、ガスの吹き抜きが停止し、背圧が上昇するこ
とで終点判定が可能となる。
【００１２】
【実施例】本発明の実施例として、上方通気体と下方通
気体との間に中間通気体を設けた例について説明する。
気体との間に中間通気体を設けた例について説明する。
【００１３】中間通気体として貫通孔入り緻密質キャス
タブルを適用した例を図１に示す。同図に示すように、
ガス吹き込み用耐火物構造１０は、アルミナ質、マグネ
シア質等の高耐火性耐火物からなり、その上面が溶融金
属と接してガスを溶融金属に吹き込む稼働面となる通気
率が０．５〜２．５程度（ＣＧＳ単位）の上方通気体１
と、その下方に、上方通気体１よりも大通気量を有する
下方通気体２が配置されている。その中間には、径が１
ｍｍ未満の多数の貫通孔を有する、貫通孔入り緻密質キ
ャスタブル３が配置されており、その側面全体を緻密キ
ャスタブル４で囲繞し、さらに、その外周を普通綱から
なる金属製の筒体５によって補強している。
タブルを適用した例を図１に示す。同図に示すように、
ガス吹き込み用耐火物構造１０は、アルミナ質、マグネ
シア質等の高耐火性耐火物からなり、その上面が溶融金
属と接してガスを溶融金属に吹き込む稼働面となる通気
率が０．５〜２．５程度（ＣＧＳ単位）の上方通気体１
と、その下方に、上方通気体１よりも大通気量を有する
下方通気体２が配置されている。その中間には、径が１
ｍｍ未満の多数の貫通孔を有する、貫通孔入り緻密質キ
ャスタブル３が配置されており、その側面全体を緻密キ
ャスタブル４で囲繞し、さらに、その外周を普通綱から
なる金属製の筒体５によって補強している。
【００１４】このガス吹き込み用耐火物構造体１０は、
稼働面から溶融金属中にガス吹き込み稼働を継続するこ
とによって、上方通気体１が損耗して、中間通気体であ
る緻密質キャスタブル３は、上方通気体１の稼働面側か
らの伝熱量が増大して昇温する。
稼働面から溶融金属中にガス吹き込み稼働を継続するこ
とによって、上方通気体１が損耗して、中間通気体であ
る緻密質キャスタブル３は、上方通気体１の稼働面側か
らの伝熱量が増大して昇温する。
【００１５】そして、さらに稼働面の低下によって溶鋼
が上方通気体１を通過して貫通孔を塞ぎ下方通気体２か
らのガスの突出を塞ぎ、ガスの流通が阻害され、背圧が
上昇することで終点判定が可能となる。
が上方通気体１を通過して貫通孔を塞ぎ下方通気体２か
らのガスの突出を塞ぎ、ガスの流通が阻害され、背圧が
上昇することで終点判定が可能となる。
【００１６】図１に示す中間通気体３として低融点材料
からなるフィルターを使用したガス吹き込み用耐火物構
造２０を図２に示す。
からなるフィルターを使用したガス吹き込み用耐火物構
造２０を図２に示す。
【００１７】同図に示す上方通気体１と、その下方に位
置する下方通気体２としては、実施例１の場合と同様の
ものを使用した。中間通気体３としてフィルターとして
は、コーディエライト等の低融点材料から作られたもの
を配置した。さらに、その側面全体を緻密キャスタブル
４で囲繞し、さらに、その外周を普通綱からなる金属製
の筒体５によって補強している。
置する下方通気体２としては、実施例１の場合と同様の
ものを使用した。中間通気体３としてフィルターとして
は、コーディエライト等の低融点材料から作られたもの
を配置した。さらに、その側面全体を緻密キャスタブル
４で囲繞し、さらに、その外周を普通綱からなる金属製
の筒体５によって補強している。
【００１８】この実施例の場合、上方通気体１の稼働面
の損耗により、溶融金属による伝熱量が増大し、これに
よって、低融点材料からなるフィルターが溶解して、下
方通気体２の貫通孔が閉塞されることによって背圧が上
昇し、これによりガス吹き込み用ポーラスプラグの交換
時期を知ることができる。
の損耗により、溶融金属による伝熱量が増大し、これに
よって、低融点材料からなるフィルターが溶解して、下
方通気体２の貫通孔が閉塞されることによって背圧が上
昇し、これによりガス吹き込み用ポーラスプラグの交換
時期を知ることができる。
【００１９】
【発明の効果】本発明のガス吹き込み用耐火物構造体に
よって以下の効果を奏する。
よって以下の効果を奏する。
【００２０】（１）上方通気体の稼働面の溶損による溶
融金属漏れの発生を未然に防止することができるばかり
ではなく、使用中にガス吹き込み用耐火物構造体の交換
時期を的確に知ることができ、構造体を有する能力の限
界まで使用できる。
融金属漏れの発生を未然に防止することができるばかり
ではなく、使用中にガス吹き込み用耐火物構造体の交換
時期を的確に知ることができ、構造体を有する能力の限
界まで使用できる。
【００２１】（２）組立てが簡単で使用中のレンガの溶
損による漏鋼を防止して安全かつ高耐用性を保証でき
る。
損による漏鋼を防止して安全かつ高耐用性を保証でき
る。
【図１】 本発明の第１の実施例を示す。
【図２】 本発明の第２の実施例を示す。
１ 上方通気体 ２ 下方通気体 ３ 中間通気体 ４ 緻密キャスタ
ブル ５ 金属製筒体 １０，２０ ガス吹き込み用耐火物構造体
ブル ５ 金属製筒体 １０，２０ ガス吹き込み用耐火物構造体
Claims (1)
- 【請求項１】 上面において溶鋼に接する部分が高耐火
性の通気体からなる上方通気体を形成し、この通気体下
部に多数のスリットのような貫通孔を形成した高耐食性
を有する緻密質耐火物やフィルター等の中間通気体を配
置したガス吹き込み用耐火物の安全構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9237894A JPH07300616A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | ガス吹き込み用耐火物の安全構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9237894A JPH07300616A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | ガス吹き込み用耐火物の安全構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07300616A true JPH07300616A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14052769
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9237894A Pending JPH07300616A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | ガス吹き込み用耐火物の安全構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07300616A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009228089A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Kurosaki Harima Corp | ポーラスプラグ |
| WO2014171356A1 (ja) * | 2013-04-18 | 2014-10-23 | 黒崎播磨株式会社 | 溶融金属漏出防止装置 |
-
1994
- 1994-04-28 JP JP9237894A patent/JPH07300616A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009228089A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Kurosaki Harima Corp | ポーラスプラグ |
| WO2014171356A1 (ja) * | 2013-04-18 | 2014-10-23 | 黒崎播磨株式会社 | 溶融金属漏出防止装置 |
| JP2014210952A (ja) * | 2013-04-18 | 2014-11-13 | 黒崎播磨株式会社 | 溶融金属漏出防止装置 |
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